壁をぶちこわせ

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1月29日 火曜日
【キプロス】 ラルナカ








photo:01


空港って寝てても何も言われないんだね。

夜中になったら電気消えるし、静かだし、もちろんあったかいし。
最高の野宿場所やん。








さぁ、朝。
勝負。

また1ユーロを投入してロイヤルジョルダニアのオフィスに電話をかける。





頼む、うまくいってくれ。
もうこの際往復チケットで構わない。
安く買えてくれ。




「亜、あ、あ、あ、あ、あばびぶべ、ヨルダンにものすごく行きたいです。何度もすみません!!!日本人です。」


「あー、昨日の………何度も言うけど片道チケットじゃヨルダンには行けないのよ。」


「わかりました!!では往復チケットを買いたいです。どこで買えばいいですか?」


「空港にうちのスタッフがいるはずだけど。」


「いないんです、草の根かきわけて探すけどいないんです。」


「そう、それじゃラルナカの町にトラベルエージェンシーのオフィスがあるからそこでブ………」




プツ



タイムアップ。
5分が終了して電話が切れる。



よし、ラルナカの町でブッキングするぞ。

空港の綺麗で無料のトイレで顔と歯を洗い、身綺麗にして空港前から1ユーロのバスに乗ってラルナカの町へ。








相変わらず美しく整備されたラルナカのハーバーサイド。
photo:02




砂浜が輝き、パームツリーが並び、その木漏れ日の中、たくさんのカフェで人々が憩っている。

町は小さいが、空港がある分、レメソルよりも活気があるように見える。
photo:03











腹減った………

もう限界だけど、先にチケットを獲得しなければ美味い飯が食えない。


町の中を歩き回り、たくさんあるトラベルエージェンシー、旅行代理店に手あたり次第飛び込んでチケットを探す。

頼む!!!!!





「ヨルダンへは片道では行けないわよ。」


はいはい、わかってます。


「あなた何回も片道で行けないかって聞いて回ってるわね。誰に聞いても同じよ。」


はいはい………


「エジプト経由で行って、うーん、430ユーロね。」





ボッ………!!!





「1番安いキプロスとの往復チケットが300ユーロね。これが最安よ。」





コッ!!………










4件まわって見事全滅。

絶望してトボトボ歩く。
キプロスから出られない。



はぁ………もうあれかな、このままトルコに戻って鼻ヒゲはやしてイスラムに改宗して毎日紅茶飲みながら橋の上から釣りして一生を終えようかな。


彼女もトルコ来ないかな………
いいとこだよ………





ゲンナリしながら適当にケバブ屋さんへ。4ユーロのチキンケバブ。
美味い。
photo:04


トルコも悪くないかな………

でも美味しいケバブ食べたらちょっと元気出てきた。





店員さんに電話をかりて、再度ロイヤルジョルダニアに電話してみた。





「あなたねぇ、どうしたいの?ヨルダンに渡ってどうするの?」


「観光です……ヨルダンからエジプトに行きます。アカバって町からフェリーが出てて、そこからエジプトに渡りたいんです。」


「ちょっとその辺の予定をメールで送って。アドレスはNCI……」






マクドナルドに移動してメールにヨルダンからエジプトなどへの予定を書き、送信。

マックのエスプレッソが1.8ユーロもする。
photo:05




アメリカンが2.3ユーロ。
クソ高え(´Д` )

マックのスモールコーヒーは1ユーロ以下ってのが世界共通じゃねえのかよ。








はぁ、メール返事来ないなぁ………

どうしようかなぁ………



このままトルコに戻って鼻ヒゲはやしてトルコアイス屋さん始めて観光客たちに鬱陶しいパフォーマンスしながら紅茶飲もうかな。





あ、返事来た。



「もうちょっとちゃんとした英語で書いて下さい。どうしたいんですか?」




もう………
こうなったら日本語で送るか?と思ったけど、ちゃんと分かりやすく書き直して送信。

すぐ返事来た。




「いつキプロスに戻ってくるんですか?」


「キプロスには戻りません。エジプトに抜けたいので。向こうに到着してから復路のチケットをキャンセルすることってできますか?出来ないですよね。そうですよね。わかりました。鼻ヒゲをはやします。」



マクドナルドのテラスから海が見える。
このすぐ向こうにあるのにな。

楽しそうな若者たちがワイワイと笑っている。






しばらくしてまた返事が帰ってきた。



「今ヨルダンのオフィスの当直に話を通しておきました。片道で行っていいですよ。向こうで彼に会って下さい。」











……………………………











「おべべべべばび、ち、ち、ち、ち、ち、ち、チンコ、じゃなくてチケットどこで買えばいいんですかかかかかかかかか?」


「振り込みか、空港で支払って下さい。明日の朝空港に行けますか?」


「へほひひふ、物凄い勢いで空港のベンチで野宿しているので迅速かつ完璧な対応を提供することが可能であります。」


「明日の朝、9時以降に空港でロイヤルジョルダニアの窓口を探して、そこでチケット代金を払って下さい。139.3ユーロです。出発は明日のお昼13時です。予約入れておきましたので。予約書類を添付しておきます。」















うん。








おらぁ









みたかコノヤロウ。







どうだコノヤロウ。






180ユーロ?
300ユーロ?

片道140をもぎとったぞ。





やってやったぞ。


ねじ曲げてやったぞ。











楽しそうなマクドナルドの喧騒の中で、1人静かに燃える。

ここで強く誓った。





鼻ヒゲははやさないぞ。

トルコともこれで本当にバイバイだ。
ケバブバイバイ。







なのでお昼に行ったお店ですぐさまポークケバブ。
photo:06


ケバブうめぇ!!!
3.5ユーロ。





充実感に包まれながらラルナカの町を歩いた。



海沿いのパームツリー通り。
その裏にショッピングストリート。
さらに奥にはボロボロの古い町並みが広がっていた。
photo:07



photo:08




何気ない生活通り。
裏路地の電気屋さん。
パーキングメーター。
スーパーマーケット。
photo:09



どこにでもある、人間の生活の臭い。

教会の後ろに夕日が沈んでいく。
胸が締め付けられる。



町の夕日が好き。
橋の向こう、ビルの窓、アスファルト、みんな赤く染まる。

大阪の夕日、好きだったな。
photo:10






赤く染まる小さなスーパーマーケットで祝いのビールを2本買った。











空港に戻り、ベンチで飲んだくれながらインターネットで調べもの。
photo:11



ベンチの周りに荷物を広げ、横のコンセントで充電し、ビール片手にペタペタ歩きまわって綺麗なトイレで顔洗ったり髪を洗ったり。


マジでただの家(´Д` )

広くて綺麗な家(´Д` )





photo:12


夜中にトイレで髪を洗おうとしていたら、清掃のおばちゃんがやってきて、あ、怒られるかなと思ったらベビールームのほうが洗いやすいわよ、と教えてくれた。



ただの家(´Д` )

メイドがいるただの家(´Д` )











夜がふけると空港内のライトが落ちる。


俺が陣取っているベンチは場所がいいもんだから、他の旅行者たちもやってきて、5人が眠るドミトリー状態に。





みんなが寝静まる隣で、フツフツと喜びを噛みしめる。
やってやったぞ、俺。
最高の道を切り拓いたぞ。

無理そうだからやる前から諦める、なんてダサい真似絶対しないぞ。




でも問題はここから。

★明日、朝イチで窓口を探し出しチケットを購入できるか?

★入国スタンプがないのにキプロスを出国できるのか?

★ヨルダンに到着後、帰りのチケットがない状態で入国が許可されるか。




何も恥じることはしていないぞ。
今の俺に一点の曇りもない。
photo:13





明日、勝負。






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国境3本勝負!!ジョジョ読みすぎ

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1月30日 水曜日
【キプロス】 ラルナカ
~ 【ヨルダン】 アンマン










第1戦
『エシディシ』(切符購入)
photo:01





「あ、あ、あ、あのあの、あの、ティ、ティケットを予約してるんですけどどどどど?!」


「怪焔王のモードオオオウウウ!!!!パスポートプリーズ。」




朝イチ、見つけたロイヤルジョルダニアの窓口で最初の勝負!!


血管針で煮えたぎる血液を注入されそうになるが、無事予定通り140ユーロでチケット購入完了。
エシディシは朝日を浴びて消滅。



楽勝!!
photo:03














第2戦
『ワムウ』(出国ゲート)
photo:04





「…………ん?…………これはなんだね。トルコ側のスタンプじゃないか。」


「あ、は、は、はい!!北キプロスから来ました!!」


「神砂嵐いいいい!!!!ちょっとそこで待機しなさい。」



神砂嵐を繰り出され、トルコサイドから入ったことを問い詰められる。強敵!!
やはりそう簡単にはいかない!!


他の警察官数人と話しているワムウ。
やべぇ!!怖え!!でもシーザーの無念は俺が晴らすんだ!!!



「あ、あ、あの僕この北と南のことをちゃんと知らなく………」


シュバ!!!

回し蹴り!!


「あ、すまない、影に入られると反射的に攻撃してしまうんだ。」


ワムウが生粋の戦士だということを忘れてた。いけね!





というわけで、

「なんで北から入ってきたのか?」

「キプロスの現状を知らなかったのか?」


などの簡単な質問しかされませんでした。
知らなかったんです、ごめんなさいで済みました。

それで終わり。スタンプもらってゲートをくぐる。
ワムウは風になりました。







photo:05


2戦を終えて無事出国を果たしました。

残す最後の壁は、ボスであるカーズです。(ヨルダン入国)
みなさんついてきてますか?
カーズ超強いんですよ。

怖え!!!









空港のパスポートコントロールを終えると荷物チェック。

他のは問題ないんだけど、いつもギターで引っかかる。
ポケットの中のハーモニカを全部調べられますね。

これなによ?ってカポタストですよ。






まぁ、問題なくゲートを抜け、奥に進みます。

きらびやかな免税店がゴッソリ並んでいます。
photo:06



ベトナム人たちが品定めしています。







搭乗ゲートの近くのベンチで、ゆうべのポテトチップスの余りを朝・昼飯かわりに食べる。


するとベトナム人のクソブスどもがやってきて、他にベンチいくらでもあるのに、ギターを蹴りながら俺の周りをとりかこみ、荷物をドカドカぶつけてきながら横にドカンと座りました。



ていうかキプロスってなぜかベトナム人が異常に多いです。

フォーばっか食ってんじゃねえぞ!!









そして飛行機に乗り込みます。

これ?
photo:07



小さくねえ?


中は4列シートが20列くらい。





ガキがわめいていてうるさい。

スチュワーデスさんがあやして泣きやまさせるかと思ったら、汚いものを見るような目で顔をしかめてるだけ。


外国のサービスなんてそんなもんか。









でも空からの景色はハンパなかったです。

伊武雅刀の声がどこからか聞こえてきましたよ。
photo:08



photo:09





真っ青なアドリア海に浮かぶキプロスに別れをつげ、雲を突き抜けると雲海の地平線。




雲突入からの…………
photo:10





雲の上です。
photo:11




こんなお菓子も出ます。
photo:12








窓側の席だったので、バッチリ拝ませてもらった。



飛行機もいいもんやね。
果てしない雲海と青空との境界線を見ていると、自然の神秘を感じずにはいられない。


そしてそんな物凄い場所をポツリと飛ぶ飛行機の中に今いるんだからな。









photo:13


フライト時間はたったの1時間くらい。
あっという間にヨルダンに着陸!!






うおお、さぁカーズとの勝負…………

片道チケットしか持ってないのに入国させてもらえるのか………


なんか言われたらロイヤルジョルダニアの人から送られてきたEメールを見せつけないと。








誰も並んでいない、ガラガラのイミグレーションへ…………

はぁはぁ、ドキドキする。




第3戦
『カーズ』(ヨルダン入国)
photo:14






「は、は、は、ハロー………」


「ハロー!!セラムアレイキュム!!!」


「は、あ、アレイキュムセラム………」



「うお!!!こいつアラビア語がしゃべれるぞ!!輝彩滑刀のモードオオオオオウウウウウ!!!!」




トルコで覚えたアラビア語の挨拶がここで役に立つとは!!!

そこからすごく上機嫌になったカーズ。周りの人たちも巻きこんで俺にアラビア語を教えようとしてくる。

タクシーが群がってきたらこう言えばいいから!!
みたいに。



「いやー、どこ行くの?アマン?ふーん。あ、それiPhone5?なんだ4sか。ウィンウィン!!ウィンウィン~~!!はい、パスポート。」



スタンプゲット。
日本人、ビザ不要。
入国無料。


というわけでカーズは宇宙に放出されて考えるのをやめました。









ええ?!
なに!?楽勝!?

なんなの?!!あんなにビビってたのに!!?

よくわかんない!!

ジョジョネタが多すぎてよくわかんない!!




よくわかんないうちにヨルダンに入国しました。

マジ楽勝でした。
みなさん、何事も諦めずにトライです。


おらァ!!俺やったぞおおおおおお!!!!!!






うわっ!!

みんな本気!!

本気でイスラム教徒!!

女の人みんな頭にカバー巻いてる!!

トルコではごく稀にしか見なかったダースベイダーもいる!!
(全身真っ黒で目だけ出してる女の人)

男の人もターバン巻いたり、あのすとーんってしたワンピースのイスラム教徒です!!って服着てる!!




おお……同じイスラム国でも、ムスタファケマルによって西欧化が進められた世俗派イスラムのトルコとは気合いの入り方が違うぜ。







早速ヨルダンのミニお国情報!!


★首都……アンマン
★人口……630万人
★言語……アラビア語
★宗教……イスラム教
★通貨……ディナール
★レート……1ユーロ = 0.96
★世界遺産……文化3件



ヨルダンの歴史を語る上で避けて通れないのが、隣国イスラエルとの中東戦争なのだが、これは一気に書こうと思ったらめちゃくちゃ長くなりそうなので、折を見て分割して書いていこう。





まずはイスラム教について。

西暦600年頃に預言者と言われるムハンマドさんが、現在の聖地であるサウジアラビアのメッカで神様からの啓示を受けて開いた宗教です。

神様ってのはアッラーね。


最初は軍事的な色合いが強かったみたいで、武力支配により勢力を拡大し、イスラム帝国という宗教というよりは国を作り上げます。



しかし組織が大きくなれば必ず枝分かれするもの。
4代目の後継者で、ムハンマドの従兄弟であるアリーさんと、その子孫しかイスラム後継者にはなれないと主張するグループが出てきます。

そしてそれ以外のグループとに分かれました。


前者をシーア派。
後者をスンニ派。

よくニュースで聞くよね。



繁栄とともに商人さんたちが各地へ旅しイスラム教を広めて回り、現代に至り世界中に11億人の信者を持つ、キリスト教に次ぐ信者数を持つ宗教になったというわけです。


教典はコーラン。
ムハンマドが語った言葉をまとめたものです。


特色として有名なのは、断食やメッカへの巡礼、1日5回のメッカへ向かった礼拝、女性は髪や肌を露出しない、酒を飲まない、豚食べない、などなど。

仏教やキリスト教に比べてとても縛りの、というか守るべきことの多い宗教ですね。
禁欲ということがとても大きな意味合いを持っているようです。


そのくせ、天国に行ったら72人の処女と関係を持つことができるとか、悪酔いすることのない酒や果物、肉などを好きなだけ楽しむことができるとか、あんたたち現世で我慢しすぎ(´Д` )




日本ではただひたすらにテロばっかりやってるイカレ野郎どもといったニュースしか見ないので、そんなイメージでしょうが、それは一部の過激なグループによるもので、実際にはとても穏健で相互扶助の精神に溢れた人たちだということは僕の毎日の出会いの中に溢れています。




みんなが恐れる一部のテロ集団ですが、彼らのことはイスラム原理主義者といいます。


簡単にいったら日本の右翼です。



イスラム教の大帝国であったオスマン帝国の解体。

ユダヤ教であるイスラエルに大敗を喫し続けたイスラム諸国。

そして欧米文化の流入。




その辺が原理主義者の方々が過激になった理由のようです。

我が国日本は日出ずる神の国でありィィィィィ!!という右翼の人たちと同じ愛国心を掲げる人たちです。

かつての強く厳しいイスラム教を取り戻そうとする考え方のようです。


なので欧米文化への敵対心がすごい。
イスラム諸国への経済的な参入を拒絶する動きもおおいにあると思います。



怖っ!!



まぁこれは表面的なもので、もっともっと深い政治的なやり取りがあるんでしょうが、そこはこれから勉強していきます。










まぁ、いってもみんな穏健ですから。
紅茶ばっかり飲んでますから。





前述した預言者ムハンマドの従兄弟であるアリーさんと、ムハンマドの妹さんは夫婦なんですが、その子孫が現在のヨルダンの国王です。


日本の神道と同じです。
日本も神様の子孫が天皇ですからね。







とまぁ長くなったけど、ヨルダンはそんなどっぷりイスラム教の国ってこと!!



さぁ、そんな穏健で禁欲を旨とする美しい国民を持つヨルダン。
どんなことがあるかなぁ!!






「ハローマイフレンド。君を助けたいんだ。換金するかい?銀行はレートが高いからやめたほうがいい。私なら1ディナールを5ユーロで交換してあげられるよ。」




お!!いきなりド嘘ですか!!
やりますね!!
(1ディナール = 0.9ユーロ)



「僕はただ君を助けたいだけなんだ。」


「ありがとう、でも僕はまったくお金を持っていないんだ。君は良いやつだよ。」



死ねチンカス、とは言わないですよ。彼にも生活がありますからね。あれ?ムスリム?








この時はまだレートも物価も知らなかったので、換金せずにヒッチハイクでアンマーンの街に向かうことに。





飛行機から見たこの空港は広大な砂漠?原野?とにかく一面茶色のなにもない場所にポツンとあった。
photo:15



激しい風に含まれた砂埃が目に入って開けていられない。

よろけながらひたすら歩く。



そして歩きながら親指を立てる。

イスラムの人はヒッチハイクすぐ乗せてくれるはず。




お!!簡単にゲット!!
楽勝!!



「3ディナールね。アンマーンまでは遠いから。」


「そうですか、さようなら。」







チッ!!

あ、またすぐ止まった。
まだ親指立ててないのに。



「アンマーンに行きたいのかい?よし、乗りな乗りな。3ディナールね。」


「お元気で。」






あれ?イスラム?
禁欲と品行方正?




photo:16


その後も歩きながらヒッチハイクするが、みな金を要求してくる。
タクシーもガンガン横づけしてくる。

だから金ないからヒッチハイクしてるんだってばー!!










日が落ちていく空の下、トボトボと歩く。

汚い道路脇。
ゴミが散乱し、廃墟が夕陽に照らされている。

通りすぎる車がクラクションを鳴らしまくりながら近づいてきては、金がないと言うと走り去って行く。

どこまでもどこまでも、風によろめきながら歩いた。
photo:17










日が沈み、街灯に明かりがつく。

まだ街に着かないのかと疲れてきた。
今日はお昼にポテトチップスの残りを食べただけ。
お腹が空いてたまらない。


そして寒い。
ヨルダンってキプロスより南にあるんじゃなかったっけ?
一気に気温が下がって、サンダルばきの足が感覚をなくす。

夜空には星がちらつく。


冷たい風と星空の夜。

アラビアンナイトの世界に入りこんだように。











と思ってたら雨が降ってきた。

いやああああああああ!!!!

もう勘弁してくれよー!!!!

なんなんだよー!!!

こ、こ、こ、こんなことなら大人しく空港で換金してバスに乗ればよかった!!










ひたすら歩き続ける。
どこまでもどこまでも。


バッグが肩に食い込む。
ギターを持つ手がちぎれそう。
雨はハラハラと上着を濡らして行く。



地面は一応舗装されてはいるものの、ベコベコの割れまくり。
排水の整備が整っておらず、水たまりだらけで、一瞬でギターもバッグも足も泥まみれになってしまった。

けたたましいクラクションに驚いてよろける。



あぁ………なんつーヒドイ夜だ………





泥まみれになりながらどこまでも歩いた。







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1月31日 木曜日
【ヨルダン】 アンマーン







足が冷たくて目を覚ました。
photo:01



ここはテントの中。






ゆうべはひたすら歩き続けて、体が限界に達したころに見つけた小さな空き地にテントを張って眠りについた。

雨は一晩中パタパタとテントを打っていた。





体を起こして足の付近を見てみたら、水たまりができていた。

また入口のチャックから雨が染み込んでいた。

エントランス部分をめんどくさがって張らないと、内幕に張り付いた外幕から水が染みてくる。



あぁ、寒い………
中東ってこんなに寒いのかよ………
0℃近いんじゃねえか……?


ゆうべ泥の中を歩いたせいでバッグもギターもドロドロで、テントの中がものすごく汚れている。

濡れた体も乾いていない。




動きたくない。
でも動かないと。



なんとか寝袋から抜け出し、かじかむ手でテントをたたみ、街に向けて歩いた。
photo:02














ゆうべ死ぬほど頑張ったおかげで、だいぶ景色も街に近づいているようだった。
photo:03





とにかくお腹が空いた………

昨日ポテトチップスしか食べていない。




スーパーマーケットがあったので、そこでユーロを使えないか頼んでみた。
photo:06



photo:04


英語はもちろん伝わらない。
ドロドロの身体で。身振り手振りを駆使する。


「ペトラペトラ死海。」


ユーロで買い物してくれたらディナールのお釣りをあげるよ、と言っているようだ。


適当にパンを購入。
レートがわからないけど0.6ディナール。


どうせロクなレートじゃないだろうから、大きな紙幣を使わずに10ユーロで支払う。

お釣りは8.2ディナール。

ということは10ユーロで8.8ディナールに替えてくれたということか。


後から知ったことだけど、現在の正規レートは9.6ディナール。としたら換金屋だったら9.2くらいか。
ここが8.8。

なかなか厳しいレートだったけど、空腹が限界に達している今はそんなことどうでもいい。


味のないパンを口に詰め込んだ。



これでコーラと読ませようたってそうはいかねぇぞ!!
photo:05












今日も相変わらず凄まじいクラクション。
俺の横を通る時、半端じゃないくらい鳴らしまくりながら近づいてくる。

頭おかしいんじゃねえか?こいつら。
アルバニアか!!?



こうやって前に止まって道をふさいでくる。
photo:07




ムカつくので写真撮りまくってやった。
photo:08









雨は止む気配もなく、道路に沢ができている。
マンホールからすごい勢いで溢れている水。
photo:09




きっとものすごく汚い水だろうかど、疲れ切った身体では避けるのもめんどくさい。

バシャバシャと沢の中を歩く。
ドロドロになった足を洗うにはちょうどいい。









しばらくすると民家、というか建物が増えてきた。
photo:10



小高い山、丘が多く、今にも崩れそうな崖の上に家が並んでいる。
photo:11



どれも古く廃墟のような建物の隙間を、細い階段がうねりながらのびている。
photo:12





道路沿いにはボロボロの小さな町工場や整備工場が軒をつらね、産廃や汚水が垂れ流されており、真っ黒な水をはねながら車が走っている。
photo:13




そんな道端に乱雑に並べられた中古の机やイス、ソファー、便器、ガステーブルなどの家具。
photo:14



photo:15



photo:16




これが中東か………










そんな道を雨に濡れながら歩いていると、アジア人がよほど珍しいのか、全員俺のこと凝視してくる。

8割が声をかけてくる。
アラビア語だからなに言ってるかひとつもわからんけど。

その半分の人がニーハオ!!とおちょくってくる。
photo:17




誰も声をかけてこない上品なギリシャエリアにいたことで、この感じを忘れていた。
一気にトルコを上回る馴れ馴れしさだ。






「ハイ!!ウェラーユーフロム!!」



いつものこの質問も顔をあわせるごとに言われる。

比較的英語の上手なおっさんが話しかけてきたので、足を止めると一気に10人くらいに群がられた。


汚い整備工場の中でコーヒーを飲ませてもらった。
photo:18




みんなアジア人に興味しんしん。
そして彼らはその異常なまでの興味を礼儀正しく抑えるようなことはしない。

顔をまじまじと見つめ、バッグのトロールをいじりまくり、アラビア語でまくしたててくる。
photo:19



photo:20




さっきから道沿いでずっとこんな感じ。
下品すぎ。
リゾート地であるギリシャから来たんだから、その違いが顕著すぎる。



まぁ英語の喋れるおっさんがいたから助かった。
彼から仕入れたヨルダンの情報。


☆アンマーンの人口は130万人。
☆イスラム教国だけど酒も飲める。
☆ジェラシュという町がオススメ。
☆物価が高いから覚悟しろ
☆空港から歩いて来た?お前アホか?




他にもいろいろ聞いたけど忘れた。
コーヒーはとても独特で、シナモンのような香りがしてこれはこれで美味しい。

おじさんご馳走様!!
元気出たよ!!














それからもしばらく歩いて、やっとの思いで街の中に入ってきた。


空港からの道のり。
長かった………もう荷物ドロドロ。
みんなは大人しくバスに乗ろう。
あ、ハナから歩いて行く人なんかいないか………
このチンカス!!!






街の中は…………
photo:22








もうカオス(´Д` )
photo:21






俺の人生の中でダントツのカオス(´Д` )
photo:23






マジでボロボロの建物、道路はゴミだらけの汚水だらけ。
その隙間をうごめくアラブ人たち。

クラクションは絶え間無く鳴りまくっており、人々の叫び声が耳をつんざく。
photo:24



高く近代的なビルはなく、戦後みたいなボロボロの建物が半壊状態で立ち並んでいて、路面にまたクソみたいにボロボロの小さなお店がひしめいている。

頭上には破れまくりのビニールシートが風にバタバタあおられており、雨よけの役割りをまったく果たしていない。

野菜売りの屋台の周りに散乱した踏みつぶされたトマトやキュウリ、ミカン………
photo:25



photo:28



photo:29







なにこれ?(´Д` )

バカ?バカなの?



あ、そんなこと言っちゃいけないよね。
photo:27



アホ?

アホなの?




「ニーハオ!!」

「アチョォォォゥゥゥ!!」

photo:26


とかおちょくられながら人ごみの中を歩き、そんなアホみたいな街角でギターを抱えた。

稼がないと。

こんだけアジア人に興味しんしんならみんな聞いてくれるはず。


雨で地面が濡れているのでブーツを置く。
photo:30









と、ギターケースを置いて準備してる段階ですでに人だかりに囲まれる。


そしてギターを抱えれば、もう物凄いヒゲとターバンの人垣。


勇んでギターを鳴らす!!






が!!

クラクションがうるせえええ!!

なに?鳩が首を前後させないと歩けない並みに、クラクション鳴らしてないと運転できないの?


マジで10秒間くらい押しっぱなしのやつとか普通。




そんな異常すぎる喧騒なので、歌がかき消されてしまう。
頑張って声を張り上げていると、すぐに喉がかれてしまった。


しかし、それでもヨルダン人たちはみんな携帯電話を構え、写真を撮りビデオを録画している。

歌ってる途中でも横に来てポーズをとり写真を撮っている。

1人がそうするともう歯止めがきかない。
輪がどんどん狭まり、ワラワラと近づいてきて、もう歌ってる顔の横で凝視。
譜面の前に立ち歌詞が見えない。

俺が歌いづらそうにしても、そんなんお構い無し。




マジ知能低すぎ。


歌よりも、アジア人が歌っている、という珍しさで彼らは満足なのだ。







これだけの人だかりができたのにお金を入れてくれる人はごく少数で、ブーツの中にはわずかなお金。





その時、1人の英語のしゃべれる人が注意してきた。
ブーツを指差し、これはいけないことだ、と。



は?なんなの?
もしかしてヨルダンもまた歌ったらいけない国なのか?



お金の入ったブーツを指差して、ダメだ、これでは君は警察に捕まるぞとカタコトの英語で言っている。

それに続いてみんながそう言ってくる。



なんだよー!!
ここでも稼げないのかよー!!


と思ったら、よくよく聞くいてみると、それはどうやら歌ってはいけないとのことではなかった。



ヨルダンでも世界中でもそうだけど、お金にはその国の偉人の顔が印刷されているもの。
野口英世みたいに。

そんな偉人を、足に履く靴などという不浄なものに入れてもらう、という行為をいけないことだと言っていたのだ。


おー、こいつはいけない。
すぐに帽子を脱いでそれにお金を移した。

OKOKと笑っている人々。
途端にみんなお金を入れてくれた。



シンプルなことだけど、これはとても重要なことだな。
愛国心や尊厳を重んじる国ならなおさらのことだ。

気をつけないと。






でも皆が入れてくれたにも関わらず、2時間歌ってあがりは7.6ジュディー。
7.9ユーロ。


厳しい………




さらに雨が降ってきた。

もうやだ………


今夜は宿に泊まろう。
7.6あれば多分どっか安宿に泊まれるだろう。












歌ってた場所のすぐ横にボロいホテルの文字を見つけた。
いかにも安そうな雰囲気なので入ってみると………


ん?なんだこれ?
photo:31





日本語が書いてる。
コーダホテルって。

うわ、もしかして日本人ご用達なのここ。

でももうめんどうなので、階段を上がり中に入った。



「オー!コニチハー!ヨウコソ!!ニホンジンデスカ!?ヒャッホィ!!コチラニスワッテクダサイ!!」


日本語がかなり上手いおじさんが大喜びで招き入れてくれる。



レセプションにはパソコンをいじってるアジア人。

奥の方からたくさんの日本語が聞こえてくる。


やっぱりここ日本人宿だ………



「ドウゾドウゾ!!朝ゴハンハ9時カラデス!!コーヒー飲ミマスカ!?料金ハドミトリーガ4ジュディーデス。」




4ジュディー!!?
420円!??

安ぃ!!!!




「マジニホンジンダイスキデス。ニホンジンミンナイイヒトバカリデス。チョットソト行キマショウ。」




そんなボスと一緒に外に出て、連れていかれた先はファストフード屋さん。
サンドを買ってくれる。


「え?これいくらですか?」


「イエイエ、コレハ気持チデスカラ。」


朝ごはん付き、お茶飲み放題、サンドおごってくれて4ジュディー。
しかもめちゃくちゃ日本人贔屓。


安すぎる(´Д` )
こりゃみんな来るわ。











荷物を置き、びしょ濡れのテントや寝袋を広げて乾かし、気合いを入れ直してもう一度歌いに出た。




道路沿いの屋根のある通りは、汚い露店が並び、地面に新聞紙を敷いてボロ切れを売ったり壊れたケータイを並べたりしている。
誰が買うんだそんなもん?
photo:32



photo:33




ギターを鳴らす。
クラクションは相変わらずけたたましく叫び散らかしている。

マジうるせえ。



そして人だかりも一瞬にしてできあがり、やっぱり下品な群がり方。
外から見たら袋叩きにあってるような距離で聴いてるからね。


お金も全然入れてくれない。
写真やビデオを撮るだけ撮って、話しかけてきて歌の邪魔して、去っていく。


それでも必死こいて歌ってなんとか6.8ジュディーはゲットした。


こいつは疲れるわ………










雨が降りしきる中、宿に戻ると、そこにはもう信じられんくらいの日本人がいた。

15人くらいいる。
もはや宿の中に飛び交う言葉は日本語のみ。

フランス人の男の子が1人で物凄く肩身の狭い思いをしている。
photo:34




そしてみんなほぼノートパソコンを持っていて、アイパッドやiPhoneを駆使して、日本のアニメやドラマを見たり、インターネットの世界に浸っている。




こ、これが日本人宿か………
ま、まぁ安いから文句はないよ………








宿の中には暖房らしいものは小さなガスストーブがあるだけで、2階のドミトリーには何もなく、マジで極寒。

そんな中で冷水のシャワー。

あー、たまに宿の呼び込みが、うちはホットシャワーだよ!!って言ってくることがあるけど、こういうことね。



タオルを持ってないので、ガタガタ震えながら体を自然乾燥させ、厚着して、ベッドに入る。

しかし寒すぎるので寝袋の中に入って、その上にタオルケットをかけた。


ドミトリーの他のバックパッカーたちは明日ペトラ遺跡に行くと話している。









これだけ安い宿なら、しばらくここを拠点に路上で稼いで、それから動くとしようかな。
このカオスな街で野宿場所を探す手間を考えたら4ジュディーは安すぎる。


明日は他の日本人に色々話しかけて打ち解ける努力をしてみよう。







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日本人でつるんでみよう!!批判どうぞ

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2月1日金曜日
【ヨルダン】 アンマーン







「金丸さんですか?今ブログ村1位の金丸さんですよね?すごい!!いやー、ギターとブーツが部屋にあったからまさかと思ったんですよ!!」





だいたい旅人なんてのは孤独が好きなくせに自己顕示欲の塊みたいなやつで、自分のやってる旅が1番すごい、自分の旅が1番苦労してる、って思ってるもん。

旅人に会うとそんな苦労自慢や、どれだけすごいことをしてきたかっていう話を聞かされます。

ブログなんてその顕著な例ですね。



僕はそんな奴にはなりたくないので、気持ちいいいいいいいいい!!!!!1位の金丸さんって響きが勃起レベルううううううううう!!!!!!!!






さて、下品な話はやめましょう。
品行方正のイスラム国、ヨルダンですからね。




ここは日本人宿です。
今までさんざん日本人同志でたむろするのを冷めた目で見てきましたが、ついに来てしまいました。


ライクアローリングストーンを発表したディランみたいですね。

この裏切り者!!って声が聞こえて来そうです。


なので僕もディランを見習ってアンプの音量を最大にしてブーイングを煽りたいと思います。





嘘です。
そんなことしません。

まぁ、安いですもん。
金の節約のために野宿していますからね。
420円で泊まれるならわざわざ野宿する必要はない。



まぁせっかく日本人宿に来ましたからね。
女の子バックパッカーを酔わせて俺のカッパドキアをぶち込んでやろうかと思………



うげ!!酒高え!!!
なに?!
スーパーの500mlのビールが4.1ユーロ!?

バカじゃないの!?
日本よりはるかに高え!!



さすがは本気のイスラム国………
こりゃ大きな楽しみのひとつであるビールもしばらくオアズケだな………


あぁ、俺のカッパドキアを女の子バックパッカーの地下都市にインディージョーンズさせる計画が………



下品な話はやめましょうね。
禁欲の国、ヨルダンですから。





じゃ、じゃあ!!酒がダメなら!?
よし!!楽しいトークで!!楽しいトークで落としてしまえばいいじゃんか!!

ユーモラスなトークからの巧みな導入で王様ゲームに持ちこんで最初は腕立て伏せとかマジでどうでもいい命令から始めてカッパドキアを………




「えー?地元どこっすか?」

「あ、僕横浜なんすよー。東京どこですか?」










ハォハァハァ

怖え………
日本語の会話が怖え………

こんなネイティブな日本語聞くの久しぶりすぎてなに話していいか全然わからねぇ………



「いやー、でも実際、花山薫の握撃ってマジやばくね?」


って誰にでもわかるバキネタでスムーズに馴染もうと思いましたが、やっぱりここはジョジョかな……と考える間に悲しくなってきたので歌いに行きました。

歌おうよ、文武。











photo:01


外は相変わらずけたたましいクラクションの嵐なのだが、通りのお店はほとんど閉まっている。
そういえば金曜日ってイスラムの休日だ、って聞いたことあったな。



それにしても汚ねぇなぁ………
photo:02



photo:03




これ朝昼ごはん。
2.5ジュディー。2.6ユーロ。
photo:07








かろうじて雨は止んでおり、閉まっているお店の軒下に陣取ってギターを構える。



構えるだけですでに人だかり。
頭の悪そうなやつらが横から手を伸ばしてギターをポロンポロン鳴らしてくる。

勝手に譜面をめくりやがる。

ひたすらアラビア語で話しかけてくる。

頼むからおとなしく聞いてくれ!!








そんな中、気合いで歌う。
photo:04



宿で少し話して仲良くなった日本人たちも見にきてくれた。



数十人の人だかりなのだが、お金を入れてくれるのはまばら。

チャラチャラと小銭が地面に置いた帽子の中に入るが、あまりにも少額すぎる。

ヨルダンの目玉、ペトラ遺跡の入場料は50ジュディー以上するという話。
これじゃ稼ぐまでに何日かかるかなぁ。
photo:05






それでも少しずつでも稼げてることには変わりない。
なんとかなるさ。

紛争だらけのこの中東の、貧しい人たちの中で、イマジンを歌った。




すると人だかりの中から汚いおっさんが出てきて、帽子にお金を入れてくれた。

こんな貧しいおじさんにイマジンのメッセージが響いたんだ。


ありがとう、と言った瞬間、おっさんは金を入れるのではなく、俺の帽子の中に手を突っ込んで小銭をガバッと握って歩いて行った。




うおっ!!
ちょ!!お、おい!!!




呆然とする俺。
振り向きもせず歩いていく汚いおっさん。

観衆はといえば、止めるのではなく大爆笑。







よし、イマジンしよう。
国境も宗教も、貧しさも怒りもない世の中を。









って出来るかコラァァァァァ!!!!!!!

イマジン歌ってる最中に金を盗まれるって、そんなよく出来たネタいらねぇぇぇぇ!!!!!

なめてんじゃねぇぞコラァァァァァ!!!!!!



そして観衆もみんな大爆笑してるだけで誰も止めない。

え?ムスリム?




結局雨が降ってきて終了。
あがりは11ジュディー。
photo:06






あがり泥棒に遭ったのノルウエーぶりだな。
こりゃヨルダン稼げないぞ。

早いとこ物価の高いイスラエルに行って向こうで稼いだほうが賢明だな。











そんなモヤモヤしてる時に、宿から聴きにきてくれてた日本人旅人のシオさんが面白いところに連れてってくれた。
大学生で卒業前の旅に来ているユウキ君と3人で向かう。

あ、つるんじゃってる。








やってきたのは露店の市場。
photo:08



毎週火曜と金曜だったかな?

中心部から15分くらい歩いた広場に市が立ち、たくさんの人で賑わっていた。


衣料品から野菜からオモチャとか、ガラクタみたいな物がもうごっちゃごちゃに売られている。
photo:12



photo:13




photo:09


このスタイルのいいシオさんが履いてるカッコいいスウェードの皮パン。

これいくらだと思う?



2ジュディー。

たったの2ユーロ。




信じランねぇ!!!!

新しいカッコいいズボンが欲しかった俺。
そんなに安いなら欲しい!!




かなり広い敷地にグチャグチャに入り乱れて露店が連なっているこのマーケット。

屋根なんかなくて、ビニールをかけてはいるんだけど、まぁほぼ役に立ってないです。
びしょ濡れ放置の服とかたくさんあります。
photo:10





でも一見汚そうには見えるけど、売られている服はそこそこのクオリティ。
日本の古着屋でも見るようなものが、どれも2ジュディーや10ジュディーで売られている。

高くて1200円くらい。

ユウキ君が買った10ジュディーの革ジャン。
photo:11




あー、こういうの買いつけて日本で高く売ったりするんだなぁ。






なかなか良いのがない中、めちゃ優しいシオさんがフミに似合うの見つけてあげるから!!と一生懸命探してくれて、すみずみまで見て回りついに発見。



これ。

スウェードの皮パン。
photo:14



人がわんさかいる中でズボンを脱いで試着。


サイズ完璧。
シルエット完璧。
値段完璧。2ジュディー。2ユーロ。


即購入。


やったぜええええ!!!!!!
カッコいい!!!!!
シオさん、ありがとう!!!






よーし、皮パンなんてキメてワイルドになったところで宿に戻ってクールなトークから巧みに王様ゲームに持ち込んで肩を揉むなんてどうでもいいところから始めて俺のカッパドキアを…………














カッパドキアは虚しく雪に埋れたままでした。


いいもんね!!だって俺彼女いるし!!
日本人は旅先でそんな軽くセックスとかしないよね!!





「みんな日本人宿で旅人同志ヤリまくってますよ。個室とかトイレとか。」



へー、ふーん、そうなんだー、みんなたむろして一緒に観光地回っておまけにセックスまでしちゃうんだー。
ふーん。


羨ましい!!!







夜はシオさんがビールとウィスキーをおごってくれ、さらにもう1人の人がウォッカを買ってきてみんなで酒盛りしました。
photo:15



photo:16





この時期は大学生の卒業前旅行が多いようで、1~2ヶ月でババっと世界を飛び回る旅をしているバックパッカーがたくさん宿にきていた。

なので大学生4年生が多く、彼らは同年代同志で盛り上がっている。



俺たちは1年2年の長期バックパッカーグループ。
会社を辞めて出てきた彼らは、大学生の人たちに比べるとやはり考え方がしっかりしていて面白い。

そしてみんな地球の歩き方とかでしっかり予習をしているので、有益な情報がバンバン飛び交う。




こんなんでタバコは体に悪いですよって読ませようなんてそうはいかねぇぞ!!
photo:18


ちなみにバイスロイが0.9ジュディーです。1ユーロ。









そしてこれ!!
これを目の当たりにした!!



「えー、明日ペトラですか?僕もなんですよー。一緒行きません?」


「あ、その後が死海なんですけど、行きましょうよ!!」



こうやって一緒に行動するのね。
確かに一緒に行ったほうがタクシーを頼んでも割り勘できるし、お互いの写真も撮りあえる。

強盗も狙いづらくなるだろうしね。



旅に出て日本人同志がつるむことは、海外出てまで結局寂しくてそうなっちゃうんだね、クソだね、みたいに思われてしまうけど、こうして日本人宿に滞在してみて横でそれを見ていると、まぁその気持ちもわからんではないかなと思った。
メリット大きいしね。



俺は絶対しないけどね。


まずタクシーに乗る意味がわからん。
バスあるのに。



あ、でもシオさん、ズボン見つけてくれてありがとう!!!









まぁでもそれなりに溶け込んでいます。

シオさんたち長期バックパッカーのみんなのしっかりした考え方や人生観は、同じ世界を旅する者として誇らしいものでした。







あぁ、酔っ払ったな。
こんなに日本語喋ってたら旅してること忘れてしまいそうになるよ。
photo:19





まぁたまにはいいのかな。

んー………安くなきゃ来こないかな。



おやすみなさい。






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盗難が早技すぎるヨルダン人

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2月2日 土曜日
【ヨルダン】 アンマーン








今日も早速路上へ。
photo:01




イスラムの国ではお祈りの時間になると町中にあるモスクからお知らせの歌が流れる。
これをアザーンといいます。

呪文のような不思議な歌に町が包まれます。


これが鳴ってる間はレストランのカフェも、すべてのお店が音楽を切ります。

もちろん路上でもアザーンが流れたら歌を止めます。


トルコでは8時、12時、15時、17時、18時半に流れていたんだけど、ヨルダンに入って時間が変わった。

かなりランダムに流れるので気をつけていないと気付かないで怒られてしまう。


今日もアザーンに注意しながら歌う。






今日はなかなか調子が良かった。

人だかりは相変わらずバカみたいに目の前まで近寄って来るけど、お金もそこそこ入る。
photo:02



photo:03





久しぶりに太陽が出て天気もいいし、こりゃ30ジュディーまで持っていけるかな?と思っていたら………










お決まりの警察ですね。
どこの国でも、荒稼ぎの様子になってくると止めが入ります。

やっぱり外国人が路上で荒稼ぎをするのは風紀上よくないんだろうな?



ここでは、ほとんどの警察が見て見ぬふりをしてくれてたんだけど、今日のシークレットエージェンシーの人には違法だからと止められてしまった。


まぁ少しはお金も溜まったから良しとするかなと思っていたら、ここではダメだけど近くにレインボーストリートという通りがあるから、そこでやるといいよと教えてくれた。

あがりは15ジュディー。










早速、そのレインボーストリートとやらに向かう。

道はもちろんわからないけど、そこら辺の人に道を聞きまくりながら、坂をのぼっていく。




きつい坂の途中、建物の間の散乱するゴミを見る。
photo:04



ものすごい汚い。
すべての建物の間がこんな感じ。
ゴミは投げ捨てていいものだと思っているようだね。









ちょいと写真を撮って、さぁレインボーストリートに行くか、と振り返ったその時、






目を疑った。









あれ?
ギターここに置いたよな………?









ひと気のない通りには車も走っていない。


















あ、あれ?
10秒前に足元に置いていたギターがない………


あれ?宿に置いて来たっけ?

んなわけないよな………?





















え??!!!

えええええええええええええええ?!!!!?!

ない!!!ない!!!


今ここに置いてたギターがない!!!

嘘!?やられた!?
足音どころか人の気配もまったくなかった!!
足から1mくらいしか離れてないところに置いてたのに!!!!




あああああああ!!!!!!??
嘘!?嘘だろ!!??
ギターが!!ハーモニカが!!譜面が!!!
全部やられた!!!




うわああああ!!!!

と無様に声をあげながら周りを見渡すが誰もいない。
建物のお店の人もなんだ?みたいな顔で焦りまくってる俺を見ている。






終わった………
死んだ………
どうしよう。ギターなくなっちまった。どうやって生きていこう!!


ああああああああ!!!!!!





すると車の影からオッさんがニヤニヤしながらギター抱えて出てきた。













…………………












…………てめえええええええ!!!マジでそのターバン引き破るぞおらあああ!!!

洒落になってねぇんだよボケ!!!


「ヨルダンは安全な国だから盗みなんて起きないから大丈夫。ニヤリ。」


なにがニヤリだ?
その鼻ヒゲむしりとってデコに移植するぞ?





しかし、まったく気づかなかった………
足元に置いていたのに、10秒で消えてしまうなんて。

これが人ごみの中ならまだわかるけど、ほとんど誰も歩いていない静かな通りでやられてんだもん。



このクオリティでやられたらマジで気づかない。
いたずらで済んでよかった。
ホント気をつけよう。いい勉強させてもらった。

ターバン破り捨てるぞ!!?











焦りまくりのひと騒動を終えて、さらに坂を登っていくと、レインボーストリートに到着。


このゴミだめみたいな街の中に、いきなり小綺麗な通りが現れた。

ゴミが少なく、道も綺麗。
並んでるお店はオシャレなカフェやレストラン、ブティックなど。


そして歩いてる人もイスラム教徒!!って感じではなく、ヨーロッパ的なモダンなファッションだ。



へー、こんなとこもあるんだ。

坂の上だから景色も綺麗。
photo:06









早速路上開始。


うん、みんな上品。

山の手のお金持ちの地区って雰囲気で、ダウンタウンの下品な連中みたいに近寄ってこず、ちゃんと距離をとって歌を聴いてくれ、演奏が終わってから話しかけてくれる。

そしてダウンタウンと違ってみんな英語が喋れる!!
きちんと教育を受けられてるってことなんだろなぁ。
photo:05




もちろんお金の入りもいい。










そこにおじさんが話しかけてきた。

向こうでファストフード屋をやってるんだけど、店の前で歌ってくれとのこと。



もちろんいいですよと、移動。






photo:07


彼のお店はオシャレなサンドイッチ屋さん。
隣にはホットドッグ屋さんがあり、姉妹店みたい。

オシャレな雰囲気で、地元の若者たちのたまり場みたいな感じだ。





そんなお店の前で歌う。

やってくる人たちが注文を待つ間歌を聴いてくれ、お金を入れてくれる。
周りにはサンドイッチを食べながら聴いてくれる若者たちや家族連れたち。

そして歌につられてやってくる人たちが、食べて行こうかとお店に入る。

いい相乗効果。
持ちつ持たれつ!!
photo:08




たくさんの地元の人たちと話し、色んな情報をゲットした。
エジプトに入ってすぐのところに、世界中から音楽をやってるやつが集まる面白い場所があるみたい。
よし、必ず行こう。


「ガイドブックに書いてる通りに旅して何が面白いんだよ!!俺たちはここに住んでいる。俺たちから聞かないとダメさ!!」

ナイスな情報ありがとうラムジー。






このファストフード屋さん、Wi-Fiもあるし、食べ物も飲み物も無料にしてもらったし、最後にギャラまでいただいた。


土曜の夜ということで通りにはたくさんの人が歩いていて、あがりも上々だったので、あわせて30.7ジュディーにもなった。


お昼と合計で45ジュディー。
よし!!!


お店の人たちにも喜んでもらえ、ここは君専用の場所だからいつでも来ていいからね、と言ってくれた。


またあさってに戻ってきますと約束して宿に戻った。



宿に戻る道。
photo:09




綺麗な通りから、坂を下るにつれドンドン汚くなっていく。
photo:10



お土産屋通りは今夜もきらびやかだ。
photo:11












宿には今日も新しい顔ぶれ。
もちろんみんな日本人。

毎日毎日、宿の下にタクシーを乗りつけてやってくる日本人たち。
複数で。


彼らももともとは1人で出てきてるバッグパッカーなんだけど、こうやって宿に到着しては新しい友達を作って一緒に動いている。

もちろん片手に世界の歩き方を持って。




ガイドブックが悪いとは言わない。
それがあればどれだけ無駄を省けることか。


航空券とかをすでに取ってしまっている予定の決まった旅では遅れることが出来ないので必需品といえるだろうけど、そうじゃないのであればガイドブックに頼るなんてつまらないだけ。



現地の情報なんて現地でいくらでも簡単に手に入るんだから。
そしてそうやって見つけたものや出会ったものは、感動の大きさが違う。



見知らぬ国の、見知らぬ人々。そんな彼らの生活を垣間見て、そこに自分の人生を重ねる。
これこそが旅の大きな楽しみのひとつ。

ガイドブックはそんな地元の人々との間にそそり立つ壁。



改めてそう思う日本人宿での夜。







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イスラムの宣教師の家にお泊まり

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2月3日 日曜日
【ヨルダン】 アンマーン ~ ジェラシュ





世界一周ブログ、というランキングに参加しているんですが、他のランカーさんのブログの中でも好きなのが、もうずっと眠いさんとナースサーファーさんと渡り鳥たまに飛ぶさんとインマイライフさんです。

僕がこのランキングに参加したころから常に上位をキープしているもうずっと眠いさんのブログは毎回楽しみにしているんだけど、数日前に僕のこと書いてくれてました。



彼、もうすぐ帰るみたいですね。
いつもランキング1位になりたいって書いているのにいつも3位くらいなんですよね。
かわいい。


あと数日しかないみたいだけど、楽しませてもらいます。












photo:01


さて、3泊したこの宿からも今日でおさらば。
9時にレセプションに降りると、談話室には誰もいなかった。

他の日本人たちはみんな朝早くからタクシーをチャーターしてみんなで死海に出かけいる。



3泊分の料金12ジュディー、12.5ユーロを払い、さぁ今日は違う町に移動だ。
photo:02











宿の兄ちゃんに聞いた話では、今日の目的地であるジェラシュまでの行き方は、


ダウンタウンから北ステーションまでが0.4ジュディー。50円。

北ステーションからジェラシュまでが0.8ジュディー。100円くらい。

安い!!!






さて、教えてもらったバス停へ。

バス停といっても、標識が立ってるような場所ではなく、ただの道端。

こんなゴミだめの街のグチャグチャした通りでここがバス停だなんて地元の人しか絶対わからねえ。

そんな場所でバスを待つ。


タクシーの運ちゃんがクラション鳴らしまくってくる。


どこに行くんだ!!エアポート!?ペトラ!?キングフセインブリッジ!?デッドシー!?ジェラシュ!?


みんなこれのどこかに行くんだろうね。
マジで鬱陶しい。



無視しながら待ち続け、やってくるバスに手あたり次第、尋ねまくる。
北ステーションに行きますか!?




しかし、どのバスも行かないという。
そして北ステーション行きのバスはないよ、と言う。

タクシーの運ちゃんたちはひたすら群がってくる。

北ステーションなら3ジュディーだよ!!



諦めて歩き始めた。








photo:03


ひたすら歩く。
道もわからないがとにかく北へ。

暑い日差しに上着を脱ぎ、汗をかきながら歩く。

タクシーがクラションを鳴らしまくりながら突進してくる。



あまりにもムカつくのでクラションを鳴らしてきたら、わざと、あー!!止まってー!!という顔をして、前につけたタクシーの横を、何止まってるの?バカじゃないの?みたいな顔して素通りしてやる。

すると怒りながら走り去って行く。


しつこい奴は横をトロトロ進みながら話しかけてくるので、思いっきり日本語で返してやる。


「ヘイ!!!どこ行くんだ!!エアポート!?ペトラ!?キングフセインブリッジ!?デッドシー!?」


「僕英語わからないんです。お金もないんです。どうすればいいですか?」


「あ?!何言ってんだ?!英語喋れないのか?!チャイナ!?」


「何言ってんだ?ウゼーんだよ。ねぇ、どうすればいいですか?お金がないんです。」


「なんだこいつ!!くそ!!」


「ねぇ!!僕どうすればいいですか!!ねぇ!!待ってよ!!ねぇ!!」



そんな風におちょくりながら歩き続ける。

歩いていると、俺を見た瞬間ガンガンおちょくってくるバカたちがいるので、そいつらにも日本語で返す。


「ヘーイ!チャイナ!!ニーハオ!!アチョ~!」


「何言ってんだお前。バカじゃねぇのか?」



真顔でそう言うと、意味はわからなくても後ずさっている。



そんなやりとりを30回くらいしながらひたすら歩いた。











が、北ステーションってのは歩いて行くにはかなり遠いようだ。

2時間以上かかるみたい。


タクシーなら3ジュディー。
サービスっていう乗り合いタクシーで0.5ジュディーらしい。

しかし、あまりにもどいつもこいつも胡散臭すぎて信用ならないので、歩くからいいよ、と断り続ける。







そんなやりとりをしながら1時間以上歩いたところで、さすがに疲れてきた。
時間ももったいない。

こりゃ大人しくサービスって、乗り合いタクシーに乗った方がよかったか………





「ハイ、何か困ってるのかい?」


そこに話しかけてきた2人組の男性。
頭に白いカバーをし、ストンとした服を着たいかにも正統派ムスリムですといった身なりの2人。
photo:04





「ジェラシュに行くのかい?俺たちもジェラシュに帰るところなんだ。よかったら一緒に行くかい?」


彼らのおデコに黒いアザが見てとれた。
全員ではないが、敬虔なイスラム教徒のおデコには、毎日何回も額を絨毯に擦り付けることによって出来る祈りアザがある。

彼らは信用できそうだ。

しかも名前がアリーとムハンマド。
イスラム教の絶対的な偉人2人に助けられるという贅沢な出会い。






これまた地元の人しか絶対にわからないゴチャゴチャした道端でミニバスに乗り込み、アンマーンの町の外にある地区へ。
photo:05



photo:06






さらにそこで乗り込んだのはバスではなく個人の乗用車。

これは違法。
個人が勝手に客を拾って金を受けとっているようだ。

バスよりは若干高いんだろうが、アリーとムハンマドがおごってくれたので料金はわからない。







オンボロ車は暖かい日差しの中、快調に走る。
周りには木のない丘が広がり、アラブ諸国らしい石の家がパラパラと散らばっている荒涼とした風景。

開けた窓からの風が気持ちいい。




「もし、よかったらうちでご飯一緒しないかい?」


「え!?お願いします!!行きたいです!!」


「そうかい、嬉しいよインシャアッラー。遺跡にはもちろん行くんだよね。ご飯の後に連れてってあげるよ。あ、おっと、ゴメンお祈りの時間だ。」




その時、車のラジオからアザーンが流れた。

すげえ!!車の中でもお祈りなんだ。
トルコとは気合いの入り方がまるで違う。


アザーンとともに、みんな目をつぶってブツブツと祈りの言葉を呟いている。



窓の外に広がる景色。

アザーンが流れるオンボロ車の中、祈りを捧げるイスラム教徒とアジア人放浪者。

すげーとこに来たんだなと、この空間にいることがたまらなく嬉しかった。











ジェラシュに到着。

田舎だけど、町の真ん中に大きな遺跡があるので、それを中心に観光客向けのカフェやレストランが並んでいる。


こんな見ず知らずの町で、地元の敬虔なムスリムと一緒にいることがら心強く、誇らしい。
photo:09



photo:10





田舎なので、アリーが手をあげたらすぐに車が止まって、彼の家まで乗せてくれた。












アリーの家はジェラシュの町からさらに離れたところにある、小さな集落だった。
photo:11




「ここだよ。どうぞ入って。」



ここ?ここってモスクじゃん?
モスクの横の入り口から中に入ると、そこが彼の家になっていた。

photo:15



photo:16



photo:17




なんとアリーはただの一般信者ではなく、イマムと呼ばれる聖職者の立場の人だった。

キリスト教でいう神父さんのことをイスラムではイマムと言う。


モスクでお祈りをする時、1番前でみんなに号令を出し、祈りのお手本を示し、信者さんたちに説法をするのがイマムの役割。

まさかそんな人と知り合えるとは。



「さぁさぁ、食べて食べて。」


そう言いながらたくさんの料理を運んで来てくれるアリー。
奥さんが台所で料理してくれてるんだろうけど、こちらに出て来てくれない。
まだ挨拶をしていないんですが、と言うと、気にしないでいいよと笑うアリー。


あ、そうか。家の中では女の人は肌や髪を隠していないから、台所から出てきてくれないのか。
photo:12



photo:13



photo:14





わかりやすかったのが、俺たちがご飯を食べてる居間の外で、コンコンと壁を叩く音がしたんだけど、すぐにアリーが立ち上がって出て行き、紅茶を持って戻ってきた。


ものすごくシャイですね!!ってわけじゃなく、奥さんは家族以外にカバーをしていない姿を見せることは出来ないのだ。








ご飯を食べ終わり、3人で町の真ん中にある遺跡へ。

こんなただの放浪者の観光に付き合ってくれるなんて、恐縮で仕方ない。

そして彼らが同行してくれたおかげで、遺跡の入場料が無料になった。



何から何まで………





ジェラシュの町に入ると、いきなり目に飛び込んで来るのが、巨大な石の門なんだけど、これはかつてのローマ帝国時代に作られたもの。


この門から始まって、かなり広大な敷地にとても保存状態のよい遺跡群が見られる。
photo:18



photo:19



photo:20





暖かい風が吹く遺跡の中を歩く。

劇場跡、神殿、教会群、

羊がノンビリと草を食んでいる。
photo:21



photo:22



photo:25



photo:26







「あ、フミ、少しの間、待っててくれないかい。お祈りの時間だ。」


そう言って、アリーとムハンマドは草原の中でおもむろに祈りを始めた。

厳かに目を閉じ、メッカの方へ向かって膝まづいた。
photo:23









あわわわわわ、すごすぎる。
こんな場所でも構わずにやってしまうんだ。




風化した古代遺跡の中、祈りを捧げるイスラム教徒の姿。

夢でも見てるのか。

悠久の時を越えて変わっていないのであろうその崇高な姿に、現代の文明の全てが幻であるかのような錯覚を覚えた。
photo:24



photo:27












アリーの家に戻り、たくさん色んな話を聞かせてもらった。

彼はイマム。いつもモスクで説法をしてるだけあって話が上手だ。
photo:28






「フミ、私たちは誰によって創られたものだと思う?」


きた!!わかってますよ。
アッラーでしょ?アッラーなんでしょ?


「そう、私たちはアッラーによって創られた存在なんだよ。太陽も木も川も海も動物も、全てアッラーが創ったんだ。アッラーが唯一の創造主なんだよ。」


もう確信とかそういうレベルじゃない。
それが当然のことと思ってる。

ちょいと意地悪な質問をしてみた。



「人間は魚から進化して、陸に上がって猿になって、さらに進化して人間になったんじゃないんですか?」


「あっはっはっはー!!面白いことを言うなフミは!!私たちの先祖が猿?ぶー!!ウケる!!」


「じゃ、じゃあ僕らの祖先は誰ですか?」


「最初にアッラーはアダムとハウワという男女を創ったんだ。そこから子孫が増えていったんだよ。だから世界中が兄弟なんだ。ダーウィンは間違ったことを教えてるんだよ。ウケるー。」




これ、マジで言ってるからね。
この科学の発達した現代で、おとぎ話を完璧に信じてる。



「フミ、なんで私たちはこの世に生まれたのか、その理由がわかるかい?」


「うーん………それはとても難しく、哲学的な質問ですね。なんだろ?楽しむため?学ぶため?君を守るためそのために生まれてきたんだ?わかりません。」


「フミ、私たちは知ってるよ。アッラーを崇拝するために生まれてきたのだよ!!」




もうすごい。この信じ方。
疑いのカケラもない。
1+1が2っていうくらい、当たり前のこと。


俺らにとっては、人間は猿から進化して誕生したというのが通説。誰でも知ってること。疑う余地はない。

しかし、それと同じように彼らも疑いの余地なくアッラーが創造したものだと思っている。





その時、アリーの携帯電話からアザーンが流れた。


マジすげえ(´Д` )
携帯電話からアザーンて(´Д` )

ちなみにアリーの携帯電話にはメッカの方角を示す方位磁石のアプリもついてる。
photo:29







「よし、お祈りだけど、フミも行くかい?」


もちろん!!
勇んでモスクへ。


まずは水場。ここで体を清めないといけない。体が汚れた状態で行った祈りは無効と見なされるそうだ。


洗いの手順。

★まず両方の手。
★それから口をゆすぐ。3回。
★鼻の穴を洗う。3回。
★顔全体を洗う。3回。
★耳も。
★頭もなでる。
★腕をヒジまで。
★靴下を脱いで足首。


これが一通りの流れ。
日本の神道みたいに手と口を軽くゆすぐだけ、なんてもんじゃない。
かなり入念に洗わないといけない。
身を清め、ようやく祈る準備が整うわけだ。




モスクの中はこぢんまりしていて、とても生活感の溢れた雰囲気。



アリーの号令にあわせて、みんなで祈った。
俺も後ろのほうで見よう見まね。
もうずいぶん覚えた。
photo:31






「みなさん、今日は新しい友達が日本から来てくれました。フミといいます。」


祈りを終えてアリーがみんなに俺のことを話している。
すると、全員が俺に近づいて来て、俺を抱きしめてくれた。


「アルハンドレラ。」

「セラムアレイキュム。」

「インシャアッラー。」



全員だからね。全員。
俺たちは兄弟。この出会いをアッラーに感謝します。


ヨルダンの片田舎。モスクの中でイスラム教徒たちと抱き合う人生を高校生の時に1mmでも想像できたか?

人生とはなんて不思議なものなんだ。

まぁ彼らに言わせたら、アッラーの思し召し、なんだけど。







祈りを終えて家に帰ってからも、みんなのお話は止まらない。
イスラムの素晴らしさを熱弁してくる。
photo:32




「あの時間、あの場所で、仕事でアンマーンにきていた私たちと日本からきていた君が出会った。まさにアッラーの望みなのだよ!!」




彼らはひたすらにアッラーを信じている。神はこの世にただひとつだけ。
その信心が強すぎて、他の宗教を批判する傾向があるとかなり強く思った。


「いいかいフミ。ひとつの国に王様が2人いたらどうなる?ひとつの国に2つの政府があったらどうなる?」


「うーん、争いが起きます。」


「そうだね。じゃあひとつの世界に2つの神がいたらどうなる?わかるよね。私たちは争いをなくしたいんだよ。インシャアッラー。」



危険な考え方だなと思った。





そんな彼らは酒もタバコもちろんやらない。
体はバッチリ綺麗なまんま。

禁欲の宗教、イスラムだからね。
さすが。





と思ってたんだけど、どうやら違う。
この人たち禁欲じゃないわ。

イスラムでは死んだ後に処女とヤリまくりの酒飲みまくりの肉食いまくりのパラダイスに行けるって話だったんだけど、マジでそれめちゃくちゃ信じてる。


「パラダイスは永遠に続くんだよ!?永遠に楽しめるんだ!!今このたった80年の人生を我慢すれば永遠のパラダイスが待ってるんだ!?イヤッホウ!!」



マジで言ってるから(^-^)/
パラダイスのために必死だなぁ………



「イスラムの国では結婚する時、女性は必ず処女なんだ。当たり前だよ。婚前交渉はタブーだからね。アメリカやヨーロッパや日本で処女の嫁を見つけられるかい!!処女の嫁だぜ!?人生で俺しか知らないんだぜ!?イヤッホウ!!」



禁欲どころじゃねえ。
ただの貪欲。

さっきの、世界に神はただひとつという排他的な思想もそう。

イスラムは実は貪欲な宗教なんだな。



「フミは知らないことだらけだな。人生にはたくさんの苦しみや疑問がある。これらの答えを知らないでいいのかい?知らない人生では恐ろしくて生きてはいけない。私たちは知っている。だから笑っていられるんだよ。アルハンドレラ。」




photo:34



晩ご飯をいただいて、今夜はここにお泊まり。


この出会いも、優しさも、すべてはアッラーの思し召し。インシャアッラー。
そしてアッラーへの感謝。アルハンドレラ。
photo:35








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この出会いをアッラーに感謝

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2月4日 月曜日
【ヨルダン】 ジェラシュ ~ アンマーン






ヨルダンではイスラムの朝の祈りは6時から始まる。

イマムであるアリーはもちろんその時間にモスクに行き、やってくるムスリムたちを迎えなければいけない。


他国の文化を学ぶことが旅の大きな目的のひとつなので、僕はもちろん起きずに夢の中でした。

ダメすぎる(´Д` )



photo:01


目を覚まして部屋で日記を書いていたら、寝巻き姿のアリーが起きてきた。

だいたいみんな朝早くにお祈りに起きて、また二度寝するんだって。
photo:02










今日もいい天気。
暖かい日差しの中、テラスで紅茶を飲んでいたら、裏の空き地で兄ちゃんたちが何やら鉄筋をいじっていた。
photo:03




のぞきに行ってみたら、どうやら鉄筋の加工をしているところだった。



お!!懐かしい!!

1人が墨打ちをして、1人が人力で鉄筋を曲げている。
柱に巻くフープ筋だね!!
photo:04



photo:05







このたくましい若者たちはエジプトから来ているようで、彼らにもうすぐエジプトに行くんだと言ったら、今はやめたほうがいいと言われた。


現在、エジプトではデモの真っ最中。昨日もテレビで火炎瓶や花火を投げまくってる映像がライブで流れていた。


アルジェリアをはじめ、イランでも、あのトルコでも、テロや暴動が発生している。

ヨルダンは平和な国だからー、と地元の人はいうが、危険な地域に入ってるということは改めて認識しなければいけないな。











「アリー、またどこかで会いましょう。ありがとう。チョコラン。」


「何言ってるんだい。私たちは必ず会えるよ。パラダイスでね。なぜなら私も君も素晴らしい魂を持っているのだから。インシャアッラー。」




アリー、そしてムハンマド。
素晴らしい教えを本当にありがとう。
俺はまだムスリムになろうとは思わないが、ムスリムの素晴らしさも、貪欲さも、そして処女が大好きというところも含めて、やっぱり俺はムスリムが好きだよ。
photo:06




きっとまた会えるよな。
アッラーが望むならば。


インシャアッラー!!
photo:07



photo:09















2ジュディーの乗り合いタクシーでアンマーンに戻り、郊外から0.6ジュディーのバスでダウンタウンへ。


そしておととい戻ってくると約束していたファストフード屋さんへやってきた。

本当は戻らずにイスラエルに行ってしまいたかったんだけど、約束は約束。

今日までここで歌って、明日イスラエル突入だ。


「ハローフミ!!ちゃんと戻って来ると思ってたよ!!ありがとう!!木曜までよろしくな。」


は?木曜?
なんで木曜?


「忘れたのかい?言っただろ?ここのボスが木曜に来るから、その時友達もたくさん集まるんだ。その時までいなきゃダメだぜ。」




も、木曜ってまだ3日もあるじゃねぇか(´Д` )

うげー、それまで何しよう。


もうアンマーンは満足だし、周辺に観光地もない。
ペトラ遺跡まで行ってもいいんだけど南に下ってまた戻ってくるのはめんどくさい。


比較的近くに死海って有名な観光地があるんだけど、別に興味ないので行くつもりはない。


でもあと3日かぁ………
あー!!早くイスラエルに行きたいのに!!







とりあえず今日もお店の前で歌った。
お客さんみんなが聞いてくれ、あがりも上々。

食事も飲み物も無料。
差し入れでサンドイッチやお水やコーヒーがドンドン運ばれてくる。

先日仲良くなった女の子たちのグループもやってきて大盛り上がり。


いい場所なんだけど、この何もない町であと3日は長いなぁ。

でもこれだけお世話になっている人たちのお誘いだからなぁ。


「ヘイ、フミ。小銭を紙幣に換えてあげるよ。毎日俺たちに小銭をくれ。俺たちも助かるからね。」


よし、滞在してここで稼ぐか。

あがりは46ジュディー。
photo:08













晩ご飯もご馳走になり、宿を考える。

数日滞在しているけど、このアンマーンには良さそうな野宿場所がないんだよな。
どこも汚くて、この前あがりを盗んだようなバカが多いし。



マンスールホテルに戻るかなぁ………
でもまた日本人だらけってのもなんかやだしなぁ………
でも安いしなぁ………









考えた結果、やっぱりホテルに戻った。

治安はそんなに悪くはないんだろうけど、4ジュディーで全て揃ってるんだから泊まらない手はないよな。

それに、女の子バッグパッカーに俺のネムルットダーをインディージョーンズさせるという計画もあるしね!!








宿に入ると、大学生たちがワイワイ盛り上がっていた。

今日、死海からとってきたという泥を顔に塗ってパックしてマジウケるー!!と大笑いしている。




う、うぉ………
馴染めねぇ………



「あ、フミタケさんもします?泥パック?」


「あ、い、いいかな。ありがとう。」




ネムルットダーは雪の下に眠ったままです…………





というわけであと3日間、アンマーンに滞在です。

沈没って言わないで(´Д` )






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ダースベイダー、ヨルダンにて

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2月5日 火曜日
【ヨルダン】 アンマーン






昨日までいた大学生たちは、みんな朝早くにエジプトやイスラエルに出発しており、宿には他の宿泊客がいなくなっていた。





2階の洗面所に、死海の泥が放置されたままになっており、歯を磨こうと思ったら洗面台のパイプが詰まって水が流れなくなっていた。


部屋にはゴミが大量に残っていたし、昨日俺が宿に戻ってきた時も5人ドミトリーに2人しか泊まっていないはずなのに、彼らが荷物を散らかしまくっていてどれが空いてるベッドなのかわからないような状態だった。


台所には使ったコップが洗わずに散乱していたし。




日本人は群れたり慣れたりすると、とたんに雑になる。最初はあんなに謙虚なのに。
日本人の謙虚さが他人の機嫌を伺うところから来ているものだと思われてしまったら、それこそ日本人の恥だ。

常に誇りからくる謙虚さでありたいものだな。









今日は路上はお休みして、ちょっと遅れている日記書きと、レパートリーの追加をすることに。



イスラム圏に入ってからなんだけど、なぜかホテルカリフォルニアのリクエストが異常に多い。
必ず毎日言われる。

あとイエスタディも言われる。

この2曲はきちんと出来るようになっとかないといけないな。


あとボブマーリーもセッション用に他に何曲か出来るようになっとかなきゃいけない。


練習練習。







お昼くらいにポツポツと新しい日本人がやってきた。
みんなが尋いてくる。


「ここ何日いるんですか?」



よ、4日も泊まってる(´Д` )

彼らからしたら軽く沈没しちゃってるダメ野郎みたいになっちゃってる(´Д` )




なので沈没者らしく、どっか美味しいご飯をありますか?と言う彼らと一緒にランチへ。


大好きなシシケバブ屋さんに連れていくと、とても喜んでくれました。
photo:01





調子に乗った沈没者は、いいとこあるんだぜ!!と、さもこの町を知りつくりしているかのような顔で先日行った古着のマーケットに連れて行ってあげようと、移動のバスまであと3時間しかない彼らを先導し、道を間違え、ひたすら歩かせるだけ歩かせて結局マーケットは今日休みだったという重罪を犯してしまい、もう俺は死のうかなと思いました。


彼らはとてもいい奴らで、全然気にしないでいいっすよと言ってくれ、わずかな時間でお土産物屋さんを回って、いそいそとバスに乗って去って行きました。



あああああ!!!!!
なんてことをしてしまったんだぁ!!!

彼らの貴重なアンマーンでの滞在時間をー!!!


ゴメンね………ゆうし君(´Д` )





photo:02



photo:09


彼らは衣を買ったりしていました。
日本に持って帰って、ソファーのカバーにしたり床に敷いたりして使うそう。

なるほど。オシャレだな。

日本で本場のマットやカバーを買おうと思ったら数万円するのが、ここでは1000円~2000円で買えるわけだからな。

うーん、賢い。

そんな現地のお土産物ってまったく見てないなぁ。
photo:03





あ、ダースベイダーの撮影に成功しました!!
photo:04



photo:05



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photo:07




最近、イスラムの女の子がエロく思えてきました。
エロいよね!?
photo:08









歩いていると、道端でアラブ人に囲まれてるアジア人のバッグパッカーを見つけた。

道を尋ねているような雰囲気だけど、まぁダウンタウンのヨルダン人たちはまったく英語わからないくせに、俺が俺がと群がってくるからね。
意味もなく。



「どうしたんですか?」


「あ!ホテル探してるんです!!安いとこ!!」



というわけでマンスールホテルに連れて行ってあげました。

彼は韓国から来ている若者、ヒョンジェ。

甘いマスクのイケメン。
photo:10








この夜はレセプションのルアイも含めて4人でひたすら下ネタの話をしてました。


「旅先でのセックスはしなければいけないんだよ!!?日本人の旅人はみんなやってるよ!!彼氏がいるから、彼女がいるから、とかそんなのバレなきゃいいんだから!!女の子と仲良くなったら俺に言うんだぜ!!ちゃんと個室を用意するから!!」



ルアイ、なかなか話のわかる男。



まぁ俺は彼女がいるから何があっても紳士に断るけどね。



つ、つ、強がってないもん!!




アッラーは見てるからね!!

インシャアッラー!!!








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失望と奮起

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2月6日 水曜日
【ヨルダン】 アンマーン





山の手のレインボーストリートで出会った高校生の女の子たちから、ゆうべメールが来ていた。


ソフィエってところに私たちの知ってるカフェがあるんだけど、そこで今夜歌わない?とのこと。


もちろん行くさ。




レセプションのルアイに聞くと、どうやらそのソフィエという地域はお金持ちたちのエリアらしく、高級なお店が並ぶ綺麗なショッピングストリートがあるという。

この汚いダウンタウンに住む人たちとは無縁の場所なんだろうな。


アンマーンはたったの130万人の町なんだけど、色んな地域が点在していてなかなか面白い町だ。
photo:02





0.5ジュディー、60円のバスに乗ってそのリッチプレイスに向かう。








結構走ったところで、バスを降りた。
チクショウ、雨が降り出しやがった。

しかもいきなり深い霧が出て来て、みるみるうちに町を覆い隠してしまった。
photo:01






道もわからず適当に歩く。
道路を流れる真っ黒な水。
建物の間から泥水が流れ出て、歩道に沢を作っている。

リッチプレイスといってもそんなに大差ないな。







ウロウロしていると大きなホコ天のショッピングストリートを見つけた。

これかー。いいじゃんいいじゃん。
ダウンタウンみたいにアホのクラクションが鳴り響いていないし、お店もみんな綺麗でモダン。

稼げる匂いプンプンじゃねぇか。






人が歩いていればね………
photo:03





全然人いねぇ(´Д` )





ていうか霧が濃すぎて何も見えねぇ(´Д` )






仕方なく路上は諦めてカフェに行くことに。

店の場所を通行人にたずねてみた。


さすが裕福な人たちの地域なだけあって、みんな英語がしゃべれる。
そんなに完璧じゃないけどね。


「ヘリウムってカフェ知ってますか?」


「レビラナ?」


「ノーノー、ヘ・リ・ウ・ム。」


「マベレネ?」



おまっ!!
お前ワザと言ってるだろ?(´Д` )


母音も違うじゃねぇか(´Д` )


言語の違いってすごいなぁ。
こんだけ変換されて聞こえてるんだもん。






なんとか通じると、お店自体有名なところらしく、簡単に見つけることができた。





広くて綺麗なカフェレストラン。
photo:04



そこでネスカフェを飲みながら女の子たちを待った。






夕方くらいにみんながやってきた。
家族や友達たちをたくさん引き連れてきている。

みんなフミのために来たんだからね!!

ってプレッシャー………





歌う前に、みんなでお喋りしていると、1人の兄ちゃんが水タバコやりたいかい?と言ってきた。

お!!やりたいやりたい!!

試したいって思ってたんだよ。
photo:05









ヨーロッパのカフェでもよく見ていた水タバコ。
アラビアンな雰囲気の容器からのびたチューブをプカプカやってる姿がカッコ良くて、ずっとやりたかったんだよな。
photo:06



photo:07



底の部分に水の満たされたグラスがあり、その上にステンレスの装飾がそそり立つ。

そして1番上にフレイバーの入ったパーツをセットし、銀紙を巻き、その上に焼いた炭を乗せる。

これで完成。


フレイバーにはたくさんの種類があり、様々なフルーツの香りを楽しむことができる。
今回はレモン&ミント。


チューブをくわえて思いっきり肺に吸いこむ。
下の水がボコボコと音を立てる。



軽い。
タバコみたいに喉への負担がない。

そして煙を吐くときに鼻から出ていく香りがまさしくフルーツの香りで、まったくタバコとは別物って感じだな。



こりゃ女の子が好きそうだ。

実際、女の人もたくさんこの水タバコを楽しんでいる。


いいね。
また新しいことを学んだぞ。


ちなみに、水タバコのことを旅人たちはシーシャと言います。

ここでの値段は3ジュディーとか4ジュディーだったかな。
300円くらい。
1時間は楽しめます。

先端のパイプは使い捨てなので衛生面は大丈夫。








水タバコで軽く酔っ払ったところで、さぁ歌うぞ。
photo:08




結構広い店内。マイクなしでガツンとギターを鳴らす。



が………きつい。
水タバコで気持ち悪くていい声が出ない。

最初は全員が聴いてくれ、拍手が巻き起こっていたんだけど、曲が進むにつれドンドン話し声が大きくなっていき、みんなの興味が離れていくのがわかる。


くそ………
きついぜ。








よくこういう状況になってしまう。
ノルウェーの悪夢はいまだ頭にこびりついている。

もし俺がもっともっと素晴らしい歌い手なら、きっと2時間でも彼らを惹きつけることが出来るだろう。


しかし今、この数十人いる店内で俺の歌を聴いているのは数人。


辛い。逃げ出したい。
そろそろ終わるよ、と言えば、簡単にここから帰ることができるだろう。



でもそれをやったら、それをやってしまったら、きっともっと大きなものを失ってしまうはず。


でもやっぱり、自分の無力さに打ちのめされてしまう。


根性で歌い続けた。
ガヤガヤと誰も聴いていない店の中で。









しばらくすると、声の調子も上がってきて、少しずつみんなも聴いてくれはじめた。

もちろん、まったく興味すら示してない人もいる。


嬉しいことに最後の曲の後には大きな拍手が起こり、ダメダメ!!もう1曲!!とアンコールまでもらえた。

マジでよかった………




ご飯をご馳走になり、人々から集まったチップもいただき、22時に店を出た。

あがりは30ジュディー。
2アメリカドル。
2サウジアラビアなんとか。
photo:09



photo:10



photo:11



photo:12















ドアを閉めた瞬間、ドッと疲れた。



はぁ………なんとか乗り切ったぞ………



みんなは、またここに戻ってきて歌わないといけないよ!!と言ってはくれたが、お世辞にも素晴らしいパフォーマンスではなかった。

ダメだな………
本当ダメだぜ……




全員を楽しませることは出来ないけど、それでも、それでも、もっとやらなきゃいけないんだよ。









金丸君って強いよね、なんでそんなに自分を信じられるの?と聞かれることがよくある。
そんなことない。ただの打たれ弱い男。

いつもいつも、今にも切れそうな細い糸の上を歩く毎日。

人はみんな好きなことを言い、その糸を切ろうとしてくる。



自分の天井はここなのか?それを決められるのは自分だけだけど、きっと俺はもっとやれると、いつもへこたれそうな自分に言い聞かせながらやってきた。




俺はきっともっとやれる。
必ずだ。

負けてたまるか。






クラクションのやかましい道路沿いを歩く。

数百回目の失望と奮起。






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茨城最強

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2月7日 木曜日
【ヨルダン】 アンマーン





日本で有名な洋楽と、外国で有名な洋楽は全然違う。


いつもたくさんのリクエストをもらうんだけど、ほとんど応えることができない。


フィルコリンズとか、ジョニーキャッシュとかピンクフロイドとかが多い。


その辺はまぁ努力でなんとかなりそうなところなんだけど、アラビア語の曲をやってくれって言われたときにはもう苦笑いしかできない。


アラブ圏の音楽って音階や節回しが難解すぎてとても歌えないんだよな。
おっさんとか、普通に口ずさんだりしてるけど。日本の演歌みたいに。


アフリカから来た歌い手が日本でアフリカの曲を演奏していたとして、そんな人に演歌をやってくれって言って、もし出来たら相当喜んでもらえるとは思うけど。


申し訳ないがいつも断っている。








photo:01


さて!!今日は待ちに待った木曜日!!
レインボーストリートにあるファストフード店と約束をしていた日!!

今日まで歌ってしまえばやっと出発できるぞ。





なんで今日までいなければいけなかったのかは前に書いたけど、お世話になってるファストフード屋さんのボスが今日お店にやってくるから。



おー!君が噂の金丸君かい!!
いやー、いつもありがとうね!!
よし!飲みいくかい?




なんてことになるかなー、と期待しながら、いつものようにベンチで歌う。

毎回サンドイッチご馳走様です!!
photo:02









でもいつまで経っても来ないので、ボスはいつ来るんですか?とお店の人に聞いてみた。


すると、は?俺がボスだけど?と言われる。







ポスト、と、ボス、を聞き間違えていただけというとてもしょうもない展開です。







ほぉ、俺はなんために木曜までここにいたのかな?

チクショウ!!!!!







あがりも全然ダメで、16ジュディー。


と、とにかく、これでやることは終わった。先に進める。



震える手で2.5ジュディー、300円のビールを買って宿に戻った。











宿には今日も6~7人の日本人。
韓国人のヒョンジェも戻ってきていた。
photo:04



みんなも飲もうぜー!!と巻き込んで、そこから酒盛りですね。

僕も馴染もうと思えば馴染めるんです。



今いるみんなは、とても礼儀正しい。ゴミもすぐに片付けるし、食器も毎回洗う。
当たり前のことだけど、とても大事なこと。



「マジ、茨城の女はデカイ車が好きなんすよ。だからヤンキーもみんな借金してデカイ車を買うんです。マジヤバいっすよ。茨城、治安マジでヨルダンより悪いですからね。」


茨城出身のショウゴ君の話がカルチャーショックすぎてめちゃ面白い。
ヨルダンなのにカルチャーショック。さすが茨城。
photo:03





「茨城って全部デカイんすよ。牛久の大仏とか、ダイダラとか。」


「え?なに?ダイダラって?」


「え!!?ダイダラしらねーんだっぺかぁ!?!ダイダラ、マジでけぇんだかんな!?おめー?!」




「ヒョンジェ、彼のあそこはダイダラらしいよ。ヒョンジェのはジリサンだもんね。」


「イヤァァァーーハッハッハァ!!!フミサン、ウケる!!」



くだらない下ネタにものすごい爆笑してくれるヒョンジェ。





なんか茨城の悪自慢な話とか下ネタとか、一気に日本を思い出した。


気の合う奴、合わない奴はもちろんいる。
外国人でも日本人でも。

今のメンバーは面白いな。
日本人宿も悪くない。




「だから茨城のイトーヨーカドー行ったらすぐカツアゲされっがら!!何々先生ー!!って呼べばあいつらひるむがら、その隙に逃げるんだっぺよぉ!!何々先生ーっつって!!」



ヨルダン平和です。
茨城よりも。







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