未知の未来へ

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12月31日 火曜日
【エクアドル】 キト





アンデス山脈の懐に抱かれた街、キト。

2800メートルの高地に位置し、山々に囲まれた険しい地形に隠されたように街が形成されており、まるで秘密の空中都市といった雰囲気。

征服時代の古い街並みが手つかずで保存されており、その時の止まったような街自体が世界遺産に登録されている。


低い雲、街を囲む山々、伸びやかな高地の風が冷たくて気持ちいい。



雰囲気がガラリと変わった南米2ヶ国目、エクアドルのミニお国情報。


★首都……キト
★最大の都市……グアヤキル
★人口……1350万人
★独立……1822年。スペインから
★言語……スペイン語
★通貨……アメリカドル
★レート……1ドル=100円
★世界遺産……文化2件、自然2件




スペイン語で赤道という意味のエクアドル。

南米の中ではあまり目立たない国だけど、ユネスコの世界遺産登録第1号のガラパゴス諸島は固有種の宝庫として動物好き以外にもとても有名。

首都であるキトは、ペルーのクスコに次ぐインカ帝国第2の都市として栄え、今も古き良き街並みを残すアンデスの古都として世界遺産に登録されている。

小さい国土だけど、その文化遺産、自然遺産はとても魅力的でたくさんの観光客が世界中から訪れるが、治安の悪さはかなりのもので、先日もグアヤキルで日本人の夫婦が襲われ旦那さんがピストルによって殺されている。

夜間の出歩きは極力控え、タクシーも正規のものを利用し、1人行動は避けたほうがいい。

危険ではあるけども、雄大なアンデスに抱かれたキトやクエンカの歴史的な街並み、そしてガラパゴスの動物たちは人々をひきつけてやまない。

充分注意して観光する分には、とりあえず何もないと思う。思いたい。







キトには有名な日本人宿のスクレという宿がある。

泥棒宿として定評のあるこの宿だけど、たいていの日本人はここに泊まるらしい。


というわけでエビちゃんとヨシコさんもそこに様子を見に行ったみたい。


まずスタッフの対応。

エビちゃんたちが来たというのにずっとテレビを見ていて2人のことを無視。

何度部屋空いてますか?とたずねてもテレビを見ているので、テレビの前に顔を突き出して、空いてますか?とたずねると、面倒くさそうに対応してきたそう。


何人か日本人もいたそうだけど、エビちゃんが笑顔で挨拶したところ、え?友達じゃないのに声かけないで、みたいないつもの閉鎖的日本人丸出しの怪訝な視線を向けられて返事もしなかったそう。


というわけでものすごい勢いでスクレを却下して今はこのホステルタクソに泊まっている。

photo:01



値段はドミトリー8ドル。
高い。

でも今はシーズンオフということと、エビちゃんたちの交渉のおかげでツインベッドの部屋に同じ8ドルで入らせてもらえた。

スタッフのカルロスも気が利くめちゃくちゃいい奴。

photo:02







ちなみにスクレの値段は5ドル。
その値段が魅力でみんな行くみたいだけど、泥棒は出るし、設備も汚く、まぁ行く価値はないかな。

好きな人は好きみたいだけど、日本人宿だからといってわざわざ行く必要なんてない。












ゆうべ遅くまでハードロックバーでミゲルたちと大騒ぎして、それから宿に帰ったんだけど、なんとエビちゃんたちが俺たちのためにご飯を用意してくれていた。

遅く到着するだろうからご飯を食べる暇もないだろうと考えてくれていたのだ。

なんていい人たちだー。

最初に会ったのはメキシコシティーのペンションあみーごだったなぁ。

そういえばナオちゃんとも、ケータ君ともペンションあみーごで会った。


みんな自分たちの行きたい場所を優先する旅をするメンバーなのでずっと一緒に動くってことはないけれど、その距離感がとても心地いい。

離れてはどこかでまた会って、また離れていく。

おそらく南米にいるうちは、ここから先も何度か会うことになるだろうな。


2人の作ってくれたご飯はもちろんめちゃくちゃ美味しかった。




というわけで今夜は俺たちが2人に何か作ろう。
食材の買い出しのため、みんなで市場へ向かった。








photo:03



宿を出て外を歩くと、そこはただのゴーストタウンだった。

全てのお店が閉まり、この綺麗な街を人っ子1人歩いていない。


うん、そうだよね、今日は31日。
2013年最後の日だもんね。



大晦日だああああ(´Д` )

岡山の婆ちゃんの家に里帰りして、特番見ながら酒飲んで、牡蠣を焼いてポン酢で食べて、

外の池は凍りつき、深い山々は全て枯れ木で茶色くカラカラと音を立て、雪が降り、やることもなくコタツの中できんぴらごぼうをつまみながら酒飲んで………

榊の葉とお米を持ってお墓参りに行き、近くの小さなお社に落ち葉を踏みながら初詣に行き………




あああ………あの年の瀬の厳かな雰囲気はここには1ミリもない。

日本の年越しっていいなぁ。







では南米人の年越しの仕方とはどういうものか。



1、女装

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2、黄色いパンツをはく

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3、変な人形がそこらじゅうで売ってる

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これだけ見ると頭のおかしい人たちみたいな感じですね。

実際こんな感じです。


うん、頭おかしいな。



ここら辺では年越しに男は死ぬと言われており、そのために男たちは女装をして死から逃れようとするんだそう。



そして黄色いパンツを大晦日に裏返して履き、年をまたいだらパンツを正常に履き直すという謎の風習。
こうすることでお金に困らない1年になるんだそう。


変な人形に関してはまた後ほどたくさん出てくるので、そこで書きます。


世界中どこにいっても、迷信や風習というものは人間の生活と切り離せないものだな。








photo:07



他の場所は完全にゴーストタウンだけど、市場の周りだけは賑やかな活気があった。

正月のための駆け込みお買い物といった雰囲気。

photo:08




元日の明日になると、この市場さえも閉まり、街のすべての機能が停止するらしい。

俺たちも明日のために食材を買っとかないとな。




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メルカドの中はいつもの南米の空気。
ごちゃごちゃした迷路が広がり、狭い通路を人が押し合いへし合いで行き交っている。

ここでエビちゃんたちオススメのモツのスープ、トウモロコシのふかしたもので腹ごしらえ。

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ラテンアメリカでは一般的に食べられてるメニューだ。

お腹いっぱい食べて1.75ドルくらい。
ただ衛生的とは言えない環境で内臓系を食べるのは若干抵抗があるけど。









今夜と明日の分の食材を買い込み、市場の周りを散策。

すると路上に靴磨きのおじさんを発見。


靴磨きは世界中どこに行ってもいる。
特にアラブ圏やここラテンアメリカ地域では、ホントそこら中で見かける。

日本でたまーに発見すると、うわー、真っ黒な手をして、こんな仕事しかないんだろうなぁくらいにしか思わなかったけど、外国では発展途上の貧しい国であろうとも、靴をピカピカに綺麗に保っていることはジェントルマンとしての大事なたしなみとなる。

なので街ゆく人みんなとてもよく靴磨きをしてもらっている。

それだけ需要のある仕事だし、決して小銭集めの見下される存在ではない。





俺のブーツもいい加減ボロくなってきてるしな。
新年に向けて綺麗にしてもらおう。


というわけで人生初の靴磨きをお願いした。




ビフォー

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アフター

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3分くらいかな。
いくつもの工程があって、マジで念入りに隅々までピカピカにしてくれた。

油も染み込んで、ガサガサになってた皮にも元気が戻ったみたい。


これだけいい仕事をしてくれてその値段は、



50セント。50円。

うーん、靴磨き、はまりそうだ。











宿に戻り、少しのんびりしていると玄関から日本人の声が聞こえた。

お、きたきた。


俺とナオちゃんと数時間違いでメデジンを出発した、あの星マニアのロマンチスト、ユータ君だ。


大晦日の移動はバスの本数がかなり少なかったらしく、国境からの最後のバスに運よくギリギリで乗り込めたんだそう。

もし乗れてなかったら僻地の村で年越し&元日はバスがないかもしれないので、数日途方に暮れていたかもしれない。


この時期の移動はやっぱり避けるべきだな。








ユータ君も来たことだしみんなでご飯を作り始める。


ゆうべエビちゃんたちが作ってくれたので、今夜は俺たちの番。

俺とナオちゃんは料理が下手だなんて誰が言った!!

生姜焼きとはこう作るんだ!!





photo:14



いやー、マジ美味い。

もう彼女に料理下手!とか言わせないぞ!!











後片付けが終わると2013年もあと残り4時間になった。


去年の年越しはトルコのイスタンブールのベンチの上だったなぁ。

1人で寝袋にくるまって日記を書いていたら、突然夜空に花火が上がったんだ。


歓声が遠くで聞こえたけど、俺が寝ていた公園はとても静かだった。

なんの合図もない、年が変わったことなんてまったく気づかない、そんな年越しだった。



あれから1年。
人生で初めて丸々海外で過ごした1年。

随分遠くまで来たなぁ。

こんなに遠く離れた世界の片隅でも、年越しを祝うという空気は31日の夜を焦がしている。


歌い続け、がむしゃらに突き進んできたこの1年。
最後の路上だ。

ギターを持って街に向かった。










photo:15



宿から歩いて10分ほど。
新市街の中心部はものすごい活気で溢れかえっていた。

ひしめくレストランとバーからは爆音の音楽が流れ、交差点の真ん中に特設ステージが組まれてバンドが賑やかなラテン音楽を演奏している。

photo:16




あちこちから爆竹の音が鳴り響き、花火が打ち上げられる。

うじゃうじゃと人波が入り乱れ、誰もが楽しそうにはしゃいでいる。

否が応でも気持ちが高ぶる。
ドキドキして、早く俺もこの中の一員にならなければと気持ちが焦る。

誰もが楽しんでいるこの瞬間を、俺も負けないように楽しまないと。









踊る街の中、ギターを抱えた。

いつものように声を上げる。

いつものように力を込めてギターを弾く。


ずっと昔、日本にいる時に飲み屋街の酔っ払ったオッさんに言われた言葉。



明日死ぬと思って歌え



言葉にするのは簡単だけど、それはとても難しいこと。
死ぬような体験をしたって、それとこれとは別のこと。


でも少しずつわかるようにもなってきている。

常に戦い続け、挑戦し続けることで、言葉に、声に、重みが出るものと信じたい。



今夜もいつも通りの歌。

いつだって全力だ。


あがりは2時間やって22.5ドル。


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エビちゃん、キモい!!

photo:18













ギターをしまうと、時間は23時50分になっていた。


大盛り上がりの街の中には女装をした男たちがわんさかだ。

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広場の中、鳴り響く音楽。
人々はサルサを踊り、盛り上がりは最高潮に達している。

photo:20



photo:21






そしてどこからともなくマイクの声が轟いた。


「………シンコー!!クアトロー!!トレスー!!ドスー!!」




「ウノーーーー!!!!!」



スペイン語のカウントダウンとともに歓声が広場を包んだ。

年が明けた。
2014年だ。


photo:22




なんだか胸が高鳴る。
新しい自分がここにいる。

今までの年越しはどこか去年からの延長でしかない気がしていた。



でも今回は違う。

新しい自分、新しい場所、すべてが新鮮で生まれ変わったような気がした。


今年で世界一周が終わる。
そして20歳から続いた旅が終わる。

未知の人生が始まる。

photo:23









俺は何が出来るだろう。



俺の人生のベストの選択とはなんだろう。
天命なんてものはあるのか。


まだ見つからない。

きっと死ぬまで見つからない。

死ぬ前に、ああ、これがそうだったんだって思えるよう、毎日を目一杯楽しんで、楽しむために挑戦し続けるぞ。






photo:24



人々が路上で何かを燃やしている。


ラテンアメリカの不思議な年越しの最後のひとつ、あの謎の人形を燃やしていた。

photo:25





どうして燃やすの?と女の子に聞いてみた。





「この人形は去年までの自分なの。悲しみや嫌なことよ。過去を燃やして新しい自分を生きるのよ!!」









2014年。

みんないつもありがとう。
毎日が楽しいものになるよう、頑張って。

俺も頑張る。


photo:26







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