ビエルスコビャワで足が曲がる

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10月30日 火曜日


一晩に3回叩き起こされるという記録を樹立(^-^)/
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1回目
寝場所を見つけられず街に戻り、疲れと寒さに耐えきれなくなりショッピングモールの建物の影で寝ていたら警備員さんに取り囲まれる。


2回目
駅は一晩中開いてるからと警備員さんに言われ、ホントかよと思いつつ極寒の霧が立ち込める街を歩いて駅へ行くが、予想通り閉まっていたので、駅舎の影で寝袋にくるまっていたら警備員さんに叩き起こされる。


3回目
朝の4時に駅が開いたので中のベンチで小便臭いホームレスに混じって、この臭い俺じゃないよな?と不安になりながら寝ていたら警備員さんに叩き起こされる。



3回て(^-^)/

この日はほんとにチョイスが悪かった。
普通なら1時間もあれば寝床を見つけられるんだけどなぁ。
ゆうべはよく歩いた。
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しかし途切れ途切れでも計2時間は眠れた。

通勤や通学の人々で慌ただしくなってきた駅の窓の外には、久しぶりの太陽が出番を待ってたかのように輝いている。

朝の光は元気をくれる。

体をベンチから引きはがして、いざ、出発。





おー!!!
風が冷たいーーー!!!!!
鼻が一瞬にして凍りついた。
あまりの冷気に目がしばしばする!!!
富良野を思い出す!!!

でも富良野は-20℃とか-30℃とかだったもんな。

まだまだいける!!!!




このビエルスコビャワ。
「小さなウィーン」と言われる美しい街だそう。
小京都、みたいなもんか。
確かに古めかしい石造りの建物が並んでいるが、これくらいならどこの街も小さなウィーンと言える。
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綺麗さよりも、崩れた壁や穴だらけの石畳、露地の階段など、ひなびた風景のほうがよほど楽しめる。
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町工場や小さなパブといった一時代前の雰囲気もいい。
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街の中心には、不釣合いなほど大きくて近代的なショッピングモールが2つ並んでいる。オシャレなお店がたくさん入ってる。
その横には一見、廃墟みたいなビルがあるんだけど、これもデパート。日本でもそうだったけど、田舎の錆びついたデパートってそそられるんだよな。
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デパートの裏手にある広場に小さなケバブ屋さんがあるんだけど、ここ、めちゃオススメ。
安くて量が多くて、そして店員さんの態度がいい。
大きな観光地のファストフード屋の店員ってホント雑だからな。

14ズウォティのケバブとポテト、サラダのプレート。美味い!!
店員さん、サービスでマトンとチキンのお肉をミックスして入れてくれた。
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さぁーて!!

腹ごしらえもしたし、ポーランド最後の路上開始!!!!

メインストリートには他にパフォーマンスしてるやつはおらず、俺の独壇場!!人通りもポジションも申し分なし!!!

ポーランドでは全然稼げてないからな。
今まで各国で少なくとも1万円ずつは稼いで貯めてきているので、ポーランドでも最後に荒稼ぎしてさよならしたい!!

寒すぎて声がうわずる!!

指がヒキチギレル!!!!





そして3時間後…………





たったの58ズウォティ。

たったのって言ったらいけないな。
でも15ユーロくらいか。もっといけると思ったんだけどなぁ。
ポーランドは稼げない国ってことだな。



それにしても歌ってる間、目の前を何度も行ったり来たりしていた物乞いジープス。
関節が悪いのか、足が内側に曲がっていて思いっきり内股になったような状態で、お尻を突き出し、腰を曲げて杖をつきながらヒョコヒョコ歩いている。
手にはお決まりのプラスチックのコップ。そして哀れそうな声でお金をくれぇ……と言っている。
時々立ち止まり、うぅ……と痛そうに足を押さえている。


こんなのはよくいるんだよ。
彼らもこれが仕事だから、あの手この手を使ってくるんだけど、さっき地下道にいたやつは、病気の子どもの写真を見せつけてくるという技を使っていた。

ほとんどが嘘なんだろうが、片足のない人とか両足ない人とか、障害者の人がイモムシみたいに地面に這いつくばりながらお金を要求している姿はやっぱり見るに耐えかねる。

それに比べればこの足の曲がった女ジープスはまだ綺麗なほうだ。

たいがいどこの国でもジープスには金をあげてはいけませんよというお達しが国から出ているので、ほとんどの人は彼らにお金を恵まない。奇特な人からのほんのわずかなお金で生活しているのが彼らの実情なのだが………



この町の人、みんなこの女ジープスにお金をあげている。
惨めな不具者に金を恵むことで自分の心を救うように。


次から次へとプラスチックのコップにお金が入って行く。
10ズウォティ紙幣も入ってるぞ。

おいおい、こいつかなり稼いでやがるな。

足を引きずりながらゆっくりと歩いていき、メインストリートの端のほうまで行き、また戻ってくるんだけど、戻ってきたらコップの中の小銭がなくなっている。
しかし10ズウォティ紙幣はそのまま。


こ、こ、こいつ、10ズウォティ紙幣をサクラにしてやがる(´Д` )(´Д` )


やるじゃねぇか。
紙幣を入れといたらそれが相場とみんな思うからな。
小銭はこまめにコップから出すんだな。


この女ジープス、俺の前を通る時、俺の足元のちょっとしかない小銭を見て、余裕をかました表情をした。

あー、今日は俺の完敗だよ。

いいビール飲みやがれ!!!




寒さが限界に達し、路上を切り上げた。
予想してたほどは稼げなかったが、手持ち分と足せば問題なく次の国、スロバキアへ行ける。



とにかく温まろうと、早足でショッピングモールへ向かっていると、

………あれ?



あれあれ!!??



足が曲がった男ジープスがいた。

さっきの女ジープスとまったく同じスタイル。


嘘確定(´Д` )

思いっきり内股してるだけか(´Д` )


こいつらこれが流行ってんのか?
たしかにめちゃ稼いでたもんな。

仕事が終わったら、ふ~、とスタスタ歩くんだろうな。


ほんとにそうだとしたら、身体障害者に対するこれ以上ない侮辱だな。
まぁ子どもを物乞いに使うような連中だもんな。
道徳心なんて持ち合わせていないんだろう。




ショッピングモールに行き、H&Mをのぞいてみた。
ズボンが寝巻きみたいなペラペラのやつなので、あったかいのが欲しい。あと手袋。そして靴も。ウエスタンブーツは水が染みてきてしまい、それが冷えて足の指が切れそうになるのだ。


しかし、ポーランドって食品の安さの割には衣類が高い。

どれも普通に4千円~5千円しやがる。

うーん、暖かければなんでもいいんだけど、やっぱり旅人といってもダサいのは嫌だしなぁ。

全然関係ないオシャレなシャツを買ってしまいそうになり我に返る。


うーん、選べない!!!





結局なにひとつゲットできないまま、ショッピングモールを出た。
身を切る寒さに震えあがる。
やっぱり買おうかなぁ。
いや、スロバキアに行ったら良いのが手に入るかもしれないからな。
我慢しよう。




今夜も寝床を探して歩き回る。
地面の雪は昼間の日差しでだいぶなくなった。

しかしその分べちゃべちゃに濡れていて足はドロドロ。


3時間歩き続け、もうこの町は俺に一畳のスペースもくれないのか、と嘆いていたら、とうとうナイスな公園を発見した。

大喜びで落ち葉の上にテントを張った。
寝袋に下半身を突っ込んでバッグから取り出したのは、ポーランドビールの「ZYWIEC」。
今までの各国のビールで1番かも。

凍えながらポーランド最後の夜に乾杯した。







関係ないんだけど、最近、ヨーロッパでガンガムスタイルって曲が流行ってるよ。
韓国のラップの曲なんだけど、お笑い芸人みたいなのが歌ってる。
これが聴かない日がないってくらいどこに行っても流れてる。おかげで結構覚えてしまった。日本でも流行ってるかな?

日本の音楽も外国で流れてほしいなぁ。
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