◯射の美白効果について

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10月27日 日曜日
【メキシコ】 メキシコシティー






メキシコシティーに来て2週間くらい経つのにまったく観光をしていません。

もはや何があるのか調べてもいません。

メキシコシティーには一体何があるんでしょう?





日本食レストランのモグ
クラブのパタネグラ
ミカサの週末のうどん
ジェノバストリート
アリシア先生のサルサ教室
アムステルダムのライブレストラン




バッグパッカーと無縁のところしか行ってない。




宿のみなさんは、

今日はルチャリブレのプロレス行ってきたよーとか、人類学博物館に行ってきたよーとか、なんとか市場に行ってきたよーとかいつも話しているので、そろそろ僕もひとつくらいは観光したいと思います。







テオティワカンというメキシコシティーの郊外にある遺跡に行きましょうか。

メキシコシティーに来たら必ず行くべき遺跡だそうです。世界遺産です。



「いやー、やっぱりメキシコに来てテオティワカンに行かないのは宮崎に来て天領うどんを食べないみたいなもんだよね。」


「そうそう、メキシコ来てテオティワカン行かんのは宮崎来て大晃のトンカツ食べんみたいなもんっちゃー。お母さん働いてるし。」



紀元前2世紀~6世紀にかけて栄えたテオティワカン文明の遺跡らしいです。

マヤでもアステカでもないです。でもピラミッドがあるらしいです。

つ、つ、つ、ついに古代文明の遺跡にいってしまう!!!!







「行っくぞボケどもおおおおおおおおおおおお!!!!!!メキシコを観光し倒してやりくされえええええええええ!!!!!!!ひょおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」



というようなテンションには1ミリもなってませんけど、ケータ君と、ケータ君ファンのフミちゃんと、ちょうど今日行くという女の子もいたので4人で出発しました。

無駄にギター持って。









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「ケエエエエエターーー!!!お前は女の子とダブルデートでピラミッド見に行ってピラミッドをピラミッドをピラピラああああああああああああああ!!!!!!!ひょひいいいいいいいいいいい!!!!!!!」




というテンションには1ミリもなってませんが地下鉄に乗って北バスターミナルに向かいます。



電車に乗った瞬間、スピーカーを背負ったオッさんが爆音でスリラーを流しています。

そして真顔でコピーCDを売って回ります。
スリラーかけながら。爆音で。




スリラーおじさんが降りると、入れ替わりで入ってきた兄ちゃんがシャボン玉吹きながら10ペソだよおおお!!と叫んでます。





ん?

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ちょ、頭(´Д` )






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もみあげ(´Д` )






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だ、ダブル!?(´Д` )




ハァハァ……頼むからこれ以上笑わせんでくれ………









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北バスターミナルから往復80ペソ、610円のバスで片道1時間の道のりを走り、あっという間にテオティワカンに到着した。


サボテンやたくさんの木が生えており、保護された地域だということがわかる。

photo:07






う、うおぉ………緊張する………

ついに俺も古代文明の遺跡を見るに相応しい漢になったということですか、松陰先生。

ユーラシアとアフリカから大西洋を越え、新大陸であるこの地にかつて栄えた謎の文明。
地球の神秘とはまさにこの中南米にこそ詰まっているといっても過言ではない!!!

オーパーツだとか、太陽の神だとか、そんな神秘がここから始まるんだ!!










「フミちゃんってさ、◯射はやっぱりナシ派?」


「うーん、別にいいよ。好きな人だったら。」


「え!?マジで!?◯射アリなの!!」



そんな神秘的な会話をしながら歩いて行くと入場ゲートがあります。
57ペソだったかな。430円払ってゲートをくぐる。
みんなは学生証を作っているので無料です。
そして係員さんもろくにチェックしてません。







「フミちゃんってブログに顔出しOK?」


「えー、ダメだよぉー。顔は出さないでぇー。」


「ええ!?◯射はいいのに顔出しはダメなの!!?」



そんな地球ミステリーな話をしながら駐車場を歩いていくと、高い棒の上で民族衣装を着たおじさんたちが音楽を奏でてました。

photo:08



おー、これが、テオティワカン文明かぁ………






あ!!ひっくり返った!!

危ない!!!!






ひゃーい

photo:09







クルクル回りながら少しずつ足を結んでる紐が伸びていき地面に着地しました。


おおお………これがテオティワカン文明かぁ…………




すると降りてきたおじさんたちが、お土産物を観客に売り始めます。

今パフォーマンスしていた、棒からクルクル降りてくる一連のアレを忠実に再現したものです。

photo:10



今まさに上からクルクル回りながら降りてきたおじさんが、オモチャの人形をクルクル回したり紐を巻き直したりまたクルクル回したりしています。
今まさにクルクル回りながら降りてきたおじさんが。

とてもシュールでした。

でもオモチャのクオリティはなかなかでした。







photo:11




「◯射とかされて嫌とか思わないの?」


「いやー、好きな人なら別にいいんじゃないかなー。」


「え?やっぱりあれやと?◯射してるからそんなに肌綺麗やと?」




そんな崇高な話をしながら歩いていると、ついに目の前に現れました。




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す、すげぇ………

こいつはすげえ………


雑草がはえた、荒れた広場の中に、城郭のような石垣が整然と組み上げられている。

黒ずんだ石は果てしない時の流れを固めた化石。



何もない。

何もない敷地に、ただ柔らかく風が吹いている。

向こうのほうに目を疑う巨大なピラミッドが見えた。

曇天模様の空を突くピラミッドの姿は、まるで大きな磁石。

見えない力を放っているよう。

photo:15








ぼーっと立ち尽くした。

果てしない歴史が胸に迫る。

俺がここにいることが運命的に感じられるほどに。



あー、なんだろうこの気持ち。

今までヨーロッパの教会とか、街並みとか、比較的新しい理解の及ぶ範囲の人間の遺跡を見てきた。

宗教関連の建造物とかも、その深みをある程度想像をすることができる。


でもこの中南米の古代遺跡は、もう、全てのものを超えている。


神秘に満ちており、想像の範疇をはるかに越えるものの前では、思考が止まって、立ち尽くすことしかできない。



圧倒的な存在感。


ここに今いられることがたまらなく嬉しい。


photo:16



知らないものを見たくて、こんなどうしようもない力に触れたくて世界に出たんだ。


地球は広い。こんなものがまだまだあるんだ。
テレビで観るのとじゃまったく違う。

世界一周ってすごいな。

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ピラミッドにゾロゾロと登る人々。

頂上に上がると、たくさんの人たちが空に両手を広げて、何かを受け止めるような、交信するかのようなポーズをとっている。

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中央には、何やら人だかりが出来ている。

かき分けて覗いてみると、人々が中央の石のセンター部分を指で押さえていた。

photo:20




古代人たちが伝える根源的なエネルギーにあやかろうってところかな。

トロールもどうぞ。

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これから中南米でたくさんの遺跡に行くぞ。
最初のテオティワカンでこれだけ衝撃的だったんだ。
世界はなんて面白くて、想像をはるかに超えるものなんだろう。

マチュピチュはもうすぐそこだぞ。

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「やっぱり◯射って美白効果とかあるのかな。」


「でもあんなとこにピチュったりしたらダメだよね。」


「そうだよ、あれはあんなとこにピチュるものじゃないよ。」



今日はこれで終わらず、宿に戻り急いで買い出しへ。

この前やったバーベキューの炭が大量に余っているので、宿を出る前にもう一度やろうと話していたのだ。

今回は男前ケータ君が女子たちに声をかけていたので、宿にいる可愛い女の子が全員集合するという奇跡が起こった。

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いきなりテオティワカン効果!!!



しかもみんな美女!!!

男たったの3人!!!

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女子情報では、長期組の中にやって来る女の子に次から次へと手を出す男がいるらしく気をつけてくださいとお触れが出ているそうなんだけど、中庭で女の子たち独占してワイワイやってたので、確実に男性陣たちから恨みを買ったことでしょう。


前回のメンバーはもうみんないなくなっちゃったからな。





「えー、やっぱりみんなオアハカの死者の日に行くんですよね?」


「行く行くー、もちろんだよー。」


「じゃあこのメンバーまた全員集合だね。」


「ペイントして気合い入れてフェスティバルで大騒ぎするんですよー!!」


「そうそう!!金丸さんもペイントするんですよね?」


「ごめん、俺はしない。」


「えー、みんなで顔中にペイントして繰り出しましょうよー!!」


「そうですよー!!顔にペイントしてガイコツみたいな顔にするんですよー!!」


「いやー、ねぇ、フミちゃん。顔につけるのはあれだけで充分だよね。」


「何言ってんの?バカじゃないの?」







日記ではこんな1日中下ネタしか喋ってないみたいに書いてますけど、ほんとはそんなことないですからね。

カツオさんがいなくなったので下ネタで攻める仲間がいなくて寂しいです。

旅するラブレターのミギーさんが大好きです。

顔は知らないけど、きっと美白な方だと思います。
ミギーさん、いつかお会いしたいです。

って何書いてんだ俺。



楽しいバーベキューでした。

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淡い時間とトムウェイツ

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10月28日 月曜日
【メキシコ】 メキシコシティー






龍馬が死んだ。


終わったもうだめだ!!!もうダメだっ!!!もうダメだぁぁぁああああああ!!!!!
龍馬あああーー!!!

龍馬があああああああああああ!!!!!!!!!!!!




もうだめだ………
日本は宝を失った。
日本の行く先を示す、大事な男を失った。

頭を割られて何度も切られて、血まみれになって死んでしまった。中岡慎太郎と。



龍馬は教えてくれた。

やりたいことがあるなら、やるんだ。

そしてそれを命をかけてでもやり通すんだ。
絶対に途中で投げ出さない。




あああ!!!なんであそこでいつものように北辰一刀流の剣でもってかわすことができなかったのか!!
重太郎先生がいたらきっと全員やっつけてくれたはずなのにーーー!!!

あああああああ!!!!!龍馬あああああああああああ!!!!!!!!








メキシコシティーのマクドナルドの中で龍馬伝を見終わって放心しています。

ちくしょう、龍馬、何で死んでしまったんだ。
歴史は知っているけど、まさかこの龍馬が殺されるなんてあり得ない、みたいな心境になっていて、最終話の惨殺シーンでは、ああ!!あうあ!!ってなりました。


みんなも龍馬伝見ましょう。






マクドナルドの中で体が熱くなっているのは龍馬のせいだけじゃなくて風邪をひいているからですね。

宿で風邪が流行っていたんだけど、見事おこぼれにあずかったようです。

先週ずっと路上頑張ったので、少し体を休めないとな。







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さて、今日は宿を出る。

いつの間にか15日も泊まっていたんだな。マジか?時の流れ早え。


今夜はこの前一緒に飲んだサミュエルの家にお泊まりして日本料理を作ってあげようという予定だ。


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フミちゃんとケータ君と買い出しへ行き、それからフミちゃんは下ごしらえ。
ケータ君はミカサまでお米や米酢を買いに行ってくれ、俺はそう、







何もしていない。


最年長にあぐらをかいて何もせずに日記を書いていました。
ケータ君、フミちゃん、風邪引いてる俺を休ませてくれてありがとう。

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ペンションあみーごは、外泊してまた戻ってくるなら荷物を預けておくのは無料。

大きい荷物をトランクルームに預け、宿を出た。



サミュエルの家に行く前に俺はちょっと会う人がいる。
フミちゃんとケータ君には先に行っててもらって、俺は待ち合わせ場所に向かった。













ラッシュアワーのインスルヘンテス駅前、人混みでごった返す通りに1人で立っている女の子を見つけた。

近づいていくと、俺を見つけて弾けるように笑った。
カミナリちゃんだ。


「フミちゃーん、ちゃんと来たねー!!」

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いきなり腕にしがみついてきてドキッとしてしまう。

メキシカンらしく背が小さく、目がクリクリしていてとっても可愛らしい。
久しぶりの女の子の髪の毛の甘い匂い。








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死者の日が近づき、あちこちにガイコツの装飾が見られる街を歩く。

そして2人でご飯を食べに行った。

本当はサミュエルの家で作らないといけないから、カミナリちゃんとはお茶だけにして早めに切り上げるつもりだったんだけど、こんなに可愛い子とのデートを楽しまないのは罪だ。


カミナリちゃんが連れて行ってくれてのは、地元の人たちに人気のレストラン。
伝統的なメキシカン料理が食べられる。


ビールで乾杯して、色んな話をした。

俺の話にたくさん笑い、恥ずかしそうにうつむき、上目遣いでいたずらっぽく見てくる。

メキシカンの女の子って、みんなこんなに男心をくすぐるのが上手なのかな。

日本だったら恋の達人レベルだよ。

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それから2人で散歩した。
ジェノバストリートを抜け、ビル街の中を歩く。

可愛いメキシカンの女の子とアジア人の男が歩いてるところを周りの人たちはどう見てるんだろう。


でも今はそんなことどうでもいい。
今横で恥ずかしそうにこっちを見ているこのメキシコ人の女の子をこんなに可愛いと思えるなんてな。








道路沿いの緑地帯のベンチに座った。

外灯に照らされたカミナリちゃんの顔を見る。

近くで顔を見てみると、大きな目や長いまつげがとても面白かった。

日本人ならたくさんあるけど、外国人の顔をこんなにマジマジ見たことなんてなかったな。

目尻の形や、眉毛の生え方が今まで見たことのない創りをしていた。
これが人種の違いなんだな。

でもおでこのうぶ毛は当たり前に日本人と一緒。

それがとても愛おしく感じた。





恥かしがりながらあれは日本大使館ですよー、と教えてくれるカミナリちゃん。

へー、日本大使館ってこんなとこにあるのか。


「フミちゃん、ハグよー。」


手を広げた彼女の顔を、通りすぎるヘッドライトが照らした。
















「金丸さーん、どこのホテル行っとったとー?」


「ヘイ、フミー、一体何ラウンドやったんだい?」


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サミュエルの家に到着。
ごめんごめん、とリビングに行くと、すでにフミちゃんが作った手巻き寿司がテーブルに並んでおり、サミュエルのお母さんと娘さんがニコニコして迎えてくれた。


「ハーイ!よく来たわねー、ゆっくりして行ってね。」

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どんなご家族かなーと少し緊張していたんだけど、暖かい笑顔のマーサママに頭をナデナデされると一気に和んでしまった。

娘のカロラインもとっても明るくて素直な美人さんだ。


すっかり遅くなってしまったけど、俺も急いで料理を作る。
と言ってもすでにケータ君が材料を切ってくれていたので、炒めて味つけするだけなんだけど。

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俺が作る料理といったら、もうあれしかないです。


肉じゃが^_^



宮崎県民が2人も揃っちかいなんじチキン南蛮作らんとかよぉ!!


という声が聞こえてきそうですね。

ごめんなさい!!作り方わかんない!!





フミちゃんの手巻き寿司はとっても美味しくて、さすがは女子というところ。
俺の肉じゃがもまぁまぁの出来で、サミュエルもママもみんな喜んでくれた。


「よーし!!夜はまだまだこれからだからね!!まーだこんなにあるから心配いらない!!」


別の部屋から何かの甕を持ってきたサミュエル。

photo:14




なんと、これ全部メスカル(´Д` )

メスカルってのはメキシコ独特のスピリットで40度ほどのアルコール度数がある危険なお酒だ。


「マジで!?サミュエルはまだ全然酔っ払ってないの?!」


「あったり前だろう!!俺はメキシカンだぜぃ!!」



そっから先はあんまり覚えてない。
サミュエルも、マーサママも、カロラインちゃんも、みんなすごくあったかくて、まるで古い友達の家に遊びに来たみたいだった。









夢うつつに酔っ払って、サミュエルのパソコンでYouTubeを開いたのを覚えている。

トムウェイツのクロージングタイムを流した。



久しぶりにトムウェイツは、なんだかとても身近に思えた。

ジャケットのニヒルで、寂しそうなトムがすごく親近感を持って感じられた。




夜中のピアノ、ウィスキーのグラス、青い電灯。

アコースティックギターとピアノとウッドベース。

あの頃とまた違う感情が優しく胸を撫でてくれる。






マーサママはもう眠っている。


そして曲のマーサが流れた。


そうだよな、あんなに好きな曲だったのに、どうしてすぐに思い出せなかったんだろう。

どんどん埋れて、降り積もる灰に埋れていってしまうのかな。

でも今も、あの頃の日々は埋み火として消えることなく燃えている。




酒と音楽は、まずいよなぁ………







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メキシコ料理を食べに行こう

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10月29日 火曜日
【メキシコ】 メキシコシティー





話し声が聞こえてソファーの上で目を覚ました。

横を見ると向かいのソファーでサミュエルが寝ている。

足元ではケータ君が寝ている。







ノソノソと起きて、トイレに行こうと隣の部屋に入るとベッドのところでフミちゃんがマーサママとカロラインとおしゃべりしていた。

時間はすでに11時。


ヤバイ、今日はメキシコシティーで過ごす最後の日。
お世話になり通した松岡さんと、最後の食事に行こうと約束しているのが12時。






「よーし、俺が朝ごはんを作ってあげるよ。ちょっと待っててな。」


サミュエルが張り切ってキッチンに向かう。

すぐに出発するのが申し訳なく、そしてこのファミリーと離れがたく、少しだけ朝食をいただくことに。





「今夜もメキシコシティーに泊まるんなら、是非ここに泊まっていって。私たちはいつでもウェルカムよ。」


そうマーサママは言っている。
カロラインもフミちゃんとすっかり仲良しになっていて、行かないでと言っている。

今夜もここでみんなと過ごしたい。

でももう先に進まないといけない。






photo:01



サミュエルが作ってくれたご飯は、メキシコの家庭的な朝ごはんだった。

ニンニクのきいた卵と、トルティージャの炒め物。
美味しい。

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「そうか、寂しくなるよ。また連絡をくれ。いつでも飛んで行くからね。」


そう言ってフミちゃんにケータイ電話を渡すサミュエル。

今日、またサミュエルに会う用事が出来た。
本当に彼は伊達男だ。



「フミ、昨日の夜の話、とても刺激的だったよ。流されずに生きていくこと、メキシコではとても難しい。でもしっかりメキシコの人々に伝えていくよ。」


「サミュエル、俺たちはみんな川の中にいる。流されていくのは簡単だよね。でも面白そうな岩があったら、それにしがみついて、この人生を楽しみつくそう。流されていくだけの人生なんてまっぴらさ。」



固く固くハグした。







photo:04



荷物をかついで、部屋を出る。

3人で急いで歩き、向かったのはレフォルマの駅。


えーっと………松岡さん、松岡さんは………




あ、









「遅いよー、もう帰ろうかと思ったよー。」


そこには待ちくたびれた松岡さんがいた。

ごめんなさい!!!








グルメの松岡さんが最後にご飯を食べに行こうと言ってチョイスしてくれたのは………

メトロバスで南に結構下った場所から、さらに歩いて10分ほど。
外国人の姿などまずないローカルエリアのゴチャゴチャした雑踏の中にある小さなレストランという食堂のような場所だった。


photo:05



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絶対地元の人でもほとんど知らねぇ。


「ここのシーフードがすごく美味しくてよく来るんだよ。じゃあ注文していくね。」



メキシコでのシーフードは結構避けて通ってきたんだけど、ここの料理は間違いないからと自信満々の松岡さん。


まずはこんな巨大グラスのミチャラダで乾杯。

photo:07



photo:08




ああ!!昼からビールを飲んでしまうなんて重罪以外のなにものでもない!!





うまい!!うまいよ!!なんだこれ!!
こんな美味いビール初めてだ!!
俺はもう感動して涙まで出てきたよ!!



あ、ああ~、ああうあ~、涙が~、止まらないよ~~~~、



ケータ
「か、金丸さ~んん!!おかしいですよ!!その涙の量!!!眼球がふにゃふにゃになっちょりやっですよーーー!!!」




バーン!!

睡眠不足解消。









「こちらが前菜になりまス。」

photo:09



牡蠣のオリーブオイル、エビとアボカド乗せ。



「えー、美味しそうですねー。ふーん、でもこういうのってだいたい見かけばっかりで味はたいしたことなかったりするんですよねー。………パクリ。…………うーん、ほら、いや、美味しいですよ。うん、かなり美味しいよ。でもね、やっぱこう………」


「………チガいます。牡蠣とエビとアボカドを一緒に食べてくださイ………」


「ふーん、まぁメキシコ料理なんてオシャレなばっかりでだいたいこんなもんなんだ…うっめえええええええええええええええええええええええええええ!!アヒイイイイイイイイイイイイ!!!!!!!」



首なしメキシコ人
「ニコリ。」


「エビが牡蠣を引き立てる!!牡蠣がアボカドを引き立てる!!ハーモニーっつーんですかあ~~~~!!味の調和っつーんですかあ~っ!!くうう~~っ、ンまいっ!!クッ!クッ!生まれて来てよかった~~!!」



ケータ君
「か、金丸さん!!アゴがえれこつになっちょって!!奥歯が!!奥歯が抜けて行くううううう!!でいじゃあああああ!!!」







虫歯だった奥歯が抜けて新しいのに生え変わりました。

虫歯解消。










「娼婦風シュリンプカクテルになりまス…………」

photo:10






「いやー、俺って辛いのダメなんだよなぁ。ほんと、辛いのダメ………あ!!ダメ!!これ辛い!!俺ダメ!!いやー、本当メキシコ料理ってなんでも辛くすればいいと思ってるからなぁ、ほんと困ったもんだよ………あ!!辛い!!ダメ!!これダメ!!」


「そんげ辛いなら食べるとをやめればいいっちゃー。」


「いやー、なんつーかさー、これ、なんつーか、止められないんだよ……あ!!辛い!!ダメ!!でも、止められないいいいいいい!!!!!」



ケータ君
「か、金丸さんーー!!!肩からてげな垢が出ちょるうう!!肩をかくのをやるっちゃああああ!!!!」







僕は肩こりはないので、これはただの旅の汚れの垢です。









photo:11




「こ、この店なんかおかしいっちゃー。どう考えても変やとよー………」


「なに言ってんだよー!!首なしさんはすごい料理人だぜ!!俺あの人の料理ならなんでも信用するぜ!!」







ゴゴゴゴゴゴゴゴ…………





「………こちらがメインになりまス…………焼き魚でス………」



photo:12




「うんまああああああああいいいいいいい!!!!!!」


ケータ君
「やめろーー!!食べるとをやめるっちゃあああ!!金丸さーん!!」






ドッバァァァアアアア!!!





チンチンが膨張して爆発して性欲が解消され………




もうこの辺にしときましょう。

とにかく美味しかったです。
松岡さん、グルメにも程があります。




「まぁ俺もオアハカにお祭り見に行くから、向こうでまた会おうか。」


最初お会いした時は、キッチリしたすごく真面目な方で冗談とか通じなかったらどうしようなんて思っていたけど、全然そんなことない。

オンラインの英会話学校を経営し、世界中を飛び回り、人種・国籍関係なく、あらゆる人々と交流するこの人の懐はとにかく深い。


ある時は鷹の目のビジネスマン。
ある時は厳しい起業家。

でも普段一緒に遊んでる時は、地元の先輩みたいに腹を割った面白いことを言ってくれるアニキ的存在。

すごい魅力的な人だったなぁ。

やっぱり自分で道を切り拓いてる人ってのは人間的な魅力に溢れてるわ。





英会話に興味のあるみなさん!!

是非是非、「One's word online」で検索して松岡さんの学校を覗いてみてくださいね!!


松岡さん、またオアハカで会いましょう!!















昼間っからビールを飲んでしまったので、今日の夜にバスに乗ってオアハカに向かう予定だったけど、もうそんな元気がなくなってしまった。

それにまだ会わなきゃいけない人がいる。




イバン。
この街最初の友達。
うちに泊まりなよって言ってくれてたイバン。
結局泊りには行かなかったけど、最後にもう一度会いたい。

夜に会おうとメールを送った。








インスルヘンテスのマクドナルドでサミュエルに会い、フミちゃんに渡していたケータイを返す。

可愛らしい男の子を連れてきたと思ったらもう1人の息子だった。
一緒には暮らしていないが、こうしていつでも会えるみたいだ。

photo:13



伊達男のサミュエル。子供が2人いてちょっと複雑。

でもフミちゃんを一生懸命口説いていた。


サミュエルはイカしたオトコだ。
でもやっぱりフミちゃんはオチなかった。

こう考えると、日本を出て旅中に現地の人と結婚する女性の決断と勇気には、旅人なんか到底かなわないものがあるよな。


女性の勇気はすごい。




サミュエル、ありがとう。
大きな愛をもらったよ。

ベイビーに手のひらをかざしたら、力いっぱいハイタッチをしてきた。

photo:14














宿に帰ってメールをチェックしたが、イバンからの返事はなかった。

んー、こりゃ無理かなぁ。

昨日の今日ではいきなりすぎたかな。

結局夜遅くまで待っていたけど連絡がないので、ケータ君とフミちゃんと3人でご飯を食べに出かけた。





「浜勝のトンカツううううう!!!!」


「ジョイフルのハンバーグーーーー!!!!」


「浜虎の塩ラーメンーーーー!!!!」



みんなで好きなことを叫びながら夜の街を歩くが、遅くなりすぎてしまい、全てのお店が閉まっていた。

photo:15



チックショウ!!!






photo:16



結局、屋台。

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でも美味い。




photo:18




んでオカマの立ちんぼに絡むケータ君。

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さて、この刺激的な街とも、明日でオサラバ。











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ケータ君、男の見せ所

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10月30日 水曜日
【メキシコ】 メキシコシティー ~ オアハカ






いやー、昨日の記事の元ネタ、僕の大好きなジョジョ4部のトニオさんのところを使ったんですけどねぇ………

誰も突っ込んでくれませんでしたね………

ちょっとマイナーだったかな………

いや、トニオさんは4部に欠かせないスタンドなんだけどな。


まぁいいや、日記いきます!!


厨房では手を洗いなサイ!!









………………………………………








「ほらー、イクよー、もうイクってばー。」


「う、うん、フミちゃん、もう先にイッていいよ………」


「ダメだってー、一緒にイクよー、早く、早くううう!!!」









バスのことですね。

バスに乗りましょう。この街を出る。






フミちゃんに起こされてノソノソと荷物をまとめる。


今日はついにメキシコシティー出発の日。
目的地はここから6時間南に下ったオアハカという町。


ケータ君の話では、あまり治安が良くなく、着いたらすぐに宿に入ったほうがいいみたい。

俺とケータ君だけならヒッチハイクで行ってもいいんだけど、フミちゃんも一緒に行こうということになったので、ここはキチンとバスを使おう。




オアハカの後はフミちゃんはカンクンに向かうのでバイバイ。

ケータ君とは、オアハカの後に次の町くらいまでヒッチハイクしようということになっている。


どちらにしてもあまり長い旅にはならなそうだ。


この宿で初めてのサービスの朝食。

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お世話になった宿を出発。












オアハカ行きの足だけれども、普段はこの宿の近くから200ペソ、15ドルのバスが出ているんだけど、このお祭りの時期だからか、運休中。


次に安いのが、東バスターミナルから2つ先の駅を降りたところにあるフィプサというバス会社。

これが270ペソ。20ドルくらい。




東バスターミナルからはいいバスが出てるらしいが、500ペソ近いとのこと。





チョイスしたのはフィプサのバス。


地下鉄を1本乗り換えればいいんだけど、フミちゃんがバッグを担いで地下鉄の階段を昇り降りするのを考えたらタクシーで向かったほうがいい。

ボッタくったり、遠回りしたりしないタクシーを選べられれば70ペソくらいで行けます。

3人で乗れば1人170円くらいで済む。

ラッシュの地下鉄に大量の荷物で突っ込むことを考えたら迷う余地なしだな。







photo:03



10時出発だと聞いていたのでダッシュで向かってかろうじて間に合ったんだけど、このバスは満席だからすぐに次のバスが来るからそれに乗れという。


車内での食料を買ったりして待っていたが、まったく来ない。


photo:04






結局バスがやってきたのは1時間後。


着くのは夜か………
治安が良くないと聞いている街に夜着くのは気分がいいもんじゃない。

まぁ、オアハカの宿の場所はあみーごにいるうちにさんざん旅人たちから情報は仕入れている。


今もすでにあみーごで仲良くなったメンバーが何人もオアハカに行っており、ケータ君に宿の空室状況が入ってくる。

まぁ問題ないだろう。








photo:05



走り出したバス。

満席だし、シート自体狭いがまぁそんなに悪くはない。



悪くないのだが、



なぜかこのバス、ガンガン道端に止まる。
バスターミナルでもない道端に。


そして止まるたびに貧乏そうな人たちが大きい荷物を持ってバスに乗り込んでくる。

おいおい、なんだよ。
これは長距離バスで、路線バスじゃねぇぞ?



バスはすでに満席。なので彼らが座るスペースは真ん中の通路。

photo:06




ここに予備のプラスチックの椅子を出してきて座るわけだけど、もうその椅子を俺たちの頭の上を運んでいくわ、荷物が多すぎて身動きとれないのにさらに突っ込んでくるわで、バス内てんやわんや。


グチャグチャすぎてトイレとか絶対行けない。


photo:07




一体このバスはどういうことだよ?

ちゃんと270ペソの席代を払って満席で出発してるってのによー。


「あれが俺がやってたバスヒッチハイクやとですよー。」



なるほど、これか。
彼らはおそらく100ペソくらいしか払ってないだろう。いやもっと低いか。
それでアオハカ方面に相乗りさせてくれってわけか。

このヒッチハイカーからのお金はもちろんバス会社を通していないので全部ドライバーのポケットに入る。

ドライバーからしたら乗せろ乗せろ、ドンドン来い、まだ乗れるぞ、ってなとこか。

これがあるせいで本当なら6時間の距離に8時間も9時間もかかるってわけだ。
バスのダイヤよりも自分の小遣い稼ぎを優先させるいい加減さがラテンの気質ってとこか。細かいところは気にしたらいけない。

もしかしたら俺もこの手法でお世話になるかもしれないし。

photo:08



















バスはそんなヒッチハイカーを何度も何度も乗り降りさせながら走り続け、見事2時間半の遅れでオアハカの街に到着した。

photo:09





すでに20時。
フミちゃんと行動してる今、こいつは宿を探してハシゴしてる時間はねぇ。

速攻で決めてしまわないと、治安が悪いと言われる町でさまようことになる。

photo:10










ターミナルを出ると、ものすごい喧騒が飛び込んできた。
人を押しのけるような運転で走る車とミニバス、クラクションが鳴り渡り、屋台の明かりがこうこうと連なっている。

photo:11



割れたアスファルトには汚れた水がたまり、ゴミがあちらこちらに散乱し、野良犬が歩いている。



こ、こいつはすごい活気だ。
メキシコは地方都市でもほんとに元気がある。


楽しくていろいろ見て回りたいところだけど、まずは宿を確保することが先決。
情報では、このオアハカには4~5軒の安宿があるよう。
だいたい相場は1泊100ペソ800円てとこか。

そんな中、トリプルだったら225ペソという宿があるとの情報を仕入れている。1人75ペソ、570円。
おそらくここが最安。

フミちゃんとケータ君、3人で行動しているのには、こういった理由もある。







photo:12



人混みとクラクションでクラクラしてくる町の中を歩く。
活気があるとはいえ、ここはただの地方都市。メキシコシティーみたいなビルはひとつもない。

3階建てくらいのボロボロのビルが連なり、どこか昭和の雰囲気を残しており懐かしささえ感じる。









バッグを引きずりながら歩くこと15分くらい。
今日の宿、チョコレートに着いた。

オアハカはチョコレートの産地として有名で、町のいたるところにチョコレートのお店がある。

この宿はそんなチョコレート屋さんの2階が宿になっているという珍しい場所で、なかなか発見しずらい場所にあった。

photo:14




まぁペンションあみーごみたいに日本人のスタッフがいるような場所ではないので、日本語どころか英語も一切伝わりません。
みんなスペイン語のみです。

でもみなさん、まったく言葉が通じないにもかかわらず一生懸命理解しようとしてくれる。




どうやら今トリプルは空いてないとのことだった。
ダブルなら空いてるそう。
もう今から他を探すのはめんどうだ。
無理だよーと言うのを、お願いだからー!!と頼み込んで、ダブルに3人で転がり込むことに成功。


photo:15




はぁ、慌ただしかったねぇ……と一息ついていたら、さっきまで無理だよーって言ってたスタッフのお姉さんが、わざわざもう1人分の簡易ベッドを持ってきてくれた。

ああ、メキシコ人優しい。

そしてアジア人というだけで、写真撮って!!とよく言われるので有名人気取りになれる。

photo:13














「あー!!来たんだー!!今着いたのー?」


外でタバコを吸っていると、あみーごで一緒にバーベキューをしたあの美女集団、ケイコちゃん、ヒトミちゃん、ナオコちゃんが町から帰ってきた。


「今ここ、あみーごからの日本人がたくさん泊まってますよ。明日にはまたさらに来るし。」



同じ情報を共有していると、みんな同じようなルートになってしまうんだよな。
まぁ仕方ないこと。
でもペイントはしない。







photo:16



それからケータ君と2人でご飯を食べに出かけた。

さっきまで大混雑していた通りなのに、22時をすぎるとぱったりと屋台も人通りもなくなって静まり返っている。

うーん、やっぱり地方都市は閉まるのが早い。

photo:17








それでも明かりのあるほうに向かって歩いていると、少しずつ人の姿が見えてきた。

お、なんだか賑やかな声が聞こえてくるぞー………と進んで行くと、パッと大きな広場に出た。


そこにはものすごくたくさんの人々で溢れかえっていた。

photo:18



photo:19




高級そうなレストラン、マリアッチのバンド、物売りや大道芸人、ライトアップされた綺麗な石造りの建物。

ここだけがまるでヨーロッパの旧市街のスクエアみたいに優雅な空気が流れていた。

photo:20



photo:21




賑やかなマリアッチの音楽に気分が高まる。
死者の日のフライングで、ペイントや仮装をした人たちが楽しそうに歩いている。

うわ、こいつはウキウキしてくる!!

photo:22



photo:23




そんなに大きな町ではなく、見所がギュッと凝縮している。
この地方都市の雰囲気、大好き!!
一気に体が馴染むのを感じる。

こいつは相性いいぞ。
きっと路上も稼げる気がする。







photo:24



ハンバーガーを食べ、オシャレなオクソでビールを買い、宿に戻って屋上のテラスで乾杯。


一気に好きになったこのオアハカの町。
さらにこんな景色まで用意してくれていた。


photo:25




暗い夜空の下に、ビックリするほどの美しい夜景が広がっていた。

こんな山の中の小さな町なのに、こんなにもたくさんの人々の暮らしがある。
それに触れられたことが、とても嬉しい。



きっとこの町と相性いいはず。
日曜日までの滞在が楽しみだ。








「よーし、ちょっと金丸さん、待っちょってください。ガサゴソ……………これ飲みましょうか。」


そのとき、ケータ君がビニール袋から何かを取り出した。


それは……………








photo:26





芋焼酎。





「俺、金丸さんと会うって分かってから必ず一緒に芋焼酎飲みたかったとです。そしたらメキシコシティーで見つけたから買っちょったとですよー。」




こ、この男は………

なんてイカしたことしやがるんだ………


やっぱり分かってる。
宮崎県人と芋焼酎の切っても切り離せない関係。



コップに注いだ芋焼酎を口に含み鼻から香りが抜けると、一瞬で宮崎の風景が目に浮かんだ。






メキシコの山の中、至福の味で乾杯した。
やっぱり同郷はいいな。









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メキシカンのお盆

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10月31日 木曜日
【メキシコ】 オアハカ






快適な目覚め。

ダブルの部屋に俺とケータ君とフミちゃん。

フミちゃんは女だけど、古い友達みたいで一切気を使わなくていいから楽だ。


ドミトリーもまぁ嫌いではないけど、やっぱりドタドタ周りを歩かれたりすると気を使っちゃうからな。







photo:03



「とりあえずご飯食べ行こうぜー。」


「何食べるー?」


「チキン南蛮がいいな。」


「やっぱりフミちゃんは茨城だから山岡屋の味濃いめ油多めがいいの?」


「山岡屋、好きじゃないし。」


「な!!そんなこと言ったらショウゴに怒られるぞ!!」





とても仲良いです。
ケータ君はとことんノリが良くて、気がきくし、そして面白い。

いいメンバーだな。





photo:01



カカオの匂いが立ち込める宿を出ると、抜けるような青空が広がった。
2200メーターあったメキシコシティーよりも標高は下がったが、それでも山の中の田舎なので、空の色がとても鮮やかだ。

photo:04








ブラブラと適当に歩いていく。
同じような高さの建物が並び、道がどこまでも碁盤状に広がっているので、一瞬で迷子になってしまう。


ごちゃごちゃと様々なお店がひしめき、露店も多く、アスファルトはがったがたに割れまくり、地方都市のインフラ整備の不十分さが露呈しているが、これが普通なんだよな。

人が生きる上で、日本や欧米諸国のようなピカピカの街はやりすぎなのかもしれない。


こんなベコベコで泥の多い地面でも、アスファルトが敷いてあるだけマシってもんだ。

photo:06











人に道を尋ねながら碁盤の迷路をさまよっていると、ようやく中華の食堂を見つけた。
この量で35ペソ。280円くらい。

photo:07



ちなみにオアハカはこんな田舎だけれど、メキシコシティーと同じくらいの物価か少し高いくらい。

photo:08



ワカメちゃんが大人になったらこうなる。










宿に戻ってシャワーを浴びてヒゲを剃り、ストールを巻いてハットをかぶれば、もう完璧な臨戦態勢。

このお祭り期間中の、人で溢れ返ったオアハカでの路上。
一体どれくらい稼げるだろう。

かましてやる!!


そして日本人旅行者がわんさかやってきてるので、可愛らしい女子大生バッグパッカーにカッコいいとこ見せてモテてやる!!












photo:09



ケータ君は宿の美女軍団と遊びに行っており、フミちゃんも散歩に出かけている。

お互いに別行動。



張り切ってやってきたのは、町の真ん中にある小さな聖堂と大きな聖堂、この2つの教会をつなぐホコ天のメインストリート。

とっても綺麗で、オシャレなレストランや土産物屋さんがズラリと並んでおり、名所である2つの大聖堂をつなぐ通りなので、観光客の通りもめちゃくちゃ多い。

これ以上ない絶好の通りが500メーターは続いている!!

どこでやってもOK!!

気合い入るぜ。







早速通りのど真ん中でギターを構える。
なんだなんだ?と、まだチューニングをしてるところなに、30人ほどの人だかりが出来上がり、演奏が始まるのを待っている。

こいつは俺のステージだ。
みんなの期待を引っ張りつつ、ゆっくりとピックを取り出し、勢いよく弦を叩いた。










大拍手。
人だかりはさらに膨れ上がり、わずか3曲しかしてないのに足元に100ペソ以上が入った。

おいおい、この町ヤバすぎるぞ!!!
地元の人もメキシカン観光客も、欧米人観光客も、みんなが足を止めて歌を聞いてくれる。


うおお、この調子だったら2000ペソいっちまうぞこれ!!


よっしゃああああああああ!!!!!!



ていうときはどうなるか、皆さんもう分かりますよね。

ご想像通り警備員が来て止められます。



くそ、くそが。

くそ!!



「向こうのほうに大聖堂かあるからあっちのほうならやっていいぞ。」



よーし、そういうことならと、大聖堂のど真ん前でギターを構える。


さっきの場所よりも人通りは少ないが、すぐに人だかりか出来上がった。

歌い終わると、日本人がよほど珍しいのか、俺があまりにもカッコよすぎるのかわからないけど、次から次へと、写真撮ってください!!の大撮影会。

photo:11



女の子たちがはしゃぎながら俺の横にやってきて腰に手を回してきてパシャリ。

すぐに次の待っている女の子がやってきて抱きついてきてパシャリ。

俺も調子に乗って肩に手を回してパシャリ。

photo:12





観光地によくいるパイレーツオブカリビアンのジョニーデップのモノマネさんの10倍くらいの人気の大撮影会が終わり、ようやく歌えるぞとギターを鳴らそうとしたら、




はい警備員。


「タコスタコス、ナチョス。」


ずっと歌を聴いてくれていた男前の兄ちゃんが英語に通訳してくれる。


どうやらこのホコ天の通りではずっと立ち止まって演奏をしてはダメなんだそう。

2曲やっては移動、2曲やっては移動という、マリアッチ方式でやらなければいけないそう。


ぬぐぉう…………
たった2曲なんて、人だかりが出来始めて、さぁ聴いてくださいってくらいの段階。
それでお終いだなんて、キツすぎる………


「本当メキシコの政府はわけわかんないよな。荷物運ぶの手伝うよ。」


男前のフランシスとアレックスがバッグを持って一緒に場所捜しをしてくれる。


ちょ!!なんだその仮装は!!
犯罪的な可愛いさ!!

photo:16



photo:17









「フミ、ここはどうだい?ここは人通りバッチリだよ。」


「え、でも大丈夫かなぁ。また怒られないかなぁ。」


「大丈夫さ。何か言ってきたら俺たちが話してあげるよ。」


通りのど真ん中。
ギターを鳴らせばまたもやすぐにすごい人だかりが出来、大盛り上がり。

いやー、この町ホントすごいぜ!!








…………は!!


人だかりの隙間から、鬼のような顔でこっちを睨んでいるさっきの警備員。



「ふ、フミ、やめよう、これ以上続けるならお前のギター取り上げるぞって言ってる。い、行こう。」


まだ人だかりが出来てるうちにギターを抱えてそそくさと逃げた。








あー、チックショー。

こんな最高の街なのに歌えないなんて、目の前で麻美ゆまちゃんがオッパイ触ってよーって言ってるのに、後ろから彼女が睨んでるようなもんだ。


生殺しすぎる!!





しかしそれでも諦めるわけにはいかないので、彼女にそんなことするわけないよーと言いながら後ろの手でコッソリオッパイを触るがごとく、少し離れた裏通りのところで路上再開。



どうやらここなら警備員の目も届かないようで、何も言われることなく歌うことができる。

ただ歩道が狭いのであまり人が立ち止まれず、いい場所とは言えない。

まぁ歌えないよりかはマシだ。







photo:13



photo:14



photo:15



日が沈み、町を夕闇が包む。
しかし人通りは増す一方だ。


まだ風邪が治ってない、というか風邪ど真ん中なので喉ががらがらで、それでも根性で歌っていたのでもう声がひどいことになっている。


根性根性ぉ…………

こんなにいい町なのに風邪程度で休んでたまるか。





しばらくして、町のどこからか、太鼓やトランペットなどの陽気な音楽が聞こえ始めた。

音楽は勢いを増し、町中を包むような大騒ぎになりだした。



そして気づく。

通りを歩く人たちがみんな仮面をかぶったり、顔にペイントをしたりしてそれぞれに工夫をこらした死者の装いをしてるじゃないか。


うわ!!向こうからパレードがやってきた!!

鼓笛隊が楽しい音楽を鳴らし、その後をハーメルンの笛吹きみたいに仮装をした人たちが大騒ぎしながらゾロゾロと歩いている。


すごいすごい!!

そうか、今日はハロウィンか。
これから3日間、町はこうした仮装で大盛り上がりになるわけだ。

photo:18





もう俺もいてもたってもいられなくなりギターを片付けた。

まぁ鼓笛隊がうるさすぎて演奏が出来ないのと、喉が完全に死亡してスナックのママみたいになってしまってこれ以上歌えなくなったってのもあるけど。


大量のコインをポケットに突っ込んで宿に戻った。












宿の屋上に上がるとあの美女軍団がキャピキャピとお喋りしていた。

おぉ、この感じなんだか懐かしい。


その5~6人のキャピキャピした美女たちに常にくっついている若い男の子が2人いるんだけど、この男の子たち、女以外といるところ見たことないな。

よほど女の子が好きなんだろうなぁ。
俺もだけど。



「今日どうでしたー?キャピ!」


「ずっと歌ってました。みなさんはどうでした?」


「私たちこれからペイントしてホホムラに行くんですー。キャピピ!!」



な、なんだと!!

ホへがムラムラするだと!!




嘘です。ヒトミちゃんはそんなこと言いません。


町からタクシーで15分ほど行った郊外にあるホホ村という小さな集落で、お墓を飾り立てて死者を弔う儀式をやっているのだそう。


ロウソクを立て、花を散りばめ、それはそれは幻想的な空気になる、という話だ。



それは行きたい。
ミーハーだけど、行っときたいな。


「あ、金丸さーん、探しちょったですよー。どんげでしたー?」


「お、ケータ君、よっしゃ飲もうか。」


今日のあがりは905ペソと1ドル!!
計71ドル!!

すげえ!!!

photo:19



でもキッチリやれてたら2000ペソはいけてたなぁ、悔しいけど。





とりあえずホホ村に行く前に軽く飲もうかとビールを買い出しに。

賑わっている広場を歩いていると、オシャレなレストランの中に見慣れた顔の男性を発見した。



ん、あの女の人はべらせてるハンサムなアジア人は誰だ………?








photo:20



松岡さん(´Д` )



「おー、いたいたー。楽しんでるかいー?」



すげえ(´Д` )
さすがは世界を股に掛ける男。
どこにいてもその町に溶け込んでキマってる。


「明日の昼は彼女たちをエスコートしてるから夜にどこか飲みに行こうか。じゃあお祭りを楽しんでね。」


そう言ってメキシコ人とペルー人の女性とスペイン語でかっこ良く会話してる松岡さん。

やっぱりこの人はタダもんじゃない。









よーし俺たちも祭りを全力で楽しもうぜ!!とビールを買って宿に戻り、屋上で乾杯したら、案の定全ての気力が失せてもうホホ村とかいいんじゃね?という宮崎県人らしいおおらかさを発揮。


旅人(´Д` )


隣では美女軍団と男の子2人が、買ってきた衣装を着て顔に白い塗料を塗ってキャーキャー楽しそうにしている。

photo:21



可愛い!!








うーん、や、やっぱり行く?

いやー、もうめんどくさいしいいんじゃね?

でもホホがムラムラなんだよー。

だってもうビールが美味しいからさー。








うーん………やっぱり行こう。

ここまで来て見ないのはもったいねぇ。

美女軍団たちとみんなで乗り合いタクシーで行こうということになるが、なかなかみんな出てこないのでさっさと外に出たらフミちゃんだけ着いてきたので、あいつらもすぐ追いついてくるやろーと、とっととバス停へ向かった。


のだが、バスが見つからず、フミちゃんとお話ししながら歩いていたら、いつの間にかホホ村に到着。
50分も歩いてた。
ていうか地図もなく場所もまったく知らないのによく勘だけでたどり着いたな。
夜中の23時くらいだし。







古い住宅地の中を歩いて行くと、角に商店があったり小さな公園があったり、なんだか日本の田舎みたいな雰囲気。

外灯もあんまりない道を、チラホラと帰ってくる人が歩いている。

日本のお祭りの夜みたいだ。

photo:23








しばらく人の流れる方へと歩いていくと、どんどん賑やかになってきた。
おー、こんなに盛り上がってるもんなんだー、と歩いていると、横にタクシーがやってきた。

チラっとタクシーを見る。




………ん?


あ!!ユーキ君?!




おー!!ユーキ君ー!!と窓を叩くと、ビックリした顔でタクシーを飛び降りてきた。

他にもあみーごで見たジュン君が乗ってた。

photo:22




いやー、会えましたねーと相変わらずボンヤリしてる顔のユーキ君。



「タクシーいくらだった?」


「えーっとー、80ペソです。安いですよねー。」



うん、倍ふっかけられてるね。40ペソで来られるんだけどね。
まぁ別にいいよね。大した金額じゃないよ、ユーキ君。


あ、あれ?ユーキ君?ユーキ君どこ行った?


すると、ドレスを着たガイコツの女の人と一緒に写真を撮れますよという、思いっきり観光客向けの客引きに捕まってニコニコしながら写真を撮ってるユーキ君。

しかも30ペソて(´Д` )
地味に高え(´Д` )

photo:24




「いやー、旅は楽しんだもん勝ちですからー。お金なくなれば帰ればいいんですからー。」


このボンヤリとした男が1番旅を楽しんでるよ、本当に。










ホホ村の墓地に到着。

墓地の周りには、お祭りらしく屋台がひしめき、たくさんの人たちでごった返している。

その賑やかな活気にワクワクしてくる。

photo:25










さぁついに墓地に入るぞ。
どんな神秘的な儀式が行われているんだろう。


屋台の間から墓地の門をくぐると、そこにはすごい光景が広がっていた。







photo:26



photo:27




かなり広い敷地の墓地の中、どこまでも揺らめくロウソクの灯り。
すべてのお墓にマリーゴールドの黄色い花びらが散りばめられ、日本人の感覚からしたら不謹慎なほどに賑やかに飾り立てられている。


それぞれのお墓の周りには、親族であろう人たちがイスやテーブルを持ってきてお酒を飲みながらお喋りしたりして笑っている。



さらに驚くことに、墓地のいたるところにマリアッチのハンドがおり、その家族たちのところを回って賑やかな音楽で景気をつけている。

photo:28




もちろん人の数はハンパじゃないし、たくさんの人たちがガイコツのペイントをしておりお墓の中をウロウロしている。
その光景がたまらなく面白い。

photo:29






なんだなんだ。

この胸を締め付けるような感動は。

日本人からしたら、死はとても悲しく、畏れ多く、たやすく触れることのできない存在。

死者を弔うとき、俺たちは最大限の敬意を払い、悼み、緊張さえ意識しないといけない。




それがどうだ、このメキシコ人たちは。

死を笑い飛ばして、死と肩さえ組んでいるじゃないか!!


家族みんなが集まり、お墓を囲み、賑やかに飾り立て、音楽とお酒でとにかく陽気に故人を偲ぶ。
いや、偲ぶってのも違うかもしれない。

彼らにとって死はとても近い存在で、死んだからといって、俺たち日本人が抱くほど、死者は遠くへ行くものではないのかもしれない。

photo:33





ラテンアメリカンは刹那的だと思う。
その時を、その瞬間を目いっぱい楽しむ人々だと思う。

お気楽な人種だ、とアメリカでは彼らを見下すような意識があるそうだけれども、俺はまったくそう思わないな。


こんなにも陽気で、人生の数々のアトラクションすべて楽しもうという人たちを羨ましくさえ思う。

死に対して恐れ悲しむのではなく、みんないずれ死ぬんだから!!と開き直って受け入れる。

なんて人間的で、愛らしい人々なんだろう。


マリアッチのノーテンキとさえ思える音楽と人々の笑顔。

感動に胸が震えるよ。






「タコスタコス!!タコスサボテン!!」


みんなで歩いていると、お墓の周りにいた一組の家族が俺たちを呼び止めた。


そしていきなり俺たちにコップを渡してきて、メスカルをついだ。

photo:30




ご家族みんなが最高に優しい笑顔で飲みな飲みなー!!と勧めてくる。


もう嬉しくてたまらなくなって、メスカルをあおった。

photo:31









死を悲しんでばかりでは、大事な人は喜んでくれないよな。

もっと身近に、この心の中にいるんだから、いつもと同じように、笑って、歌って、肩を抱いていたい。


人間なんてみんな死ぬんだ。

死と酒を組み交わそう。




人間ってすごいな。

ああ、メキシコ人、心から愛すべき人たち。

photo:32










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霧島に並ぶ魔法のお酒

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11月1日 金曜日
【メキシコ】 オアハカ





目が覚めると部屋には誰もいない。

ケータ君もフミちゃんもどっかに出かけてるみたいだ。


部屋の外から賑やかな声が聞こえる。

すでに1階のチョコレート屋さんも営業を開始しており、お客さんで賑わってるみたいだ。


ここはメキシコの田舎町、オアハカ。

枕元のiPhoneを手に取り、日記を書き始める。


穏やかな朝。













photo:01



しばらくするとフミちゃんが帰ってきた。


「おはよー。服洗濯に行くけど洗うものあったら持って行くよー。」


お言葉に甘えて一緒に持っていってもらった。
この町の洗濯はコインランドリーが一般的みたいで、3キロまでが45ペソだったかな。
洗って乾燥までしてくれるというとても良心的なサービス。


メキシコの人たちは、だいたいでいいじゃーんってな性格だけれども、こうしたところはとても暖かい仕事をしてくれる。

観光地に行っても、物売りさんたちはいるにはいるが、どうですか……?とてもいいものですが……ととても遠慮がちに商品を見せてきて、大丈夫ですと断ると、そ、そうだよね!!ごめんね!!みたいなシャイな笑顔で去っていく。
決してしつこくつきまとうことはない。

それがとても心地よく、人と人との思いやりや愛情に溢れた人々だということがわかる。


アラブ圏でのあの嘘や乱雑な対応に荒んでいた気持ちになんて一切ならない。
ストレスなんて微塵も感じない。

感じるのは彼らに対する抱きしめたくなるような愛おしさ。













photo:02



朝の散歩に出かけていたケータ君とフミちゃん、3人で今日も同じ中華料理を食べに行き、それから俺はギターを持って路上に出かける。


風邪はある程度良くなってはきたけど、喉の状態はまだまだひどい。
それでもこの観光客で溢れたお祭り期間中の町で歌わないわけにはいかない。



ていうかこのゆるキャラ、町中におりすぎ。

photo:03



photo:04



photo:05



photo:06




ホラ、どっちがゆるキャラかわからない。

photo:07












ちょいと市場の中を散策。

photo:09



歩くだけでもとても楽しい。

photo:10



photo:11











いつもの路上場所につき、ギターを取り出した。

根性で声を振り絞る。

photo:12






うーん、こいつは喉ガラガラだなぁと思いながらも歌っていると、そこにゾロゾロと日本人の人たちがやってきた。

宿の美女軍団のみんなだ。


思いっきりいいところ見せたいんだけど、こんな声でかっこ悪いな。

と思っていたら、他の宿に泊まっている可愛らしい女子大生風の日本人観光客たちもやってきて、15人ほどの日本人集団が出来上がった。


すごいな。

もちろんこれはほんの一部。
今このメキシコの山の中の小さな町にどれほどの日本人たちが集まっているんだろう。

みんなお祭り好きだな。
もちろん俺も。

photo:14










パラついてきた通り雨で一時避難。

オアハカはこんなスコールが1日に1回は降るんだそう。

photo:13




路上の土産物売りのおじちゃんおばちゃんも、急いで商品を片付けて避難しているが、少し小ぶりになってきたらまたすぐに地面に物を並べる。

みんなある程度の雨ではひるまない。性根たくましいな。









雨が止んだのを見計らって場所を変え、ちょっと強引に昨日怒られたメインストリートのど真ん中でやってみることに。

ズバッと2~3曲歌って一瞬で逃げれば大丈夫だろう。

ケータ君も今日は俺のローディーをしてくれている。


本当は今日はケータ君にも何曲か歌ってもらおうと思っていたんだけど、さすがにいきなり路上で歌うのは厳しいらしく、歌自体は上手いんだけど声量がちょっと足りない。

まだ路上で稼ぐには早いかな。







ギターを抱えてササッと通りの脇に立ち、すぐ逃げられるように楽譜を立てずに演奏開始。

すぐさま人だかりが出来上がり、拍手が起こる。


すると向こうからパレードの集団がやってきた。

今日は11月1日。
死者の日の子供の日だ。

先頭の人がアメ玉を投げながら歩いてくる。

photo:15




大盛り上がりの通り。
俺の前を過ぎる時、ペイントと仮装をした人たちが笑顔で俺のギターケースにアメ玉をどっさり入れてくれた。

ああ、このお祭りの一員になれてることがとても嬉しい。

photo:16



3曲ガッチリ歌い終わると拍手が起こり、みんなお金を入れてくれ、一瞬で100ペソ近くになった。


やはりここは稼げる。
よーし、このゲリラ戦法でガンガンいってやる!!




と思ったんだけど、まぁ見回りのおじさんの目は厳しく、しっかり見つかって注意されてしまった。


ぬぐぅ…………
生殺しだぜ………











旧市街地域の真ん中にあるレストランがかたまってるソカロと呼ばれる広場にやってきた。
たくさんの人たちが歩いており、レストランのお客さん相手にバンドやマリアッチやサックス吹きがワイワイとパフォーマンスしている。



少しうるさいがここなら何曲かはやっていいと言ってもらえたので、一角でギターを鳴らす。


人々の憩いの広場なので、歌い始めるとともにすぐにすごい数の人だかりが出来上がって、俺の周りを取り囲んだ。


い、いかん、あんまり目立つとまた止められてしまう…………




ビビりながらも思いっきり歌い、5曲もやってしまった。
もうこれ以上はマズイ。

しかし、終わりますー!!とギター置くが誰も立ち去らない。
手拍子が起きて、もう1曲ー!!とアンコールがかかる。


もうやっちまえ!!








photo:17



人だかりはすごいんだけど、今日はあんまり入りが悪く、あがりは687ペソと2ドル止まり。
といっても計55ドルにはなっている。
3時間くらいで55ドルなら上出来だよな。










日が沈み、街灯がともると、町のフェスティバルムードが一気に高まり、あちこちからバンドのにぎやかな音楽が鳴り響き始めた。


そんな喧騒に背を向け、町に向かう人たちの間をすり抜けながら宿に戻った。



もちろん今日はこれで終わりなんかじゃない。
まだまだ夜はこれからだ。

宿の日本人たちがキャーキャー言いながら仮装やペイントをしてる中、宿を出ると、時間通りにそこにやってきたのは、




そう、メキシコの夜の帝王、




松岡さんだ。


「いやー、アビマイルの実家でかなり飲まされちゃったよ。よし、行こうか。」


メキシコシティーでの松岡さんの仲良し友達の1人、エリートのアビマイルはこのオアハカ出身。

この死者の日は日本のお盆のようなものなので、みんな実家に帰って家族と過ごすらしく、そこにお邪魔していたという松岡さん。

お父さんからしこたま酒を勧められたんだそうだ。

その土地を知るということ、旅人なんかじゃ到底松岡さんにはかなわない。



「ホホ村行ってみたいんだよね。昨日行ったんでしょ?もう1回行ってみようよ。」


というわけで昨日行ったあの賑やかな墓地があるホホ村に松岡さんとタクシーで向かう。

変なとこで降ろされながらも祭りの空気を楽しみながら歩いて行き、昨日とは別のお墓を見つけた。

photo:18



昨日の墓地に比べてこちらは静かでこぢんまりとしており、古い墓地らしく朽ちた石の門や塔があってとても雰囲気がある。


こんなとこ普段ならめちゃくちゃ怖そうなんだけれども、マリーゴールドとロウソクで飾り立てられた愛情に溢れた装飾が怖さよりも、微笑ましさすら与えてくれる。


プロカメラマンでもある松岡さん、この幻想的な光景に真剣にシャッターを切っている。











ここから歩いて10分ほど。
ささやかな屋台が並ぶ故郷の盆祭りのような小道を歩き、昨日の賑やかな方の墓地に向かう。


今日も大盛り上がりなのかなー、とやって来てみると、どうしたことか墓地は静寂に包まれていた。



あれ?お墓を囲んでいた家族の人たちは?
ドンチャン騒ぎしていたマリアッチのバンドは?



それどころか、ゆうべは通りを埋め尽くしていたタコスとかの屋台がすべて消えており、墓地の周りはまったくひと気がなかった。



「あー、そこの人に聞いたら盛り上がるのはゆうべだけらしいねー。昨日来ればよかったなぁ。」



「あ、金丸さーん、松岡さーん。」



声のする方を見ると、そこには美女軍団と一緒にケータ君がいた。


「今日めちゃくちゃ静かですねー。昨日だけやっちゃねー。あ、ナオコちゃん、俺金丸さんたちの方に行くからじゃあね。」


一緒に遊んでた美女軍団からあっさり離脱してこっちにやってくるケータ君。

それでこそ男だコノヤロウ!!
本当いい奴だ。




photo:19



静まり返った墓地の中を見て回り、またタクシーで町に戻る。

そして3人で向かったのは………








photo:20



メスカルバー。


「いやー、オアハカに来たならメスカル飲まなきゃね。」


メスカルってのはテキーラと似ているが別物の、メキシコ特有のお酒。
そしてこのオアハカがメスカルの一大産地なのだ。

産地らしく町中にはたくさんのメスカルバーがあり、たくさんの人たちで賑わっている。


photo:21




たまたま入ったこのお店がまぁ大当たりの人気店。

70年の歴史ある老舗で、オシャレな店内にはペイントをした外国人たちが大盛り上がり。
ジュークボックスで音楽を流すという田舎らしいレトロな雰囲気にこのメスカル!!!!


ヤバイ!!嬉しすぎる!!!


「松岡さん、金丸さん、お腹空いとらんですか?」


「そうだね、ちょっと空いてるかな。」


「よし!!ちょっと僕ひとっ走り買ってきます!!先飲んでてください!!」



おお、なんて可愛い奴だ。
ケータ君、こいつは本当に人に好かれる男だな。

後輩の鑑!!







メスカルはとにかくアルコール度数が強い。
50度くらいの高アルコールで、はっきり言ってテキーラとほとんど違いがわからない。

オレンジをかじり、くいっと口に含むと、強烈な香りが鼻を突く。
そして口直しに塩をなめる。


ほんの少ししか飲んでないのにすぐに体が熱くなってきた。

ケータ君はすでに隣の席の女の子とお喋りを開始している。

photo:22




俺も楽しくなって、メスカル片手に店内をウロウロ。
入り口の方にあるバーカウンタースペースでは地元のオッさんや飲み助たちがワイワイとグラスを傾けている。

飲んでいるのはもちろん全員メスカル。

photo:23





嬉しくなってその中に飛び込んでいくと、陽気なメキシコ人はもちろんすぐに話しかけてくる。飛び切り人懐こい笑顔で。



「タコスタコス!!!サボテン!!」


みんなが俺のことを見て、驚きながら自分のケータイを見せてくる。

その画面にギターを持って歌っている俺の姿が写っていた。
どうやら俺の路上を聞いてくれていた人たちみたい。



「お前はマジでいい歌うたいやがる!!マスター!!こいつにメスカル!!1杯じゃダメだ!!2杯飲め!」



無理無理無理ーー!!!と断りながらも強引にショットグラスを渡され、サルー。

ちびりと飲んでその強烈なアルコールに顔をしかめると、違うだろう!!こうやって飲むんだ!!と兄ちゃん、一気にあおってグラスを流し込んだ。


いや、すげーけど無理だよー!!と言うと満足げに微笑む兄ちゃん。

あー、なんて愛らしい人々なんだ!!

photo:24










大騒ぎしていたら、向こうの方から松岡さんが外に親指を向けた。


「そろそろ河岸を変えよう。ここは危険すぎる。」


楽しそうにニコニコしてる松岡さん。
一筋縄では満足しない夜の帝王、松岡さんもメスカルの魔法でだいぶ上機嫌になっている。

photo:34









photo:25



photo:30



0時を過ぎた町は鎮まるどころかヒートアップする一方。

ガイコツのペイントや仮装をした怪しげな人々が通りを埋め尽くし、ブラスバンドがけたたましく音楽を吹きならし、誰もが踊り、飛び跳ね、街灯がその影を落とす。

photo:26



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不思議なエネルギーがうねりながらこの田舎町を包み込み、夜空に熱気が立ち昇っている。



「ヘーイ!!フミー!!」


「ヘーイ!!ジャパニーズシンガー!!」


予想以上にたくさんの人たちが俺の路上を見てくれていて、俺に写真を見せてくる。

誰もが駆け引きなしの笑顔で心を見せてくれる。

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盛り上がってるクラブを発見すれば躊躇なく突進していく松岡さん。

素早くお酒を注文し、店内にサルサが流れればもう松岡さんの独壇場。

そこらへんの女の子を捕まえてクルクル回している。

photo:28



俺も酔いに任せてステップを踏み、知らない人に抱きつく。







魔法だ。

これは魔法だ。


甘美な痺れに酔いしれながら、死の不安も、生きる苦しみも、メスカルとともに飲みほしてしまえばいい。


メキシコ人は世界一の魔法使いなんだ。



俺はもう心の底から、この国の虜だ。

photo:32







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11月2日 土曜日
【メキシコ】 オアハカ





「もー、2人とも夜中に帰ってきてうるさかったんだからねー。三河屋でーす!とか言って。」



深夜に酔っ払いに叩き起こされて、さぞかし俺たちと同じ部屋になったことを後悔してらっしゃることでしょう………申し訳ないフミちゃん………
洗濯物ありがとうね………






うう………体がダルい………

やっと風邪が治りかけてたのにあんなにバカ騒ぎしてしまった………



「あああ……気持ち悪いっちゃー……頭ガンガンするー………」


ケータ君もフラフラしながらシャワーを浴びに行っている。


もうお昼前だ。
俺もシャワー浴びて歌いに行かないと。


あ、そういえば昨日、Gのハーモニカの調子が悪かったんだよな。

チェックしてみると、





はい壊れてる。

photo:01



またかよおおおおおお!!!!!

音が出なくなってるとこと、半音近く狂ってるとこがある。


なんなんだよチクショウ!!
これこの前、ロサンゼルスでケンジさんと買いに行ったやつだぞ!!

すぐ壊れるの嫌なんですって言ってちょっと高めのやつを買ったのに!!!

まだ2ヶ月くらいしか経ってねぇぞボケがああああああ!!!!



はぁ………

いくら自分で修理しようとしても余計に音が出なくなるだけなので、仕方なく楽器屋さんにハーモニカ買いに行きました。

いくらくらいするかなぁ……チックショー………


そしてお祭り期間なのでもちろん閉まってますよね。

うん、知ってます。



……………





宿に戻ってゴミ箱の中にダンクシュートしていたハーモニカを取り出して、組み立て直し、だましだまし使うことに。

新しいの手に入るまでこれでなんとかやるか。
早くどっかで買わないとな。












酒と風邪と連日の路上の疲れでヘロヘロになっているけど、歌いに行こうか………


photo:02




今日がフェスティバルのメインの日なんだけど、お昼のうちはまだまだ静かなもの。

みんな夜のためにエネルギーを温存してるかのようだ。



市場の食堂で食べたモーレという料理。25ペソ、190円くらい。

photo:03








そんな町で演奏開始。
やべぇ、全然声が出ねぇ。高音を出そうとして声が裏返ってしまう。

根性、根性で微調整しながら歌い続ける。

しかし、もうやめとけと言わんばかりにいきなりのスコールが降ってきた。
分かりました、もうやめときます。

あがりは1時間で226ペソ。1700円てとこか。












宿に戻り、大人しく日記を書いているとフミちゃんが帰ってきた。

明日カンクンに向かうというフミちゃん。
パタパタとパソコンと格闘している。

外からは賑やかな日本人たちの声。

いやー!!キャー!!と女の子たちがはしゃいでいる。

フミちゃんはそこには混ざろうとはしない。



「金丸さーん!!やりましょうよー!!」


「そうですよー!!楽しいですよー!!」


顔中にペイントをしてるケータ君がやってきた。

photo:04



美女軍団もテンションが上がってウキウキしてる。

photo:05




本当はこんなに誘われてるならやるべきだとも思う。

別に顔に塗りたくることが恥ずかしいわけでもない。
人づきあいが面倒なわけでもない。

ただ人と同じことをするのが嫌いなだけ。
赤信号みんなで渡れば怖くないみたいになることを、団体の一員になることをずっと避けてきた。

そのせいで、金丸君ってなに考えるかわからなくて怖い、みたいに言われることが学生のころからよくあった。

今でこそ、ある程度の社交性は身についたと思うけど、根本は変わっていない。

ヒトミちゃんたちのことは好きだけど遠慮させてもらった。
ノリ悪くてごめんね。












みんなが出かけた後、1人宿を出た。

広場に向かって行くにつれ、ドンドンと人ごみが増えて行き、ソカロに到着するとそこはすでにドンチャン騒ぎのものすごい活気に溢れかえっていた。

photo:06



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ブラスバンドの賑やかだけど、どこか哀愁に満ちたメロディ。
それにあわせて踊る人々。

おじさんもおばさんも顔を白く塗り、年季の入った衣装を着てステップを踏む。

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photo:10








教会の塔 石壁の冷たさ
通り過ぎていったいくつもの時代

染みついた哀愁と今夜の盛り
肌にうっすらと汗を浮かべながら







photo:11



メインストリートは人ごみで埋め尽くされていた。
もはやライブのモッシュができるくらいの人口密度だ。
その間をかき分けながら奥の教会を目指す。

photo:12



photo:13






誰もが笑っている。
それとも悲しんでいるのか。
俺はどんな顔に見えているのか。
ペイントしてしてしまえば、誰にもわからなくなる。

この夜は誰のものでもないのに、手のひらの砂のように隙間から夜の黒が垂れていく。
そこに残るために、俺は人ごみを掻き分ける。

教会が見えてきた。











人ごみの中にひときわ背の高いアジア人がいた。


「おーい!こりゃすごいね!!」


松岡さんだ。


「こんな混雑になるんですねー!!」


「少し歩こうかー!!」


楽しげな人々の中、俺たちも紛れ込んで歩いた。

photo:14














昨日のバーに行き、通りに面したテラスの席で人混みを見下ろしながら乾杯。

洪水のような人波が眼下の通りを流れていく。

photo:15



photo:16









この前松岡さんがとても興味深いことをおっしゃっていた。


「人々の生活は表面的に見ると、とても楽しげに見える。しかしそれが日常化していくとそこに嫌悪が生まれる。その嫌悪の先にこそ本当の暮らしがあり、人間のリアルがある。」


ジム・ジュームッシュからの引用らしいけど、松岡さんのように10代のころから世界中を旅し、国籍人種を超えた生き方をしてる人には、きっと俺なんかよりもはるかに深い人間の生活が見えているんだろう。

俺のような旅は表面をなでるだけでしかない。

しかし、そこで暮らしてみればまったく違う色の表情が見えてくるはず。
湖の水面と水中では見えるものは別世界であるように。




松岡さんはさらに続ける。

フェアではないと。


松岡さんはインターネットの世界で仕事をしている。
パソコンひとつで世界どこでも生きていける人だ。

しかしそこに暮らしている人は、そこを離れることはできない。
どれほど馴染んだとしても、暮らしという檻の中で生きる人たちと一緒の檻の中に入ることはできない。
それではやはり同じ景色を見ることは永遠に不可能なんだ。



「もっとこうね、もっとニュートラルな、真っさらな視線で見るところから始まっていくものなんだよな。お、サルサだ。ちょっと行ってくる。」




ビールをグイと傾けて席を立ち、女の人の手を取って踊り始める松岡さん。

メキシコで松岡さんに会えてよかったな。
こういう感覚の研ぎ澄まされた方と時間をともにすると、色んなインスピレーションをもらえる。

photo:17












それから松岡さんの友達のメキシコ人とペルー人の女性がやってきて、遅れて美女軍団と遊んでいたケータ君もやってきた。

photo:18



photo:19




多いに盛り上がり、今夜もしたたか飲んだ。











お店を出ると、深夜の通りはさっきまでの人ごみがすっかり消えて、外灯が寂しげに石畳を照らしていた。

これで長かった松岡さんとの日々も終わり。
俺たちはここでお別れになる。

photo:20




「まぁ、年明けくらいにブエノスアイレスにいるからタイミングが合ったら向こうで会おう。タンゴのクラブに連れてってあげるよ。」




松岡さん、本当にありがとうございました!!!
松岡さんのおかげで、ラテンアメリカの楽しみ方をほんの少し理解できた気がします!!








「ねぇ~、お兄さん遊ばない~?」

photo:21




せっかくの真面目なお別れの場面に乱入してくるおばさん立ちんぼ。
俺たちがいい雰囲気で話してるのにずっと真横でね~ね~言ってる(´Д` )


「ったくしょうがねぇなぁ。まぁ楽しかったよこの数日。また会おう!!」

photo:22




颯爽と夜の町に消えて行った松岡さん。



松岡さん、楽しかったです。
そしてとても刺激になりました。
世界で生きるということの本当の意味を垣間見させてもらった気がします。


世界一周は動物園巡りではない。
自分と違うものをほうほうと眺めているなんて寂しすぎる。

しかし本当の意味の暮らしの檻の中に入ることは、俺たちには出来ない。
だからこそ、地球に生きる俺たちは人との出会いを大切にして、自分の人生に活かしていかないといけない。

旅なんてしてるうちはまだまだってこったな。






「金丸さんー、話が難しいっちゃー。」


「んー、まぁタコスでも食べて帰ろうか。」


ケータ君と2人、寝静まった町を宿に帰った。






http://youtu.be/ZBpEOw9ee9Q

死者の日の盛り上がりのワンシーンを撮ったので、お時間ある時に見てみてください^_^






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11月3日 日曜日
【メキシコ】 オアハカ





目が覚めると、部屋の中にフミちゃんの姿がなかった。


荷物も綺麗になくなっている。


えぇ!?俺たちが下ネタばっかり言うから嫌気がさして夜逃げしたの!?






というのは冗談で、フミちゃんは今日朝イチでカンクンに向かうため、空港へと旅立っていった。

深夜に帰ってきて、ベッドにバタンキューした俺は出て行ったことにまったく気づかなかった。



枕元に置き手紙があった。



「一緒に過ごせて楽しかったです!」


フミちゃん、俺も短い時間だったけど、本当に気兼ねなく過ごせてとても楽しかったよ。

日本に帰ったら山岡屋に行こうね!!

いっぱい食べる君が好き!!






よっしゃ、死者の日のフェスティバルも終わったことだし、俺もそろそろ出発しよう。

日本人宿と化していたこのホテルチョコレートも、今朝になり一気に宿泊者たちがチェックアウトして静かな雰囲気。


次の目的地は、メキシコで1番楽しみにしていたマヤ文明の遺跡、パレンケだ。








photo:01



とりあえず、ケータ君と一緒にいつもの中華料理店でご飯を食べ、バスターミナルへ向かう。


photo:02



ごちゃごちゃと汚いにもほどがあるこのエリア。
観光地区はまだマシだけど、このあたりはもうゴミは山のように捨てられてるし、建物も廃墟みたいだし、ものすごく臭い。

photo:10



そんな中で屋台で野菜とか売ってるってのが、いつもの後進国の光景だ。

photo:03



photo:04







ケータ君と行き先が同じなので、別れ道がくるまで一緒に行こうということになってるんだけど、まぁこの2人なのでヒッチハイクで行ってもいいところ。


これまでアメリカからずっとヒッチハイクと野宿で下ってきたケータ君なので、俺も気兼ねする必要はない。
宮崎人2人がメキシコでヒッチハイクってのも面白いもんだ。


ただ一応バスの値段もチェックしておきたい。

安ければ迷わず乗る。
高ければヒッチハイク。



photo:05



これまた窓の割れまくったズタボロのバスターミナルにやってきた。

いくつかのバス会社を尋ねて回ると、パレンケに行くにはまずその途中にあるトゥストラという町に行き、そこから向かうのが良さそうだ。


そしてそのトゥストラのすぐ横にはサンクリストバルというほんと小さな町があるよう。


メキシコに来てから日本人たちからさんざん聞いてきたこの名前、サンクリストバル。


世界を旅する人々の中で、欧米人に人気の場所と日本人に人気の場所ってのは結構違う場合が多い。

それは趣味も違うだろうし、それぞれの口コミによるところも大きいと思う。


サンクリストバルは良いという話。
よし、じゃあ行こう。

そしてサンクリストバルはメキシコの山の中の小さな小さな町なのに、日本人がたくさん訪れる場所になっているようだ。


別に興味はないが、まぁどうせ通り道だし、ケータ君も行ってみたいと言ってるし、目指してみるのも悪くないか。



このオアハカからトゥストラまでが、11時間の道のりで260ペソ、20ドル。

トゥストラからサンクリストバルが地図で見る限り1時間くらいの距離なので、30ペソも払えば行けるだろう。


安い。よし、バスで行こう。

出発は夜。それまでちょいと歌ってバス代稼ぐか。











と、その前にオアハカに来て壊れたものがふたつ。


ひとつ目、サンダル。

何度も修理してきたけど、もう限界。
というわけでメルカドという戦後みたいな闇市場の中でサンダル購入。
70ペソ。540円。

photo:06



photo:07



photo:08



photo:09









もうひとつがGのハーモニカ。


うおおおおお舐めてんじゃねぇぞコノヤロオオオオオオオ!!!!!

この前ロサンゼルスでケンジさんと買ったばっかりじゃねぇか!!!

しかもすぐ壊れないように少し高めの30ドルくらいするやつを買ったのに!!!

あああああええ!!!1年くらい壊れないハーモニカが欲しいいいい!!!!


しかし今日は日曜日。お店は閉まっていたので、仕方ないく音が出ない部分と音が狂ってる部分があるハーモニカでごまかしながらやっていくしかない。コンチクショウ。


こういう必要経費を出来るだけ削っていきたいんだけどなぁ………














よし、バスの時間までちょいと歌うか。

今日もまだ喉の調子はめちゃくちゃだけど、がんばってギターを鳴らして歌った。

photo:16



photo:17






1時間半くらいやって409ペソ。うーーん、やっぱりこの町すげえ。

photo:11



photo:12



このバブーが可愛かったからちょっと動画撮りました。

よかったらどうぞ^_^

http://youtu.be/Duah8SBFyt0













「こんにちはー。お終いですかー?」


日本語で話しかけられて顔を上げると、そこには見覚えのある日本人女性。

あ、ペンションあみーごにいた女の人だ。住んでるみたいにずっと滞在してた方。


「私も路上でヘナタトゥーやってるんですよー。」


ヘナタトゥーってのは植物の油で書くタトゥーで、洗い落とすと肌に跡が残り1週間くらいで消えていくという、お手軽なオシャレ。

どこ発祥かは知らないけど、ミュージシャン、銅像、に並んで世界中の路上で見ることが出来る人気のパフォーマンスだ。

これを実際に日本人が漢字でやったらウケるだろうなぁとは思ってたけど、やっぱりやってる人いるね。



「私もこの前始めたところなんですけどねー。おとといはそこの路上でやって150ペソくらい稼ぎましたよ。」




ちょうど話してるところにケータ君がやってきたので3人でご飯を食べに。

こうしてパッタリ海外で知り合いの日本人と会えてしまうって感覚。すごいな。

photo:13



南米では、あのヨーロッパに腐る程いた中国人観光客をほとんど見かけない。
ていうかまったく見かけない。


中国人には南米は面白くないところなのかな。
その分日本人の旅行者はまぁすごい数だ。

photo:14




毎日日本人に会わない日がないな。
これからも南米はずっとそうだろう。

photo:15














宿に帰り荷物を担ぐ。

お世話になったチョコレート屋さんのみんなに別れを告げ、路線バスに飛び乗ってバスターミナルへ。6ペソ。50円。






するとターミナルの中にあの美女軍団がいた。


「あ、今から行くんですねー。」


話してると、どうやら彼女たちもあさってにサンクリストバルに向かうそう。
ケータ君は彼女たちとすっかり仲良しなので、向こうで会おうという約束をしている。



こうして出会った日本人たちとまた南米のどこかで再会したりするんだろうな。
そしてFacebookに共通の友達がいて驚いたりして。




笑顔で手を振り、俺たちはバスに乗り込んだ。


さて、明日の朝には、また次の町だ。










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11月4日 月曜日
【メキシコ】 サンクリストバル






久しぶりにお母さんからメールが来た。
どれどれ。



「最近のブログを見ると、アルコールを飲みすぎてるね。外国で体調を崩しても、保健がないから大変だよ。少し控えるように。もう帰ってきなさい。」



メールの最後に必ず、もう帰ってきなさいがくっついています。毎回。
でも海外に出た最初の頃に比べたらそんなに悲観的なもう帰ってきなさいではない。

順調に進んでるからな。
大丈夫あと8ヶ月だから。

帰ったらスキヤキお願いね。













さて、11時間のバス移動だったけど、極寒です。

バス極寒。



ガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガク(´Д` )


極地かここは(´Д` )



体操着を膝にかぶせるアレの体勢で、シートの上で震えること11時間。
もちろん一睡もできるわけないです。

そんな荒行の果てにようやくトゥストラという地方都市に到着。






photo:02



バスを降りるとまだ外は暗い。
時間は6時。


このトゥストラはただの経由地。
ここから本当の目的地である山の中の小さな町、サンクリストバルに向かうわけだけど、別にそんなに遠いわけではない。

ほんの隣町。1時間で行ける。


バスターミナルにも、こんな夜明け前の時間だというのに、すでにサンクリストバル行きのバンが待ち構えており、客引きをしてくる。

値段は45ペソ。340円くらい。


別にさっさと乗ってしまってもいいんだけど、山の中のど田舎に行く前にこの町で買っとかないといけないものがある。



photo:01



まだ時間は夜明け前。
オアハカよりもはるかに綺麗なこのバスターミナルの端っこにマットを敷き横になると、一睡もしていなかった体は一瞬で眠りに落ちた。













ガヤガヤと騒がしい雑踏で目を覚ます。
寝袋から顔を出すと、すでにターミナルの中はたくさんの人で賑わっていた。

足元では同じく寝袋に包まって地べたに寝ているケータ君。
さすが野宿野郎なので、俺もこんなとこで寝て大丈夫?なんて気は一切使わなくていいので楽だ。

でもケータ君、野宿にマットは必須だよ。





「えー、そんげなのダンボールで充分やとよー。」


そんなケータ君とバスターミナルの前でコレクティーボと呼ばれるワンボックスの車を拾う。
町の中を走り回っている小回りの効くこのコレクティーボがメキシコの田舎では人々の足として一般的だ。
値段は6ペソ。50円。

photo:03






アスファルトが割れまくりの穴開きまくりなので、ガッコンガッコン!!と笑えるくらい飛び跳ねながらコレクティーボは町のセントロへ向かう。


photo:04



photo:05




屋台が所狭しと歩道を埋め尽くし、色とりどりのせわしい店舗がボロい建物に詰め込まれており、その間をものすごくたくさんの人がひしめいている。

映画で見たような昭和の高度経済成長期の日本みたいな風景。

凄まじい活気だ。オアハカよりも大きいかな。
ここトゥストラは何もないただの地方都市。





この町で買っておきたかったのは、先日壊れたハーモニカ。またGが壊れた。
壊れすぎ。

これから数日、山の中が続くので、ここで買っておかないとしばらく手に入らない。



コレクティーボの中で、英語がまったく伝わらない人々に身振り手振りで楽器屋さんをたずねると、親切な女の子がわざわざ一緒にバスを降りて楽器屋さんの前まで連れて行ってくれた。



あへええええ!!!!可愛いすぎるうううううう!!!!!

photo:06




メキシカンって男はあんまりハンサムいないけど、女の子の美人率は半端じゃないんだよな。
メキシコ男性は贅沢もんだ!!


「いやー、超ボニータ!!」


「ボニータ!!てげボニータやじー!!」

photo:07




女の子にメロメロになりながら楽器屋さんでハーモニカを探す。




ない。うん、ハーモニカない。

いや一応あることはあるけど、ホーナーとかの10穴のブルースタイプのやつがない。
全部大きなクロマチックとか、見たこともないようなタイプのやつ。


まぁなかなか大きな町なので、10軒くらいの楽器屋さんを回ってようやく見つけたのがオモチャみたいなホーナーの安いやつ。
スッカスカがハイパー音が悪いけど、まぁ仕方ないか。
150ペソ。1200円くらい。







photo:08



photo:09



これでもう用はないのでとっととサンクリストバルに向かってもいいんだけど、せっかく男2人になったことだし、ヒッチハイクでもしてみようかということに。


最近は宿に泊まって、荷物を置けて、ちゃんとご飯食べて、毎晩パーティーしてと、これまでみたいな過酷な旅からかけ離れた日々だったので、楽しいは楽しいけどまったく刺激がなかった。

ここらでなんか一発面白い展開が欲しいところ。


そこに来て今の相方がブログ村きっての無謀野郎、ケータ君。
なにひとつ遠慮することはない。

よし、そこの墓場で寝ようか、って言っても、お!!てげ面白そうっちゃー!!よし!!ビール買ってくるかい!!だれやみだれやみ!!と二つ返事をしてくる男だ。







photo:10



photo:11




なにやら町の中を埋め尽くすデモをやっているトゥストラの市街地を抜け、郊外へと向かう。

photo:12



photo:13





途中ピザを食べて、うっひょー!!アルベロベロよりうめええ!!とか言いながら余裕をぶっこいていたらすでに時間が15時になる。
(アルベロベロは宮崎のピザ屋)




ほおおふううぅぅぅ…………

宮崎人のコンビとか旅に向かなすぎる(´Д` )















急いでそこらへんのコレクティーボに乗り、郊外にやってきた。

サンクリストバルはなかなか有名な観光地らしく、山の中を高速道路が連結している。

その高速の乗り口で早速ヒッチ開始。

photo:14




「おらああああああああ!!!!中学生の頃からヒッチハイクしてるプロの腕見せちゃおうかなぁぁぁあ!!!!!」


「この前日本に一時帰国した時に富士山登ったりしながら2週間でヒッチハイクで日本一周した腕見せちゃおうかなぁぁぁああああ!!!!!」


photo:15



この2人ならもうヒッチハイクとか親指立てないでも、表情だけで止められる領域ですからね。


道路際のマジシャン、とでも申しましょうか。

気、とでも申しましょうか。





おらああああああかかってこいやあああああいあああああうああああああああううううううううわあああいあああいいあああああああああああ止まってええええええええええ!!!!!!!!!!!!

photo:16












2時間後。

夕闇の中で頬を濡らす2人。



「ぅお~ぅお~うお~ 何やってんだろ~………空に~きいた~………」


「ちょ、なんやとよその歌………悲しくなるがよー………」


「スターダストレビュー知らんとや…………」




泣きながら近くのバス停からサンクリストバル行きのバンに乗りました。
45ペソを35ペソに値切りました。280円くらい。







photo:17



バスは1時間もかからず、あっという間に小さな町に到着した。

ターミナルというかただの路上で降ろされると、そこはたくさんのミニバン会社がひしめく場所。
ここからのバンで色んな場所にアクセス出来るみたいだ。





photo:18



歩いて町の中心部へと向かう。

まだ時間は21時前だけど、この山の中の田舎はすでに静寂に包まれており、外灯がひと気のない通りをオレンジに滲ませている。

メキシコは植民地時代の名残か、どこの町にも大きな教会がドーンとたっており、それを中心に碁盤状の道が広がっている。
いかにも人工的だ。


外灯が寂しく照らしだす路地は、まるで迷路に迷いこんだような不思議な感覚に陥る。








photo:19



そんな迷路の中に、目星をつけていた安宿、フベニールを見つけた。

通りに面した小さな入り口から中をのぞくと、階段が上へのびている。




宿の中は静まり返っていた。
暇そうな受け付けの兄ちゃんがテレビを見ている。


ドミトリーが1人70ペソ、540円らしいのだが、ツインの部屋も同じ料金とのこと。

キッチンもWi-Fiもあり、町のセントロまで歩いて3分くらい。
いい宿だ。







別にこの町に長居をする用事はない。
旅人たちの話ではここを拠点に周辺の山の中にある先住民たちの集落を訪れるのが人気ということだが、俺もケータ君も別にそんな興味はない。

ただこのサンクリストバルは白人たちが休暇にやってくる観光地ということなので、ある程度稼げるんじゃないかと思う。

荷物を置いて、町の様子を見に出かけた。






photo:20



photo:21




こいつは綺麗な町だ。観光地だというのも分かる。

ミニチュアで出来たオモチャのように綺麗な町並みがどこまでも続いており、建物もヨーロッパの田舎のようにメルヘンチック。

photo:22





そんな町の真ん中にはライトアップされた壮麗な大聖堂がある。
ここまで来ると、本当にここがスペインの植民地だったということがよく分かるし、あのヨーロッパの素晴らしい日々が思い出される。

photo:23




でも町を歩いているのはいつもの首のないメキシコ人たち。
しかもここまで田舎に来ると、都会にいたような洗練された白人たちはほとんどおらず、みんなずんぐりむっくりした、アジア人よりもはるかに背の低いインディアンたちばかり。


そのギャップがとても不思議に思える。


肌の浅黒く、黒髪を三つ編みにした、この村以外のことは何も知らなさそうな彼らが話す言葉は、もちろんスペイン語。
そして祈りを捧げるのはイエスだ。



メキシコの都市部ではそこまで感じることのなかった、歴史の重みをここではまざまざと見せつけられる。

ここはスペインに侵略され、他国の文化を植えつけられたという事実がむき出しが残っている。

そしてスペインの支配がなくなった今も、彼らは当たり前にそれを受け継いでいる。

まるでレイプされて生まれた子供のように。

photo:24






今の21世紀の暮らしが子孫である彼らにとって幸か不幸かは、よそ者には表面的な判断しかできない。

日本もアメリカに半分支配されてるようなもんだけど、生活レベルの風俗はまだ侵害はされていない。

そんな日本人である俺には、彼らの背負ってるものなんか到底わからない。


いつも感じる。国と国の侵略の歴史とはなんて生々しいものだと。
宗教や言葉や町並みなど、その侵略の片鱗を見るたびに思う。
人間はなんて単純で強欲なんだろうと。

現代に生きる俺たちには想像に難しい強欲さにビックリしてしまう。
教科書で習う戦争の歴史なんてただの史実であって、実感なんて砂粒もない。

photo:25





なんていうか、上手く言えないけど、でもそれが人間なんだとたくさんの国で実感するたびに、きっと俺にもその人間の黒い部分が眠ってるんだとふと怖くなる。

上手く言えないなぁ。
これは海を越えて、土地土地を見て回らなければわからないことなんだと思う。

この感覚をもっともっと研ぎ澄まして、歴史も含めて世界を見ていけるような視線を手に入れたいな。







あ、それで思い出したけど、僕は子供の頃にオシッコを立って便器にしていたんだけど、そうしたら便器の中の水でジョボジョボジョボと音をたてるわけです。

まぁ当然ですよ。男はみんなそうします。


そんなある日、お父さんが僕にこう言いました。


「文武、お前はラストエンペラーを見たか?」


「いや、まだ見てないよ。」


「あのな、映画ラストエンペラーの中で清の最後の皇帝、溥儀が革命により投獄された時、バケツの中にジョボジョボおしっこしていたら監視官に、オシッコというのはバケツの横の面に当てて音が立たないようにするのがマナーなんだって教えるんだ。わかったか、小便は便器の横の面に当てて音が立たないようにやらないといけないんだ。」




子供のオシッコのしつけにラストエンペラーを引き合いに出してくるような映画&歴史マニアのお父さんのもとで育ちましたからね。

僕も歴史は大好きです。


もっともっとたくさんの人に会って、たくさんの考え方をきいて、歴史の上にある人間の暮らしを深く見つめられるようになりたいな。


そうして世界中を回って、元気に帰ったら、実家でお父さんと映画を見よう。
お母さんが作ってくれたスキヤキを食べながら。




「金丸さーん、今日なに食べましょうかー?」


「スーパーでなんか買って宿で作ろうぜ。」



ケータ君と2人、メキシコの小さなスーパーで野菜を買った。


photo:26









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ケータ君が旅に出た理由

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11月5日 火曜日
【メキシコ】 サンクリストバル




photo:01



この時期は観光客の数も少ないのか、俺たちが泊まっている宿、フベニールには客が1人もいない。
俺たちだけ。

静まり返っている。

まるで自分たちの家みたいですごくリラックスできる。
最近ずっと日本人がたくさんいる宿に泊まってたらからな。







さて!!!今日は路上かますぞ!!

この欧米人に人気の観光地なら間違いなく稼げる!!
そして昨日軽く町を見て回ったんだけど、歩行者のみのショッピングストリートが何本もあり、歌う場所にはことかかない!!

1000ペソいってやるぞ!!!






photo:02



ケータ君と宿を出て中心部へと向かう。

昨日見た迷路のような路地が入り組む町は、明るい時に見るととてもカラフルな色彩に溢れていた。

photo:03



中南米ではこうしたヨーロッパ風の建物に色鮮やかなペイントがされた町がたくさんあるみたいで、それらをコロニアルと呼ぶそうだ。

周囲を山に囲まれた深い森の中にポツンと寄り添うこのカラフルな町。


まさに御伽話の中のよう。






photo:04



適当にその辺でタコスを食べ、ショッピングストリートを歩く。

とても綺麗で爽やかな空気に包まれた高地の町の雰囲気が旅してる実感を与えてくれる。

photo:05




通りはものすごい数の人で溢れていて、もうどこでやってもよさそうなんだけど、この人通りは全部観光客ってわけではない。

photo:06




マジで通行人と同じか、それ以上の数の物売りたちがウロウロと歩き回っている。

そしてその物売りたちは、みんなインディアンだ。

photo:07




写真で見たようなカラフルな民族衣装を着たずんぐりむっくりした黒髪の人たちが、織物やアクセサリーなどの売り物を体いっぱいにくくりつけて売って回っている。

photo:08




観光地によくいるような、先住民であることを売りにして派手な伝統衣装を着ているって雰囲気ではない。

マジの、普通の生活着が民族衣装というマジのインディアンたちだ。

photo:09



photo:10




おばちゃんたちに混じって、子供の姿もある。

10歳にもなってないような女の子が汚れた顔で赤ん坊を背中に抱えてアクセサリーを売って回っている。

楽しそうにじゃれあってた幼稚園児くらいの子供たちが、俺たちを見つけた途端走り寄ってきて、買って買ってーと見上げてくる。

マジで5歳にもなってないような子が、地面に膝まづいて大人の靴を磨いている。

photo:11





物乞いはそこまでいない。
彼らは懸命に商売をしている。




大丈夫大丈夫、これが彼らの暮らしなんだ。
ここが観光地である以上、これが彼らの生きる道なんだ。

学校に行けないのかとか、もっと綺麗な服を着られないのかとか、そんなのは余計なお世話だ。

だから俺も歌って稼ぐぞ。












通りの真ん中でギターを鳴らす。

チラホラと立ち止まり、物珍しそうに俺のことをジロジロ見ている。

ジロジロ見て、そしてそのまま歩いていく。

みんなそう。目の前で歌を1曲最後まで聞いても、お金を入れないで歩いていく。



おっと、これはどういうことだ。

反応が悪いにもほどがあるぞ。

なんとかチラホラとお金を入れてくれる人もいるが、それらは全員観光客。
地元の人はまず入れてくれない。

そして足元のわずかなコインを恨めしそうに見ている。



こ、こいつはやりづらないな………
でもこれをやっていかないと、これからの南米では飯を食えないんだ。

photo:12










するとそこにおじさんがやってきて注意を受けてしまう。
警察ではなく、町の見回りの役人さんといったところか。

この通りではやったらいけない、向こうのソカロなら歌っていいぞ、とのこと。
ソカロというのは、町の真ん中にある広場のこと。




そういうことならと荷物を抱えてソカロへ移動。
暇そうな男たちがベンチでたむろして、女たちがウロウロと物売りをしている広場の端っこに立ち、気合いで声を張り上げる。

photo:13





ボチボチと人だかりができる。
向こうのベンチにいた男たちが寄ってくる。

メキシコシティーのペンションあみーごで会ったナオヤ君が、前にこのサンクリストバルの路上で、墨で漢字を書くパフォーマンスをして結構稼いだという話を聞いたんだけど、その時、帰り際に男たちに襲われて金を奪われたのだそう。


それを聞いていたからか、柄の悪そうなオッさんたちの視線から、敵意を感じなくもない。


それでも少しずつお金は入る。

目の前で靴磨きの台を持った幼児が、靴墨で真っ黒になった手でコインを握りしめている。


物乞いをしている盲目のおじさんが、俺の歌を邪魔するようにすぐ近くにやってきて大声を張り上げている。




大丈夫、大丈夫だ。
歌わなきゃ。







そこに警備員がやってきた。
ソカロでは歌ったらダメだと言う。

すぐにギターを置いた。
ソカロでなら歌っていいよと言われたんだよ、と抗議もしなかった。

もうすっかりエネルギーは空になっていた。
ここでは歌えないよ。


あがりは1時間半ほどやって200ペソ。

photo:14


















宿に戻って日記を書いていると、散歩に行ってたケータ君が帰ってきた。


「え、止められたとですかー。そっかー、僕も散歩してきたっちゃけど、まぁこんげなもんかってとこですねー。」


なんだか元気がなくなってしまって2人で晩ご飯の食材を買いに出かけた。






photo:15



ケータ君は観光にまったく興味がない。
ウユニエンコ?何それ?どっかの国ですか?とか言う奴だ。

彼は人と出会いその国をリアルに感じたくて旅してるんですと言っている。
ヒッチハイクも野宿も、現地の人になるべく近づくための彼の作戦だろう。
俺といることで、彼の趣旨が乱れなければいいんだけど。

photo:16




photo:17



ちょ、ゆるキャラ(´Д` )










宿に戻り、2人で料理。

コンソメスープと野菜炒め。
かなり美味い。

そして、この前ケータ君がメキシコシティーで調達してきた芋焼酎を飲みながら、色んな話をした。

photo:18






「ケータ君、一気にブログランキング上がってきたねー。もう7位やん。」


「そうやとよねー。ところで金丸さんはブログランキングの中の誰に会いたいですか?」


「そりゃあもう、旅するラブレターさんに決まってるやん。」


「あー、あの人はいい人やろうねー。」


「いい人で可愛くて料理ができて三歩後ろを歩いてコタツの中で寝ちゃうような子供っぽさがあって浴衣の君はススキのカンザシって感じやね。ケータ君は誰に会いたい?」


「んー、佐々木舞さんかなー。どんな人やっちゃろかなーって。」


「佐々木舞さん、気が強くて怖そうだよね。タビジュンさん会いたいな。」


「タビジュンさんは会いたいですねー。あの人、相当いい人って評判やとですよ。」




ランキングのブロガー同士の話で盛り上がり、酒が深まっていくと話題は真面目な方向へと進む。







ケータ君は旅の前は日本で理学療法士をやっていた。

俺のいとこで一緒にばちあたりもんってバンドをやってた大輔も、いつもドクロのTシャツ着て病院に行ってたけど一応理学療法士なので、どんな仕事なのかは少しは知ってる。


若い志のある新人は、病院という地域密着の組織に入ると、その現実の汚さ、馴れ合い具合に吐き気を催すものという風に、今まで出会った医療従事経験者たちは言っていた。


ケータ君もやはり、その理想と現実の違いに打ちのめされたんだそう。




「金丸さんにとって歌ってなんやとですか?ありきたりな質問やけど。」


「考えたこともねぇ……………あ、これ知ってる?バキの中でね、範馬勇次郎っていう………」


「いやー、俺にとって理学療法ってなんやろうって考えてしまうとですよー………」


「バキがね、親父である勇次郎に戦いに1番必要なものってなんだ?って聞くシーンがあるんやわ、そこで勇次郎が答えるとよ、考えたこともねぇ……って、やべくねぇ?マジヤベー。」


「医療って人を救うためにあるとですよ。やかい俺は人を救うって決めてこの世界にも入ったとです。でも患者さんがどんどん亡くなるとです。これが半端じゃないんですよ!!だからたまらなくなって旅に出てきたとです。現実逃避やと思います!!でも俺はもっとたくさんの人に会って、色んなことを感じたいとです!!」


「勇次郎ってのは地上最強の生物って言われててホッキョクグマとかを素手で…………」


「あー!!もっと出会いてー!!」






芋焼酎は心を吐露するのに1番のお酒だ。
宮崎県民の魂。






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