バッグパッカーの聖地へ

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6月19日 木曜日
【タイ】 バンコク








早朝のバンコクのターミナルに到着。

ボーっとしながら荷物を持って歩き、そこらへんにあった屋台のコーヒー屋さんへ。

大きなカップのアイスカプチーノが40バーツ。130円。

周りを見ると、どの屋台も30~40バーツでご飯を売っている。
やはり噂通りバンコクのほうが物価は安いみたいだ。




「あー、とりあえずなにしようか………」


「まずカオサン行きましょ。それで宿見つけて僕は歌いに行こうかな。」


「ウチこの間までカオサンおったから行き方とかわかるでー。宿の値段はだいたいドミトリーが200バーツやで。」


カンちゃんはそう言うけどおそらくディープな裏路地とか怪しげなところに入って行けばもっと安いとこはあるはず。
なんかちょっと前にカオサンに来ていた友達は60バーツ、200円とかでドミトリーがあったと言っていた。お化け屋敷みたいなところらしいけど。

俺とイクゾー君なら必ず見つけられる。




「ウェラーユーゴー!!ウェラーユーゴートモダチ!!」


「ドコイキマスカアジノモト!!」



コーヒーを飲み終えて歩き出すと、タクシーとトゥクトゥクのオッさんたちがすぐに群がってくる。



「カオサンロードに行きます。」


「ソウ!!カオサンロードハバスナイデス!!オンリータクシー!!」


「ココカラハタクシーシカイケナイアジノモト。バスハナイデス。ワタシナラ300バーツデイイナーアジノモト。」



はいそうですかとオッさんたち無視して、その5歩先でカオサン行きのバス発見。

1人13バーツだったかな。たった40円。安すぎる。



こっちよ!!来なさい!!


とかっぷくのいい可愛いおばちゃんに連れられてバスに乗り込む。おばちゃんはバスの中で料金の回収をする人だ。
タイでも運転手と料金係りの2人で運行するスタイルみたいだ。





木の床で昭和感丸出しのオンボロバス。
エアコンはなく、開け放たれた窓から熱風が吹き込みそれでも汗を乾かしてくれる。


ほら!!食べな!!


とおばちゃんが何か差し出してきた。


ピーナッツだ。茹でピーナッツみたいな感じで、甘みがあってすごく美味しい。
美味しいというタイ語がわからないので親指を立てると、フン!と自慢げな顔をするおばちゃん。
運転手のおじちゃんがニコニコしながらコニチハ~、アジノモト~と言ってくる。

やばい、バンコクめちゃくちゃフレンドリーやん。









「フン!ここで降りな!あそこの角を曲がったらカオサンだよ。」


ニッコリ笑うおばちゃんにコップンカーップ!!とお礼を言いバスを降た。

photo:03




周りはどこにでもあるただの都会の街中。
古いビルが並び、こんなところにそんな一大観光地があるなんて思えないようなただの道路。

しかも街の中心部からは結構離れており、下町のような雰囲気のエリアだ。

マジかよ?と思いながら言われた通り角を曲がった。

思わず声が出た。









photo:04



どでかい看板が頭上に無数にせりだしたその一本の裏通り。

古びたビルがズラリと隙間なく並び、宿、レストラン、カフェ、バー、土産物屋、マッサージ屋、ファストフード店、

ぐちゃぐちゃー!!っと凄まじい数のお店がひしめいている。


タイ料理を売る屋台が道路に散らばり、客引きが通行人に声をかけ、バーでは欧米人たちがビールを飲みながらサッカーを見ている。


驚くのは客引きたちが話しかけてくる言葉がほぼ日本語だということ。
ほとんどの客引きが日本語を喋れる。
下手したら英語は喋れないけど日本語はペラペラという人もいる。


通りには見渡す限りたくさんのバッグッパッカーたちがザックカバーをかけた大きなバッグを背負ってウロウロと歩いている。
タイで買ったであろうタイパンツやシャツを着て、みんな旅人仕様だ。

みんなこのカオサンにどんな想いを抱いてやってきたのだろう!!
世界中からバッグパッカーたちがここに集結するんだ。









マクドナルドに入り荷物をカンちゃんに見ててもらい、俺とイクゾー君で安宿を探して歩いた。

photo:05



カオサンロードにはもちろんうなるほど安宿があるんだけど、その横の道や裏通りにもまた無数の宿がある。

値段はだいたいドミトリーが200バーツから250バーツ。700~800円てとこ。


もっと安くていい場所があるはず、と裏通りへ行き聞き込みを続けていると、さらに小道を入った奥まったところに本当にローカルなボロボロアパートが並ぶ小さな中庭みたいなスペースがあった。

お、ここいいんじゃない?と思ったら、




発見。

ドミトリー100バーツ。300円。


しかもこの中庭、ここだけで5軒ほどの安宿が集中してる場所だった。


静かで雰囲気もいい。観光地観光地した表通りから入り込んだ場所でとても落ち着く。

photo:06



一瞬でフレンドリーな欧米人たちに絡まれるし。


とりあえずここキープでもう少し見て回ることに。









photo:07



たまらなく懐かしい気持ちにさせてくれるような路地裏が蜘蛛の巣みたいに張り巡らされていた。

これぞ下町の風情といった生活路地には洗濯物が干してあり、トタン屋根や錆びた扉の前には何かの神様が小さく祀られている。

細い道におばちゃんがやってる屋台が植物みたいに根をはってそこにあり、その横をバイクがブイーンとすり抜けて行く。

photo:08



photo:09





「うわー、これヤバイね。」


「ヤバイっす。俺こういう道とか大好きっす。」


人の生活の見える町って素敵なもの。
なんだかバンコクって大都会で観光客もわんさか来るところだけど、こう地元の人たちの生活エリアと隣り合わせに観光客がいられることにすごく親近感が湧く。


子供の頃に走り回った町工場の裏の路地。

電信柱の向こうに夕日が沈んでも遊んでいた。

近所のおばちゃんの笑顔とか、破れたフェンスの隙間とか、あの頃のそのまんまの光景があるみたいだ。

うわ、ここめちゃくちゃいい町だな。

photo:10











カンちゃんがカオサンの入り口の反対側のあたりに日本人宿が2軒並んでるところがあるでーと言っていたので値段だけ見にいってみた。


「イクゾー君、日本人宿でなにするんだっけ?」


「とりあえず全裸で入って行って宿のWi-Fiのルーター叩き壊しましょうか。」


「面白いけど俺も困るな。」



そんな話をしながら日本人宿に到着。
張り紙や注意書きが日本語で書かれているこの感じ、懐かしいな。

宿の中に入っていくとレセプションの周りのスペースで日本人たちがウツむいてiPhoneをいじっていた。
もくもくと。ぱっと見7~8人いるんだけど静寂。



「ちょ、え、嘘マジですかこれ………うおっ、ここにもいる……」



暗がりのソファーに座ってパソコンを凝視している兄さん。
もちろんここまで目が合うことはなし。
静寂。



「ちょ、行きましょう、自分無理っす。」


一応値段聞いたけどさっきの中庭のところのほうが安い。それにこの雰囲気はやはり耐え難い。


「やっべぇ!!なんすかあれ?日本人宿では全員インターネットしてるって言ってたの、ちょっと大げさでしょって思ってたけど説明のまんまじゃないですか。」


「あれで漫画とか置いてるとこあるよ。ワンピースの最新刊とか。NHK映るとことか。」


「うわー、自分ナシっす。いくら安くても行きたくないっす。」


「でもケータ君とかナオちゃんとかエビちゃんヨシコさんとか、日本人宿に泊まったらやっぱり気の合う人と仲良くなれるもんだよ。合わない人とは究極合わないけど。」



いつかどっかの国でふと日本人宿に流れ着いたときのイクゾー君の反応が楽しみだな。

ちなみにカオサンには5~6軒の日本人宿があるそうです。













てなわけでさっきの中庭のホステル路地へ。
いくつかのホステルが並んでるんだけど、どれも民家を改造したようなボロアパート。

最安はドミトリーで100バーツ、300円なんだけどエアコンがない。
このクソ暑いバンコクで蒸し風呂みたいなドミトリーに男臭いバッグパッカーたちと詰め込まれるなんてマジで眠れないのでエアコン付きの部屋を探す。

隣のホステルに450バーツでツインの部屋があった。
カンちゃんもダブルじゃなくてツインならええでーと言ってくれるのでそこにすることに。1人700円てとこ。
ベランダから中庭を見下ろせるし、これで快適なカオサンライフゲットだ。









「さてー、そんじゃホテルも決まったことだし何しようか?」


「うーん、歌いに行こうかと思ったけどやっぱり暑すぎるからやめようかな。ゆうべほとんど寝てないし。」


「じゃあ観光しようよ。すぐ近くにワットポーっていう有名なところあるみたいだよ。大きな寺院。イクゾー君もたまには観光とかしたらいいよ。」


「えええー……寺院て………仏像見に行って何が楽しいんですか?観光とかまったく興味ないです。」



この男は……(´Д` )


口では観光とか興味ないんだよねーっていう人って結構いるけど、そういう人に限って有名観光地は抑えたりしてる。


イクゾー君はマジで本気でゼロ。

観光意欲1ミリもない。

そういった意味ではよその国をもの珍しさで訪れるのではなく、人の生活する場所と捉えてるイクゾー君は生粋の放浪者なのかもしれんな。



でもさ!たまには観光もいいもんだよ!!タイ仏教って日本とはまた違った歴史と趣のあるものだからすごく興味深いと思うよ!と強引に連れ出した。










歩いているとトゥクトゥクのオッさんが声をかけてきた。
良さそうな人だったので話を聞いてみると、もしワットポーに行くならうまい話があるという。

なにやら政府が運営しているツーリストセンターなるものがこの近くにあるそうなのだが、そこはタイの観光情報からチケットのブッキングまで全部やってくれる便利な場所とのこと。

ワットポーに行くなら他のお寺も連れてってやる、そしてこのツーリストセンターに寄ればバスチケットも買える、このバッチリなルートをトゥクトゥクでたったの60バーツで回ってやるぜというドライバー。
200円。1人70円。安すぎる。

このルートなら平気で500バーツとか言ってきてもいい距離。


おいおい、甘い言葉並べて日本人なら簡単に騙せるとか思ってたら俺のタイガーアッパーカット出ちゃうよ?ホアジャイみたいな顔しやがって。

な、なに!?ホアジャイを知らない!?


パワーゲージが半分切ったら観客から酒が投げられて飲んで真っ赤になって凶暴になって攻撃力がめちゃ上がる餓狼伝説のホアジャイとか誰も知らないですね。
あいつ強かったな………





「これあれやねん。ツーリストセンターに観光客連れて行ったらドライバーにガソリン代が出んねん。だから安いんやで。」


「オネエサンシッテマスネー。ソウデスダカラヤスイカラダイジョウブ!!」


へー、そんなもんなんだ。
そういうことならお言葉に甘えて観光地巡りしてもらおう。

カオサンでトゥクトゥクに乗るなんて揉め事に飛び込むような行為ってイメージだけど、実際はそうでもないのかな。








というわけでトゥクトゥクがいろいろと回ってくれた。


最初は立ってる大きな仏陀像がある寺院。

photo:13



photo:14




名前わからないけど結構大きくて観光客も参拝客も多い。
境内はまさしく日本のお寺のように大小いくつかのお堂が散らばり、その合間合間にお香やお札などの売店が並んでいるというとても懐かしい雰囲気。

修学旅行を思い出すなぁ。

でも日本のそれと確実に違う色彩や建物のフォルム。そして仏像のデザインもまた細かい部分が異なる。





仏教の発祥はもちろんインド。
それが中国から日本にもたらされたのが500年代。

1500年の月日の中で日本は神道と仏教の密接な関係の中で独自の宗教を熟成させてきた。

宗教美術が好きで日本中の社寺と宝物館を見て回り、お坊さんたちからたくさんのことを話してもらい、宗教というものへの心構えを教えてもらった。

photo:15



あれから自分なりに宗教というものを考え、日本で見なかった形をした仏像に手を合わせて般若心経を唱えてみることに不思議な感覚を覚える。


キリスト教の地で十字を切り、イスラム教の地でカーペットに額をつけて祈ってみた。

どれもとてもしっくりきた。

祈りのポーズに決まりなんてないのかなと思った。



今こうして合掌をして、他の宗教では感じなかったマッチングを得られるかなと期待してみたけど別にそうでもないようだ。


かつて仏教とはなんて哲学的で科学的なんだろうと思ったことがある。

宗教は大きな鏡。
祈りは自分と向き合う行為。

人間というものを知ろうとする行為こそ本質だと思う。


でも暗い堂内で一心不乱にお経を唱え続ける坊さんの姿には全てを超越したような深遠な恐ろしさがある。
彼らはどんな境地を見ているんだろうな。

そう考えると悟りを開いたと言われる仏陀の穏やかな無表情に凄まじい人間の業を想像させられるな。

photo:16







「…………金丸さん、楽しいですか?」



この上なくつまらなさそうで仏像みたいな顔になってるイクゾー君が言う。

photo:17




「だってすごいじゃん。こんな仏像の表情とかそれを信じる人たちの歴史とかさ。面白いよ。」


「ふーん。俺仏像よりゴーゴーバーがいいっす。」


「あ、あれなんやろ。鳥がカゴの中に入っとるで。みんな買っとるで。」



お堂の横でカゴに入れられた小鳥を買っている人たちの姿がある。
看板に、彼らに自由を与えて下さいと書いてある。

どうやらこの鳥を買い、お堂の前でカゴから出して逃がしてあげるというものらしい。


「へー、自由を与えてあげてくださいって、じゃあ鳥たちをカゴに入れたのは誰だ?って話ですよ。勝手なもんですよ。」


イクゾー君にはイクゾー君の哲学がある。














待っていてくれたトゥクトゥクに乗り、それから約束通りツーリストセンターを回り、最後にメインのワットポーへ。

photo:18



大きな寝仏陀がいることで有名なこの寺院。
入場料は100バーツ。300円。


カンちゃんは前回来ているのでパス。イクゾー君もなんで寺見るのに100バーツも払うんですか!?と言っているのでパス。


1人でのんびりと境内を回った。




photo:19



とても広大で、無数の伽藍が規則正しく配置された境内は曼荼羅の世界。


迷路のような中に線香の匂いがあちこちから漂い、とても落ち着いた心地にさせてくれる。

有名な観光地なので欧米人の姿もとても多い。

アジア人はもちろん手を合わせているんだけど、欧米人はさすがに合掌する人はほとんどいない。

俺がキリスト教の教会に行き、イエスに膝をつかないことを彼らはこんな気持ちで見ていたのかな。

もちろん、嫌な気分になんてならない。
宗教は誰にでも自由に開かれているものだ。

photo:20






photo:22



photo:24



巨大な寝仏陀を見て、しばらく徘徊して入り口に戻るとカンちゃんとイクゾー君が待っていた。

もう満足しましたー?というイクゾー君。大満足!

photo:21





ていうかワットポーで1番驚いた光景、これ。



photo:25



一寸の狂いもねぇ寝仏陀。












裏手にある大きな川に行き、河原の公園に座ってのんびりと行き交う船を眺めた。

photo:26



木陰で休んでいた地元のオッちゃんに絡まれながら座っていると、向こうのほうに日本人らしき人が見えた。


「あの人ずっとこっち見とるでー。なんやろなぁ。」


確かに歩きながらずっとこっちを見ている。
通り過ぎると振り返りながらまだ見ている。

するとこちらに歩いてきた。




あ、いやー参ったなぁ、あれだね、きっと僕のこと知ってくださってるんだね。また声かけられちゃうみたいだな、てへ。
金丸さんですか?ブログ読んでますってなっちゃうよね。ホラ、もうすぐそこまで来ちゃった。いやー有名人はこま、



「あ、あの、イクゾーさんですか?」


「あ、はい、そうです。え?てか俺?」


「わー!すごい小林イクゾーさんだー!!ブログ読んでました!!嬉しい!!」


「金丸さんなんかすんません、チュっす。」





イクゾー有名人んんんんんんんんんん!!!!!!!!


小林イクゾー君、今世界で1番世界一周できなさそうなレア旅人。










話しかけてくださったのはイクゾー君と同じ静岡出身のケンゴさん。
男前で背が高く、とてもナチュラルな柔らかい空気の持ち主。

5ヶ月の弾丸世界一周をしてるところで、このアジアが最後の地なんだそう。


じゃあせっかくですからみんなでご飯食べましょうかということで、ぼちぼち歩いてカオサンまで戻り、テキトーに賑わっている屋台に決めて路上に置かれたテーブルに腰かけた。

たくさんの料理が並ぶ屋台。
あそこにはタイ風たこ焼き屋さん、向こうにはタイラーメンの屋台、あっちには焼き鳥屋台。

路上に無数のテーブルが並べられ、みんなそれぞれに好きな屋台から料理を買ってきてコンビニで買ってきたビールを飲みながらガヤガヤと食事している。


photo:27



そんな屋台でタイ料理を食べながらビールで乾杯。

暑い夜の屋台、キンキンのビールが死ぬほど美味い。
そしてどの料理もタイ独特の味つけがたまらなく刺激的だ。

photo:28





「あー、やっバイ、タイやっバイ。」


「ここ最高ですね!!いやー、こんなところを金丸さんパンツ1枚で歩くのかー。スゲっす、チュっす。」


「……………」


「忘れてたとかそういうのナシっす。あ、ていうかやめときます?そうですよね、やめといたほうがいいっす。まだタイのデモも終わってないみたいですからね。警察捕まったら俺マジで爆笑して影から見てます。」


「……あー!!やるよ!!やるやる!!今からやるわ!!よし、いくぞ!!」




屋台通りから歩いて夜のカオサン通りへ。

そこには信じられんような光景が広がっていた。

photo:29




またたくネオン、道路を狭める屋台の列、ひしめくものすごい数の人人人人人。

レストランやバー、クラブからの爆音が通りを埋め尽くし、今まで見てきた中でもトップクラスにスーパーやかましいクラブ街が出来上がっていた。


昼とはまったく違う。
カオサン通りは夜の町だ。
恐ろしいほどのお祭り騒ぎ。

しかもクラブ目当ての欧米人たちだけではなく、ただの観光で来てる大人しそうなアジア人たちもわんさかいる。

日本人の姿もかなりある。

ま、マジか………




「いやー金丸さん!!たーのしくなってきましたねええ!!!」


「全然楽しくねぇわ!!うぅぅぅ………もうどうにでもなれ!!」










歩きましたよ。


カオサン通り、端から端まで。


赤いパンツ1枚で、ウェスタンブーツ履いて。


これだけは頼むってイクゾー君にお願いして、メキシコで買ったルチャリブレのマスクはかぶらせてもらいました。


ルチャリブレがパンツ1枚でカオサン通りを歩きました。

モヤシみたいな体で。


ひょほほほほほ!!!ひょほほほほほ!!!ルチャリブレがパンツ1枚で歩いてる!!ひょほほほほほ!!!


って後ろから爆笑してるイクゾー君の声が耳にこびりついていますね。
この恨みはらさでおくべきか。









まぁていうかぶっちゃけ別になんてことなかった。

23時すぎのカオサン通りはもうただのクレイジーお祭り騒ぎ状態になってるので、パンツ1枚で歩くとか別に珍しくもなんともない感じでしたね。
警察もいたけど俺のこと無視だったし、多分もう少し遅い時間になったら全裸のやつとか普通にいるんでしょうね。

もう途中で慣れてきてビールと焼き鳥買って食べながら歩いてました。ルチャリブレで。


ルチャリブレが焼き鳥食べてるとか結構面白いなって思いながら歩いていたら、客引きのオッさんに、ヤスイヨ!!アジノモト!!って声をかけられました。
な、なんでマスクかぶってるのに日本人てわかるの!?



そんな感じで、

カオサン、満喫中。








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虫食べよう

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6月20日 金曜日
【タイ】 バンコク





カオサン通りの宿は朝方までクラブの爆音が鳴り響いており眠れないという話だったけど、まぁご多分に漏れず半端ない爆音が朝の4時まで轟いていた。


時間覚えてるもん。うるさすぎて。
宿がボロいからマジで窓とか震えるくらいのウーファーだった。

まぁ眠れんことはない。
これでエアコンなしのドミトリーとか拷問でしかないな。


300円くらいプラスするだけでツインのエアコン付きに泊まれるんなら迷うことなんてまったくない。











「おはようございますー。」


「おはよー、眠れた?」


「無理っす……ドミトリー暑すぎてマジで眠れないっす。」



朝、隣の宿の100バーツドミトリー、300円に泊まっているイクゾー君が疲れた顔で中庭に出てきた。

トイレもひとつしかなくて汚くてやってらんないレベルだそう。
ひと昔前はこんな宿なら60バーツ、200円とかで泊まれたそうなのだが、3年前の洪水で街がボロボロになり、それから色んな物価がドンと上がったそうだ。








photo:01



とりあえず飯でも食いに行こうかと、昨日カンちゃんが教えてくれたマクドナルド前のパッタイ屋台へ。


「おじちゃん、パッタイみっつ!!卵入りで!!」


「タマゴパッタイナー、オハヨウナー、アジノモト。」


カオサン通りのタイ人はほとんどがある程度の日本語が喋れる。
それがなんだか日本人は金持ってるカモ!!ってあからさまな感じではなくて伝統的に日本人が大挙する町だからという自然さが感じられる。

photo:02



パッタイまじで美味え。
これで30バーツ、100円。








「ところでイクゾー君ドレッドはしないの?カオサンだからすぐできるんじゃない?」


「うーん、そうですね。したいですよ。でもいくらくらいなのかなぁ。」


「あ、ほら、あそことかやってるんじゃない?」


photo:03




「嫌ですよ!!これ見本で出してる店でやりたくないです。焼け野原じゃないですか。」







大笑いしながらカオサンを歩く。


「ドコイク!!?アジノモトドコイク!!??」


「アジノモト!!トゥクトゥク!!ヤスイ!!」


客引きのオッさんたちを振り切って大通りへ出て、市バスに乗り込む。
大量のバスがひっきりなしに走っているが、そこらへんのおばちゃんやおじちゃんに聞けば、よーし!!お前たちは~番バスに乗るんだ!!心配するな俺たちが教えてやる!!タイ最高!!といった感じでめちゃくちゃ親切に教えてくれるので乗り間違える心配もない。


乗れば乗ったでまたおっちゃんおばちゃんたちの攻撃はやまない。



「サワディーカップ!!エ………アナタスゴクキレイナンデスケド………キレイ!!アナタキレイナー!!」



料金係の超陽気なおじちゃんがカンちゃんにひたすらキレイ!!とまくしたてている。


photo:04




「なぁみんな!!彼女はキレイナー!!キレイ!!キレイだよ!!」


「そうね、この子はキレイナー!!」


「キレイキレイ!!キレイナー!!」


「キレイナーヒャッホウ!!」


「そうだろう!!!この子はキレイナー!!!」


酔っ払ってんのか?ってくらいテンションがマズイことになってるおじちゃんが乗客全員にあの子はキレイだ!!キレイって言えコノヤロウ!!くらいの勢いでわざわざ後ろの方まで言って回り、そのみんながそうだねキレイナーと微笑みながら言ってくる。


「イヤッフオオオウ!!キレイナアアアアアアジノモトオオオオオオオオ!!!!あ、君たち降りるのここね。コップンカーップ。」


タイ人、超優しい。

ちなみにバス代13バーツ。40円。

photo:05




れ、レイチャールズまだ生きてたんだ…………








半年分くらいのキレイを30分の間に詰め込まれたカンちゃんとイクゾー君と3人でやってきたのはサイアムというバンコクの中心エリア。


目抜き通りの上空にスカイトレインという電車が走っており、その両側に大きなショッピングモールが連なり、それぞれを綺麗なスカイウォークという歩道橋が連結している。

道が上下左右に入り乱れたその様子はクアラルンプールのような勢いのある大都市に負けない景観だ。

photo:06




歩道橋の上からはそんな近代的な建造物しか見えないが、一歩地上に降りればゴミゴミとした屋台が並び、バイクの騒音がけたたましく響くアジアの風景へと様がわりする。

地上と上空にそんなふたつの顔を持つこのバンコクの中心エリア。東南アジアでも世界的にメジャーで経済も右肩上がりのタイ。
この街のどこで歌うことができるだろうか。









ここでカンちゃんは申請していたミャンマービザを受け取りに行くために違うエリアへ。

イクゾー君もこの先にあるバンコクワールドなんとかっていう東南アジア1の巨大モールを攻めるとのことで、それぞれの目的地へと別れた。

さー、かましてやるぞ。








photo:07



歩道橋の上、たくさんの人が行き交う連絡通路の上、MBKだったかな?街のど真ん中にあるショッピングモールの入り口のあたりでギターを構える。

地上にたくさんいる屋台や物売りたちがこの歩道橋の上にはまったくいないというのが気になるところだけど、とにかくチャレンジしてみよう。

思いっきり声を張り上げた。









そして1曲目で50バーツ紙幣、20バーツ紙幣が3枚入った。

おお、こりゃすげえぞ!!
誰もが親指を立て、微笑みながら通り過ぎていく。

こいつは下手したら3000バーツ超えるぞ!!









はい警備員登場。

タイ語を喋りながら首を横に振っている。


はいそうですね。

すぐに消えます。



場所を変えて今度はショッピングモールの近くではなく完全に歩道橋の上でギターを鳴らす。

1曲目でタイのイマドキの兄ちゃんがウィンクして100バーツ紙幣を置いてくれた。

うおおお!!バンコクすげえ!!










はい警備員登場。

風のごとくギターをしまってさようなら。




photo:08



その後も何ヶ所かやってみるものの歩道橋の上はことごとくダメ。

それならばと地上に降りて歌ってみると誰も注意してこない。


が、おびただしい数のバイクがレース会場みたいに走り回り、あまりの騒音にチューニングの音が聞こえないほど。

誰も足を止めない。
汗がしたたり落ちて濡れたギターをケースに入れて歩いた。








photo:09



必ずどこかにいい場所があるはず。

諦めんぞ。これだけの街だ。必ずある。



しかしあまりにでかいこのバンコク。

中心部はこの有様なので完全に無理。
では駅はどうだ?何ヶ所か入ってみるが、警備員が全ての通路で目を光らせているので退散。


郊外のショッピングセンターは?
スーパーマーケットは?

やる場所はきっとある。
だがこの巨大でカオスな都市の中、当てもなくいいポイントを探し出すのは至難の技だ。

photo:10




でも諦めん。
必ずどこかにある路上場所を砂浜から指輪を探し出すように見つけなければ。






汗をぼたぼた流し、階段をのぼったり降りたり、電車に乗って違うエリアに行きさまよい歩く。


ここもダメ、ここもダメ。


早足で通りを抜け、喉が乾いたらそこらへんで水を買い、急ぐ。

フアランポンという駅にたどり着くが地下道らしきものもやはりなく、周りにはひと気のないローカルの生活エリアが広がるのみ。

photo:11



photo:12



photo:13




歩いて歩いて、とにかく歩いて、熱中症になるんじゃねぇかってくらい汗を出し尽くして足が痛くなり、セブンイレブンの軒先にへたり込んだ時にはカオサン通りに戻ってきていた。


セブンイレブンでアイスを買ってかじった。
冷たいミルクの味が乾いた口に広がる。

もうだめだ………疲れたぁ………


ヘトヘトになって夕暮れのカオサン通りを抜け、宿に戻った。












宿にはすでにミャンマービザを無事取得したカンちゃんが戻ってきていた。

イクゾー君も一足先に宿に帰ってきていた。


「……どうだった?」


「ダメでした………警備員に怒られないところを見つけたんですけど、全然入らなくて………2時間くらいやったんだすけど260バーツです……」



俺のあがりは最初に入った200バーツのみ。700円。

マジか………こいつはバンコク厳しそうだな………







photo:22



photo:23



とにかく疲れすぎたので早くビール飲もうぜと近くの屋台へ。

photo:14



このまとわりつくような熱気に包まれたバンコクでは歩き回るだけですごく疲弊してしまう。


コンビニで買ってきた48バーツ、160円のビールをあおると身体中に染み渡る。

昨日のケンゴさんもやってきてみんなで辛いタイ料理を食べながら汗を流す。

photo:15



photo:16







最近現地の人との出会いが少ない。

ちょくちょくはあるし、世間話くらいはするが、友達の一歩手前になった時のFacebookを交換するという機会すら最近は少ない。

日本人と和気あいあい観光と安い物価を楽しむっていうことに関してはなんの問題もないが、刺激ももちろんない。

イクゾー君はゴーゴーバーに行きたがっているし、カンちゃんもタイ名物のゲイのショーは楽しいよと言っているがそういうのには興味ないしなぁ。




まぁ深くは考えないでおこう。

タイはとにかくこの美味い料理と美味いビール、安い物価、そして陽気で人懐こい人たちとの触れ合いを気構えずに受け入れよう。

photo:17



photo:18











というわけで妙にテンションが上がってしまって、なんかしようぜ!!とみんなで夜のうるさい町を歩く。

そしてアジア名物の虫の屋台を発見。

photo:19



photo:20



バッタやら芋虫やらサソリやら色んな虫が唐揚げにしてある屋台。

photo:21







親指ちっちゲームで1番エグいゴキブリみたいなヤツを食べる罰ゲームをすることに。


「イクゾー負けろ、イクゾー負けろ、イクゾー負けろ、」


「いーや、俺虫だけは本気で無理なんで負けません。これはシャレになりません。」


「ちっちの3。あ、いち抜けです、やったー。」


「ちっちの2。オラァ!!イクゾー負けろイクゾー負けろ。」


「ちっちの0。わーい、勝ったでー。」


「………………」










photo:24





「さ、富士のハスラーさん、男見せていただきましょうか。」


「お、俺……本気で……虫だけは無理………」


「おじさん、この1番デカイやつください。」


「あああ!!嫌だ!!虫なんて嫌だああああ!!!」


photo:25




さ、明日も路上頑張るぞ。


photo:26








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旅人の別れ方

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6月21日 土曜日
【タイ】 バンコク





インドに行く旅人たちはみんなこのバンコクでインドビザを取得するらしい。


そう、インドは久しぶりにビザを取得しないと入れない国なのだ。

手順としてはまずインターネットのインドビザのサイトでオンライン申請をする。
これがなかなかの難関で、4ページ分くらいの質問の嵐を全て入力し、それらをプリントアウトしなければいけない。

これだけで一苦労。



さらにパスポートのコピー2枚。
写真を2枚。
インドへの航空券。
インド出国のチケット。
宿泊先のホテルの予約表。

そして900バーツだったかな。3千円。




カオサンから結構離れた場所にあるインドビザ申請所にこれらを持って行き、受け付けしてもらってから10日後くらいにビザが発行されるというひちめんどくさい流れ。


カオスの象徴みたいな国のくせにこういうとこハイパーしっかりしてる。
ていうか簡略化できそうなとこを面倒くさくしてしまうのがカオスの象徴たる所以かもしれんが。



ビザの種類は4つかな。

シングル。
ダブル。
マルチ。
そしてアライバル。


旅仲間からの口コミ情報なので正確じゃないかもしれんけどだいたいこの4つ。


シングルは一度出国すると外で2ヶ月経過しないと戻ってこれないやつとのこと。

ダブルは2回まで出たり入ったりしていい。インドの途中でネパールを往復するのが王道コースみたいなのでたいがいの人はこれを取るみたい。

マルチは何回でも出入りしていいとのこと。

詳しい日数はわからんけど、まぁ1ヶ月か3ヶ月だろな。うん曖昧すぎ。




そしてアライバルってのはインドに飛んで、到着した空港で取得できる1番簡易的なビザ。
ただし日数が2週間くらいとの噂で、もちろん一度出たら戻ることはできないみたい。





どうしよう………
インドは確実に行くがネパールも行っときたい。
しかしもはやこれ以上あちこち行くような時間は残されていないというか6月中に帰るというじゅんちゃんとの2年約束、あと10日しかないんですけどね。




おひょおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!
時が経つのウルトラ早ええええええええええええ!!!!!!

もうちょっとだけええええええええええええええええ!!!!!!!!!!




でこの前彼女からメールが来た。


「オノレはいつ帰って来るっちゃろかいのぉ?まだタイか?ゴーゴーバーか?べらくりじゃのぉ?」


と日南弁でメールが来て、マジやべぇと思ってあとほんの少しなのでござりまする……と返事をしたら、私だってモテないわけじゃないんだからね!!というプチ脅しメールが来ました。




ああ、たしか6月30日に実家を出発したから今月で2年。
2年も経つ。

ロシアに着いた頃は果てし無く遠い道のりだったけど、あれから少しづつでも進み続けなんとかここアジアまでやってきた。
あと本当に少し。

2年で帰るという約束、果たせそうにない。

ごめん………




そしたらまた彼女からメールが来た。


「早く帰ってきてよー。でも中途半端で帰ってきてまた行きたいとか言い出すのも困るから、とにかく悔いのないように帰ってきて。」


もうすぐ2年。
俺からしたらあっという間だったけど、彼女からしたらとてつもなく長かったよね………

急いで進むよ。

ありがとうね。










というわけでインドの前に立ちはだかっているミャンマー。

空路でしか行けない国という定説だったが最近陸路が開けたそうでそれならば、と思っていたがミャンマーはインドと同じくビザが必要な国なのでもうパス。

そしてその横にあるバングラデシュもパス。

インドに一発で飛んで、ネパールもパスで中国にフライト。

そして台湾まで駆け抜けて韓国でフィニッシュ。

これをなんとか2ヶ月で。

なんとか2ヶ月で!!!!!!

なんとかあああああああああ!!!!





なるかな…………

いやしねぇと!!!






そのためにこれからタイを北上してラオス、ベトナム、カンボジアをぶっ飛ばして回らないといけない。そしてバンコクからインドにフライトだ。

アジア通の人たちからしたら犯罪的なルートだろうけどもうこればっかりは仕方ない。



それに東南アジアなんてええええええええ





全然面白くうううううううううう







全然面白くないもんねええええええええ











嘘面白ええええええええええええええ!!!!!!!!!

photo:01




時間かかるううううううううううう!!!!!!!!





彼女のために急ぎます。












photo:02




はい、昨日散々な目に遭ったバンコク路上初日だったけど、今日こそ大フィーバーしてやるぞ!!と意気込んで向かったのは、チャトチャックというエリア。

なにやらここではバンコク名物のウィークエンドマーケットなるものがひらかれてるそう。


人で溢れてえらいことになってるはず!!
ここならもう鬼のように稼げてローカルの人たちと鬼のように仲良くなれて旅行に来てる日本人のOLさんに鬼のような俺の息子をあれしてもうなんか何言いたいのかよくわからん。




photo:03



よっしゃチョウ人いるしいいいいいいいいいい!!!!!!!!!



すげぇ。人の数半端じゃねぇ。
そしてマーケットもめちゃ巨大。

真ん中にどでかいバラックの建物がありその中に凄まじい数の店が入っており、アリの巣みたいに通路が入り組む迷路になっている。
マジで迷宮。

photo:04



そしてその建物の周りをぐるりと様々なお店が隙間なく囲んでおり、ここだけでどれほどの店舗があるんだという勢いだ。

photo:05



さらにはマーケットからはみ出した周辺の道路脇にも所狭しと屋台が並べられ、それが最寄り駅までズラリと続いている。

マジで隙間ゼロ。
人多すぎてまともに歩けない。

photo:06




そうです。
歌うスペース、1ミリもないという驚愕の事実。









なんとか歌えそうなスペースはないかと周辺をさまよってみる。

どうやらここは観光客向けのマーケットみたいで、この敷地にいるのは8割りが外国人のよう。

売っているのも日用品や食材とかではなくほとんどが土産物だ。

もっとローカルな雰囲気をイメージしていたんだが、まぁそれでも人がすごいことには変わりない。多分稼げる。


汗だくでアホみたいな顔して歩き回っていると、敷地の横に広い公園を発見。
綺麗に整備された芝生の公園で、最寄り駅からこの公園の中の通路を通ってマーケットに行く人たちの列ができていた。


ここしかねぇ。

photo:07



photo:08





ソッコー路上開始。

ソッコーお金入る。

ソッコー警備員登場。

ソッコーウンコ漏れる。




バ、バンコク…………









この観光地化されたマーケットは警備員が鬼のように見回りしており、まず歌えないので、離れた場所にいいところはないか探してみた。

するとマーケットの裏手にごちゃごちゃした古びたお店が並ぶ通りを見つけた。
お、ローカル臭が漂ってるぞ。





photo:09



なにやら水槽とかポンプとかをたくさん売ってるお店ばかりだなと思ったら、金魚や鯉、熱帯魚などの魚の販売店が水族館並みにズラリと並んでいた。

photo:10



photo:11



photo:12



photo:13




ビニール袋に入れて路上に綺麗に置かれている。

それがもうすごい規模で、ひたすらどこまでも観賞魚屋さん。

タイって魚を飼うのが人気なんだな。








そんなローカル市場の入り込んだところにショッピングモールの裏の入り口があった。

正面入り口は屋台と騒音でとても歌える状況じゃなかったけど、ここならいけそうだ。

完全に地元の人しかいないショッピングモール前の角、こんなとこで歌うやつなんで誰もいねぇ。

後ろで巨大な亀がゲージの中からこっちを見ている中、気合いを入れて歌った。











観光エリアではすぐに警察が来てしまうが、やっぱりこうしたローカルの場所では警察に止められることはない。

むしろウェルカム。

たくさんの人が足を止めてくれ歌を聴いてくれる。
周りのお店の人たちも水槽の向こうからこちらを見て、わざわざ出てきてお金を入れてくれる。

裕福なエリアではないので単価は低いがそんなこと関係ない。
コインだろうが入れてくれたその気持ちに元気が出る。








しばらくするといきなり大雨が降りだし、滝のようなどしゃ降りになりショッピングモールの中に逃げ込んだ。

まだ諦めんぞとフードコートで軽く飯を食い、雨が小降りになったのを見計らってまた歌える場所探し。


周辺の駅、公園の端、頭を回転させながらめぼしい場所を歩き回る。


夕方になると人出はさらに増し、マーケット周辺はものすごい混雑になっている。




なんとか歩道橋を狙ってみるが一瞬で警備員が来る。


多少強引にバス停でかましてみるが、反応なし。

photo:14







うーん……こりゃダメだ………

今日も1日動き回って歌いまくって汗ドロドロで疲労困憊。

もう無理、とギターを置いた。

今日のあがりは890バーツ。3千円てとこか。










photo:15



疲れ果ててカオサンに戻りマクドナルドにいたカンちゃんに会い、宿に帰ろうと歩いていたら、夕方の人混みの中になにやら見覚えのある顔が。





ん……………







ん?









photo:16




「あああああ!!!!かネまるさんだー!!」


「えええ!?なにしてんの!?ミャンマーじゃなかったの!?ていうかやっぱりなまりが!!」


「今日着いたのー!!すごいー!!」



まさかの森あんな。

旅人の交差点、カオサン通り。




「すごいー!!シンガポールぶりですね!!」


「今イクゾー君もいるよ!連れてくるからみんなでご飯食べよう。」


あんなちゃんたちに屋台で待っててもらい、宿に戻ってイクゾー君に今どこ?とメールしようとWi-Fiに繋ぐ。

あ、イクゾー君からメール来てる。





「金丸さーん、僕今からプーケット戻ります。それじゃまたー。」




へー!そうかプーケット戻るんだ!!

じゃあまたあそこのショッピングモールで歌えるねってえええええええあええええええええええええ!!!!!??????


プーケット、えええええええええええ?????!!!!!




メールが来てたのは1時間前。
すでにチェックアウトしていた。
てことはもうバスターミナルかバスに乗ってるか。



プーケットかー。海綺麗だったなぁ。

ってええええええええええええええええええ!!!???


この前プーケットから来たばっかやん!!??


てか急!!

何も言わずに行ってしまった。

自由人、小林イクゾー。









そっかー、行っちまったか。

バンコクで稼げなさそうだったからもう少しプーケットでガッツリ貯金するためなのか、ピピ島に行きたくなったのか、プーケットで仲良くなった人から連絡でも来たのか。



いきなりすぎて寂しい。

ちょっと寂しいけどお互い気を使いすぎず、縛り合うこともなく自由に好きなところに行くこの距離感が心地いい。

俺もイクゾー君を置いてピピ島に行ってたし、イクゾー君も好きな時に別の道に行くのが自然なこと。

相手に合わせる必要なんて全然ない。お互い一人旅なんだから。



さすがはイクゾー君だ。

余計好きになるわ。













「ごめーん、イクゾー君消えてた。プーケット行くって。」


「えええ!?もう行っちゃったの!?」


「急すぎじゃない!!?」


「いやー、やっぱあいつ最高やね。ところでアンナちゃん、いいものがあるんやけど食べる?」


「え?なになに?」


photo:18



photo:19




ちょ、真顔^_^




バイバイ、イクゾー君。
次どこで会えるか楽しみだ。









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リアルタイムはラオスで死にかけ

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ラオスで謎の強烈な下痢と体のだるさに襲われて動けないでいます。

他にもトラブルまみれでマジで結構ズタボロです。

なんとか気合いで進んでいましたが、旅存続の危機くらいダメージでかいです。


でも旅は続きます。
日本を目の前にしてへこたれてたまるか。


看病してくれる方がいますので、寂しさはないです。

頑張ります。









6月22日 日曜日
【タイ】 バンコク






昨日行ったウィークエンドマーケットは完全に観光客のためのもので、バンコクのローカルを感じられるものではなかった。

もちろん地元の人もいるんだけど、観光客向けの場所ってのは警察の警備が厳しいものでタイでは路上を狙いにくい。ていうかほぼ出来ない。

もっとローカルな場所に行かないといけない。

というわけで今日はバンコク1のローカルマーケット、クローントーイマーケットを攻めることに。

前に一度行ったことがあるカンちゃんももう一度行きたいということで一緒に宿を出発。







photo:01



朝ごはんどこで食べようかと話していると、宿の目の前の路地にあるハイパーボロボロな屋台が目に止まった。
おばちゃんが何か作っており、数人のお客さんが椅子に座っている。

いつも朝からお昼くらいまでしか人のいない屋台で、夜はホームレスハウスみたいになっているこのお店。

黒ずんだ看板に10という文字があるのは知ってたけど、ほかの文字は全部タイ語なのでなんて書いてるか1ミリもわからない。

ちょっと試しに注文してみた。


するとタイラーメンが出てきた。
タイではこうしたヌードルスープ屋さんがどこにでもあるんだけど、だいたい値段は30バーツ。100円。
これが10バーツ?30円だぞ?

photo:02




マジかよと思いながら食べてみると、ビビるくらい美味かった。
すげぇ!!これ美味え!!
これぞまさしく地元の人のためのご飯。

カンちゃんの話ではこうした激安の30円タイラーメンの屋台は何軒かあるらしいんだけど、そのうちの1軒はなぜか日本人のたまり場になっており、カオサンの日本人宿に泊まってる人たちはこぞってそこに食べに行くらしい。

看板も日本語で書いてあったりして、カンちゃんも前に友達とそこに行ったそうだけど、不味いそう。



「ここ美味いわー。ナンプラーかけたらもっと美味しいで!!」


スープまで全部飲み干して10バーツ払って朝からご機嫌で市バスに乗り込んだ。








photo:03



バスを降りるとそこはもうテレビで見た戦後のバラック市が広がっていた。

photo:04



ボロボロのトタン屋根、年季の入ったカゴに入れられた野菜や果物。
細い路地が蜘蛛の巣のように張り巡らされ、隙間なくお店や屋台が並び、ものすごい数の人が歩きリアカーやバイクが押しのけながら行き交う。

photo:05



お肉や魚介、野菜、果物、香辛料、そして虫。

食品でここにないものはないというほど。

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足元は割れたガタガタのアスファルトになっており、水たまりができてべちゃべちゃだ。

威勢のいい声が飛び交い、たくさんの人が20バーツ、60円の紙幣を手に持って品定めをしている。

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観光客の姿はほぼなく、見事に地元の人たちばかり。

市場独特の活気が路地という路地にひしめいていた。

こいつはいい!!

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ベガの娘発見。

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のだが、昨日のウィークエンドマーケット同様、ここもあまりの店の多さにまったく隙間がなく歌えるようなスペースが見つからない。

photo:10



歩き回ってかろうじて閉店しているお店を見つけ、前にわずかな隙間があったとしても、すでにそこには移動屋台が焼き鳥を売っていたり物乞いのおじさんが座り込んだりしている。

市場中をグルリと回ってみたが良さそうなポイントは発見できない。

ていうかこんなローカル市場の中で歌うなんてアリなのか?

photo:11



photo:12





あー!!もういい!!もう開き直ろう!!
アリに決まってる。こんなもんで諦めていたらアジアではなんにもできねぇ。



南米スタイルでいくぞ。
市場バスキングに頭切り替えろ。


人がひっきりなしに行き交う細い路地でギターを取り出し、カンちゃんにお金用の箱を持ってもらって横に立ってもらう。

これで歩きながら歌うことが可能だ。
市場中をしらみつぶしに回ってやるぞ。

買い物客のバイクが並んでいる前に強引に陣取り、市場バスキング開始。

photo:13



photo:14








いきなり50バーツ紙幣が入った。
後ろの八百屋のおっさんが入れてくれた。

周りのお店に迷惑にならないかなと心配していたが、店先のおばちゃんたちはニコニコと微笑んでくれ、奥で仕込みをしていたお姉ちゃんたちが出てきてカンちゃんの持った箱にお金を入れていってくれる。

買い物客の人たち、バイクタクシーの運ちゃん、ここにいる誰もがウェルカムで、警備員さんも向こうでおっさんとくっちゃべっており、俺たちのことを気にする様子もない。



カンちゃん、顔^_^

photo:15









路地を変え、違う場所でも歌いまくる。

市場の中のミニ酒場で昼間から飲んでるおっちゃんたちが俺たちに手招きしてくれ、ビールを渡してきた。

photo:16




あまりにもローカルな場所なので誰1人英語を喋れない。ハロー、よりもコニチワーのほうが彼らは分かるよう。

当たり前にタイ語で陽気に話しかけてきてまったく理解できないんだけど、みんなが超フレンドリーに俺たちをもてなそうとしてくれてるのはガンガン伝わってくる。

photo:17



すると奥から女の子が大量のタコを茹でたものを持ってきた。
新鮮なタコをぶつ切りにしてただ茹でただけ。
それをトウガラシを漬け込んだナンプラーのタレにつけて食べた。

photo:18



こういうやつがマジで1番美味い。
声を上げるほど美味いと喜ぶと、みんなもっと食べろもっと食べろと勧めてくる。

またビール出てきた。


タ、タイやっぱりやべぇ………
地元の人たちのエリアに行かないとダメだよなぁ。

photo:19












それからも移動しながらわずかな隙間を見つけては歌いまくった。

雲が切れて太陽が顔を出すと凄まじい暑さになり、立っているだけで汗が噴き出してくる。

宮崎の真夏も嫌になるほど暑いけど、東南アジアの太陽はそれ以上に人体を壊してしまいそうなほど地上に近い。
すぐ頭の上で燃えているようだ。


気力が奪われぶっ倒れそうになってギターを置いた。
もう無理だ。

あがりは740バーツ。2400円か………




タイ人はみんな優しいし大好きな国ではあるけど、これだけやって2400円しかいかないのはやっぱり寂しいな………

手持ちのお金は順調に減ってきている。
早くもシンガポールドルを半分くらい使ってしまっている。
この調子だったら中国にたどり着くころには5万円くらいになっているはず。

なんとか日銭を稼ぎながら動いて行ければ、台湾までたどり着けるはず。
台湾まで行けばかなり稼げる見込み。

インドやベトナムではまったく稼げないはずなので、タイなんかで所持金を減らしてる場合じゃないのに、なかなか思うようにいい場所を見つけられない。


photo:20



アジアはやはり稼げない。オーストラリアあたりで貯金してきたのは正解だった。

いや、正確には稼げる。
場所さえ見つけられれば、でかくは稼げないけど、少しずつでも貯蓄していけるくらいは稼げる。

でも今の1日も無駄にできないラストスパートの中でアジアの路上は厳しすぎる。

なんとかしないと。
気持ちばかりが焦ってしまう……………











バスに乗ってカオサン通りに戻り、今夜も相変わらずお祭り騒ぎのパーティータウンの中でケンゴ君と合流した。

いつも1人でぶらぶらしているというマイペースなケンゴ君。

photo:21




彼はあさってにバンコクを出てタイ北部のチェンマイという町を目指すとのこと。

俺もそのつもりだったし、カンちゃんもチェンマイからラオスへ行くコースみたいなので、みんなもうしばらくはどこそこで会えそうだな。








バンコクを出る前にまだ行かなければいけない場所がある。
タイを代表する観光地であり、重要な仏教遺跡のアユタヤ遺跡だ。

あんまり詳しくはわからないけど、たくさんの寺院の跡があり、なによりめちゃくちゃ有名な木の根に埋れた仏陀の顔があるのがこのアユタヤ遺跡。


行き方としては、ツアーを組むのが1番良さそうだ。

バンコクから2時間くらい離れたアユタヤという町にあるんだけど、なにやら遺跡は1ヶ所に固まってるものではないらしく、町のあちこちに散らばってるそう。奈良みたいに。



★片道250バーツ、800円のバス

アユタヤまで行き、自分でトゥクトゥク捕まえたり歩いたりしながら周る。


★450バーツ、1500円のツアー
バンでホテルへの送迎、アユタヤ遺跡群を回ってくれ、それぞれの遺跡の入場料も込み込み。ランチもついてる。ガイドも。




迷う必要ゼロ。
ツアーで行くべし。


昨日偶然会ったアンナちゃんも私も行きたいと言っており、なにやら韓国人の友達も一緒にいるらしく、全員分のツアーの申し込みをしておいた。

大所帯だな。








いつもの屋台通りで、ケンゴ君とカンちゃんと3人でご飯を食べ、ビールで気持ち良くほろ酔いになった。


明日のツアーは朝早いので早めに寝ようかと宿に戻っているところだった。



「あ、どうもー。コンバンハー。」



いきなり誰かが声をかけてきた。

日本人風の兄ちゃんが歩道の脇に座っている。
ヒゲの生えたタイ風の服を着た兄ちゃん。

兄ちゃんの横には日本語で書かれた安宿の看板が置いてある。どうやら日本人宿みたいだ。ここに泊まってるやつなのか、働いてるやつなのかわからんけど。


「どーこ泊まってんの?ママ?ここいいから移っちゃいなよー、マジで。」



ママゲストハウスってのはカオサンの有名な日本人宿。



「お兄さん、どこの国の方ですか?」


「ワタシ?ワタシミャンマージン。アッハッハッハァ。」



体をのけぞらして足を伸ばし、クソみたいな冗談をドヤ顔で言ってくるいかにもアジアにいるアジア通の俺すげぇみたいなやつに遭遇。

彼女らしき女の人と2人でいる。
彼女のほうもいかにもな感じ。



「アジア回ってるとこなのー?ラオカンはもう行った?」


ラオスとカンボジアを略してラオカンと言ってくる。ドヤ顔で。

気持ち悪いのでケンゴ君とカンちゃんが相手してくれてる後ろで無言で立っていた。



「お2人はどう回ってるんですか?」


「いや~、もうタイに住んじゃってるのぉ。参っちゃうよね。ほーんと困っちゃうわー。」


「半年で旅行に来てんだー。いやー、俺も旅行しテぇ~。」



ここにイクゾー君がいたら爆笑だっただろうなぁ。
イクゾー君がよく、日本人宿にいる上から目線の日本人旅人、っていうモノマネをしてくれてたんだけど、まぁこれが大げさでめちゃくちゃ面白い。

君たちのやりたいこと俺全部分かるんだよねぇ~、もうそういう奴全員見てきたからさっ、みたいなイラつく感じのモノマネなんだけど、まさに寸分の狂いもないモノホンが今目の前にいる。



「あ、そっちのお兄さん、ダイジョウブ~?顔赤いけど、元気なさそうだし。」


「大丈夫ですよ。さ、帰ろうか。」


最近この手のやつに会ってなかったから忘れてたなぁ。
ほんとなんであいつらって初対面でタメ口なんだろう。

ああやって宿に来る日本人たちに自分たちのことを語って大学生とかにすごーいとか言われてそうでもないよハハハーとか言ってんのかな。

アジアの日本人宿は自分語りの人が多いとは聞いていたけど、モロそんな感じだったな。



って明日日本人だらけでツアーでアユタヤに行く俺だけど。



~~~~~~~~~~~~~~~



舞ちゃん、頑張れ。

でも無理したらダメですからね。








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大輔との思い出

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6月23日 月曜日
【タイ】 バンコク





アユタヤ遺跡の日。

ただでさえ朝7時集合という早い時間なのに、6時半に宿を出たのは、


ラーメン。

タイラーメン。


宿の前の路地にあるボロボロの屋台でおばちゃんが作ってくれる30円ラーメンがマジ美味え。

早朝から地元の人たちが仕事に行く前に朝ごはん食べに来ている中に混じってスープまで綺麗に飲み干した。







「おはようございますー。」


「あー、かネまるさん、おはようございますー。」


ケンゴ君、アンナちゃん、そしてアンナちゃんの友達のニコニコ笑顔の韓国人キムちゃん、カンちゃん、そして俺の5人という大所帯。

朝の静かなカオサンの町にやってきたバンに乗り込んで、いざアユタヤ遺跡に出発。













アジアの遺跡ってどんなものだろう。

ヨーロッパの遺跡といったら紀元前のローマ帝国の遺跡やギリシャの遺跡、大きな教会やその町並み。

トルコのオスマン帝国の遺跡も多いし、エジプトに行けばもう遺跡祭り。

中米のマヤ文明、南米のインカ帝国も無数の遺跡を遺している。



遺跡とは要は人間の歴史の跡。

アメリカやオーストラリアのような歴史の浅い国にはほとんどない。



ではアジアにはどんな歴史があったのだろう。

もちろん2500年前に仏教が始まったインドを始め、4千年の歴史なんていう中国があり、東南アジア地域にも無数の独立した文明が築かれていた。

シルクロードで文明が拡散し、朝鮮や日本という国も遅れながら発展した。

キリスト教エリアにもイスラム教エリアにも引けを取らないディープな歴史を有するアジア。

アフリカで人類が始まったとしたらユーラシア大陸には人類の中興がある。文明の育った場所だ。


アジアの遺跡もまたとても興味深い人類の足跡。

その最初に訪れる場所がアユタヤ遺跡になる。






1300年代に興ったこのアユタヤ王国。
仏教の王国として栄え、一時はミャンマーからカンボジア、ラオスのほうまで手中に収めた大帝国だったらしいが、1700年代にミャンマーに攻められ消滅。

その際にミャンマー軍にめためたに破壊されたため、比較的新しい年代の都市跡にもかかわらず損傷が激しいとのこと。

このころ日本では江戸中期。
古いものがたくさんある日本では遺跡と呼ぶにはそこまで歴史は深くない。

日本でも第二次大戦のために空爆で全焼した貴重な城郭や寺社は無数にある。


遺跡の最大の敵は戦争と侵略だ。














10人ほどの観光客を乗せたバンは1時間ちょいでひとつめの遺跡に到着した。

車を降りるとそこには天を突く巨大な建造物がCG映像のようにそびえていた。

photo:01




お墓なのか寺院なのか、ガイドのおじさんのタイ語にしか聞こえない英語の説明はほとんど理解できなかったけど、その建造物の存在感は圧倒的で、しばらく立ち尽くして見上げていた。


階段を上がっていくと、曇り空の色がくすんだ石の重みを増加させる。

人の手から離れて使用されなくなった物が放つ独特な寂寥感が風の中から臭ってくる。


photo:02



建物の上から周辺を見渡すと、そこには荒れた空き地があり、その向こうには道路や民家が見える。

人の生活エリアの中に普通に存在しているんだな。

photo:03



photo:04



photo:05












バンはアユタヤの町の中に点在する寺院や建造物群を回っていく。

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現在も使用されている立派なお寺から、すでに風雨に崩れ去った瓦礫の山など、しかしどれもとても美しい寂しさをたたえている。

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photo:24



どの建造物もこれぞタイというシルエットをしており、茶色い石積みの塔が傾き、いびつに空にたたずんでいる。

崩れた無数の仏像が泣くこともできずに座っている。

photo:10



photo:11



photo:25











このアユタヤ遺跡には2つ有名なポイントがある。



ひとつ目がこれ。

photo:12



仏陀の顔が長い年月の中で木の根に取り込まれている。

めちゃくちゃ有名な場所なので写真で何度も見てるけど、実際はやっぱり迫力あった。

お寺の中の静かな一角にありながら、そこだけ怪しい力に満ちているようだ。

photo:13




しかしよくできてる。
ちゃんと顔の正面が前にくるように巻き込まれており、まるで誰かがそこにはめ込んだみたいによくできてる。

この仏頭の前に来る時は自分の頭が仏頭よりも高い位置に来ないように、しゃがんで近づかないといけない。

仏教国の日本人ならそういった習慣というか心構えは持っているけど、結構欧米人たちもキチンとそれを守っていて嬉しかった。

キリスト教の教会に行って周りで地元の人がお祈りしてる横でガヤガヤ話しながら写真パシャパシャ撮って帰っていくようなことはしたらいけないよな。

異国の文化を尊重するのはとても楽しいこと。

photo:14











もうひとつの有名な場所は……………






おわかりですねみなさん。

飛び技を上下に振り分け、強弱でスピードを変え、なんとかかいくぐって近づいても対空攻撃で殺される大輔の得意な場所です。



「オラァああああああ!!!!!やめろやああああああああ!!!!卑怯すぎるとよおおおおお!!!!!」


「ひゃあああはっはっは!!!!いやああああああはっはっは!!!!ホレホレ!!こっちかな?!こっちかな!?」


「殺す!!絶対殺す!!フゥフゥー………オラァ!!!」


「タイグーアッパークット。ひゃあああああああああはっはっは!!!!ひゃあああああああ!!!死んだ~!!!!死にやがったああああ!!!」


「地獄に落ちろこのクソ野郎!!!卑怯だバカ!!!」


「タイグータイグータイグータイグータイグーアッパークット。」



タイガーアッパーカットを英語風の発音にしてイラつく顔で言ってくる大輔の挑発に何度マジ喧嘩したかわかりません。

大輔は基本飛び技のあるバランスタイプを使うんだけど、俺は変わり種が好きなのでキャラはかぶらない。

テリーでハメ技レベルのクソ卑怯なことしてきて、パッと後ろに下がるのでこの野郎!と反撃しようとするとパワーゲイザーで殺されます。



ひゃあああああああああはっはっは!!!!死にやがったああああああああああああああはっはっは!!!!


という大輔の声が耳に焼きついています。

世界一周前にブランカでタコ殴りにしてボロ勝ちしたのは気持ちよかったなぁ。




え?なんのことかひとつもわからないと?


そうですかそうですか。



え?ルガールのジェノサイドカッターの減り方が異常すぎとか知らないと?




男子は格闘ゲームが好きなんです。
ネオジオ流行ったなぁ。


気雷砲つかうやつで全クリしたことあります。

photo:15



photo:16











えーっと、なんの話だったけな。
アユノコレノリの話だったっけ。
あ、違う、アユタヤか。
鮎の是則は美々津の鮎料理屋さんだった、てへ!!
クソ!!!







アユタヤ消し飛ぶ出来事がありました。

これです。

photo:17



象すごいです。

アユタヤ消し飛びました。

photo:18




象超でけぇ。

でけぇのに大人しい。

日本の動物園で象に触れるとこなんてないですよね。

普通になでなでできます。
手を出したら鼻で握手してくれます。

超かわいいです。

photo:19




もう遺跡とかどうでもよくてずっと象と遊んでいた。

タイに来たら象に乗るという夢があったけど、ここでは乗らない。こんな飾りつけされて椅子を背中にくくりつけたやつには乗らない。

話ではチェンマイに行けばもっと濃密に象とたわむれることが出来る場所があるとのこと。


象マジすげえ。

鼻長すぎ。

photo:20





象使い、スマホいじりすぎ。

photo:21
















象さん大好き!!という大満足でアユタヤのことほぼ忘れてバンコクに戻って来た。

このままご飯行こうとみんなで屋台に行き、美味しいタイ料理を食べビールを飲む。



みんなほろ酔いでテンション上がってきて勢いでマッサージへ。

全身マッサージが1時間180バーツ、600円とか安すぎ。

photo:26






みんなで背骨折り殺されそうになって叫び声を上げ、すっきりしてから勢いで虫食べる罰ゲーム。





キムちゃん負けた。

photo:27





アンナちゃん負けた。

photo:28







カンちゃんは歩いてたらウクライナ人にサソリの早食い競争しようぜ!って言われて、ペコちゃんみたいな顔して平然とバリバリ食べてウクライナ人にビビられてた。

photo:29





俺も負けてバッタ食べましたよ。


ケンゴ君だけ何もしてないね。






という、タイを満喫した1日でした。

photo:30










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心も体も元気

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6月24日 火曜日
【タイ】 バンコク ~ バス移動






年子の兄貴がいる。

2人兄弟。

仲はよかったと思う。
いつも一緒に遊んでいたし、泣きながらケンカもたくさんしたけど、すぐにまた一緒に遊びに行っていた。

川に行ったり、海に行ったり、山に行ったり。
親の仕事の関係で引越しが多かったのも2人でいつも一緒にいた理由のひとつだったかもしれない。






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幼少時代が終わり、2人とも学生になるとだんだん性格に違いが出てくる。
やんちゃでどこにでも行きまくる俺に対して兄貴は結構真面目で、あまり目立つタイプではなかった。

兄貴が家で本を読んでる間、俺はいつも友達の家に集まってタバコを吸って夜の町を徘徊していた。
女の子に奥手な兄貴だったけど、俺はいつも夜な夜なナンパに出かけては遊びまくっていた。

対照的な俺たちだったけどそれでも別に仲が悪くなることはなく、兄貴はいつでも兄貴で、兄弟の中に確実に存在する上下関係はいつも保たれていた。

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やがて兄貴は東京へ行った。

ほどなくして俺も旅を始め、お互い会うことも少なくなったが、旅の途中で兄貴の家の近くに行けば連絡して泊めてもらったりしていた。

疎遠というわけでもなく、お互い久しぶりに会う時間をとても楽しんでいたと思う。

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なんだろうな、この感覚。
兄貴が東京でケンカをして顎の骨を折られた時、頭を突き抜けるような怒りが湧いた。そして心がとても締めつけられた。

きっと大親友が同じ目に遭ってもこうは思わない。

兄弟だけの特別な感情だと思う。


兄貴に比べて俺は強い。今までどんなきつい状況も切り抜けてきた。だから心配なんていらない。と強がってみても、きっと兄貴も俺が傷ついたら同じように胸を苦しめてくれるんだと思う。









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世界一周に出る前、最後に日本を回った時に川崎に住む兄貴のところに寄った。

綱島の駅前に現れた兄貴はスーツを着ていて、それが立派な社会人に見えてなんだかとても誇らしかったということは兄貴には伝えなかった。

ずっと都会暮らしなので車の免許を持っていない兄貴の自転車の後ろに乗り、久しぶりに二人乗りで走った。

自転車なんて本当に高校生ぶりくらいじゃないか?ってほど久しぶりだった。

河原の土手の道を2人で話しながら走った。
なんだかすごく甘酸っぱい気持ちになったのを覚えている。



昔はこうしてよく二人乗りで一緒に遊びに行った。
スポークに靴が挟まってこけて怪我したこともあった。

あれからずいぶんと時が経ち、お互い30歳をこえて、今こうして神奈川の都会の河原を自転車を二人乗りしていることがとても嬉しくて、時間が経ったんだなと感じて寂しかった。

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兄貴はあの日、別れ際に1万円をくれた。
金をくれたからというわけではなく、そうした兄貴としての責任感というか義務感というか、弟の決心を応援しようとしてくれてる気持ちがすごく大人っぽく思えて、反面あの頃の偉そうだった兄貴、抜くことのできない存在という幼いイメージと重なり、やっぱり兄弟って特別だなと思った。


そして泊まった夜にこっそりオナニーをして拭いたティッシュをトイレに流し忘れてテーブルの上に置きっぱなしにしていて、お前殺すぞって次の日にメールが来たのは本気でごめんっていうかマジ失態。










そんな兄貴が4月に結婚して、お母さんからとてもいい式だったよ、ずっと笑顔だったよとメールが来て、ああ行かなくて悪いことしたなぁと思っていたんだけど、今更になって本当に残念に感じる。

兄貴にも家族にも悪かったけど、俺自身もすごく見たかった。兄貴の嬉しそうな顔を。

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いつも感じる。

兄貴は楽しんでるかな。
毎日を充実させてるかな。
悲しい目に遭ってないかな。
人生を喜んでいるかな。


もしそうじゃないならすごく切ない。

そして兄貴も俺に対してそう思ってくれてるはず。

元気な姿で帰ろう。








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一緒に駆け回った延岡の社宅の路地裏。

臭いドブ川の横の道。

駄菓子の卸し屋さん。

電信柱と洗濯物。


夕日に照らされた中洲の島。





きっとあの頃のようにどこにでも行ける。
信じられる強さもある。




心も体もめちゃくちゃ元気だ。









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久しぶりのトラブル。被害でかめ

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6月25日 水曜日
【タイ】 チェンマイ






バスは早朝の6時前にチェンマイの古びたバスターミナルに到着した。

いつものようにほとんど眠れずボンヤリした頭でカンちゃんと2人で荷物を受け取る。


ここがどこかまったくわからないが、バスを降りたバッグパッカーたちがみんなゾロゾロと待ち構えていた軽トラを改造したミニバスに乗り込んでいく。

どうやらみんなこの軽トラバスでチェンマイの中心部へと向かうみたい。

料金は1人50バーツ、170円とそんなに安くはないが、こんな時間にターミナルにとり残されるのはゴメンなので俺たちもバスに乗り込んだ。










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バスはそれなりに栄えた郊外の道を走り、町に到着。

バーガーキングやコンビニが並ぶメインストリートらしき通りにはまだ早朝の静けさしかなく、人の姿はない。


バスを降りたバッグパッカーたちはそれぞれに当てをつけていたホテルへと歩いて行き、俺とカンちゃんも前もって軽く調べておいた安宿を目指して歩いた。









Wi-Fiがないので今いる場所がまったくわからず、道ゆく人を見かけてはホテルの住所を見せて道を尋ねる。

しかし住所は英語表記。
ほとんどの人が理解してくれず、なかなか苦労する。

静かな裏路地の通りにはたくさんのお寺があり、金色の装飾が光っている。

日本の田舎を思い出す懐かしい光景。

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さっきからふとたくさんのお坊さんが歩いているのを見かける。

まさにタイ仏教といったオレンジ色の袈裟に体を包み、片方の腕を露出させたお坊さんたちはみんな脇に銀色のボウルを抱えている。


これは托鉢だ。

日本でもごく一部の田舎で見ることができる朝の托鉢風景。
人々は彼らに食事や金銭をお供えし、お経を唱えてもらい、善行として徳を積む。

お坊さんたちはこれで食事を取り、金銭を生活費にあて、あとはひたすら仏道を修める修行に時間を使う。


この風景は仏教国であるタイではどこでも見ることができたが、古都として名高いチェンマイではよりたくさんのお坊さんたちが町を歩いており、人々は朝の仕事準備の合間に彼らにお経を唱えてもらっている。


身体中に刺青をした見るからに柄の悪そうな兄ちゃんが家の中からタタっと出てきて、お坊さんのボウルに何かを入れる光景にこの町が他の都市よりも深く仏教が根付いている場所だということを感じる。


仏教の教えを信仰する彼らはきっと深い慈しみを持った人たちに違いない。
タイの人々の優しさや礼儀正しさは信仰心と大きく関係があるだろうな。

やはりとても居心地のいい場所だ。

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なんとか住所の近くまでやって来た頃には町も賑やかになり始め、登校する学生たちで通りが溢れだした。

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そんな学生たちにホテルの住所を見せると、何か友達同士で話した後に向こうに止めてあったスクーターバイクのエンジンをかけて走ってきた。


そして後ろに乗れという。めちゃくちゃ笑顔で。


いきなり地元の高校生のバイクに2人乗りして町を走り、彼らは俺をホテルの前まで送り届けてくれた。

コップンカーップとお礼を言うとなんと彼ら、


手を合わせ合掌してお辞儀をしてきた。


ぬおおおお………マジかチェンマイ。
仏教と生活の密接度ハンパじゃねぇ………

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おかげで裏路地の分かりにくいところにあった宿にたどり着くことができた。

残念なことに目当てにしていた宿がフルだったので、そのすぐ横にあった別の安宿を覗いてみたんだけどこれが当たりだった。

タイタイゲストハウスという宿で、1人の若い女の子がいたので声をかけてみたところ、オーナーを呼ぶから待っててくれとのこと。

そして2分も経たずにおばちゃんがバイクに乗ってブイーンとやってきた。


「あらまぁ、よく来たわねぇ!部屋見てみて。」


英語の喋れるこのおばちゃん。まぁそれはそれはニコニコと素敵な笑顔でとても優しい。
宿のスタッフという事務的なところは一切なく、疲れたでしょう!とコーヒーを出してくれた。

ちゃんとしたエスプレッソマシーンで淹れてくれたコーヒーの美味いこと。
久しぶりにこんな美味しいコーヒー飲んだな。

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見せてくれた部屋はものすごく広くてひと家族住めるんじゃないかというくらい。

クイーンサイズのベッドがふたつ並んでいてエアコンがついて値段は350バーツ。1人600円。安い!!

安宿で有名なバンコクよりもさらに安くなった。








ぽっちゃりしててお世話好きなママはどこまでも優しく、まだ何もも食べていなかった俺たちにトーストと目玉焼きの朝ごはんを作ってくれた。

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商売っ気がなく、ただ優しい人だということが滲み出る笑顔。

ここ見つけてよかった!!



でもちなみに中国人は泊めないとのこと。

彼らはうるさいし、部屋を汚すし、エアコンも付けっ放しで出かけたり、部屋でタバコを吸ったりととにかくマナーが悪すぎるからだそう。
それに比べて日本人は素晴らしいわ!と言ってくれるママ。

嬉しいけどなんだか複雑な気分でもある。












さて、このタイ北部にある古都、チェンマイに来た目的はただひとつ。

田舎の町に散らばるタイの古き良き寺院群を見るためでも、アウトドアアトラクションを楽しむためでもない。








象。


これのみ。



世界には2種類の象がいるらしく、ひとつがアフリカ象。
大きくて、これぞ象といったやつ。

もうひとつがアジア象。
小ぶりで、調教することで人間と共生することが可能な象。

タイの象遣いは日本で映画にもなったのでメジャーな存在だ。

そのアジア象が生息するのがこのタイ北部とラオスの森の中。
そしてインド。


そこらへんの森の中に野生の象が住んでるとか信じられんけど、実際にタイでは象は労働力として人間と暮らしてきている。

今でこそ観光用としてしか利用されていないが、現在もたくさんの象遣いがおり、象と共に生活しているようだ。




このチェンマイではそんな象たちと触れ合うことができる施設がある。

山の奥深い場所に象たちのキャンプがあるんだけど、そこで象遣いたちから象の扱い方、象遣いの言語を学び、実際に象に乗って一緒に水浴びをしたり泥まみれになって体の洗いっことかできるそう。

柵の外から餌をあげるなんてもんじゃない。

背中に乗って一緒に森を歩けるんだ。




しかもなんとその象乗り体験をした人には象遣いの証明書が渡されるという!!



うおおおう!!!なんてツーリスティック!!でも欲しい!!




想像しただけでキャバクラで自慢するところが目に浮かぶ!!!

乗馬?乗馬はしないかなぁ。象には乗るけどね。あー、鼻にバナナ入れてーとか言って。



それくらい楽しみ!!!
象に乗れる!!!!


この世界一周中で1番楽しみかもしれない。
こんな観光客用のアトラクションでは。









そんな象乗り体験をやってるエレファントキャンプはたくさんあり、値段もバラバラ。

1番有名なエレファントホームっていうキャンプは1日コースが4400バーツ。1万1400円。高い。

他の相場は2400バーツ。8千円てとこ。

ただこれは象1頭に1人で乗れるか、象1頭に2人で乗るかで変わってくる。

2人で1頭をシェアすれば当然安くなる。

1頭ずつなんてそこまでは望んでいないので俺たちは2人でシェアすることに。


象乗り体験を催行しているキャンプはたくさんあるので、その中から内容を吟味して選んでいき、最終的に2400バーツのキャンプを選び、宿のママの顔で2200バーツまで値下げしてもらいそれで手を打つことに。

安いとこだと値下げ価格で2000バーツ、7千円なんてのもあるけど、今回はママのオススメでここに決めることに。







ママがあまりにも優しいので、さらに次の目的地であるラオスへの国境越えの足もここでブッキングすることに。

チェンマイからラオスに行くには、なにやらボートで川を越えないといけないらしく、しかも2日間の船旅になるという。



なんだそれ?どんな海を渡るんだ?



しかし地図を見る限り国境はただの川で、1時間もあれば渡れそうな距離。
それなのに2日間も要するという。

どんな過酷な川下りになるんだ?



一瞬、ランボーファイナルでランボーがボランティア団体をジャングルの奥地へと船で連れていくあのシーンが頭をよぎる。

映画の中では川下りの途中に反政府組織のならず者集団に襲われて殺されそうになるが、ランボーが神業的な殺人術で皆殺しにして助かるというシナリオ。

しかし俺にはランボーのような技術はないし、もし襲われたらウンコ漏らすことしかできない。

ウンコ漏らすよ。もしゲリラに襲撃されたら。





いや、まぁ心配しなくてもこのルートは観光客たちが一般的に利用するルート。
まず問題はない。

ウンコ漏らす必要はない。



というわけで2泊3日でラオス北部の町、ルアンパバーンまで行くバス、ボート、宿、全てが含まれているツアーを申し込むことに。

メキシコからグアテマラに行く時はバス、ボート、全て自分たちでローカルを乗り継いで行ったが、今はぼったくり相手にわずらっているような時間はない。
効率良くいこう。


値段はバス、ボート、宿、食事が含まれた2泊3日の内容で1650バーツ。5千円ちょい。

ただこれは宿のママが値引きしてくれたもので、本当はもう少しすると思う。

ママが心配しなくていいと言うんだから、ゲリラに襲われてウンコ漏らすこともないだろう。





よーし、じゃあ象乗り体験とラオス行きのツアーの代金を払おうかな。

1万5千円くらいあれば足りるかなー。


バッグの中からお金を取り出した。










その時、ふと違和感を感じた。





アメリカドル、オーストラリアドル、ニュージーランドドル、シンガポールドル、




アジアに向けて稼いでいたお金を入れておいたジップロックの袋が綺麗に密封されていないと感じた。


ジップロックなのでいつも空気を抜いて締めておいたので、ぺたんこになっているはず。


なのに少しの膨らみを感じた。




しかし見た目にはなんの変化もない。



まぁそんなことは疑問に感じず、いつものように袋を開けた。












あれ?



なんだ………?









えーっと…………










お金が減って…………る?













お金が減ってる!?










心臓の動きが早くなる。











冷静になれ。

そして冷静になって数えてみた。













目を疑った。



アメリカドル、
オーストラリアドル、
ニュージーランドドル、
シンガポールドル、




全てのお金の50ドル以上の高額紙幣だけが綺麗さっぱり消えてなくなっていた。








あはははは、ちょっと疲れてるのかな。
ゆうべ寝てないしね。
ちゃんとジップロックも締まってるし、なくなるなんてあり得ないよ。
使ってたのはシンガポールドルだけだし、まだ50ドル紙幣には手をつけてなかったもん。







えーっと……………











「ん?フミ君、どないしたの?」


「ううん、別になんでもないよ。いやーちょっと疲れてるのかな。あ、トイレ行っていいかな。ウンコが全部漏れたみたい。」





うん、冗談にキレがない。


金がなくなっている。

実際見てみても信じられないけど、見事に高額紙幣のみがジップロックの中から消えていた。

5ドル紙幣、10ドル紙幣、20ドル紙幣はそのまま残されている。
それによってまったく気づかなかった。



「フミ君、どないしたん?」



カンちゃんが聞いてくる。

ちょ、ちょっと待て、頭を整理しよう。

落ち着け、落ち着け俺!!!!

混乱するなよ!!!!!





えーっと、このお金はバンコクのカオサン通りの裏路地にある宿に泊まったその初日に、残りがいくらあるか数えた。

確かに18万円あった。

そのお金をベッドの下に隠した。
ドミトリーならこんなことしないが、泊まったのは個室のツインルームで鍵はもちろんかけて外出していた。


そして出発日の昨日にベッドの下にそのままあったお金をとってバスに乗った。

タイの長距離バスは荷台の中に人が隠れていていつの間にかお金を抜き取るという盗みがよく起きるので気をつけてくださいねとケータ君から聞いていた。

タイの盗みは巧妙で、財布ごとは盗らずに中のいくらかを抜いていくので盗まれたことにもなかなか気づかないんですよとアジアを旅したケータ君は言っていた。

しっかり覚えていたので貴重品は全てバスの中に持って入り、肌身離さないようにキープしていた。



そして今朝のチェンマイ到着からのこの宿。


盗まれるところはどこにあった?







そう、宿しかない。




鍵を持っていたのは泊まっていた俺とカンちゃん。

その鍵が開けられ、何事もないかのようにお金だけが消えたのだとしたら、もはや犯人は宿の人間しかいない。









肘をついて頭を抑えた。

ママが、どうしたの?と訪ねてくる。

頭が真っ白になる。



落ち着こう。大丈夫、なんとかなる。
今までもトラブルはたくさんあった。
それでもなんとかやってきた。

落ち着いて冷静に考えるんだ。








「シット!!!ソーソーリー!!フミ、ソーソーリー…………」


ママに謝られながらお金を数えてみた。

高額紙幣はなくなっていたがオーストラリアの20ドル紙幣を結構持っていたことでジップロックの中にはまだ8万円ほどのお金が残されていた。


乱れる思考をなんとか紡ぎながら考える。

怒りは不思議とそこまで湧いてこない。


頭を混乱させているのは盗んだ宿のオーナーのあの男に対する怒りではなく、旅が続けられるかどうか。


これからどうなる?


これからの予定はラオス、カンボジア、ベトナムを回ってインドに飛び、それから中国に飛び、台湾まで抜けて韓国から日本に帰る。

時間はひたすらないけど、お金があれば日数は短縮できる。

路上に割く時間を移動に回せる。

なのでなんとかこの日程もクリアーできるはずだった。




金がなくなった。


もはやこれらの日程を全てクリアーするのは不可能。

インドに飛ぶための飛行機代も危うい。

そもそもここは路上でまったく稼げない東南アジアのど真ん中。

無事ここを抜けられるのかすら………




考えれば考えるほど頭が真っ白になっていく。



「フミ君、私海外保険入ってるから私がお金を盗まれたことにすればお金戻ってくるよ。だからそうしよう。ね。」


カンちゃんがそう言ってくれる。
おそらく保険を使えば戻ってくるだろう。
しかしそんなダサいこと死んでもできん。



どうする、どうする………






「と、とにかくこの象の申し込みはしようか………」


「大丈夫なん……?」


「ぞ、象遣いにはなろうよ……大丈夫、俺不死身なんだよ。や、やっぱり象みたいに穏やかな気持ちを持たなきゃね。優しい気持ちで象使いになってバンコクのあの宿に象で突撃して宿の男の首を象の鼻でへし折ってくれる。」



まだ500ドル以上あったニュージーランドドルが象乗り体験とラオス行きのツアーのお金を払ったらほとんどなくなってしまった。

これで残金は6万5千円になった。


せ、せっかくオーストラリアとニュージーランドとシンガポールで必死こいて貯めたのに、全部帳消しにされてしまった………











ママがあちこちに電話して、なにか出来ることはないか努力してくれている。

何ができる?

これからまたバンコクにとんぼ返りして乱闘覚悟であの宿に殴り込みをかけるか?

警察に訴えて宿を取り調べてもらうか?


しかしあの宿のスタッフがやったという確固たる証拠はない。
バスの中かもしれないし、宿だとしてもスタッフではなく宿泊していた他の客の仕業かもしれない。


知らないと言われればそれまで。
警察だって金持ちの日本人観光客のトラブルなんて知ったこっちゃないってとこだろう。
日本大使館にかけあうこともできるだろうが、何かの結果を期待はできない。


結果とはなんだ?

金が返ってくることか?

宿のスタッフにひと泡吹かせて罰を与えることか?


日本ならばどちらも出来る可能性は高い。
でもここは東南アジア。警察の賄賂なんて当たり前のエリア。



深い深呼吸をひとつ。

天井を見上げる。







「カオサンに泊まったのね………あそこはそういうところなの。残念だけどこれはプロの仕業よ。ギャングの。全部盗らずに少し残したことですぐに気づかれない。これが奴らの手口なのよ。そして全部盗られなかっただけフミはラッキーよ。」


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ママがラーメンを作ってくれた。

ただの客の俺たちに朝ごはんからお昼ご飯まで。

辛いラーメンをすすると少し元気が出た。











頭を冷やしたくて外に出た。

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チェンマイはタイの中でもたくさんの寺院を有する古都として有名で、その田舎ののんびりとした空気を求めてたくさんのバッグパッカーたちがやってくる。

カオサンに疲れたという欧米人たちが1ヶ月とかで宿を借り、ひたすらゆっくりと時間を過ごすようだが、そんな古都の町の中には欧米人向けのクラブやネオン管だらけのバーが無数にひしめいている。


裏路地に入れば本当に無数の安宿が並んでいるし、物価も安く、バッグパッカーにとっては楽園のような場所だ。

ちなみに安宿はエアコンも扇風機もないようなドミトリーなら70バーツ、200円ちょいで泊まれる。

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欧米人たちで賑わうターペー門というメインプレイスを抜け、郊外に向けて歩く。

どこまでもどこまでも、ひたすら歩いた。

暗くなり、町に明かりがともり、ローカルエリアの屋台の前を通り、どこまでも。














足が痛くなり、腰が痛くなり、それでも遠くへ向かう。
こんなに遠くまで来たら帰るのに何時間かかるかなと思いながらも、足を止めない。



郊外の幹線道路に出て、たくさんの車がビュンビュン走る道路脇をトボトボと歩く。
いきなり野良犬が吠えながら走ってきて驚いて後ずさるとサンダルの鼻緒が壊れてしまった。










頭は冴えている。

今までもトラブルはいろいろあった。



モロッコでiPhoneを盗まれた時、

スイスでヨーロッパを強制退去になった時、

グアテマラでiPhoneを盗まれた時、

エクアドルで航空券を買わないといけなくなった時、



いろいろあった。
でもなんとか乗り切ってきた。

きっと今回もなんとかなる。


そして今までのトラブルに比べてあまり精神的なダメージが大きくない。
モロッコでiPhoneをなくしたりスイスで警察に全裸にさせられた時は、もう頭がショートしそうなほどに焦った。
でも今回はそうでもない。



その理由はわかっている。


金が全部盗られずにまだ6万ちょっとあるということではなく、今この窮地に立たされた大ピンチの状況が俺の体全身を刺激しているからだ。

ぬるま湯につかっていたなまった根性が一発で吹っ飛ぶ状況。


もしこれからインドに飛べば、おそらく所持金はほぼゼロになる。


インドで文無し。

笑える。

いやーやばい。絶望的としか言いようがないな。








しかしだ、夜の道を1人歩きながら、体の中から熱いものがふつふつとこみ上げてくるのを感じている。

またゼロからのチャレンジができる。
そしてやらなければ日本に帰れない。
インドで路上で稼げるのか?カレーを投げつけられるんじゃないか?

でもやらないといけない。



旅が始まったころのあの熱い気持ちが胸を叩く。


やれる。俺は必ずやれる。

大丈夫、俺は不死身だ。







道路の向こう側に大きなショッピングモールが見えて、明日はここで歌おうと思った。









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象に乗ろう

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6月26日 木曜日
【タイ】 チェンマイ






9万円盗まれて東南アジアで残金が6万5千円になった男が象と仲良くなるという感動物語でも書きましょうか。


ゆうべはね、9万円あったら何ができる?という不毛な話で盛り上がりましたよ。1人で。



いやー、9万円あったらバンコクのゴーゴーバーで5Pくらいできたでしょうね。

毎日のご飯でオカズを2品にするか3品にするか迷って50円を節約していましたけど、9万円あったら屋台ごと買えるかもしれないですね。

300円のコーヒーたっけ!とか言ってましたけど300杯飲めますね。




え?キレてないですよ。
俺キレさせたらたいしたもんですよ。






今日は僕、機嫌いいです。

なんたって僕今日は象遣いになりますからね。

象遣いですよ。もうターちゃんと同レベルです。

象遣いになった暁には、ボンベルタに象に乗って買い物行って帰りに肉巻きおにぎり買います。

そして子供の風船が木の上の枝に引っかかってたらまず鼻でとってあげますね。

そしてお父さんとお母さんを象に乗せてあげて美々津の浜を歩いて親孝行したいです。




ああ!!想像するだけでヤバイ!!
マジやべぇ!!
所持金6万5千円とかマジやばい!!









photo:01



朝、1階に降りるとママが美味しいエスプレッソとブレックファーストを作ってくれた。

こんな最高の朝ごはん久しぶりだ。

別にどこにである普通の朝ごはんだけどアジアではなかなかお目にかかれないし、食べようと思ったら欧米人向けのお店に行かないといけなくて、値段も150バーツとかする。500円。

タイラーメンなら50円。



「もしどこか行きたいところがあったら言ってね。バイクで連れて行ってあげるし、バイクも貸してあげるから山の方のお寺も見に行ってみるといいわ!!」



優しすぎる上に英語が喋れるママのおかげで心もだいぶ落ち着いている。
今日はとにかく目一杯象と遊ぶぞ。










朝8時半に迎えの車がやってきた。

大きなバンにたくさんの白人たちが乗ってるのかなぁと思ったら、なんと俺たちだけ。
今日は他のお客さんがおらず、1日コースは俺たちの貸し切りみたいだ。
なのでドライバーさんもゆっくりでいいよーと言ってくれ、朝のエスプレッソで優雅に一服。


おひょおおおおおおおおおおお!!!!!

象大好きいいいいいいいいいいい!!!!!!!




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「はい!これ!お昼に食べてね!!」


そう言ってママがもち米でバナナをくるんだおやつをくれた。



今、朝ごはん食べたばっかりだし、お昼ご飯もエレファントキャンプで出るので食べきれるかなぁと思いながらも、もちろんお礼を言って受け取る。


それじゃあ行こうかーとこれまたニコニコの柔らかい笑顔のおじさんの車に乗り込むと、今度はおじさんが行く途中でコンビニに止まっては俺たちにジュースを買ってきてくれたり、屋台で焼き鳥を買ってきてくれたり。

photo:03



タイの田舎の人、ご飯くれすぎ。
だからタイではいつもお腹いっぱい。


でも9万円あったらこの焼き鳥を丸ごと100羽くらい買えたね………










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車はチェンマイの町を出てかなり田舎のほうまで走り、1時間ほどで山奥へと入っていく。

くねくねの山路が続き、穏やかな田んぼが森の中に見える。

茅葺きのあばら家が畑の中に散らばり、これぞ東南アジアといった光景だ。

photo:05








そんな山深い地の奥地にほんの小さな数軒の集落があり、人々が家々の前でなにかの実をより分けている。

そしてようやくエレファントキャンプに到着した。

田舎の畜産農家みたいな敷地に入っていく。












photo:06



うおおおお!!!象おおおおおおおおおお!!!!!!!!

象大好きいいいいいいいいいい!!!!!!!


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こんな大きな動物なのにおとなしくて可愛くて鼻長え!!!


大興奮で服投げ捨てて作業着に着替え、早速体験開始!!!










まずは外のフィールドで簡単なお勉強。
象の生態やらなんやら。


次に象の言葉。
象に支持を出す時、象遣いたちは独特な言葉で呼びかけるらしく、それらの基本的なワードを勉強。


クワウ 右
サーイー 左
ヨッカスー 膝を曲げて足を上げろ
パーイ ゴー
ユート ストップ
トイ バック



他にも色々あったけど忘れた。



そしてついに象さんに乗ることに!!!

いやぁ!!象すげぇ!!

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バナナくれ!!

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「ヨッカ、スー。」


すると象は右足を曲げてくれた。
耳につかまってその足の上に乗ると、すいーっと足を上げてくれ、一気に勢いをつけて背中に飛び上がった。

頭の後ろの部分はほどよくくぼんでおり、跨がるとピタッとフィットして座り心地がよかった。

ゴツゴツした肌は予想以上に硬く、でも場所によってはプニプニとお肉が動く。

体に生えている毛はまるで針金みたいで、足に刺さって少し痛い。


やった、象に乗ったぞ……
タイで必ずやりたかった夢を達成したぞ。

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魚屋さんが使ってるようなカギで象に指示を出し、覚えたての言葉を使って象を動かしてみる。

ある程度指示を出せるようになったら、ひとまずここでお昼ご飯タイム。
どうせろくなものじゃないはずと思っていたけど、なかなか豪勢で美味しかった。











ご飯を食べ終えると、今度は象さんのエネルギー補給のためにスーパー高カロリーのお菓子を作ってあげる。

黒角砂糖、米、岩塩、あと謎のねとねとした実。

これらをこねてボールにして象さんに食べさせてあげたら、メインのトレッキングに出発だ。


俺たちは2人で象1頭に乗るコースにしたが、お金を払えば1人1頭に乗ることができる。



「9万円あったら1人で1頭に乗れたねー。」


「いやもう1人で3頭くらい乗るよ、無駄に。」



鼻でフラフープ回したり、背中に豪華な椅子を乗っけたような象ではなく、あくまで素朴なここの象たち。

観光客相手なのは変わらないし、その素朴さを売りにしてるってのも大いにある。


このエレファントキャンプに泊り込んでボランティアで象の世話をするというのも人気みたいなのだが、ひどいとこではボランティアなのに高額な参加費がかかるという謎のシステムがあったりする。

それでも人が来るんだから象の人気は世界共通だな。

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こんなキスしてくれるし。











象に乗って森の中を歩いていく。

すごい!!
歩くと肩が上下してバランスを取っていないと落っこちてしまいそうになる。
椅子ではなく直に跨っているので、象が生き物だということがすごく伝わってくる。

象の背中は3mくらいあるので、目線は4mほど。

落ちたら下手したら骨折ものだ。






象は気まぐれに草を食べながら歩いていく。

食べるのはもちろん鼻を使ってだ。

その長い鼻で草を掴み、勢いよく引っ張ると一瞬にしてなぎ倒され、あっという間にそこらへんの草を食べ尽くしてしまう。

象は1日に300kgのご飯を食べて200リットルの水を飲むそう。










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山の中をのんびりと歩き、今度は水浴びタイム。どのエレファントキャンプでもやっている目玉アトラクション。
綺麗で広々とした清流や、滝つぼなどに行くみたい。


さーこのキャンプではどんな川で象と水浴びするのかなぁとワクワクしていたら、到着したのは肥溜めみたいなため池だった。



ほう?

ウンコ浮いとるじゃないですか?

水流れてないからよどみまくりのただのため池じゃないですか?



俺たちの動揺をよそにザバーン、ザバーンと泥水の中に入っていく象。
象は水浴びが好きらしい。


そして池の真ん中で象が座り込んだ。頭だけ出して水にほぼつかった象。

その瞬間、象遣いの兄ちゃんがバケツで俺たちに水をぶっかけてきた。

そこらへんにウンコが浮いている泥水をまるで初デートの恋人のように笑顔でかけてくる。




よし殺そう。

なんで9万円失ってウンコまみれにならないといけないんだ。





おっと、いかんいかん。

一瞬殺意を覚えたけど、これも象遣いになるための試練。

若草通りを象に乗って歩いて太鼓焼きの白あんを買いに行くためにも我慢だ。

photo:22



photo:24










photo:23



気持ち良さそうに水につかっている象の体を何かの木の皮でゴシゴシ洗ってあげ、ため池を脱出。


そして最後のアトラクションが1番楽しみにしていた泥遊びタイム!!




うわぁ!!あんなに楽しみにしてたのに全然ワクワクしない!!
だってまたため池だもん!!

泥を塗りあって泥パックしましょう!!ってパンフレットに書いてあったけど、間違いなくただのウンコだもん!!

人間のお肌にもいいらしい!!って泥を全身に塗ってる人の写真とかあったけど、ただのウンコだもん!!



ほら、ため池。

淀んだため池。

池の真ん中でおそるおそる象さんを降りると、足もとがぬちゃあああっとした。

にゅるにゅるの泥を塗りあって遊びましょう!!



「イヤッホウ!!」


象遣いの兄ちゃんがまるで青春映画の主人公みたいな笑顔で泥を俺の顔に塗ってきた。


おい!!この野郎殺すぞ!!
クソを人の顔に塗るな!!


しかしお構いなしに兄ちゃんに泥まみれにさせられてしまった。もちろんカンちゃんも。

もう開き直って俺も水の中に手を突っ込んで泥をつかみ、象の体に塗りたくった。

ていうかこの前アユタヤに行った時に初めて至近距離で象を見たときはあんなにビビりまくっていたのに、もうなんの遠慮もなくペタペタ触って泥を塗りたくっている。

象ってやっぱり体大きいので実際は怖いのかなぁって思ってたけど、本当に温厚でとてもいい友達だった。
向こうはどう思ってるか知らんけど。











1日の日程を全て終え、ウンコにまみれた体をシャワーで洗い、最後に写真選び。

水浴びをするのでiPhoneなどは持っていけない。
なので専門のスタッフがカメラを持って撮影してるんだけど、その写真はもらえるのではなく買わないといけない。

CDRに20枚焼いてくれて300バーツ、千円。
ちょっと高いけど何も無しは寂しいので買っとくことに。



そして全てが終わり、ついにゲット。







photo:25




カウェマルさん。



カウェマルさん、象遣い。




よし、象乗ってきっちょうにうどん食べに行こ。
やったぁ!!!

















念願の象乗り体験、そして象遣いの初歩コースをクリアーし、もうヘトヘトの大満足なんだけど、




現実からは逃げられない。



えーっと、なんで俺は8万しかないのにこの状況で1万5千円もつかったんだろう………


歌いに行くか………





宿に戻ってシャワーを浴び、ギターを持って夜市をやってる場所へと向かう。



photo:16



photo:17



チェンマイといえばマーケット。
毎日ナイトバザーという夜市が開かれており、さらに週末には土曜市、日曜市が行われ、町は近隣からの人々で溢れかえりとにかく賑わいに賑わうそう。

ということは路上は夜市狙い。



まずは有名なナイトバザーの通りへ。
しかしここはモロに観光客相手の土産物屋やレストランが並んでるだけ。

高そうなお店がどこまでも連なっており、こんな日本人向けのお店もわんさかある。
風俗店多すぎ。

photo:18



和泉村のみなさんー!!見てー!!







というわけでこっちは雰囲気が好きじゃない。
ここはなし。


次にワロロッコというローカルエリアの夜市へ。

ここが当たりで、完全に地元の人たちのためのマーケットになっており、野菜や衣類などの屋台が所狭しと密集していた。

photo:19



photo:20



人通りも申し分なし。

こいつはいい雰囲気!!



よーし!!かますぞ!!と気合いは入るものの、またもや屋台がひしめきすぎてまったく歌えるスペースがない………

ほんのわずかな隙間でも何かを売る人たちがいるので、もはやよそ者が入る余地なし。




といつもならここで引き下がる。





が、今の俺はもう引き下がるわけにはいかない。

稼げなかったら日本に帰れない。

インドでカレー作る人生なんて嫌だ!!!


嫌われたって歌ってやる!!

おばちゃんごめんなさいね………







photo:26



気合いで声を振り絞る。

こちらを見てくるタイの人々。




路上で稼いで生き抜く放浪の旅。

今もまだ旅の途中。

photo:27








~~~~~~~~~~~~~


コメント欄がなくなってから一方的に日記を読んでいただく形になって少し寂しい気持ちはありますが、それでも閲覧数はほぼ変わらないままです。

みなさん、いつも本当にありがとうございます。


7月10日発売の雑誌、ポパイの冒険家特集というところに載せていただくことになりました。
日本では今日の分だと思うので、みなさんもしよかったら見てやってください。

僕は見ることが出来ないので、みなさんからどんなだったか聞きたいところなんですが、なんせコメント欄ないですからね。

もしお時間ありましたらホームページからGmailをいただけると嬉しいです。


みなさん、いつも本当にありがとう。
体調は回復してきています。もうすぐあの国に行きます。そのためにガンガン移動中です。

最後まで駆け抜けます。


みなさんの明日が良い1日でありますように。










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外灯の下

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6月27日 金曜日
【タイ】 チェンマイ






ゆうべのあがりは200バーツほどだった。700円。

最近全然ダメだ。まったく稼げていない。
こんな調子じゃインドどころか東南アジアを脱出することすら不可能だよ………







朝、インターネットで航空券を調べてみた。

インドにはどうしても行きたい。

しかしそのためにはインドへの飛行機、そしてインドから中国への飛行機を買わないといけない。

ネパールあたりからどうにかしてチベットを抜けて中国の山を彷徨う、なんて想像をしていたけど、1日も無駄にできない今そんな時間はない。



この飛行機代、1番安いもので、


バンコク → コルカタ 1万5千円

ニューデリー → 成都 2万5千円



といったところ。荷物代も合わせてたぶん5万円。
さらにインドのアライバルビザ代も入れておそらく6万あればなんとかなる。

そして現在の手持ちは6万5千円。




はは!!ははは!!
人間がゴミのようだ!!




というわけで金はマジで稼がないと本気でヤバイ。
無駄遣いはもうできない。
象は無駄遣いではない。断じて、



金はおそらくなんとかなる。
根性出せばなんとかなる。

でも問題は時間なんだよな………


もうすでに彼女との約束の2年には間に合わない。

それでも、頑張ればあと1ヶ月ちょい、8月の頭くらいには帰れるかなと思っていた。


しかし金を失った。

金にものを言わせてかっ飛ばすことができなくなった。

おそらく立ち往生してしまうことが出てくるはず。

そのことを恐る恐る彼女にメールしてみた。



「それはフミ君のミスだよ。8月頭に帰ってこなかったらもう本気で知りません。」



iPhoneを放り投げ、ベッドに倒れて天井を見上げる。

はぁ………ちっくしょー………

インドに行けば金もなくなるし、最低でも2週間はかかる。インドを2週間なんて足りないにも程があるんだろうけど、今はとれてもそれが限界だろう。


しかしインドに行かずにこのままベトナムから中国に入ればとてつもなく楽に日本に向かえる。
6万もの金を使わずに楽に移動し、台湾にさえ入ってしまえばおそらくスーパー稼げるだろう。

日数も大幅に削減できるので楽しみにしていた中国に充てる時間も増える。





しかしだ、インドに行かない世界一周なんてものが許されるのか?

もちろん許される。
世界一周に定義なんてない。

ただ俺の中の世界一周像ではインドに行かない世界一周なんてあり得ない。

インドインドって、ただの汚くてカオスで平気で人を騙してくる人々だらけのカレーの国、なにをそんなにこだわることがある?


いや、インドは今まで訪れたどんな国とも違う異質なオーラを発している。
文化も宗教も歴史も、あらゆる面で32年培った常識が通用しないだろう。

きっと何か面白いものを見つけられるはず。


そしてなによりインドに1番行きたい理由はブッダガヤ。
仏陀が悟りをひらいた仏教発祥の地。

仏教徒としてこれは必ず見ておきたい。
インド人の詐欺師たちに吠え面かかせてやりたい。
カレーも食べたい。

そして俺の中の凝り固まった人間の像を破壊してもらいたい。

インドには行きたい。

でも彼女が待ってる。









どうすべきだろう。

行きたいのを我慢して後悔をかかえて日本に帰るか。

強引にインドに行き、8月頭に帰れなくなろうが後悔のないように回るか。


昔の俺なら迷うことなく後者を選んだ。
待っている人のことなど顧みずにどこまでも突き進んだ。たった1度の人生、やり切らないでどうする、と思っていた。




今は少し違うような気がする。

というか違う考えが頭の中に浮かんでいる自分に驚く。

インドには行かずに中国に抜け、8月頭までに日本に帰るべきではないかという考え。

もうこれ以上旅で、俺のわがままで、何かを傷つけ失うのは愚かなことではないのかと思える。

きっとそう。とても愚かなこと。


だとしたらここでインドを切り捨てることこそ、旅を終えた成長した姿ではないだろうか。


がむしゃらに決めたことを最後までやり切る。ずっとそう信じて努力してきた。

でももうそろそろ違うやり方を見つけてもいいのかなと思えた。










その時、部屋の中でバッグを触っていたカンちゃんがぼそりと言った。


「あ、あれ………カードがあらへんかも………」


バッグの中を調べているカンちゃん。



「よう覚えてへんけど、ここに入れてた気がするんやけどな………」


「でもカンちゃんクレジットカードはいつも小さなバッグに入れて持ち歩いてたやん。」


「いや、無くした時のために予備のカードをバッグに入れとったんやわ。2枚なくなってる気がする。ここに入れとった日本円の1万もなくなってる気がする。記憶が確かやないからわかれへんけど。」





少し嫌な予感がした。

もしかしたら俺の現金が盗られたあの宿でカンちゃんのバッグもまたあさられていたんじゃないのか?

ツインの部屋に泊まっていたので鍵はもちろんかけていた。
しかし俺のお金は見事に盗まれ、部屋は荒らされた形跡もなく鍵もかけられており、まったく気づくことはなかった。見事にしてやられた。

そんなプロの仕業。
もしかしたら。



いや、そんなことはないだろう。
ただカンちゃんが入れ忘れていたか、違うところに紛れ込んでるだけだ。

しかし不安になったカンちゃんが日本に電話をかけた。

そしてカンちゃんの口から信じられない言葉が出た。






「26万使われとる………」


体温がブワッっと上がった。

シャレにならねぇ。

俺の9万ならまだ天領うどん200杯食えたとか冗談に出来た。
しかし26万はシャレにならねぇ。

すぐにカード会社に連絡してカードを止めてもらう。
26万使われたほうのカードは、カード会社が不審に思いセキュリティでストップをかけたそう。

もしかけてなかったらどこまで使われていたことか………



慌てながらも気丈に各種のやるべきことをこなしていくカンちゃん。
いつもフワフワマイペースなカンちゃんだけど、こうした時はとてもしっかりしている。


カード会社は今回の26万円がカンちゃんによるものではなく、盗んだ犯人が使った不正使用であるものかどうかを審査し、不正使用が認めららればカンちゃんがお金を負担することはなくなるという。

しかしもし認められなければおっかぶらないといけない。

そうなった場合、カンちゃんは海外保険に入ってるのでそちらに対処してもらうというが、そうなるとまたバンコクに戻り、ポリスレポートをもらわないといけない。
さらにクレジットカードの不正使用まで海外保険が適用されるのかは怪しいところ。






とにかく大変なことになってしまった。




「シット!!!シットシット!!!」


宿のママが怒り狂っている。

俺は椅子に座って凹む以外にやることもなく。

自分が一緒にいながらこんなことになってしまったことが不甲斐なくて情けなくてたまらない。
真っ先に盗まれてる俺が言えることじゃねぇけど。





クレジットカードが使われていたのは24日。

俺たちが宿を出てチェンマイ行きのバスに乗った日だ。

出来すぎている。

やったのはまず間違いなく宿の人間。俺の金を盗んだやつと同一人物だろう。

俺たちがバンコクを離れたのを見計らって一気に買い物をしたってところ。





怒りがこみ上げる。

タイ人の1年分近くの給料を手に入れたあの宿の男はこれからもやってくる旅人たちを狙うだろう。

そして俺たちみたいに遠く離れた場所で盗難に気づいたら、多くの旅行者は日程を優先して泣き寝入りするだろう。

それこそがタイの盗みの手口。
笑いが止まらないだろうな。




俺の9万はいい。いや、いいことないよ。そのおかげで俺はインドに行けるかの瀬戸際にいるし、彼女に怒られてる。

でもどうにか道は見つけられる。違う道を選ぶことができる。



でも俺みたいに稼ぐことができないカンちゃんは貯金がなくなった時が帰国の時。

まだ10月まで旅を続ける予定だったというのに、26万もなくなれば大打撃だ。

大幅に帰国が早まる。
行きたかった場所もほとんど削らないといけなくなるだろう。



カード会社の審査がどういうものかはわからん。
でもいわれのない金を払わないといけないなんて日本ではないと信じたい。


きっと戻ってくる。

本人のカンちゃんも、ショックを隠しながらやられちゃったねーと力のない笑顔を作って俺に心配をかけないようにしている。


でも盗んだやつへの怒りと、自分の情けなさと、彼女に見放されそうだということが混ざり合ってずっと椅子でうなだれていた。
頭が混乱して何も考えられなかった。













とにかく、今は少しでも稼がないと。
インドに行くにしても、どうするにしても、金は全然ない。

カンちゃんの件は月曜日以降にカード会社の審査結果が出るということなので、それ待ちだ。

行きたいところがあるならママが送っていってあげると言ってくれたので、お言葉に甘えて郊外にあるテスコというショッピングセンターまで乗せて行ってもらうことに。

ママの運転するバイクの横の荷台にギターを持って乗りこんだ。








photo:01



今日は最低でも1000バーツは稼ごうと思ってる。たったの3千円を目標にするなんて弱気だけど、バンコクからの数日、いつもいつも上手くいかず、場所も見つけられず、まったく稼げていない。
タイのせいにはしたくないけど、もはやこの国で稼げるイメージはほとんどなくなっている。

だから今日も1000バーツいけばいいところ。

photo:02







なのだが…………






セキュリティに止められてしまった。
わずか数曲。まだ150バーツくらいしか入っていない。
500円。



いや、まだ、まだ諦めたらいかん。
まだ他のショッピングセンターがある。

photo:03



すぐに乗り合いバスをつかまえて100バーツ払ってマクロという大きなモールへ。

たくさんの車が止まっており、ひっきりなしにお客さんがエントランスを出入りしている。

photo:04





稼げる!!




しかしエントランスの周りには屋台も何も出ていない。

もうわかってきた。
タイではほんの小さなスペースでも、隙間があれば屋台が出る。
どんな場所でも人がいる場所なら屋台がやってくる。

それなのにこのモールのエントランス広場には何も出ておらず綺麗に整っている。

もうこの時点でわかる。歌ったらいけない。
俺がここで稼げばほかの屋台の人たちが大挙してしまう。

でも一応警備員さんに聞いてみる。



そして笑顔でダメだよと言われた。

コップンカーップと言い歩いた。















どこか歌えるところはないだろうか。



どうしよう。


今のこの状況でインドに行く。
とてもエキサイティングなこと。
飯が食えない状況はきっとこの旅を面白いものにしてくれる。

インドではまず稼げないだろう。
そんなギリギリの中での戦いこそ望むところだと言える。


でももし本当にお金が底をついたら。

動けなくなって途方に暮れるしかない。


きっとなんとかなる。
今までもそうしてきた。

這いつくばってでも生き抜いてみせる自信はある。

でもそうなったら時間は確実にかかってしまう。
ただでさえ日数のない中、これ以上足止めをくったら日本で待ってる彼女に愛想を尽かされる可能性は高くなるだけ。

日数の制限さえなければどれほど楽なことか。
でも前も書いたけど、俺と社会をつなぎ合わせてくれているのは彼女との約束。
そのか細い糸が切れたら、大事なものが飛んで行ってしまう。





例えばシンガポールに行くのはどうだろう。おそらく2万円もあればバンコクから飛行機で往復できるだろう。
シンガポールなら1日で3千円なんてしみったれたこと言わずに2万円は稼げる。10日もいれば余裕で盗まれた分を取り戻すことはできる。

しかしそんなことできない。
後戻りなんてダサいこと絶対にしたくない。

一筆書きで常に前を向いて進むこと。
つまらんこだわりかもしれんけど、自分のやり方を曲げることはできる限りしたくない。








外灯の下をトボトボと歩く。

張りつめた静寂の向こうから聞こえる、あの懐かしいメロディがそっと胸を打つ。


ちくしょう。
いろんなことがあったけど、今までで1番のピンチかもしれないな。

photo:05









~~~~~~~~~~~


現在地、カンボジアのシェムリアップです。

アンコールワットのあるところです。

明日アンコールワット行ってきます。



ところでみなさん、ボスニアヘルツェゴビナという世にも素晴らしい国の存在をご存知でしょうか?

それはそれは桃源郷のような場所で、ビルの壁に弾痕が残っていたりします。

すみません、桃源郷は言い過ぎました。

ボスニアヘルツェゴビナは本当に素晴らしいです。飯がスーパー美味いです。



あともうひとつ、ブルガリアというバラの国を知ってますか?最高のケバブが食べられるんです。


何が言いたいかお分かりでしょうか。






明日シェムリアップのナイトマーケットで路上します。

もし!!もし!!これからバルカン半島を回るという方でお金を替えてもいいという方がいらっしゃいましたら、スーパー割引きして換金いたしますので、お声をおかけください。

結構マジです。



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6月28日 土曜日
【タイ】 チェンマイ






朝、シャワーを浴びながら考えていた。

体を洗って歯を磨いて服を着たころには少し思いがまとまった気がした。




もし今日、路上で稼げなかったらインドはやめよう。


明日チェンマイを出て、ラオスに向かう。
今日がこのタイでの最後の路上。

最初のプーケット以降、まったくと言っていいほど稼げなかった。
こんな調子だったらおそらくラオスでもカンボジアでも稼げない。
そうなったら所持金が減るだけで、インドに飛ぶなんて夢物語。



頑固にならずに、今は彼女の笑顔を見るために1日も早く日本に帰る道を選ぶことが俺のやるべきことではないのかと思えた。



そう考えると、ふと気持ちが楽になった。
大事な人をまた失うのはもうごめんだ。

何かを諦めることも巡り合わせだと思わないとな。














「もう1ヶ所歌えそうな場所があるわよ。」


宿のママが朝ごはんを作ってくれながら話してくれる。


「空港の近くに大きなモールがあるわ。あそこならもしかしたら歌えるかもね。それに今日は土曜日。チェンマイで有名なサタデーマーケットがあるわ。そこでもきっと歌えるわ。」



希望は薄い。
でもやれることがあったらやらなきゃ。

トーストにバターをたっぷり塗ってかじり、苦いエスプレッソを飲み干し、今日は何も予定がないというカンちゃんと一緒にママのスクーターの荷台に乗り込んだ。









photo:01



ママにお礼を言って見送った。

かなり大きなショッピングモールの駐車場。
ものすごくたくさんの人がひっきりなしにモールと駐車場を行き来していた。

もちろん敷地内に他の屋台は出ていない。
多分歌ったらいけない。

でももう四の五の言ってる場合ではない。
ダメならインドはなしだ。



モールと駐車場をつなぐ屋根のかかった通路の下でギターを鳴らした。

気合いだぞ。性根入れて歌え。







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一瞬にしてギターケースの上が札束で埋め尽くされた。


次から次へとひっきりなしにお金が入っていく。

たくさんの人が足を止め、声をかけてくれ、拍手してくれた。

お金がどんどん増えていく。

あまりにも久しぶりの爆発に、嬉しくてバカみたいに手が震えた。
ロシアで始めて外国での路上をやってお金が入った時のあの興奮が蘇り、ギターを弾く手がいうことをきかない。

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とどまることなくお札が置かれ、そしてセキュリティの人も俺の前を何も言わずに通り過ぎた。

散歩に行ったカンちゃんが戻ってくる度にケースの中のお金が増えてるのを見て自分のことのように喜んでくれた。

photo:09










久しぶりの長時間の路上だったので3時間くらいしたところで喉が枯れてきた。

休憩入れないとヤバイなというところで、残念ながらモールのお偉いさんのような人がやってきて、ソーリーと言いながらここでは歌っちゃダメだよと言った。

すでに3時間歌わせていただいたことにありがとうございますと言い、ギターを置く。








photo:10



喉はボロボロだけど、こんなもんじゃ終わらねぇぞ。

その足で向かったのはサタデーマーケットの通り。

ママの話では18時くらいから人が出始めるとのことだったが、17時すぎのマーケット通りはすでにホコ天になっており、人で溢れかえっていた。

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通りの両側にズラリと並んだ屋台、屋台、屋台。

お土産物もあるが、ほとんどが手芸品などのアート関係のもの。

可愛らしい小物が通りを彩り、所々にタイ料理の屋台村ができており、そして歩いている人もほとんどがローカルの人たちだった。

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夕暮れ時のマーケットはとてもいい雰囲気に包まれているのだが、なんせ人と屋台が多すぎて、もはや入り込む余地なんてまったくない。


これなんだよ………
人が集まるのはいいんだけどやるスペースがないんだよ………


諦めるか……?いやこんなもんで諦めるのか……?


なんとか突破口はないのか?









人でごった返す通りを歩いていると、その時そんな歩道の真ん中で立ち止まってなにかやってる人がいた。

近づいてみると、それはシンガーだった。

アジアではどこにでもいる、目の見えない人がマイクを使って歌を歌ってお金をもらうあれだ。




まぁ目の見えない人の援助なら仕方ないよな、と通り過ぎて歩いて行くと、またいた。
今度はバイオリンを弾いてる女の子。その子はハンディキャップを持ってるような様子はない。

photo:15




さらに歩いて行くと、バンド、ギターの弾き語り、踊りなど、一定間隔を置いて無数のパフォーマーが歩道のど真ん中に陣取ってチップを集めていた。

photo:16






やるしかねぇ。


photo:18



人通りはさらに増し、この3メートルくらいしかない歩道はお祭り会場のような人口密度になっている。

誰かが物を買うために屋台の前で足を止めただけで人の流れがふんづまるような混雑。


こんなとこで歌うのか?

道の真ん中でギター弾いて歌うのか?

邪魔でしかねえんじゃねぇか?


やるに決まってんだろ。
遠慮してやらなかったら一生前に進めない。

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photo:20



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喉が限界を超えて声が力士みたいになってギターを置くと、取り囲んでいた人たちから拍手が起きた。

足元には数え切れないお札の山ができていた。

たくさんの人に写真を求められ、Facebookを交換した。

photo:22



中国人マジ可愛い。







photo:23



とても有名なマーケットなので観光客の姿もすごく多いんだけど、普段あまりお金を入れてくれない欧米人たちもガンガンお金を置いてくれた。

日本人もたくさんいたが数人声をかけてくれた。


汗だくでビショビショになってギターを片付け、そこらへんの屋台村のテーブルに座った。

photo:24




屋台のランプに照らされた人々が楽しそうに笑い、あちこちから笑い声が聞こえてくる。

トゥクトゥクが通りに列を作り車道は大混雑になり、みんなバイクの間を縫って道を渡っていく。

日本の縁日を思い出す熱気。
バンコクに比べると少し涼しくて、それが夏の終わりに似て遠い記憶を呼び覚ますよう。

焼き鳥をかじりながらビールを飲む。
疲れた体に染み渡っていく。

photo:25














宿に戻ってあがりを数えた。

今日のあがりはショッピングモールが3時間で2450バーツ。8千円。

サタデーマーケットが1時間半ほどやって940バーツと1アメリカドル。3千円。

1万超えたぞ………






そしてもう1度ジップロックの中の全財産を数えてみた。

やはり高額紙幣は全て抜かれているが、20ドル札をたくさん持っていたオーストラリアはそこそこある。


数えた結果、



タイバーツが109USドル分。
アメリカドルが33USドル分。
オーストラリアドルが504USドル分。
ニュージーランドドルが158USドル分。
ボスニアヘルツェゴビナが132USドル分。
ブルガリアが114USドル分。



合計が1050USドル。

10万円ちょいあった。



相変わらずボスニアヘルツェゴビナとブルガリアは換金できないのでただの紙くずなので実質は8万円。

もしインドに行けば6万円くらいかかるのでなんとか2万円は持って中国までの足が確保できる。その間に稼いで減らさなければだけど。




これって…………なんとかなるかもしれない。

いや、きっとなんとかなる。



ぶっ飛ばせば8月の終わりには帰れるはず。もちろん毎日確実にミスなく稼いでいかないといけないが。

インドに2週間くらいしかとれないのはもう仕方ない。行かないよりはマシ。





うおおおおおおおおおおお!!!!!気合い入ってきたぞおおおおおおおおおおお!!!!!!

っていうか誰かボスニアヘルツェゴビナ行ってえええええええええええええ!!!!!!!!


チェバブまじで美味いから!!
正教会とイスラムが混ざり合ったサラエボの町なんてマジで最高だよ!!

あそここそイスラム圏とキリスト圏の境界線としてとっても興味深くてゲロ吐くこと請け合い!!

冬に行ったら寒すぎてホステルからほぼ外に出たくなくなること請け合い!!

雪の中でキャリーバッグを引いたらバッグが雪をかき集めてやってらんなくなるのが最高に楽しい!!ヒョウ!!


誰かボスニアヘルツェゴビナ行く人連絡してええええええ!!!!!!

いいレートで替えますからあああああああ!!!!!!


ブルガリアもヨロシク。
ヨーグルトまじやばいから。
あ、俺食べてなかったてへ。





つーわけでまだ確定ではないけど、



アジア旅、きつくなりそうです。







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