南米をバイクで一周とか誰がやるの?

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12月16日 月曜日
【コロンビア】 メデジン





ケータ君ですね。

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宮崎県日南市吾田の出身です。



バスケをやってて、趣味は合コン。

女の子のタイプは柴咲コウです。


好きな食べ物は大晃のトンカツだそうです。


振徳高校出身だけど、その高校は潰れたそうです。


小学校1年生の時に吾田小学校の坂の下にあるスーパーとむらでガムを万引きして親にバレて一緒に謝りに行ったことがあります。



あののどかな田舎で生まれ育った純朴な青年が、今や南米をバイクで一周しようとしてますよお母さん。

九州一周じゃなくて。


ご心労お察しします。


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僕も何度も止めたんです。

やめたほうがいいって。


でも彼は頑固ですね。

いくら言っても聞きません。


お母さんも彼が頑固だということはよくご存知でしょうね。


でも、お母さんはケータ君を否定したことがないそうですね。

お母さんと意見が対立したことある?とケータ君に聞いたんですが、1度も反対されたことはないと言ってます。

いつも僕を信じて応援してくれるんですと言ってます。

泣けます。


うちのお母さんは僕のやること8割りくらい反対します。

トンカツは不二カツもいいです。







まぁそれぞれの移動にかかるバス代を考えたら、バイクのほうが安くつくだろう。

好きなところで休憩できるし、行きたいところに行ける。

面白そうな脇道も探検することができる。


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でもやっぱりここは南米。
ゲリラが外国人を誘拐し、強盗がその日の糧を得るためにピストルを出す場所。

週末強盗なんて言葉もあるらしく、普通の仕事を持った人が休みの週末に副業で強盗をやっているような場所。



そして聞いた話ではクリスマスシーズンは強盗が1番活発になる時期だそう。

それはなんとクリスマスのプレゼントやらなんやらで出費がかさむのでそのために盗むという具合。


うーん、誰かをハッピーにするために誰かを不幸にさせるってわけか。





人の痛みなんてまったく気にしないフリーザみたいなやつらがそこら辺で獲物を狙っている、そんな南米を単身バイク旅なんてとても勧められたもんじゃない。


バイク旅なのでおそらく野宿もたくさんするはず。
山の中で故障して取り残されることもあるかもしれない。

道の悪い南米なのでコケて怪我もするだろう。





怖すぎる。

俺にはできないな。

ていうかまずバイクの運転できないけど。





ヤバイからやめたほうがいいと言っても、ケータ君の心はもう決まっているよう。

さすがのサバイバーのケータ君でもこいつはキツイと思うんだが…………











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というわけでケータ君が運命を共にするバイクを探しに行くというので、俺も路上場所を探すついでに一緒に街に向かった。





まず最初に向かったのはセントロから少し離れたサンティアゴというエリア。

タクシーを降りると大きなショッピングモールがあり、その周辺を散策。


セントロのショッピングストリートが歌えないならモールのエントランス付近を狙ってみようと思ったんだが…………







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んー、なかなか難しいなぁ。

人の通りはそこそこあるが、車がガンガン通っているし警備員の目も厳しそうだ。


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モールの中はとにかくラグジュアリー。
高級ブティックや映画館、フードコートのファストフードはどれも安くて5ドル以上。


綺麗な身なりの家族やカップルが幸せそうに歩いている。


コロンビアは南米トップクラスの経済国だけど、それを支える中流階級以上人々のためのショッピングモールだ。




いい場所さえあればここでそこそこ稼げそうだけど、ポジションが見つけられない。

残念だけど却下。









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今度はこの近くにバイク街があるということなのでケータ君のバイクを探しに向かう。


どのへんなのかなーとキョロキョロしながら車がバンバン走っている通りをひとつ曲がると、そこには無数のバイク販売店が並んでいた。

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スズキやホンダなどの有名どころから見たことのないようなメーカーのお店まで、たくさんのバイク屋さん。




コロンビアに入ってから、ものすごくたくさんのバイクが道路をブンブン走っているのを見かける。

駐車場にも車より多いくらいのバイクが止まっていたりする。


コロンビアはバイク大国。
庶民の足なのできっと安いバイクがあるはず。






そんな狙いでバイク屋さんをひとつひとつ覗いていく。



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まぁどれもピカピカでカッコイイやつばかり。

一体いくらくらいかなぁ。

ちなみにケータ君の予算は10万円くらい。




「このバイクは60万円です。」


「そうですか、さようなら。」



普通に日本と変わらない値段。




「た、高いね、南米。」


「そ、そうですね………」


「あ、このスクーターとかなら安いんじゃない?」


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「すみません、このスクーターいくらですか?」


「30万円になります。」


「さようなら。」




スクーターですらこの値段。
貧乏人に入ってお店ではないみたいだ………










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ケータ君が欲しがっているのは中古の安いやつ。
中古だけどもちろん壊れにくく、そして南米の荒れた山道を越えられるパワーのあるやつ。


これだけのバイク大国ならきっとある。
そして必ず中古バイク街があるはずなんだけどなぁ。


正規店の人たちに聞いてもみんな知らないと言うし、まずスペイン語で中古バイクって説明することが一苦労。



どこにあるんだろうなぁ、と話しながら汚い道の方へと歩いて行くと…………







お、ここそうなんじゃないか?




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おお!!通りの両側に無数に並べられたスクラップみたいなバイクの山。

廃墟にしか見えないパーツ屋や町工場がひしめき、油まみれの服を着たオッさんたちがウロウロ歩いている。

ここだここだ。






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いやー、いきなり町の空気が一変したな。
さっきまでのお金持ちエリアと天と地の差だ。


歩いていると、あちこちからチーノ!!チーノ!!アチョー!!ウヒョヒョー、と油まみれの男たちがおちょくってくる。


もちろんさっきのショッピングモールの中でそんなことを言う人はいない。

チーノ!!とバカにしてくるやつはまず学のない連中だ。



「はいはいチーノですよ。このバイクいくら?」


「お!!こいつが欲しいのか!!チーノ!!3万だ!!」



安っ!!
いきなり超安っ!!

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やっぱりこういう場所に来ないとわからないな。





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「ケータ君、日本製のバイクが欲しいんやろ?このスーパーカブとかいいんじゃない?」


「そうですね。日本製だと要らなくなって売るときに高い値段で売れるんですよ。」


「じゃあ、これいいじゃん。そんなにボロくないし。」


「でもアレなんですよ。こういうところで買うと、エンジンの中身だけを中国製に入れ替えてるっていうことがあるんですよ。それがわかったら売る時の値段はガタ落ちです。エンジン音でわかるらしいんですけどねー、僕にはわからんとですよねー。」



へー、そんなもんなんだ。
俺ならもうソッコーで買っちまうけどな。




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けど外国でバイクを買うっていうのはそんなに簡単な問題ではないみたい。

そのバイクでいくつもの国境を越えて違う国に行くというのならなおさら。



俺はよくわからないけど、たくさんの書類を用意する必要があるみたい。

このバイクは第三者に販売したりしませんよー、みたいな証明書とか、そんなやつ。


スペイン語が喋れないケータ君ではそんな難しい書類の作成、困難としか言いようがないよなぁ………



ケータ君の南米旅にも暗雲は立ち込めているみたいだな。


でもそんな暗雲を吹き飛ばすようなケータ君の笑顔はいつも爽やかだ。

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それからセントロに歩き、この前セキュリティに止められたショッピングストリートの周辺を散策。

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綺麗に整備されているのは真ん中の歩行者天国の通りだけで、他の道はまぁとにかくいつものカオスな空気が満ちている。

タクシーが渋滞を作り、その隙間をガンガン走るバイクたちのレース、そんな道なのに屋台がズラリと並んでさらに渋滞を手助けしている。

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まぁなんつー活気だ。
平日のメデジンの帰宅ラッシュは、日本とはレベルが違う。



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路上演奏には人通りが必須。
でもこいつは、逆に多すぎる。

これじゃ人波に埋れて何してるかわからなくなるし、雑踏と喧騒で何も聞こえない。



チクショー…………
メデジン難しいなぁ…………

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暗くなってきたセントロは相変わらずものすごい帰宅ラッシュで人が溢れかえっている。

イルミネーションがキラキラと輝き、ビルの明かりと混ざり合い12月の夜を儚く飾り立てる。




みんな忙しそうに歩いている。


白い息、厚着したコート、ダウンジャケットのこすれる音、女の子の冷たい細い指。



どれひとつここにはない。


今までの人生の冬の思い出が、どうも思い出せない。

顔がかじかんでまばたきがしにくくなるほどの寒さ。
そんな中、小走りしてコンビニにカップラーメン買いに行ったこととか。


雪景色の中で、あいつと待ち合わせした日とか。


切ない気持ちにならなくて済むのは、逆に寂しいもんだ。



人はやっぱり、ひとところに暮らし、積み上げた思い出に埋れながら生きていくのが美しい。


こんな短期間に大陸を横断したり海を越えたり、様々な場所を動き回っていたら、感覚は鋭くなっても人間的な情感は鈍っていってるのかもしれない。






12月 街はクリスマス気分
あちこちから思い出したように ジョンの声
そして俺ときたら いつもこの頃になると
何かやり残したような 柔らかな後悔をする






シオンの12月を口ずさみながらカオリさんの家に帰った。








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