路上、それは下痢との戦い

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8月4日 月曜日
【中国】 大理




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中国では男が家と車を持っていないと結婚できないそうだ。

相手の女性の家にたくさんのお金を渡して充分に資産があることを証明してようやく結婚をすることができるという。


なので中国では結婚できない男性がとても増えているそう。

日本みたいにアルバイトのアパート暮らしで出来ちゃった結婚なんて考えられないにもほどがあるんだって。

これだけでかくて貧富の差も大きい中国。女性からしたら選び放題なのかな。

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「中国では恋人ができたら男が100%全てのお金を払うんです。ご飯も服も全部です。女性は自分のためにお金を使います。美容とか。ほんと考えられないですヨ………」



朝の散歩から帰って来たカンさんと彼女のランちゃん。

ランちゃんがご機嫌で数珠のアクセサリーをジャラジャラ首にかけている。
中国らしい石の数珠。


「またお願いされて買いました。700元しました。いくらお金があっても足りません………」



この数珠のネックレスが1万2千円。
こうして彼女にお金を使いまくって、たくさん働いて、ようやく結婚できるんだろうな。







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すると向こうの方からワンちゃんが困った顔をしながらやってきてカンさんに何か話している。

はぁ、とため息をつくカンさん。



「どうしたんですか?」


「部屋のシャンプーとボディーソープと洗顔をお客様が持って帰りました。もう、おかしいですよ………」



このホテルはとにかく全てにこだわっており、部屋に置いてあるシャンプーとボディーソープは、アメニティみたいな小さなボトルではなく、キチンとした詰め替えの大きなボトルで質もいいやつだ。

洗顔においてはキールズっていうかなり高いブランドのもの。


明らかに使い捨てのアメニティなら持って帰ってもいいだろうが、大きなボトルごと全部持って帰るなんてあり得ない。

しかもシャワールームに置いてあるまだ新品の真っ白なバスタオルで汚れた靴を拭いたりしていたりするという。

行儀が悪いにもほどがある。




この数日過ごしてみて、中国人って欧米人や東南アジア人にない清潔感や礼儀を持っているなとは感じているが、マナーがなっていないやつはどこの国にもいるってことかな。








チャンさんが作った美味しすぎるご飯でみんなでお昼ご飯。

いやー、飯が美味い!!米が美味い!!
オカズが最高でご飯がすすむ!!!


最近食欲がだいぶ戻ってきている。
このままたくさん美味しい中華料理を食べて体重を戻したい。
ズボンが全部ゆるゆるだ。


でも…………



ご飯を食べながらも、ちょっとごめんなさい、とトイレへ向かう。

もう下痢がひどい。

なんの前触れもなくいきなりマックスの波が襲いかかってくる。

我慢することがほぼできないので、トイレがすぐそばにないと不安で仕方ない。


痛みとかはないんだよなぁ。
ただ水が出るのみ。
もう何日この下痢に苦しんでいるだろう。
人生で1番お腹がボロボロだ。












というわけでお漏らし覚悟で路上に出かけた。

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ギターを持って古城へ向かうと、今日も相変わらずものすごい観光客の数。
そして久しぶりに天気が良くて太陽が降り注いでいる。


大理はこの1ヶ月、雨が多い季節。

連日の雨に濡れていた石畳が綺麗に乾いて、柳が爽やかに揺れている。

雲南の涼しい風が山から吹きおりてくる。

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中国人、日傘さしすぎ。

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そんな人で溢れかえる古城内で場所を選びながら歌っていく。

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この歴史地区にはメインストリートからそれぞれに趣ある路地が碁盤の目のように伸びている。

迷子になるくらい入り組んでいる上にどの景色も時代が止まった姿をとどめているので、まぁ歩くだけでもかなり楽しい。

なので観光客はどこの通りにもわんさかいるのでパフォーマンスし放題。

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なのだか、どのパフォーマーも警備員の目をかいくぐるために必死にいい場所をゲットしようとしてるので、新参者の俺が入り込むスペースはなかなかない。

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それでもなんとか強引でも場所を見つけて歌っていく。
人だかりもすぐに出来て、お金も入っていく。

いい調子。このまま夜までガッツリ稼ぐぞ。

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と、メインストリートで他の露店の兄ちゃんたちに混じって歌ってる時だった。


誰かがギターをゴンゴンと叩いた。

ん?と顔をあげると、そこには思いっきり警備員が立っていた。

その瞬間、周りにいた物売りの兄ちゃんたちが商品をガバッと抱えて走って逃げて行った。


あ、やば……と緊張する俺にひたすら中国語で何かわめいているおじさんたち。




そしてギターを取り上げられて、事務所へと連行ですね。

久しぶりですね、連行。
顔面蒼白になりました。

古城治安維持なんとかかんとかってオフィスに連れていかれて、そこで怒られました。
怒られてるんだけどなに言ってるか1ミリもわからないので話になりません。


別にいつものことなのでビビることもないんですが、こんなに焦りまくって泣きそうな顔になってるのは中国の警察が厳しいという情報を聞いてるから。

頭の中には、ギター没収されたら死亡、罰金とられたら死亡の文字がぐるぐるぐるぐる回っている。

ギター没収されたらマジでどうしよう………
もう、本当何言ってるかひとつもわからない…………








こういうときの筆談!!


ノートを取り出して、不可歌唱?と書くと、お、お前漢字はわかるのかと言った感じで、おじさんたちもノートに漢字を書いてくれる。

中国で使う漢字には日本にないものが多いので所々わからない字はあるが、ほぼ理解できる。


それによると、やはり路上演奏が出来るのはあの超激戦区の人民路のみで、他の場所は完全に禁止とのこと。

さらに親切なことに、18時から22時までがベストタイムよ、という内容のことも書き足してくれた。



そしてギターを返してくれ、もう行っていいよとドアを開けてくれる。

許してもらえた解放感で何度もシェイシェイと言い、オフィスを出た。


ああ……怖かったー………
ギター取られたらシャレにならんからな………





もうこうなった以上、人民路以外ではできない。
次に捕まったらまじで没収だ。

人民路に行ってみると、夕方の通りはまだ嵐の前の静けさといった感じでそこまで人通りはない。

が、地面のあちこちに場所取りのイスや張り紙が並べられており、すでに夜の戦いは始まっていた。

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こいつは大変そうだ。

こうなったらあそこしかないか………











ゆうべ見にきた薬局の前にやってきた。

歩道もそこそこ広く騒音もないので場所としては申し分ない。
しかしここでやるにはお店にショバ代の50元を払わないといけない。

1日850円。
それだけ払う以上はかなり稼がないと割りに合わない。

しかしもう警備員におびえながらやるのはゴメンだ。




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お店のおばちゃんに50元を払ってギターをセッティングした。

根性。お腹が崩壊して下痢が絶え間無く襲ってくるけどやるしかない。

ギターを抱えるとチラホラと立ち止まり始める人々。

思いっきり声を響かせた。









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もう半端じゃない。

すごい人だかり。

常に歩道が塞がるほどの人だかりが出来て、拍手が起こる。

お金も絶え間無く入り続け、あっという間にギターケースに紙幣の山ができる。

中国人なので写真は尋常じゃなく撮られるけど、そんなこと気にならないほどたくさんの人が声をかけてくれるし、みんな最高にフレンドリーだ。

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ただ下痢だけはどうしようもなくて、歌ってる時にいきなりなんの前触れもなくチョロっと出てきてしまい、ハウッ!!と不自然な体勢になる。


スタンドバイハウッ!!てなる。


ハウッ!!て顔が鬼みたいになってるんだけど、逆にこの人めちゃ感情こもってるぜ……みたいな感じになる。

ウンコ漏れてるんですけどね。


中国人にシェーシェーって言いながらウンコ漏れてるんですけどね。

シェーシェーどころかシャーシャーですよ。




全生命力を使って肛門にパワーを集中させて洪水を防ぎ、曲が終わった瞬間、人の良さそうなカップルとかに、荷物見ててください!!と鬼のような顔でお願いして公衆トイレにクラウチングダッシュ。








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もうニーハオトイレとかどうでもいいですね。

写真は昼のニーハオトイレです。





オオオオラアアアアアア!!!!ドアがねぇえええええ!!!!
ニーハオオオオオオオオ!!!!ってものすごい勢いでしゃがみ込んで長江を出して、お尻丸出しのオッさんたちにチュっすって挨拶して路上場所に戻ると、さっきまでの人だかりが待っててくれてるので若干恥ずかしいです。



それを1時間おきとかで繰り返しながら3時間。

なんの苦行だよ……って思いながらも人々の笑顔に救われて、なんとか歌うことができた。

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「ハーイ!やってますねー!」


疲れてここまでにしておこうかなと言うところで昨日一緒にご飯を食べに行ったチャンさんとペイペイちゃんの夫婦がやってきた。

相変わらず美男美女だな。

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飲み行こうぜということになり、みんなで人民路の中のセプテンバーというオシャレバーへ。

中では欧米人のおじさんがステージでアコースティックギターのライブをしていた。

演奏はまぁそこそこなんだけど、驚くことにこのおじさん、中国語がペラペラだった。

きっとこの大理が好きになってここに住み着いたんだろうな。

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人民路ではたくさんの露店が並び、中国人のヒッピーたちがそれぞれにアクセサリーや色んな小物を売っている。


路上ミュージシャンもたくさんいて、本当に20mおきくらいでみんなジャカジャカとギターを鳴らして歌っている。

中国ではギターの弾き語りが流行っているようで、みんな路上にたむろして数人のグループで中国語の曲を歌っている。

ただみんな高校生が小遣い稼ぎでやってるようなレベルで、中国の音楽はまだそこまで高みには達していないようだ。


しかしそれは若者のポップスのジャンルのことで、たまに道の脇でおばちゃんとかが弾いている伝統楽器の二胡や笛の音色は心が洗われるように美しい旋律だ。

夜の静かになってきた石畳みに染み渡るようなその笛の寂しげな音は、時代を超えて心の琴線に触れる独特な甘みがある。


しかしおばちゃんの足元のザルには数枚の紙幣が入っているだけだった。

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宿に戻ると、みんながニコニコしながら待ち構えていた。

今か今かとそれを待っている。

バッグの中からあがりを入れた袋を取り出すと、やったー!とみんなが喜ぶ。

そして女の子たちが我先にと数えるのを手伝ってくれる。

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「フミさん、見てください。女の人はお金を数えるのが大好きデス。」


カンさんがタバコを差し出ながらニコニコしている。
温かいお茶を飲みながら俺も大量のお札を数えていく。


そして今日のあがりは………




760元。

125ドル。




人民路、最高。

一時はかなり絶望的になったけれど、演奏を許可されている通りでここまで稼げるなんて、大理はマジでバスカーの天国だ。


やったー!と喜ぶと、みんなも笑顔でヤッター!と声を合わせた。







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