岩手弁はエロいですね

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6月5日 水曜日
【カナダ】 トロント







photo:01



ふと気がついたら、隣のベッドの太っちょおじさんがいなくなっていた。


言葉の喋れない、いつもすごい嗚咽を吐きながら寝ていたあのおじちゃん。





そして、そうだ、最初ここに来た時にタバコをくれたあの世話焼きおじさん。
強迫観念に襲われて怯えていたあの夜以降、見ていない。





なんだかふと怖くなった。

みんなどこかに送られたのかな。













photo:11



誰かが消えたなんて、そんなこと関係なく、シェルターの1日は当たり前に始まる。



朝ごはんを食べ、マーチンからタバコを買い、陽気な朝のニュース番組を見る。




レレレおじさんは相変わらずホウキを持って掃除している。









咳はまだ止まらないが、風邪はほとんどよくなった。

俺もそろそろここから出よう。















ここを出る前に、せっかく洗濯機が使えるんだから、汚れていた寝袋を洗った。


しばらく洗ってなかったからちょうどよかった。
乾燥機もあるし。





のだが………





洗濯が終わり蓋を開けると、中に羽毛が散乱していた。



うわ!!!


破れてやがる…………


寝袋が破れて中の羽毛が、飛び出しまくっていた。





あああ…………


こりゃもうダメかな…………


思えばこの1年、ほぼ毎日のように使ったもんな。



雨の日も風の日も雪の日も、びしょ濡れのままバッグに突っ込んだりしてたもんな。



もう元はとったよなぁ。











でも…………



この寝袋は自分で買ったものではない。

日本を出る前に、大阪の早苗さんが餞別にくれたもの。


ものすごくあったかくて、軽くて、かなり上等なやつだ。


まだまだ働いてもらいたい。





受け付けでソーイングセットを借りて、飛び出していた羽毛をかき集め中に戻し、ビリビリに破れている穴を縫い合わせる。



裁縫なんて中学校の家庭科の授業以来だよ。

どうやって縫うかなんて全然覚えてないけど、針で指を刺しながら一生懸命縫った。


糸が絡まったりして、ファックを30回くらい言いながら2時間ほど。




我ながらなかなか頑丈に仕上がった。




よし!もう裁縫マスターだ!!













寝袋を乾燥機にかけて、外に出ようとすると、ギター弾きのアルが声をかけてきた。



「セカンドカップに行くのかい?俺もあっちだから一緒に歩こう。」



アルは足が悪い。

いつも急に激痛が襲ってくるようで、苦痛に表情を歪める。



そんなアルは新しいアパートが見つかっているようで、そこの準備ができるまでの期間だけ、シェルターに泊まっているそう。



「トロントの次はベリーに行くのかい?グレイハウンドで30ドル!?おいおい、そんな高くなくてももっと安く行けるぜ。」


アルがバス停を教えてくれると言うので、一緒に向かった。












photo:03




中央駅の近くにあるバスターミナルで、アルがバリー行きの安い移動を聞いてくれた。


電車で12ドルで行けるみたい。


おいおい、グレイハウンド高すぎだ。



「フミ、バリーとピーターボロを回ってからまたトロントに戻ってくるのかい?」


「戻ってくるよ。」


「よし、なら俺のカード使っていいよ。これでたいがいのとこ行けるから。でもちゃんと戻ってきて返してくれないとダメだぜ。」








アル…………


なんて優しい奴なんだ。

たかが弦1本から生まれた2人の関係。


あげたのがエリクサーの弦でよかった。


俺たちの関係はなかなか切れないぞ。












photo:04



それからセカンドカップに行き、ブログのチェック。


たくさんのコメントありがたいな、と思っていたら、リリ記さんからコメントが来ていた。







あ、リリーさんから告白されちゃうのかな。

いやー、まいったな、俺彼女がいるからな。


照れちゃうな。



んー、なになに。






「アメリカに入国するにはカナダ・メキシコに抜ける出国チケットだとダメですよ(^-^)/」















あああ……

聞きたくねぇ(´Д` )


こんなめんどくさい情報、聞きたくないいいいいいいいい(´Д` )!!!!!


もう、入国厳しい国とか嫌いだああああああああ(´Д` )










と嘆いたところで始まらないので、ネットで調べてみた。



「アメリカ、入国拒否されました!!」


「アメリカ入国には日本への帰国チケットが必須条件です!!」




というムカつく情報のオンパレードを超無視しながら、探し回ったところ…………





たしかに隣接国への出国チケットでは効力がない、という文章を見つけた。

隣接国とはカナダ・メキシコへのこと。



あとこれは有名な話だけど、キューバに飛ぶチケットだと最悪。

アメリカはキューバと国交がないので、そんなチケット持ってたら確実に入国拒否。










ああああ(´Д` )

メキシコ国境近くのテキサスの街から、ちょびっとメキシコ側に入るバスチケットなんて、お前ナメテンノカ?レベルだよな…………


そんな安いチケットどうせすぐ捨てるんだろ?ってのが丸わかりだし…………






じゃあどうすればいいんだ(´Д` )


おっしゃる通り、アメリカから日本への航空券を用意していけっていうのか?

10万超える。


そんなダミーのためにかけられる金額じゃねぇ。




じゃあ南米に飛ぶチケットはどうだ?

中米もガッツリ回りたいから、また北上するのはめんどくせぇ。









もう嫌だチクショー!!!!

のんびり何のチェックもなく、気ままに旅させてくれよおおお!!!!





あ、そう言えばコメントで、スカイスキャナーってアプリが便利ですよって誰かが言ってたな。


試しにダウンロードしてみた。



そして使ってみた。








なんだこれ?












ゲロ便利なんですけど。






今までクソめんどくせえ検索を繰り返していつもキレそうになって途中で投げ出していたのに、このアプリだったら、目的の飛行機の最安値が2秒で見つかる。


しかも予約までの流れもゲロスムーズ。






おおお………

みんなこんな便利なやつ使ってやがったのか………


旅しやすいいいい!!!!!!








早速チケットを調べまくる。

が、なかなかいいのが見つからない。


んー、ていうかどこに飛ぶチケットならアメリカさんは満足してくれるのかな。



あ、そういえばリリ記さんはグアテマラ行のチケットを買いましたって書いてたな。




ていうかグアテマラってどこだ?

マラの種類か?

リリ記さんスケベだな。










試しに調べてみたら、




アメリカ ~ グアテマラ

9000円











9千円。














こっ……!!!




な、なんだこの安さは!!!


こんな飛行機があるのか!!





しかもマイアミから飛んでいる。


イスラエルで会った旅の達人、カオルさんが必ず行くんだと言っていたあのマイアミ。




日付はアメリカ入国予定日から2ヶ月後。

完璧。





す、す、すすすす、すぐ予約を予約よよよよよよ!!!!


クレジットカードねええええええええチンカスうううううううううう!!!!!!!!






スピリットエアーっていう航空会社。

激安で有名なとこみたい。

とりあえず、トロントにオフィスはありますか?とメールしといた。


もし直営店がなくても、旅行代理店で予約できるだろう。







よし、完璧。

出国のチケットさえあればかなり強い。


ただ2ヶ月先っていうところが問題。

その間の滞在費は持ってるのか?と必ず聞かれるはず。

残りの日数、カナダで頑張って稼げば2000ドルまでは持っていけるはず。


しかしそれでは充分ではない。




ここでかなりの威力を発揮してくれると踏んでいるのが、アメリカ国内から、ウチに泊まっていいですよー、とお誘いをして下さってる日本人の方々の存在。



彼らの住所をお聞きし、ルートを立て、キチンとプランを作る。



友人の家に泊まる、というのは入国審査官にとってあまり印象の良いものではないようだが、それでもしっかり細かい住所や連絡先を記載したプラン表を作ってけば有利に働いてくれるはず。




とにかく、出国の航空券をゲットすれば、かなりの威力があるはず。


リリ記さん、貴重な情報ありがとうございます!!


好きです!!


チューさせてください!!













photo:06



そんなこんなで、ネットいじくりまわしていたので、あっという間に夕方になってしまった。



シェルターに戻ると、食堂にはまばらにおっさんたちが座っていた。


そんな中に見慣れないアジア人の兄さんが座ってた。

photo:07








新顔なのかな?と思いつつ、同じテーブルにつく。






「あ、もしかして金丸さんですか?」



その兄さんは日本人だった。

ていうかなんで俺のこと知ってるの!?



「いやー、探しましたよ。僕の家のルームメイトの女の子が金丸さんのブログ読んでて、僕も読んでるんですけど、金丸さんがトロントに来てるというのでその女の子が昨日街中を金丸さん探し回ったんだけど見つけられなかったんですよ。なので今日は僕が探し回っていたんです。」





な、なんか極秘ミッションみたいやね(´Д` )




「もしよかったら僕らの家に泊まりません?その女の子も一緒に飲みたいって言ってたし。」








な、な、な、なんだそのエロいお誘いは(´Д` )


行く!!!!

その女の子とイク!!!






やったーーーーー!!!!!!

このシェルターでもなんの不自由もないけれど、日本人の人たちが住む家へのお誘いだもん!!!

嬉しすぎる!!!



行く!!!!



というわけですぐに荷物の準備。

ベッドルームからキャリーバッグをおろすと、みんながこちらを見てくる。

みんな、俺は新しい場所に移るよ。


おっと、忘れたらいけない。

寝袋を乾燥機にかけていたんだ。


ちゃんと乾いたかなぁー。





















ねぇ。



寝袋がねぇ。





ふーん、























お、お、お、お、おおおおおおおららあああいあああああああああああああああああ!!!!!!!!



ころころころころ、ころ!!ころ!ここころ!殺すうううううう!!!!!


盗ったやつマジ殺すうううううううう!!!!!!!!





え?!嘘だろ!?

寝袋だぞ?ただの?

いや、彼らにとったらめちゃ使えるものか。


ていうか朝あんなに一生懸命縫ったのお前のためじゃねえええええええええええ!!!!!!!



ころころかろ、こらこらから、ころろこ、殺して殺すうううあううう!!!!


パワーゲイザー食らわすううううううううう!!!!!!



どうせアホの仕業だから、そこら辺ウロついてるはず。
シェルターの入居者だったら使ってれば2秒でわかる。



大事な大事な寝袋。
早苗さんが餞別でくれた寝袋。
過酷な旅もあれがあったから乗り切れた。

寝袋がなければ俺の旅は成立しない。



草の根わけても犯人探し出してトリプルパワーゲイザーで殺す。


鳳凰脚で蹴り殺す。





で、でも、食堂で日本人の兄さん、ナオトさんが待っている。


ありがたいお誘いをして下さってる。
待たせられない。




仲のいい元ドラマーのスティーブに相談しといた。


「ああ、ここにいる奴らはみんなクソだ。誰も信用したらいけない。クソ盗っ人どもだからな。俺も一度携帯を盗られた。服があれば服を盗むし、財布があれば財布を盗むし、タバコがあればタバコを盗む。自分の物から目を離したらいけないのさ。ファッキンシェルターなのさ。」



探しとくからまた明日来なと言ってくれたスティーブ。









はぁ…………

突然降りかかった素晴らしいお誘い。

と同時にやってくる悪い出来事。


ほんと上手くできてやがるもんだ。



また明日来よう。
ちゃんとみんなに挨拶もしたいしな。
















ナオトさんはワーキングホリデーでカナダに来ており、もう1年ここに住んでいるそう。

夏からはこれもまたワーキングホリデーでイギリスに行くんだそう。


海外で住んで働くってとても刺激的なことだろうな。








トラムに乗って20分ほど郊外へ。

あ、ヨーロッパでは路面電車のことをトラムって言ってたけど、ここではストリートカーって言う。


3ドルでトラム、バス、乗り放題で、実は空港まで行っており、27ドルのダウンタウンエクスプレスになんて乗る必要ゼロ。

photo:10












トラムは中心部のビル群を抜け、巨大な中華街の漢字の森を駆け抜け、落ち着いた郊外の地域に着いた。

photo:05




トロントはでかい。

中心部だけでなく、かなり広域な範囲に街が広がっている。



この郊外の静かな地域には品のある住宅が並んでおり、カナダの本当の顔がある。


田舎の方に行けばもっと昔ながらのカナダが見られるだろうな。

photo:08



photo:09











そんな住宅地の中にナオトさんたちが住んでいる一軒家があった。

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これぞ北アメリカの家といった雰囲気。


家主がいて、部屋を間借りして住んでいるそう。

ホームステイといった感じ。

ちなみに家賃は480ドル。


高い!!と思ってしまうが、日本と同じ金銭感覚でいけばそんなでもないのかな。









お酒を買い出しに行き、ビールとワインとカナディアンウィスキーをゲット。

カナダではお酒が厳しく規制されていて、普通のスーパーやコンビニではアルコールは買えない。


酒屋さんでしか手に入らない。


さらに路上で飲むことも禁止されている。


そして値段もそこそこ高い。



「宮崎にあそびに行ったときはよろしくお願いしますね。」


そう言っておごってくださったナオトさん。
ありがとうございます!!!













photo:13



photo:14



ナオトさんの家の家主さんはリックというお爺さんだった。
65歳。


「ハーイ、いらっしゃい。遠慮せずにくつろいでね。」


どっからどう見ても優しいお爺さん。

俺の手をとって優しくナデナデしてくれる。

photo:15







彼はゲイ。

筋金入りのゲイ。





このトロントは同性愛者たちの街とも言われているそうで、ゲイやレズビアンの聖地といった感じ。



そんな聖地の名を象徴する物凄いイベントがあるらしく、同性愛者たちが何百人、何千人で通りを練り歩くパレードがあるんだそう。



全裸で。



男も女も、全裸で。



チンチンにピアスしまくってる人とかいっぱいいるらしい。



まさに北アメリカ。

イかれたオープンさ。




そのイベントがなんとこの月末にあるんだそう。


「あー、ここだったらバーベキューとかも出来るし、リックも好きなだけ居ていいって言ってるし、金丸さん、もっとカナダにいればいいのになぁ。」







ああああいいい(´Д` )

だってもうニューヨークの宿、予約しちゃってるもん(´Д` )


キャンセルは宿代全額負担だもん(´Д` )



これだから旅で先々に予定を立てるのって嫌なんだよ…………


















みんなで飲んでいるところに女の子が帰ってきた。

photo:16





「ひやあああああああ!!!!金丸さんだああばばばばばば!!!」



クリクリした目の可愛い彼女はてぃさん。

ブログに、トロント在住ですとコメントをくれてたてぃさんだった。

素朴な雰囲気にすごく落ち着く。

彼女もワーホリで来ていて、マッサージのお仕事をしているそう。

もちろんエロいマッサージではなく。




「泊まってくんですよね!!泊まってくんですよね!!やったー!!ビール飲むはんでグラスどごだぁ?」



岩手弁が出て超可愛い(^-^)/
ていうか岩手弁、これでいいのかな?








リックの彼氏である韓国人のおじさんもやってきて、みんなで飲みまくった。


ずっとシェルターにいたからかなり久しぶりのアルコールであっという間に泥酔してしまった。



途中から記憶なし。




photo:17



今夜の最高のお誘いにしても、リリ記さんからのアドバイスにしても、ブログをやっていたおかげでこんなにもたくさんの人から助けられ、そしてたくさんの人と出会うことが出来ている。




ブログやっててよかった。

そして優しいみんなに心から感謝します。



「カナダ人のおじさん、マッサージしてるとすぐにヒュって大きくなるんです!!そしてそれを見せでぐるんだぁ!!見せでくるはんですぐカバーかけるんだぁ。お腹触ったら男の人はそうなるのがぁ?ほんとカナディアンはさっぱほでねがら!がっつらむがづぐ!!」




て、てぃちゃん(´Д` )


なに言ってるかわがんねぇがら(´Д` )


photo:18








みんなだいぶ酔っ払ってたな(^-^)/






あ、ちなみにプリンスはトロント在住らしいです。






あ、それと総合ランキングが26位になった!!

たくさんのクリック本当に感謝します!!

ランキングのために旅してんのかチンカス!!って言われそうだけど、気になるんだから仕方ない。



いつも旅の中の楽しみに付き合ってくれてありがとう。


風邪も治ったからガンガン行くぞ!!


ハイ、チーズ!!



photo:19









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