ポーランド初日、流血と奇跡

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10月17日 水曜日


今日はほんとにいろんなことがあった。
良いことも、悪いことも。
そんな怒涛の1日!!
いってみよう!!






鉄橋の下で目を覚まし、寝袋をたたみバスターミナルへ向かう。

今日こそポーランド行きのバスに乗ってやるぞ。


ターミナルの受付でブロツワフ行きのチケットを下さいと言う。


「えー、ここから2本地下鉄を乗り継いだ駅に行ってや。」


だから、どんだけたらい回しにするんだよーーーー!!!!!



もう意地でも行ってやる!!!

チケットは400クラウン。
まぁまぁ安い。
電車の750クラウンをパスした甲斐はあるかな。
でも1日ロスしたな。


言われたとおり地下鉄を乗り継ぎ、ちょいと郊外の駅にやってきた。

小銭消費のために古ぼけた小さなパン屋でエクレアを買った。
20クラウン。80円くらいか。安いなぁ。


電車を待つこと2時間。
出発時刻が近づいても、教えられた赤いバスは来ない。
焦ってあたりを歩き回るがそれらしきバスは見当たらない。

えー!!あと10分しかない!!

ヤバすぎる!!!

立ってる人に聞いてみてもみんなわからないと言う。

これだから民間の会社はわかりづらいんだよ!!


市バスの運転手さんがいたので聞いてみた。


「あのバスだよ。」


向こうのほうに止まってるバスは赤なんて一切使われていない白いバスだった。

ドチクショウめ。
人に聞かないと100パーセント旅なんてできない。




やっとこさポーランド行きのバスに乗り込むことができた。

走り出したユーロツアーのバス。ユーロラインだったかな?



町を出るとすぐにのどかな田園風景が広がった。
どこまでも続く草原とパッチワークの畑。
廃墟の農家がポツポツと散らばっている。
遠くに見える教会の塔。
photo:01









17時を回った頃にバスは大きな街に入り、ターミナルに到着した。
photo:02


ポーランドだ。

ポーランドって言ったら何?



一切知らないよね(^-^)/

昨日インターネットで調べた簡単な情報だけを頭に入れて、市街地へ向かって歩いた。



ブロツワフってかなり大きな街なんだな。
今まで訪れたたくさんの首都にひけをとらないビル群と慌ただしい人ごみ。
ここもやはりヨーロッパらしい古い石造りの建物がたくさん見られる。
photo:03






まぁ、まずは金を稼ぐことだ。

賑やかな方に向かって歩いていると、大きな幹線道路の下をくぐる地下道を見つけた。


早速路上開始。

帰宅時間ということもあってか、地下道は無数の人々が忙しそうに歩いている。

そんな中でギターを鳴らす。




んー、なかなか反応が悪い。

みんな忙しそうでそれどころではないみたい。

それでもチョロチョロとコインがたまっていき、紙幣も入ったりして60ズウォティくらいにはなった。
これで何が買えるのかな。




そこに小さなジャンベを持った兄ちゃんが近づいてきた。

俺の横に座ってジャンベを叩き始めた。
結構うまい。
おかげでノリが出て、通行人も足を止めてくれ始めた。


曲を終えて、お互いニッコリ笑って固い握手。
彼はよくここで太鼓を叩いているらしい。

もうすぐサッカーの試合が終わるからたくさんの人たちが通るをだぜ!稼ごうぜ!

とナイスな情報。良いやつだ。



そんな彼と雰囲気よくプレイしていたら、今度は柄の悪い若者の集団がやってきた。
ガヤガヤと取り囲んできてめんどくさい雰囲気に。

チーマーの中の1人がギターを持っており、彼らも混じってみんなで歌った。
photo:04




彼らの演奏は決して上手ではないが、太鼓、ギター、ハーモニカの賑やかな演奏。
ポーランド語の地元の曲だ。楽しい。


気になるのは、彼らの一味である背の小さなイキがったやつが、帽子を手に持って通行人に金を要求して回ってること。

たまに路上演奏をしてるやつでこういう光景を見かけるんだけど、はっきり言ってうっとおしい。

強引にせびっているようで、通行人も迷惑そう。


しかし、賑やかな演奏のおかげで結構たくさんの人がお金をいれてくれた。


そして彼らはやるだけやってじゃあねー、と去っていった。
稼いだ金を全部持って。山分けすることもなく。

ボケどもが、時間返しやがれ。



文武
「あれ友達なの?」

ジャンベの兄ちゃん
「友達ではないけど知り合いだよ。あいつらもよくその辺で歌ってるんだよ。」



ふーん、と気を取り直して演奏再開。

なのだが、さっきのヤンキーの中の1人、あのイキがった背の小さなやつ、名前をサイバイマンにしよう。緑のパーカー着てたし。

あいつが戻ってきた。
いきさつはわからないが、どうやらジャンベの兄ちゃんのことが気に入らないみたいだ。
ジャンベを叩いている彼に思いっきりからみ始めた。
顔を近づけて睨みつけ、足を蹴ったりしている。
お互い言い合っているがもちろんポーランド語なので何言ってるかはわからない。

しまいにはサイバイマン、持っていたペンをジャンベの皮に突き立てようとしてきた。
さすがに演奏を止める。


サイバイマン
「No~!! Play! Play! No problem! Japan good good!!」


俺のことは全然攻めてこない。
むしろ好意的。
しかしジャンベの兄ちゃんにはどんどん攻撃的になっていく。


おいおい、勘弁してくれよ。
調子に乗ったバカガキめ。


そこに1人のおっさんがやってきた。
バカガキと話している。

お、止めに入ってくれたのかな?
助かった。

と、思った瞬間、そのおっさんの固そうな拳がジャンベの兄ちゃんの顔にめりこんだ!!


うずくまる兄ちゃん。顔を抑えた手から鮮血がしたたる。

さらに攻撃しようとするおっさんを止めに入った。

「Oh~,Japan good!! No problem~!」

ジャンベの兄ちゃん以外は誰も英語がまともに喋れない。
でも俺には笑顔で接してくる。

「Friend~.you .I. friend.OK~.」

酒臭いオッさん。
てめーなんか友達じゃねぇ!!どっか行きやがれ!!

とはとても言えなかった。
オッさんの矛先をそらして、ジャンベの兄ちゃんにナプキンを渡すのが精一杯だった。

その隙にジャンベの兄ちゃんは顔を血に染めながら逃げて行った。




歌ってくれよー!と俺にからみ続けてくるオッさんとサイバイマン。
さらに数人が集まってきて、ビール、ビール、OK?と言いながらギターケースの中のお金を指差す。
怖くて10クラウンを渡す。


これのどこが治安良いんだ?
入国して3時間で流血事件に巻き込まれてるんですけど。

イギリスやフランス、ノルウェーなんかの一般に治安がいいと言われている国よりも犯罪率が低いってインターネットのサイトに書いてたのに。



20分くらいからまれ続けていると、やっと警察がやってきた。
遅いよ!!!

地面に落ちた鮮血を見ているお巡りさん。屈強な体つき。
ポーランド語でオッさんに話しかけた。

その瞬間、ミルコクロコップみたいなお巡りさんがオッさんを羽交い締めにして壁に叩きつけた!
暴れるオッさん!
しかしミルコとベルナルドの2人がかりで押さえつけられては無駄な抵抗。
引きずられながらオッさんは地下道から消えていった。
photo:06





騒然となる地下道。

しかし、連れていかれたのはオッさんだけ。
サイバイマンやその一味は残って俺の周りをうろついている。


するとサイバイマンが、俺の帽子を貸せという。
通行人から金を集める、アレをやってやるという。

その代わり儲けはハーフハーフだぜ、と。

もうどうでもいいや、どうにでもなれ、と歌い続けた。
サイバイマンはうっとおしく通行人の前に立ちはだかり金を要求して回っている。
しかし、もちろんくれない人はくれない。
くれる人はサイバイマンがいなくたってくれる。

通行人から見たら、俺も迷惑なバッドボーイズの一味なんだろうな。
ポーランド最初の町でそんな汚名をかぶっていることがたまらなく嫌な気分だった。



21時まで歌って路上終了。
たぶんそうなるとは思っていたが、サイバイマンは彼が30分の間に稼いだ金だけではなく、その前から俺が稼いでいた金も含めてハーフハーフにして持っていった。
数えたら36ズウォティは残っていた。とりあえず飯は食えそうだ。





とんでもない目に遭ったなと、地下道をあがると、そこには大きなメインストリートが広がっていた。
中央広場には古めかしい教会がライトアップされており、この時間でもたくさんの人々が歩き回っている。
大きな町だな。
photo:07




マクドナルドでネットをつなぐ。
うん、ポーランドのマクドナルドは面倒なログイン画面の表示がなく、一発で接続される。そして早い。



まずは2ヶ月前にノルウェーで出会ったポーランド人の友達、ルーカスとマリシアにメールを送らないといけない。

あれはノルウェー北部の町、トロムソだったな。
ジープスのパーティで知り合って、ポーランドに来たら連絡してね!ってアドレスを教えてくれた2人。
男前なルーカスと、妖精みたいに可愛いマリシア。
広いポーランドのどこに住んでいるかも知らないけど、よほど遠い場所でない限り会いに行きたい。



夜のメインストリートのマクドナルドは酔っ払った若者だらけ。

みんなアジア人である俺を見てニヤニヤしている。

隣に座ってきた酔っ払いたちがからんでくる。

英語でしゃべってくるのだが、何言ってるかわからない。


文武
「my English is very bad.」


酔っ払い
「No!! You should say, my English is very boring!!」

ちょいと傷つく。


酔っ払い
「Where are you from!!? china!!?」


文武
「japan」


酔っ払い
「Fooooooooo!!!Japan!!! I love Japan!! China is siiiiiiiit!!!!」


店内に響き渡る声で中国人はクソだー!!と叫ぶ酔っ払い。


ようやく、どっかに行ってくれた酔っ払い。



日記を書いていると、また誰かが俺の前に座った。
ヘイ!!メン!!!!ってもう、マジでポーランド人うっとおしい。
酔っ払いめ。


顔をあげる。



そこには、





ルーカスがいた。






は?





どういうこと?





時が止まる。




ルーカス
「What are you doing hereーーー!!!」


文武
「miracreーーーー!!!!!」


さっきの酔っ払いの大声より大きな声で2人抱き合った。


奇跡にもほどがある!!!

広いポーランド、ブロツワフという都会、10月17日という今日、夜22時という時間!!!


ゆうべバスに乗れなかったことも、さっきの流血沙汰も、もっと言えば、これまでの北欧からドイツ・オーストラリア・チェコのすべての旅の何かが違っていれば、ここでルーカスに会えなかった!!


お互い興奮して、しゃべりまくる。信じられない!!って何回言ったかな。

とにかく信じられない!!!



ルーカスの家はここから100kmくらいはなれた町にあるそうで、今は友達の家に泊まっているそうだ。
その友達に聞いたところ、俺も泊まっていいとのこと!!

イヤッホー!!!

photo:08




ポーランドのビールをしこたま買いこんで友達の家へ。
真夜中の路面電車にゆられながら郊外へ。



たどり着いた、静かな住宅地。
アパートの一室に入ると、2人の友達がいた。
みんな優しい男たち。

近くの公園へ行き、みんなで乾杯!!


さっきの地下道での出来事を話すと、なんてこった!!マジでゴメン……同じポーランド人として恥ずかしいよ、So sorryと言ってくれる。

どうやらあのイカれた連中は地元のサッカークラブのサポーターらしい。
いわゆるフーリガンってやつで、問題を起こすクレイジーどもはたいがいフーリガンらしい。



でもここにいるみんなはすごく良いやつ。
しかし地下道での出来事も強烈すぎる。

ポーランド、初日からいろんなことがありすぎだよ。


「まぁ、とにかく飲みなよ!!」

とウォッカを差し出してくる友達。



奇跡に乾杯だ!!!









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