ジャンキーの暮らし ザグレブスタイル

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12月4日 火曜日
【クロアチア】ザグレブ ~ カルロヴァツ




photo:01




目が覚めると、知らない男が1人増えていた。


冷たいコンクリートの床、レンガの壁。
廃墟の中、でも綺麗にしてる。
あっちの建物の中にも、それなりに綺麗にした部屋があって、ジャンキーたちが暮らしているんだろう。
photo:02


きっと警察にもバレてるんだろうけど、放置されてるんだな。

落書きにしてもそうだけど、この規制のゆるさはあまり感心しないな。堕落を増長するよ。
photo:03


こんな部屋でした。








「いいレストラン知ってるんだ。大丈夫、信じて!!」


新しく加わった兄ちゃんと3人、トラムに乗ってやってきたのは大学の校舎。

ここ?


当たり前のように中に入っていく2人。
奥に進んでいくと、学生たちで賑わう食堂があった。
photo:04




学生食堂が安いのはわかる。
でもこれって学生証がないとダメなんじゃないのか?


「大丈夫大丈夫、任せといて!!いつものことだから!!」


学生たちの列に並んで、自分のプレートに好きな料理を取っていく。
ポテトやソーセージ、ライス、トンカツ、サラダ、飲み物も。


その間、2人は前後に並んでいる学生たちに金をせびって回っている。
こうやって毎日飯にありついてるんだな。




レジが近づいてくる。別にドキドキはしない。
でもどうするんだろう?



すると、兄ちゃんは当たり前のように後ろの学生に学生証を借りてそれを提示して、難なくレジを抜けた。


なんだこれ?



さらに兄ちゃんは食器の返却口に向かい、学生たちが食べ残したものを、いらないならちょうだい?と、かき集めてきた。

金のまったくない兄ちゃんたちなのに、あっという間に目の前に豪華なランチが出来上がった。
photo:05



「世の中ゲームさ。要らないものも他の人には要るものだったりするのさ。あ!お姉ちゃん!それ要らないならちょうだい!アハハハー!!」


デザートのケーキまで手に入れた。


どっからどう見てもホームレス。
特に俺なんか巨大なキャリーバッグまで持っているのに、誰も何も言わない。
学生証なんてどう見たって自分のものじゃないのに誰も問いつめない。
余り物ちょうだい!!とたかって回っても、みんな笑顔で食べ物をくれる。


信じられないな。
日本だったらソッコー警察が来てるよ。



とにかくお腹いっぱい食べて8クーナ。さすが学生食堂。







今日も昨日と同じトラム乗り場の中で歌った。
photo:06



寒い。今日はかなり寒いな。
指がかじかんで痛い。


さらに雨まで降ってきた。


トラム乗り場には屋根があるので、おかげで濡れることはないんだけど、みんな濡れないように屋根の下に入ってくるので、ギュウギュウ詰め状態。
そんなギュウギュウ詰めの中でギター弾いて歌ってるんだから、迷惑にもほどがあるんだけど、不思議なことにやっぱりみんなお金を入れてくれる。
ホント、寛容な国民性だなぁ。





そんな優しい国民たちの中で甘えに甘えきっているジャンキーたちは今日も笑顔でたかってくる。

軽薄な、薄汚れた笑顔で、マイフレンド、マイフレンドと言いながら。

こいつらにとって、俺は金を稼いでくれる都合のいいタカリ相手。
フレンドフレンドと、心のない言葉と笑顔で友達づらしている。

毎日毎日、街をうろつき金をたかり、ビールを飲んでマリファナを吸って、廃墟に戻って眠る。
ただその繰り返し。
何も生み出さず、何も積み上げない。

せっかく今この世に在る命なのに、毎日が過ごせればそれでいいという人生。

彼らは健康な若者なのにな。
でもそれもまた人生か。
俺の価値観の枠にはめたらいけないよな。



あんまりムキにならないように努めながら、自分で稼げと冷たくあしらう。
冷たくすれば結構引いてくれるもんだ。
photo:07







いい街だけど、こいつらと仲良くなった以上、もうこいつらと縁は切れない。
ひたすらタカられ続けるだけだ。



次の町へ行こう。






30クーナのチケットを買い、電車に乗りこむ。
兄ちゃんたちは見送りにはこなかった。去る者に用はないということだ。

小雨の中、電車が走り出す。
刺激的な街だったよ、ザグレブ。








1時間もすると、目的地のカルロヴァツに着いた。

目的地といっても別にこの町に用はない。
ここから山に向かってのびている道の先に、世界遺産の美しい湖があるらしいので、そこに行くためにやってきたのだ。

今夜はここで野宿して、明日朝イチからヒッチハイクして湖までたどり着いてやる、という計画。




だったのだが………




これだよ…………
photo:08





寒いなぁとは思ってたけど、また雪が追いついてきやがった。
雪との追いかけっこはどこまで続くのか。




こんな中で野宿………

こんな中でヒッチハイク………

こんな中で山奥の湖………






計画変更。
暖かい場所に逃げよう。
もう一気にアドリア海まで行ってしまうか。

本当は湖を見てから、さらにヒッチハイクをして、海沿いの町スプリットに抜けるつもりだったけど、さっさとスプリットまで行ってしまおう。

ちょうどいいことに今夜、夜中にスプリット行きの電車があるようだ。
しかも8時間という夜行なので、電車の中で眠れば朝イチからスプリットを回れる。



それにちょっと気になる情報も耳にしてるんだよな。


ザグレブのホームレス兄ちゃんが言っていたんだけど、クロアチアに滞在できる期間はたったの7日間らしいのだ。
警察署に行ってもっと滞在したいですと申請すれば、無料で延長のスタンプをもらえるという話なのだが、まぁちょうどいい。
クロアチアは7日間で回ってしまおう。



意を決して駅を飛び出し、雪だるまみたいになりながらこの小さな町を徘徊し、やっとの思いで見つけたパン屋さんで食料をゲットした。
ささやかなイルミネーションが光っていた。
photo:09







靴下までビショビショに濡れて寒さに凍えながら電車を待った。

うす暗い駅舎の待合所。
落書きと壊れたベンチ。
冷えきった指を温めながら金を数えた。
昨日と今日でいくら稼いだかな。



ホームレス兄ちゃんたちと一緒にいたからお金を数えられなかったんだよな。

463クーナある。

彼らにだいぶ渡したからちゃんとした稼ぎはわからない。


ここからスプリットまでの電車賃は150クーナ。

問題なしだ。

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日付けの変わった0時。
雪の中、電車がやってきた。

photo:11









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