物乞いの作法

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7月30日 月曜日


小学校の建物の軒下で目を覚ました。

校庭にいつもの寝床である小屋があるんだけど、昨日やってきたら先客がいたんだよな。
数人のバックパッカーが陣どっていたんだけど、あのー、ルームシェアしませんかとお願いはしなかった。
1人でゆっくりしたいのに、気を遣うのがめんどくさいから。

朝起きて、荷物をまとめて小屋の前を通った時に中を覗いてみたら、テントを貼って荷物を広げて部屋のように散らかしていた。

いい寝床だったのにな。


photo:01


朝ごはんを買いにユーロスパーへ。
水を買おうと1番安いやつを探していると、先日のジープスの1人がいた。


Hi、と挨拶すると、そのジープスの女の人はマイフレンドと言って近づいてきて、ルーマニアの言葉で何か言ってくる。
彼らは英語がしゃべれない。
もちろんノルウェー語もしゃべれない。
しかしよく聞いていると、ところどころにマネーマネーと聞こえる。手を差し出している。

こいつ、金をせびってやがる。

俺もないよ、と断るがしつこくつきまとってくる。
俺だって旅してるんだからさ、って言っても英語がわからないのを武器にして、とぼけてマネーマネー。
なんかジュースを持ってて、これを買いたいんだという。
仕方ねえなぁ、と15クラウンくらい渡しこれで足りるだろ?って言うと、

「ノー、フィフティークラウン、マネーマネー。」

50クラウン?!
こいつなめてんのか?
俺が9クラウンの水を買おうとしてるのに、物乞いして50クラウンのジュースを買おうっつーのか?
頭悪いにもほどがあるぞ?

無理無理っておっぱらった、

だいたい先日の橋のしたのパーティだって、俺たちはパンやエビなどの食材を持っていってる。
俺は金を出してないが、それは彼らの知るところではない。
それなのに食費をくれと金を要求された。

あんまり言いたくないがやっぱり心が意地汚いんだな。

朝から気分が悪くなった。



それから路上で歌う。

通りにはたくさんのジープスたちが小冊子や紙コップを持って通行人につきまとっている。
俺を見つけると、マイフレンド、と笑うが、その目線は必ず俺の足元の金に向く。

嫌な気分だが、頑張って歌い、たくさんの知り合いを作った。
今日はドイツ人の知り合いができて、ドイツに来たらうちに泊まりに来なよと言ってくれた。
これぞカウチサーフィンだ。


今日も5時間以上がんばって、足元にはたくさんのクラウン。
ギターを片付けていると、


やっぱり来やがった。


ジープスの女。


ノーフードノーフード

チャイルドチャイルド


と同情を誘う言葉を吐きながら紙コップを差し出してくる。
俺があんだけ頑張って声振り絞って指痛めながら稼いでいたのを見てたくせに。

まるで公園の鳩だ。
一度パンくずを与えたらどこまでも横柄に群がってくる。


物乞いにも最低限のマナーがあるとするなら、それは要求したらいけないということ。
余計渡したくなくなる。


俺はまだ彼らに無償で分け与えるほどの寛容さや隣人愛は持ち合わせていないようだ。

あー、気分悪い。
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