ストックマンやるね!!

当ブログは『金丸文武オンザロードアゲイン』へ移転しました。

3秒後、自動的に転送いたします。

自動的に転送されない場合、
こちらをクリックしてください。


7月18日 水曜日

ゆっくり眠れたー!
といっても公園のベンチだが。
寝袋、最高!


駅に移動し、列車のチケットを購入。
所持金が20ユーロを切る。

なんとか節約して過ごしてはいるのだがそれでもやっぱり1日8ユーロくらいは使うんだよなー。

マクドナルドでは余計なものは注文せず、1ユーロのコーヒーで銅像のごとく静かに席に座り、夜通しねばって、Wi-Fiと蓄電器の充電。
食事は近くのデパートに行っていた。

「ストックマン」ってデパートだ。
フィンランドに入ると、このストックマンがどこの町にもあるんだけど、そこの惣菜が美味い。

このタンペレの町のストックマンの惣菜コーナーにいるお兄さんがまたいい人で、俺がいつも3ユーロで詰めて下さいと言うと、OK!と笑いながら色々とフィンランドの食べ物をパックしてくれる。

ミートボール、ポテトのブルチーズ和え、ポテトのガーリックマヨネーズ和え、他色々。全部美味いんだよなー。
photo:01


photo:02



食べる時は1階にカフェがあるからそこに持って行くと温めてくれ、水も飲み放題。
ほんと助かった。
明日からもう来ないけど、お兄さんは明日からもここでお惣菜を作り続けるんだ。
お兄さんありがとう。

そんなやっと少し慣れてきたタンペレの町を、列車が出発する。
さぁ、次の町だ。


森の中を走るVRの列車。
木々の間に静かな湖がいくつも見える。
湖畔にはおもちゃのような色とりどりの家。

photo:03


このVR。
モスクワあたりからだったかな。鉄道会社の名前なんだけど、すごく綺麗でサービスもいい。
電車の中でWi-Fi飛んでるんだもん。やるね。

というわけでフィンランドについて少し調べてみた。

フィンランドって人口500万人くらいしかいないんだって。
まずこれに驚き。

1100年くらいからスウェーデン領となり、長らくその時代が続く。
なるほど、ピーターが言ってた、フィンランドのセカンドラングエッジがスウェーデン語ってのはそのためか。
町の中の看板に、いつも2つの言葉が書かれていて、あれなんだろうって思ってたんだけど、なんとフィンランド語とスウェーデン語の同じ意味の言葉だったのだ。
町の名前の看板にもいつも2つの表記がしてあったんだよな。
ちなみにフィンランドってのはスウェーデン語の読み方で、スウェーデン語だとほんとはスオミっていうらしい。

スウェーデン支配が長らく続いた後、1800年あたりにロシア領となる。
これは短かったようで1917年にようやく完全に独立を果たす。
んー、歴史って面白い。

きっとこの国にも龍馬のような革命の英雄がいるんだろうな。



5時間かけて北部の町、オウルに到着。
うん、程よい大きさの町。
人口12万人でこの国、5番目の都市。特に観光スポットはないみたい。

まずは町の散策と、眠れる場所探し。
人がたくさん歩く中心地に、マックとストックマン発見。ナイス!
歌うのはこの辺りだな。

そしてオウルの1番の名所が、こいつ。

photo:04


変なズングリしたおじさんの像。
町の人気者らしい。
マーケット広場にいる。
警察署の案内窓口でミニおまわりさん像が買えるらしい。
ちょっと欲しい。


それから駅裏に回り、大きな公園を発見。
一見すると森なんだが、歩道を歩いて行くと、そこは綺麗に整備された墓地公園だった。
青々とした芝生にたくさんの墓石が整然と並び、美しい花々がお供えされている。

奥の方に行くと、古めかしいお墓もあり、中には崩れそうな木の十字架が刺してあるだけのものもあった。

嬉しいことに公衆トイレが無料。
しかもこのあたり、Wi-Fiが飛んでる。
さらに!電灯にコンセントとがついていて充電もできるじゃないか!!

最高の場所みっけ!!
photo:05




蚊が多いことを我慢すれば………


これでだいたい必要なものの場所は把握したな。

お金が出来るまでよろしく!オウル!!


それしても吸いすぎじゃねえか?
お前。
photo:06



路上の楽器弾きたち

当ブログは『金丸文武オンザロードアゲイン』へ移転しました。

3秒後、自動的に転送いたします。

自動的に転送されない場合、
こちらをクリックしてください。


7月19日 木曜日

墓地公園のベンチの上。
寝袋の中で目を覚ます。

蚊の野郎がかなり強力なもんだから、寝袋から顔を露出していると顔に群がってきやがる。
ニットキャップをかぶっていても、その上からおでこに針を届かせるというナイスガッツをなやつらなので、寝袋の口をしぼって、鼻だけを出して寝ていたのだが、見事にその鼻先をチクリ。

うがぁぁぁーー!!!

仕方なく顔もすっぽり寝袋に入って穴をふさぐ。
完全サナギ状態。



朝、そのサナギを孵化させてくれたのが、公園の清掃をしている女の子だった。
よく眠れた?という問いかけに、いいベッドだね、という洒落た返事をしようと思ったのだが、寝ぼけてて頭が回らず、ニコっと笑うしか出来なかった。


駅裏の大きなショッピングモールで朝食。
いつものように惣菜を買い、カフェで温めてもらいコーヒーを飲む。
コーヒー1.5ユーロ。お代わりは50セント。
オウルの町はどこにいてもフリーWi-Fiが飛んでいるのでいつでもネットを使える。
気持ちのいい朝だ。


さぁ、歌おう。
歌うことが唯一の生命線。
一日たりともサボることは出来ない。
もう本当にお金がない。
これで稼げなかったらマジで飯抜きだ。

駅の地下道にて路上開始。
今日も雨は降っている。フィンランドは雨が多い。
このポジション、昨日アコーディオンを弾いてる人がいたんだよな。
俺は新参者。来たらやっぱり譲らないといけない。

しばらく順調に稼いでいると、昼過ぎくらいにボロボロのアコーディオンを持ったお兄さんがやってきた。
あーぁ、来ちゃった。
申し訳なさそうに、ここは俺がいつもやってるところだから……と、下手な英語で言っている。
ちょっとどもり気味に喋る彼。目線がどこかずれている。

全員が全員じゃないんだろうが、彼みたいな街頭の楽器弾きは何かしらハンディがあるんじゃないだろうか。
ふと三味線弾きのイメージが浮かんだ。

わかった、他のところ行くよ、でもその前に一曲一緒にやらないかい?
と誘ってみた。
単純なコード進行の曲を選び、コード表を見せる。
しかし、コードがわからないと言う。
頭で覚えてやってるから、と。

そうか、フィーリングで入ってくれるんだな、と実際演奏を始めた。
遠慮がちに弾き始める彼。



しかし……



あれだな。

もう手癖っていうか決まったことしか出来ないんだな。
4拍子のメジャーコードの曲をやってるのに、3拍子のマイナー調で入ってくる。

アコーディオンでタンゴ・ワルツみたいなマイナー調の曲ばっかりやってるから、それしか弾けないんだろう。

こりゃ無理だなと、不協和音の嵐の中、なんとか一曲歌い切り、ギターを片づけた。
photo:02





雨も止んだようなので町のメインストリートの方に移動。
こっちにもアコーディオン弾きやサックス吹きの芸人さんがいる。

ヘルシンキからずっとこうしたアコーディオンとサックス吹きを見ているが、ギターの弾き語りをしてるヤツはまだ見てない。
路上演奏は貧しい職なしの者がやる食いぶちを稼ぐ手段、といった印象を受ける。

そして演奏してる曲も、曲っていうかアドリブでずっと回してるような感じ。
彼らは一日どれくらい稼ぐのかな。

ロシアにはあんまりこうした人たちいなかったんだよな。
ギターを担いでる人もほとんど見かけなかった。
あんまり音楽の盛んな国ではなかったんだろう。
フィンランドには楽器を持って歩いてる人がたくさんいる。
北欧メタルってジャンルがあるくらいだもんな。この美しい国でメタルってのもなかなかミスマッチ。
ヒゲと髪を伸ばしたタトゥーの人を見ると、メタルやってるなって思ってしまう。


そんなメタルの国で路上開始。


休憩を挟みつつ19時まで頑張った。
お金を入れてくれた時に、ニコっと笑って、

「ありがとう」

って言うと、それが嬉しいみたいで、周りで見てた人もありがとう言われたさにお金を入れてくる。
ドレッドの人、赤髪をモヒカンにしたおばさん、顔中ピアスの人、顔中タトゥーの人、改造車のヤンキー、アジア人、黒人、様々な人がお金を入れてくれる。
ヨーロッパの人たちは外見の個性の主張がすごい。
ロシアは保守的だった。

歌い疲れて指が痛くなった頃にはギターケースにはユーロの山ができていた。




今夜も墓地公園のベンチに座る。
スーパーで買ってきたオカズとパンを広げると、俺だけの貸し切りレストランだ。
photo:03


マカロニとツナのマヨネーズ和え。
マカロニと挽き肉のケチャップ和え。
2つで3ユーロ。
美味い!!

あ、スーパーの買い物カゴがこんなんやった。面白い。
photo:04





23時というのに、まだ夕陽にもならない青い空の下、寝袋に身体を突っ込んでこの日記を書いている。


本日の稼ぎ、86ユーロ。

この調子で一気に稼いで、スウェーデンに入るぞ。

おっと、その前にもう1箇所、フィンランドで行っときたい場所があったんだ。

それがどこかはお楽しみ。

さて明るい夜におやすみだ。
photo:05





教会の鐘が鳴る

当ブログは『金丸文武オンザロードアゲイン』へ移転しました。

3秒後、自動的に転送いたします。

自動的に転送されない場合、
こちらをクリックしてください。


7月20日 金曜日

「Hey.wake up.Its mornin♬」

可愛い女の子の声で目を覚まして体を起こしたけど、あわててしまって寝袋の口が開けない。
電動コケシのようにウィンウィン上半身を動かして、ようやく外に顔を出すと女の子がニッコリ笑っていた。


いつものようにスーパーに行き、パンとミートソースを食べながらコーヒーを飲む。
安いコーヒーだけど、俺にとってはとても安らげる穏やかな時間。

いい加減風呂に入ってないのでせめて髪だけでも洗おうと、1ユーロを払ってトイレに入りシャンプーをした。
久しぶりにすっきり、と思ったら……

マジで裸足のゲン並みにごっそり髪の毛が抜けた。
久しぶりのシャンプーってのもあるけど精神的なものもあるんだろうな、きっと。
なるべくこまめに洗っていこう。


それから公園に戻り、教会の下で曲作り。
せっかく世界一周なんてやってるんだ。
日本に帰ってからもばちあたりもんや売れない絵描きに頼るわけにはいかない。
いい曲を作らないといけない。
これがけっこうプレッシャーになっている。

俺は1曲を仕上げるのに、いつも半年くらいかかる。
しっかり熟成させて、言葉を拾い、余計なものをそぎ落とし、ようやく人前で歌える曲になる。
今回の旅では5曲もレギュラーになるような曲ができればいいと思ってる。


その時、教会の鐘が鳴った。
そして閃いた。
爪弾いていたコードにしっくりハマる言葉が浮かんだ。
祈りの歌。
これは神様からの授かり物か。
ありがとう。きっちり仕上げるぞ。


町のあちこちにいる路上仲間に挨拶して、今日も歌いはじめる。
たくさんの人が話しかけてくれる。
若い男の子がフィンランドの有名な曲を歌ってくれた。
それは映像の方でどうぞ。

彼らにもたくさんフィンランドのことを教えてもらった。
イタリアはブーツの形をしているが北欧は女の人の形をしてるらしく、腰より上の地方をラップランドと言うらしい。
彼らの家はここからさらに北の地らしいのだが、羨ましいことに、冬場になると家の窓からオーロラが見えるらしい。
すごいなぁ。
あとアングリーバーズって世界的に有名なゲームアプリがあるんだけど、フィンランドのゲームらしい。俺もやってるよ!



毎日何時間もギターを弾いていると、さすがに指先が痛くて仕方がない。
今日は5時間くらいで限界が来て終了。
声のほうはなかなかいい調子。
喉への負担を軽くして長時間歌える歌い方を編み出したからだ。
帰るころには今までと全然違う歌い方になってるかもな。

荷物をまとめて歩き出すと、向こうでライブの音が聞こえた。
町の中央広場でアコースティックのユニットがライブをしていた。
アコギ2本とカホンの構成。

うん、普通だな。
photo:01




ご飯を買っていつもの墓地公園へ。ちょっと贅沢をしてみようとビールを買ってみた。
500mlで2ユーロ。これが最安。
他のは3ユーロくらいする。
400円近い。
高すぎ(´Д` )

フィンランドは酒税がとても高い。
いや、なんにしても税金が高いんだろうな。
さすがは高福祉国家。それぞれの国にそれぞれのやり方がある。


今日はとても天気がいい。
しかし、天気が良すぎると放射冷却で夜と朝がめちゃくちゃ寒いんだよな。

翌朝も冷え込みそうだ。

あー、ビールで気持ちいい。
photo:02



本日の稼ぎ、59ユーロ。

アコーディオンが聴こえる

当ブログは『金丸文武オンザロードアゲイン』へ移転しました。

3秒後、自動的に転送いたします。

自動的に転送されない場合、
こちらをクリックしてください。


7月21日 土曜日

ポツポツ、という音で目を覚ます。
寝袋を叩く雨音だ。
眠りが浅いせいか、そのわずかな音で飛び起きた。

急いで近くの大きなもみの木の下にかけこんだ。
空は明るいがまだ朝の4時。時間の感覚はすでに狂いっぱなしだ。

モーニングコーヒーを飲んで、一息ついてからマーケットを出たが、雨はやはり降り続いている。
今日はもう止みそうもない。
このままここで雨が止むのを待ち続けていたら、時間の浪費という罪悪に押し潰されてしまう。
金は出来ている。
先に進んでしまうか。


駅で32ユーロの切符を購入し、地下道へ行ってみた。
そこにはやはり彼がいた。

人通りもまばらな地下道にアコーディオンを抱えて立つ兄さん。
オウルに来てから毎日、調子はどうだい?とお互いの演奏場所に顔を出し合っていた。
これからオウルを出発すると言うと、彼はとても残念がり、彼の故郷の話をしてくれた。
彼の故郷はルーマニア。とても美しい国だという。
ほんの小さな子供の頃からアコーディオンを弾き続けてきたという彼。ボロボロの楽器。

最後に一緒に演奏した。
彼はAmの3拍子でしか演奏できないので、それに合わせて即興で歌う。
思いのほか気持ちよく音が重なった。

「GOOD LUCK」

その言葉は別れに潔さをくれる。
ホームに上がり、列車に乗り込む。
乗客もまばらな車内は子供の話し声が少し聞こえるだけ。

その時、外からわずかにアコーディオンの音が聞こえた。
彼はこれからもずっとあそこに立ち、やってくる旅人たちを迎えるんだろう。
哀愁漂うその音色はきっと俺に送られているものだと思った。
さよなら、オウル。


そして、2時間半かけてやってきたのは!!

そう!!ロヴァニエミ!!




おらぁぁぁーー!!!

サンタどこだコラーー!!!

好き放題不法侵入しやがって!!

てめーのアジトまで来てやったぞ!!


そう、ラップランドの奥地にあるこのロヴェニエミの町は、あのサンタクロースの村がある場所。
やつらはここから世界中に不法侵入をしに出かけていくのだ。

やつらのアジトに潜入してやる!!



あ、シャトルバスが出てるのね。
どうもご丁寧に。



今日はもうそんなに時間がないので後回しにするとして、とりあえず町の散策。

ヘルシンキからずっとのぼってきたけど、北に行くごとに田舎になっていってるな。
なかなか閑散とした町だ。

それでも中心部のメインストリートにはお店が並び、それなりの景観。
人通りはオウルと比べるまでもないが。

お、早速ギターの音が聴こえる。
歩いていくとオープンカフェでミニライブをやっていた。
やっぱあれだな。北欧の歌うたいは高音の出し方がメタルっぽい。
ちょいと聴いていこうとコーヒーを頼む。
1ユーロ。安い。
シナモンロールはどう?とすすめられる。セットで1ユーロ50セント。安い!!
photo:01



それからも町中を歩き回っていると、色んなところで野外ライブをやっていた。
メインストリートの中央にある広場にもステージが組まれバンドのセッティングがしてあったしな。
ロヴァニエミの人は音楽が好きなんだろうな。
ただ野外でライブしまくってるから路上がしにくい。


とりあえず眠れる場所を探して川沿いを歩く。
見渡す限りの森と豊かな川。おとぎ話の中のようだ。
photo:02


向こう岸にキャンプ場みたいなのが見えたので行ってみた。

入っていいのかなー、と入り口にやってくると、やっぱり受け付けがあって中は有料だという。
たぶん15ユーロくらい。シャワーがあるのは魅力的だが、そこはケチっておきたい。ベッドで寝られるわけでもないし。

「forest is free」

あっちの森ならタダだよ、って軽く言うじゃねえか。
仕方ないので言われた森のほうに行ってみた。


えーっと………



これですか?
photo:03




なめてるんですか?



サムライなめんなよ!!



まぁ武士は食わねど高楊枝。
寝てやろうじゃねえか。
いざ森に突入。


くそ、雨が降ってきた。
息を切らせながら登山道を登っていく。
俺、なんでこんなとこで山登ってんだ?

日本の山では見ないような植物たちの中を1人どこまでも歩く。
荷物が重くのしかかり、肩の感覚が薄れている。
町で見た時の気温が12℃くらいだったので、もう少し低いかもしれない。
それでもほんのり汗ばむ体。

日本から遠く遠く離れた見知らぬ外国、それも北極圏の地で、あてもなく森の中を歩き続ける。
人の気配はどこにもなく、ただ1つの動物となる。
やがてわずかな目的意識も遠のいた時、不思議ととても神聖な気持ちに包まれた。
感覚とはなんて複雑で、あやふやで、尊いものなんだろう。
photo:04



しばらくすると森の中に線路が見えてきて、横断すると車道に出た。
さっきキャンプ場の受け付けでもらったロヴァニエミの地図を見て現在地を確認。
この道をずっと歩けばサンタの村に行けるはず。


雨の中歩き続け、肩が限界に達した時、小さなバス停が見えた。
助かった。ベンチも屋根もある。

今夜の寝床はここだなと、小走りに急いだ。

マジサンタとのバトル

当ブログは『金丸文武オンザロードアゲイン』へ移転しました。

3秒後、自動的に転送いたします。

自動的に転送されない場合、
こちらをクリックしてください。


7月22日 日曜日

おらぁぁぁぁーーー!!!!!

サンタ出て来いや!
あぁぁぁぁん!??



どんなメンチを切ってやろうかなーと考えながら田舎道を1人歩く。

あぁー、綺麗な風景だなぁ。
癒されるなぁ。
photo:01





はっ!いかんいかん!
これからサンタにメンチを切りに行くのにほのぼのしてちゃいけない。



はるか向こうまで続く森の中の一本道。
何もないかのように見えるが、実はここは住宅地。森の中に綺麗な一軒家が並んでいるのだ。
木漏れ日にちらつくログの家、レンガの家、庭は芝生が刈り込まれ、ブランコとテーブルが置かれ、バーベキューのコンロがセットしてある。
CMでありそうな「北欧スタイルのマイホーム」って雰囲気がまんまここにある。
photo:02



あー、いいなぁ。
こんな白樺の木漏れ日の中で鳥のさえずりの中目を覚まして庭のテーブルでコーヒー………




はっ!いかんいかん!!
これからサンタにメンチを切らなきゃいけないんだよ。




1時間後、メンチどころじゃないくらい歩き疲れる。
あぁ……大人しくシャトルバスに乗っときゃよかった………
7ユーロをケチった結果、絶望的に疲れる。


森の中の遊歩道を歩いていると、向こうから何やらすごいスピードでこっちに迫ってくるものが見える。
人だ。
近づいてきてわかった。
ノルディックスキーってやつか?
スキーでマラソンみたいなのする競技。あれだ。
ローラースケートをはいてステッキでアスファルトをカツカツ叩きながら滑走していった。
さすがウィンタースポーツの国。
夏の間もトレーニングを欠かさないんだな。


あー!!俺もローラースケート欲しいー!!
と泣きそうになりながら歩いていると、あ!!あれだ!!
1つ目の目的地、サンタパークだ!!

どれどれ、サンタはどこに………


チケット16ユーロ。


ペッ!!


唾を吐き捨て歩きだす。

まぁいい。ここはおまけみたいなもんだからな。
本番はこの先にあるサンタクロース村だ。
photo:03




さらに歩き続けること2km以上。
やっとたどり着いた………
サンタクロース村に到着。
photo:06





よーぉぉぉぉし!!!
サンタどこだおらぁぁぉ!!!

あ!!いやがった!!

おい、てめーわかってんのか?
コノヤロウ?



photo:04





自撮りでサンタにメンチを切る俺を、なんだあのモンゴロイドは?みたいな目で見る家族連れたち。

よーし、次は本物だ。



うわぁ、可愛いお土産がいっぱいだー!!
あー、これいいなぁ、
これなんかお土産に買っていったらみんな喜びそうだなぁ。
でもずっと持ってくわけにもなぁ。
あ、トナカイの一枚皮も売ってる!!テディさんに持ってってあげたいなぁ。




はっ!!土産物屋さんのあまりの楽しさにメンチを切ることをすっかり忘れる。
こんなんじゃごまかされんぞ!



サンタを探してたくさんの土産物屋さんを見て回っていると、なにやら怪しげな扉を発見。

サンタ イン ヒア

って書いてる。ここか。この中にいるんだな。
まるでゲームの最後のボスみたいな感じだな。

扉の入場料は無料。写真やビデオは厳禁。


えー!どんな風にいるんだろ!!
ヤバイ!こわい!



おそるおそる扉を押す。
そこは薄暗い空間。
遊園地のアトラクションみたいに通路が伸びていて、氷を模した床や、草を這わせた壁、巨大なぜんまい時計など、不思議な空間が演出されている。


すると先の方から人の叫び声がした。
急ぎ足になる!

進んでいくと、そこには小さな部屋があり、人が並んでいた。

あ!!外にモニターがついていて中の様子が見える!!



サササササ、サンタがいる(´Д` )



リビング風の作りの部屋の中でゆったりと椅子に座ってる!!



入ってくる人とにこやかに写真を撮ってる。
大喜びの観光客たち。

みんな家族とかカップルなのに、俺は1人。
風呂に一週間以上入ってないけどいいのかな。

俺の前の人が中に消えた。

次俺の番。



ガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガク(´Д` )ガク(´Д` )ガクガクガク(´Д` )



「OK. Are you ready?」

サンタの格好をした可愛い女の子がロープを解く。

おら!!メンチ切ってやる!!!!!!!



サンタ
「Oh.Wellcone♬ Where are you from?」

文武
「あ、どもッス。自分、日本から来たッス。」

サンタ
「オー、ヨウコソ♬」

文武
「あ!日本語うまいッスね。すげッス。チャっす。」


サンタさんの横に座る。
そこらの偽物じゃない、まさにザ・サンタってイメージ通りの感じ。

サンタさん
「Please play guitar.」

文武
「チャっす、そうッス、ギター持って旅しプププププププププレレレレレレレ、レイプ?!プレイ!?」

サンタさん
「イエ~ス、カモ~ン!」

とんでもないことになった。
急遽、サンタさんに歌を聴かせることに。
小さな部屋の中、サンタさんの横でギターを構える。
写真を撮るスタッフさんもウキウキでシャッターを切ってる。



文武
「あ、わ、わかりました、じゃあばちあたりもんって曲を………」


歌わせていただきました。
ある意味、メンチのようになりました。
つまみ出されなかったです。
とても喜んでくれたサンタさん。
これで今年の日本の子供たちへのプレゼントがグレードアップしました。

サンタさん
「OK. ディッセンバーニアイマショウ。」

文武
「チャっす、日本人みんな待ってるッス。頑張ってくださいッス。」


ニコニコしながら部屋を出た。
するとそこにはサンタの帽子をかぶった兄ちゃん。

兄ちゃん
「ハイ、コノ5枚入リノポストカードガ30ユーロデ、コッチガ25ユーロデスネー。ビデオデトッテイタノデUSBモイッショニダト45ユーロデスカラー。」





…………高っけぇんだよコノヤロウ!!
なめてんじゃねぇぞ!
あぁぁぁぁあん??!
サンタの手先が!!








サンタさんはとてもいい人でした(^-^)/

なめたこと言ってゴメンなさい。
みんなあなたが大好きです。
今年もたくさんの愛を届けてあげてください。

ユニセフとコラボしていろいろやってるのは興味ないですけどね。


あースッキリした、と外に出ると、広場の地面に何やら白い線が引いてある。

「Arctic circle」

なんだ、どういう意味だろ?
そういえば町の至る所にこの文字が書いてあった。

あ、そうか、これが北極線か。
ここから先が
北極圏なんだ。
白夜と極夜の地だ。

こんなとこまで来たんだなぁ。


サンタって北欧の山の中の村に住んでるんだって、と、日本にいるとき頭で想像していた。
とんでもないこの世の果てみたいなイメージだった。
おとぎの国のような、絶対に行くことのできない場所だと。
それが、今俺はここにいる。
もう俺はフィンランドを思い浮かべられる。
人の顔と共に。
言葉と共に。
風景と共に。

世界中を、地球を、頭の中に描けるようになりたい。
人間どこにだって行けるんだ。




帰りは大人しくバスに乗って町に戻り、路上をした。
声の調子がよくないから20ユーロくらいで早めに切り上げて、ちょいとお買い物。

寝袋の下に敷くスポンジのマットをゲット!
7.5ユーロ!
そして蚊のボケを防ぐために洗濯ネットもゲット。
これを寝袋の口に装置すれば窒息死の心配も、睡眠の妨害もなくなる。

てかこのくらい日本で準備しろよな。
まぁ、必要なものは必要な時に手に入ってことだ。
photo:05





さて、これでフィンランドでのミッションはすべてクリアー。
ホントはねー、さらに北部にある森の奥地の小さな田舎町にも行ってみたいところなんだけどねー。そこまでやってたらキリがない。
無茶はもう少し旅に慣れて来てからにしよう。
あー、日本を回る時のように車があれば山の奥まで行きまくってやるんだがな。


次はスウェーデンだなー。
明日移動するか。
この調子で行ければ9月中にはイギリスに渡れるかな。
順調すぎるのも面白くないけどね。


「メタル最高だよ!!」
photo:07



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。