バイバイ、シュタイアー

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10月2日 火曜日


朝方、テントの外から呼ぶ声がする。

確実に中にいる俺に呼びかける声。


ハイハーイ♫と敵意はありませんという精一杯のフレンドリーな声で呼びかけに答え、寝ぼけながら外に出ると、そこにはたくましい女警官が立っていた。


申し訳ないが、市内ではテント泊はできないので、移動して欲しいとのこと。
今日はもういいけど、もし今夜も滞在するなら、市外まで出てね、だって。



そうか、そろそろ出発だな。




パスポートの照会をして、ジャイ子がそのまま大人になったような婦人警官さんは帰っていった。

俺はそのままもうひと眠り。





今日もシュタイアーは美しい。

こんなどこの馬の骨ともしれないような旅人をこんなにも優しく包んでくれる。
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いつもの中華料理店で朝昼ご飯。

お会計の時に、俺が毎度のごとく小銭で支払いをすると、あの愛想の悪いおばさんが何かを言いたがっている。
なんだ?
片言の英語をよく聞くと、どうやらその大量の小銭を紙幣に換金してあげようかと言っている。
びっくり。

毎日通って壁がなくなったんだ。

おばちゃん、ありがとう。

最後の最後でおばちゃんの不器用な笑顔を見ることができた。




最後の路上。


目の前で女の子が通行人に声をかけて回っている。
これまでヨーロッパの各都市で必ずと言っていいほど見かけること光景。
彼女たちはグリーンピースの活動員だ。

様々な自然保護活動のための資金集めとして、こうして人々に協力を呼びかけている。

寄付のシステムとしては、毎月の振り込みというもの。

その場限りの寄付ではなく、毎月払い続けるというリッチカントリーならではのシステム。

しかも最低金額が10ユーロ、千円からという大金。
毎月千円振り込み続けるなんてよほど生活にゆとりのある人か、自然保護が大好きで仕方ない人かだよな。


今日話した女の子は、ここから少し北に行ったところにある都会のリンツから来ているとのこと。
彼らメンバーは、ほとんど毎日、日替わりで色んな町に配置されて勧誘を行っている。

これが彼らの仕事。

これで給料をもらっているということだ。
もちろんスポンサーもいるんだろうけど、寄付金を募る活動で給料がもらえるんだということに少し違和感を感じた。




トイレに行きたくなってしまい、少し早めに切り上げた。
今日のあがりは48ユーロ。




あー、これでシュタイアーともお別れかー。
いい町だったなぁ。

いつもいつも、体がその町に慣れたころに出発するという寂しさ。

旅人の宿命なんだろう。

また来たい、そう思ってしまえば旅は死ぬまで続く。

旅先にはその町の生活があり、自分には自分の積み上げるべき人生がある。

他の人生に触れる喜びは旅人にとって最高に気持ちのいいアトラクションだけど、追い求め続けていては自分の人生がないがしろになってしまう。


俺も俺で、何気ない人生を紡がないといけない。
どこからかやってきた旅人に触れてもらうための。
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電車はあっという間に次の町、メルクに到着した。
15ユーロ。


駅舎を出ると、20時の空は真っ暗に町を包んでいた。
もう10月だもんな。



って、あれなんだ?
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なんだ、あのでかいの???
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でかすぎるぞーーー!!!!!!!




もう勘弁して、オーストリア(´Д` )(´Д` )(´Д` )



先に進めない(´Д` )(´Д` )(´Д` )




はやる気持ちを抑えずに、足早にセントラルへ。
教会を過ぎ、歩いていくと、そこには綺麗なカフェ街があった。
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灯りは消えているが、昼間には賑やかであろう石畳のショッピングストリート。
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まるで宝物を発見したかのようなドキドキ感。

落ち着こう。そうそう、落ち着こう、俺。



カフェ街はこの時間にはほとんどのお店が閉まっている。そんな中、1軒のピザ屋さんが開いていた。
陽気でキビキビしたおじさんにマルゲリータを焼いてもらった。

これで5.5ユーロ!!
たった550円!!!

落ち着けない(´Д` )(´Д` )(´Д` )(´Д` )
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マジで大声で叫びたくなるくらい美味い。

明日も来ます!!と言うと、おじさんはイエッサー!と笑った。




それにしてもこの巨大な建物は一体なんだろうと、見上げた。
夜空にそびえる美しいその姿は、月さえもかすむほど。
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その時、けたたましいほどの鐘が寝静まった町に鳴りわたった。

やっぱり教会なんだ、これ。


それはまるで大きな動物が遠吠えするようだった。
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