お祭りに遭遇

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3月28日 木曜日
【スペイン】 アルヘシラス








暑くて目を覚ました。


テントの中にムンムンと熱気がこもっている。



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チャックを開けると爽やかな風が吹き込んだ。

きらめく太陽に輝く緑。野花についた朝露がキラキラと輝く。
芝生の向こうに広がる海の対岸では、港湾のクレーンがゆっくりと動いている。
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ここはスペイン南部の小さな港町、アルヘシラス。









丘の上で海を見ながらボンヤリとタバコをふかす。
風が灰をさらっていく。




1人でいることが寂しくない。

心が充実し、潤っているのを感じる。

俺はここにいるぞ。











テントをたたんで町へ向かう。
photo:03



ハーバーの通りではカッコいいスポーツウェアを着た人々がランニングやウォーキングをしている。


可愛くて躾の行き届いた犬を連れて散歩するおばさん。







道を渡ろうとすると、確実に止まってくれる車。

確実に。

ここではクラクションを乱打する暴走車の隙間をぬって渡らなくていい。

多分目をつぶって渡ってもはねられることはない。











マクドナルドで調べ物。

さて、スペインとはどんな国かな?


闘牛とスパニッシュギターと情熱とバルログとバルログ。




バルログのイメージでかすぎ(´Д` )




よし、ここでスペインのお国情報いってみよう!!!

東側のうじゃうじゃある小国じゃないからね。
どヨーロッパ。




★首都……マドリード
★言語……スペイン語
★人口……4600万人
★宗教……カトリック
★通貨……ユーロ
★世界遺産……文化34件、自然2件、複合2件




アディオスの国です。アミーゴです。チャオとか言います。
ありがとう、なんて言うかわかりますか?グラシアスです。

つまり世界屈指のメジャー国です。
世界遺産38件とかユネスコに金ばらまいてるとしか思えません。

あとサッカーが有名ですね。
リーガエスパニョーラってやつですね。


フラメンコばっかり踊ってるイメージです。
ギター大国でしょうね。
どんな小さな町でも、地元のオッさんが街角でドエライ上手いギターを弾いてるそうです。




紀元前200年ごろから紀元400年あたりまでローマ帝国の支配を受け、その後イスラム勢力の侵攻により781年間イスラムの支配となる。

今も南部スペインにはたくさんのムスリムが住んでいます。
かの有名なイスラム建築の最高傑作といわれるアルハンブラ宮殿も、南部スペインにあります。



キリスト教勢力の台頭によりイスラムを追い出した諸王国。


コロンブスがアメリカ大陸に到達し、スペイン帝国は世界に覇権を誇る大帝国となる。

南アメリカがスペイン語なのはこの時代から続いた植民地政策から。


こういった植民地政策により莫大な富を獲得したスペインが最盛期を謳歌したのが1500年代。

その後はフランスやオスマン帝国、イギリスとの度重なる戦争により国力は弱体化。

ポルトガルの独立、オランダの独立、フランスとの不平等条約、などで黄金期は終了。


フランスの衛生国となり、ナポレオンの兄が皇帝に即位したりして反乱が起き、アメリカ大陸の植民地を失う。


第二次世界大戦後、1975年にようやく王政復古。
NATOやヨーロッパ連合にも加盟し、現在はヨーロッパでも平均以上の経済水準をキープしている。

が、近年には世界同時不況の影響をモロに受け、失業率が25パーセントを突破。
若年層の失業率は50パーセントを超えるという凄まじさ。
それによりマドリードでは頻繁にデモが発生しており、スペインの治安を悪くしている。




植民地時代の名残から、スペインは様々な国と領土問題を抱えている。
隣国のポルトガル、モロッコには飛び地の港を領有しており、今も解決は見ない。




まぁ暗い話題が多くなってしまったけど、今俺が見る分にはスペインはやっぱりとてつもなく先進国で、文明国で、国民の心の充実を感じさせる美しさがある。





超有名国、スペイン。

俺が知らない有名なものが死ぬほどあるんだろうな。
世界遺産38件とかどうしてくれるんだ?!
まぁサグラダファミリアには必ず行くよね。

他にもたくさんの映画の中のような美しい物語に彩られているんだろうなぁ。


バルログ出てこい!!

爪へし折ってやる!!




ていうか日記書くのに集中できない(´Д` )
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子供可愛いすぎ(´Д` )
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今日も綺麗なショッピングストリートで路上開始。


石造りの街に響く歌声とギター。


んー、なんて気持ちいいんだ!!


こうして心に余裕があると久しぶりに創作意欲も湧いてくる。
新しい曲作らなくちゃな。

イスラム圏での辛い経験が曲になりたがってウズウズしてやがる。


今日のあがりはちょいと少なくて34ユーロ。
経済危機の影響もあるのか入るお金は小さなコインが多い。

それでも食うには十分さ!!





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街に夜がおとずれ、通りに街灯がともったころ、どこからともなく太鼓の音が聞こえてきた。



たくさんの人が行き交い、まるで何かのお祭りのよう。

なんだなんだ?








音のする方に近づいてみると、そこにはカッコいいヨーロッパの衣装に身を包んだ楽隊がいた。
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なにか始まるのかな?











しばらくすると、楽隊は編成を組み演奏をしながら行進を始めた。
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人の流れがある方向に向かっていく。

俺も大きな荷物を抱えてそれについていく。






すると街の真ん中にある、あの綺麗な広場に出た。
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うじゃうじゃと物凄い数の人がひしめいていた。






楽隊は広場の一角にある教会の前へと集まって行く。


その時、人垣の中に何かが動いた。







なんだありゃ………?
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ゆっくりと動きながら、人の中を進んでいく。


近くにきてやっとそれが何かわかった。






神輿だ。

キリスト教版のお神輿。
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綺麗な装飾のほどこされた神輿の上に、十字架を背負ったキリストがいた。

それがゆっくりと通りを進んでくる。


通りの両側には溢れんばかりの人垣。
みな場所取りをしてゲットしたようにそのポジションを死守している。


よく見たらお神輿の下にたくさんの足が見えた。
人力で担ぎ上げてるんだ。


日本のお祭りとまったく一緒だ。



なんのセレモニーなのか聞いてみた。


イースター。



そっか、イースターか。
キリストが死んだ日か。

そういえばヨーロッパの友達たちが、FacebookにHappy Easter!!って投稿してたな。







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こんな片田舎。
特に有名でもないであろうこのセレモニー。

しかしもちろんそれを長年に渡って守ってきた人々がいて、毎年の行事として楽しみにしている地元の人たちがいる。
クリスチャンにとって欠かすことのできない行事なのだろう。



はしゃぎ回る子供。
写真を撮るカップル。
思慮深げに見つめる年配者。



きっとアルヘシラスの人々にとって故郷の原風景にあたるものなんだろうな。


そんな行事に出会えたことが心底嬉しい。
そしてそれに出会えてしまうのがヨーロッパなんだよな。
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photo:15



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このファンファーレと荘厳な賛美歌は、ヨーロッパに戻ってきた俺への出迎えの音楽。



キリストの悲痛な顔が、これからのヨーロッパ3ヶ月が素晴らしいものになることを教えてくれているようだった。






黒魔法使いにしか見えねえ(´Д` )
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