活路を開け

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12月24日 火曜日
【コロンビア】 メデジン





誕生日です。

12月24日です。


海外での2回目の誕生日です。



いやー、もう2回目かー。めでたい!!

確か去年の誕生日はあれですね!!

マイナス15℃くらいの極寒のブルガリアで、死ぬほど震えながら森の中のベンチで野犬に囲まれて1人でショートケーキを切り株の上に置いてロウソク立てて泣きながらハッピーバースデーをつぶやいてましたね。
泣きながら。
涙も凍るかと思った。




それが今年はたくさんの仲間に囲まれて美味しい料理食べて心のこもったプレゼントをもらいました。






こんなに恵まれてていいのかな。
受け止める資格なんかないよ。


でもないからこそ、それに値する32歳にしないといけない。

歌えない歌えないって嘆いていたって始まらないことなんてわかってる。

メデジンのセキュリティは厳しい。

きっとこれから先も南米はずっとこんな感じのはず。

だったらなんとかして、なんとかして突破口をこじ開けないといけないんだよ。



こじ開けるのが多少力技になったって仕方ない。

四の五の言ってられない状況なのは充分わかってる。

そして歌えないから、って諦めているのが甘えだということも薄々気づいてる。

いや、薄々じゃなくて完全に自覚している。





昨日あれだけみんなに祝ってもらったんだ。

ケータ君とナオコちゃんからは、音が狂って使い物にならなくなっていたGのハーモニカという嬉しすぎるプレゼントまでもらった。

こいつで32歳の初路上だ。

photo:01












と、路上に出るその前に、ちょいと行く場所がある。

次の街へのバスを調べるためにバスターミナルへ行かないといけない。


メデジンの次は一気にお隣のエクアドルに向かう。

目的地はエクアドルの首都、キト。

ここから25時間くらいの距離だ。



ナオコちゃんも同じルートなので一緒に行くことになりそうだけど、ケータ君はバイクを買ってここからは1人旅になる。

長く続いたケータ君との旅だけど、メデジンを出たらもう合流することもなさそうだ。






エクアドルまでの道中にはサルサの街であるカリや国境の町、イピアレスなどの小さな観光地もあるんだが、今はそんなとこに寄っている時間はない。

出来ればキトまで一発で行きたい。



しかしこれまでさんざん書いてきた通り、コロンビアからエクアドルへの道はゲリラや強盗が出ることで有名なルート。

細心の注意で進まなければいけない。
今回はナオコちゃんがいるから、とかそんなの関係なく、俺1人だとしても安全な道を選ばないといけない。

photo:02













エクアドルへのバスが出ている南バスターミナルへやってきた。

綺麗で大きなターミナルの中ではクリスマスの小さなイベントをやっており、たくさんの人たちでごった返している。


ターミナルの中には、ものすごい数のバス会社の窓口がズラリと並んでいる。

それらをしらみつぶしに回ってみた。

photo:03







まずは1番メジャーなバス会社、ボリバリアーノ。

このバスはトイレ、モニターはもちろんコンセントやWi-Fiもあるという長時間移動に最適のバス。


設備が充実している上に、ゲリラにみかじめを払っているらしく襲撃される心配がないことで有名。


ただエクアドルのキトまでではなく、国境までしか行かないので、こからは別のバスを探してさらに5時間かけてキト入りという流れになる。


ここまでは問題なし。



問題はここからだった。




席なんていくらでもあるだろうと甘く見ていた。

そう、今はクリスマスからニューイヤーのシーズン。

誰もが里帰りで移動する時期だというのは日本もコロンビアも同じだった。


「空席があるのは29日か年が明けて3日よ。」


マジか………
てことはまだあと5日もメデジンに足止めか………




いやいや、バス会社は他にもいくらでもある。
すべての窓口を回って聞いていく。





ここでわかったことは、どうやらキトまで直通のバスはないということ。

そしてボリバリアーノみたいに国境まで直通するバスもないということ。


どこも、国境までの中間地点であるカリまでしか行かないようだ。

カリまでのバスなら空席はいくらでもある。

やはりボリバリアーノは人気だ。





ではカリまで行き、そこで乗り換えて刻みで国境を目指すという選択肢はどうか。

まずは値段の問題。


ボリバリアーノで国境まで一発だと、値段は108000ペソ。57ドル。



中間地点のキトまでだと50000ペソ。26ドル。

さらにキトから国境までがだいたい50000ペソだという。


つまり刻みで行くのも、ボリバリアーノで一発で行くのも値段はほぼ変わらないというわけだ。


ただローカルなバスなので、駆け込み値段というディスカウントがある。

もう出発する。でもまだ空席がある。空席を埋めるために少し安くするから乗ってくれーっていうバス会社の作戦だ。

ただこれは予約が出来るものではないし、50000ペソが40000ペソになるくらいで、もし乗れなかった時のことを考えると賭ける価値はあまりない。







そして時間の問題。

ここから中間地点のカリまで12時間の移動になり、カリから国境までも12時間かかる。

となると、相当時間を計算して上手く乗り継がないと途中で2泊しないといけなくなる。

わけのわからない田舎町に夜に着いてホテルを探し回らないといけなくなるのは、この地域の治安を考えても賢い選択ではない。




刻んで行っても下手したらホテル代で余計高くつく。
乗り換えの間の危険がある。

かたや29日まで待たないといけないけど、国境まで一発で行ってスムーズに乗り換えてキトまでスパッと到達できる。


もはや南米は行きたいところにどれだけ効率よく進めるかが大事になってくる。

ボリバリアーノにしよう。


まぁ効率を求めるなら飛行機に乗るのが1番だけどね。そんなに高くないし。



29日出発のバスを購入。
108000ペソ。57ドル。

29日のお昼に出発して30日のお昼に国境に到着。
そこからキト行きのバスに乗れば5時間かけて夜に到着ってわけだ。

うまいこと計算されている。


ゲリラに襲われる心配も少なく、綺麗な車内では映画も見放題、コンセントもWi-Fiもあるってんだから楽勝の20時間移動だ。








「よし、ケータ君も一緒に行こうよ。バイクとか危ないからやめたほうがいいよー。」


「ほだらー。ゲリラに襲われたりコケて怪我したりするかもしらんぎゃー。一緒に行こまい。」


「ダメですって。これだけはやらんといかんとです。あー、でもみんなで年越ししたいー。」



ケータ君とはもう会えないかもしれないな。














メデジン脱出のメドも立ったところでケータ君たちと一緒にセントロへ向かう。

24日はクリスマスイブ。キリスト教地域である南米なので、コロンビアもやはり今日は祝日。

なので全てのお店が閉まってゴーストタウンになってるんじゃないか?と思っていたんだけど………






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おいおい、いつもより活気があるんじゃないか?

ただのお祭り騒ぎじゃねぇか!!

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こうなると血が騒ぐのが路上パフォーマーの性。

バイクを探しに行くというケータ君たちと分かれて、セントロのメインストリートへ。

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人ごみでぐっちゃぐちゃになっているセントロ。

もはや街全体が岡山の裸祭りみたいに人で押し合いへし合いになっている。

そんな人をかき分けて進んでいく。

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街角に立っているいつものセキュリティの人たち。

警察もたくさんいるんだけど、路上パフォーマーを取り締まっているのはセキュリティの人たちであり、警察は俺を止める権利は持っていないのはこの数日で確認済みだ。




そのセキュリティが目を光らせているけど、今日はそう簡単には諦めないぞ。





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彼らの目の届かなさそうな場所を探して歩き回る。

ボテロ広場のところまでやってきた。
相変わらずすごい人の数。
観光客の姿も多い。






その脇道に良さそうな場所を見つけた。

ここいいんじゃないか?

向こうの方にセキュリティたちが立っているけど、ここまでは巡回していないようだ。


よし、やっちまうか。
止められたらササッと動けばいい。

ギターを取り出し、思いっきり声を上げた。











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言われない。

何も言われない。

なんてこった、何も注意されないぞ。


どうやらセキュリティの人たちの管轄はメインの通りだけで、一本脇道に入るだけで彼らは俺を黙認している。


脇道なのでお金の入りはイマイチ。
コインが多くて伸び悩む。

だけど今はそんなことどうでもいい。

何も言われずにのびのびと自由に歌える解放感がたまらなく嬉しい。

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やったぞ、なんとか場所の確保はしたぞ。

これから29日まで毎日少しずつでも稼いでバス代くらいは必ず稼ぎ出してやる。

あがりは45000ペソ。27ドル。

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カオリさんの家に戻ると、知らない男の人たちがたくさんいた。

3人の新しいバッグパッカーがやってきた。


と言っても、俺たちよりも先にここにやってきており、ベネズエラのロライマ山にアタックしに行っていた人たちが戻ってきたのだ。


ユーキさんとユータ君とカズヤ君。



ユータ君の顔とこの変わったギターに見覚えのある方はかなりの世界一周ランキングマニア。

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GO世界のるーさんのブログで、キャンピングカーあいのりアメリカ旅をやった羨ましすぎるメンバーの1人だった人。



カズヤ君は自称オタクの新米のお医者さん。



ユーキさんもお医者さん。そう、サキちゃんの彼氏さん。
悔しいけど男前でお似合いのカップルです。
サキちゃんも久しぶりに彼氏に会えてテンションが上がっている。



一気に人口密度が増えたホステルカオリ。一人暮らしの部屋に8人もいる。
こんな大人数が押しかけても、ニコニコと迎えてくれるカオリさんは本当に懐の広い人だなぁ。


そんなみんなでクリスマスイブの晩ご飯に作ったのは、これ。





photo:22



お好み焼き。

うがーーー!!!おたふくソースの破壊力がハンパじゃねええええええええ!!!!!



えー、他の旅人のみなさんごめんなさい。

オタクのカズヤ君の言葉を借りれば完全にリア充ですね。

GO世界のるーさんチクショウ!!とか言う資格ゼロですね。









32歳の誕生日。

いい日になったよ、お父さんお母さん。

31歳のブルガリアでの極寒の誕生日とは大違いだよ。


美味しいご飯食べて、暖かい部屋で楽しいメンバーに囲まれてるよ。

ちゃんとシャワーも浴びたし、服も洗濯してるよ。



そして歌える場所も見つけてお金も稼いだよ。たくさんの笑顔に囲まれてるよ。


心配かけてるけど、もうこの歳で帰るから。
還暦と退職のお祝いは遅くなるけど帰ったらするから。

ありがとう。







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カオリさんの枕元にみんなからのプレゼントを置いた。

カオリさん喜んでくれるといいなと思いながら寝袋に包まった。






みなさんのクリスマスが良い1日でありますように。

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星くずのような子供たちの笑顔

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12月25日 水曜日
【コロンビア】 メデジン





目を覚ますと枕元に何か置いてあった。

どうやら泊まってる全員の枕元に置かれていたよう。

カオリさんからのプレゼントだった。

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泊めていただいてるのは俺たちなのに、こんなことをしてくれるなんて。

ありがとうございます、カオリさん。






でも俺たちもプレゼントは用意している。

目を覚ましたカオリさんがひゃー!!と声をあげた。




ケータ君たちからは美容品。

俺はこれ。


photo:02



この前フリーマーケットに行った時に見つけた可愛い置物。

みんなカオリさんが大好きです、とスペイン語で書いてもらった。


カオリさん、いつもありがとうございます。
いっぱい食べて元気でいて下さいね。










よーし!!今日も歌うぞー!!

昨日見つけた注意されない通りで歌いまくってやる!!

昨日はものすごい人通りだったからな!!
今日も街はお祭り騒ぎになってるはず!!


お祭りさわひょおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!


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ただのゴーストタウン。

なにこれ?
延岡?


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おおお………クリスマスはこうなるわけね………
家族と過ごす大事な日ってわけか………


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マジですべてのお店が閉まって、露店も出ておらず、ホームレスくらいしか歩いていない。

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帰るところがある人たちはみんな家で幸せな時間を過ごしている。


俺も似たようなもんだけど、俺にはカオリさんの家がある。


俺にホームレスの苦しみは分からない。


あなたに家族の温もりはなくても、平等な神の慈悲が降り注ぎますように。


photo:09













街はゴーストタウンだけれども、セントロの真ん中の真ん中あたりに行ってみると、少しは人が歩いていた。

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あれ、どっちがボテロ?

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ふと気づいたんだけど、これだけ街の機能が停止しているなら、もしかしたらセキュリティの人たちも今日はお休みなんじゃないかな。

だとしたら俺を止める人は誰もいない。

photo:12





望みをかけていつもの稼げるショッピングストリートに行ってみた。
















予想的中。

いつもはそこら中で目を光らせているセキュリティの人たちが1人もいなかった。



やっしゃああああ!!!!
やりたい放題だぜコノヤロオオオオオオ!!!!!!




ほとんどのお店が閉まっている通りのど真ん中で贅沢に場所を占領して思いっきり歌を響かせた。

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人は少ない。
でも静かなこの街の中で俺を止めるやつは誰もいないぞ。

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あ、警察来た。


超ドキドキしながらも、何か悪いことしてますか?みたいな顔してやり続ける。

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警察、お金入れてくれる。



後ろの中華料理店のスタッフさんがジュースを差し入れしてくれた。
と同時に1万ペソを置いてくれ、ウィンクしてお店に戻って行った。



散歩に来ていた幸せなそうな家族が足を止めてくれ、歌を聴いてくれる。
聴き終わるとお父さんが子供にお金を渡し、テクテクと歩いてきてポイっと入れてくれる。

膝を曲げてありがとうと言うと、子供は緊張して目を真ん丸くしてすぐにお父さんのところへ走って戻る。

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普段見ないアジア人なんて妖怪みたいで怖くてしょうがないんだろうな。




そんな怖がっている子供に折り鶴を差し出す。

恐る恐る近づいてくる子供。


折り鶴を開き、尻尾を引っ張って羽をパタパタ動かして見せる。


すると子供は、パッと笑顔になった。






ただの笑顔。

でもこの笑顔にはなんの不純物もない。
愛想なんてない、純粋なもの。


世界中どこを探したってどこにも売っていない。

どんな宝石よりも美しいと思える。


メリークリスマスと言って折り鶴を渡すと嬉しそうにお父さんの元へ走って行った。


プレゼントを渡したつもりだったけど、俺の方が最高のプレゼントをもらったよ。

今日のあがりは73400ペソ。38ドル。















今日もバイクを見に行ってたケータ君。
でもやっぱりゴーストタウンなので全てのお店が閉まっててまた明日出直すそう。

だいたいの目星はついてきたみたい。
うまくいけば明日には買えるかもしれないと言っている。

出発までにバイクにまたがるケータ君の姿を見たいな。










カオリさんの家に戻ると、みんながいそいそとオニギリを作っていた。



すごい数だ。


今日はクリスマス。
コロンビアでのクリスマスの過ごし方として、テルトゥーリアというものがある。


友達で集まって自分の好きな本をみんなに話して紹介するというなんとも健全な過ごし方。


今夜はカオリさんの生徒たちが集まって、みんなでこのテルトゥーリアをすることになっている。



日本人のみんなも、それぞれにネタを考えている。真面目な日本人たちは、どうしようーと悩んでいる。








夜になって生徒たちが集まってきた。

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みんなそれぞれに手作りのお菓子やスィーツを持ち寄っている。

家族と過ごすクリスマスの夜に学校の先生の家に集まるなんて、俺だったら考えられんなぁ。

カオリさんがいかにみんなに慕われてるかわかるな。

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さて、それじゃあテルトゥーリアの開始だ。

トップバッターは………まぁ俺ですね。


俺の発表は、日本のクリスマスソングの紹介。



日本を代表するクリスマスソングと言ったら?

もうあれしかないよね。





ハマショーのミッドナイトフライト。
マジかっけぇ。





ひーとりぼっちのクリスマスイーブ
凍えそーなーサイレントナーイト



いやー、ウルトラ名曲。





ええぇ?!知らない!?!

ハマショー、マネーしか知らない?!
クリスマスにやる曲じゃねえ(´Д` )






はい、いつかのメリークリスマスやりましたよ。
ベタですけどね、久しぶりに聞くとすごくいいですね。


「えー、詩というものはですねー、感情を直接綴るものと物語を展開していきながらその中から浮き上がらせるものとふたつの手法がありましてー、物語のほうは一見ストーリーを作ればいいだけで簡単に見えますが、その中に無駄な描写があったら表現したいことがボケてしまうし、逆に必要なさそうなことを挟むことで緩急をつけることが非常に重要になりますねー、」




生徒たちキョトン(´Д` )

歌詞の解説をしようと思ったけど断念。難しすぎるわ。









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生徒たちもみんなカタコトの日本語で一生懸命、好きな本の説明をしてくれる。
みんなかわいいなぁ。

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素晴らしかったのが、日本人チームのユータ君。
アメリカあいのり旅のメンバーのユータ君なんだけど、彼の趣味は星を眺めること。

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しかしこれが趣味の域を超えており、子供のころに行ったプラネタリウムに心を奪われ、何度も何度も通い、その帰り道に夜空を眺めては星の世界に想いを馳せていたそう。


しかしそれだけならまだ趣味の域だけど、ユータ君はあまりにも星が好きすぎて大人になってプラネタリウムの会社に就職。
毎日星を解説する側になり、当時の自分みたいに目をキラキラさせている子供達に星の魅力を伝えていたそう。


さらにそのプラネタリウムの会社が傾き始めた頃、会社を退職。

今度は世界の星を観るために世界一周に出発。


世界中の星が美しいと言われる場所を回っているという、漫画でしか見たことないようなロマンチストだ。


食べ物とか、音楽とか、世界遺産とか、世界一周の理由はいろいろあるけど、星を見る旅ってのは初めてだな。
そして最高にいかしてるな。






そんな彼の発表内容は、今までに見た美しい星空トップ3。

ノルウェーとベネズエラ、そして1位がニュージーランドらしい。



儚い光の粒の物語、その星に人間がみた夢、果てしない宇宙。


俺も星は好きだし、誰でも好きだろうけど、彼の目にはもっともっと様々なものが見えてるんだろうな。

曇りのない目で星のことをイキイキと話す彼のことが大好きになった。






こんな話を聞けて、路上もやれて今日もいい1日だった。
毎日毎日綱渡りだけど、明日も渡り切ってやるぞ。







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好調!!

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12月26日 木曜日
【コロンビア】 メデジン





「金丸さん、おはようございますー。」


「おはよー、」


「コーヒー、ミルク入れます?ブラックがいいですか?」


「ブラックかなー。ケータ君、今日は何時からバイク見に行く?」


「昼前くらいに出ようかと思ってますー。一緒に出ます?」



コーヒーカップから湯気がのぼる。
美味しそうな朝ごはんをサキちゃんとナオコちゃんが作ってくれる。

ゆったりとした朝の時間。

おだやかな空気が流れる。





photo:01



ちょ、カオリさん(´Д` )

みんな何事もないかのようにテーブル囲んでるし(´Д` )


いやー、いい写真だ。




「ちょっとー!!なんて写真撮るのよー!!それブログに載せるのー!!」


「カオリさん、コーヒーどうぞ。」


「あ、ありがとう。ゴクゴク………ぷはー、美味し。」

photo:02











さてさて、恒例の朝のカオリさん劇場を終えて今日も歌いに行くぞ。

昨日はセキュリティがいなかったから歌えたけども今日はそうもいかないぞ。

なんとか網の目をかいくぐって稼がないと。



バイクを見に行くケータ君とナオコちゃんと3人でタクシーに乗ってセントロへ。

今日でバイク見つけてきます!!と張り切るケータ君たちと別れて、俺はいつものショッピングストリートにやってきた。




photo:03



おほー、今日も賑わってるなぁ。
この熱帯のコロンビアも、汗ばむ年の瀬に向けて活気を増している。

俺の性欲も増してい…………


なんでもないです。








photo:04



稼げるほうの通りはセキュリティが厳しいので、まずは手始めに稼げないけど注意されないほうの路地で始めることに。


目の前のチキン屋さんで腹ごしらえして、いざ、ごった返す人ごみに声を上げた。








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んー、怒られない。

まったく怒られないけど、





やっぱりこの通りは反応が悪い。

他の国なら商売敵であるはずの物売りのおじさんたちもみんなフレンドリーだけど、お金の入りは悪い。


2時間やって足元には20000ペソほどのコイン。10ドルくらい。

悪くはないけど、やっぱり向こうの通りに比べたら全然だ。

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時間は16時。人が1番歩く時間帯。

よし、そろそろ頃合いだな。

ギターをしまって場所変えだ。













ボリバル公園からのびるもうひとつのショッピングストリート。

こちらはさっきの通りに比べてみんないい服を着ている裕福なエリアでマクドナルドもある。


路上をするのにもってこいの通りだけど、今日はやっぱりセキュリティがキッチリ見張っている。


でもだからといってハナから諦めたりしないぞ。

なんとかしてやる。










通りを歩いていると、向こうの方から何やら歌声が聞こえてきた。

なんだなんだ?
人だかりも出来てる。



近づいて行くと、そこではどっからどう見ても旅人風の欧米人のおじさんが路上でギターを弾いて歌っていた。

photo:10




ガットギターをジャカジャカやりながらラバンバを陽気に歌っているぞ。

満面の笑顔でものすごく楽しそうだ。


おじさんの隣には年季の入った自転車。
大量の荷物がくくりつけられており、一目で自転車旅をしてるんだとわかった。

こんなサインも出している。

photo:11




すげぇ、8年も旅してんのか。

しかも自転車でアフリカ縦断?

ヤバイ系の人だこの人^_^







おじさんの笑顔ニコニコの賑やかな演奏を楽しそうに眺める人だかりの中に、いつものセキュリティのお姉さんがいた。

ここらを担当してる彼女とはもう顔見知りだ。
何度も止められてるからね^_^




彼女、アンナのとこに行くと、俺のことを見てはぁ~と苦笑いしながら頭を抱えた。


「アンナも忙しいね。」


「まったく、また違う人が来ちゃったわよ。私は音楽好きだから何も言いたくないんだけど決まりだからねー。」


そう言いながらアンナは曲を終えたおじさんのところに行き、事情を伝える。

photo:12




すると、オー!!そうですね!!わかりました!!とニッコニコですぐにギターを片付け始めるおじさん。


さすが、やり慣れてる人だな。







「ハロー、自転車で旅してるんですか?」


「ハロー!!そうだよ!!僕はラファエル!!ポーランドから来てるんだ!!」


「僕もギターで弾き語りをしながら旅をしてるんです。ポーランドは大好きな友達がいるところです!!」


「ワオ!!そうかい!!僕も日本に行きたいと思ってるんだよ!!」



同じ旅人、しかも弾き語りの路上パフォーマー同士、いろんな話をした。

旅のトラブルとか、良かった国とか。

アフリカでは自転車で走ってるところを後ろからトラックに追突されて背骨と顔面を骨折してズタボロになり生死の境をさまよったこともあるんだって。


「でも僕はこうして元気さ!!そして路上で1番大事なのは笑顔!!ビッグスマイルで演奏していたらみんな立ち止まる。暗い顔でやってても誰もポケットの中のコインを取り出したりしないからね!!」












そんなラファエルと分かれ、さぁ俺もやろうかな。


いやいや、今ラファエルが止められたところじゃないか?

分かってる。でもだからってやらないわけにはいかない。


セキュリティのアンナに相談してみる。


これまで数日、いくら注意しても毎日しつこくやってくる俺のことをアンナも仕方ないわねぇと優しく見てくれている。

いつも1時間は時間をくれるアンナ。
その1時間だけでも他で3時間やるより効率がいい。



「あははは、もう。でもねぇボスが来たらすぐ怒られるわよ。」


「その時はすぐやめます。」


「わかったわ、ボスが回ってきたら教えるからちゃんとやめてね。頑張ってね。」



アンナ、ありがとう!!






周りをキョロキョロしながらアンナ以外のセキュリティがいないか確認して、ギターを音速で取り出して準備。

急いでチューニングしていると誰かがジュースを横にコンと置いた。


後ろの中華料理店のママだ。



「あなたの歌は素晴らしいわ。何かあったらすぐにお店に来るのよ。何でも言いなさい。お腹はすいてない?」



ものすごく優しい笑顔のママはコロンビア人。旦那さんが中国人で、ハーフで美人の娘さんは英語を喋れて、いつも店内から手を振ってくれる。

ママだけじゃなく、店員のコロンビア人のみんなが全員笑顔で気遣ってくれる。


そうこうしてるいちに、すでに人だかりが出来上がって演奏が始まるのを待っている。



よーし!!

気合いで歌うぞ!!!









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人だかりは絶えることなく道を埋め、どんどんお金が入っていく。

子供に折り鶴を渡すと、観衆たちから、わぁと声が上がる。

最高の時間。
これが3時間も出来たらコロンビアにいつまででもいたいところなんだけどな。

photo:15










人垣の後ろにアンナがやってきた。

もうそろそろ終わって、とジェスチャーしている。

もう1曲だけと指を立てると、申し訳なさそうに指でバッテンを作った。

ごめんごめん、アンナ、ありがとうね。




1時間はやれたかな。

今日もたくさんの人に聞いてもらえた。

わずか1時間なのに足元にはすごい紙幣がたまっている。

あがりは69200ペソ。35ドル

1時間で25ドルくらいもいってしまった。











「あー、稼いじょりますねー。」


ギターを片付けているところにケータ君たちがやってきた。


「まぁまぁかな。そっちはどうだった?」


「見つけました。いいやつ見つけましたよ。明日お金払いに行きます。あー、やったぞー!!」



嬉しそうに話すケータ君。
なにやら英語を話せるバイク屋さんのおじさんが一緒に色んなお店を回ってバイクを選んでくれたんだそう。

心配していたエンジンのことも、プロのおじさんがちゃんと音を聞いてくれたというから安心だ。

値段は10万円の予算以内である8万5千円。

税金やら手数料やらコミコミでこの値段なのだそう。

ケータ君の喜び方からして、よほど満足いくものが見つかったみたいだ。










photo:16



あの凹みまくっていたクリスマス前から一変してかなり好調。

ケータ君も順調に目的に向かっている。


2人ともここに来て南米に受け入れられてきたみたい。





「やっといい調子になってきたね。」


「そうですね。やっとバイクが手に入るぜー!!」




人でごった返す街を笑いながら歩いた。

長く続いたケータ君との旅も終わりに近づいている。

photo:17










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12月27日 金曜日
【コロンビア】 メデジン





「……アウアウアー………あうー………」


photo:01




今日も眠そうなカオリさん。
ナオちゃんが作ってくれた朝ごはんを前にしてもウトウトして自分では動けない。

まったく動かないのでみんなでアーンして食べさせてあげる。

口のところに食べ物を持って行くと、パクリと食いつく。


油断してるとゴロンと横になって寝始めるので注意していないといけない。

一度目が覚めると、とことんテキパキした人なんだけどね。









さぁ、今日も行くぞー………

1日1日の歌ってる時間はそんなに長くないんだけど、うるさくて声を張らないといけないのでいつも喉が枯れるまでやっている。

喉の調子はあまりよくないが、コロンビアを出るまでラストスパートで飛ばしてやる。






photo:02



今日の路上は少し作戦を変えてみよう。

セキュリティがいるのはお昼と夕方まで。
多分夜になったら彼らは帰るはず。
帰ってしまえはやりたい放題になる。


夜のセントロは危険だから暗くなったら帰ってきなさいとカオリさんには言われているが、今夜は金曜。
人がたくさん出るはず。
21時くらいまでなら大丈夫だろう。



というわけで19時くらいからに勝負をかけるとして、お昼の間はケータ君のバイクゲットに付き合わせてもらうことに。







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photo:04




やってきたのはセントロのバイク街。
無数のバイク屋さんやパーツ屋さんがひしめく中、まっすぐに1軒のお店に入っていくケータ君。

スズキの正規店だ。

photo:05



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「金丸さん、これです。カッコイイでしょ。」


ケータ君が指差したのは、スクーターよりもはるかに大きな250cc?のイカしたバイクだった。

photo:07




中古ではあるけどこれで8万5千円ならめっけもんだよ。




「はい?えー!!マジでー………はぁ、今日受け取る気まんまんだったのに、明日じゃないとダメらしいです………あー!早く乗りたいー!!」


明日早い時間に来てくれとのこと。

まぁ焦らない焦らない。
これから死ぬほど毎日運転しなきゃいけなくなるんだから。

photo:08










仕方なくお店を出て2人で付属品を買いに歩く。

バイクを買うと一言でいっても、その他もろもろを揃えないといけない。

まずはヘルメット。

そこらじゅうにメット屋さんがひしめいているので選び放題だ。

photo:09




コロンビアでは半ヘルってやつがない。というか半ヘルは違反なのだそう。
キチンとフルフェイスをかぶらないといけない。


ケータ君は半ヘルがいいみたいだけど、もし事故った時のことを考えるとヘルメットはなるべく頑丈なものであったほうがいい。

山道や未舗装道路も走るだろうから、飛び石や砂埃もひどいはず。


そう考えるとやっぱりフルフェイスが間違いない。

値段はだいたい2千円~5千円くらい。





photo:10



路上のヘルメット売りの兄ちゃんが面白かった。

この兄ちゃん。
いちいちリアクションが大げさで早口にまくしたててくる。

photo:11




ケータ君にヘルメットをかぶせて、横のボタンでサンバイザーをサッと下におろして、「ウィセニョ~~ル」と言う。

マジカッケ~みたいな意味かな。

photo:12





もうその顔とかリアクションが面白すぎて2人で大爆笑。

面白すぎて何度もそのサンバイザーを下ろしてカッケ~のくだりをやってもらった。




オ~~、ウイセニョ~~ル

photo:13











他にも防犯のロック、ガソリンの予備タンク、パンクしたときの修理キットなど、あらゆるトラブルを想定して道具を揃えないといけない。

なんとかなるは南米では通じないからな。


ロックもワイヤーだけでなくディスクロックも買っといたほうかいいだろうし、できればアラームもあったらいいと思う。

雨具もいるだろうし、荷物をバイクに装着させるための紐みたいなものも必要だろうな。


ケータ君、頼むから気をつけて。










photo:14



それからショッピングストリートへと向かう。
ケータ君やナオちゃんは今夜プラネタリウムを見に行くそう。

ロマンチストゆーた君が目をキラキラさせて今日のプラネタリウムを楽しみにしていた。

カオリさんも一緒に行って通訳してもらい、専門家の方にお話を聞かせてもらうと言っていた。



プラネタリウムなんて小学校から行ってないなぁ。

ちょっと興味あるけれど、今は歌うこと最優先。








ケータ君たちと分かれて、いつもの定位置にやってきた。

夕方になった通りは金曜日の活気で溢れかえっている。

始める前にいつもの中華料理屋さんへ。


ここのところ毎日ジュースの差し入れをくれるママ。
今日はちゃんと買おうとお店に入る。

たくさんいる店員さんみんなが笑顔で元気かいー?と迎えてくれる。

もうすっかり全員と顔見知りだ。






ジュースをとってレジに持って行くと、予想通りお金はいらないわと言うおばちゃん。

ちゃんと払いますと言っても、顔をしかめて、メッ!としかってくる。

それでも強引に小銭を取り出し2000ペソ差し出すとおばちゃん、受け取ってくれた。

とその瞬間、すごいスピードでレジの中から2000ペソ紙幣を取り出して俺の財布にねじ込んでどっかに逃げて行った。





もう…………両替してもらっただけやん………
おばちゃん、ありがとう。












よっしゃー!!そんじゃ気合い入れて夜路上いってみようかー!!









photo:15




はい、3曲で20000ペソ近くたまる。10ドルくらい。

やっべえええええ!!!!
コロンビアアアアアアア!!!





でいつものようにセキュリティ登場。
今日はアンナじゃない。
でもみんな顔見知りだ。



「ハイ、フミ。まだちょっと早いわ。20時になったら私たち帰るからそれからならいくらでもやってもいいわよ。」




了解です!!









photo:16



待っていると隣で演奏を始めた若いジャズブルースのバンド。
20歳らしいけど、全員マジうまかった。

そしてその演奏にあわせて踊るのが、この通りの名物おじちゃん、ミスインディア。

photo:17




ヒラヒラの服で女装し、化粧をし、メルモちゃんみたいな魔法の棒を持っている。

連れている犬もファンキーな飾りつけをされており、極めつけに頭の上にニワトリを乗せている。

オカマの動きでニコニコと可愛らしく踊るミスインディア。

この前は俺の演奏で踊ってくれた。


ミスターボージャングルのように軽やかにジャンプして着地した。










バンドの演奏も終わったところで、さぁ俺の出番だ。

ガツンとギターを鳴らすと、バンドにも負けないくらいの人だかりに囲まれる。

バンドのみんなが聞きにきてくれた。

子供も大人もカップルも酔っ払ったオッさんも。

みんなが拍手してくれる。


photo:18




photo:19








コロンビアは地球の歩き方の本の中でほんの数ページしか紹介されていない。
あんなにありとあらゆる情報が書かれているガイドブックなのに。

しかもメデジンに関してはまったく一切触れられていないそう。
カオリさんがいつも嘆いている。



たしかにコロンビアは見どころが少ない。
特にメデジンは物価も結構高いし、ボテロの銅像以外はなにもない、ただの都会だ。


でもだからこそ、何もないからこそコロンビアの素の顔を見ることができる。
観光地ずれしていない、この南米の経済国である光と影と、優しさと冷たさと。

いや、冷たさなんてほぼないな。

メデジンはこんな大都会なのに、みんな笑顔で人懐こい。
そして困っていたらどこまでも親身に助けてくれる。

photo:20




何もないことに親近感がわくのは、コンクリートだらけの日本で育ったからかもな。

ネオンが灯る通りにべサメムーチョの大合唱が響いた。












「金丸さん、そろそろカオリさんが心配するから帰りましょう。」


プラネタリウムを終えて戻ってきたケータ君とナオちゃん。
カオリさんたちはもう先に帰っている。
あんまり遅くならないようにね!!って念を押されたみたい。


通りはまだまだ人が歩いており、やればやるほど稼げそうだ。
でもカオリさんを心配させるのは心苦しいし、みんながご飯を作ってくれているはず。

帰って手伝わないと。




22時前にギターをしまう。

今日のあがりは72000ペソ。38ドル。

タクシーをつかまえてすぐに家に戻った。









「あー!!大丈夫だった!!本当に大丈夫だった!?セントロは危ないから夜は気をつけて、毎日やってたら稼いでることを知られてしまうから。」


カオリさんが心配性なのか、俺が楽観的なのか。

これまでたくさんの場所に行ってきて、危険を嗅ぎ分ける力はまぁまぁあるほうだと思う。


心配しすぎですよ、と言いそうになる。
でもそれは言ってはいけない。

南米ではほんの少しの油断が命に直結することは俺も自覚している。

心配しすぎるくらいのカオリさんが完全に正しい。







油断はどうしても生まれる。
常に気を張っているのは難しいもんだ。

攻める気持ちが蛮勇にならないよういつも冷静に周りをみていなきゃな。








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人生の灯り

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12月28日 土曜日
【コロンビア】 メデジン




「いやー、昨日のプラネタリウムまじでやばかったです。職員さんにお話を聞けたのがめちゃくちゃよかったですよ。やっぱり北半球と南半球では見える星が違うしうんたらかんたら…………」



ものすごくキラキラした目で話すユータ君。


うーん、わかる、気持ちは非常によく分かる。
でも星でそこまで夢中にはなれないなぁ………
薄汚れた人間でごめんユータ君!!





俺は星よりも人間の営みが見えるものが好き。
同じ光りの粒でも、夜の暗闇に広がる夜景はたまらなく胸を締め付けられる。




今夜はメデジン最後の夜。


この街に到着した日に見た、盆地の山に広がる美しい光りの絨毯。

最後になったけど、今夜は歌った後にあの夜景を見に行こう。







photo:01




遅めのお昼ご飯を食べ、日記を書いているとケータ君が帰ってきた。


ニコニコした顔。

そう、ついにバイクをゲットしてきたのだ。




これ!!


photo:02





「カオリさん、お願いがあるんですが………あとひとつだけ書類を作らないといけないっちゃけど、それを作る役所が1月7日まで休みらしくて………それまでいさせてください!!」


「うん、いいよー。でも毎日プリン作ってね。」


「は、はい!頑張ります!!」



やっぱり南米でも新年休みってのはあるんだなぁ。
しかも7日までって結構長い足止めだ。


俺は明日エクアドルに向けて出発する。
エクアドルは1週間くらいで抜けてしまって、ダッシュでペルー。
マチュピチュを見たらまたダッシュでボリビア、チリ、アルゼンチンに進んでいく。

無駄な時間は一切ない。


1週間のタイムラグが出来てしまったらここから先、もうケータ君と会うことはまずないだろう。

今夜が最後になりそうだ。










photo:03



セントロにやってきた。
今日もたくさんの人波。

最初はあんなに絶望的だったのに、今ではどこでも稼げそうな気さえする。


32歳になってみんなに祝ってもらい、気合いを入れ直したとたん好転したもんな。

多少強引でも、諦めない心で踏み出せば必ず道は拓ける。


やる前に諦めたらいけない、ってよく言うけど、やってみて5回くらいダメでもそれでもまだ諦めちゃいけないんだ。

photo:06



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1時間だけやって今日のあがりは32000ペソ。17ドル。










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中華料理店に挨拶に行った。
いつものみんなが笑顔で迎えてくれる。

photo:07





「ママ、明日出発します。エクアドルに行きます。毎日本当にありがとうございました。」


「明日出るの。そう………いつでも戻ってきなさいね。私たちはいつもここにいるからね。」


「ママ、お体にお気をつけて。」



ニコリと笑ってフェリスアニョヌエボ、と言ってくれた。


な、なんだろう、もう呪文でしかない(´Д` )



フェリスアニョヌエボとは、ハッピーニューイヤーという意味だった。



ベリベママ、みんなにも良い1年が訪れますように。
本当に本当にありがとう。

photo:08













路上を終え、みんなと合流して電車に乗り込んだ。

メデジンには街の中を縦に走る電車が通っており、どこまで乗っても1800ペソ、1ドル。


まだ完成して間もないのか、電車もプラットホームもとても綺麗だ。




この電車で北に走っていき、アセベドという駅で降りる。

ここで改札を出ずに乗り換えをするわけだけど、乗り換えるのは電車ではなくケーブルカーだ。


photo:09





このケーブルカーで山の斜面を登って行き、そこから見渡す夜景がとてつもなく綺麗なんだそう。


どう見ても観光客向けのアトラクションみたいだけど、このケーブルカーは観光客のためのものではなく、急な山の斜面に広がる住宅地に住む人々のれっきとした交通手段。

毎日ケーブルカーに乗って出勤とか、不思議な感覚だな。

それほどメデジンの山には無数の住宅地が広がっている。








ケーブルカーに乗り込む。乗り換えなので料金はなし。

動いているゴンドラにササッと乗り込む感覚、そしてそのゴンドラがぐいーんと宙に浮く瞬間の感覚がスキー場のリフトを思い出させる。








photo:10



ゴンドラはかなりの角度で斜面を登って行く。


眼下に広がるのは坂道と迷路のような階段だらけの住宅地。
こんなキツイ斜面なのに、隙間なく家で埋め尽くされており、それぞれの家がベランダや窓にクリスマスのイルミネーションを取り付けている。

photo:11




それが申し合わせたように青い電球で、外灯のオレンジ色と青色の組み合わせがとても綺麗。








ゴンドラはそんな住宅地の中を建物すれすれに登って行く。

photo:12



ゴミだらけの路地を走り回る子供の姿が見える。

トタン屋根や、潰れた廃墟だらけ。


聞くところによると、このエリアは貧しい人たちが住むスラム街となっているらしく、あまり足を踏み入れてはいけない地域なんだそう。

キツイ斜面に暮らすのは何をするにもきっと大変だろう。

でもその分、光熱費などの公共料金が安く、家賃もかなり安いだろう。
そうなると自然にそこは貧困層が住むエリアとなる。


そして貧しさは犯罪の温床だ。

ゴンドラはそんなスラム街の上をゆうゆうと登って行く。

まるでライオンのいる檻の上を飛ぶように。












ふと、振り返った。


そこにはものすごい光りの絨毯が広がっていた。

photo:13





どこまでも続くオレンジ色の夜景。
盆地になっているので、向こう側の山の斜面にもびっしりと住宅の明かりが敷きつまっている。


儚い光りのまたたきはまるで夜の闇に抗うように、夜の底に寄り添っている。





夜景を見るたびに思い出す。
遠い昔の日。

昔の彼女と行った地元の夜景スポット。

この光りのひとつひとつに人の生活があり、ひとつひとつに人生のドラマがあり、悲しみや喜びや苦しみがあるからこそ、こんなにも美しく見える。

色んな人がいる。
たくさんの人生を見てみたい。


そして俺は日本一周の旅に出た。





あの時と何も変わらない。
人の暮らしを見るたびに、そこにある人生模様や感情のひだに、胸を締め付けられる。

その人生をもっと深く見てみたくなるし、できることなら入れ替わって体験してみたいとさえ思える。



小さな城下町の造り酒屋、
山深い集落の農家、
何年も何年も墓守をするお坊さん、



世界に出ても、この想いは強くなる一方。
海外という異国の地でも、人間は同じ感情を持っているし、生きるためにやるべきことは何も変わらない。

みんな弱いし、だから寄り添わないと生きていけない。



その事実がたまらなく胸を締めつける。
俺たちは同じ人間。へりくだることはないし、見下すこともない。



ここラテンアメリカでは、アジア人というのは東洋の不思議な生き物という目で見られる。

変な顔をした珍しい生き物といった感じ。


でもそう思われることで、この地球に生きる人々の生活を垣間見ることができる。








光りの粒はキラキラとまたたく。

そこに住む人たちのことを窓をのぞき込むようにイメージできる。

とてもささやかな、当たり前の日常。





明日この街を出る。

photo:14








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バイバイ、カオリさん

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12月29日 日曜日
【コロンビア】 メデジン ~ バス移動







目が覚める。

photo:01




コーヒーを飲んでサキちゃんが作ってくれた朝ごはんを食べる。

カオリさんをそろそろ起こそうかと相談を始め、ナオちゃんがカオリさんを揺すり起こす。


いつもの変わらぬ1日。



今日も歌いに行こうか。
いや、今日はメデジンを出発する日。

長かったメデジンともこれでさよならだ。






遅くなったけど、ここでコロンビアのミニお国情報。


★首都……ボゴタ
★言語……スペイン語
★人口……4600万人
★通貨……コロンビアペソ
★レート……1ドル=1900ペソ
★世界遺産……文化4件、自然2件




1500年にスペイン人がやってきてから植民地となり、その支配は1810年の独立まで続く。

コロンビアと聞いて誰もが思い浮かべるのは、その治安の悪さだと思う。
ゲリラやテロリストによる反政府活動の内戦が繰り広げられ、コカインの産地として麻薬カルテルの戦争など、世界で1番行きたくない国とイメージする人も多いと思う。

しかし現在は内戦も終わり、治安はかなり改善されてきているんので、今回の滞在みたいに平和な日々を送ることができた。


もちろん、行ってはいけない地域。
出歩いてはいけない時間があるのは忘れてはいけない。


それさえ注意していればコロンビアはサルサ音楽に満ちた陽気な国民性で、南米では珍しい先進国の空気を味わえるし、何より美人の産地として毎日美人と巨乳に出会える。

観光地も結構あるし、パナマやグアテマラから一気にエクアドルに飛んでコロンビアをスルーしてしまうのはもったいない気もする。


まぁやっぱりペルーやボリビアに比べるとかすんでしまうところはあるけれどね。


まぁなんと言ってもコロンビア最大の観光地はカオリさんの家!!


この愛に溢れた女性がいつもここで笑顔でいられるようみんなも彼女を愛してあげてください。

photo:11











荷物をバッグに詰め込んでいく。

でも詰め込むバッグは今までのものじゃない。

新しいバッグゲットしたぞー!!







この旅、4代目のキャリーバッグを襲名したのは!!



これ!!







photo:02








はい、コロンビアの主婦の味方、スーパーマーケット、イグジトのお買い物キャリーです。

お婆ちゃんが持ってるやつ(´Д` )





いや、これウケ狙いじゃなくてマジでいい。


タイヤでかいから石畳もなんのそのだし、コロンビアの人が見たら食いつくこと間違いなし。

値段いくらと思いますか?


カオリさんが持ってたイグジトのポイントカードのポイントを使って千円です。


やっしいいいあいい!!!!!!

コロコロ滑らかあああああああ!!!!!!







ああ、ただのゴミを引きずってた中米キツかった………

ほら、もうただのゴミでしかないもん。

photo:03




カリフォルニアのベニスビーチで4千円で買ったバッグ。迷いなくゴミ箱にダンクシュートしました。

グッバイ。












荷物をまとめたりシャワーを浴びたりやることは色々あるけども、予想通りこのメンバーでは時間ギリギリまでゆっくりしてしまうといういつものパターン。


慌ててバタバタと準備していると、出かけていたケータ君が帰ってきた。

バイクの名義変更という最後の手続きに行っていたんだけど、苦笑いしながらカオリさんにそのむねを報告するケータ君。




「カオリさん、お願いがあるとですが…………」


「どうしたの?」


「…………あと8日ほど泊めさせてください!!」



どうやら名義変更の手続きをしに行ったところ、役所が今日から年末休みに突入したらしく、休みが明けるのが1月の7日なのだそう。

つまりそれまでケータ君はメデジンを動くことができない。



はい、もうケータ君とどこかで落ち合う可能性ゼロ。


ただでさえバイク移動は時間がかかるのに、10日もタイムラグができてしまったらもうケータ君は俺に追いつくことは不可能だろう。





長かったケータ君との旅もこれで終わりか。
寂しいけど、お互いにとってはいいことかもしれない。

俺もケータ君も1人のほうが攻める旅が出来るしな。

まぁ俺はまだしばらくナオちゃんと移動することになりそうだし、次の目的地のエクアドルに行けば、しばらく前に別れたあの2人が待っている。












「最後にみんなでご飯食べに行きましょう!!」


カオリさんの提案で、泊まっているメンバー全員でご飯を食べに。

俺とナオちゃん、そして星マニアのユータ君が今日ここを出て行く。

その入れ替わりでまた別のバッグパッカーが3人やってきている。


総勢11人でゾロゾロとご飯を食べに行った。







なんだろう、カオリさんの家。
まるで友達の家に遊びに来ているみたいだった。

昔高校生の時とかに友達の家で夜中まで遊んで雑魚寝したような、あんな懐かしさがあった。


もちろん、甘えが過ぎてカオリさんを不快にさせるようなことは決してしてはいけないし、カオリさんも俺たちに注意するところはする。


でも俺たちを頼ってくれるカオリさんの性格がとても居心地よく過ごさせてくれた。


無料で泊めさせていただいているのに、カオリさんはいつも俺たちに何かをしてくれようとする。

本当は俺たちがカオリさんにしなければいけないのに。


泊まってるみんなも、カオリさんも、みんなとても大人だった。








ご飯を食べ終えた時点で、すでにバスが出る30分前。
バタバタとタクシーを捕まえる。


「元気でね、気をつけて旅をするんだよ。」


いつも外出する時、帰って来た時、必ずハグをしてくれるカオリさん。

タクシーに乗る前にまたカオリさんとハグをした。

本当に愛すべき人。
世界の片隅にこんなオアシスがあるなんて、やっぱり旅は面白い。


カオリさん、そして数日を過ごしたみんな、ありがとう。元気で。











photo:04




「あああー………寂しいなぁ……泣きそうですよ。」


バスターミナルの中で見送りにきてくれたケータ君が笑いながら言う。


メキシコの泥酔の毎日、
初の2人でのヒッチハイク、
オアハカの死者の日、
グアテマラへのインディージョーンズみたいな国境越え、
失恋、
アンティグアでの料理の日々、
パナマでの再会、
地獄のカリブ海漂流、


数え上げればたくさんのことをしたなぁ。
楽しかったことも苦しかったことも。

もはや旅に出る前、日本にいる時からずっと知っていたような、そんな親近感さえある。

マジでこんないい奴なかなかいない。
彼氏を探してる方はケータ君狙ってみてはどうですか?

人柄はマジで保証します。


まぁ女の子から見て素敵かどうかはわからないけどね。

男の俺から見たら、こんな素直で男気のあるやつはなかなかいないよ。




ケータ君、南米バイク旅、マジで気をつけて。
俺も気をつける。

お互い人が大好きで、たまに入り込みすぎて痛い目を見ることもあるけど、これからもそんな旅をして行こう。

無事に会ってまたビール飲もうな。

photo:05













ボリバリアーノ会社のバスは30分遅れの15時にメデジンのターミナルを出発。


ここから20時間の移動でエクアドルとの国境の町、イピアレスまで乗り換えなしの直行だ。


ゲリラや強盗が活発になるというクリスマスシーズンは終わったが、それでもこの年末年始も普段に比べたら彼らはよく出没するという。


だいたいこのルートを通る旅人はお金などの貴重品をいくつかに分散させて持ち、さらに腹巻や内腿に忍ばせて移動に臨む。

心配は少しはある。

でもこのボリバリアーノはゲリラにみかじめを払って襲わないもらうよう手を打っていたり、さらに出発の際に乗客全員の顔をビデオカメラで撮影して回るという念の入れよう。

人気のバス会社というのも分かる。


Wi-Fi付き、モニターでの映画上映、広い座席の間隔、

快適なバスはウネウネした山道をアクセルをふかしながらブンブン走っていく。


ほら、こんなに快適。

photo:06










photo:07



コロンビアは経済国ではあるが、都市部以外は広大なジャングルが広がる未開の地域に覆われた国土。


熱帯植物が生い茂る川沿いの道はどこまでも原始的だ。

こんな山奥で隠れてコカインなんか作ってんのかなー。

映画スカーフェイスでアルパチーノが買い付けをしたのってこんなとこだったっけ。

photo:08




それも昔の話なのかな。

いや、コロンビアは今でも麻薬大国だよな。

photo:09











そんな原生林の向こうに太陽が沈んでいく。

人間がいなくたって、自然は変わらず摂理を繰り返す。

果てしない南米大陸も2ヶ国目。

赤道を越えれば、そこは人生初の南半球だ。

photo:10







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いざアンデスの懐へ

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12月30日 月曜日
【コロンビア】 イピアレス
~ 【エクアドル】 キト





「金丸さん………金丸さん……着いたぎゃー。」


「え?……え?イピアレス?」


「ほだらー。行くだぎゃー。」




ゆうべ明かりの消えた真っ暗なバスの中で日記を書いたり、消去されてしまった地図のピンの打ち直しをしているうちにいつの間にか眠っていた。


南米のバスの中ではあまり眠りたくない。
いつ物を盗まれるかわかったもんじゃない。

眠りながらもiPhoneやお金の貴重品は腰の後ろに隠して取られないようにしていた。








photo:01



バスを降りた瞬間、冷んやりとした空気が体を包んだ。
今までのメデジンが汗をかくくらい暑かったのだが、驚くくらい一気に気温が下がった。
ダウンが必要なくらいの温度。


周りを見てみると、坂の斜面にびっしりと敷きつまった家々。
曇天の空が僻地の空気を演出する。

photo:02




かなり高地に来ているんだろうな。
雲が低く、山脈に抱かれた町という雰囲気。
馬車が乾燥した砂埃を立てる町、イピアレスに到着だ。









バスを降りるとタクシーの客引きのおじさんたちが群がってきた。

こんな田舎町なのに、とりあえず外国人だからちょっと値段を上げようという客引きをしてくるところが、この町に訪れる旅行者の数を物語っている。


それくらいメインの国境。
誰もが通過する町。

しかしこのイピアレスはただ通過するだけにしてはあまりにももったいない町。




タクシーのおっちゃんたちが言ってくるのは、フロンテーラか?!とラスラハスか!?のふたつ。


フロンテーラとは国境という意味。
コロンビアを出てしまう前に、もうひとつのラスラハス行きのコレクティーボに乗り込む。

15分ほどの距離で2000ペソ。1ドル。









photo:03



乗り合いタクシーはアップダウンの激しい道をブンブン進んでいく。

窓の外には深くえぐれた谷と川と切り立つ雄大な自然が広がっている。

それはまるで絵のような目を疑うスケール。

そうだ、ここはもうアンデス山脈なんだ。
標高も2000メーターを超えているはず。










コレクティーボはそんな山道の途中で止まった。

周りに少し民家が見える。

坂道をおりて行くと、そこには土産物屋さんや食堂が並び、たくさんの人たちが歩いていた。
寒い気温に、みんなジャケットやダウンを着ている。
まるでお寺の参道みたいだ。

photo:04




それもそのはず、ラスラハスとは教会のこと。

イピアレスに綺麗な教会があるから是非見といたほうがいいとの情報をゲットしていたんだけど、こんなに人が集まるような一大観光地なんだ。





photo:05



土産物通りの入り口で、一軒のお店のおばちゃんが荷物うちに置いていきなさいーと声をかけてくれ、お言葉に甘えて身軽になり出発。


ズラリと並ぶお土産屋さん。

その間にインディアンのおばちゃんたちの物売りの姿も。

女の人なのに、男性用みたいな黒いハットをかぶっているのがとても印象的な彼女たち。
浅黒い肌とアジア人のような顔つき。ハットにつけたクジャクの羽が美しい。
アンデスの民ってやつだ。

photo:06









photo:07



坂道は川でえぐれた深い谷の下へと続いていく。
まるでナウシカかラピュタみたい。

かなり下まで降りてきたところで、突如ものすごいものが目に入った。








photo:08



こいつはすげー。
こりゃ観光客来るわ。

山の谷に白亜の壮麗な教会が立っていた。

切り立つ崖にへばりつくように作られており、川にかかる橋と一体になりまるで中世のおとぎ話みたいな雰囲気。

photo:09




教会内もまた美しく、驚いたのは奥の祭壇の壁が、そのまま崖の岩肌になっているとこ。

日本にも崖や大岩に埋め込むように作っている社寺はたくさんあるが、教会で見たのは初めてだ。

photo:10




セレモニーが行われており、たくさんの人が神に祈りを捧げていた。

観光客も地元の人も。

photo:11





外には無数のロウソクが立てられた岩や、ちょっとした滝が流れ落ちていたり、久しぶりにちゃんとした観光地ってとこに来た気分。


こんな山奥の何もない深い谷間にひっそりと佇む美しすぎる教会。
おとぎ話に出てくるようなシチュエーション。
世界遺産にもなってもおかしくないレベルだよ。

イピアレスのラスラハス教会。
ヨーロッパで教会はたっくさん見てきたけど、それらにひけを取らないレベルだわ。

photo:12










参道の食堂でご飯を食べ、荷物を受け取ったら、またコレクティーボを捕まえてイピアレスのバスターミナルに戻る。


そしてここから国境行きの車を探す。
まぁ客引きがいっぱいいるから見つけるのは簡単なんだけど、みんな5000ペソとかふっかけて来るんだよな。2.5ドル。


ラスラハス教会に行くより全然近いのに、倍以上の値段とか舐めてるにもほどがある。

高いよと言うと荷物が多いからなと素っ気なく言ってくる。
乗らないんならいいんだよ、あっち行って、困るのはお前らだよ、みたいな雰囲気が若干頭に来る。



「高いぎゃー!!なんでそんな高いらー!!嘘ついたら地獄に落ちるでらー!!」


ナオちゃんが小さい体でピーチクパーチク文句を言うが、おっさんたちは、なんだこのヒヨコは?みたいな顔でまったく相手にしてくれない。



そんな中、コレクティーボに声をかけて回り、2000ペソ、1ドルで行ってくれる車を発見。

さっさと乗り込んだ。







コレクティーボは年末の活気に賑わうイピアレスの町の中を走り、あっという間に国境のカスタムの前に到着。

ドライバーにお金を払う。

お釣りをくれる。


金額が違う。


「おい、おっさん、1人2000ペソって言ったよな?なんで3500ペソとってんだよ?」


「エスパニョーラ、サルササルサ、ボテロ?」


すっとぼけてるおっさん。
なんで言ったことをくつがえすんだろう?嘘なのに。

文句を言っているといつものようにワラワラ集まってくる野次馬たち。

もちろんスペイン語なので何言ってるか全然わからない。

スペイン語わからないと言うと、スィースィーと言いながらそれでもスペイン語を話し続ける。


こうなると大体毎回、どれどれ!!どいてろ!!俺が話してやる!!みたいな感じで偉そうにやってくるおっさんがいる。


おっさん登場。そしていつもの第一声。



「ユースピークイングレス?」


「イエス、喋れます、このドライバーが2000ペソと言ったのに3500ペソ取ったんです。」


「ボテロボテロ、コロンビアカリブ!!」


はい、最初の一言以外全部スペイン語で余計なおっさんが増えただけ。

わーわーと口々にわめくおっさんたち。
まるで国会の政治家みたいだ。



あー!!もういいもういい!!
80円くらいいいよ!!
タバコ2箱買えるね!!よかったね!!









悔しがってるナオちゃんと一緒にイミグレーションへ。
まずはコロンビアの出国手続き。

photo:13




2秒で終了。

そこから歩いてエクアドルへ向かう。


「やったぎゃー!!歩いて国境越えだぎゃー!!でら嬉しいもんでー。」



ナオちゃん、今回の旅5ヶ国目。

まだ5ヶ国目なのに、ジャングルの渡し舟、カリブ海の地獄の漂流、そしてゲリラをかいくぐっての徒歩越えと、まずほとんどの人が避けるようなハードコースばかりの国境越えをクリアーしていってる今時の山ガール。

旅人レベル上がりまくりだよ^_^







photo:14




小さな川にかかった橋を越えて、今度はエクアドル側のカスタム。

かなりの人ゴミでごった返しており、イミグレーションには長蛇の列。

photo:15




50円のアイスクリームを食べながら列に並び、ちゃちゃっと入国カードを記入して窓口へ。



はい2秒でスタンプゲット。

入国税もめんどうな質問も、なんなら荷物チェックも一切なし。


エクアドル入国だ。












まず目指すのはエクアドルの首都、キト。

アンデスの山に抱かれた標高2800メートルに位置する街らしい。


2800って富士山の7合目くらいかなぁ。
だったら多分大丈夫。

富士山頂上では頭痛で苦しんで、せっかく1合目の森の中からギター担いで上がって日の出とともにゲリラライブといきたかったんだけど、あまりにも痛くて2曲しかできなかったんだよな。


3600メートルを越える標高の街があったら路上は無理だな。





キトに行くためには、まずこの国境からトゥルカンという最寄りの町まで行かないといけない。

1人1500ペソの乗り合いバン。15分の距離かな。









バンは小さな町の中を走り抜け、バスターミナルに到着。

降りた瞬間、客引きのおっさんたちがキトキトキトキトーーーー!!!!うっひょおおおお!!!!と群がってくる。


「よーし!!わかった!!5ドル?5ドルだよな!?」


「スィースィー!!5ドル!!バモス!!」


俺たちの荷物を持って勢いよく階段を降りていくオッさん。

急いでついていくと、だだっ広いバスの発着場があり、1台のバスが動き出していた。

そのバスを追いかけるオッさん。

そして荷物を荷台にぶち込んだ。


ぶち込んだ途端、加速して走り出すバス。運転手は気づいてないみたい!!!



「おおおああ!!!ちょ、ちょっと待てええええええ!!!!」


「待ってぎゃー!!」


ダッシュで走って入り口に飛び乗った。


はぁはぁ………
て、ていうかこれキト行き!?

まぁいいか、多分大丈夫だろ。







という最速の乗り換えでキト行きをゲットし、バスはぶんぶんと山道を走っていく。

photo:16




坂を登り、カーブをクネクネと曲がり、どこまでも登って行く。

しだいに窓の外の景色が見慣れないものに変わっていく。

photo:17





んー、なんか雲が低いなぁ。






photo:18



ん!?低すぎじゃねぇか!?

目の前に広がる山に雲がもっさりとかかっている。

霧ではない。完全に雲の高さにまで標高が上がってきている。

photo:19




日本だったら高い山のかなり上の方にまで登らないと見ることの出来ない光景が、バスの車窓に広がっている。

おいおい、なんだよこれ。

まるでロードオブザリングみたいに壮大で果てしない物語の中にいるような気分にさせてくれる。

photo:20



ここはもうアンデスの懐。

コンドルは飛んでいく、のあの孤独で寂しげな笛の音が聞こえてくるようだ。

photo:21







そんな山の上に小さな町があったりするんだけど、完全に雲に覆われており見えなくなっている。

雲の中で暮らしているなんてどういう気分なんだろう。

もうほとんどおとぎ話の天空人だ。

幻想が入り混じり、目の前に浮かんでは消える。

photo:22














バスは5時間以上のドライブで暗くなった街の中に入ってきた。

キトだ。


エクアドルの治安についてだけど、まずキトにおいてはそこまで悪くはないみたい。

古い町並みが世界遺産に登録されており、たくさんの観光客がひっきりなしにやってくる一大観光地なので、警察も治安維持に力を入れているみたい。


ただやはり行ってはいけない場所、歩いてはいけない時間帯などはキチンと把握しておかないといけない。

キトで観光客が訪れるのは旧市街と新市街のふたつのエリア。


旧市街はスペインに征服された当時のヨーロッパの面影を色濃く残す歴史地区でたくさんの観光客がひしめいているんだが、夜になると閑散とし、治安が悪くなるという。

有名な日本人宿のスクレはこの旧市街にあるそう。




そして新市街はというと、綺麗なバーやレストランがひしめく整備されたエリアで、夜中までクラブがドンチャン騒ぎをしているので出歩いたって問題ナシ。

欧米人向けのホステルや安宿が点在しており、治安を考えるとこちらで宿を取ったほうが良さそうだ。




というわけで新市街へと向かうわけだけど、このバスターミナルもなかなか治安が悪いという話。
いきなり後ろから首を絞めてきて、慌ててるその隙にもう1人の仲間がバッグをかっぱらうという首しめ強盗ってやつがよく出るらしい。


時間も時間だし、とっとと移動してしまわないと。







ターミナルの中にすぐ市バスの乗り場を見つけた。

待ってる人たちに地図を見せて新市街への行き方を尋ねる。

すると1人の優しそうなおじさんが丁寧に教えてくれた。

少しだけ英語が喋れるおじさん。ミゲル。


彼と一緒にバスに乗り、乗り換え1本で新市街へと向かう。

大きなバッグを持っている俺たちに、こっちだよ、ここに入りな、とずっと先導してくれるミゲル。



目星をつけていたホテルがあるんだけど、そこの住所を見せると、わざわざ最寄り駅で一緒に降りてくれ、こっちだよ!!うひょー!!とテンション高めに案内してくれる。


ぬおー、いきなりいい人に出会ったなぁ。








すでに暗くひと気のない道を歩いていくと…………見えてきた見えてきた。


ホステルタクソ。

小ぢんまりとした目立たないホステル。



「ミゲル、あった、ここだよ。ありがとう!!」


「ヒャッヒャッヒャー!!!よし飲みに行くぞ!!」


「え!?の、飲み!?どこに?!」


「俺の知り合いがロックバーやってんだ!!メタルは好きかい!?いいいややああああ!!!」


「あ!!フミさん!!フミさーん!!来ましたねー!!」



ホテルの前で話してると、中から日本人の声がした。
こっちに手を振る影。


その声の主は………






photo:23



エビちゃん、ヨシコさんカップル!!

グアテマラで別れ、俺より遅れて中米南下をしてきた2人だけど、俺がコロンビアにいる間に一気にパナマから飛行機でこのキトに先回りしていたのだ。



「うわー!!久しぶり!!元気にしてましたー!!」


「いやー!!そっちこそ!!グアテマラでiPhone盗まれたのヤバかったですねー!!」


「うちらもパナマから飛行機乗るのすごい大変だったんだよー。エクアドルの出国チケット見せろとか言われてすごいもめたんだよー。」


「いやー、この写真見てくれよ。この女とこの女とこの女!!俺3人も彼女がいてマジ忙しいんだよねー!!よおおーーし!!!」


「ふ、フミさん、この人誰ですか?」




photo:24



久しぶりの友達との再会になぜかテンションの高いエクアドルのおじさんが混ざっているというシチュエーション。

でもミゲルはめちゃくちゃいい人。
いきなりこの人に会えてよかった。




「よおおおーーーーし!!!飲み行くぞイエエエエエエエエイ!!!!!」






photo:25



photo:26



photo:27




はい、というわけで再会の積もる話もあるんだけど、ミゲルに連れられわけのわからないまま新市街の飲み屋街に行き、ハードロック好きが集まる怪しげなバーでなんか知らんけどハーレー乗りの兄ちゃんたちとしこたまビール飲みまくって泥酔するというエクアドル初日。

photo:28





「ボオオアオオオオ!!!アイアンメイデン最高おおあああお!!!!!」


「いやー!!俺彼女が3人いてさー!!マジヤバイんだよねー!!」


「ビール持ってこーーい!!!」


photo:29



30時間の移動からのキト到着、即ビール浴びまくりという謎のシチュエーションでグッデングデンになったけど………




とにかく南米2ヶ国目、無事到着!!!


photo:30








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12月31日 火曜日
【エクアドル】 キト





アンデス山脈の懐に抱かれた街、キト。

2800メートルの高地に位置し、山々に囲まれた険しい地形に隠されたように街が形成されており、まるで秘密の空中都市といった雰囲気。

征服時代の古い街並みが手つかずで保存されており、その時の止まったような街自体が世界遺産に登録されている。


低い雲、街を囲む山々、伸びやかな高地の風が冷たくて気持ちいい。



雰囲気がガラリと変わった南米2ヶ国目、エクアドルのミニお国情報。


★首都……キト
★最大の都市……グアヤキル
★人口……1350万人
★独立……1822年。スペインから
★言語……スペイン語
★通貨……アメリカドル
★レート……1ドル=100円
★世界遺産……文化2件、自然2件




スペイン語で赤道という意味のエクアドル。

南米の中ではあまり目立たない国だけど、ユネスコの世界遺産登録第1号のガラパゴス諸島は固有種の宝庫として動物好き以外にもとても有名。

首都であるキトは、ペルーのクスコに次ぐインカ帝国第2の都市として栄え、今も古き良き街並みを残すアンデスの古都として世界遺産に登録されている。

小さい国土だけど、その文化遺産、自然遺産はとても魅力的でたくさんの観光客が世界中から訪れるが、治安の悪さはかなりのもので、先日もグアヤキルで日本人の夫婦が襲われ旦那さんがピストルによって殺されている。

夜間の出歩きは極力控え、タクシーも正規のものを利用し、1人行動は避けたほうがいい。

危険ではあるけども、雄大なアンデスに抱かれたキトやクエンカの歴史的な街並み、そしてガラパゴスの動物たちは人々をひきつけてやまない。

充分注意して観光する分には、とりあえず何もないと思う。思いたい。







キトには有名な日本人宿のスクレという宿がある。

泥棒宿として定評のあるこの宿だけど、たいていの日本人はここに泊まるらしい。


というわけでエビちゃんとヨシコさんもそこに様子を見に行ったみたい。


まずスタッフの対応。

エビちゃんたちが来たというのにずっとテレビを見ていて2人のことを無視。

何度部屋空いてますか?とたずねてもテレビを見ているので、テレビの前に顔を突き出して、空いてますか?とたずねると、面倒くさそうに対応してきたそう。


何人か日本人もいたそうだけど、エビちゃんが笑顔で挨拶したところ、え?友達じゃないのに声かけないで、みたいないつもの閉鎖的日本人丸出しの怪訝な視線を向けられて返事もしなかったそう。


というわけでものすごい勢いでスクレを却下して今はこのホステルタクソに泊まっている。

photo:01



値段はドミトリー8ドル。
高い。

でも今はシーズンオフということと、エビちゃんたちの交渉のおかげでツインベッドの部屋に同じ8ドルで入らせてもらえた。

スタッフのカルロスも気が利くめちゃくちゃいい奴。

photo:02







ちなみにスクレの値段は5ドル。
その値段が魅力でみんな行くみたいだけど、泥棒は出るし、設備も汚く、まぁ行く価値はないかな。

好きな人は好きみたいだけど、日本人宿だからといってわざわざ行く必要なんてない。












ゆうべ遅くまでハードロックバーでミゲルたちと大騒ぎして、それから宿に帰ったんだけど、なんとエビちゃんたちが俺たちのためにご飯を用意してくれていた。

遅く到着するだろうからご飯を食べる暇もないだろうと考えてくれていたのだ。

なんていい人たちだー。

最初に会ったのはメキシコシティーのペンションあみーごだったなぁ。

そういえばナオちゃんとも、ケータ君ともペンションあみーごで会った。


みんな自分たちの行きたい場所を優先する旅をするメンバーなのでずっと一緒に動くってことはないけれど、その距離感がとても心地いい。

離れてはどこかでまた会って、また離れていく。

おそらく南米にいるうちは、ここから先も何度か会うことになるだろうな。


2人の作ってくれたご飯はもちろんめちゃくちゃ美味しかった。




というわけで今夜は俺たちが2人に何か作ろう。
食材の買い出しのため、みんなで市場へ向かった。








photo:03



宿を出て外を歩くと、そこはただのゴーストタウンだった。

全てのお店が閉まり、この綺麗な街を人っ子1人歩いていない。


うん、そうだよね、今日は31日。
2013年最後の日だもんね。



大晦日だああああ(´Д` )

岡山の婆ちゃんの家に里帰りして、特番見ながら酒飲んで、牡蠣を焼いてポン酢で食べて、

外の池は凍りつき、深い山々は全て枯れ木で茶色くカラカラと音を立て、雪が降り、やることもなくコタツの中できんぴらごぼうをつまみながら酒飲んで………

榊の葉とお米を持ってお墓参りに行き、近くの小さなお社に落ち葉を踏みながら初詣に行き………




あああ………あの年の瀬の厳かな雰囲気はここには1ミリもない。

日本の年越しっていいなぁ。







では南米人の年越しの仕方とはどういうものか。



1、女装

photo:04




2、黄色いパンツをはく

photo:05




3、変な人形がそこらじゅうで売ってる

photo:06






これだけ見ると頭のおかしい人たちみたいな感じですね。

実際こんな感じです。


うん、頭おかしいな。



ここら辺では年越しに男は死ぬと言われており、そのために男たちは女装をして死から逃れようとするんだそう。



そして黄色いパンツを大晦日に裏返して履き、年をまたいだらパンツを正常に履き直すという謎の風習。
こうすることでお金に困らない1年になるんだそう。


変な人形に関してはまた後ほどたくさん出てくるので、そこで書きます。


世界中どこにいっても、迷信や風習というものは人間の生活と切り離せないものだな。








photo:07



他の場所は完全にゴーストタウンだけど、市場の周りだけは賑やかな活気があった。

正月のための駆け込みお買い物といった雰囲気。

photo:08




元日の明日になると、この市場さえも閉まり、街のすべての機能が停止するらしい。

俺たちも明日のために食材を買っとかないとな。




photo:09



photo:10



メルカドの中はいつもの南米の空気。
ごちゃごちゃした迷路が広がり、狭い通路を人が押し合いへし合いで行き交っている。

ここでエビちゃんたちオススメのモツのスープ、トウモロコシのふかしたもので腹ごしらえ。

photo:11



ラテンアメリカでは一般的に食べられてるメニューだ。

お腹いっぱい食べて1.75ドルくらい。
ただ衛生的とは言えない環境で内臓系を食べるのは若干抵抗があるけど。









今夜と明日の分の食材を買い込み、市場の周りを散策。

すると路上に靴磨きのおじさんを発見。


靴磨きは世界中どこに行ってもいる。
特にアラブ圏やここラテンアメリカ地域では、ホントそこら中で見かける。

日本でたまーに発見すると、うわー、真っ黒な手をして、こんな仕事しかないんだろうなぁくらいにしか思わなかったけど、外国では発展途上の貧しい国であろうとも、靴をピカピカに綺麗に保っていることはジェントルマンとしての大事なたしなみとなる。

なので街ゆく人みんなとてもよく靴磨きをしてもらっている。

それだけ需要のある仕事だし、決して小銭集めの見下される存在ではない。





俺のブーツもいい加減ボロくなってきてるしな。
新年に向けて綺麗にしてもらおう。


というわけで人生初の靴磨きをお願いした。




ビフォー

photo:12







アフター

photo:13






3分くらいかな。
いくつもの工程があって、マジで念入りに隅々までピカピカにしてくれた。

油も染み込んで、ガサガサになってた皮にも元気が戻ったみたい。


これだけいい仕事をしてくれてその値段は、



50セント。50円。

うーん、靴磨き、はまりそうだ。











宿に戻り、少しのんびりしていると玄関から日本人の声が聞こえた。

お、きたきた。


俺とナオちゃんと数時間違いでメデジンを出発した、あの星マニアのロマンチスト、ユータ君だ。


大晦日の移動はバスの本数がかなり少なかったらしく、国境からの最後のバスに運よくギリギリで乗り込めたんだそう。

もし乗れてなかったら僻地の村で年越し&元日はバスがないかもしれないので、数日途方に暮れていたかもしれない。


この時期の移動はやっぱり避けるべきだな。








ユータ君も来たことだしみんなでご飯を作り始める。


ゆうべエビちゃんたちが作ってくれたので、今夜は俺たちの番。

俺とナオちゃんは料理が下手だなんて誰が言った!!

生姜焼きとはこう作るんだ!!





photo:14



いやー、マジ美味い。

もう彼女に料理下手!とか言わせないぞ!!











後片付けが終わると2013年もあと残り4時間になった。


去年の年越しはトルコのイスタンブールのベンチの上だったなぁ。

1人で寝袋にくるまって日記を書いていたら、突然夜空に花火が上がったんだ。


歓声が遠くで聞こえたけど、俺が寝ていた公園はとても静かだった。

なんの合図もない、年が変わったことなんてまったく気づかない、そんな年越しだった。



あれから1年。
人生で初めて丸々海外で過ごした1年。

随分遠くまで来たなぁ。

こんなに遠く離れた世界の片隅でも、年越しを祝うという空気は31日の夜を焦がしている。


歌い続け、がむしゃらに突き進んできたこの1年。
最後の路上だ。

ギターを持って街に向かった。










photo:15



宿から歩いて10分ほど。
新市街の中心部はものすごい活気で溢れかえっていた。

ひしめくレストランとバーからは爆音の音楽が流れ、交差点の真ん中に特設ステージが組まれてバンドが賑やかなラテン音楽を演奏している。

photo:16




あちこちから爆竹の音が鳴り響き、花火が打ち上げられる。

うじゃうじゃと人波が入り乱れ、誰もが楽しそうにはしゃいでいる。

否が応でも気持ちが高ぶる。
ドキドキして、早く俺もこの中の一員にならなければと気持ちが焦る。

誰もが楽しんでいるこの瞬間を、俺も負けないように楽しまないと。









踊る街の中、ギターを抱えた。

いつものように声を上げる。

いつものように力を込めてギターを弾く。


ずっと昔、日本にいる時に飲み屋街の酔っ払ったオッさんに言われた言葉。



明日死ぬと思って歌え



言葉にするのは簡単だけど、それはとても難しいこと。
死ぬような体験をしたって、それとこれとは別のこと。


でも少しずつわかるようにもなってきている。

常に戦い続け、挑戦し続けることで、言葉に、声に、重みが出るものと信じたい。



今夜もいつも通りの歌。

いつだって全力だ。


あがりは2時間やって22.5ドル。


photo:17






エビちゃん、キモい!!

photo:18













ギターをしまうと、時間は23時50分になっていた。


大盛り上がりの街の中には女装をした男たちがわんさかだ。

photo:19







広場の中、鳴り響く音楽。
人々はサルサを踊り、盛り上がりは最高潮に達している。

photo:20



photo:21






そしてどこからともなくマイクの声が轟いた。


「………シンコー!!クアトロー!!トレスー!!ドスー!!」




「ウノーーーー!!!!!」



スペイン語のカウントダウンとともに歓声が広場を包んだ。

年が明けた。
2014年だ。


photo:22




なんだか胸が高鳴る。
新しい自分がここにいる。

今までの年越しはどこか去年からの延長でしかない気がしていた。



でも今回は違う。

新しい自分、新しい場所、すべてが新鮮で生まれ変わったような気がした。


今年で世界一周が終わる。
そして20歳から続いた旅が終わる。

未知の人生が始まる。

photo:23









俺は何が出来るだろう。



俺の人生のベストの選択とはなんだろう。
天命なんてものはあるのか。


まだ見つからない。

きっと死ぬまで見つからない。

死ぬ前に、ああ、これがそうだったんだって思えるよう、毎日を目一杯楽しんで、楽しむために挑戦し続けるぞ。






photo:24



人々が路上で何かを燃やしている。


ラテンアメリカの不思議な年越しの最後のひとつ、あの謎の人形を燃やしていた。

photo:25





どうして燃やすの?と女の子に聞いてみた。





「この人形は去年までの自分なの。悲しみや嫌なことよ。過去を燃やして新しい自分を生きるのよ!!」









2014年。

みんないつもありがとう。
毎日が楽しいものになるよう、頑張って。

俺も頑張る。


photo:26







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地球で1番太陽に近い場所

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1月1日 水曜日
【エクアドル】 キト






あけましておめでとうございます。


今頃みんなコタツでお雑煮でも食べてるんでしょうね。

正月の特番を見ながら御節とかつまんでオトソを飲んでストーブがチンチンいってて上に乗っけたヤカンで熱燗がそろそろいい具合でやっぱり酒には魚だよね、うん、ブリの刺身を甘めの醤油でワサビをたっぷり乗せて、うん、頭がおかしくなりそうなのでこの辺でやめておこう。







photo:03



はい、エクアドルの正月は普段となんの代わり映えもしない静かなもんです。

テレビもないし、オトソもないし、御節も蕎麦も餅もついでに女っ気もないし、あるといえば赤道くらいですよ。



赤道?

えぇ!?セキドウ!!?


よし、赤道行こう。







赤道ってなんだっけ?

暑いとこだよな?

とりあえず北緯とか南緯とかがゼロのとこですか。

地球の円周の1番広いところですね。

南半球と北半球を分けている線。



たいていの旅行者はエクアドルに来ると、必ずキトの赤道ポイントに行きます。
それほど観光地として有名な場所。



それって別にエクアドルじゃなくてもいいんじゃねえ?って思うけど、他に赤道が通っている陸地ってそれほど多くなくて、しかもここキトの赤道ポイントが1番標高の高い場所に位置しており、つまり地球で1番太陽に近い場所になるのかな?
わかんない。多分そういうことだと思う。テキトーでごめん。








というわけで有名な場所なら一応行っておこうってなことで、ナオちゃん、ユータ君と宿を出発。


本当なら新年早々の路上一発目といきたいところなんだけど、まぁ見事なまでに街はゴーストタウンと化しており、完全に全ての機能が停止して、ゆうべのお祭り騒ぎの残りカスのゴミが路上に散乱し、人っ子1人歩いていない。

photo:01



photo:02




こんなんじゃ路上はできないので、今日は観光に充てるのがベストだ。











みんなでトロリーバスに乗り、まずはオフェリアというターミナルを目指す。
トロリーバスの値段は25セント。25円。




30分もしないでオフェリアのターミナルに到着。

今日赤道に行くメンバーはこの3人ではない。

ユータ君が中米で会って仲良くなった世界一周の旅人も一緒に行くことになっている。



そこで待っていたのは…………








ユキンコさん。

ランキングのビール姉さん。



うっひょう!!ヒッチカケルさん、ケータ君に続いてブログランキング上位の人に会うとドキドキする!!

イメージではもっと弾けた、俺のビールが飲めねぇのかコノヤロウ!!みたいな姉さんを想像していたんだけど、実際はおしとやかで人当たりのいい美人さんでした。

あ、おしとやかは言い過ぎた。






ちなみにランキングの13位あたりにいる吉崎ふみさんからもコンタクトのメールが来ています。

もしタイミングが合えばふみ&ふみという紛らわしい2人の邂逅となるかもしれませんので、その時はどうやって名前を呼び分ければいいか教えてください。








ユキンコ姉さんと一緒にホームステイしているモモさんの5人で、赤道行きのバスに乗り換えて出発。

乗り換えなので追加料金なし。


うん、女3人、男2人とかマジで恨まれても仕方ないメンバーですね。
新年早々縁起がいいですね、股間的な意味で。
うん、今年は下ネタ少なめでいこう。














あ、あ、あ、あ、赤い筋の上に豆的なものがああああああああああ!!!!!!!


photo:04



あれが赤道モニュメントです。

キトから20キロくらい北に行ったところにあるサンアントニオ村という場所にあります。

雄大なアンデスの山々が連なる澄んだ空気の中に豆的なものがそびえ立っています。


実はGPSが開発されてからキチンと計測したらちょっと赤道の位置ズレてたらしくて、この公園の横に正しい赤道の場所があります。


でも一応大きなテーマパークなのでみんなここにも入るみたいです。
入場料3ドルだったかな。


俺は正確なほうにだけ行ければいいので、他の4人が入場している間、寒風吹きすさぶ中、ロンティー1枚で凍えながら待ってました。

photo:05



photo:06





みんなはこの豆的なものの前で赤道の線の上でジャンプをして写真を撮っていました。


いつも思うけど、なんでみんなジャンプするんだろう。大人数で。

観光地に行ったらみんななぜかジャンプして写真撮りますよね。

そして、タイミング合わなくて1人遅れてる!てへ!まで含めてのあの感じ。


いや、全然いいんですよ。
突っ立って撮るよりいいと思います。


こんなこと言うと、いつもナオちゃんに、もーまたそんなこと言ってぎゃーと叱られます。

そんなナオちゃんの身長は154センチです。チビ。










photo:07



ブルブル震えているとみんなが戻ってきたので、さぁ本物の赤道ポイントへゴー。


200メートルくらい離れたところの、こんな脇道を入っていく。
1人じゃ絶対見つけられない。

photo:08




そして奥に小ぢんまりとしたテーマパークがある。
入場料4ドル。

photo:09



photo:10





パーク内はなぜか中南米中の有名なモニュメントが無秩序に配置されてる謎の空間になっており、そのB級観光地的な雰囲気が逆にワクワクさせてくれる。


photo:11



photo:12



photo:13










まずは英語を喋れるガイドさんによる案内で園内を見て回る。

photo:14



アンデスやアマゾンに暮らす人々の風習、風俗についての展示を解説してくれます。


これなんだと思います?

photo:15









人間の首です。

御守りや勲章的な意味合いで作られていたそう。

photo:16



photo:17





日本にも即身仏というものがあるけど、こいつは人工的に作るというからなかなかエグい。

まぁ即身仏もここら辺の人からしたら、なんだそれ!?って信じられないものなんだろうけど。




photo:18



そんでこれが、インカ帝国以前にここに住んでいた人々のお墓。
死んだ人と一緒に、食べ物や生活に必要なものを埋葬していたみたいだけど、驚きなのが旦那さんが死んだら奥さんも一緒にお墓に埋めていたそう。
生きたまま。


寂しがり屋にもほどがあるよ。



俺が死んだら彼女も一緒に埋まってくれるかなぁ。

フミくんを1人にさせられないよ、私がご飯作ってあげないといけないもんね、ってなるわけねぇ(´Д` )








っていやあああああああああああああああ!!!!!!!

ち、チンチンがあああああああああああああ!!!!!!!

photo:19






チンチンを上に縛り上げることがマジ凛々しいみたいな感じなんですかね。


確かに獲物を追いかける時、ブラブラして邪魔かもしれないですよね。

もうほんと僕くらいの大きさになると紐で縛ってても麻美ゆまちゃんのせいであまりの男らしさに紐がちぎれて大変なことにな…………









マジでやめよう。
2014年は上品に…………









そしてようやくメインイベントの赤道ポイントへ。

この線が赤道です。

photo:20



赤道というやつは北極点と南極点をつなぐ軸にした地球の自転の1番外側になるわけですね。
なので重力的な何かがアレするわけです。




そんなアレの実験をここで見せてくれます。

photo:21



まずはこの容器に入った水。
これの栓を抜くと、普通水は渦を巻きながら下に落ちていきます。

当たり前のことですね。




これがなんと赤道の上では渦を巻かずに落ちていくそう。

んなバカな。




はい、巻かない。


全然巻かない。





そして今度は容器を北半球側に移動させて同じように栓を抜く。


はい、反時計回りに渦巻き。


今度は南半球側に移動。


はい、時計回り。



photo:23



えー、赤道の線からそれぞれ1メートルくらいしか離れてないのに綺麗に結果が出ます。

北極点、南極点を軸に地球が回ると、北極点側は反時計回り、南極点側は時計回りになっているからこうなるらしい。

ちなみに台風やハリケーンもこの通りに渦を巻くんだって。


さらに北半球生まれの人と南半球生まれの人では頭のツムジの巻き方も違うらしい!!

ごめん!!これは嘘!!





photo:22



他にも赤道の真上では真っ直ぐ歩けないとか、力が入らなくなるとか色んな実験をしてくれ、最後がこれ。



photo:25



これナオちゃん何してるとこだと思いますか?

顔真面目すぎ。








卵を釘の上に立てよう実験。




んなバカな。
卵が釘の上に立つなんてそんなこと生のポールマッカートニーのレットイットビーを聴いた後に至近距離で手を振ってもらうくらいあり得ないようなことだか……………











photo:24




立つ。




ボストンで会ったポールマッカートニーはとても気さくな人でした。


まぁ俺は立てられなかったけどね。
ものすごくモヤモヤするからね。
なんで4ドルも払ってこんなにモヤモヤして帰らなきゃいけないんだろいね。

ユータ君は3回やって3回とも立ててたけどね。



グオオアオラアアアアア!!!チックショオオオオオオオ!!!!





まぁ結構楽しかったです。
色んな不思議を目の当たりにすると、自分がいるこの地球という星の営みをほんの少し感じることができる。








南半球と北半球。

南半球では季節が逆になって、これからが夏本番になるんだそう。



俺たち日本人は北半球に住んでいる。
12月には雪が降るし、夏には汗だくの暑さだし、渦はもちろん反時計回り。


これから数ヶ月間、人生初の南半球。
32年間の常識がくつがえる場所。


でもそこにだってもちろん人は住んでいて、オーストラリアみたいな先進国だって存在する。

同じ地球。同じ人間。






2014年、南半球からのスタート。

そして北半球に戻るころにはアジアだ。


地球は広い!!

photo:26








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2014年、初路上

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1月2日 木曜日
【エクアドル】 キト





ゆうべ歌っている時に、ある家族に声をかけられてうちに泊まりにきなさい!!と言われた。


それってただの家なの?ホテルなの?



ただの家みたいだけど、一応ホテルでもあるみたい。




なんと値段は3ドル。
異常な値段。


なんか怪しいけど、声をかけてくれたママはニコニコして優しい人だった。


今泊まってるホステルタクソは8ドル。
設備もいいしスタッフのカルロスもめちゃくちゃいいヤツなので不満はないが、3ドルとなると話は別だ。


ご飯を食べに行くついでに場所の確認だけしに行くことに。






いつものメルカドに行くと、昨日のゴーストタウンが嘘みたいに街は活気を取り戻していた。

たくさんの人が行き交い、お店はどこもオープンして音楽が流れている。

よーし、今日は路上出来るぞ。

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といきたいのだけど………


なんだか昨日から鼻水とくしゃみが止まらない。
体がだるくて熱っぽい。

今日になってさらに悪化している。
頭がぼーっとする。

キトに入っていきなり気温がグンと下がって風邪引いたのかな………

高山病ではないはずだけど。

風邪なんか引いてる場合じゃねえのに。





メルカドの中の食堂街で1.75ドルのローカルご飯を食べる。

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エビちゃんやナオちゃんがパクパク食べてる横で、食欲がわかなくてほとんど食べられない俺。


うー、ダルい………






ご飯を食べてからゆうべのホテルを探して歩いた。

一応住所は教えてもらったけど、看板とか出してないからと言っていた。

ほんとただの家なのかな。

道行く人に訪ねまくり、グルグル歩き回ってようやく見つけた。






こ、ここか……?

マジで看板もなにもないので、ママに誘われて無かったら100パーセント見つけられない。

呼び鈴を鳴らすとドアが開いた。
女の子がいた。


「あ、ま、ママはいる?」


「………ママー!!ママー!!」



奥からゆうべのママが出てきた。
すごい巨乳。


「オラー!!よく来たわねー!!何人泊まる!?何人でもいいわよ!!さ、こっちよ。」


玄関の横にはママの家族たちの居住スペースがある。

大きなシベリアンハスキーが飛びかかってきた。


ママと一緒に階段を上がって2階へ。
ボロボロの建物。黒ずんだ壁。

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そこにはいくつかのドアがあった。
その中のひとつに入る。

とても綺麗とは言えないシーツがかけられたベッドがある。
寝タバコのせいでシーツには丸い穴がたくさんあいている。

カビくさい臭い、不衛生なキッチン、

ものすごく古びた、安宿中の安宿の雰囲気。



「今夜から泊まる?明日になったら大部屋が空くからみんなで泊まれるわよ。」


開いたドアから他の部屋の中をのぞくと、ドレッドやヒゲ、ボロい服を着たヒッピーたちがわんさかいる。


みんなバッグパッカーとは言えない。
バッグパッカーにはもう少し社会と関わっている品がある。

ここにいるヒッピーたちはマジのホームレス寸前の放浪者といった雰囲気だ。

ここはきっとあれだ、無許可の宿なんじゃないかな。
宿というか間貸と言ったほうがいいか。

本当のヒッピーたちの溜まり場だ。









もちろん俺はなんの問題もないので明日からここに移ろう。

エビちゃんとヨシコさんはもちろんここには来ない。


ユータ君は来たいと言っている。

ナオちゃんは俺たちがいるなら、ということ。

普通の女の子にはかなりきつそうなディープな宿。
ナオちゃんの旅人レベル、上がりすぎだな。











さて!!2014年、1発目の路上行ってみようか!!

治安は良くないこのエクアドル。
しかしキトは世界遺産に登録された街で、観光客でごった返す場所だ。

夜は閑散として危なくなるらしいが昼間のうちは問題ないだろう。


トロリーバスに乗って旧市街地域にやってきた。








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おーおー、こりゃすごいですな。

ヨーロッパの面影を色濃く残すとは聞いていたけど、こいつはまんまヨーロッパだよ。

石造りの壮麗な建物が並び、その間をボコボコの石畳みが伸びる。

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歩行者天国のショッピングストリートには人がひしめき、いたるところに古めかしい教会が時が止まったかのように立ち尽くしている。


平坦な地形ではなくアップダウンが激しいので、ほとんどの道が坂道になっており、脇道の向こうにうねる民家群が並ぶ。

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こいつはすげぇ。

なんて美しい街だ。

アンティグアとか、オアハカとか、ヨーロッパの面影を残すメルヘンチックな街はたくさんあったけど、ここに極まった感じだ。

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カラフルな壁のペイントと歴史をたたえた石壁の装飾が見事に調和して、芳醇な香りを湛えている。

近代的な建物はなく、マクドナルドみたいなチェーン店もない。

地元の人々が公園で憩い、坂の向こうから人々がやってくる。

こいつはいい街だ。

これで稼げたら最高の街なんだけどな。

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人でごった返すホコ天のストリートが3本、この旧市街の中を通っている。

どこでやっても確実に稼げそうな、完璧な雰囲気。

静かで落ち着いており、教会が多いので演出としてもバッチリ。
観光客もめちゃくちゃ多い。

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100パーセント稼げる。


のだが、こんないい通りなのに他にパフォーマーの姿はない。

どころか露店を出してる人もいないし、ゴミひとつ落ちていない。




んんん、こいつは完全に規制されているな。

少し歩いただけで街の角ごとにものすごい数の警察が立っているのを見かけた。

一瞬で止められるパターンだろうな。




まぁとりあえず街の雰囲気を掴むために1発強引にかましてみよう。

1番人通りの多いホコ天ストリートのど真ん中でギターを取り出す。



そしてまだギターを抱えてもいないのに警察登場。



早え。いい仕事してますね(´Д` )


ここでやったらいけないということですね。うん、分かってます。分かってますとも。


よーし、だったらこの3本のホコ天通りを繋いでいる横の脇道ならどうだろう。





キョロキョロしながら歩いていると、広めの歩道がある脇道を発見。

さらに目の前にはなんか古くて大きな教会。
観光客わんさか。

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ここいいな。


やっちまえ。






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大フィーバー。

人だかりすげぇ。お金の入り方すげぇ。

しかも街がすべて石造りのなので、ヨーロッパみたいに声が反響して喉に負担をかけずに気持ち良く歌える。

歴史的な街の中という演出もバッチリだ!!

風邪で体はキツイけどそんなの関係ない。気合いを振り絞って歌う。

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しかしここで少し油断をしてしまった。

見た目はヨーロッパでも、ここは南米だった。

歌っていると、人だかりの中から出てきた汚い格好をしたホームレスが、観衆の面前で堂々とギターケースの中のコインをつかんで盗んだ。


あー!!

コラー!!


観衆たちが声を上げ、逃げようとするホームレスの前に立ちふさがってくれた。

しかしホームレスは人々をかわして悠然と歩いて行った。



追いかけて捕まえるのは簡単だけど、俺は1人。荷物を置いていけない。


おい!!こらー!!と後ろから怒鳴ったってホームレスは振り返りもしない。
バカにするように余裕シャクシャクと消えて行った。



観衆のみんなが、大丈夫か?と声をかけてくれる。
イかれてるんだよ、と頭の横で指をクルクル回して見せるおじさん。

お金は少し貯まったらポケットに入れて見えないようにしないとだめよと言ってくる。


あんなにたくさんいるのに警察は来ない。




油断していた。

汚れきった黒ずんだ顔と手と服、洗ってない髪の毛を見れば、奴が金を盗むのは予測できた。

近づいてきた時に、お金の前に立ってガードできた。


最近やられてなかったから油断していた。


まぁ盗まれたのも3~4ドルくらいのもんだろう。

ここは南米なんだ。
ただ路上やってるだけでも危ないんだ。もうちょっと気を引き締めよう。







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それにしてもやべえくらい稼げる!!!

気を取り直して演奏を続けるが、それからも常に人だかりが出来続け、見に来てくれたユキンコさんにもいいとこを見せられる。

こりゃキトめちゃくちゃいい街じゃねえかー!!











と思ったら1時間半くらいで警察に止められた。

英語の喋れるお巡りさんで、彼が言うにはここらはユネスコの世界遺産に指定されている歴史地区なので、一帯すべてで演奏してはいけないとのこと。


おおお………マジですか………
せっかく最高の場所見つけたと思ったのに…………



ここら辺はダメだけど、少し離れたシアタースクエア、それとサントドミンゴ広場の2ヶ所ならやってもいいとのこと。


早速下見に行ってみる。






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うーん………どっちもダメだなぁ。


だだっ広すぎて人もまばら。

ここでやっても、ポツリと立ち尽くして何やってんだあいつ?みたいな悲しいことにしかならない。


でもまぁまだ旧市街での路上は今日が初日だ。

きっといい場所があるはず。

簡単には諦められない。

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だって今日のあがりは1時間半の演奏で、









45ドルだもん。

間違いなく稼げる街だ。
必ず抜け道を見つけてやる。

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今日は下見までにして、トロリーバスに乗って宿に戻った。


今夜はエビちゃん、ヨシコさんと過ごす最後の夜。

2人は明日、エクアドル第3の都市であり、誰もが口を揃えて素晴らしく美しい街だとオススメしてくれるクエンカという町に移動する。


10時間ほどの移動で10ドルという安さ。
エクアドルのバスは安い。




「えー、クエンカって知らなかったなぁ。俺も行こうかなぁ。」


「グアヤキルはどうするんだぎゃー?」


「そうですよ、サンタアナの丘っていう綺麗なとこがあるんですよ。ユキンコさんたちも行くし。」


「うーん、みんなとグアヤキルか、寄り道しないでクエンカか………悩むなぁ。」




そんな話をしながらみんなで食堂でご飯を食べてる時だった。

店内のテレビからハポネスという言葉が聞こえた。


エクアドルのニュース番組なので、もちろん全てスペイン語。
何言ってるか全然分からないけどハポネスという言葉だけはわかる。

日本人という意味。
こんなエクアドルのニュースで日本人のことを取り上げるってどういうことだろう?


たいして興味もなく、チラリとテレビを見た。

再現映像みたいなもので2人の人間が倒れてるような、そんな映像が映っていた。


なにかあったのかな?と思ったけど、目の前の食事と楽しい会話でそれ以上テレビを見なかった。




そしてそんなニュースがあったことも忘れて、ご飯を終えて宿に帰りみんなで別れの晩酌をした。

またどこかで会いましょうと笑いながら。


ニュースの内容が分かったのは次の日だった。







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