本物の旅人の1日をお見せしましょう

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9月27日 金曜日
【メキシコ】 エンセナダ





メキシコとは中米の入り口であり、マヤ文明発祥の地という芳醇な歴史を持つ地球上でも重要な意味を持つ国である。

そのような地で何千年にも渡り培われてきた人々の暮らし、風俗は我々に人類の生きる道、ひいては人生というものの深淵なる答えを示しているかのように思えてならない。


旅人というものは、美しい風景や著名な景勝地を回るだけではなく、これらの現地に暮らす人々との触れ合いによって、果てしなき命の行き着く先に思いを馳せることを喜びとする。

そういった意味でこれほど適切な国はないのでないだろうか。


メキシコ、そのとある1日を今日はご紹介していきたいと思う。











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清々しい朝。
赤道が近づき、太陽がその力強さを増したメキシコ。
こうした場合、服というものは野暮なものだ。

余計なものをすべて脱ぎ捨て、太陽の恵みを体全体に浴びること。

これが旅人の1日の始まりとなるのだ。

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朝の優雅な時間を堪能したら、さぁ食事だ。

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メキシコでは屋台のファストフードがとても人気がある。
値段も安く、大衆的な食べ物をいただき、その土地の恵みを体で感じるのだ。
この時いただいたのはセビッチェという郷土料理。

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旅人はもちろん食べ物に対する感謝を忘れない。
生かされているという意識を常に持っていなければいけない。

そう、生きるということは殺すということなのだ。

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ちなみにこのあとお腹が最悪な状態になるのだが、それもまた旅の醍醐味というやつである。










お腹が落ち着いたならば町歩きだ。

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旅人は常に現地の人との交流を忘れない。
挨拶されれば挨拶を返す。この日本人が忘れかけてしまっている身近な交流というものが、緊張を余儀無くされる過酷な旅のオアシスと言えるだろう。


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この時はこの紳士にキュウリ1本要るかい?と言っていただいたが、やんわりとお断りさせてもらう。すでにお腹に洪水の兆しが来ていたのだ。










そして旅人とは子供を愛する生き物だ。
この戦争やいがみ合いが絶えない人類の歴史で、子供ほど純粋で無垢な存在はない。
透き通った瞳の中に、世の中の汚れたものが写り込まないよう私たちは努力しないといけない。

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メキシコいえばマリアッチ。
そう、彼らは音楽をこよなく愛する国民だ。
町を歩けばどこででも彼らに会うことができる。
ミュージシャンとしての最大の喜びは、やはり現地の音楽家との交流、セッションというやつだ。

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音楽に国境はない。
言語がわからなくても心からの音が交差することによって、ミュージシャンというものはお互いに言葉以上の心の理解を得ることができる。
素晴らしい人類の発明である。

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私も実際にスペインを訪れ、フラメンコ発祥の地で、シモンという一流のギタリストにスパニッシュギターの真髄を伝授された身。
ここは腕の見せ所である。

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なのでウッドベースをスラップさせてストレイキャッツを熱唱させていただいた。
図らずも彼らの稼ぎに一役を担った形になったわけだ。










アニマル。旅人は動物に敬意を払う。

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なぜならばこの地球には人類以前から彼らが住んでいたからだ。いわば私たちは後からこの地にやってきた客なのだ。尊敬の念を持って彼らに接しないといけない。

自分たちの快適な住処を求めるためだけに彼らを害獣と呼び、追いやることは悲しいことではあるが、ある程度必要なことなのかもしれない。
しかし共存という道も我々は忘れてはいけないのではないだろうか。

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さぁ、動物との触れ合いでサンダルが崩壊してしまったならば、ここが旅人の資質が試されるところ。

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無い物は作る。壊れたなら自分で直す。これもまた物に対する敬意であるのだ。










穏やかな時間を過ごし、海が夕日に染まり夜が訪れれば、ここからが旅人の本当の姿を見せる時間なのかもしれない。

ナイトライフだ。

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このナイトライフを制するものが旅を制すると言っても過言ではないかもしれない。

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メキシコといえばテキーラ。
塩を親指の付け根に少量乗せ、もうひとつの手にライムを持つ。

塩、ライム、そしてテキーラショット。

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このワンツースリーのリズムにメキシカンのバイブレーションの秘訣があるのではないだろうか?
また新しい発見をさせてもらった。喜ばしいことである。










気分が良くなってきたら酔いに任せてみるのもまた一興。
このメキシコでもカラオケ文化が浸透しており、カラオケバーではみなが自慢の喉を披露しあっている。

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おやおや、首がありませんね。



日本のスナックのように、自分たちのグループ以外が歌っている時は歌を聞かないという状態がメキシコにはない。


誰が歌っていても、店内のほぼ全員がその歌を楽しみ、合唱をし、拍手を送る。
なので歌う側にはそれなりの腕前と度胸とタレント性が求められるわけだが、彼らメキシカンにその心配はいらない。

全員恥ずかしがることなどなく、歌手になりきり、音痴のレベルを果てしなく超えていたとしても心からの感情を込めて歌い上げる。

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ここでそんな中に飛び込むこと。これが旅行者と旅人の大きな違いのひとつと言えるのではないだろうか。

そうすることで一気に彼らとの距離が縮まるのだ。










スパニッシュは情熱の国民である。
美しい女性がいたら声をかける。これが男の作法である。礼儀と言ってもいい。

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美しい女性は地球の宝である。
我々男は彼女たちに対する敬意を忘れてはならない。

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さて、とある旅人のとある1日をここにご紹介させていただいたわけだが、旅とは知らない場所の知らない文化と体当たりで交流を図るものであるというのがお分かりいただけたであろうか。

しかしもちろん自分のナショナリティ、日本人としての意識を忘れてはならない。

まだ見ぬ美しいもの、愛すべき人間と黄金の魂を求めて、旅はこれからも続いていくのである。






全ての人々に愛を込めて。
ムチョス グラシアス。

タコス デスペラード。








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さ、髪切ろうかな

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9月28日 土曜日
【メキシコ】 エンセナダ






よっしゃ髪切るぞおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!

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自分で見ても気持ち悪ぃ!!!

髪切ってもてまくってやる!!!





てなわけでインターネットの髪型カタログで入念なるイメージトレーニング。

そしてiPhoneに画像を保存。

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これにしてください!!とお願いすればバッチリだろう。





昨日町歩きでだいたいこの町のことは頭に入った。

海沿いのハーバー、それと一本入った裏通りが観光客用のエリアになるんだけど、この辺りはまぁ土産物屋さんやちょっとお高めのレストランしかない。

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建物もまぁまぁ綺麗。








そんでここから内陸の方に歩いて行くと、いきなり建物がボロくなり、道の舗装も割れまくった現地人のエリアになる。

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タコスやホットドッグなどの安い屋台が道に並び、激安の衣料品店もある。
昨日ここでズボンを買った。
200ペソ。1500円。

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廃墟みたいな建物が並び、そこに色んな小さなお店が入っている。
中でもビリヤード台のあるプールバーがめちゃくちゃ多く、カラオケもみんな好きみたいだ。

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どっちもゆるキャラ。




スーパーマーケットの雰囲気がただのスーパー玉出。

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アラブ圏を思い出すなぁ。
うーん、懐かしい。

熱気がビシビシ肌にくる。









そんな地元エリアの中に散髪屋さんが並ぶ通りを見つけたんだけど、だいたい値段は40~50ペソ。
500円いかない。
アメリカでは1500円が最安値くらいだったから、そろそろいったろうと踏み切ったわけだ怖えええええええ!!!!(´Д` )


髪切るの怖ええええええええ
!!!!!!








だってモデルこれだよ?

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全員カリアゲ。



この写真のひとつひとつの違いがわかんねぇよ!!!

やっぱりカリアゲも突き詰めると、この微妙な違いが天と地の差があるのかな。




おい!!俺はこのカリアゲにしたいのにこのもみあげのカリアゲ方が俺の求めるカリアゲと違う違うじゃねぇか!!もっとカリアガッてねぇとカリがアガリきらねぇじゃねぇか!!

まぁそうカリカリしないで。





みたいな喧嘩するのかな。

カリアゲしたくねぇ(´Д` )





「これでフミ君も首なしカットで首なし族の仲間入りやな!!」


ニヤニヤしてるジェニファーさん。
人の髪だと思って!!!






ううう………怖い。
もう2年くらい切ってないし、あんまりお店で切らないから信用できない。
しかもメキシコだし。


もう一度恐る恐る店内をのぞいてみる。



ほらぁぁぁぁぁああああ!!!!!!











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カリアゲだしいいいいい!!!!!



なんだこのモデルは!!!
なめてんのか!!!
気持ち悪いわ!!!

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カリアゲの違いが全然わからねぇ!!!







でも並んでるお店の中には、オシャレなカリスマ美容師がいるような、お店もある。


よし……ここにしようかな………


「なにゆうてんねん。アカンやろ。ここはこっちで切らなアカンで。」


ジェニファーさんが隣のお店を指差す。











photo:17



なめんのか?
カリアゲ専門店じゃねぇか?

でも海外で髪を切るというネタとしてはこっちのほうが…………


「大丈夫やで。ホラ見てみ。おばちゃん首ないやろ。優しさの証やで。ここは首なし美容室なんやで。首なしカットしてもろうてフミ君も優しくなろか。」





ついに店に足を踏み入れる。
日本の田舎にある散髪屋って雰囲気。




先客が席につく。





photo:18



おい坊主?
その頭でこれ以上何を切るというんだ?



頭から下にカバーをかけると、実物大てるてる坊主にしか見えない。
可愛すぎる。

photo:19







や、やめてくれ!!

そんな悲しそうな顔をしないでくれ!!
腹がよじれるやろが!!

photo:20











躊躇なくバリカンを入れていくおばちゃん。
されるがままの坊主。
おばちゃんはバリカンの種類を変えながら頭をカリアゲていく。


ていうか隣のおじちゃんもずっとバリカンしか使っていない。
彼らはハサミを使うことがあるのだろうか。
バリカンマスター。






そして!!
坊主に最後の仕上げがほどこされていく!!

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すげえ!!髪の毛の生え際を寸分の狂いもなく直線に刈りそろえていくおばちゃん!!




てるてるウォーズマンだ!!!




さらに泡を生え際に塗り、カミソリで入念に剃り上げ、カクカクとした直線を形成していく。

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嫌だあああああああ!!!!!!

カリアゲウォーズマンになりたくねぇええええ!!!!











「タコス。デスペラード。」


坊主の頭が仕上がり、空いた席が俺に向けらる。

おばちゃんが俺を見る。

震えながらビニールの固めのシートに座った。

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おい!!切りながら爆笑しないでくれ!!




そして…………













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なかなか悪くないね。

2年ぶりくらいの散髪。

あー、さっぱりした。

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おばちゃんありがとう!!
やっぱり首の短さと優しさは比例する!!















よーし!!!!
気分も一新!!!

今日は土曜日の夜!!
メキシコ初の路上いってみようか!!!!



ギターを持って夜の町にくりだす。
俺の路上を生で見られるとウキウキしているジェニファーさん。

ジェニファーさんからしたら、俺に会いに来てくれたのは、俺とおしゃべりをするためでもなく、放浪旅を味わうためでもなく、もちろん歌を聞くのが1番の目的だよな。

下手な歌は歌えない。

カッコイイとこ見せないと。







土曜日の夜の観光通りはたくさんのネオンが光り、アメリカ人の観光客の姿もまぁまぁある。

歩き回りながら歌えそうなポイントを吟味していく。


あまり中心部に近づくとクラブが爆音を流しているので無理なので、少し離れた場所を探してみるが、なかなかいいポイントを決めきらない。

ニコニコと期待しながらついてきてくれるジェニファーさん。







ぶっちゃけなかなかのプレッシャーだ。

久しぶりの脱欧米。
久しぶりの脱英語圏。
久しぶりの熱気溢れる後進国。


ここで俺の歌が受け入れられるか、このドキドキ感がギターを持つ手に汗をかかせる。

のんびり歌えていたあの空気がいかに楽だったことか。


アラブ圏では野次馬がものすごい人だかりを作って、まったく歌を聴かずにガヤガヤ騒いで、ちょっかい出されて、あがりを盗まれ、とんでもない目に遭ってきた。






そしてここはメキシコ。マリアッチの国だ。
四六時中、ギターを持った流しがハンターのように獲物を探してウロウロしている国なので、誰もがギター弾き語りを空気のように扱う可能性がある。


そしてそんなマリアッチたちの激戦区なので、彼らの組合かなんかがあって、よそ者が歌えないような決まりがあってもおかしくない。





金が稼げるのか、それは今はどうでもいい。
とにかく、この新しい国で、欧米文化とまったく違う中米という場所で、俺の歌が受け入れられるか、それが最重要。

受け入れられなかったら、これからの中南米旅がかなり過酷なことになる。
というか絶望と言ってもいい。

なんとしても活路を見出さなければ。













そして、人通りのまぁまぁある一角でギターを取り出す。

うおおお、緊張するぜ………

でもやらないと。
やらないと旅できないどころか生きていけねぇんだ。

全身全霊で歌を歌った。

これが日本のマリアッチだ!!!









photo:26



photo:27




心配は一瞬にして消え去った。

すぐに人だかりが出来、拍手が起こる。

しかしアラブ圏のような暇な野次馬ではなく、みんなしっかりと歌を聴いてくれているのがとてもよく分かる。



周りの邪魔にならないように気を配りながら足を止めてくれ、キチンと歌を聴き、曲が終わって拍手をしてお金を入れ、素晴らしい声ねとお褒めの言葉をくれてからサッと去っていく。


盛り上がり方もすごい!!

ノリがやばい!!

でも下品なものではなく、歌というものに対する敬意をしっかり持っているのがうかがえる。
これがマリアッチの国なんだ!!




「ここでこうしてバスキングしてる人を初めて見たわ。それが日本人だなんて!!」


「マリアッチの人たちがたくさんいるから誰も足を止めてくれないと思ってました。」


「彼らは彼らの音楽をやってるわ。伝統的なスパニッシュよ。あなたのとは違うわ。それにあなたは素晴らしい声を持ってるわ。メキシコ人は歌が大好きなのよ!!」



みんなニッコニコで歌を聴いて、体を揺らし、ブラボー!!と歓声を上げてくれる。




あ!!向こうからマリアッチのバンドがやってきた!!
やべぇ!!なんか言われるかも!!!



俺の前にやってきたマリアッチたち。
しかし、文句などまったく言わない。
みんな、おー!!珍しいね!!とニコニコしながらお金を入れてくれた。

首のないオッちゃんもオバちゃんも、みんなニッコニコだ。





ああああーーーー!!!!!

メキシカン!!なんて愛すべき人たちなんだ!!!





そんでもって、そんなお客さんたちの相手をしてくれるのが、会話の達人、ジェニファーさん。

誰とでもすぐに仲良くなって、俺と現地の方々の通訳をしてくれる。

しかも見た通りの美人さんなので、オッちゃんたちもすぐにご機嫌になる。

そんでもって近寄ってくる薔薇売りのオッちゃんからバラを買ってはジェニファーさんにプレゼントしている。


女の人にバラをプレゼントする。

このキザだけど、キザになりきれない純粋で不器用ですぐ緊張するメキシコ男性が可愛らしくてたまらない。


オッちゃんがジェニファーさんにバラをプレゼントする。
それを俺が子供たちにあげるという構図が出来上がり、バラ売りのオッちゃんとのナイスコンビネーションが完成。



「アカン!!首なしのオッちゃんら可愛いすぎるわ!!みんなバラをくれる時、ちょっと震えてんねん!!緊張して照れてんねん!!あああ!!もう思いっきり抱きしめたいわぁ!!」








そんな楽しすぎる路上なのだが、目の前の通りを音楽ガンガン流した車や、エンジン音のものすごいトラックが走るもんだから、かなりうるさい。

負けじと声を張り上げてしまうので、ずっと静かなビーチで歌っていた喉にすごい負担になってしまう。

こりゃこの辺で切り上げるかな。







「よし!!よかったら晩ご飯をご馳走したいんだけど。」


荷物を片付けようとしていたら、ずっと歌を聴いてくれていたオッちゃんが話しかけてきた。
オッちゃんと言っても35歳だけどね。


「タコスしか食べてない?ノーノー、本当のメキシコ料理を食べさせてあげるよ。」



ちょうどお腹が空いていたところ。嬉しいお誘いに甘えさせてもらうことに。

2時間やって24ドルと549ペソ。
計69ドル。







そこにもう1人いた英語ペラペラの若者エドガルも加わり、4人で彼らのオススメの地元の方たちの食堂にやってきた。

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何も言ってないのにビールがやってくる。メキシコで多分1番メジャーなビール、テカテ。


「さあ、どれがいい?肉?野菜?豆?甘いの?しょっぱいの?」


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このマリオとエドガルはかなり英語が喋れる。
メキシコに入ってまだ数日だけど、これまでの後進国のように人々はほとんど英語が喋れない。というかまったく喋れない。


そんなメキシカンの中でも2人の英語力は珍しい。
キチンと学校で教育を受けてきており、ある程度裕福な家庭で育ったんだろうな。





「フミ、たくさん食べるんだ。全部食べちまえ。メキシコの諺でな、食える時に食っとけ。明日はわからんぞ、ってのがあるんだ。」


メキシコのマジの一般的な料理は、かなりクセがある。

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慣れるまで時間がかかりそうだ。
今はなかなか口が受け付けないな。

でも慣れたらきっとハマるはず。










「フミ、あの店員さんに、トゥエレスエルモサって言ってみな。」


「え?どういう意味?」


「いいからいいから!!言ってみて!!」


「トゥエレスエルモサ。」


「ダーハッハッハッハーー!!!!」


「あひょひょひょひょ!!」


ニッコリ笑う店員さんの女の人。
可愛いです、大好きですって意味だった。
このいつものやり取り。懐かしい!!

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全員ご機嫌になり、お店でビールを飲み、閉店したら駐車場で飲み、さらにエドガルの家に行って、庭でさらにビールで乾杯。


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「ハァハァ………あー、おかしい。マリオ、僕はメキシコに入る前、結構不安だったんだ。メキシコは危険なところだってみんなが言ってたから。」


「そうだな。確かに危険だよ。でもみんなここで生きてるんだ。うん……そう………上手く言えない………上手く言えないけど、メキシコは、俺は本当にラブリープレイスだと思ってる。それを分かって欲しいんだ。」


そう言ってマリオは俺とジェニファーさんをその大きな腕で抱きしめた。

力強さと柔らかさと温もりが、マリオの体から伝わって、ふと目頭が熱くなる。






人間って優しい。
その優しさを溢れんばかりに持っているメキシコ人の愛が、心の底まで染み渡った。

涙がこぼれそうになる。

ジェニファーさんはすでにボロ泣きしている。







メキシコ、危険なところとさんざん言われた。
冷血で野蛮な人種とアメリカ人たちは言っていた。

それはおそらくテレビニュースからのイメージだろう。


日本人も中国人に対して、野蛮で反日感情を持った人々と思っている人が大半だと思う。

本当はそんなこと、きっとないんだろう。少なくとも俺が今までに会った中国人はみんなイカした愛に溢れた人たちだった。









今の俺のメキシコ人に対するイメージ。

最強に愛すべき人種。

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マリアッチとヤカラッチ

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9月29日 日曜日
【メキシコ】 エンセナダ





photo:01




「あんなぁ、ウチな、カラオケ行ったらなぁ、1番最初になぁ、アンパンマン歌うねん。あれホンマごっつええねんで。」


この西成にいそうなヤカラは実は昔JJの読者モデルをやっていたそうです。

かと思えばタイのニューハーフのショーハウスで働いていたという経歴も持っています。

宮崎ではナレーターや司会者の仕事もやっていたそうで、その後北海道でモメてスリランカに国外逃亡していたそうです。



もうぐちゃぐちゃです。

この時点で普通の人の人生3回分くらいのネタですよね。

謎はすでに迷宮に突入してます。

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ちなみに女性です。
男か女か?という質問がたくさんありましたが、ジェニファーさんはちゃんと女性です。多分。


ですがニューハーフ、オカマ業界に図太いコネクションを持っております。

レズにもとてもモテるそうです。


そんな性という部門においての達人ですので、もはやセックスするしないとか超越した境地に達しているので、僕らの間には何もありません。



たまに「しごいたろかー?」と言われますけど、お断りしています。
なんか怖いです。

怖い世界に連れて行かれそう(´Д` )ヒィィイイイ!!











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さて、ゆうべメキシコ初路上をやって気づいたこと。



まずデスペラードが異常にウケる。
これは想定内。


そしてこれも想定内だったんだけど、英語の、それも有名な曲くらいにしか興味をひかれないようだ。

スタンドバイミーは間違いなく人だかりが出来る。

しかし風に吹かれて、だとみんな知らない。


スタンドバイミーレベルにメジャーな曲をレパートリーに加える必要がある。



photo:04





というわけで、部屋でレットイットビーとヘイジュードの歌詞を書き出す。
今更だけどね。

あとべサメムーチョも覚えないといけないな。


まず確実にスパニッシュは歌えないの?と聞かれるので、最低でも1曲は弾けるようにしておかないとな。










部屋の中、もくもくとギターを弾いてコードを出す。

暖かい風が開けた窓から吹き込んでカーテンを揺らす。

テレビにはアメリカ映画がうつり、吹き替えでスペイン語をしゃべっている。

輝く太陽が中庭のプールにきらめいている。

photo:05




原色の鮮やかな壁、パームツリー、南国の植物たち。

もくもくと歌詞を書く俺。


ジェニファーさんはプールサイドでスペイン語の勉強をしており、時折掃除のおばちゃんと話す愛想の良い声が部屋まで聞こえてくる。







まどろむような昼下がりの時間。

表通りから子供の元気な声が聞こえてくる。





誰も俺たちのことを知らない。

逃避行したような、誰にも見つからない場所にいるような、秘密の時間。


なんて心地いい空気だ。








お昼ご飯に、宿の近くの日本料理屋さんへ。

ちなみにこのエンセナダはリゾート地ではあるものの、アメリカ人やお金を持ってるメキシコ人たちが来るローカルな場所なので、アジア人はまったくいません。
この数日いて、1人も見かけません。
あれだけ世界中にいるアジア人なに。


そんな町なので、いきなり日本人2人がお店に入ってきてビックリしているメキシコ人の店主。


「え、あ、あのー、うちはさ、ジャパニーズレストランで日本料理出してるけどさ、メ、メキシカンスタイルなんだよね。うん。」


まず言い訳から入るところが可愛いメキシカン。

この人、名前、関さん。

この顔で関さん。

photo:06




もちろん首はない。イコール優しい。



タダイマっていうお店。
味はなかなかのもん。

値段はちょい高めで1品700円くらい。
でも大満足。

これ焼きそば。

photo:07



うん、ただの焼きうどん。











そして今日も路上へ出かけた。

photo:08



車がガンガン通るので、声を張り上げてしまい、気づかないうちに喉がかなりボロボロになっていた。


これからはずっとこのやかましい厳しい状況で歌っていかないといけないんだろうな。





ゆうべのエドガルが遊びに来て、さらに地元の若者たちが差し入れを持ってきてくれたり、今日も楽しいバスキング。


みんなフレンドリーで笑顔が素敵なんだけど、メキシコに来て如実に違うところを発見。

それは子供。

子供の人懐こさがハンパじゃない。

photo:09




今まで北米を旅してきて、カナダ、アメリカの子供たちは、人見知りでシャイな子が多かった。
アジア人を見るとサッとお父さんの影に隠れたりしていた。

まぁそれも子供らしくていいんだけど、ここメキシコの子供はぜんっぜん違う。

photo:10




みんな、ねぇねぇ?あのね?って話しかけてきたり、ニコニコ笑って抱きついてくる。

親が子供を閉じ込めないでたくさんの人と交流させてることが理由なのかな。
昔の日本もそうだったよな。


悪ふざけしてたら、知らないおばちゃんやおっちゃんにめちゃ怒られたりしてたもんな。
現代では人の子にはノータッチってのが常識。
怒ったりしたら、いや話しかけるだけでさえ、どんな誤解されるかわかったもんじゃない。
希薄なコミュニケーション。


メキシコにはまだあの頃の風景がある。







子供が俺の前で踊った。

バレエの踊りを、軽やかに。

photo:11





そして歌が終わるとその子は俺の前に来て言った。


スペイン語で何を言ってるかわからない。
ジェニファーさんが泣きそうな顔で通訳してくれた。


「その子、フミ君を助けたいんだって。なんとかして力になりたいって。」







………ふぅ……




こんな貧しい国の、小さな女の子が俺を助けたいって………


俺は日本人だし、俺の方がはるかに裕福な人生を送ってるはず。

でもそんな金のことなんか問題じゃなく、この小さな女の子はなにかしら俺を助けたいと思っている。


こんな小さな子供なのに、大人を助けたいという感情を持っている。

なんて愛に溢れた国民なんだ。


これがアメリカ人の子供だったら、金にモノを言わせてめぐんでやるっていう小生意気な手段をとる。
アメリカの子供はそれを子供のころから知っている。


でもこのメキシコ人の子供は、お金が根本的な助けにならないことをわかっていた。
もっと人として大事な、暖かいものを俺に与えようとしてくれている。

まるで業の中でもがく哀れな男の痛みをやわらげようとしてくれてる天使みたいだった。


「グラシアス、ラニーニャ、ボニータ。」


女の子の小さな体を抱きしめた。
女の子も俺を抱きしめてくれた。


今日のあがりは4ドルと382ペソ。
計434ペソ。












宿に戻って部屋で日記を書く。
週末が終わり、宿は静寂に包まれている。

プールの水面にうつるライト。
波もなく綺麗にうつりこんでいる。


誰も俺のことを知らない。
誰も俺を見つけられない。
その孤独感が心地いい。

ベランダの隣でジェニファーさんがスペイン語を勉強している。






「あんな、ウチ、機織りもやんねん。そんでな、いつも思うねんや。布を織るとき、1回1回の1本の色はほんの小さなものだけど、それが織りあがったとき、その1回1回が重なって1枚の絵になんねん。出会いってそうやん。その一瞬の出会いはその時の色やけど、いつか人生を振り返って見たとき、1枚の綺麗な絵になってたらええよな。その絵を見んのが楽しみやねん。」



きっとジェニファーさんの布は、メキシコの極彩色のようにすごくカラフルな絵になるんだろうな。


俺もそうありたい。

そんでその布が誰かの傷をかばう…………


ってこれ中島みゆきか。


さて寝るかな。
世界の片隅から、おやすみなさい。







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ジェニファースペイン語教室

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9月30日 月曜日
【メキシコ】 エンセナダ





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「よーし、ホナ、ウチの後に真似して言うていきよー。1日100個は単語覚えるでー。これからの南米のためやからなー。いくでー、ケレールデスペラードタコスタコス。」



「そんなに覚えられないです。エレタベレケー。」



「ちゃうやろ!!そこは動詞が活用の変化する言うたやろが!!ケレール・キエロ・キエレス・ケレモスや!!何回言うたらわかんねん!!このアカンタレ!!」




朝からジェニファーさんのスペイン語講座。

言葉遣いが輩なんだけど、クリアファイルは吉田松陰モデルという筋金入りの歴女というジェニファーさん。

photo:02





「そんなすぐに覚えらんないです。」


「なにゆーとんねん。チンコついとんのかいな。あんた男の志っちゅーのはなー、身はたとえメヒコの野辺に朽ちぬとも、とどめおかまし大和魂やでー。」






スペイン語ってやつは、英語ととても似ている。


例えば、



「美味しい」

英語→デリシャス
スペイン語→デリシオソ



「練習」

英語→プラクティス
スペイン語→プラクティカ



こんな具合で、全部がそうじゃないけど、読み方が少し違うだけでだいたい同じような言葉になる。

動詞の活用は難しいけど、コツをつかめば簡単な会話くらいはできるようになるかもしれない。


スペイン語は世界で1番多くの国で話されてる言葉。

人口でいったら中国語や英語の方が話す人は多いだろうけど、国数でいったらダントツスペイン語。

これからの中南米では、ポルトガルの植民地だったブラジル以外は全部スペイン語のはず。

3ヶ月はスペイン語圏が続くわけだ。


こいつはさすがに少しは理解してないとマズイよな。








というわけで路上のレパートリーにも何か1曲スペイン語の曲を入れといたほうがいいので、何人かのメキシコ人に誰でも知っててみんなが好きなスペイン語の曲は?とアンケートをとったところ、やはりこの曲をみんな口にする。



べサメムーチョ。


べサメがキスミー。
ムーチョがたくさん。




スパニッシュらしい情熱的で哀愁漂うメロディ。
そしてとても簡単。

これをマスターしておけば、これからの中南米でおそらくあらゆる場面で俺を助けてくれることになるはずだ。

現地ミュージシャンとのセッション、可愛いラティーナを口説く時、1人の寂しい街角、

これから何回歌うことになるかな。








そのあとはなぜか筋トレをさせらる。


「はいー、その姿勢で10分なー。ホールドやでー。ホールドー。オイコラ、何足降ろしとんねん。」


「無理です、ごめんなさい。」


「何ゆーとんねん!!そんなことやと立派なオカマになられへんで!!ホラ、背筋やってみぃ!!」





立派なオカマにはなりたくないこれからの中南米。

その入り口であるメキシコのミニお国情報!!!


★首都………メキシコシティー
★人口………1億1千万人
★宗教………カトリック
★言語………スペイン語
★通貨………メキシコペソ
★レート………1ペソ = 12.5円くらい
★世界遺産………文化24件、自然3件



ご存知の通り、マヤ文明やアステカ文明などの高度な文明が発達した地であり、それらの古代遺跡が数多く残る神秘の国。


宇宙人説とか、オーパーツとか、人間を超越できる石仮面とか、男のロマンをかきたてずにはいられないウウウリリイイイイイイ!!

やべぇ、石仮面見つけてしまったらどうしよう。



「ジョジョ!!俺は人間をやめるぞ!!」

ズギュウウウウウウンンン!!!!!





はい、そんな独自の文明を築いたジョジョ発祥の地なんだけども、16世紀の大航海時代にスペイン人が到達。

アステカ帝国を滅ぼし、そこから植民地支配が続きます。
スペイン語が喋らるのはこのためですね。


その後はスペインが力を失うにつれてアメリカに侵攻されたり、フランスに征服されたりと、メキシコの地は数々の変遷ののちに今の国土に落ち着きます。


現在、僕がアメリカからやってきて町を見てみて抱く感想は後進国の空気だけれども、GDP世界13位という数字は後進国には当てはまらないのかも。

実際メキシコシティーの人口は2200万人。
世界屈指の超大都会。


GDPや人口数が国の経済力や先進性と比例しないのは当然のことだけど、ポテンシャルを秘めていることは間違いないよな。


大都会の力強さや田舎の廃れ具合、ありのままの姿はこれからメインランドを回って見ていくとしよう。





観光においては、もちろん前述した古代遺跡群。

ジャングルの中のピラミッドの数々は世界屈指の観光地だし、メキシコシティーの古い街並みも人気がある。


現在いるバハカリフォルニア半島は鯨の生息地として有名で、いくつもの落ち着いたリゾートビーチが点在しており、リタイアしたアメリカ人たちの移住者たちが多い。






国民性については、まぁとにかく陽気で愛すべきキャラクター。
ずんぐりした、赤ちゃんがそのまま大人になったような体型で、首がないほど優しいという特性を持つ。


純粋で、恥ずかしがり屋で、いつも笑顔でニコニコしている音楽をこよなく愛する人々。

豆食いすぎ。


そんな人々だけれども、治安が悪いのも事実。
麻薬がらみのマフィアがとてもおおいらしく、近年では観光客を狙った強盗などの犯罪も多い。
レイプをしたあとにバラバラに刻んだり、生贄といって子供を殺したりするようなカルト集団もいる。


貧困もまた犯罪の温床となっており、平均月収は4万円。
カリフォルニアに行ってシュワルツェネッガーの家のプール掃除員になるしかないね、みたいなジョークがよく言われるんだって。


ここはあまり辺鄙なところには行かずに、常に情報収集を怠らずに危険に対してアンテナをはっておく
ことを心がけないといけない。



トルコと同じく、江戸時代初期にメキシコの船が和歌山の御坊沖で遭難し、漁村民が彼らを保護し手厚く歓待したことからメキシコとの国交が始まり、その後、日本の使節団もメキシコで歓迎を受けた。

印象はとてもいい。

大戦中にメキシコへとたくさんの移住者がうつり、今もその子孫が暮らしている。

この日本料理屋のオッちゃんは関さん。

photo:03



昨日会ったこの若者はダイスケキムラという名前だ。

photo:04



この顔で。





隣国のアメリカからはいつもバカにされていて、アメリカのコメディアンには、カタコトの英語しか喋れないメキシコ人を演じて笑いをとる人もいるそう。

日本人が、なになにアルネ~、アチャーオチャーゲンマイチャーとか言ってるのと同じようなことかな。






まぁこんなとこかな。

中米は一気にかけ抜けようと思っていたけど、いきなりしょっぱなから興味深すぎる国。

何日かかるかわからないけど、この愛らしい国をとことん楽しんでやる。








photo:05



今日は月曜日。

リゾート地であるエンセナダは週末の喧騒も去り、静かで穏やかな空気に満ちている。

でもこれこそがリゾート地の楽しみ方なのかな。

photo:06




今日はあまり外を出歩かず、ホテルのプールサイドでゆっくりと過ごした。




べサメムーチョの練習をしたり、中南米に向けてスペイン語の看板を作りなおしたり。

ジェニファーさんはご機嫌でトロールの眼帯を作ってくれている。




暖かい風が吹き、タバコの煙をかき消す。

穏やかな時間。

photo:07












ふとわけがわからなくなる。


俺は放浪旅をしている。

なのに今、こんなにもゆるやかな時間にまどろんでいる。

隣には数日前に出会った女の人が、トロールの眼帯を編んでいる。



あれ?この人は誰だっけ?

なんで俺はこの綺麗な女性とメキシコの片田舎のホテルでのんびりしているんだろう。


なぜこの人はこんなにも俺に良くしてくれるんだろう?


まったく知らない人なのに。


実はこの人は昔、俺が雪の日に傘をかけてあげた地蔵さんじゃなかろうか?


もしくはトイレに行ってるとこをのぞいたら鶴になってるんじゃなかろうか?


そんな恩を誰かにあげたことなんて、思い当たらない。




「細かいこと気にしたらアカンでー。私はこの時間を目いっぱい楽しんどるだけやでー。」




俺のブログを読んでいて、メキシコ入りどうしようかなぁって俺が書いてるのを見て、これはもう行かな!!と思っていてもたってもいられなくなって信号待ちの車の中でアメリカ行きのチケットを取ったというジェニファーさん。






隣でかっこ良く笑ってるこの人がもはや他人になんて思えない。




この信じられない、幻想のような出会いもまた旅なのかな。

人生って不思議だとこれほど感じたのは初めてかもしれないな。


photo:08







「そういえば佐土原に住んでたんですよね?僕と何か縁ありました?」


「んー?全然知らんでー。」


「そうですかー。あ、佐土原だったらコツコツトンネルとか行ってました?」


「あ!!あの怖いとこやな!!みんな行くよなぁ!!ウチなー、廃墟好きやねん。」


「僕も!!若い頃って夜中に廃墟に入ってロケット花火を飛ばしたりしましたよね。懐かしいなぁ。」



「そうそう!!懐かしいなぁ!!男たちのお尻にロケット花火突っ込んで海に向かって発射させとったよなぁ!!ホンマあれないと夏休み始まらへんよな!!懐かしいわぁ。」




だからエピソードのレベルが違いすぎるから!!

photo:09








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10月1日 火曜日
【メキシコ】 エンセナダ ~ サンフェリペ






photo:02



僕とジェニファーさんの関係を怪しまれている方がものすごくたくさんいますね。



まぁ普段から下ネタ書きまくってますから、そこにこんな美人さん登場で2人でモーテル泊ってれば、そう思われます。

これまでもたくさんの女性と浮名を流した元ジャニーズの……


なんでもないです。




やめて!!トマト投げないで!!流行りのトマトを!!


あ、ちょっとトマト祭りの仲間入りした気分。







僕は常に日記にありのままを書いています。
みなさんそれを読んで僕に会いに来てくれたり、お誘いしてくださったりします。

ということは全員僕の彼女のこともよく理解した上です。

なので皆さん、キチンとわかってくれています。
大人の方です。


ジェニファーさんは八尾に彼氏さんがいますし、仕事もかなりお固い、イメージが大事な政治絡みの仕事をしてる方なので、このブログに登場することでやましいことがあってはまずい人ですので、その辺わきまえていらっしゃいます。


そうですよね、ジェニファーさん。




photo:03



「あぁ?チンコしごいたろかー?」







えー、ジェニファーさんはこんな人です。
いつもお尻をバシバシ叩いてきます。
いつも飴を持ち歩いています。


まぁ仲良くやっております。
他人とは思えないくらい。


チューもしてません。
ケツはつまんできます。

油断してると町中でズボン下げようとしてきます。
セクハラの度を超えたことをしてきます。

そんな人です。

photo:04












photo:01



「よっしゃー、ちょっと行きたい場所があんねんー、一緒に行かへん?」



あれ?いつまでこのバハカリフォルニアでゆっくりしてるんだ?
早くメキシコシティーに行かないの?


と思った方。
ちょっと問題が発生したんです。



アメリカで借りたヘンタカーでメキシコに行く際、ほとんどのレンタカー会社が保険をかけてくれないんです。

多分あまりにもトラブルが多いからなんだろうな。
全部保険でカバーなんかやってらんねーくらい何か起きるんだろう。

つまりメキシコシティーにはレンタカーでは行けない。



それでジェニファーさんが色々ロサンゼルスでレンタカー屋さんを回ったところ、1軒だけメキシコ対応の保険を持ってるレンタカー屋さんがあった。


てわけでそこの車を借りたわけだけど、その唯一のお店でさえ、保険が有効なのは、比較的治安の良いバハカリフォルニア半島地域のみ。

メインランドのほうでは適用されない。


なのでどっちにしてもメキシコシティーにはジェニファーさんとは行けない。


残念だけど。




ていうことで、ジェニファーさんと別れてからメキシコシティーまでをどうやって行くかなんだけど、ここからバハカリフォルニアを下り、サンタロサリアという港町からフェリーに乗ってメインランドに渡り、そこからバスで向かうってのが最短距離っぽいんだけど、このフェリーがめちゃ高い。


ほんのちょびっと、たぶん2~3時間で渡れる海峡なのに、その船の値段が8千円くらいするらしい。

その後のバスとか考えたら、いったん国境の町、ティファナに戻ってそこから1万円くらいのメキシコシティー行きバスに乗ったほうがいい。



てわけで、ジェニファーさんが滞在する間はこのあたりのビーチリゾートでスペイン語を教えてもらいながら、週末にアメリカ人狙いで路上やって稼ぐっていうプランが完璧だ。








つーわけで、あまりこの辺りから大きく動けないので、近場で面白そうな場所に行くことに。


ジェニファーさんが前からずっと行きたかったというサンフェリペというビーチに向おうと、荷物をまとめた。


「タコスタコスべスペラードー!!」


この数日でスタッフや掃除のおばちゃんの名前までみんな覚えてすっかり家族のような仲良くなってるジェニファーさん。

みんなにまた戻ってくるねー!!と手を振って出発。








photo:05



エンセナダはまぁまぁの町だ。
ダウンタウンを出てローカルエリアを走っていくんだけど、かなり広域に町が広がっている。

活気のある地方都市。
国自体1億人を超える人口だもんな。
小さな町も結構な人々が暮らしているんだろうな。

photo:06









町部を抜けると、すぐに乾いた大地とゴツゴツした岩が転がる荒涼とした大地になる。

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民家はほとんどなく、崩れた看板が誰もいない道沿いに取り残されている。


廃墟が多く、ガラスのない窓から向こうの景色が見える。

photo:09



photo:10




どこまでも続く荒野。
空気が澄んでおり、遠くはるかな険しい山並みがのぞめる。

photo:11









いろんな形のサボテンが灼熱の太陽の下で熱風にさらされている。

photo:12



人の形をしたサボテンが山の上で、寂しげに遠くを眺めている。

photo:13















いてもたってもいられなくなって、ジェニファーさんに車を止めてもらった。

ボロボロの有刺鉄線を踏み越えて、岩山の上に登っていく。

photo:14




熱い風が、どこまでも抜き抜けて青空に消えていく。砂埃を軽く巻き上げながら。

photo:15







びゅうー
ひゅうー


風が歌うように、囁くように、サボテンたちの寂しさを詩にして、岩に刻み込む。

生きる意味さえ頼りなく放心している。

photo:16




どっからどう見てもメキシコだぜ。

photo:17










4時間ほどのドライブはずっとそんな乾いた道だった。

逃げ水がゆらめき、アスファルトの道路が空にとけている。

photo:18




水気のかけらもない荒野の中の一本道をかけぬけていると、しばらくしてはるか地平線の向こうに、紺碧の海が見えてきた。


「うおー!!きたぞー!!」


「よっしゃー!!バハカリフォルニア横断したったでー!!」


photo:19




なんとも不思議な景色だ。
右側には果てしない荒野、左側には波のない怖いほどに静かな海。

建物は何もなく、時が止まったように全てが黙りこくっている。

凪の中にいるように。


まるで空に浮かんだファイナルファンタジー3の浮遊大陸みたいだ。








photo:20



この辺りにはいくつもの検問所がある。
荒野の中にいくつもゲートがあり、そこで大きな銃を持った人が荷物のチェックを行っている。

メキシコでは麻薬組織が治安悪化の大きな要因となっているようで、それらへの対策でもあるんだろうな。

愛想のいいジェニファーさんの受け答えにデレデレになっている人のいいメキシコ人軍人。

photo:21




でもこれはジェニファーさんとだからこんなに楽勝で通過できているけど、男1人だったらそうはいかないかもしれない。

ジェニファーさんの男友達には、メキシコで警察に賄賂を請求されたり、荷物を没収されたりした人が何人もいるらしい。


これから先、汚職警官はいくらでもいるだろうな。
変にモメないためにも少しでもスペイン語を覚えないと。












検問所をいくつか過ていくと、少しずつリゾート地っぽいモーテルやレストランの看板が見えてきた。

photo:22



サボテンと砂地の大地に廃墟が散らばる。

それらも、ボロボロに色あせて時が止まったままだ。








まさに僻地。そんな言葉がピッタリ合う小さな町に到着した。

ボロボロの廃墟だらけ、潰れたカフェ、いくつかのやる気のなさそうな土産物屋とレストラン、ひと気のない閑散とした通り、ここはカリフォルニア湾に取り残された秘密のビーチ、サンフェリペ。

photo:23



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あまりの寂れ方に、こりゃエンセナダに戻るか?と一瞬思ったけども、せめて1泊くらいはしようと思いとどまる。

とにかく宿を見つけようと、何軒かのホテルを回ってみた。

どこも閑古鳥が鳴いており、大きな敷地内に2~3組のお客さんしかいない。

猫もあくびをしている。



そんな中、とてもいいホテルを見つけた。
丘の上にあるプールつきの静かなホテルで、部屋にはキッチンがあり、海に向かってせりだした中庭にはバーベキュースペースもある。

ここならゆっくり過ごせそうだ。

photo:25



photo:26




荷物を部屋に運び込んだ。










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プールサイドの椅子に座ってビールを飲む。
ジェニファーさんはテキーラとココナッツミルクを買ってきており、自分でピニャカラーダを作っている。

波のないプールに夕日がうつる。

photo:27





山の向こうに太陽が沈み、パームツリーが黄昏の空に寂しげに影をおとす。


お客さんが誰もいない静寂のリゾートホテル。
中庭に俺たちの話し声が響く。
スタッフのおじさんが、ウロウロと歩き回っている。


まさにホテルカリフォルニアのあの怪しげな世界に迷い込んだよう。





砂埃舞う荒野の中、コリタスの匂い、ここは天国か地獄か。


タバコに火をつけて星空に吹くと、遠くから潮騒が聞こえた。









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夢の中のビーチ

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10月2日 水曜日
【メキシコ】 サンフェリペ





目を覚まして、冷蔵庫の水を飲む。

部屋の外で楽しげな声が聞こえる。



カーテンの隙間からのぞくと、中庭のプールでメキシコ人の家族が楽しげに泳いでいた。

よく見るとジェニファーさんも水着でその家族と一緒に泳いでいる。

ほんと、一瞬で誰とでも仲良くなれる人だな。







photo:01



パンツ1枚になってビーチサイドの椅子にもたれる。

日記を書いていたら、水着姿のジェニファーさんがコーヒーを持ってきてくれる。

photo:02



怖くなるほどの原色の空。

まるで深い海のように青が濃い。


そして焦げそうなほどに太陽が近い。

これがメキシコ。

photo:03








そんな中で風に吹かれていると、あまりの気持ちよさに身体中の力が抜けていく。

骨抜きとはこのことか。
体がとけてトロトロになってしまいそうだ。

誰も知らない秘密のビーチ。



世界中でここだけ取り残されたような潮騒とパームツリーの葉ずれ。

photo:04









あああ、ここはマズイ。

まるで麻薬のように体の芯から快感がじわじわとしみてくる。


風がいろんなものを連れてくる。
遠い思い出たちが胸をしめつける。

記憶のかけらに寄り添うことが何よりも大きな快感に思える。


この痺れ。たまらない。

こんな場所にたどり着けるなんてな。世界には嘘のように気持ちのいい場所がある、

これこそ旅だなぁ。











少しドライブに行こうと、車に乗り込み、観光エリアであるビーチに向かった。



photo:05



サンフェリペの観光エリアはほんとに小ぢんまりとしたもので、300mほどのビーチ沿いに土産物屋やレストランが並んでいるだけで、一本裏道に入ればそこはもう廃墟や空き家だらけの寂れた風景になる。

photo:06



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メインのビーチ沿いにしても、ほとんど人は歩いておらず、店員さんが椅子で寝てたり、寝転がったりしてる。

猫が歩き、数人の物売りが暇そうに防波堤でアクビをしている。

photo:07



どこまでもノンビリとした空気が漂っており、澄み切った空気の向こうにくっきりとした水平線が空に線を引いている。


たまらなく力が抜けていく。








何をするでもなく、砂浜を2人で歩く。

photo:08




お喋りなジェニファーさんは黙っている瞬間が3秒続かない。

考えごとをしていて俺が気のない返事をしても、ニコニコと話し続けている。

photo:09




それがBGMのようにも聞こえてとても耳障りが心地いい。

映画のワンシーンのように、遠い記憶の中を歩くように。

photo:10








ふと海を見ると、ペリカンがいた。

あ、ペリカンなんて郵便のマークでしか見たことない動物だな、と思ったらそのペリカン、青空をクルクルと旋回してから急に急降下をはじめ、海の中に鋭く突き刺さった。


そしてザブンと海面に出てきて、あのぶかぶかの顎の袋を震わせながら、おそらく仕留めたであろう魚を飲み込んだ。



「うわーー!!すげー!!」


「いやああああー!!!カッコいいいい!!!!」



こんな光景テレビでしか見たことない!!
あまりの動物の自然なハンティングの様子を目の当たりにして、改めてここが新たな土地であることを実感した。

そうだよ、中南米は自然の宝庫。
動物と人間が共生する楽園なんだよな。


そんな土地に今こうしていることが震えるほど嬉しかった。


ね、ジェニファーさん。










photo:11



ちょっ、共生の楽園(´Д` )





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ビーチ沿いで食事をして、それから町の外へドライブへ。

本当に小さな集落なので、ビーチを離れたら、すぐにサボテンと山々が広がる険しい荒野が広がる。


どこまでも寂しげな原野が広がり、それにそって波のない紺碧の海が空の青ととけている。

photo:15



photo:16





ここはなんだ。
夢でも見てるんだろうか。

あまりにも現実離れした風景に、自分が1枚の絵の中に描かれた人物かのような虚空にさえ襲われる。

思考が散り散りに風にさらわれていく。


photo:17



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ボロボロの看板、廃墟の門が何もない原野にポツンと取り残されている。

その海と大地の間をどこまでものびる一本道の道路は、アスファルトが割れて所々穴があいていて危ない。



「ジェニファーさん、運転大丈夫ですか?こんな道ですけど?あ、気をつけて!そこ穴あいてますよ!!」


「ああ!?こんなもん伊勢よりええわ!!伊勢は舗装されてへんからな!!立派な道やわ!!あ、ウチ実家は伊勢な。渡鹿野島とか知っとるかー?」




何度も車を止めてもらって、写真を撮った。

photo:19



photo:20













ホテルカリフォルニアに戻る。
今日もお客さんのいないホテルはシーンと静まり返っている。

プールサイドでビールとカクテルでサルー。

俺たちの話し声だけが、ホテルの中に響く。




「あああ、たまらんわー…………気持ちよすぎるでー………最高やなぁ。」


星空が降り注ぐ荒野の中のホテル。
パームツリーが夜空に揺れる。

サンフェリペはそれだけで麻薬のような場所だ。



「気持ちええなぁ………なぁミゲル。」


「………なんで僕ミゲルなんですか?」


「だってもうミゲルでええやんけー。首も少し短くなってきとんで。」


「僕は文武って名前ですよ。」


「漢字どないやって書くん?」


「文武両道の文武です。」


「へー、文武両道ってええ名前やなぁ。うちなんて男女両刀くらいのもんやで。」


「あ、それ面白いですね。ブログ書かせてもらいます。」


「ちょ、ほんまやめてやー!!ブログの中のウチ、ただのアホやんかー!!もっと可愛く書いてやー。お風呂大嫌いとか書いたらアカンでー。」


2人の笑い声が中庭の壁に跳ね返って反響する。








プールの際でジェニファーさんが踊った。タンゴのステップを踏む。
外灯が水面に光り、ジェニファーさんのシルエットを浮かび上がらせる。
手の動きとピンと伸びた背筋。





これは一体なんだろう。
まるで夢の中の出来事のよう。

地球の忘れられた地。



彼女は踊る 甘美な汗と夏の終わり
思い出すための踊りと
忘れるための踊りと








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新生トロール

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10月3日 木曜日
【メキシコ】 サンフェリペ ~ エンセナダ






photo:01





名前……ノルウィージャントロール


出身……ラップランド


年齢……5095歳


好きな音楽……デスメタル
ブラックメタル


嫌いな音楽……フォーク


好きな食べ物……トナカイ
サーモン
ストックマンのお惣菜


友達………サンタクロース
ムーミン


好みの女性……アンネリ・ヤーテンマキ


嫌いな国民……エジプト人


photo:02




タバコの銘柄はバイスロイ。
ミントリキュールが好き。
コケモモ摘み世界大会にはいつも参加している。


目玉と尻尾がもげて、金丸文武を心から憎んでいる。



風雪と熱気にさらされすぎて最近髪の毛が薄くなってきている。

ラテン女性のお尻は悪くないと思っている。

photo:03







そんなトロール。
たまに逃亡を試みますが、ことごとく僕にとっ捕まっています。


イースター島でのモアイとの対談
オーストラリアでカンガルーのポケットに入る
アジアでレディーボーイに犯される
インドで牛と格闘する
少林寺で頭を丸める

そして日本で彼女に会う





まだまだトロールの過酷な旅は続きます。
彼はうんざりしていますが、無理矢理連れて行きます。

これからもトロールをよろしくです。



photo:04



暑っちいんだよメキシコめ!!!

photo:05






トゲトゲしてればいいと思ってんじゃねぇぞ!!

photo:06






ねぇ?アイアンメイデンやってくれよ?

photo:07













photo:08



「いやー、僕もトロールと同じでハゲそうなんですよねー、ていうかもうホントに薄くなってきるんですよねー。」



「アンタなぁ、そんなもんでハゲてるゆーたらホンマもんのハゲに後ろから刺されんで。たいがいにしときよー。ウチの甥っ子はなぁ、電車の中でハゲのオッさんにな、オッちゃんなんで毛はえてないの?って聞いとんねん。ほんならオッさん、そんなんワシが聞きたいわって言いよったわ。ウチ走って逃げたわ。ハゲなめたらアカンで。」




photo:09



そんな漫才みたいな会話をしながらトロールをバッグに縛りつけて、さぁ今日はサンフェリペを出発。
エンセナダに戻ろう。


もっとこの麻薬のようなサンフェリペの空気にまどろんでいたいが、ここはマジでヤバい。

ここで過ごす時間は背徳の快感に犯されているようだ。


エンセナダは週末にはクラブやバーが大にぎわいになる。
確実に稼いでいかないといけない。

荷物をまとめてホテルを出た。






photo:10



サンフェリペ、ここはまたいつか来よう。
全てのしがらみから解き放たれて1人になりたかったら、ここほど最適な場所はないな。











「あはははは!!!なんやねんアレ!!あかんで!!爺ちゃんのチンチンやんけ!!」

photo:12



photo:11




エンセナダまでは同じ道を帰ることになる。

荒野の中の一本道。
遠くに見えるカリフォルニア湾は、浅瀬の部分が真っ白く染まっている。
この強烈な太陽で干上がって、塩の大地ができあがっている。

photo:13



photo:14





そんな過酷な自然の中、道のいたるところに検問所のゲートがある。

来た時と同じ様に、大きな銃を持った兵隊さんたちが荷物と車内チェックをするんだけど、来る時よりも入念なチェックが行われる。

photo:15




アメリカの国境方面への移動は、麻薬などの密輸の可能性を警戒しているんだろう。

バッグひとつひとつを開けて中を調べられる。


「ねぇ~、お願いだから~、お願いだから~、このトロールに銃を向けてる写真撮らせて~。」


厳しそうな軍人さんたちにそんなお願いをしているジェニファーさん。
彼女はビビるということを1ミリも知らない。


「そう言われてもなぁ、決まりでダメなんだ。」


「ねぇ~、お願い~、うわ~、お兄さんすっごい男前よね~、おじさまなんてダンディにも程があるわ。まるで岡千秋みたい!!ね、だから写真撮らせて~。」


「ダメだ。ごめんな。」



さすがにジェニファーさんの鬼の愛想良さでも、軍人さんには通用しないみたい^_^








photo:16



photo:17



まぁとりあえず、そんな感じで3ヶ所の検問を通り、険しい山を越え、3時間半ほどのドライブでエンセナダに戻って来た。


photo:18



ここもたいがいの田舎なんだけど、サンフェリペから戻ってきたからかなりの都会に見えてしまう。


そしていつものホテルに到着。


「おー、戻ってきたのかいー?」


とスタッフの人たちがみんな笑顔で迎えてくれる。

もうエンセナダはホームタウンのように馴染んでしまっている。

photo:19











少し落ち着いてから晩ご飯に出かけた。

歩き慣れた道。露面の屋台。ボロボロの建物と観光地エリア。

すっかり嬉しくなって地元の人たちのエリアを散策してみた。

photo:20



photo:21





屋台でタコスを食べ、無数にあるビリヤードホールへ。

ジュークボックスにコインを入れると、大音量の音楽がホールの中に響き渡った。

photo:22



エルビスを聴きながらビリヤードなんて、ひと昔前の映画の中に入り込んだみたいだ。

地元のおっちゃんたちも、ニコニコしながら俺たちを見ている。

photo:23











表を歩けば、いたるところで見かけるのがマリアッチのおじさまたち。

綺麗なスーツを着込んだ単体の爺さん、お揃いのメキシカンらしい服装に身を包んだトリオ。

photo:24









すると、そんなマリアッチの中の1人が、歩いてる俺を見つけて、おー!!と俺にギターを渡してきた。


とまどう俺。


こんな観光客向けのサービス彼らはしないはずだけど、と思ったら、どうやら先日俺が路上で歌ってるのを聞いてくれていたオッちゃんだった。


お前の声はグッドだと親指を立ててくれる。



「あ、そうだ、べサメムーチョ出来ますか?」


「もちろんさ。」


べサメムーチョはあまりにも有名な曲で、誰もが歌える曲。なのでみんなそれぞれに歌い込んだそれぞれの歌い回しのスタイルを持っている。

これから俺もやっていく上で、色んなスタイルを聞いておきたい。


おじさんたちは浪々と歌う。
哀愁のあるギターとウッドベース。
たまらなく美しい。










演奏が終わり、勉強させてもらいました、ありがとうございます!!と20ペソ、1.5ドルくらいを差し出す。
これがだいたい相場。






しかしオッちゃんたちはノーと受け取ってくれない。

え?なんでだ?なんか機嫌を損ねたかな?
演奏してもらったんだから気持ちを渡すのは失礼に当たらないはずなんだけど………




するとオッちゃんは言った。


「俺たちは友達だろう。だから払う必要はない。」


そしてニコリと笑った。











「ええなぁ、ミゲルはもうエンセナダのマリアッチ組合に入ったんやなぁ。気づいてないかもしれんけど、ドンドン首短かなってきとんで。」


同業者からはチップは受け取らないってわけなのか。
その心意気がたまらなくカッコイイ。
いつも清潔で、スマートにしているマリアッチたち。


日本の伝統的な流しのおじさんたちもみんなスーツで粋に振舞ってるもんな。




俺も彼らを見習って常に身奇麗にしていないといけないな。

カッコイイ先輩ってのは、自分がいる道に誇りを示してくれる。



さぁ、明日から週末。
紳士に粋に、俺も歌うぞ。

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10月4日 金曜日
【メキシコ】 エンセナダ







穏やかな朝。

暗い部屋の中、カーテンの隙間から光が差し込む。


ドアの外からプールで泳ぐ音が聞こえる。

朝の水泳教室の時間だ。


泳ぐ水の音に混じってジェニファーさんの元気で愛想のいい声が聞こえる。

いつも俺より早く起きて、プールサイドでスペイン語の勉強をしているジェニファーさん。

お掃除のおばちゃんやスタッフさんとも、もう家族のように仲良くなっている。


ここはエンセナダの住み慣れたホテル。





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起きてシャワーを浴び、早速ジェニファースペイン語教室。



頭がこんがらがってなかなかすぐには出てこないけど、とりあえず挨拶くらいは覚えた。
簡単な単語も聞き取れるようになってきたので、そこから何を言いたいのか想像することができる。



「ケキエレスコメール?」


「トドス!!エスタビエン!!」


「お昼何食べます?」


「何にしようかいな。いつものタダイマ行くか?ウチホンマ味にはうるさいからなぁ。」


「それ、大阪人だからただ喋りすぎでうるさいだけじゃないですか?」


「何ゆーてんねんアンタ、しばくでホンマ。こんな上品なお嬢つかまえて。八尾やからゆーてバカにしたらあかんで。」


「やっぱり八尾はガラが悪いんですか?」


「YAOって書いてヤバイ、アヤシイ、オカシイって言うくらいやからなぁ。チンチン見せてくるオッさんの巣窟やで。」





シャネルとかグッチとかが入ってる立派なデパートあるじゃないですか。

日本の数あるデパートの中でも雪駄とステテコで入っていいのは布施の近鉄と八尾の西武だけらしいです。

ステテコが正装だと思ってるらしいです。


嘘つけ(´Д` )



「嘘ちゃうわ。この前の皆既日食の時とか、ステテコで上半身裸のオッさんがサングラスかけてそこらじゅうで空見上げとったからな。治安はええで。」





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気性が荒そうなジェニファーさんですけど、そんなことないんですよ。


とてつもなく荒いんです。


まぁ綺麗な人だからよく痴漢に遭うらしいんですけど、お尻を触ってくる手に安全ピンをブっ刺したり、ライターで焼いたりしているそうです。


「刺した安全ピンがなぁ、お気に入りのやつやったから抜こうとしたねん。でも針が曲がっとってなぁ、なかなか抜けんへんでグリグリ引っ張ったらオッさんの手、血まみれになっとったでー。」




高校生のころに学校帰りに、暗い夜道でいきなり後ろからオッさんに羽交い締めにされて押し倒されたことがあったらしいんだけど、持ってた傘が原形をなくすまでメタくそにしばき倒したところオッさんは命からがら逃亡。

しかし血がぼたぼた出ていたので、その血痕をたどってオッさんは警察に御用になったそう。


「だって怖くて声も出せへんかってんもん~。レイプされてたかもしれへんのやで~。」


その犯人は当時近隣を騒がせていた連続痴漢犯だったそうで、その件でジェニファーさんは八尾のヒーローになったという。



怖すぎる。










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そんなホラー話を聞きながら飯も食わずにひたすらスペイン語の勉強をして、ベサメムーチョの練習をして、

さて夕方から行動開始。




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いつもの日本食屋さんタダイマでご飯を食べ、いざ路上へ向かう。





今日は金曜日。
賑わうぞー。




と思ったら人全然いねーじゃねぇか。


このエンセナダは30万人ほどの大きな町だけど、やっぱり金を落とす遊びをするのはカリフォルニアからの観光客。

地元の人はローカルエリアの安いお店で済ませている。


観光通りは本当にまばらな人影のみ。




それでもやらないわけにはいかない。
ジェニファーさんとの別れは迫っている。
ティファナからメキシコシティー行きのバスは1600ペソくらいする。1万3千円くらい。

メキシコは食べ物の安さに比べてバス代はなかなか高い。





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そんな寂しい通りで歌うわけだけど、この日もたくさんの人とお話しできた。

子供はやっぱりとことん可愛い。
お子さんの写真撮っていいですか?と聞いて断る親もまずいない。

みんなみんな、底抜けに優しい。

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そんな中で、ついに初めてのベサメムーチョに挑戦してみた。

このメキシコでベサメムーチョ。

誰でも知ってる誰もが愛する曲。

もはやジェニファーさんはベサメムーチョがメキシコの国歌だと思っている。


日本でいうところの水戸黄門のテーマ曲くらい誰でも歌える曲。


なので下手に歌ったら水戸黄門ファンにぶん殴られる!!









緊張しながらも思い切って歌った。









すると…………











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先輩たちがやってきて演奏に加わってくれた!!!!

先輩いいいいいいいい!!!!!!



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トリオ ロス パンチョス。結成。





うおおおおお、めちゃ嬉しいぜ………

ウッドベースとも違うし、マンドリンとも違う。
見たことのないメキシコの伝統楽器で奏でるベサメムーチョ。

哀愁の年季が違いすぎる。

染み出る人生の重みがある。


もちろん先輩たちは、この道40~50年とか。
ベサメひと筋50年とか。


日本のおやっさんたちに水戸黄門歌わせたら俺たちに勝ち目なんてないのと同じように、歌いこまれた年季と人生経験はそのまま歌に、楽器の音にあらわれる。


これからもいろんな経験して、それを表現できる歌い手になりたいなって、先輩の演奏を聴いてしみじみ思った。

ありがとうございました!!!

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今日のあがりは314ペソと3ドル。
計350ペソ。

















「いい声ね。よかったらウチのお店に来ない?そこでカフェをやってるから歌ってくれてもいいし、ゆっくりしていってくれてもいいわ。」


そこに声をかけてくださったのは、流暢な英語を喋るアクティブそうな女の人だった。

お店でやっていいよってお誘い、なんだかんだで久しぶりだな。

喜んで行かせてもらうことに。







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やってきてのは、観光通りの建物の2階にあるカフェ、スピリットラウンジというお店。

なんか怪しげな空気が漂う薄暗い木の階段をのぼる。






そこにはとってもイカした空間があった。

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古民家を改装したログの店内に、仏教の小物やアラビアのテイストなど、世界中から集められた雑貨や本がセンスよく並べられており、混沌とした中にトランス系のワールドミュージックがたゆたっている。


テーブル席だけでなく、床に座るスペースや、洞窟のような個室もあり、お客さんたちはそれぞれにゆったりと体を投げ出してまどろんでいる。

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おいおい、こいつはかなり危険な店だな。

ただでさえ気持ちのいいエンセナダで、こんな脱力できる場所を見つけてしまったら、もう沈没から逃れることができなくなってしまうぞ。

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「ゆっくりしていって。お茶にする?それともコーヒー?」


ここのスタッフであるカッコいい女の人、サンディーがハーブティーを運んでくる。

さっきからジェニファーさんとやけに親しげに触れ合ってるなぁ、と思ったら、どうやらこのサンディー、バリバリのレズビアンだった。


さすがはジェニファーさん。
そっち系の人を引き寄せる力が半端じゃない。

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トランスミュージックが頭の中でぐわんぐわんに反響して体が沈んでいく。


本棚の中にこんなものを発見した。


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ここのオーナーさんはよほど世界中を旅して回ってる人なんだろうな。

日本を遠く離れたこの異国で、こんなノスタルジーに触れられるとは。

そのノスタルジーさえもまた思考を沈殿させていく。

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「ああー………たまらんなぁ。ウチこういうお店大好きやわー。バリとかでよく行ってたんやー。」



歌うつもりでここに来たのに、あまりに脱力してしまってとてもじゃないけどギターを出す気もなくなってしまった。

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ああ………バハカリフォルニア。

どこまで体を解き放ってくれるんだ。


旅の怪しい深みにどこまでも沈んでいくようだ。

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10月5日 土曜日
【メキシコ】 エンセナダ





金丸文武の世界放浪日記。


旅も1年と3ヶ月が経過し、残すところ南米大陸とオセアニア、そして東南アジアを残すところです。

油っこいところが残ってますが、おかげさまでたくさんの方に日記を読んでいただき、これまでやってきました。


みなさん、ランキング投票のクリックやコメント、いつも本当にありがとうございます。

みなさんの暖かい応援のおかげもあり、これまで旅を続けてこられています。



そんな放浪日記ですが、最近この人にブログを乗っ取られつつあります。





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「おんどれ、B動詞は2種類あるゆーとるやんけコラ?」



B動詞とか中学生以来ですよ、聞いたの。


「これくらい覚えられへんかったら南米やってけへんでー。龍馬はんが泣くでー。」




なんでも凝り性なジェニファーさん。
好きなことにはとことんのめり込む人で、幕末にハマってからは、週に3回のペースで八尾から龍馬の墓に通っていたらしい。


ついこの間も萩に行って、高杉晋作の家で我を失って家の人に嫌な目で見られたらしい。


この前の大河ドラマの龍馬伝で高杉晋作があまりにもカッコよすぎて大変なことになっていたそう。



「大変なことってどんなんですか?」


「えぇー?それはちょっと人には言われへんでー。ウフフ………」




ジェニファーさんがあまりにも変なことを言うので、ネットで龍馬伝の高杉晋作のところを見てみる。





うん、これはカッコいい。
着流しで三味線弾きながら戦場を歩く姿。
儚くて苛烈な人生。
高杉晋作は龍馬に並ぶ、男たちの憧れ。



「いやー、これはカッコいいですね。」


「せやろせやろ!!あー、たまらんでー!!」


「僕ちょっと高杉晋作みたいじゃないですか?ギター弾くし。」


「あ?ホンマしまいにはしばかれんで?鏡見たことあんのかいや。ほら、こんばんはは何や?」


「ブエノスノーチェ。」


「ブエノスやなくてブエナスゆーとるやろが!!何回ゆーたらわかんねん!!次ブエナスゆーたらペンで刺したるからな。」







ブログ上ではこんな冷血な人みたいに書いてますが、実は甘えん坊な可愛い人でもあります。

最初は気が合わなかったらどうなるかなってビビりまくってましたが、そんな心配一切することなく、とてもリラックスして何の気も使うことなく自然体でいさせてくれます。
これもコミュニケーションの達人の成せる技なのかな。


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そんなジェニファーさんとの別れも、もうあと数日後に迫っている。


月曜日になったら俺たちは国境の町、ティファナに戻り、そこからジェニファーさんはロサンゼルスへ、俺はバスに乗ってメヒカリという町を目指す。


最初の予定からしたらずいぶん変わりまくってるけど、1日たりとも退屈な日はなかった。

こんな面白い人と一緒にいるんだ。
ジェニファーさんといて刺激的にならないほうがおかしい。


これからまた1人で南下。
気分を切り替えていかないとな。







と、その前に残りの週末2日間を楽しみ尽くさないと。


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今日は土曜日。

町は最高の天気で、太陽がギラギラと輝く中をものすごくたくさんの白人たちが歩き回っている。

みんな話している言葉は英語だ。

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このエンセナダは、アメリカのカリフォルニアからやってくるビルみたいな超大型の豪華客船が寄港する場所で、船がやって来る日にはそれはそれは町が活気に溢れる。

町の人たちの稼ぎ時ってわけだ。

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通りには無数のお土産物屋さんがここぞとばかりに露店を出し、物売りの人たちも一生懸命、観光客たちに声をかけて回っている。

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物乞いをしてるインディアンのおばちゃんたちも今日ばかりは出張っており、中には小さな子供がお菓子を売っている姿も。




こんなパフォーマーも。






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「なんやねん、これもう、お笑い芸人しかおれへんやんけ!!」


「シャツの襟を立てたらアカン!!首がないのに立てたらアカン!!耳くらいまで埋まっとるやんけ!!ハァーハァー………もう死んでまうわ………」






ひたすら爆笑してるジェニファーさん。


そこに物売りのおじさんがやってきて、何かをジェニファーさんに差し出す。


棒の先っぽに小さな手みたいなものが取り付けられた謎の物体。


可愛らしいズングリしたおじさんがその小さな手のくっついた謎の棒を差し出してくる姿があまりにもシュールすぎて、転げ回るほど爆笑してるジェニファーさん。


「あ、あ、あ、ハァーハァー……あれなんやねん。なんで手がついとんねん……ハァーハァー、しかも色違いがいっぱいあるし……死んでまうわ。」



涙流して顔を赤くしてるジェニファーさん。

ほんと大阪人は何か面白いものを見つけたり、それに笑いを見出すのが好きな人たちだわ。
俺1人じゃ絶対そこまで笑えんよ。


後から聞いたら謎の棒は孫の手でした^_^






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さて!!!そんなアメリカ人だらけの大賑わいの町で歌うぞオラアアアアアアア!!!!!!











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渋くレットイットビーを歌う。





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誰1人マスクのことに触れてくれません。

あ、あれおかしいな……爆笑で人だかりができる予定だったのに………

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まったくお金が入らないので、そっとマスクを脱ぎました。

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素顔で歌えば、キチンとお金が入り始める。
ふざけてはいけませんね。

で、でも路上でルチャリブレがレットイットビー歌ってたら面白いと思ったんだけどなぁ。






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場所を変えたりしながら、今日は昼から夜までガンガン歌った。


明日ドライブに行きましょう、って地元のご家族に誘っていただいたり、いろんな差し入れをもらったり。

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1人の物静かなギター弾きが俺の前にやってきて突如弾き始めたので、どんなイカしたスパニッシュを聞かせてくれるのかなと、ドキドキしていたら、いきなりXのエンドレスレインを熱唱し始めます。



これがメキシコです。

頼むからこれ以上笑い死にさせようとしないでくれ!!メキシカン!!

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なんなんだよ、このマーク。

これステッカーだからね。

どこに貼れってんだ!!








昼間はあまり足を止めてくれないが、夜になってムードが出てくると、だんだんと人だかりが出来始める。

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調子良く歌っていると、見覚えのある顔がやってきた。


「オラー、フミサン。こんばんは。」


これまで何度も俺たちに会いにきてくれた日系のメキシコ人であるダイスケが、今日もまた俺たちを探しに来てくれた。

しかも可愛らしい彼女まで連れて!!


照れ屋さんな2人はモジモジしているけど、それが可愛らしくてたまらない。


今日のあがりは11ドルと132ペソ。
計320ペソ。










路上を切り上げて、昨日のスピリットカフェへ。

日本のテレビゲームが大好きだというダイスケ。
日本の漫画が大好きなイズミちゃん。


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こうした日本のオタク文化にハマっている外国人の若者は世界中にいるけども、メキシコでのその割合の多さにはビックリする。

今日だけで日本語の挨拶ができる若者に5人以上会っている。

映画館ではドラゴンボールZも絶賛上映中だ。





そんな2人と日本の話で盛り上がっていると、また誰かが声をかけてきた。



「フミさーん!!ジェニファーさーん!!会いたかったですー!!」


テンションの高いこの元気な声は、エンセナダ最初の路上の日に仲良くなって夜中まで飲んだエドガルだ。

こいつもまた自慢の彼女をつれてきて会いに来てくれた。



「フミ、ちょっと何曲か歌って。」



カフェのサンディーがそう言ってくれ、お店の真ん中で歌わせてもらった。





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木の店内は天井が高く、音が気持ちよく響いて、生音でリラックスして歌うに最高だった。


みんなゆったりと、気持ち良く聞いてくれている。



ジェニファーさんはやっぱりレズビアンのサンディーに体を触られまくっているが、レズビアンの相手はジェニファーさんも慣れたものみたいで、うまくかわしている。






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スピリットカフェの気持ちいい空間でいい友達たちに囲まれていると、もう明後日にエンセナダを出るということが寂しくてたまらなくなった。


根を張ってしまう前に、早く先に進まないと。
ジェニファーさんとの別れにしても。



気が合う、というのは人だけでなく、土地にもあてはまるものだよな。







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エンセナダの観光地へ

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10月6日 日曜日
【メキシコ】 エンセナダ






「おーい、そろそろ起きて準備しやー。待ち合わせ時間になってまうでー。」


ジェニファーさんの声で目を覚ました。


今日は日曜日。

昨日路上をやっている時に、地元のご家族と仲良くなり、エンセナダを一緒にドライブしようということになったのだ。



ゆっくり出来る最後の1日にこんな嬉しいお誘いをしてもらえるなんて、やっぱり俺たちはもってる。







準備を整え、車に乗り込んでメインストリートの一角にやってきた。

日曜日のお昼前。たくさんのアメリカ人観光客たちが通りを歩いている。


そんな人ゴミの中に、昨日出会ったアロマおばちゃんがいた。


「ハーイ!!フミ、素晴らしい天気ね!!」


笑顔の素敵なアロマおばちゃんの横でモジモジしてるのは、14歳の娘のサミー。

この子もまた日本のアニメが大好きな、自称ツンデレの女の子。
よくそんな言葉知ってるな。

そこに甥っ子のジョニーも加わって5人でジェニファーさんの車に乗り込んだ。








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シートベルトをしめようとすると、後ろからベルトを掴んできて引っ張らせないようにイタズラをするようなお茶目なアロマはカタコトの英語が喋れるが、ジェニファーさんがスペイン語を喋れるのでみんなジェニファーさんのお話で車内は盛り上がる。

俺はちんぷんかんぷんだけど、連日のトレーニングで簡単な単語は聞き取れるようになっている。



「フミはシャイなのねー。」


そう言って肩を優しくナデナデしてくれるアロマおばちゃんの温もりに心が休まる。


モジモジしてるサミーも、一生懸命日本のことを質問してくるのが可愛いらしくてたまらない。




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しばらく走ると町を抜け、廃墟やボロボロの民家が散らばる伸びやかな草原が広がる丘に出た。

そして見晴らしのよい道の向こうに、どこまでも広がる海が現れた。

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「うわー!!綺麗ー!!」


「そこに止めて写真を撮りましょう。」



車を降りると、爽やかな海風が崖から吹き上がった。

懐かしい日向の海を思い出す。
ああ、なんて気持ちのいい場所だ。

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サボテンが寂しげに立ち尽くす崖の斜面。
海に突き出した陸地の先の先、突端のところに、わずかに小さな十字架が立っているのが見えた。

青く果てしない海にその純白の十字架がポツリと取り残されている姿が、何かを雄弁に物語っていた。


「ねぇ、あそこに行ってみたいです。」


「いいわよ。でもキツイ道だから私はここで待ってるわね。」


「じゃあ私も!!」


アロマとジェニファーさんを残して、若者2人と俺で海へとのびる斜面を駆け下りた。






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サボテンと岩と砂で足元の悪い中、スイスイと降りて行くジョニー。
サミーもピョンピョンとかけて行く。
俺だって美々津の田舎育ちだ。身軽さなら負けないぞ。





と張り切ったはいいものの、久しぶりにこんなハイキングの真似事なんかすると足が全然言うことをきいてくれない。

ガクガクと膝が笑いながらも、なんとか突端に着いた。



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眼下に広がる海。

キラキラと輝き、潮騒が優しく耳をなでる。

子供のころはこんな磯をよく跳ね回ったもんだった。

こんなに遠くまで来たけれど、思い出ってやつは一瞬にしてあの頃の自分に連れ戻してくれるな。



「昔ここからある男が飛び降りたんだ。それでここに十字架が立てられてるんだよ。」


観光客向けのバスの運転手をしているジョニー。
エンセナダのことなら何でも知ってる気のいい男。


彼はこれまでたくさんの観光客たちを案内しているんだろうけど、こんなところに来たがるやつなんてほといないだろうな。


紺碧にはえる白の十字架の孤独な光景が、悲しいほどに美しかった。





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どちらかといえば、深い山の神秘的な空気が好きな俺だけど、こうした海のさざめきもやっぱり胸を静かに波立たせてくれる。

岩手の北山崎の海岸線でいつまでも波濤を眺めていたあの若い日がよみがえる。

今もまだ鮮やかなまま焼きついている。

今この目の前にある海も、今のこの不安定な感情とともにいつか思い出されるものであって欲しい。

走馬灯で流れる一コマであってほしい。

素直にそう思えた。














アロマおばちゃんとジョニーが俺たちを連れて来たかった場所。

それはエンセナダ唯一の観光地であり、最大の観光地。


といってもそんなに大それたものではないんだけど。


何やら磯にある岩の割れ目に波が入り込むことによって、圧力で海水が何mも吹き上がるという、日本の海岸線でもたまにみかける自然現象がこの近くで見られるそうだ。






しばらく走り、きらめく海岸線を下っていくと、車が何台も止まった大きな駐車場が見えてきた。



進んで行くと、両側に土産物屋が見え始め、道路脇で何人もの男たちが手を振って車を誘導してくる。


「え?ここ?ここ入ればいいの?」


「いやいや、ずっと先まで行って。彼らは気にしないでいいから。」


どうやら自分のとこの駐車場に入れさせて土産物を買ってもらおうという客引き合戦がすでに始まっている。

さらに奥に進んでいくと、そこにはもう数え切れないほどの土産物屋さんがズラーーーっとどこまでもひしめいていた。

こりゃあ一大観光地だ。



ジョニーは観光バスの運転手なので、ここには嫌ってほど来ており、彼に任せていればすべて顔パスってな具合だ。



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奥の駐車場に車を止めて、土産物通りを歩いていく。

日本の観光地のように、ここが名所までの参道ってわけだ。

とことん土産物屋が続いており、週末のドライブでやってきているアメリカ人観光客がウジャウジャと歩いている。

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なんだかこんなザ・観光ってやつが久しぶりで、こんな土産物屋を見て歩くのも楽しくなってくる。


インディアンのお人形さんも素朴で可愛いな。

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そぼ……

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あ、あれ、目の錯覚かな。

もう一度人形を見る。

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ほぼ実写。







うひょひょーい

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首がなくて文句あるかーい

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お土産物屋の客引きもそんなにしつこくなく、ゆっくり見て回れる。



のだが、あんまり聞きたくない客引きのワードを聞いてしまった。


「コンニチハ!!ニーハオ!!ビンボープライス!!」


このビンボープライスっての、中東・アフリカでものすごくたくさん聞いたんだけど、こんな海を越えた国の、それも有名でもない観光地で同じこと言ってるんだから不思議でならない。

誰が教えてるんだろ?

それとも彼らが向こうに広めてるのかな。


ビンボーって、確かにビンボーだけどさ、わざわざ人から言われるのは勘に触るもんだ。





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そんな客引きバトルを通り過ぎると、静かな海辺に出る。

人だかりのできてる場所があり、そこから磯をのぞいてみると、それはあった。


10秒間隔くらいで岩の隙間からブシャーーー!!っと海水が吹き上げられ、それにささやかな歓声があがる。


「オーストラリアとハワイ、それとここ。この自然現象が見られるのは世界で3ヶ所だけなんだぜ。」


そう言うジョニー。
んー、宮城のロウソク岩のあたりでこんなのあった気がするけど、まぁちょっと違うんだろうな。





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別にそれほどたいしたものではない。

でもそんなささやかでローカルな観光地に家族連れで来て、子供にそれを見せてあげている親の笑顔を見ていると、俺のお父さんお母さんも俺たちの笑顔が見たくて色んなところに連れて行ってくれたのかなと、胸が締め付けられるような感覚を覚える。




誰よりも人生を楽しむ方法とはなんだろうと思い悩んだ日々。

あらゆるものを見て、あらゆる場所に行くことだと信じた。


そしていろんな場所に行ってきたけど、今では少し変わってきたように思える。


全部ってのは無理な話。

でも、心の持ち方次第で、その全部ってやつは目の前に現れるんじゃないかと感じる。


目の前のささやかな幸せに不満をいだいてるうちは、その大事がわかってないってことなんだろうな。











なんだかしんみりしてしまったので、そろそろいいかなと、思い切ってジェニファーさんに冗談を言ってみた。



「すごいブシャーーって出ますね。やっぱりジェニファーさんもこれくらい吹くんですか?」


「何言うてんのあんた、アホちゃうか?」




じょ、冗談じゃないですか(´Д` )

そ、そんな真顔で怒らなくても(´Д` )








ジョニーオススメのタコスをみんなで食べ、ラテンダンスの先生であるアロマおばちゃんにサルサのステップを教えてもらい、糸の切れたマリオネットのような無様な動きを晒し、首なしおじちゃんたちに笑われながらも、このメンバーだったらなんでも楽しく思える。

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最高に贅沢な時間だった。












エンセナダの町に戻り、そこでみんなとお別れ。


「またエンセナダに来たら必ず連絡してね。」


優しく抱きしめてくれるアロマおばちゃん。
かわいいサミー、爽やかなジョニー。

またひとつエンセナダに戻ってくる理由ができたよ。
この町は本当に、とことん肌が合うとしか言えないよ。

ありがとうみんな!!



















今夜がエンセナダ最後の夜。
そしてジェニファーさんとの最後の夜。


晩ご飯はこれまで何度もお世話になった日本料理屋さんのタダイマへ。

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最初は、この顔で関さんて(´Д` )っておかしくてしょうがなかった関さんも、今ではすっかり顔なじみ。

俺たちが明日出るということをわかっていた関さん。

もはやメル友の関さん。


今夜のためにメニューにない料理を出してくれた。


最初にここに来て、これは焼きそばじゃなくて焼きうどんですよ、と教えてあげたあの焼きうどんを、さらにアレンジしてオリジナルの焼きうどんを作ってくれた。

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これがまた美味い。
関さんのお店は完全なるアメリカンスタイルの日本料理だけど、キチンと日本の味をわかった上でのアレンジなので、ものすごく美味い。

ジェニファーさんと2人、感動しまくりながらいただいた。


思えばメキシコに来て見事なまでにお腹が崩壊して、ずっとくだしていたんだけど、タダイマで食べた時だけは調子が戻っていた。

衛生面もキチンと気をつけ、味も最高。

エンセナダに長居できた1番の理由だったかもしれないな。


関さん、美味しい料理、いつもありがとう!!

ていうか首短すぎ!!

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それからホテルの表のカフェに行き、明日の予定やバスの時刻などを調べる。

ジェニファーさんはちょいと買い出しに出かけている。



あぁ、本当にこの町とも明日でバイバイなのかー。
いいことしかなかったなぁ。

今のところメキシコ人に嫌な思いをさせられたことってあったか?
ただのひとつもない。

これだけで奇跡的なことだよな。






すると、そこにジェニファーさんが帰ってきた。

見覚えのある顔と一緒に。


「あ!!ダイスケ!!」


「ハイ、フミサン。」


そこにはあの日系メキシコ人のダイスケがモジモジしながら立っていた。

そしてポケットの中から色んなものを出してきた。

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ナルトのフィギュア、お菓子、ジェニファーさんには帽子。


「そこ歩いとったら会ったんやぁ………最後に会いたくてずっとウチらのこと探しとったんやって………ああ、もうダイちゃん、なんやねんアンター!!」


そう言うジェニファーさんはすでに涙が止まらなくなってる。

恥かしがりながら、ダイスケは俺たちにアディオスと言った。

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アディオス。神とともに行くという意味。

お前にこそその言葉を捧げるよ、ダイスケ。

会いにきてくれてありがとうな。












「あー、もう今夜で出やなアカンねんなー。はぁ、最高の町やったなぁ。」



夜のプールサイド。

日曜の夜は静まり返り、プールの水面には波紋もない。

静寂の中、遠く隣のビルからカラオケの歌が聞こえる。陽気なメキシカンの歌で盛り上がっている。


猫が音もなく塀から飛び、物陰に消える。



明日でジェニファーさんともバイバイか。









その時、遠くで鳴っていたカラオケの音楽がベサメムーチョになった。


静かなプールサイド。


なんてロマンチックな演出をしてくれるんだよ、メキシカン。

最後の最後まで映画みたいな2人旅だったな。







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