ヒッピー宿にて

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1月10日 金曜日
【エクアドル】 キト







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今日も窓の外はこんな感じ。


ぬー………


でも諦めんぞ。

昨日みたいに降ったり止んだりの天気なら歌うことはできる。

今日は金曜日。喉から血が出るまでやってやる!!





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ダッシュでトロリーバスに乗り、昨日と同じテアトロ広場にやってきた。

広場の端っこにある観光客向けの洒落た欧米風のカフェに座り、コーヒーを飲みながら雨の振る広場を眺める。




連日の雨。厚い雲に覆われたアンデスの街は気温がものすごく下がっており、風がふくと指先がかじかむほどに寒い。

ろくな服を持ってないのでかなりキツイ。


湯気をあげるコーヒーをすする。

あー、このオープンテラスでのコーヒー。ヨーロッパが懐かしい。


コーヒー1杯1.5ドルはこの街の物価にしたら高い。

でもこの優雅なひとときは乾ききった心に潤いを与えてくれる。

飛行機代のことでかなり殺伐としているからな。



コーヒー1杯がくれる、ゆとり、余裕。

南米のせわしい街の中でオアシスを見つけたようだ。

スタッフみんな英語喋れるし、路上で稼いだコインを快く紙幣に替えてくれたし、もちWi-Fiあるし。

これから毎日通おう。








そんなこんなしてたら雨やんだぞおおおおおおおおお!!!!!

よっしゃかませーーーーー!!!!!




それから夕方まで。

雨は降ったり止んだりで、その度に逃げたりまた歌ったり。

酔っ払いとか暇なオッさんとかがずっと横に座ったりしてるけど、セントロの中みたいにタチの悪いホームレスはここにはいない。

たくさんの警察に囲まれて、堂々とセキュリティしてもらいながらの路上。


3時間張り切って歌い、ヘトヘトになってギターを置いた。
昼のあがりは42ドル。

まぁまぁかな。










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疲れてるけど今日もまだこれじゃ終われない。

オジちゃんに差し入れでもらった小さなサンドイッチをひとつ食べ、昨日警察に注意されたロンダストリートへ向かう。

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ゆうべのお巡りさんは、今夜はダメだという言い方をしていた。
今日は金曜日。週末の夜ならもしかしたらやってもいいかもしれない。

淡い希望を胸に、ロンダにやってきた。








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さずがは金曜日の夜。
細い石畳みの通りをものすごい数の人が埋め尽くしていた。

こいつはすごいぜ。

そして通りの脇にはたくさんのインディアンの物売りおばちゃんたち。


さらにヒッピーたちがマクラメの編み物を売ったりシルバーアクセサリーや針金細工を並べている。

とどめにはお決まりのスタチューまで角に立ってパフォーマンスしているぞ。


やれる、これだけ自由な空気ということは弾き語りもいけるぞ。

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いつも顔を合わすここのヌシっぽいマリアッチのおじさんに挨拶し、人ごみで溢れかえる通りでギターを構えた。


前回の土曜日はこの時点ですごい人だかりだったけど、金曜日はそうでもないよう。

でもあまり人だかりが出来ない方がリラックスしてやれる。

ゆったりとギターを鳴らした。







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いい反応。
誰もが足を止めて上品にお金を置いて行ってくれる。


こうして夜に飲みに来れる人たちはある程度お金を持った人たちだ。
ということはいい仕事をしているということで、そうなるとちゃんとした教育を受けているということ。


たいがいの人が英語を喋ることができるので、コミュニケーションも取りやすい。

やっぱりロンダストリートは最高だ。

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と、そこに警察か歩いてきた。



来た!!
ど、どうだ…………




歌いながら警察の様子を伺う………




チャリンとお金を入れて行ってくれた警察。
グラシアスと言うと、ウィンクして歩いて行った。








ウオッシャアアアアアアアアア!!!!!

警察公認!!!

やっぱり週末はある程度ラフになって、大目に見てもらえるんだ!!








そっから2時間。


金曜日の夜は22時を過ぎてからが本番。
どんどんと人ごみが増え、通りは各お店のマリアッチたちの演奏で溢れかえり、活気に満ち満ちている。



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おお!!なんか来た!!

なんだあれ!?

変な顔のやつがいっぱい歩いてる!!

爆音のサルサを流しながら踊り狂って通りを進んでいく!!





イヤッホオオイ

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一緒に写真撮りますよーっていう民族衣装を来たインディアンたちや、占いの姉さんたちや、もうとにかく活気に溢れており賑やかでたまらない。


そんな中で歌い続け、たくさんの人が足を止めてくれ、俺もロンダを盛り上げる一員になれていることが嬉しい。





そんなロンダストリート。
いつまででもやっていたいところなんだけど時間は22時半になった。

そろそろ帰らないといけない。


トロリーバスの最終は何時だろう?と思って事前にリサーチしていたんだけど、キトのトロリーバスは週末だけは夜を通して走っているそう。

ただ0時を過ぎたら1時間に1本くらいに本数が減り、値段も25セントから50セントになる。


タクシーには乗りたくない。
こんな夜に1人でタクシーなんてとてもじゃないけど信用できないからな。


そして0時を過ぎて本数が減ったトロリーバスをいつまでもバス停で1人で待っとくというのも危ない。


一直線でバス停に向かい、待ち時間があまりないようにバスに乗らないといけない。

ロンダストリートはきっと0時を過ぎて最高潮になるはずだけど、安全をとってこの辺でやめておこう。



人だかりのみんなに終わりますー!!と挨拶し、拍手の中でギターを置いた。


ギターケースの上にはたくさんのお金。
それをサササっと素早くしまう。


俺がお金を稼いでるということをインディアンのおばちゃんたちは知っているし、みんな見ている。

財布の中身をさらしてるようなものだ。
狙われても仕方ない。



なのでスパパっと路上から姿を消さないといけない。

荷物を片付け、周りのヒッピーや露店のみんなに挨拶し、一目散にトロリーバス乗り場に向かう。









ロンダから一歩外に出ると急に閑散となり、サントドミンゴ教会の前は外灯がまばらに光る寂しげな広場があるのみ。

この広場の端にバス乗り場があるんだけど、歩いて行くとそこには大きな警察のバンが止まっており、広場とバス乗り場をキチンと見張ってくれていた。

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しかも上空に監視カメラまで立てているという念の入りよう。

まぁそれこそが治安の悪さを象徴してるんだけども。



警察にキッチリ見張ってもらいながらトロリーバスに乗り込み、夜道を急ぎ足で宿に帰った。

夜のあがりは74ドル。









宿の中でワイワイやってるヒッピーのみんなに調子はどうだーい?まぁまぁだよーとコブシをコツンと合わせる挨拶をして部屋に戻る。


と、あれ?

鍵がかかっている。

どうしたんだ?


「ヘイフミ、新しい友達がいるんだよ。」


そういうことか。
ノックすると部屋の中から鍵があいた。



今朝まで俺1人で小ざっぱりしていた部屋の中がたくさんの荷物で溢れていた。

そこには4人のヒッピーたちがいた。


アルゼンチン人カップルのヘロニモとマリアンナ。
コロンビア人カップルのモニとアンドレアス。


「ハーイ、よろしくな。ここは君のベッドだよね?荷物はここに置いてていいかな?」


4人ともすごくフレンドリーで、そして礼儀がある。
他のヒッピーのみんなも悪い奴らではないんだけど、荷物を投げ散らかしたりベッドで寝タバコしたりルーズで仕方ない。


それに比べてこの4人はタバコは窓辺で吸うし、トイレは音がたたないようにするし、ゴミもキチンとゴミ箱に捨ててくれる。
ドミトリーの礼儀をわきまえている。


「ごめんだけど、こっちに荷物移動できる?俺のを全部ここにまとめるからさ。」


「OKOK!もちろんさ。フミもパフォーマンスをするのかい?」


「そうだよ。」


「ほんとかい、俺たちもだよ。俺とマリアンナは歌を歌って稼いでる。そしてアンドレアスはクラウンなのさ。」




クラウン?
ああ、ピエロか。

坊主頭だけど、横の一部分だけちょろりと髪を残した変なヘアスタイルをしたアンドレアス。


英語は喋れないけど、そのクルクル変わる表情と、全ての動きを笑いに変えてしまうコミカルな動きはまさにクラウン。

人々に笑顔を与えるクラウンという路上パフォーマーは世界中でたくさん見てきたけど、こうして実際に会ってみるのは初めてだ。

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なぜかこの宿にはパフォーマーが集まる。

みんなそれぞれに楽器やジャグリングの道具を持っていて、朝に出かけて夜に帰ってくる。

日本人同士の情報網があるようにパフォーマー同士の情報網ってのも、かなり強く存在してるんだな。


こんな面白い宿、世界中探してもなかなかないぜ。




「5~6時間!?おいおい、フミは毎日そんなに歌ってるのかい?働きすぎだぜ。もっと楽なやり方を教えてやるよ。」


「フミ~、お~い、今日はどうだった~?マリファナ吸おうぜ~。日本の歌聴かせてくれよ~。」




本当、面白い宿だわ。






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