帰化二世ってなんだ?

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6月10日 月曜日
【カナダ】 トロント






photo:01



寒い。


朝から雨がしんしんと降りしきっている。


トロントの高層ビルの先っぽのほうはみんな雲に隠れている。




シェルターのみんなも外に出ず、中にこもってテレビを見ている。

photo:02










でも俺は路上だ。


雨が降っていてもトロントなら路上はできる。


ギターを持っていつもの地下道へ。

photo:03












地上は雨なので、人々は地下を歩いており、通路はものすごい混雑。


そんな人ごみの中でギターを鳴らす。


稼げそうな雰囲気だけど、あまりにも人が多すぎると、雑踏に音がかき消され、混雑しすぎてみんな足を止めにくい。




それでも頑張って歌う。

5ドル札もチラホラと入る。









「素晴らしいわ。アメイジング!!」



そんな中、歌を聞いてくれていた1人のおばさん。


彼女はライセンスを持った正規の地下鉄ミュージシャンだった。

photo:05







「1時間だけ演奏させて。私の後はスケジュールは入ってないからまたやっていいわよ。あなたの歌ならそこらのパフォーマーにも全然負けてないわ!!」




彼女の名前はテス。

南米から来ている、とても陽気なおばちゃん。

photo:04




中国人の二胡弾きのおじちゃんにしてもそうだったけど、正規のライセンスを取ってるミュージシャンだからといって彼らは偉そうにはしない。


みんなお互いのことを尊重しながらパフォーマンスしている。


路上パフォーマー同士、仲間のようなものだ。


彼女はカッコ良くサックスを吹いた。

photo:06

















15時半に戻ってきて、テスと交替。

それからまたガンガン歌う。



あがりは前回の66カナダドルの日に比べると少ない。

稼げなければ飯を食う資格なし。


シェルターの晩ご飯は4時半から。


その時間も惜しんで歌い続けた。




この物乞いが真横でなかなか稼ぎやがる!!

物乞いのくせに態度が偉そうすぎ。

photo:07
















そんな中、アジア人のおばちゃんたちが話しかけてきた。


可愛らしい上品な4人組。


観光客じゃなくて、ここに住んでらっしゃるのが服装を見てわかる。

photo:08




この方たち、お年いくつだと思いますか?


65歳くらいかな?と思ったんだけど、


1番若い方で70歳越え。


御髪の真っ白な方はなんと88歳。


まぁ快活に喋ること!!


みんなでカラオケに行って歌ってきた帰りなんだそう。


「私はね、帰化二世なの。ここで産まれたんだけどね、赤ちゃんのころに戦争で日本に帰って、戦後にまたここに戻ってきたのよ。」




すごい。

戦争前からこのトロントには日本人が住んでいたんだ。


そしてアメリカ大陸で迎える第二次世界大戦とはどういったものだったんだろう。


きっと凄まじい、激動の人生だったんだろうな。



流暢で優しい日本語を喋るお婆ちゃんたち。

でも彼女たちの故郷はここカナダなんだ。



リクエストで上を向いて歩こうをみなさんと一緒に歌った。

せわしない地下道に優しく日本語の合唱が響いた。


通り過ぎるカナダ人や中国人たちが、それを笑顔で見ていた。


みなさんの優しい笑顔と空気にとても和ませてもらった。

ありがとうございました!!













指の痛みが限界になり、疲れてヘトヘトになるまで歌ってギターを置いた。


あがりは54カナダドル。












シェルターに戻り、そこからまた新しいレパートリーの練習。

サークルゲームを早く歌えるようにしないとな。









そこにおじちゃんが話しかけてくる。

前にコーヒー飲みたいから25セントくれないかと言われ、1ドルを渡したおじちゃん。


おじちゃんは晩ご飯をトレーに載せてやってきた。



「あれ?晩ご飯の時間はもう終わりじゃないんですか?」


「あー、忙しければ前もって伝えておけばキープしておいてくれるんだよ。食べてないのかい?半分こにしようか。」


「あ、いえ、大丈夫です。」


「何言ってんだよ。よし、お皿とってくるよ。」


「ほんと大丈夫ですから!!ありがとうございます。」


「そうかい。」




アフリカのナミビア出身のこのおじちゃん。


アイパッドで故郷の写真をたくさん見せてくれた。


真っ赤な砂のナミブ砂漠、土を体に塗ってる部族のヒンバ族、

おじちゃん、こんなところから来てるんだなぁ。


故郷を遠く離れて。
こんなビルだらけの都会に。









「ふー、お腹いっぱいだ。あ、これもう捨てちゃうけど食べるかい?」


ご飯を半分残してそう言うおじちゃん。
成人男性なら楽勝で完食できる量なのに、お腹いっぱいだなんて嘘ついちゃって。


そのおじちゃんの優しさが嬉しくて、ありがとうとお皿を受けとった。


おじちゃんは満足そうに笑った。

photo:09











iPhoneのバッテリーを充電して、テラスでタバコを吸っていると、今度はスティーブがやってきた。



「ヘイ、フミ、これ聴いてみな。」


そう言って自分のスマホでYouTubeの画像を見せてくれる。

スティーブはとてもマトモだ。

身体中に刺青が入ってて、ロックとハーレーをこよなく愛する悪い男だけど、誰よりも思いやりがある。

俺に音楽を聴かせてくれるとき、必ずイヤホンをアルコールで消毒してから渡してくれるというところまで気を遣ってくれる。

photo:10









イーブルボーイズとかロードオブザニューチャーチとかスティブベイターとかアンチノーウェアリーグとかの動画。



もうまったく知らないよね。

誰か知ってる人いる?





有名なのかもしれないけど、俺はまったく知らない。

こんな80年代のローカルなハードロックを聴くと、すごく嬉しくなる。

その時代その時代に、一世を風靡した音楽が無数に存在して、たくさんの人生を彩ったんだよな。



「フミ、日曜日に知り合いのバーでジャムセッションをやってるんだが、一緒にやろうぜ。俺がドラムを叩く。お前がギターを弾きな。」




んー、日曜日か………

明後日くらいにトロントを出るつもりだったんだけど………


でもせっかくの面白いお誘いだからな。

わかったと言うとスティーブは拳を突き出してきた。

俺も拳をコツンと合わせた。















こいつは楽しみになってきたなと室内に戻ると、充電していたバッテリーがなくなっていた。

















……………






















うん、俺が悪い。






この前、寝袋盗られたばかりなのに、15分とはいえ自分の物から目を離した俺がいけない。








うん。








うん…………










充電どうしよう…………










iPhone、3回フル充電できるバッテリーが…………








日本から2つ持ってきたバッテリー。


1個目はスペインのマクドナルドで。

そして2個目もやられた。







iPhoneの電池の減りはとても早い。


写真も、日記も、ネットも、ブログも、全部これでやってるから、バッテリーがないと話にならない。









はぁ………


また買わなきゃ…………





もうパワーゲイザーとか、残影拳とか、スクリューアッパーとか言えねぇよ………




言えねレイジングストームウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥァァァァァァァァアアアアアアアアアアアバッテリーイイイイイアイイイ!!!!!!!!


ヒィィィィィィィィィ!!!!!(´Д` )(´Д` )(´Д` )







完全に俺が間抜けなだけだ。



でも俺だけじゃなく、みんなスマホやバッテリーを充電したままトイレに行ったり外に出かけたり、結構ほったらかしにしていても、普段は誰も盗らない。


それが日常だったからなぁ。


手癖悪すぎだぜ………
ここのヤツら………





はぁ………






路上がんばろ。










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