アメリカ横断ヒッチハイク開始!!

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7月29日 月曜日
【アメリカ】 シャーロット ~ アッシュビル






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ゆうべあまり寝ていなかったおかけで、目が覚めた頃には空港は人でごった返す時間になっていた。

いそいそと寝袋をたたむ。


ちなみにライト兄弟はノースカロライナの出身。

車のナンバープレートも、人類初の飛行機がモチーフになってる。

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カッピーたちはすでに起きて、向こうの方で電池関係を充電しながらパソコンをいじっている。


ユージン君のギターはクラシックのサイレントギター。
サックスの音量に負けないためには必ずスピーカーが要る。

なので常にコンセントを見つけては充電していく必要がある。












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さぁー、ついにアメリカ横断ヒッチハイクの旅の始まりだ。

ここからがアメリカ本番って言ってもいい。

どんな波瀾万丈な旅になるのか!!


荒野の中の一本道、ガソリンスタンドのバー、岩山に沈む夕日、ジョンウエィンみたいな渋すぎるおじさんとの出会い。



西部劇の舞台を想像しただけでワクワクしてくる!!

ね!!カッピー!!ユージン君!!




「もう金丸塾長にお任せしますからー。」


金丸放浪塾は厳しいぞ!!










空港から歩いて車道まで出てきた。

ここはすでに郊外なので、車がバンバン走る一本道で、小さなガソリンスタンドがポツンとあるだけで他には何もない。

暑い日差しが肌に食い込む。



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ガソリンスタンドの売店で小さなパンを口に詰め込み、建物の裏にあった水道で身だしなみを整える。

ヒッチハイクで車に乗せてもらうのに、臭いままではいけないからね。

カッピーに至ってはタオルで体も拭いている。

金丸放浪塾、テスト合格。

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髪切りてぇ!!

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少し歩いて車が止まれそうな場所に荷物を置く。

その際、楽器を見えやすい場所に配置させる。

音楽をやっているということはドライバーにとてもいい印象を与えるからだ。



よーし、それじゃ張り切ってヒッチハイクいってみよう!!
今日の目的地はノースカロライナの端っこ、音楽の町と名高いアッシュビルだ!!



「ちょっとまずはお手本をお願いします!!」


カッピーたちはヒッチハイク未経験。
それがいきなり外国だっていうからレベル高いよな。


「よーしよし、プロの腕見せちゃおうかな。」


「看板とか出さなくていいの?」


「俺にそんなものは要らん!!」



ビシッと親指を道路にのばす!!

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3分。




「すげぇ!!神の親指だ!!」


一瞬でゲット。

俺すげぇ!!



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仕事帰りのおじさんたちの車に荷物を積んで、まずは30分ほどのドライブ。


「腹減ってないか?ドーナッツ買ってきてやる。」


「アメリカの好きなバンドはなんだい?」


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荒くれ者丸出しのおじさんたちなのに、いきなりめちゃくちゃ優しい。

会話も弾み、楽しい時間はあっという間にすぎて、目的地へアクセスしやすい道路ぎわのガソリンスタンドに降ろしてもらった。



「アッシュビルまで行くのか。よし、看板作ってやる。このマジックも持ってっていいぞ。」


優しすぎるおじさんたちは俺たちに看板を作ってくれ、親指を立てて颯爽と去っていった。

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「ヒッチハイクすげぇね!!」


「うおー、なんかいける気がしてきた!!」


間髪いれずにすぐヒッチ開始。

2人ももう慣れて、道路ぎわで親指を立て、看板を掲げている。

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俺はちょっと売店にトイレへ。

戻ってみるとまださすがに捕まえてはいなかった。

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どれ、プロの腕見せちゃおうかな!!

すぐに参戦。


ヒッチハイクのコツは人畜無害なあどけない表情と、旅してます!という純粋で乗せてあげたくなる絶妙なポーズ!!










3分後。











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「すげえええええ!!!!神の親指だあああああああばばばばばばば!!!!!」


「ていうか、と、飛ばしすぎいいいいいいいいい!!!!!」


「気持ちいいいいいいい!!!!!」


車の荷台に荷物と一緒に乗りこんで高速をかっ飛ばす。

荷台で高速て!!

怖すぎる!!

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トロールも上機嫌!!

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これまた30分ほど走り、またガソリンスタンドに降ろしてもらった。


「ワイフをお医者さんに連れていかないといけないからここまででゴメンな。もし困ったら電話してくれ。」


乗せてくれたのはベトナムからの移民のご家族。
電話番号を交換して去っていった。



さぁ、目的地のアッシュビルまで半分は進んだぞ。

うまく行けば今日中に着いてしまうぞ。

次々いってみよう!!

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が、まぁそうは調子よくいかないもの。

ここで止まってもらえない時間が続く。


日陰のない高速の乗り口。

ギラギラと照りつける太陽に頭が朦朧としてくる。

大丈夫、これが普通のこと。
そう簡単に捕まることばかりじゃない。





真っ青な空。
太陽は容赦無く照りつける。

カッピーたちもさっきまでのテンションが落ちてきている。

早く捕まらないとマジで倒れそうなほどの暑さ。










そこに電話がかかってきた。

さっきのベトナム人家族だ。



「捕まらないのかい。そうか。………どうだい、もしガソリン代を出してくれるならアッシュビルまで行ってあげてもいいよ。」


嬉しい提案。

しかしガソリン代を払うのは………
お金を払って移動するのならはじめからバスに乗ったほうがよかったことになる。


たしかにご家族の住んでる町からだとかなり遠いし、俺たちを降ろしたらまた彼らは帰らなきゃいけない。

ガソリン代もまぁまぁするはず。


「ごめんなさい、僕たちお金を節約しなきゃいけないんです。なのであり難いんですが………」


「でもいつまでも捕まらないかもしれないじゃないか。僕ならすぐに送っていけるよ。全額払ってくれとは言わないし。」


しかしやはりお金を払ってのヒッチハイクは避けたい。
多分1日中捕まらないことはないだろうし。


申し訳ないがお断りし、ヒッチハイクを続ける。


太陽は勢いを増すように頭を焦がす。








その時、1台の車が止まった。

よっしゃ!!やったぜ!!


しかし、それはさっきのベトナム人家族だった。


「あ、あ、あの、本当に申し訳ないですが、お金は払えないんです。」


「大丈夫、気にしなくていいよ。アッシュビルまで行ってあげる。さぁ乗りな。」



なんてこった。


「俺たちは同じアジア人だ。助け合わないといけない。」



カッピーとユージン君はさっきのように荷台に乗り込み、俺は助手席へ。

車はまた高速道路をかっ飛ばす。










ご家族は敬虔なクリスチャンで、プロテスタントの信者。

運転中、ずっと宗教の話をしてもらう。


「例えばみんな人生という道を走っているとするだろ?クリスチャンというのは神に守られているからね。僕らは正しい道を走っている。でも神を信じない人たちの道は先のほうで橋が壊れてるんだ。落ちてしまうか、気づいて引き返さないといけない。それは貴重な時間の無駄だよね。」



「人間は神が創造したものなのは知ってるね?猿から進化したものだと科学者たちは言うけど、間違ってるからね。」




旦那さんと奥さんにひたすらキリスト教が正しい生きる道だということを教えていただいてる時の走行時速120km。


カッピーたち死んでねぇか気になって仕方ねぇ(´Д` )






それからもずっと、人を助けることで天国に行けるのだと教えてくれるご夫婦。

可愛い赤ちゃんがダーダー言ってる。


「僕はさっき君にガソリン代をくれと言ったことを申し訳なく思ってる。本当にすまなかった。」











車はアッシュビル郊外のショッピングセンターに止まった。

ここならすぐに路上ができる。

1時間恐怖の時間が続いて死にそうになってるかと思ってた荷台のカッピーたち。
でも以外にも爽やかな顔をしていた。

ユージン君なんて時速120kmの中で爆睡してたみたい。

金丸放浪塾、合格!!




「それじゃ、神のご加護があることを祈ってるよ。」


車に乗り込もうとする旦那さんにこっそりお金を渡した。
1人5ドルずつではとても足りないだろうけど。



「ダメだ、これは要らないよ。君たちは払う必要ないと言っただろ。」


「わかってます。私たちが払いたいから払うんです。」


「そうか、ありがとう。でもこれは僕ではなく君たちがこれから出会う本当に助けが必要な人に渡してくれ。ありがとう。」


彼らはお金を受け取らず、代わりに聖書と笑顔を残して帰って行った。

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またユイマール。
日々、積み重なっていく恩。

一体いつになれば次に回せるのか。

早くしないと俺のコップが一杯になってしまう。

今はとにかくありがとうとしか言えない。












さぁ、そんなこんなで今日中にアッシュビル到着という目標達成。

緑豊か、っていうか山の中のど田舎だ。

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20時だけどまだ日はあるので路上もできる。



まずは腹ごしらえにそこら辺にあったピザ屋さんへ。

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こここそ映画に出てきそうな田舎のレストラン。
地元の人たちが和やかにご飯を食べている。

ジュークボックスやささやかなゲームコーナーもある。

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こういうゲーム。
昔家族とレストランに行った時とか、学校帰りにデパートの最上階とかでやったよなぁ。

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懐かしくて思わずやってみた。
25セント。




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田舎のよく働く可愛いウェイトレスにデレデレしながらピザを食べると21時を回ってしまった。

俺はもう明日にしようかなと思ったけど、カッピーたちはやるという。

気合い入ってやがる。






夕闇が迫る薬局の入り口横。

ムーディな2人の演奏を遠くから眺める。

まばらなお客さんが足を止め、拍手する。

いいコンビだよな。

30分ほどやって10ドルゲット。

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さて、こんな田舎なので寝床探しなんて簡単なもの。

外灯もまばらで、森だらけなのでどこでだって眠れそうだ。


薬局のすぐ横に小さな橋があり、その下の暗がりに潜り込んだ。

そこには広々としたスペースがあり、静かで野宿に最適だ。

早速ここで決まりだね、とライトをつけて照らしてみると………






なんだこれは………


ゴミが散乱している………


いや、ゴミかそうでないかわからない。

衣類もある。


石が円状に置かれて、完全に人の生活があった。



ま、まぁよくあること。

こんなとこで寝てて、夜中に物音がして目を覚ますと、暗闇の中で足元に人が立ってたりってなことはしょっちゅうあった。


でもまぁこっちは3人だし、間違いなくここに誰かが住んでるとは限らない。

誰も来ないかもしれない。



「う、うわぁ!!こ、これ見て!!」


ユージン君が声を上げた。

ライトで照らしている石の上を見てみると………





photo:27



こ、これは怖え………


こんなの1人の時に見つけたらオシッコちびるぞ。

完全にホームレスが住んでいる。

怖くなってみんな逃げるように橋の上にあがった。








しばらく探し回っていると、大きなショッピングモールを見つけた。

広大な敷地の奥へ奥へ歩いていくと、1番奥に映画館があり、建物の裏が人のまず来なさそうな駐車場になっていた。


ここなら誰も来ないだろう。


端っこのほうにテントを張って、外灯の下、アスファルトに座ってマリブを飲んだ。

ひとつのコップをユージン君と回す。

ここはアメリカなんだよな。




「30年も経ったらこの旅のことどう振り返るんだろうね。」


「そうだねー。」


「ユージン君は帰ったら何するの?」


「あんまり考えてないかなー。山梨に帰ってギター教室でもしようかな。」


「海外でやればいいじゃん。タイとか。駐妻狙いのセレブなギター教室。」


「あ、それいいね。ついでにライブバーとかもやればいいやん。」


「いいかもしれない………テンガバーもやろうかな。」




静まり返った駐車場に笑い声が響く。

夜の片隅。マリブのコーラ割りがじんわりと体を温める。

俺たちは男だ。夢を語らないで何を語る。
まぁ下ネタのほうが多いけどね。

俺たち今は何も持ってないけど、まだまだ人生これからだよな。


1時をすぎたころにテントに潜り込んだ。










が、ヒッチハイク旅初日はこれで終わらせてくれなかった。














どれくらい経ったか。

外で若者の笑い声と車のエンジン音が聞こえる。

暇な若者がドライブに来てるんだろう。

耳をすませていたら、しばらくしてエンジン音が遠ざかり、また元の静寂に戻った。


そのままうつらうつらと夢の中へ。








またしばらくして物音がした。

ガタンガタン!!という金属音。

ゴミをコンテナに放り込んでる音みたいだ。
どうやら映画館のレイトショーが終わり、スタッフが最後の後片付けをしてるところみたい。

こっち来ないでくれよ……と寝袋に包まりながら目を開けて耳をすませていると、ザッザッと足音が近づいてきた。


まずい。



「ヘイ、ヘイ!!起きなー!!」


来ちまったか………





カッピーたちが対応している。

寝袋から出てテントを開けると、スタッフの兄ちゃんが2人いて、ここにいると警察が来るから向こうの端っこに移動してくれと言っていた。


時間は4時。

眠い体を起こして、テント移動。

うう、眠い………



兄ちゃんが言っていた端っこのほうに雑木林があり、その中なら確かに外からは見えにくいようだ。

3人で立てたままのテントを持って駐車場をせっせと運ぶ。







その時、向こうにヘッドライトの光が見えた。

やばい、誰か来る。


ドンドン近づいてくるヘッドライト。



アスファルトの上にテントを置いて影に隠れた。

駐車場を徘徊している車は、車高が低く悪そうな雰囲気をまとっている。

さっきみたいな悪ガキたちか。

カッピーたちもテントの影にうずくまって動かない。

頼む、どっか行ってくれ。








しかし、車は俺たちのテントの前でスピードを落としてしまった。


カッピーたちを置いて、勇気を出してテントの影から体を出した。


車の窓が開く。



「よぉ、○○○○○○。」


英語がネイティブすぎて聞き取れない。

焦るな。こんなこと今までよくあったじゃねぇか。
いつも乗り切ってきた。

静寂の駐車場にエンジン音が響く。







車のドアが開いた。

中から黒い影が降りてきた。

ヤバイ。全身の毛が立つ。

今まで何度もあった、危ないシチュエーションの時のアドレナリンが頭にあふれる。

これは本気でヤバイ。

有無を言わせぬ歩調で近づいてくる黒い影。

すぐに攻撃をかわせるように身構えた。












するとその影は俺に何かを差し出してきた。

手に取るってよく見てみると、それはゴミ袋みたいな大きなビニールにまんぱんに入ったポップコーンだった。

さらに2リットルのペットボトルの水。紙コップ。


「セーフジャーニー。」


黒い影はさっきのスタッフだった。

そして車に乗り込み、アクセルをふかしたかと思うと、あっという間に駐車場に虫の鳴き声が戻った。








3人で顔を見合わせる。



「あっはっはっはっはーー!!!」


「はははははー!!!」


「食えねーってこんな量ー!!!」


緊張の糸がゆるんで一気に大笑い。
面白すぎるぜ。

きっと30年後になったって、1日たりとも忘れられない濃密な旅だよな。


アメリカ横断ヒッチハイク旅。
初日から飛ばしてる!!








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