地獄のパナマ出国 前編

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12月11日 水曜日
【パナマ】 パナマシティー ~ プエルトオバルディア







「金丸さん…………金丸さん、4時半になりましたよ………金丸さん。」




4時半………

勘弁してくれよ………そんな時間に起きたくないよぉ…………


シーツに頭まで潜り込んでモゾモゾするけど、車がすでにホテルの前に到着したよう。

行かないとな…………






誰よりも遅く起きても、歯を磨くだけなので準備は1番早い。

いそいそと階段を下りて外に出ると、静寂の町にブロンブロンとエンジン音を響かせたバンが止まっていた。

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車の天井に荷物を載せ、それをロープで縛りつけるドライバー。

まだ夜明け前の真っ暗な旧市街にヘッドライトが光る。


うー、眠い………

寝ぼけた頭でバンに乗り込んだ。








ウトウトしているうちにバンは別のホテルで白人の女の子を1人拾い、ドンドンとジャングルの中へ突き進んで行く。

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一応アスファルトの道ではあるけど、いたるところで舗装がはげている区間があり、デコボコの水たまりが行く手を遮る。

そんなオフロードをイカレてんのか?っていうスピードで駆け抜けて行くので、車内はもう揉みくちゃ。


転げ落ちそうな急坂を下り、嘘だろ?っていうような急坂を登り、ぶっ飛びそうなカーブを攻めまくるドライバー。



朝もやのジャングルには雲海がかかっており、幽玄とした密林がとこまでも広がるばかり。







そんな中を駆け抜け、3時間経ったころかな。

ようやく何かボロい掘っ建て小屋が見えた。

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軍隊みたいな人たちが車にやってきてパスポートのチェックを行う。

簡単にペラペラと見るだけですぐに返してきた。








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そこからさらに5分くらい。

土の道の向こうに青い何かが見えてきた。



水平線だ!!

カリブ海だー!!




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眠気がぶっ飛び、波打ち際の広場にバンが止まるとすぐに車を降りた。

ひなびた船着場には3軒ほどのあばら家がたっており、目の前に静かな海が広がっていた。

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うおー、カリブ海だぁ…………

とうとうここまで来たぜー…………


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でも想像していたような青く透き通ったエメラルドグリーンってな海ではない。
ああいう海はもう少し沖の離れ小島まで行かないとダメなのかな。




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名も知らぬ遠き島より
流れこぬヤシの実ひとつ




つていうモロのシチュエーションの海には桟橋がいくつも伸びおり、パナマシティーで見かけたパナマ独特の先住民たちがたくさん船を待っている。

ここが彼らの本当のテリトリーなんだな。
観光客の姿なんて皆無。


照りつける日差しと湿度で汗がぼたぼたと流れる。

ここはカルティという小さな船着場。

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さてー、それじゃあ俺たちが乗る船はどこかなー。


これから7時間の船旅だからな。
大型の旅客船ではないだろうけど、スピードボートっていうくらいだからクルーザー船くらいの大きさだろう。

食べ物は無理でも飲み物くらいなら船内で買えるだろうし、トイレだってもちろんあるはず。

デッキでタバコを吸いながら優雅にカリブ海を眺めてクルーズってわけかー、こいつは楽しみだぜー……………





デッキでタバコを…………





デッキで…………










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何この漁船。


バカ?

これで7時間とかバカ?







「乗れ。もう出るぞ。」


呆然とする俺たち。






え、あ、あ、そう!!そうだよね!!

カリブの船旅、ではないよね!!

地元の人たちの足だもんね!!

クルーザーとかバカなこと言っちゃったよね!!てへ!!

グラグラ揺れる船のへりに足をかけてバランスよく乗り込む。


荷物は船の上に積み上げられビニールをかぶせられる。


へ、へー!!すごいね!!
それで濡れないようにするんだ!!画期的!!
ていうか原始的!!



「これを着ろ。」




なにその救命胴衣。

意味わかんないんですけど。

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「おい、ちゃんと着ろ。」


マジ顔で言ってくるオッさん。

いやいや、そんな落っこちたりとかするわけないじゃん。
21世紀だよ?

月とか行けるんだよ?







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呆然としながらも船はドルルルンとエンジンをかけて進み出した。

すると地元民のおじさんおばさんがビニールシートを頭にかぶりはじめる。





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なにそのビニール。


使い道がよくわからないんですけど。


それで水しぶきを防げ?またまたー、遊園地のアトラクションじゃないんだからー。

そんなスリルで楽しませようとかそういうのいらないからー。
冗談やめてく……………






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ドビシャアアアアアアアア!!!!!!


グオングオン!!!


ビシャビシャビシャシャアアアアアアア!!!!


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いやあああああああ!!!!!!


死ぬううううううううう!!!!!


溺れるううううううう!!!!!!


息できないくらいの水しぶきが顔に叩きつける!!






ドガン!!

ズガガン!!!

ビッッッシャアアアアアアアア!!!!!!

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あひいいいいいい!!!!

波高すぎて船が飛び跳ねまくるうううううう!!!!!!

ものすごいスピードなので、浮き上がった船が着水するたびにお尻と腰が潰れるような衝撃!!!


痛え!!
あああ!!痛いよおおお!!!!

きゃああああああ!!!!

船飲まれるうううううううう!!!!!












これ、本当に大げさじゃないですからね。

カリブ海ってかなり波高いです。
サーファーが大喜びするようなチューブのやつとかがうねりまくっています。

その波を超えるたびに船がジャンプして、着水するとコンクリートに叩きつけられるような衝撃がお尻を襲います。

激痛です。





最初の10分くらいはまだ楽しめます。
こんな経験なかなかできないですからね。


遊園地のウォータースライダーとかも楽しいじゃないですか。
水しぶきをビニールで防いだりして。

でもあれはね、15秒くらいで終わるから楽しいんです。



7時間です。
アドベンチャー超えてただの拷問。





ビッッッシャアアアアアアアア!!!!!!



photo:19





ほら、顔びしょ濡れ。

もう水しぶきとかじゃないです。バケツの水ブチまけられるような量です。

みんな頑張ってビニールをかぶって防いでいるのが、もう笑えてきてしょうがない。


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なにこれ?
バカ?




ていうかこんなびしょ濡れ状態の小舟なのに、大きな液晶テレビを積んでる黒人のオッさんがいます。

運輸方法、間違いすぎ。

テレビ濡れすぎ。











でも風景は綺麗。

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サンブラス諸島ってやつなのかな。

エメラルドグリーンの海のいたるところに小島がポツポツと散らばっており、ヤシの木がニョキニョキと生えている。

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photo:23



弥生時代みたいな草で作った民家が水辺に並んでいる島、
民家が2軒しかない孤島、
ヤシの木が2本だけ生えている陸地、



小さな小さな布をかけた木造の帆船。
銛を海に投げ込む黒人の若者。

イメージ通りのカリブの海の民の暮らしがそこにあった。

photo:24




まるで夢の中のように現実味のない光景。

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photo:26





それは誰もが抱く世界の果てしない旅のイメージの…………








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ビッッッシャアアアアアアアア!!!!!!



もうズボンも濡れてきた…………












3時間も経った頃には精神状態はズタボロ。

お尻が崩壊してる。
背骨がゴリゴリと打ち付けられて痛すぎる。

容赦なく飛び跳ねる小舟。
襲いくる水しぶき。

潮水なので目が痛い。

もはや服ビショビショで、昨日サッカーをしてこけて擦りむいた傷に染みて凄まじく痛い。




隣のオッさんの顔にビッッッシャアアアアアアアアと水しぶきがかかる。

何事もないかのように顔をぬぐうおじさん。

ただのコント。
ドリフ的なコント。

photo:28




後編へ続く






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