コロンビアの光と影

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12月18日 水曜日
【コロンビア】 メデジン





よっしゃあああああああ!!!!!!

朝イチでカオリさんと一緒にいいいいいい!!!!

昨日の市役所に路上のライセンスを取りに来たのだよおおおおおおあお!!!!!

photo:01








書類を書いて感じのいいおばさんに提出だぜええええええ!!!!
(書いてるのほとんどカオリさん。)


photo:02



さぁ、ライセンス取れ次第、今日からでもソッコーで歌いまくって稼ぎまくってオッパイ女子と仲良くなって………






「残念だけど、2日前に定員が埋まってしまってね。これ以上許可を出せないのよ。ごめんね。だから家帰って飯くって屁こいて寝てね。」







ははははははー

面白いなぁ、ははははははー、


ははははははああああああ!!!!!!!!




2日前だとコノヤロオオオオオオ!!!!!!

あああああ!!!!いっつもこんなんだよおおあお!!!!!



彼はここに住んでいるわけではないからほんの数日だけの許可でいいんです、とカオリさんがなんとかお願いしてくれるがやはりどうにもならない。


でもカオリさんの熱意に押されて、ここでならやってもいいわよと近々市内で行われるイベントの情報を教えてくれた。


単発のイベントではきついんだよなぁ………毎日稼げないと………

でもこの情報が入っただけでもよしとしないとな。


結局この日も歌うことができず、することもなくなったのでカオリさんの用事に同行させてもらうことに。









カオリさんはもともとソーシャルワークのプロ。
海外派遣員として様々な国の児童問題に関わってきた人だ。

今はメデジンの大学に雇われて日本語の先生をいる身だけど、今も空いている時間を利用して積極的に地域の子供たちと交流をしている。



そんなカオリさんとやってきたのは、閑静な住宅街の中にある小さな家だった。

どっからどう見てもただの一軒家。

でもここは、とある問題に巻き込まれた子供たちのための児童養護施設だった。







玄関の呼び鈴を鳴らすと、すぐにドアが開いた。


開けてくれた子供がカオリさんの顔を見るなり、パッと笑顔になってカオリー!!と抱きついた。

その声を聞きつけて家の中からドンドンと子供たちが出てきて、すぐにカオリさんを取り囲んだ。


5歳くらいの小さな子から小学校高学年くらいの子供たち。
全員が女の子だった。


子供たちはカオリさんだけでなく、一緒にやってきた俺とサキちゃんにも1人1人全員が丁寧にチークを合わせて挨拶をしてくれる。

子供の柔らかい肌と匂いがとても愛おしい。







photo:03



家の中は広いスペースになっており、俺たちへの挨拶を終えた子供たちが急いでテーブルに戻っていく。


どうやらビンゴゲームの最中だったみたいで、みんな次の数字をソワソワしながら待っている。

photo:04





もちろん大人のおばさんもおり、みんなで一緒にビンゴをしている。
俺たちへの余計な詮索などひとつもしてこない。
誰でもウェルカムといった具合だ。






photo:05



この子たちはなぜ、児童養護施設にいるのか。

親がいないのか?

いやそうではない、親はいる。
週末に親御さんのところへ帰るらしい。

では単なる託児所か?


いやそうでもない。

この施設はもっと深刻な問題を抱えた家族にのみ適用させるものらしい。








中南米にはゲリラがいる。


この辺りを旅していればゲリラという言葉をよく聞く。

ゲリラがいるから危ないよって。




さて、ではそのゲリラとは一体なんなのか。

俺はイマイチよくわからない。

なのでカオリさんに教えてもらった。







ゲリラとは、反政府組織のこと。




格差社会が生み出す貧しさの中で、低所得層の人々は不満を抱く。


「どうしてこんなに苦しいんだ、どうしてこんなにお金がないんだ。全ては政治のせいだ。」


そんな貧困問題を抱えた人々が、キューバの革命家、チェゲバラの思想に共鳴し、社会主義国家の建設を目指して組織を作る。


これがゲリラ。
彼らは政府への抗議、圧力のために外国人を誘拐したり、バスを襲撃したりして、強引に要求を突きつける。


過激は過激だけれども、昔はまだ純粋な思想にもとずいた行動をしていたようで、国民の中にもゲリラを支持する人は多かったみたい。


しかし今はゲリラも腐敗し、ただの脅しや嫌がらせで金をふんだくる堕落した組織になってしまっているらしい。


一例として、うちの会社には手を出さないで下さいとゲリラにみかじめ料を払っているバス会社もあるそう。






もちろん、そんなゲリラを政府もほっておかない。
鎮圧のための内戦も行われている。

ゲリラ集団は活動拠点を転々とし、田舎の村や町を訪れては、そこの住民たちを追い出して自分たちのものにしているそう。


そこで生まれるのがゲリラ難民。


そう、この児童養護施設にいる子供たちがそうなのだ。



家を追われた人たちが仕事を求めて都会にやってくる。
そして様々な事情で子供の面倒が見られなくなる。
そんな彼らの受け皿としてのこんなシステムがあることに、問題の根の深さがある。





彼らはまだ親がいる。

中には内戦に巻き込まれて孤児になった子供もいるだろう。

教育も受けられず、貧困という汚水にまみれて育ち、彼らが選ぶのはおそらくゲリラへの道だ。





コロンビアは豊かな国だ。

街中の高層ビルは南米屈指の経済力の象徴。

ショッピングモールでは幸せそうな家族がアメリカ並みの物価の商品を買っている。


でも、ひとたび裏通りやスラム地区に行けば、バラック小屋が立ち並ぶ貧困地区になる。




コロンビアはエストラートという6段階のエリア分けが決められているそう。

公共料金や教育にかかる費用の優遇などの違いがあるそうで、6のエリアが1番高級な地域になる。
もちろん富裕層しか住めない。


5、4、3と中流階級の地域があり、2と1になると完全なスラムになる。


公共料金はとても安く、大学へ進学させるお金も優遇されるんだけど、まずこのエリアに住んでる人で大学に行こうとする人なんていない。




貧困は犯罪の温床。

金を得るために暴力という手段がもっとも手っ取り早いことを学び、彼らはゲリラを目指す。





コロンビアは経済成長を続けているけど、光が強くなれば影も濃くなる。
格差による貧困という影が形をなしたようなゲリラはまだまだ活発に活動している。

この刹那的な生き方を求めるラテンアメリカで、ゲリラがなくなるような日ってあるのかな。



「やったー!!ビンゴー!!」


「ムイビエーン!!エスタビエーン!!」



ビンゴが揃って無邪気にはしゃいでいる子供たち。
こんな純粋な目をした彼女たちがもしかしたらゲリラへの道を選ぶのかもしれないと思うとふと怖くなる。

駆け寄ってきた小さな女の子の体をぎゅっと抱きしめた。

photo:06












用事はもう1件。

カオリさんの生徒の家でホームパーティーをやってるらしく、そこにお呼ばれしている。

タクシーに乗り、山の手の高級エリアへと坂を登っていく。


道の入り組んだ住宅地の中に生徒の家はあった。





こ、これか………

photo:07






鉄の門を抜けると、大きな犬が飛びかかってきた。

巨大な家の中に入ると、部屋いくつあるんですか?っていう迷路。

まぁただの豪邸です。





photo:08



その中で、まだ10代後半、20歳そこそこの子供たちがワイワイと喋っていた。


「オラー!カオリー!」


「カオリ、コンバンワー!!」


みんなが笑顔で迎えてくれ、柔らかいソファーに腰を下ろすと、料理やスイーツが運ばれてくる。

photo:09



photo:10





日本語はまだまだカタコトだけど、当たり前のように英語はペラペラ。

みんなまだ学生で、なに不自由なく暮らしてますって感じだ。



「みんな将来何になりたいの?」


「僕は航空エンジニアの勉強をしているよ。」


「僕は~~、」



もはやエリート街道まっしぐらの彼ら。
輝かしい未来。
ショッピングモールで家族でお買い物をする側の人間だ。

photo:11




こんなパーティーなのに、お酒が用意されていない。
コロンビアでは18歳から飲酒OKなのだが、みんな全然飲まない。
そしてタバコも吸わない。

なんて健全で、絵に描いたような好青年たちなんだろう。





するとみんなが中庭に出始めた。

そしていきなり陽気なラテンの音楽が流れ始める。

サルサだ。

当たり前のようにみんなカッコいいステップを踏み、クルクルと回っている。

キチンと基本を勉強してる踊り方だ。

photo:12






そんな中でひときわ目立ってるのがサンティアゴ君。
男前で背が高くてモデル業もやっててダンスも上手い。そして家はお金持ち。
幸福な人生しか待ってねぇな。

photo:13




「彼、咲ちゃんの本に乗ってる人だよ。」


そう教えてくれるカオリさん。

なるほどな、咲ログの咲さんは世界イケメンハンターってのやってたけど、この彼も見事咲さんのお眼鏡にかなったんだそう。

photo:14








そんなサンティアゴ君が、カオリさんに何かを作ってあげていた。



なんだこれ?

ドライフラワーのブーケの上に吊るされているのは…………

photo:15






サナギだ。

蝶々のサナギだ。


なにやらこのサナギ、正真正銘本物らしく、このサナギに願いをかけ、羽化した蝶々が窓から外に飛んで行けば願い事が叶うんだそう。


ドライフラワーの飾りつけも全部自分でやってるサンティアゴ君。


外国人のキザなカッコつけって別に気にならないんだけど、ここまでくるともはやムカつくレベルですね。


俺もその蝶々のやつやりてぇ!!!








さて、どちらが幸福な人生なのか。

幸福を感じているのか。



ゲリラにより家を追われた子供たち。

金持ち家族のお坊っちゃんたち。





幸福の価値観は世界共通だと思う。

金は確実に人生を豊かにする。


でも、そうじゃない場合だってもちろんある。
何に幸福を見出すのかは、育った環境が左右する。




経済成長は必ずひずみを生む。

そのひずみを修正し、両者の子供たちがお互いに憎み合わないような国になる日はくるのだろうか。


社会主義か、資本主義か。



日本はいい国だ。

いや、そうでもないか。自殺率半端じゃないし。

死ぬか、奪うかの違いだな。




幸福な人生とはなんだろうな。







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半沢直樹とかマジ興味ない

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12月19日 木曜日
【コロンビア】 メデジン






サキちゃんはたくさん色んなデータを持っている。


パソコンを持ってる旅人はたいていみんなハードディスクに、ドラマや映画、アニメ、漫画などのデータを持っている。


そんなサキちゃんが半沢直樹を見ていた。




あー、なんか最近半沢直樹って名前よく見るよねー。

えらい人気のドラマだったらしいねー。

堺雅人って宮崎出身なんだよねー。

まぁ俺ドラマとかほとんど見ないし、別に興味ないし、そんな流行りに乗るとかかっこ悪いしさ、昔から周りがやってることを見て俺は違うとか言ってなるべくその他大勢の一員にならないようにやってきたんだよね。

だから半沢直樹とかマジその手には乗らないっていうかー、倍返しとかへーみたいな?







気がついたら夕方になっていたという。



いやあああああああああ!!!!!

人と違うことをおおおお!!!
違うことをおおおお!!!









photo:01



はい、歌いに来ました。


メデジンの飲み屋街、ポブラド。

今日はまだ木曜日だけど、夜がふけるにつれて人通りは増えていき、たくさんの人が足を止めて聞いてくれる。

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しかし場所的にはいいとは言えず、周りのお店からバンバン音楽が流れており、やかましくてたまらない。

聞いてくれてる人も静かな曲になると周りの雑音にかき消されてしまい、立ち去ってしまう。

photo:03







うう………メデジン、どうにか打開策を見出したいんだけど、歌う場所がない。


カオリさんやみんなが聞きにきてくれるが、結局この夜も雑音に負けないよう大声で歌い、喉が枯れてギターを置いたころ、足元には28700ペソと2.5ドル。


33700ペソ。ドル換算で17ドル。


これじゃあ全然貯められない。



焦りばかりがつのる上に、半沢直樹をずっと見てた自分が情けなくなる。

photo:06










早く次に動いてしまおうか。
次の目的地はエクアドルの首都であるキト。


しかし少し問題があり、このメデジンからエクアドルに抜けるバスの区間はよく強盗やゲリラが出るということで有名なルート。

反対ではあるけど、カオリさんの家に泊まっていた日本人バッグパッカーがコロンビアからベネズエラに向かう時、ゲリラの襲撃でバスが銃撃されたという恐ろしい話もある。


今はかなり治安も改善されてほとんど問題ないという話だけど、この強盗やゲリラが1年で最も活動が活発になる時期が、今のクリスマス前の時期だという。

そう、強盗もゲリラもクリスマスで何かと入り用なのだ。



ただでさえ悪い噂の飛び交うこの道を1年で1番危ない時に動くほど俺もバカじゃない。

なので、クリスマスが終わるまでこのメデジンで稼ごうと思っていたのに、これじゃあ手持ちが減る一方。



「あなたの歌は素晴らしいわ!!」


「お前の声に世界を見るようだよ。」


お褒めの言葉をもらえるのは嬉しいが、今は少しでも金を増やさないと。



はぁ………焦る。







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チキン南蛮とカオリさんの願い

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12月20日 金曜日
【コロンビア】 メデジン





photo:01




なんだか、メデジンで稼がないと!!っていう気持ちが連日のダメダメっぷりで萎みきってしまった。


歌いに行く気が起きず、部屋で日記を書いたり半沢直樹の続きを見たりしていた。


腐ってしまいそうだ。

このままじゃいけないのに、やる気が出ない。

街に行こうにも結構遠いのでバスに乗らないのいけないので、金がかかる。
行っても稼げる気がしない。

次の街に行こうにも今エクアドルに向かうのは危険すぎる。




だめだ………どうすればいいだろう。









photo:02



夜、ケータ君と一緒に料理。
カオリさんのリクエストだった、チキン南蛮。

言わずと知れた宮崎の郷土料理。

なかなか美味しくできた。


爛漫のチキン南蛮が食べたい。

photo:03








ご飯を食べたら少しやる気も出てきた。

気持ちを振り絞ってギターを持って家を出た。

カオリさんの家の向かいにファストフード店やバーが入っている雑居ビルがある。

人通りはまばらだけど、その一角でギターを鳴らした。

photo:04






ポツポツと足を止めてくれる人たち。

ポツポツと入るお金。

でも雀の涙ほどしかない。







時間が23時を過ぎると、金曜日の夜でも人はいなくなってしまった。

虚しくなってギターをしまう。

あがりは20000ペソ。千円ちょい。





頑張って地道に歌えば稼げる街ではある。

諦めたらいけない、諦めたらいけないのに………


チクショウ………どうしたらいいんだー…………


トボトボと家に帰った。











シャワーを浴びてマットに横になって日記を書いていると、なにやらカオリさんが落ち着きなくウロウロしている。


「どうしたんですか?」


「あー、もう、サナギが羽化しそうー。なんか羽の形とかが見えてきてるー、かえっちゃうよー、どうしようどうしよう。」


この前パーティーに行った時にサンチアゴ君に作ってもらった蝶々のサナギ付きブーケ。

photo:05




願い事をかけて、無事蝶々になって窓から外に羽ばたいていったら願いが叶うというロマンチックなプレゼント。


実はこれ、カオリさんが他の友達にプレゼントするために買ったもの。

あさってに渡す予定なのに、すでにサナギが羽化しそうになっている。


サナギの殻がぶら下がっただけのブーケなんて残念すぎる。



「ああああ………どうしよう…………そうだ、冷蔵庫にいれておけば羽化するのが遅れるかもしれない。よし、そうしよう。」


「カオリさん、死にますよ。2度と羽化しなくなりますよ。」


「えー、だってもうどうしたらいいのー!!よし、もうせっかくだか
願い事かけてしまおう。お金持ちになりますように、お金持ちになりますように………」


「それカオリさんの願いじゃないですか。」


「ほら、フミくんもかけときなさい。」


「んー、じゃあ、無事日本に帰れますように。」



photo:06




こんな毎日じゃいけない。
1日も無駄にできないのに、何も出来ない自分が歯がゆくて仕方ない。


ちゃんと日本に帰るためにやらないといけないことは分かっている。

ぐちぐち文句言ってるだけじゃ帰れないんだ。











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サナギからかえる時

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12月21日 土曜日
【コロンビア】 メデジン






目が覚めると、カオリさんの願いもむなしく蝶々が羽化していた。

photo:01




「びえええええええええええんんん!!!!!かえっちゃったよおおおお!!!!プレゼントに出来ないよおおおおおお!!!!」



この世の終わりみたいに嘆いているカオリさん。




photo:02



すごいな、あんな小さなサナギからちゃんと蝶々になるんだ。

しかも生まれたてからこんなに鮮やかな色彩だなんて、生物の神秘を感じずにはいられない。



「ああああ………やっぱり冷蔵庫に入れとくべきだったぁ………」



ゴロゴロ転がりながら悲しんでるカオリさん。
だから冷蔵庫入れたら死にます(´Д` )





あ、ここにも蝶々が。



サナギ。

photo:04






羽化。

photo:05












photo:03



朝からこんなに貴重なものを見られて、今日はいい事がありそうな気がする。



でも問題なのは歌えないこと。

こんなにいい街なのにことごとく歌えない。

あー、アメリカの南部でもずっとこんなストレスを感じてたな。


でもやらなきゃいけない。
カオリさんの家ではご飯を作ることが俺たち宿泊者のルール。
宿代はかからなくても毎晩の食費は確実にかかっていく。

これ以上お金を減らすわけにはいかない。



先日、市役所に許可をもらいに行ったときに、ライセンスはもう定員になっているけど土曜日のイベントでは自由にやっていいわよという情報をもらっていた。

指くわえているわけにはいかない。

やらないと。











photo:06



みんなでタクシーに乗り、セントロにある公園にやってきた。

暖かな日差しの中、公園には無数の露店が並ぶフリーマーケットのような催し物が行われていた。




photo:07



骨董品、アクセサリー、木の工芸品、編み物などなど、様々なお店がひしめき、たくさんの人で賑わっている。

ギターを弾いてパフォーマンスしている人もいる。

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ドレッドにアジアンな服を着た欧米人ヒッピーたちも編み物を売りながらマリファナを自由に吸っていたりする。


よし、ここならやり放題だぞ。

photo:10



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公園の目の前には、先日注意された歩行者天国のショッピングストリートがある。

今日もものすごくたくさんの人が歩いており、路上にこれ以上ないくらいピッタリの空気。

photo:12





ここではライセンスが必要なのは分かっている。

でもバザーの影響もあり、セキュリティもゆるそうになっている。

ちょこっとだけここでやってみようかな。







photo:13



スパパッと路上でギターを取り出し、ハーモニカを構える。

もうこの時点でかなりの人だかりが出来上がる。

セキュリティの人たちもチラチラとこっちを見ている。

ええい、やっちまえ。















道を塞ぐほどの人だかり。

絶え間無く入るお金。



稼げる。
半端じゃなく稼げる。


でも分かってますよ。

セキュリティの人がずっと人だかりに混じって見ていること(´Д` )


知らないフリをして、お金を入れてくれた子供に折り鶴を渡して微笑ましい空間を作りつづける。


無害な男なのです、コロンビアマジ大好きですオーラを出しまくってセキュリティの人たちにアピールし続け、それが功を奏したのか、セキュリティの人たちも微笑んでお金を入れてくれて、君はここでいつでもやっていいわ。問題ないわよと言われてイヤッホウ!!…………










まぁならないですよね。

止められてしまった。

セキュリティの人たちも、歌を聴いてくれてる人だかりの手前、演奏ストップは言いづらそう。

だからこそすぐに止めずに1時間の猶予をくれたのかな。



「あと2曲で終わりにしてね。」


申し訳なさそうに言ってくれるお姉さん。
時間くれてありがとうございました。

2曲ガッツリ歌って、わずか1時間で4万ペソは超えるあがりが足元にたまった。




1時間で20ドル。

コロンビアは稼げる。

場所さえ良ければだけど。




チクショー、ライセンス取れてればなぁ…………











仕方なくフリーマーケットをやってる公園に戻り、出店の隙間で演奏再開。

photo:16




人だかりはできるがお金の入りはボチボチ。
でもここではなんぼやっても何も注意されない。

photo:15



これまで場所をずっと探してたからなぁ。セキュリティを気にせず自由に歌えるということがたまらなく解き放たれた気分だ。

photo:17







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photo:19




カオリさんやサキちゃん、ケータ君もナオコちゃんも見に来てくれ、話したがりのおじちゃんとかの相手をみんなにしてもらいながら日が暮れるまで歌い続けた。











歌い疲れてギターをしまっていると、1人の男の子が何かを持ってやってきた。

最初からずっと聞いてくれていた男の子だ。


何かを差し出してきた。


それは木で作ったオシャレなお香立てだった。


とまどう俺にニッコリ笑って差し出してくる。


どうやらこの男の子は、すぐ向こうで木工の露店を出していた家族の子。

公園での演奏中、ずっと近くで歌を聴いてくれていた。






これはどう見ても売り物。
それを俺に渡そうとしている。

でもこれを荷物として持ち歩くのはきつい。買うことはできない。



戸惑っていると、その子の家族がやってきた。


「あの、これいくらですか?」


「何言ってるのよ。プレゼントよ。たくさん歌を聴かせてもらったからね。」



男の子は恥ずかしそうに、でも人懐こく近づいてくる。

その瞳がたまらなく可愛くて、小さな体を抱きしめた。

そんな様子を微笑みながら見ているお母さんやお姉ちゃん。



子供は周りを幸せにする。
その存在自体が宝物だ。

photo:20













カオリさんの家に帰ると、サキちゃんが晩ご飯を作ってくれていた。

おお、なんていい女だ。



アボガドのクリームパスタ、鳥の甘辛煮、スープ。

photo:21






もうね、惚れるしか出来ない。

可愛いだけじゃなくて気配り上手な上に料理もめちゃ美味い。

こんな旅女子見たことないよ。





美味しいものをたくさん食べて、久しぶりに喉が枯れるまで歌いまくって、今日のあがりは、










photo:22




91000ペソ。48ドル。



はぁ………やったぞ。
久しぶりにちゃんと稼げたぞ。

でもこれは今日がフリーマーケットだったから。
明日は何もない。


この稼ぎを毎日叩き出さないといけないんだけどなぁ………






明日は日曜。
お店はほとんど閉まるので歌えないかな。


とにかく今日は充実した1日にできた。
そのことに感謝しよう。
蝶々のおかげかな。



小さなサナギがあんなに美しい蝶々に生まれ変わるという自然の節理。

解放という羽化。

では人間としての羽化は何に当てはまるのかな。

そんなことまだわかんないな。

きっと誰でも美しい羽を持っていると思いたい。





んー、ちょっと大げさかな。

寝よ寝よ。








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ハットトリックで羨望の眼差し

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12月22日 日曜日
【コロンビア】 メデジン





小学校高学年から中学校にかけてサッカーをやってました。


ポジションはフォワードか左のハーフです。


僕の育った美々津は猫のほうが多いんじゃないかという過疎の小さな港町なので学校の生徒数も少なく、サッカーチームのメンバーもとても少なかったです。


なので一応レギュラーでいられました。


当時日向市には6チームだったかな?それくらいしかいなかったので、県大会とかがあると、その6チームで代表戦をするわけです。

財光寺中学校や大王谷中学校が強かったです。



美々津は…………弱小でしたね。

弱小なりにみんな一生懸命やってました。




チームのコーチがカワジィという港町によくいそうな暴れん坊の船乗りで、論理のないクソ根性論の理不尽な練習をたくさんさせられたものです。

ちなみにカワジィの本業は八百屋です。




広いグラウンドで練習していたんですが、練習の最後にそのグラウンドを1分以内に1周するという地獄のランニングがありました。

元気いっぱいの状態から全力疾走でギリギリ間に合うくらいの距離なんですが、それまで練習で散々走らされた後の最後にこれですから、まぁ結構な人数が間に合わないんです。


間に合わなかったらどうなるか。


やり直しです。



ゼーハーゼーハーと死にかけてるのにやり直しなので、もちろんそっからは全然ダメですよね。

何度も何度も走らされます。

カワジィは厳しかったです。




今ではカワジィの所からたまに牡蠣を買ったりしてます。

カワジィの本業は八百屋です。


ちなみによくブログにコメントをくれる元ヤンキーの県営はいつもだいたいクリアーしてました。


大王谷中学校との試合でシュートはずしましたけどね。






そんなサッカー少年だったんですが、ギターを始めてからはそっちにのめりこんで高校に進学してサッカーはやめました。

もうずっとやってません。


機会があったら海外で日本のレベルを見せつけてやろうという思いがあったんですが、先日のパナマでの全身ズタボロ事件でその思いは粉微塵になり運河の藻屑と消えました。


ていうかここ中南米だし。
日本のレベルとか言ったらダメだし。









さて、この前の傷もまだ癒えてないのにリベンジの機会がやってきました。

今日はカオリさんの生徒さんやそのお友達たちがサッカーの試合をしるということで参加させてもらえることに。


カワジィ、俺がんばる。

県営、見てろよ。








photo:01



photo:02



マリアッチたちがなかなかいい演奏をしてくれるバスに乗ってやってきたのは、カオリさんが日本語を教えている大学、エアフィット大学。

セキュリティ付きの厳重なゲートがあり、敷地内はとても清潔感があるモダンな雰囲気。

photo:03





んー、キャンパスライフを思い出すなぁ。



うん、俺大学行ってないけど。







photo:04



そんな綺麗な建物の奥に、人工芝の立派なグラウンドがあった。

すでに試合は始まっており、ケータ君と俺、別々のチームに分かれて、いざ参加!!!



カワジィ!!
カワジィが教えてくれたサッカーとチヌの釣り方を今ここで活かすよ!!






コートの外でナオコちゃんがキラキラした目でこっちを見ている。

な、なんか懐かしいこのシチュエーション!!

お昼休みに男子たちがサッカーしてるのを女子たちが体育館の階段に座って見てたあの感じ!!

いいとこ見せる!!ってみんな意識しつつも、それがあからさまだと恥ずかしいので、俺マジ女子とかカンケーねぇし、みたいなスカした顔して超ムキになってやってたあの感じ!!



よーし!!これでも点取りポジションだった俺の実力をおおおおおおおお!!!!!!









photo:05



無力。


ボールもらえばすぐに取られ、パスを出せばミスパスで相手に渡す。


自分に対する怒りでスーパーストレスが溜まりまくって終わりました。




もうスポーツしない。

カワジィ、ごめん。

県営、俺ダメだった。


ナオコちゃんにも、ペッ!!ヘタクソが!!みたいな感じで軽蔑の目を向けられました。


嘘です。ナオコちゃんはいい子なので、大丈夫だぎゃー、ブランクあるりんーって優しくなぐさめてくれましたけど、それが余計惨めになりました。






ケータ君はまだまだ元気で、近くのバスケットコートで試合をやっていたのでそれに無理矢理入っていき仲良くなって参加していました。



俺は疲れ果てていたので1人でとぼとぼと家に帰った。

久しぶりに1時間以上全力で走りまくって体の疲れがえらいことになっていて、カオリさんの家に着いたら動くことが出来ずに横になった。

運動不足だなぁ。











photo:06



夕方、サキちゃんがフルーツタルトを作っていた。

もうすぐ誕生日だな。

みんな元気かな。


なんか寂しいな。







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