疲労困憊……でも楽しい夜

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2月17日 月曜日
【ペルー】 リマ





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どこまでも広がる砂漠。

反対側には真っ青な海。


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一本道、崖の上、今にも風に崩れそうな乾いた集落。

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ぼんやりと窓の外の風景を見ている。

不思議な夢の中のような、現実味のない光景。

遠い記憶が浮かんでは消える。

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南米の中でも屈指の観光大国、ペルー。

マチュピチュ、ナスカの地上絵、イカのオアシス、アレキパの街並み、

俺が知らないだけで他にも数え切れないほどの遺跡や自然の芸術が国中に点在しており、旅行者にとってペルーは別格の存在だと思う。

しかしもちろん観光だけの国ではない。
立派な経済国として首都のリマは南米太平洋側で屈指の大都市。


ペルー。
旅人にとっての大きな憧れは、一体どんな姿を見せてくれるのか。


そんなペルーのミニお国情報。





★首都………リマ
★人口………2900万人
★独立………1821年 スペインから
★言語………スペイン語、ケチュア語
★通貨………ヌエボソル
★レート………1ドル = 2.7ソル
★世界遺産………文化7件、自然2件、複合2件




誰もが憧れるマチュピチュ。

その天空に取り残された失われた都市遺跡は意外にもそんなに古いものではないみたいで、1450年ころから100年ほどの間、人が住んでいた痕跡があるそう。

イメージでは、もっと遥か悠久の昔に出来たもののような気がするけど、これまでアンデス山脈を回ってきて、どこかマチュピチュに似たような景色を見ることができる。

そこにアンデスの民の現代文明に左右されない、独自の営みを見るようだ。




このマチュピチュを作ったインカ帝国。

かつてアンデス山脈に住んでいたケチュアの民たちによって築かれたこの帝国は、最盛期にはアンデス山脈の全域、現在のエクアドルからアルゼンチンの北西部までを手中に収めた天空の大帝国だったそう。

そう考えると、現在もたくさんこの地に暮らしているケチュアのインディアンたちの偉大さをないがしろにすることは出来ないと思える。



疫病や内戦によって帝国が疲弊したタイミングでヨーロッパからやってきたスペイン人によって攻められ、征服され、終焉を迎えたんだけど、その遺跡は現在もアンデス山脈の中に時を忘れたかのように残されている。


インカ帝国以前にも、無数の文明が興っては消えていったみたいで、それは紀元前3000年にまで遡るそう。

有名なナスカの地上絵も紀元600年頃の人類の遺産だ。



占領後のペルーはスペイン人によって鉱山開発などの奴隷政策が進められ、人口が1600万人ほどから100万人ほどに激減するような苦役を強いられたそう。

そんなケチュアのインディアンたちが現在スペイン語を話しているっていう状況は、まぁ時代の流れだろう。

彼らは今もしっかりとケチュア語を伝承しているし、彼らの文化を守り続けている。



ペルーといえば遺跡だけれども、日本人にとって忘れられない存在がフジモリ大統領。

日系2世の大統領として日本でもとても有名で俺もそれくらいは知っていた。
GとJをHとして発音する南米の言葉では、フヒモリと言われるのが面白い。


3選するほど人気があったみたいで、それは日本人として嬉しい事実なんどけど、現在彼は政治政策や民間人殺害の罪で犯罪者となっている。


人気は未だあるみたいだけど、貧困地域の女性に対して強制的な不妊治療政策を行ったり、在任中に日本に亡命して大統領やめますってペルーにファックス送ったり、やっぱりペルーに帰ってもう一回返り咲こうとしたりと、俺みたいな末端の人間には簡単に理解できない行動を取る波乱の人だったみたいだ。

ちなみに今のところペルーで日本人だからといってヒドイ扱いは受けていない。

むしろみんな日本人に友好的だし、日系人もたくさんペルーに住んでいる。




日本との関係も深いそんなペルー。

人類の叡智と神秘に彩られたこの国はどんな顔を見せてくれるのか。


あ、ちなみに日本でもよくアコースティック音楽に使用されるカホンという打楽器、あれペルー発祥らしい。
すげぇ。


ここは、コンドルは飛んでいく、のあの寂しげで雄大なフォルクローレの舞台なんだ。









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どこまでも続く砂漠と太平洋の対照的な風景に、どこか爽やかな風を感じつつ、バスは次第に街の中に入っていく。

建物が増えていき、それまでほとんど未舗装の道路だったのが、綺麗なアスファルトの道が張り巡らされるようになってきた。

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ビルディングが空に伸び、整備された公園で人々が歩き、一気に都会の空気に変わった。

リマに入ったぞ。

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バスはごちゃごちゃと混雑したターミナルに到着した。


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荷物ナンバーのシールをトロールに貼るな!!





15時間のドライブを終えてバスを降りると、むわりと熱風が吹きつけた。



うおお………
暑い………なんだこれ………



強烈な真夏の日差しに頭がクラクラしてくる。

寝不足と疲労と風邪で体がボロボロだ。

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そしてそんな疲れきっているところに群がってくるタクシーの運ちゃんたち。

うんうん、おじちゃんたち、一生懸命客引きしてくれてご苦労様。
僕も乗りたいんだよ。

でもね、悲しくなるほどお金がないのだよ。

ペルーに入って換金した40ドル分のお金はもうあと800円くらいしかないんだよ。
なんにもできねぇ。



お腹空いたなぁ………



重い荷物を引きずりながらターミナルを出た。










ヒッピー旅人たちの情報ってのは大したもので、みんな各地の激安宿や稼ぎ場の情報を持っている。

それは決してガイドブックには載っていない。

キトの激安ヒッピー宿で出会ったアルゼンチン人のレオが、ここリマの安宿情報をくれている。


相場が千円というこのリマのホステル。
その中でレオの教えてくれた宿はたったの3ドルという信じられない値段。



ただこの宿って、実は宿ではないんだよな。
タバノバーっていう普通のバーらしいんだけど、ヒッピーの溜まり場になっていてオーナーが部屋を貸してくれるというものらしい。

そりゃガイドブックになんか載らないわな。


レオに教えてもらっている住所を人に見せながら歩き始めた。









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半端じゃない暑さ。
一瞬で汗が流れ落ちる。
でも日本みたいに湿度はそんなに高くなく、カラッとした乾いた風が心地いい。

露店や物売りがひしめき、野良犬が歩き、ゴミが風に吹きだめられ、タクシーがクラクションをけたたましく鳴らして行き交う。


大都市のこの熱気、懐かしいな。









グラウストリートってところにバーはあるらしいのだが、ちょうどいいことにそのグラウストリートはバスターミナル街からほど近い場所にあり、タクシーに乗らずに頑張って歩いた。


番地は700。
ここは180か。


どこまでもどこまでも、700を目指して歩く。





暑さにふらふらして、物売りに弾き飛ばされながらもようやく700番地に到着。





よし、ただの薬局。

そうそう、そろそろコンドームが欲しくなってきたころだったんだよねーって違うわボケ!!!



「すみません、0.02ミリ……じゃなくて、700番地ってここですよね?」


「あー?どれどれ………はいはい、このグラウストリートってバランコ地区の方のグラウストリートね。残念、そっちに行ってね。早漏はもっと分厚いのを使いなさい。」





はぁ、そう簡単にはいかないと思ったよ………

どうやらここからタクシーで30分近くかかるバランコ地区というところにあるそう。

そんなに歩けないよ………




もう疲れて、へたへたと座りこんだ。

都会の喧騒が頭をかき回す。


ああ、ずっと山の中にいたから落ち着かないな………
人が多すぎて余計に孤独が増す。









疲れてたってどうにかしないとどうにもならない。

タクシーに乗ろうにもペルーソルはもうない。

根性でバスを乗り継がないと。


「バランコに行きたいです。どうやって行けばいいですか?」



ひたすら人に聞きまくる。

こんな大都市の複雑な街の中、入り乱れるバスをミスらずにチョイスするのは至難の技だ。

とにかくたくさんの人に尋ねて回り、嵐のようにやってくるミニバスに飛び乗る。

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人でギチギチの車内。
大きな荷物を腕をプルプルさせながら持ち上げ、頑張って乗り継いでいく。


根性………根性ぉー………





この3日間、ろくに寝ていない。
ご飯もあんまり食べてないし、今日は小さなパンをひとつかじっただけ。

バーにさえ着いたら、今日はもう何もしないでグータラしてやる。







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優しい人たちが教えてくれたおかげで、ようやくバランコ地区に到着した。

どうやら海沿いの閑静な保養地みたいな感じで、観光客向けの高級レストランが並び、スターバックスで白人たちがのんびりコーヒーを飲んでいる。

なるほど、ここがリマのリッチエリアってとこかな。





ようやく本物のグラウストリートを発見し、最後の力を振り絞って探し回った。


もうこの辺、もうすぐのはず。

喉が渇いて死にそうだ。
風邪で喉が痛くて鼻水が止まらない。


バーに着いたらそのままビールを一気飲みしてやる。







しかしどこにも見当たらない。
人に聞いても誰も知らない。


おかしいな………と思いつつも観光客に聞いてみたら、ツーリストインフォメーションに行くといいよと教えてくれた。


あ、アホだ(´Д` )
最初から行きゃよかった(´Д` )



公園の脇にツーリストインフォメーション発見。
ツーリストインフォとかめちゃ久しぶりだな。


観光客のための場所なのに英語1ミリも話せないお姉さんが正確な場所を教えてくれた。


よ、よし、これで行けるぞ!!!!








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汗をぼたぼた流しながら歩く。

肩に食い込む荷物。

知らない街を1人で歩く心もとなさ。

コロンビアで買ったイグジトのお買い物キャリーは歩いてると足のカカトにタイヤが当たってくるっとひっくり返ってしまう。

ひっくり返るたびに、うがー!!と怒りながら歩き続けていると、ようやくお店の場所が見えてきた。






ここまでやってきたはいいけれど、はっきり言って泊まれるかどうかは分からない。
ここはただのバーであって、マスターが好意で泊めてくれるものだ。

はい?無理だよ?とか言われたって文句は言えない。


でもヒッピーレオの情報だ。
あそこのボスはマジでイカした男で、いい草いっぱい持ってるぜ!!楽しんでな!!と言っていたレオ。

きっと泊まれるはず!!










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ただの廃墟。


潰れて軽く1年は経っています。


…………………




落ち着け………
こういう時は素数を数えるんだ。

素数は1か自分の数字でしか割れない孤独な数字。
私に勇気をくれる。





いやー、まいったなぁ。まさかの潰れてるとか予想を超えてきたなぁ。
蜘蛛の巣とかすごいことになってるね♬もう人の気配とか皆無でエアロスミスで調べてもまったく二酸化炭素の反応もないよね!!






うん、実際マジジョジョとかどうでもいいくらい途方に暮れて荷物投げ捨てて地面に大の字になった。


もうだめだ…………











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近くにあったバッグパッカー宿に飛び込んだ。

カミヌって宿。
ドミトリーで30ソル。11ドル。
相場通りの値段。


仕方ない。
誰も責められない。
こんなこともあるさ。
1泊11ドルってのはかなり痛いけど頑張ればすぐに稼げる数字だ。


「お金は前払いよー。」


受け付けのお姉さんがニコニコして言ってくる。

所持金800円。


明日ゲロ吐くまで頑張って稼いできてキッチリ払いますので待ってくださいとお願いすると、ニコニコしていいわよーと言ってくれた。








疲れた………

もうクタクタなんだけど、疲れすぎて逆にテンションが張っていて眠くない。

荷物を置いて散歩に出かけた。





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このバランコ地区は海沿いの丘の上にある綺麗な観光地。

坂道が多く、見晴らしが良く、小道がたくさんある。

このホステルもそんな小道の脇にある。

のんびりとした空気が流れ、観光客やお金持ちそうな人が歩いている。

ああ、騒がしい街の真ん中じゃなくてここで良かった。

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ベンチに座って素晴らしい海岸線の夕日をぼんやり眺め、それから近くのスーパーマーケットへ。


音速でビールを持ってレジに並び痙攣しながら順番を待ち、買った瞬間店の外に飛び出して思いっきりあおったらむせて鼻からビール吹き出しそうになって超うめええええええええええええええええ!!!!!!!

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一口目でマジでオシッコ漏らしかけるくらい美味かった(´Д` )





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そのまま近くの中華料理店で焼き飯をゆっくり時間をかけて食べた。

あああ、美味い………
ご飯と醤油の味がたまらない。
エネルギーが空っぽになってた体に染み渡る。
やっぱり中華料理だなぁ。




と思ったらこのチャウファンっていう焼き飯、ペルーでは国民的な食べ物みたいで中華料理っていう扱いでもないみたい。

ペルーの食べ物ってアジアと似てるな。


焼き飯とスープ、6.5ソル、240円。
ビール500ml、3.35ソル、124円。








もう1本ビールを買い、宿に帰ってゆっくりWi-Fiを繋いだ。


そしてシャワーを浴びる。

汗だくで汚れまくっていた体を熱いほどのお湯で洗い流す。




やっと落ち着けた………

でもゆっくりしてる時間はない。

明日からすぐにこの街で稼いでいかないといけない。

風邪で喉がイガイガだけど、だからって歌わなかったらマチュピチュにもウユニにも行けないし、先に進むことも出来ない。

根性だ。







「ハーイ、よかったら一緒に飲まないかい?」


宿の屋上でビールを飲みながらギターを弾いていたらチリ人の男女が話しかけてきた。

彼らの持っていた変なお酒をスプライトで割り、飲み干す。

ブルースが好きだというマウがブルースハープを吹き出した。

おお、めちゃくちゃ上手いじゃねぇかこいつ。



「いいねぇ!!フミ!!よし外で大きな音出そうぜ!!」








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夜中の街は静まり返っており、そんな広場の真ん中でギターを弾いてハープを吹いた。

するとどこからともなく若者たちが集まってきてセッション大会になった。

夜の公園にブルースが響く。

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疲れてる。鼻水が止まらない。
でもこんな夜はとことん身を任せてみたくなる。


旅人の憧れの地、ペルー。

明日からその懐に飛び込んでいくぞ。





サックスを持ってた黒人がイカしたジャズを吹いた。

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