ウラジオストクに着いたよ

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7月2日 月曜日

島影が見えてきた。
ウミネコのお出迎えに韓国人のおっさんがパンを投げて食べさせている。
ロシア人の女の子が投げたそうに横で見ているのにおっさんは楽しそうに全部投げきった。

昼すぎ、ウラジオストクの街が見えた。
うわー!ロシア?ねぇここロシア?うひょー!!と言いたいところだがショッペーとアイルランド人のウィービーしかいないのでやめる。
大人しく出入国カードを記入し、iPhoneの時計を2時間早めた。


そしてついにユーラシア大陸に足を下ろした。
あ、韓国もユーラシア大陸か。
ぞろぞろと歩き、入国審査のゲートへ。
かなりの混雑。順番もよくわからん。

ショッペー
「遠慮したらダメだよ。ガンガン行かないとドンドン抜かされるよ。」

よーし!やってやろうじゃねえか!抜かせるもんなら抜かしてみやがれ!
日本人なめんなよ!

文武
「あ、どうぞ。」

韓国人の兄ちゃん
「アー。」

韓国人の兄ちゃんのほうが先に並んでたから当然譲ったんだけど、彼もどうぞって譲ってくれた。
いい人(^_^)


そしてついにウラジオストクの街に出た。
あー!
ロシアー!
ロシア人しかいないー!!
すげー!

「Picture!」

声をかけられて振り返るとロシア人の女の子。なんだ?
片言の英語で一緒に写真を撮りたいと言っている。
は?俺?なんで?
意味がわからないまま女の子と並んで写真を撮る。
なんだこれ?
どうやら日本のことが好きみたいなのだが、出国前にみんなからさんざん脅かされまくっている俺にはこの可愛い女の子が悪魔の化身にしか見えない。
どうやって俺をはめるつもりだ!

ショッペー
「フミ!カモン!」

ショッペーに呼ばれバイバイして別れたのだが、きっとあの子は純粋にコミュニケーションしたかっただけだったんだと思う。
そう思うとふとロシアが暖かい国に感じた。もっと話したかった。ゴメンね!

photo:01





あー、すごい、あー、すごいよー。
白人さんだよー。
建物が日本と違うよー。
ベランダとかない、窓がたくさん並んでるやつ!そんなやつ!

photo:02



photo:04



誰かわからん人の胸像を撮るふりをして美人の写真を撮ったりしながら、ご飯食べられるところを探して歩き回る。
ショッペーもウィービーもちゃんとガイドブックを持っていて、その詳しい地図からカフェ・レストランを探している。
俺?
なにも持ってませんよ。

やってきたのは奥まったところにある落ち着いたカフェ。
店員さんに英語で話しかける。
しかしロシア人には英語は通じない。
まったく。
かけらも。
メニューを見たところでキリル語の表記は英語表記とまったく違うのでお手上げ。
テキトーに注文。
出てきたのはハンバーガーとポテト。
美味い!こんな美味しいハンバーガーなかなかないぞ。
しかし量は少ない。
24時間前にカップラーメンを食べただけの胃袋を満足させるにはいたらず。
値段は250ルーブル。
だいたい650円くらい。
韓国で2000円換金したんだけど、あんまりレートがよくなくて800ルーブルくらいもらえるところが、730ルーブルにしかならなかったんだよな。
なんとかこれでロシアはまかないたい。

「ごちそうさまでした!」

なんて言ってるかわからんやろうけど、笑顔を返してくれたロシア人。
極力日本語を使ってやるぞ。



ストリートでこまごましたものを売っている屋台でタバコを買おうとおばちゃんに声をかけるが、悲しいほどまったく伝わない。
シガレット、も通じない。

文武
「This one.This one.」

ロシアおばちゃん
「ピロシキピロシキマトリョーシカ!ピロシキ!」

ほんとにパニックになる………
必死に身振り手振りでやっとこさ購入。
安!安すぎる!
1箱25ルーブル。だいたい60円!
北欧のタバコめちゃ高いらしいからロシアで買い込んで行くとしよう。


さてさて、ここでショッペーとウィービーとお別れ。
彼らは自分でビザを取得してるツワモノなので、もちろんホテルも「ホステル」を予約している。ホステルとは安宿のこと。

2人と別れ、ついに見知らぬ外国で1人になった。
でもなんだか吹っ切れて心地よささえ覚える。
覚悟を決めて歩き出す!





…………迷子です。

道がわからんとです。




てかウラジオストクの街、汚ね!
ボロボロ。
ほんとに冗談抜きに宮城県みたい。
津波あったのか?ってくらいアスファルトも割れたり陥没しまくり。
建物もボロッボロ。
なので看板もろくにない。
というか文字が一切わからないので看板の意味がない。

ヤバイヤバイー!
どうしよう!
ホテルにたどりつけないー!

よし!覚悟を決めて現地人に話しかけるしかない!
怖いけど、同じ人間だもん!
よーし、あの優しそうなおばちゃんに………

文武
「ズドラーストビチェ。」

ロシアおばちゃん
「no,no,no,」

ハエを追い払うがごとく手を振られる。


…………………



日本人なめんなよ?


泣きそうになり立ち尽くす。
街の喧騒の中、1人ぼっち。
途方に暮れる。

その時、横に1台の車が止まった。

ロシアおじさん
「ヘイ」

こっち来いと手招いてる。
ホテルの名前を見せた。
多少英語の出来るおじさん。

ロシアおじさん
「OK.come.」

助手席を片付けはじめるおじさん。
これか、こいつが噂の追いはぎ野郎か!
そうかそうか、1人ぼっちの可哀想な俺に追い打ちかけるんだね。わかるよ。
その手には乗らん!と頑なに断る。
でも追いはぎ野郎もしつこく、ホテルまでけっこうあるよ、いいから乗ってきなと助手席を開ける。

いや、いいです。歩いて行きます。
いいから乗ってきな。
いや、ほんといいです。
あー、金?金なんていらんよ。プレゼントもいらんから。

もー、ほんとしつこいから乗ってしまう。
連れて行かれた先はボロボロの建物の前。
なんだこの廃墟……磯だろ?あ、いやいや、嘘だろ?

中に連れて行かれる。
エレベーターに乗せられ、おじさんが外から7階のボタンを押す。

ロシアおじさん
「Have a good trip.」

ボロいエレベーターが開くと、そこは綺麗なホテルのロビー。
追いはぎ野郎は実はただたんに本当に親切なおじさんだった。

警戒しすぎるのはよくない。
しかし不用心はもっといけない。
日本人なら危ない人とそうでない人の区別ってだいたいわかるけど、つまらない旅にしないためにも早く見極める眼力を身につけたいな。

おじさん、スパシーバ!


ドキドキのチェックインを済ませ、部屋に行く。
グラグラのドアノブ、ネジの外れたシャワー、ヒビの入った窓ガラス、シミのある壁紙。
ボロいけど、ショッペーたちが行ってるホステルよりははるかにマシなんだろうな。

photo:03



テレビをつけると、もちろんロシアの番組。
もちろん何言ってるかわかんねー。

くだらなそうな番組でニヤニヤしていたら、いきなり、爆音が響いた。

なんだなんだ!!?

びっくりして外を見たら、そこには小さいながらも花火が上がっていた。
ウラジオストクの海に弾けるささやかな花火。
あちこちから聞こえる歓声。
おいおい、地面で爆発したりしてるぞ?あっぶねーなー。

ついにここまで来た。
といってもまだまだはじめの一歩なのだが。
これから色んなことがあるんだろうな。
その日本にはない雑な花火が、ユーラシア大陸に入った俺を歓迎する祝砲にしか思えなかった。




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