ゴットランド島の廃墟で

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8月28日 火曜日


11時、ゴットランド島に向かうフェリーがニュネスハムンの港を離れた。

大きなフェリーなので鍵なしWi-Fi飛んでるだろうと思ったら、ログインパスワードが必要とでた。インフォメーションにパスワードもらいに行ったら70クラウンいただきますだってさ。

スウェーデンはさっさと抜けようと思っていた俺を、このゴットランド島の町、ビスビーが間違いなく呼んだ。
そして直感に従ってここまできた。
ゴットランド、呼んだ理由を探すぞ。


14時くらいにフェリーが港に入った。
山のない、平べったい森の島。
緑の中にちょぼっと赤い屋根の家々。


photo:01


船を降りて歩いた。
迷路のような石畳の路地。ストックホルムのガムラスタンと同じ雰囲気だが、1番の違いは田舎であること。
ひなびた、落ちついた空気に心がなごむ。
日差しが気持ちいい。
photo:02





そんな石畳の向こうに、何か廃墟が見えた。
近づいて行くと、それがかつての教会だったことがわかった。
崩れていびつな形となり、雑草が生えている。
photo:04


中に入るととても静かで、湿っていた。細い階段、窓の跡が、かつてここで人々が祈りを捧げていたことを物語っている。
そとの看板を見てみると、1230年と書いていた。
photo:03





それからも町を歩いていると、なぜかいたるところに廃墟の教会がたくさん遺っている。
慈しむような日差しに草が揺れる。
photo:05




海岸部の古い住宅地を抜けて、内陸のほうに向かって行くと、なにやら大きな石の門が現れた。
古めかしい城門といった感じ。
門をくぐり、少し歩いて振り返った時、それが何だったのかがわかった。


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両側にどこまでも伸びる城壁と見張り塔。これはすげーー!!
この城壁もまたところどころが崩れた、かなり歴史を感じさせる代物だ。
おいおい、なんも調べてなかったけど、ビスビーすげえな。

城壁沿いに歩いていく。
草むらが風に揺れ、その中をおばあさんが歩いている。
城壁は当たり前に生活の中の一部のようだ。
photo:07




しばらく行くと、城壁は人がたくさん歩くメインストリートに当たった。
おー、なかなかいい感じじゃんか。このメインストリート。
たくさんの人が歩いているし、ホコテンだし、道幅も狭すぎず、広すぎず。マクドナルドがあるので若者もいるし、スーパーがあるのでお年寄りもいる。
トイレも無料だし、Wi-Fiもゲット。なんだこれ、完璧じゃねえか。


とりあえず今日は下見だけにして、まずはアラブ人のイハと連絡を取らなければ。
マクドナルドのWi-Fiでイハにメールを送る。


待ってる間、ビスビーについて調べてみた。

12~15世紀あたりにこのバルト海を中心にヨーロッパ中の海で貿易を独占した都市同盟をハンザ同盟という。北欧を回ってると、よくこの名前を目にする。
ビスビーもやはりハンザ同盟の都市であり、さっきの教会や城壁はその時代に建造されたものみたいだ。
古い町並みや廃墟、城壁や砦が世界遺産に登録されている。

あの城壁は3km以上もあって、ビスビーの町をぐるりと囲んでいるらしい。
たしかにあの城壁から海側が古い町並みで、城壁より内陸側は新しい近代の町並みだ。
photo:10





いい町だ。
路地裏フェチと廃墟フェチには聖地のような場所だな。
ほどよい田舎だし、必要なお店は全部ある。
あー、ここ気に入ったなぁ。
あとはアラブ人のイハと会って彼の家に行って………






メールこねぇぇーー!!!(´Д` )




イハどうしたんだよー(´Д` )

もしかしてアドレス間違ってんのか?
仕事でメールチェックできないのか?
あんなに仲良くなったのにー(´Д` )
イハ、会いたいよ。



夜9時になった。
今日は連絡ないみたいだ。
寝床を探そうとマクドナルドを後にした。

イハに教えてもらったあの激安宿泊施設はまた明日探すとして、今日は適当なところを見つけようと、城壁沿いのあぜ道を歩く。
真っ暗な中にライトアップされた城壁の荒い石壁が浮かび上がっている。中世に迷い込んだような感覚。
photo:08






ひたすら歩き続けていると、城壁が途切れた。海にあたってここで終わりみたいだ。
城壁の端っこにある見張り塔に登る木の階段が上に続いている。躊躇なく階段を登っていく。

そして頂上に出た。



暗闇の砦の上でビールを流しこんだ。冷たい石の壁。
静かな町に風が吹く。
かつてここから海を見張る男がいたのか。
バルト海に浮かぶ小さな島、ゴットランド。
photo:09



歴史に抱かれて眠る。
なんて最高の野宿だ。


朝の眺めを期待して寝袋に潜り込んだ。
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