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国境3本勝負!!ジョジョ読みすぎ

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1月30日 水曜日
【キプロス】 ラルナカ
~ 【ヨルダン】 アンマン










第1戦
『エシディシ』(切符購入)
photo:01





「あ、あ、あ、あのあの、あの、ティ、ティケットを予約してるんですけどどどどど?!」


「怪焔王のモードオオオウウウ!!!!パスポートプリーズ。」




朝イチ、見つけたロイヤルジョルダニアの窓口で最初の勝負!!


血管針で煮えたぎる血液を注入されそうになるが、無事予定通り140ユーロでチケット購入完了。
エシディシは朝日を浴びて消滅。



楽勝!!
photo:03














第2戦
『ワムウ』(出国ゲート)
photo:04





「…………ん?…………これはなんだね。トルコ側のスタンプじゃないか。」


「あ、は、は、はい!!北キプロスから来ました!!」


「神砂嵐いいいい!!!!ちょっとそこで待機しなさい。」



神砂嵐を繰り出され、トルコサイドから入ったことを問い詰められる。強敵!!
やはりそう簡単にはいかない!!


他の警察官数人と話しているワムウ。
やべぇ!!怖え!!でもシーザーの無念は俺が晴らすんだ!!!



「あ、あ、あの僕この北と南のことをちゃんと知らなく………」


シュバ!!!

回し蹴り!!


「あ、すまない、影に入られると反射的に攻撃してしまうんだ。」


ワムウが生粋の戦士だということを忘れてた。いけね!





というわけで、

「なんで北から入ってきたのか?」

「キプロスの現状を知らなかったのか?」


などの簡単な質問しかされませんでした。
知らなかったんです、ごめんなさいで済みました。

それで終わり。スタンプもらってゲートをくぐる。
ワムウは風になりました。







photo:05


2戦を終えて無事出国を果たしました。

残す最後の壁は、ボスであるカーズです。(ヨルダン入国)
みなさんついてきてますか?
カーズ超強いんですよ。

怖え!!!









空港のパスポートコントロールを終えると荷物チェック。

他のは問題ないんだけど、いつもギターで引っかかる。
ポケットの中のハーモニカを全部調べられますね。

これなによ?ってカポタストですよ。






まぁ、問題なくゲートを抜け、奥に進みます。

きらびやかな免税店がゴッソリ並んでいます。
photo:06



ベトナム人たちが品定めしています。







搭乗ゲートの近くのベンチで、ゆうべのポテトチップスの余りを朝・昼飯かわりに食べる。


するとベトナム人のクソブスどもがやってきて、他にベンチいくらでもあるのに、ギターを蹴りながら俺の周りをとりかこみ、荷物をドカドカぶつけてきながら横にドカンと座りました。



ていうかキプロスってなぜかベトナム人が異常に多いです。

フォーばっか食ってんじゃねえぞ!!









そして飛行機に乗り込みます。

これ?
photo:07



小さくねえ?


中は4列シートが20列くらい。





ガキがわめいていてうるさい。

スチュワーデスさんがあやして泣きやまさせるかと思ったら、汚いものを見るような目で顔をしかめてるだけ。


外国のサービスなんてそんなもんか。









でも空からの景色はハンパなかったです。

伊武雅刀の声がどこからか聞こえてきましたよ。
photo:08



photo:09





真っ青なアドリア海に浮かぶキプロスに別れをつげ、雲を突き抜けると雲海の地平線。




雲突入からの…………
photo:10





雲の上です。
photo:11




こんなお菓子も出ます。
photo:12








窓側の席だったので、バッチリ拝ませてもらった。



飛行機もいいもんやね。
果てしない雲海と青空との境界線を見ていると、自然の神秘を感じずにはいられない。


そしてそんな物凄い場所をポツリと飛ぶ飛行機の中に今いるんだからな。









photo:13


フライト時間はたったの1時間くらい。
あっという間にヨルダンに着陸!!






うおお、さぁカーズとの勝負…………

片道チケットしか持ってないのに入国させてもらえるのか………


なんか言われたらロイヤルジョルダニアの人から送られてきたEメールを見せつけないと。








誰も並んでいない、ガラガラのイミグレーションへ…………

はぁはぁ、ドキドキする。




第3戦
『カーズ』(ヨルダン入国)
photo:14






「は、は、は、ハロー………」


「ハロー!!セラムアレイキュム!!!」


「は、あ、アレイキュムセラム………」



「うお!!!こいつアラビア語がしゃべれるぞ!!輝彩滑刀のモードオオオオオウウウウウ!!!!」




トルコで覚えたアラビア語の挨拶がここで役に立つとは!!!

そこからすごく上機嫌になったカーズ。周りの人たちも巻きこんで俺にアラビア語を教えようとしてくる。

タクシーが群がってきたらこう言えばいいから!!
みたいに。



「いやー、どこ行くの?アマン?ふーん。あ、それiPhone5?なんだ4sか。ウィンウィン!!ウィンウィン~~!!はい、パスポート。」



スタンプゲット。
日本人、ビザ不要。
入国無料。


というわけでカーズは宇宙に放出されて考えるのをやめました。









ええ?!
なに!?楽勝!?

なんなの?!!あんなにビビってたのに!!?

よくわかんない!!

ジョジョネタが多すぎてよくわかんない!!




よくわかんないうちにヨルダンに入国しました。

マジ楽勝でした。
みなさん、何事も諦めずにトライです。


おらァ!!俺やったぞおおおおおお!!!!!!






うわっ!!

みんな本気!!

本気でイスラム教徒!!

女の人みんな頭にカバー巻いてる!!

トルコではごく稀にしか見なかったダースベイダーもいる!!
(全身真っ黒で目だけ出してる女の人)

男の人もターバン巻いたり、あのすとーんってしたワンピースのイスラム教徒です!!って服着てる!!




おお……同じイスラム国でも、ムスタファケマルによって西欧化が進められた世俗派イスラムのトルコとは気合いの入り方が違うぜ。







早速ヨルダンのミニお国情報!!


★首都……アンマン
★人口……630万人
★言語……アラビア語
★宗教……イスラム教
★通貨……ディナール
★レート……1ユーロ = 0.96
★世界遺産……文化3件



ヨルダンの歴史を語る上で避けて通れないのが、隣国イスラエルとの中東戦争なのだが、これは一気に書こうと思ったらめちゃくちゃ長くなりそうなので、折を見て分割して書いていこう。





まずはイスラム教について。

西暦600年頃に預言者と言われるムハンマドさんが、現在の聖地であるサウジアラビアのメッカで神様からの啓示を受けて開いた宗教です。

神様ってのはアッラーね。


最初は軍事的な色合いが強かったみたいで、武力支配により勢力を拡大し、イスラム帝国という宗教というよりは国を作り上げます。



しかし組織が大きくなれば必ず枝分かれするもの。
4代目の後継者で、ムハンマドの従兄弟であるアリーさんと、その子孫しかイスラム後継者にはなれないと主張するグループが出てきます。

そしてそれ以外のグループとに分かれました。


前者をシーア派。
後者をスンニ派。

よくニュースで聞くよね。



繁栄とともに商人さんたちが各地へ旅しイスラム教を広めて回り、現代に至り世界中に11億人の信者を持つ、キリスト教に次ぐ信者数を持つ宗教になったというわけです。


教典はコーラン。
ムハンマドが語った言葉をまとめたものです。


特色として有名なのは、断食やメッカへの巡礼、1日5回のメッカへ向かった礼拝、女性は髪や肌を露出しない、酒を飲まない、豚食べない、などなど。

仏教やキリスト教に比べてとても縛りの、というか守るべきことの多い宗教ですね。
禁欲ということがとても大きな意味合いを持っているようです。


そのくせ、天国に行ったら72人の処女と関係を持つことができるとか、悪酔いすることのない酒や果物、肉などを好きなだけ楽しむことができるとか、あんたたち現世で我慢しすぎ(´Д` )




日本ではただひたすらにテロばっかりやってるイカレ野郎どもといったニュースしか見ないので、そんなイメージでしょうが、それは一部の過激なグループによるもので、実際にはとても穏健で相互扶助の精神に溢れた人たちだということは僕の毎日の出会いの中に溢れています。




みんなが恐れる一部のテロ集団ですが、彼らのことはイスラム原理主義者といいます。


簡単にいったら日本の右翼です。



イスラム教の大帝国であったオスマン帝国の解体。

ユダヤ教であるイスラエルに大敗を喫し続けたイスラム諸国。

そして欧米文化の流入。




その辺が原理主義者の方々が過激になった理由のようです。

我が国日本は日出ずる神の国でありィィィィィ!!という右翼の人たちと同じ愛国心を掲げる人たちです。

かつての強く厳しいイスラム教を取り戻そうとする考え方のようです。


なので欧米文化への敵対心がすごい。
イスラム諸国への経済的な参入を拒絶する動きもおおいにあると思います。



怖っ!!



まぁこれは表面的なもので、もっともっと深い政治的なやり取りがあるんでしょうが、そこはこれから勉強していきます。










まぁ、いってもみんな穏健ですから。
紅茶ばっかり飲んでますから。





前述した預言者ムハンマドの従兄弟であるアリーさんと、ムハンマドの妹さんは夫婦なんですが、その子孫が現在のヨルダンの国王です。


日本の神道と同じです。
日本も神様の子孫が天皇ですからね。







とまぁ長くなったけど、ヨルダンはそんなどっぷりイスラム教の国ってこと!!



さぁ、そんな穏健で禁欲を旨とする美しい国民を持つヨルダン。
どんなことがあるかなぁ!!






「ハローマイフレンド。君を助けたいんだ。換金するかい?銀行はレートが高いからやめたほうがいい。私なら1ディナールを5ユーロで交換してあげられるよ。」




お!!いきなりド嘘ですか!!
やりますね!!
(1ディナール = 0.9ユーロ)



「僕はただ君を助けたいだけなんだ。」


「ありがとう、でも僕はまったくお金を持っていないんだ。君は良いやつだよ。」



死ねチンカス、とは言わないですよ。彼にも生活がありますからね。あれ?ムスリム?








この時はまだレートも物価も知らなかったので、換金せずにヒッチハイクでアンマーンの街に向かうことに。





飛行機から見たこの空港は広大な砂漠?原野?とにかく一面茶色のなにもない場所にポツンとあった。
photo:15



激しい風に含まれた砂埃が目に入って開けていられない。

よろけながらひたすら歩く。



そして歩きながら親指を立てる。

イスラムの人はヒッチハイクすぐ乗せてくれるはず。




お!!簡単にゲット!!
楽勝!!



「3ディナールね。アンマーンまでは遠いから。」


「そうですか、さようなら。」







チッ!!

あ、またすぐ止まった。
まだ親指立ててないのに。



「アンマーンに行きたいのかい?よし、乗りな乗りな。3ディナールね。」


「お元気で。」






あれ?イスラム?
禁欲と品行方正?




photo:16


その後も歩きながらヒッチハイクするが、みな金を要求してくる。
タクシーもガンガン横づけしてくる。

だから金ないからヒッチハイクしてるんだってばー!!










日が落ちていく空の下、トボトボと歩く。

汚い道路脇。
ゴミが散乱し、廃墟が夕陽に照らされている。

通りすぎる車がクラクションを鳴らしまくりながら近づいてきては、金がないと言うと走り去って行く。

どこまでもどこまでも、風によろめきながら歩いた。
photo:17










日が沈み、街灯に明かりがつく。

まだ街に着かないのかと疲れてきた。
今日はお昼にポテトチップスの残りを食べただけ。
お腹が空いてたまらない。


そして寒い。
ヨルダンってキプロスより南にあるんじゃなかったっけ?
一気に気温が下がって、サンダルばきの足が感覚をなくす。

夜空には星がちらつく。


冷たい風と星空の夜。

アラビアンナイトの世界に入りこんだように。











と思ってたら雨が降ってきた。

いやああああああああ!!!!

もう勘弁してくれよー!!!!

なんなんだよー!!!

こ、こ、こ、こんなことなら大人しく空港で換金してバスに乗ればよかった!!










ひたすら歩き続ける。
どこまでもどこまでも。


バッグが肩に食い込む。
ギターを持つ手がちぎれそう。
雨はハラハラと上着を濡らして行く。



地面は一応舗装されてはいるものの、ベコベコの割れまくり。
排水の整備が整っておらず、水たまりだらけで、一瞬でギターもバッグも足も泥まみれになってしまった。

けたたましいクラクションに驚いてよろける。



あぁ………なんつーヒドイ夜だ………





泥まみれになりながらどこまでも歩いた。







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