オーストラリア最後の路上は韓国人の街で

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4月30日 水曜日
【オーストラリア】 サウスポート






「………フミ………フミー……」


「………………はっ!!はいはいはい!!すみません!!キャンプ禁止ですか!?すぐ消えます!!……あ、ダニエル、おはよう。」


「おはよう!よく眠れたかい?」


「ハーイフミ、明日ニュージーランドよね。フミがニュージーランドに行ってくれて嬉しいわ!!」



ダニエルとメラニーの家のソファーの上に何時に寝転がったのかも覚えていないほどいろいろ楽しんだゆうべ。

すでにシェアメイトのへパやニコたちはどこかに出かけていた。











ソファーから起きて3人でコーヒーを飲む。


イクゾウ君から始まり、アーロン、ヒッチハイクで乗せてくれたサーファーのピーターたち、ジェニファーさん、ジュンペイ君、A子さん、

短い時間の出会いも合わせたら本当に色んな人に出会ったこのオーストラリア。

現地のオーストラリア人とはそこまで仲良くはなれなかったけど、ニュージーランドから来ているこの家のみんなとはすごく楽しい時間を過ごさせてもらった。

ブローという言葉をこんなにしっくり使えるような友達をオーストラリアでも作れたことがとても嬉しい。

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「フミ、私たちもうすぐフミと同じように世界一周に行くわ。きっと日本にも行くからその時は遊びましょうね!!」


「俺の妹がニュージーランドの北島にいるから是非たずねてくれ。きっと何か手助けができるはずだから。」


いつもどこか遊びに行こうぜとメールをくれていたダニエルとメラニー。
ひとりぼっちの俺のことをせっかく気遣ってくれてたのに、時間取れなくてゴメンな。

日本に来たら必ず連絡してな!!

ありがとうブロー!!

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ダニエルたちを見送り、ゆっくりと荷物をまとめて家を出る。

そしてゴールドコーストハイウェイでバスを拾い、向かうのはゆうべ一緒に飲んだくれたあのゾロさんのお店。

オーストラリア最後の今夜はゾロさんのシェアハウスに泊めていただけることになっている。
なにやら家のオーナーさんが宮崎出身の方らしく、お邪魔することを快くOKしてくれたみたい。



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バスはブロードビーチを通りすぎ、懐かしのサーファーズパラダイスを抜け北へと走り、それなりに高いビルが並ぶエリアへと入ってきた。

ここがサウスポートか。

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バスを降りてゾロさんが働くお店、JFX、ジャパニーズフードエクスプレスを探して歩く。

地図で見たらそれなりに栄えていそいな感じだったけど、実際はなかなか閑散としており、というか住宅エリアみたいでそんな盛り場といった雰囲気はなく、スーパーマーケットやファストフード店がポツポツと並ぶくらいのどこにでもある小さな街だ。

目についたのは、やたらと韓国人の姿が多いこと。

なにやらコリアンタウンがあるエリアらしく、この一帯が彼らのホームグランドとなってるみたいだ。

お店の看板もハングル文字が目立つ。









そんな街の中をウロウロと歩き回り、ひときわ高いビルが密集している六本木ヒルズ的な場所に入る。

いくつかのオフィス兼マンションのビルがそそり立つ真ん中に綺麗な広場があり、飲食店が軒を連ね、たくさんの椅子やテーブルが並んでいる。


このへんかなーと歩いていると、


あったあった、JFXって書いてる。





「あー!!金丸さん、どうもどうも、よくきてくましたー。どうぞ座って下さい。」


お店の中では昨日のゾロさんがカッコいいユニフォームを着て働いていた。


「この人やで。おととい俺が話とったやろ、世界一周しとる人がおるって。昨日偶然会うてん。」


お店の他のスタッフのみんなにも俺のことを話してくれていたみたいで、みなさん、あー!話はゾロさんから聞いてますー、と笑顔で迎えてくれた。


ジャパニーズレストランなので店員さんはみんな日本人。

かなりの繁盛店らしく、小さなお店にも関わらず10人ほどで回さないといけないほど混み合うらしい。





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ちょうど休憩時間だったゾロさんと表のテーブルに座ってお喋り。

関西人のゾロさん、さすがに話が面白い。


「いやー、あそこの向かいにフォー屋さんあるでしょ。ベトナム料理のフォー。うちの店にゲイのスタッフがおんねんけど、めっちゃええ奴なんやけどね、さっき休憩の時に彼氏と2人でフォー食べとったんですよ。いちゃいちゃしながら。ゲイがフォーですよ?お笑い芸人思い出したわ。」


ちなみにスタッフ全員めちゃ仲良しで休みの日にみんなで遊びに行ったりするみたい^_^

そんなワーホリ先だったらすごい楽しいんだろうな。













「是非うちでご飯食べて下さい。結構美味しいですから。」


夕方になりお客さんで賑わい始めた店内。

夜に食べに来ますとゾロさんに言って、ひとまずバスキングしに行くことに。

この六本木ヒルズの入り口のところがおそらくサウスポートで1番人通りのある場所と見て、ギターを構える。


1ヶ月以上滞在したオーストラリア。

バスキングに明け暮れたこの国での最後の路上だ。

稼ぎは置いといていい歌を歌うこと!!

気合いを入れてギターを鳴らした。









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通り過ぎる人の3割以上が韓国人という状況なんだけど、みんな本当に立ち止まって歌を聴いてくれ、お金を入れてくれる。
アラレちゃん眼鏡をかけて。


日本語を喋れる人が多く、かなり詳しくJポップのリクエストをしてきて、尾崎豊のアイラブユーなんかを歌うとすごく喜んでくれる。
アラレちゃん眼鏡をかけて。

韓国ではJポップのカバーがとてもポピュラーなんだそう。


日本人も結構通るんだけど、みんな素通りする中、韓国人たちはめちゃフレンドリー。






こうして世界を回っていると色んなエリアがあることを実感する。

白人世界、黒人世界、アラビアン世界、ラテンアメリカ世界、そしてアジア世界。

ブロンドの髪や、彫りの深い顔の人たち、俺たちと全然違う人種の人たちの中をずっと旅してきて、ふと鏡を見た時にあー俺ってアジア人なんだなー、って思う時がたまにある。


そう、俺はアジア人。
そしてアジア人ももちろん世界の大きな一部。

この地球には様々な国があって、それぞれに面白い個性や文化がある。

わずかな違い、大きな違い、それを見つけることって旅の大きな楽しみ。

ドイツとフランスの違い、メキシコとコロンビアの違い、


みんな色んな違いがある。


日本と韓国にはどんな違いがあるだろう。

俺は日本人。
その違いを見つけた時、きっと韓国という国と人々を大好きになれるんだろうなと、不思議と簡単に想像できる。


韓国を世界一周の最後の国にしたことはきっと大正解だと思う。


日本の兄弟国、韓国がどんなところなのか、すごく特別な想いがある。
時間をかけてじっくり周りたいな。













「オォォォォォイエー!!よし、ラム飲もうぜ。」


集中して歌っていたところにかなり泥酔したオーストラリア人の兄ちゃんがやってきた。
かなりイカれてる様子。

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歌を気に入ったみたいで目の前で酒盛りを始めた。

わざわざ近くのお店からプラスチックのコップを持ってきてラムコークを作ってくれた兄ちゃん。




「さ、サンキュー、ところでその首の傷どうしたの……?」


「あー!!これかい!!この前飲みに行った帰りにボケどもに絡まれたからケンカしたらナイフで切られたんだ!!ハハハ!」


そう言って首に貼ってある絆創膏を剥がして投げ捨てる兄ちゃん。


い、いや、めちゃくちゃえぐれてるんですけど………

めちゃくちゃ縫い合わせてあるんですけど………




「ちょ、だ、大丈夫……?」


「大丈夫大丈夫!!ハハハ~!!」


「あ、お兄さんすごく歌うまいですね。聞いてていいで……」


「お!!てめー!!このやろう!!飲め!!」


向こうの方で歌を聞いててくれていた人の良さそうな韓国人の兄ちゃんがなんともタイミング悪いっていうか、チャレンジャーっていうか、こんな酔っ払いに絡まれてる状況で話しかけてきた。
アラレちゃん眼鏡をかけて。

案の定、ラムコークを渡され、断れずに強制参加。

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「よし!!飲め!!もっと飲もうぜ!!ウオウ!!酒買いに行こう!!」


「お、オーイエー、う、うん、買いに行こうぜ!!」


人の良さそうな韓国人の兄ちゃんは断れずに泥酔オーストラリア人と一緒にお酒を買いに行った。

なんだかこの断れずに愛想笑いをするところが日本人を見ているようでとても親近感がわく。

photo:08












この六本木ヒルズの入り口。
路上ポイントとしてはめちゃめちゃいい場所で、人通りも多いし音も響くし、サウスポート自体ライバルがいないのでお金の入りもすごい。

普通にやったらかなり稼げるはずなんだけど、新しいラムをゲットしてきた泥酔兄ちゃんがずっと横にいて、おまけに雨まで降ってきたので、ほとんど歌うことができなかった。


実質1時間半くらいしか歌えず、雨がひどくなってきたのでこの辺で路上終了。

オーストラリア最後の路上、あがりは74ドル!!









フラフラしながら帰って行った泥酔兄ちゃんを見送り、韓国人の兄ちゃんとお喋りしているうちに意気投合し、一緒にゾロさんのお店に行くことに。

広場のフードコートに行くと、他のお店が閑古鳥が鳴いている中、ゾロさんのところだけ満席状態で賑わっていた。

photo:10




韓国人の兄ちゃん、ジュンジュンと2人でそんな慌ただしい店内でテーブルに着く。

オーストラリア最後の夜だし少しくらい贅沢してもいいかなとゾロさんを探してみるが、厨房の中で忙しそうに料理していて話しかける隙がない。





何食べようかなぁと思っていると、まだオーダーしていないのにテーブルにガスコンロが運ばれてきた。


「これ、ゾロさんからです。ゆっくりしてって下さいね!」




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こ、こ、これ、刺身………








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え!!サイコロステーキ!!








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ちょ!!和牛!!






次々と運ばれてくる焼肉という名の神の食事。


「ちょ、フミさん!!これ食べていいんですか!?」


「う、うん、食べようか………」


「ちょっと待ってください、日本人の女の子呼びます!!」


ワーキングホリデーでオーストラリアに来ているジュンジュンは日本語がペラペラ。
韓国人相手に日本語を教えたり、他にもいろいろバイトをしてるみたいだけど、なかなか節約生活をしていてあまり外食もしないんだそう。

そんな中でこの神の食事。

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「う、うま!!うますぎる!!」


「フミさん!!めちゃめちゃ美味しいです!!こんな美味しいもの久しぶりに食べた!!あ!!ちょっと待ってください!!女の子からメール来ました!!………断られました!!」



焼肉大国の韓国人のジュンジュンが感動するほどのハイパー美味い焼肉。
そしてオリオンビール。

2人で一口ごとに大騒ぎしながら肉を焼き、綺麗に全部たいらげた。







ゾロさんにお任せでやってもらったけど、なかなかの金額になってるだろうな思いながら恐る恐るお会計。


「これお肉はゾロからのものですのでお飲物代だけいただきますね。」



厨房のゾロさんに声をかける。
笑顔で手を上げるゾロさん。

な、なんこった………

ゾロさん、かっこよすぎますよ………





「フミさん、こんな美味しいもの食られて本当にありがとうございました。韓国に来たら必ず連絡してください。」


「いや、俺のやったことじゃないから。でも韓国でまた必ず会おうね。」


明日も朝早くから清掃のバイトが入っているジュンジュン。

またソウルで会おうと約束して雨の中帰って行った。

ソウルで会う約束してるやつがまた増えたな。
楽しくなりそうだ。

そして2人にとって最高の夜を作ってくれたゾロさんに心から感謝。










「お疲れ様ですー、路上稼げました?」


「ゾロさん、マジで美味しかったです………焼肉なんて海外でほとんど食べられないから久しぶりすぎたし、味も最高だったし感動が止まらないです。」


「料理って人を幸せにすることが出来るやないですか。これってすごくいい仕事やなって思ってるんです。世界を旅したら必ず料理の幅も広がるし、早く行ってみたいですわ。あ、家の人に迎えに来てもらいましたから行きましょう。」


仕事を終えたゾロさんと土砂降り雨の中を走り、六本木ヒルズの外に出ると1台の車が止まっていた。

迎えに来てくれていたのはゾロさんのシェアハウスのオーナーであるチエさん。

この方が宮崎出身の女の方だ。


「さ、乗って乗ってー。世界一周してるんですって?いろいろ話聞かせて!」


すごくお綺麗な方で、もう長いことオーストラリアに住んでいらっしゃるとのこと。
大きな家に住んでいるので、部屋をゾロさんみたいなワーキングホリデーの人たちに貸しているんだそうだ。









帰りにお酒を買い、家に帰ってみんなで乾杯。
ゾロさんのお店のスタッフの方もやってきて、いつまでも語り合った。


バスキングに明け暮れたオーストラリア。
南米から飛んできてシドニーに着いたあの日は、あまりのカルチャーショックと都会の冷たさに落ち込み、1人で孤独に震えながら公園の片隅で寝袋にくるまった。

こんなオーストラリアでやっていけるのかどうか、シドニーの高層ビル群を見ながら寂しくて仕方なかった。


そして1ヶ月経った今、この国最後の夜をこんな暖かい人たちの家で笑いながら過ごしている。


わかんないもんだな。


こういう夜があるから、きっと明日も何かあると思える。
まだ見ぬ何か面白いことが待っている。
明日にもっともっと期待していいと思える。

だから生きていけるよな。

photo:16







飲みすぎてフラフラになりながらベッドに倒れた。
みんなの笑い声が聞こえる。


さぁ、明日オーストラリア脱出だ。

ついにあの楽しみにしていたニュージーランドだ。








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