デモやってた、リュブリャナの夜

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11月30日 水曜日
【スロベニア】リュブリャナ



旅の間は、毎日日記を書くものです。どんなことがあったのか、備忘録として残すわけです。

日本を回ってる時もかかさず毎日書いていました。


そんな日記をそのままあげているのがこのブログです。



うわあああああああああああ!!!!!
ラーメンマンのこってりトンコツが食べたいいいいいいいいい!!!!!



すみません、ふとラーメンマンのこってりトンコツを思い出してしまいました。
そろそろラーメンが本気で欲しいです。
心の声です。
これが日記です。


嬉しいことに、そんな日記を毎日見てくださってる方がいますので、なるべく面白いこと、エキサイティングなことを書きたいなと思っているんですが、このブログの読者の方たちは僕がマフィアに捕まるとか外人と複数プレイをしたとかそんなハードな内容を期待している方が多いようで、ハラハラしてもらうのが難しいです。
みんな高望みしすぎ!!




え?なんでこんなこと書いてるのか?いまさら。







そうです、何も書くことがないのです。
今日は何もしなかったから。


でも何もしなかったなりに、したことをほんの少し書きたいと思います。


この日僕が感じたことはただひとつです。
そう、ネドルコの胸毛がすごいということです。
photo:01





外は雨が降っているし、とても寒いし、出かけずに部屋にいました。

ネドルコが仕事に行ってからは、1人でネットをしたり曲作りをして、それなりに有意義な時間を過ごしました。




アップする写真がないので、シャワールームの写真を撮りました。
これがヨーロッパのシャワールームです。
photo:02


だいたいユニットです。

だいたいカーテンがないです。

これ難しいと思いません?
バスタブの外は濡らしたらいけないんですよ?
こんなん日本人が使ったら一瞬で水浸しです。





夕方になり、あまりにも暇なので、ネドルコに日本料理を作ってあげようと思って食材を買いに出かけました。

スーパーで何を作ろうか考えていたんだけど、どうしてもフィンランドでの惨劇しか思い浮かばず、やっぱりやめました。
あぁ、料理もっとしとけばよかった。

ヨーグルトと牛乳だけ買ってアパートに戻りました。





戻る途中、広場でデモをやっていました。
photo:03


なんのデモかわかんないけど、おそらく政治のやつでしょう。
みんなひたすらホイッスルを吹いていました。
photo:04



photo:05



photo:06




アパートの近くにセルビア料理のファストフード屋さんがあります。
ここはお肉を炭火で焼いていて、宮崎育ちの僕としてはこの炭火のお肉の匂いがたまらないんです。

ここのハンバーガーは今のところ人生1位です。
旨すぎるううううううううううう!!!!!!!!!!
photo:07





夜中になってネドルコが帰ったきました。
俺のことを考えて、お店の料理の余り物を持って帰ってきてくれました。

何もしなくても目の前に美味しそうな料理が出現します。
ダメ人間まっしぐらです。
photo:08




「フミ、これは私の優しさじゃないよ。君の優しさが君に返ってるだけだよ。」


ああ、だったら何も恐縮することないな。
怖い!
自分の優しさが怖い!!


「あ、ヨーグルトと牛乳を買ってきてくれたのかい?俺たちは同じことを考えていたね。」


そう言って買い物袋からヨーグルトと牛乳を取り出すネドルコ。
わあ!俺たち考えることいっしょだね!!あははははー。


げ、ゲイ?!







「見える物しか信じないと多くの人は言うけど、本当は強く信じれば見えるようになるんだよ。」


「いい曲のイメージが湧いたのかい。それは俺が君を高い位置に導いてるからなんだよ!!」



ネドルコのスピリチュアルトークはとどまることをしらないので、若干めんどくさい。

こういった、心の持ちようをスピリチュアルなものに頼る人って、自分の弱さから目をそらして、必死に強く見せているように思える。
ほんの小さなつまづきで、どこまでも落ちて行きそうだな。



ドヤ顔で人生を語るネドルコを、胸毛がすごいな思いながら見ていた。

photo:09



何もしなかったな。
こんな日もあるよね!!








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12月の灯りの下

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12月1日 土曜日
【スロベニア】リュブリャナ




まだリュブリャナにいるの?!
photo:01




はい、まだリュブリャナです。
photo:02




ネドルコの家が居心地が良すぎます。

自動的に出現するコーヒー

自動的に出現するご飯

パソコン、Wi-Fi使い放題

寝心地の良いベッド

シャワー

街から歩いて5分

合い鍵もらってるので出入り自由


そして痒いところに手の届くネドルコの笑顔は、たまらなく愛に溢れています。



研ぎ澄まされていた旅人としての勘がすっかり鈍っていることでしょう。


旅の中でそんな居場所を見つけるということも、旅の大きな喜びのひとつですけどね。
photo:03



photo:04









今日は土曜日。
雨もかろうじて降っていないので歌いに行きました。
街を歩いていると、


「おーい、フミ!!歌いに行くのかい?!」

「今日はバーに来ないのかー!?」


とたくさんの人が声をかけてくれる。
これだけ滞在していると、みんな顔を覚えてくれる。
photo:05



photo:06








バーガーをかじりながらメイン広場に到着。いつもやっている場所があんまり反応よくないので、今日はポジションを変えてみた。


トリプルブリッジというその名のとおり、3本の綺麗な橋がかかっているこのメイン広場。
そこからのびる1番人通りの多いメインストリートへ。
photo:07



いつもはおっさんたちがバンドでジャカジャカやっているんだけど、今日はいない。


張り切って演奏開始。
photo:08




やっぱり場所って大事だなぁ。

次から次へとお金が入っていく。

そしてネドルコが何度も何度も言ってくる、笑顔が1番大事、笑顔は良いエネルギーを周りに伝えるという当たり前のことを意識して演奏した。

たくさんの人が足を止めてくれ、みんな声をかけてくれる。

スロベニアのユーロになる前の古い紙幣もいただいた。
これは大事なお土産だ。

黒人のバブーがめちゃ可愛い(^-^)/
photo:09





15時くらいに、バンドのおっさんたちがやってきた。
俺のこと見ながら前を通り過ぎて、彼らがいつもやってる場所へ歩いて行く。

あんたらいつもこのメインストリート独り占めしてるんだから1日くらい譲ってねー、と思っていたんだけど、期待も虚しくすぐ50m先でジャカジャカやり始めた。



うるせえ(´Д` )



しかし路上には指定席なんてない。
先にやってたもん勝ちだ。
やりたいんなら、向こうでやりたいんだけどと一声かけたり、時間の交渉をするのが礼儀。


彼らは何も言わずにやり始めた。
しかも俺は彼らのレパートリーを知っているんだけど、どう聞いても俺の歌をかき消す賑やかな曲ばかりやっている。ミッキーマウスとか。

音が俺にどっか行けと言っている。




そっちがその気なら俺も考えますよ。

負けじと激しめの曲で応戦。

お金の入り具合では、完璧に俺の勝ちだった。

どんなもんだい!!


まぁ聴いてる通行人からしたら音が混ざって騒々しかっただろうな。


それでも今日のあがりは48ユーロ!!
これでクロアチアに行けるぞ!!









気分よくアパートに戻ると、部屋の中が暗い。
ネドルコはどこかに出かけていた。

んー、そのうち戻ってくるだろうと荷物を下ろした瞬間、家の電話が鳴った。

あー、ネドルコ出かけてますよと電話の液晶を見たら、ネドルコからの着信だった。


「今帰ったとこなのかい?ほらね、いいエネルギーはテレパシーで伝わるものなのさ。」


なんでもスピリチュアルに結びつけるネドルコ。

いつものバーで飲んでるから来なよとのこと。





リュブリャナに入った初日からほとんど毎日来ているこのバー。
もうすっかり常連気取りだ。

photo:10


ユニオンビールとブルーベリーのスピリッツ。
隣のテーブルでは爺さんたちがチェスをしている。
おっさんが店員の女の子を一生懸命口説いてるのが微笑ましい。




photo:12


気分よく酔っ払いながら、ネドルコと街を散歩。
土曜日の夜、川沿いの飲み屋街はたくさんの人で溢れている。

どのバーも店先にテーブルとホットワインのタンクを置いており、人々が湯気の上がるワインを飲みながら笑っている。
これが冬のヨーロッパの風景なんだな。
photo:11




「月曜日になったら広場のイルミネーションが一気に点灯するんだ。すごく綺麗なんだよ。12月は特別な月で、みんな街に出る。花火があがりイルミネーションが光り、プレゼントを買い、クリスマスツリーを飾る。ハッピーディッセンバーを祝うのさ。」



イルミネーションの点灯、見たいな。
でもシェンゲンからの退去命令の猶予期間は明日まで。すでに不法滞在者だけど、あさってになったらもう完璧な悪質犯罪者だ。



でもそんなに沈んではいない。
むしろとても清々しい気分。
笑顔は良いエネルギーを周りに伝える。
俺の周りには素晴らしい人たちばかりだ。


若干不安な国境越えもきっとうまくいくさ。




明日、この街を出る。

photo:13









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もう不法滞在者と言わせない!

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12月2日 日曜日
【スロベニア】リュブリャナ
~ 【クロアチア】ザグレブ



リュブリャナ最終日。
そしてスロベニア最終日。
そしてシェンゲン滞在可能期間最終日。


この日もネドルコのアパートで目を覚ます。

これだけお世話になったネドルコに何をしてあげられるかな。





け、け、ケツを貸せ?!




だから!!
ネドルコはノーマルだから!!
ヒゲと胸毛で判断しないで!!





よし、やっぱり日本食を作ってあげよう。

何がいいだろう………

煮つけ?

みりんも酒もない。

肉じゃが?

みりんも酒もない。

照り焼き?

みりんも酒もない。





みりんと酒がないとたいていのものができない(´Д` )(´Д` )

日本人みりんと酒に依存しすぎ(´Д` )(´Д` )



えー………代表的な日本食………







悲しいほど料理の引き出しがない…………

今まで料理を作ってくれる女性に恵まれておりました。






僕の家は共働きなので、家にお父さんもお母さんもいない時がたまにあった。
そんな時、さっと作っていた得意料理を作ることにした。



鍵っ子の味方!!


チキンライス!!



日本料理か?
たぶんそうだよな?
こんな簡単な料理どこの国にでもありそうだよな。

日本人のソウルフードさ!!と言うと、それは素晴らしい!!と喜ぶネドルコ。

あぁ、フィンランドの惨劇が頭をよぎる(´Д` )







ネドルコと一緒に買い出しへ。

アパートを出ると…………




ついに追いついてきやがった。


雪………
photo:01




だいぶ南に下ってきたんだけどな。
ポーランドから追っかけてきた。
早く南に行かないと。






photo:02


日曜日の大きなショッピングモールはものすごい数の買い物客で溢れていた。

クリスマスのキラキラした飾り付けが大量に売られている。
photo:03



子ども向けのプレゼントや、スモークチキン、ワイン、シャンパン、サンタの形をしたチョコレート。
photo:04



12月に入り、一気にクリスマスムードに様変わりしたな。
クリスチャンの国で迎えるクリスマス。どんな美しい光景を見ることが出来るかな。
楽しみだ。
photo:05




日本の食材コーナーへ。
うーん、お米、麺、調味料、いろいろあるんだけど、どれも中国産やベトナム産とかで、本物の日本のものがない。
あ、キッコーマンの醤油はあるよ。
キッコーマンの醤油はとてもメジャーで、日本食品コーナーじゃない外国の調味料置き場とかでもたまに見つけることができる。
400円と、この国の物価でいくとけっこう高いけどね。






米と鳥肉とニンニク、玉ねぎ、あとミックスベジタブル。
これでパーフェクト。



アパートに戻って早速料理開始!!





出来上がったのがこれ!!!
photo:06





味は………美味い!!

かなり美味い!!


どうだ!俺もその気になったらチキンライスのひとつやふたつ、わけないんだぞ!!
周りにサフランを散らしたりするんだぞ!!
















photo:07





あああああああああ、だってネドルコがああああああああ、勝手に先々やって俺にやらせてくれないんだもん(´Д` )(´Д` )(´Д` )


ネドルコは5つ星レストランや豪華客船のレストランで働いてたこともあるウェイターのプロフェッショナル。
今はリュブリャナの中心部にある230年の歴史を持つ、この国を代表する3つ星レストランで働いてる。


そんな一流ウェイターである彼なので、つい腕が鳴ってしまうみたいで、レシピを説明したらあっという間に作ってしまった。

しかし、彼はやっぱりヨーロッパ人。
これはチキンライスではなくリゾットだな。


「料理ってのはイメージさ。美味しい味をイメージして、それに何が必要かを考えて足していくんだ。」


満足してニコニコしているネドルコ。
なんて愛に溢れた男なんだろう。
ネドルコの、この素晴らしい笑顔を見てるとホントに思う。

目と眉毛の間隔が狭いなぁと。






photo:08


そして2人で中央駅へ。
雨の中、車が水をはねるのを気をつけながら歩き、到着。
首都の駅のくせに、やっぱり小さい。

5日前か、ここに来たの。
ていうかたった5日なのか。
10日くらいいたような気がするよ。
こんだけ落ち着かせてくれた街、始めてだったかもな。

14ユーロの切符を買って電車に乗りこんだ。



ネドルコとハグ。
そしてドアが閉まる。
最後までとびきりの笑顔のネドルコ。

笑顔は周りを笑顔にする。

こんなん小学生でも知ってる。
耳にタコができるくらい聞いてきたこと。
でも、逆に当たり前すぎて忘れがちなことなのかもしれないな。

良いエネルギーを周りに与えられるような笑顔を作れる日がいつかきっとくる。
だって俺はこんなにも素晴らしい人たちと出会ってきているんだから。


ネドルコ!!
ありがとう!!
あなたは信じられないほど美しい心と考え方を持っているよ。
あなたに教えられたこと、しっかり胸に焼きついた。
お互い、また笑顔で再会しよう!!!



ネドルコ、リュブリャナ、スロベニア!!!

クアラ、クアラ。
photo:09












クロアチアに向かって快調に走っていく電車。


さて………問題はここからだ。

さっきからドキドキが止まらない。

不安が襲いかかってくる。



スロバキアでシェンゲンエリアのオーバーステイが発覚したのが30日前。

発覚した時点ですでに20日くらいオーバーしていたんだけど、捕まった外国人警察がいい人だったのと、俺が日本人だったということで、寛容な処分が下され、強制退去まで30日間の猶予期間を与えてくれた。

そのおかげでハンガリーとスロベニアを回ることができたんだよな。



あれから30日。

調子に乗って猶予期間ギリギリまで滞在していたんだけど、いまさらになって緊張が破裂しそうだ。



もちろん、正式な手続きをしたし、罰金も払った。
猶予期間内なら文句つけられることはない。


でも外国人警察が言っていた言葉が気になっている。


「書類がすべてスロバキア語だから、もし面倒くさい親切じゃない係員に当たってしまったら足どめを食らうかもしれない。運悪く不良警官に見つかったらまた処罰を受けるかもしれない。」





頼む。
なんなくすり抜けてくれ。





そして電車は国境の街に止まった。




電車の中が騒がしくなる。
みんなIDカードを取り出す。
ヨーロッパではビザやパスポートがなくてもIDカードでシェンゲンへの出入りができる、とネドルコが言っていた。






ドカドカドカ!!!



来た!!国境警察だ!!
photo:10





各部屋をチェックしながら近づいてくる!!


怖い!!

怖すぎる!!

ああ~ん?てめー、不法滞在者か?このアジアンめ!!

と壁に押さえつけられないかな………

荷物全部あけやがれ、このイエロー!!

って脅されないかな…………



怖すぎるーーーー!!!!!






「Hello. Pasport.」



パスポートを渡す。


(´Д` )ガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガク(´Д` )












2分後、笑顔でチェック終了。

多少突っ込まれたけど、書類と罰金のカードを見せたらすぐにスタンプ捺してくれた。



ゴメン!!みんな!!
またトラブルなし(^-^)/!!


つ、ツバを吐かないで!!(´Д` )







あっという間にクロアチアに入国。
クロアチアはシェンゲン協定加盟国ではない。そしてここから南の旧ユーゴスラビア諸国もシェンゲンに入っていない。
ブルガリアもルーマニアも。
もちろんトルコから南はもうヨーロッパではないので気にすることはない。


これから3ヶ月、外で過ごせばまたシェンゲンに戻ってこれるってわけだ。

ただひとつ、ギリシャだけがシェンゲンなんだよなぁ。
東側でギリシャだけポツンと飛ばさなきゃいけない。


3ヶ月でアフリカまで終わらせて、必ず戻ってきてやる。








電車はクロアチアの首都、ザグレブに止まった。
photo:12



さて、お腹空いたので何か食べようかなー、って、



あああああああああ………
やっちまった………

クロアチアってユーロじゃなかった………

クーナっていうオリジナルのお金だ………

ネドルコとの別れが大きすぎて、いつもの準備をすっかり忘れてた。

また明日稼ぐまで飯抜きか………




絶望しつつ、駅の地下道に降りてみると、なかなか良い感じのストリート。
もう夜の22時だけど人通りはそこそこ。
そうだよ、ここ首都だからね。




うんうん、いいんじゃないかな?


やっちゃおう。
photo:11




小さなショップが並ぶ綺麗な地下道なので、どう見ても歌っちゃいけない雰囲気だけど、こっちも飯抜きがかかってる。
強引に路上開始。


パラパラとコインが入る。

お、これ結構いけるんじゃない?




お、お巡りさんですね?

わかりました、やめます。



2分で止められたが、それでも13クーナ入った。クーナのレートっていくらなんだろ。

駅裏にマクドナルドがあったのでメニューを見てみたら、チーズバーガーが6クーナだった。てことは6クーナで1ユーロかな。


とりあえず1食にはありつけそうだ。

今夜は我慢して何も食べないで、明日歌う前のご飯のためにとっておこう。






小雨がぱらつく中、地図で見た大きな川に向かって歩く。


知らない街に入ったら、まずは川の場所をチェックする。
だいたい河川敷ってのは芝生があるし、橋の下なら雨もしのげる。
そしてお巡りさんが来ないってのも川野宿の大きなメリット。


次に公園。
芝生が綺麗でテントを張りやすいけど、警察に怒られる可能性大。


あとは墓場とかだけど、テントを手に入れてからは墓場にはお世話になってないな。




ああああ、ネドルコのアパート快適だったなぁ。

これからまた毎日知らない街で寝場所を探さないといけないんだなぁ。



え?まだヨーロッパ?

アフリカ、北アメリカ、南アメリカ、オセアニア、アジア、
これから続く果てしない旅に目が眩む。

毎日毎日、寝場所を見つけないといけない。
毎日毎日、メシを食わないといけない。
毎日毎日、金を稼がないといけない。

果たして可能なのか?
道のりが長すぎてイメージがわかないよ。


でも一歩一歩進んで行くしかないんだよなぁ。
この一歩は地球からしたらミジンコより小さいだろうけど、それでも確実にゴールに近づく一歩だもんなぁ。




そんなこと考えながら歩き続けてちると川に出た。

あー、今夜の寝床を見つけたぞ。

クロアチア、よろしく!!
photo:13









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ジャンキーたちの棲家で

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12月3日 月曜日
【クロアチア】 ザグレブ



朝からビビッた。


すげえ落書き。
photo:01



ゆうべ駅に着いた時もそうだったけど、落書きがハンパじゃない。

電車の側面にさえ、これでもかってくらい落書きが描かれていた。

落書きの多さはその国の治安を象徴している。
政府の統治力のなさを感じてしまうな。
photo:02



ここはクロアチア。





クロアチアを知る上で欠かせない歴史、それはユーゴスラビア。

第一次世界大戦による敗北で、東ヨーロッパに覇権を誇っていたオーストリア・ハンガリー王国が崩壊すると、それまでの均衡が崩れ、イタリアやドイツの圧力が東欧に影響してくるようになる。


そんな中で、同じスラブ人同士、力をあわせて強国に立ち向かえる体制を作ろうということで、セルビアが近隣諸国に呼びかけて誕生したのがユーゴスラビアという共和国だ。

かつては6ヶ国と2つの自治州が参加し、うまくバランスを保っていたユーゴスラビアだったのだが、言い出しっぺのセルビアがあまりにも実権を独り占めしていたもんだから、王様気取りか?コノヤロウと、クロアチアの不満が積もり積もって爆発。

内紛につぐ内紛。
信じられないほどの死傷者を出す。


第二次世界大戦後は社会主義国としてやっていくが、やっぱり権利問題なんかで不満が消えることはなく、独立を求める機運が高まると、おいおい勝手なこと言ってんじゃねぇよ、だいたいお前らわがままなんだよ、とまた戦争。
クロアチア紛争だ。

これが1991年から1995年というついこの間の出来事っていうから驚く。

俺が小・中学生の頃にどんぱちやってたんだぞ?

日本がバブルで浮かれてる時に、この国では虐殺、強奪、レイプが行われていたんだぞ?

てことは俺と同い年のやつはこの戦争を目の当たりにしてるんだ。


同じスラブ人同士、力を合わせようとスタートしたのに、最後はスラブ人同士、血で血を洗う凄惨な殺し合いで終結だなんて、悲しいにもほどがあるぞ。


ちなみに昨日までいたスロベニアは、落ち目のユーゴスラビアにいち早く見切りをつけ、うまく立ち回り、ちょっとした戦争こそあったものの、ほとんど被害もなく独立を勝ち取っている。
賢い。



さぁ、そんな悲惨な歴史を持つこの国。
みんなこの国をどう思っているんだろう?
どんなキツイ体験をしてきたんだろう。


クロアチア編の始まり。






とにかくお腹が空いた。昨日のチキンライスからもうすぐ24時間経つ。

駅に戻ってきて、安いご飯を探した。
ポケットの中の小銭を握りしめる。
貴重な貴重な13クーナ。

悩んだ末に、ポテト入りの揚げパンを2つ買った。




うっめええええええええええええ!!!!!!!!!!!

なにこれうっめ!!!!

アゴがちぎれそうになりながらムシャムシャ頬張った。
全然足りないけど、ひとまず空腹はどっか行った。
これで歌えるぞ。
たんまり稼いでたらふく食べてやる!!!!!!




駅前に大きな銅像の立つ公園があった。周りには古い建物が並んでいる。
photo:03



その前にトラム乗り場があり、駅前ということもあり、すごい数の人々がここからトラムに乗り降りしている。

ザグレブ市民の交差点ってとこかな。



そんなトラム乗り場のベンチでギターを弾いてるおっさんがいた。

おっさんの横に座ってるおっさんはトラムを待っている人。
トラム待ちの人に強制的に下手くそなギターと歌を聞かせている。
photo:04



すげーな、誰も文句言わないんだ。
まわりの人たちとこんなに近いのに、やかましい!!ってならないんだな。

どうやら路上演奏に寛容な街らしい。






駅から山側に向かって歩くと中心街にたどり着く。
ひときわ大きな教会が街の真ん中にそそり立ち、足元に青果市場が広がる。
どこにでもある都会の街並み。
photo:05



photo:06



photo:07









そんな中で、雰囲気のいい通りにポジションを決め、早速路上開始。

ギターを抱えて、さぁ歌おうというところだった。


ニコニコと笑顔で話しかけてきた兄ちゃん。


「オーウ!!シンガーかい?!クールだぜ!!」



汚い格好のこの兄ちゃん。
いつものタカリかな、とテキトーにあしらうが、なかなかしつこく話しかけてくる。


「ダメだって!!ここはダメ!!俺いい場所知ってるんだよ!!ここだったら例えあなたが世界一のギタリストでもノーコイン。俺が知ってる場所なら1時間で100クーナだよ!!本当だって!!俺を信じなよ!!」



鬱陶しいなぁこいつと思いつつ、俺がここと決めたんだからここでやるよ、と強めに言って演奏開始。


少し離れた場所から俺のこと見ている兄ちゃん。
25歳くらいかなぁ。汚い服。


見てろよ、これが百戦錬磨の路上だぞ、ほーら、あっという間にコインの山が………




出来ない(´Д` )
反応悪すぎ。誰も足を止めない。

すると向こうで見ていた兄ちゃんがこっちにやってきた。


「ほらね、だから言っただろ?俺の知ってる場所に行ったほうがいいって!!信じて!!」




まだわかんねぇよ、と続けようとしたんだけど、向こうの方にあった野外ステージでロックのライブが始まった。
こりゃ歌えない。


「ほら、行こ!!こっちこっち!!」



あまりにもウザいけど、まぁこれも面白いだろうと着いていく。


「トラムで3分のところなんだ。」


「俺お金持ってないよ。」


「お金?何言ってるんだよ!!トラムは無料なんだぜ?!知らないのかよ!?アハハハハ!!」


アハハハハじゃねぇよ。無料なわけねぇだろ。


実際乗ってみるとチェックがない。良心にまかせた自己申告ってわけだ。これならみんなキセルするわな。





トラムに乗ってやってきたのは、中央駅前のトラム乗り場だった。

は?ここ?



「ほら、あそこの小屋の中が最高の場所なんだぜ。あ!!クソジジイが歌ってやがる!!ちょっと待ってて!!交渉してきてあげるよ。」


そう言って、さっき見たベンチでギターを弾いてるおっさんのところに行って話している兄ちゃん。


「よし!!もう終わるみたいだから!!ここ本当に1番の場所だから!!」



言われるままにトラム乗り場の中へ。


ギターを構える。


まわりには普通にトラムを待ってる人々。

ギターのネックが立ってる人の背中に当たる。


こんな混雑の中で歌えるわけねぇじゃねえか?!


ええい、もうどうにでもなれ!!




しかし、




これがどうしたもんか、





なかなかいい。




強制的に歌を聞かせているわけなんだけど、みんな嫌な顔ひとつせず周りに立っており、自分の目当てのトラムが来るとギターケースにお金を置いて乗りこんでいく。



おー、なんか雰囲気いいね。
トラムを待つ人々の中で、ポロポロとギターを弾き語るシンガー。

映画の中のワンシーンみたいだ。


「ほーら、言っただろ?ここは最高の場所なんだよ。あ、ちょっとビール買いたいんだけど、いいかな?4クーナだけ。」


まぁタカリ野郎とは思ってたけど、いい情報であったことには変わりない。
快く4クーナを渡した。


photo:08


それからも歌い続け、順調にお金が入っていく。
実はこの兄ちゃんも路上パフォーマーで、横でコンガを叩き始めた。
これがなかなか上手い。けっこう上手い。

「俺は仲間と街を転々しながらストリートパフォーマンスしてるのさ。今夜は俺の部屋に泊まればいいから。」


俺の部屋、って怪しさ満点。

ちょっと面倒くさいけど今夜はかなり寒いし、ネタ作りも含めて行ってみるか。



photo:09


夜8時まで演奏してかなりの稼ぎが足元にたまった。

兄ちゃんに分け前を渡す。


「もっとちょうだいよ、もっとだよ~、これじゃご飯食べれないよ~」


完全に多すぎる金額を彼に渡した。
でもまぁ今日の稼ぎは彼の情報のおかげだからな。



地下に降りてビールを飲みながら、ピザを食べる。
さすが浮浪者、安くて美味いものを知ってる。

彼はといえばお得意のニコニコ笑顔で、まわりで食べてる人のところを渡り歩いてピザの食べ残しやわずかなコインを手に入れている。

たくましいっちゃたくましいけど、まぁただの浮浪者だけどな。




すると彼の電話が鳴った。
ヨーロッパの携帯代ってすごく安いみたいで、たいがいのホームレスは携帯を持っている。


「ヘイマン!!友達がそこに来てるんだよ!!スカンクスカンク!!一緒に楽しもう!!20クーナでいいよ!!」



は?20クーナ?
なんのこと言ってんだ?


「大丈夫!!俺も半分出すから!!すごく安いだろ!!3ユーロなんだぜ!!レッツジョイント!!俺を信じて!!」



なんだマリファナか。


「俺はいらないよ。いらないのに20クーナなんて払わないよ。」


「大丈夫!!明日またあそこで歌えば200クーナ稼げる!!あなたはグレイトなシンガーなんだから問題ないよ!!だから20クーナ、俺を信じて!!!」


「ダメだよ。自分で稼いできなよ。」




押し問答をしばらく繰り返す。
目の前で俺に300円を懇願するクロアチア人。
あわれそうな顔を作りながら、必死にお願いしている。






ネドルコ、あなたの笑顔、どんなだったっけ。こんな汚い世界にもまれていたらすぐに忘れてしまいそうだよ。

彼は悪いやつではないよ。盗まないし、暴力を振るわないし。
ただ尊厳がないだけだ。


20クーナを渡すと、笑顔もそこそこに走って行き、葉っぱを手に戻ってきた。





そして彼の部屋へ向かう。
トラムに乗ってやってきたのは中心部から少し離れたビル街。

彼はネオンを背に、ビルの間を歩いて行く。
暗い方へ、暗い方へ。






まぁ、なんとく想像つくけどさ………




やがてフェンスが現れ、ブロック塀を越える。


草が生え放題の空き地の中を、ペンライトの明かりで歩いていく。
割れたアスファルト。
旅のはじめの頃はこんなシチュエーション、怖くてたまらなかったけど、もうすっかり慣れたなぁ。




空き地を進んで行き、最後の塀を越えると、そこには大きな廃墟があった。

なんの建物かわからないが、2階建ての工場みたいなコンクリートの建物が、荒れ果てた敷地の中に3棟並んでいる。

まぁ、そういうことだよね。
わかってたよ。




「あそこにはパンクスが、あそこには絵描きが、他にミュージシャンも何人かいるんだぜ。」



この廃墟の中にたくさんのホームレスやジャンキーたちが住み着いており、それなりに秩序を持って暮らしているようだ。



ボロボロのドアを開け、カビ臭い階段を上がっていくと、そこにはカーテンがかけてあった。
布切れをくぐって中に入ると、お、なかなか綺麗にしてるじゃん。

広い部屋の中にはテーブルもベッドも置いてある。

もちろん廃墟の中なので、床はコンクリート、天井も梁がむき出しの状態だけど、いつも橋の下で寝ている俺からしたら、これでも立派すぎるすみかだ。



「世の中、全部ゲームさ。金持ちがいれば貧乏人もいる。うまくバランスがとれてるんだよ。」



彼には彼の真理がある。そしてホームレスの真理はたまに的を射抜いているように思える。


廃墟の中、ロウソクの灯りに照らされる2人。
煙をくゆらせた。




一生懸命テーブルをフォークでほじくっている兄ちゃんを見ながら、バネの壊れたマットに横になった。


photo:10








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ジャンキーの暮らし ザグレブスタイル

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12月4日 火曜日
【クロアチア】ザグレブ ~ カルロヴァツ




photo:01




目が覚めると、知らない男が1人増えていた。


冷たいコンクリートの床、レンガの壁。
廃墟の中、でも綺麗にしてる。
あっちの建物の中にも、それなりに綺麗にした部屋があって、ジャンキーたちが暮らしているんだろう。
photo:02


きっと警察にもバレてるんだろうけど、放置されてるんだな。

落書きにしてもそうだけど、この規制のゆるさはあまり感心しないな。堕落を増長するよ。
photo:03


こんな部屋でした。








「いいレストラン知ってるんだ。大丈夫、信じて!!」


新しく加わった兄ちゃんと3人、トラムに乗ってやってきたのは大学の校舎。

ここ?


当たり前のように中に入っていく2人。
奥に進んでいくと、学生たちで賑わう食堂があった。
photo:04




学生食堂が安いのはわかる。
でもこれって学生証がないとダメなんじゃないのか?


「大丈夫大丈夫、任せといて!!いつものことだから!!」


学生たちの列に並んで、自分のプレートに好きな料理を取っていく。
ポテトやソーセージ、ライス、トンカツ、サラダ、飲み物も。


その間、2人は前後に並んでいる学生たちに金をせびって回っている。
こうやって毎日飯にありついてるんだな。




レジが近づいてくる。別にドキドキはしない。
でもどうするんだろう?



すると、兄ちゃんは当たり前のように後ろの学生に学生証を借りてそれを提示して、難なくレジを抜けた。


なんだこれ?



さらに兄ちゃんは食器の返却口に向かい、学生たちが食べ残したものを、いらないならちょうだい?と、かき集めてきた。

金のまったくない兄ちゃんたちなのに、あっという間に目の前に豪華なランチが出来上がった。
photo:05



「世の中ゲームさ。要らないものも他の人には要るものだったりするのさ。あ!お姉ちゃん!それ要らないならちょうだい!アハハハー!!」


デザートのケーキまで手に入れた。


どっからどう見てもホームレス。
特に俺なんか巨大なキャリーバッグまで持っているのに、誰も何も言わない。
学生証なんてどう見たって自分のものじゃないのに誰も問いつめない。
余り物ちょうだい!!とたかって回っても、みんな笑顔で食べ物をくれる。


信じられないな。
日本だったらソッコー警察が来てるよ。



とにかくお腹いっぱい食べて8クーナ。さすが学生食堂。







今日も昨日と同じトラム乗り場の中で歌った。
photo:06



寒い。今日はかなり寒いな。
指がかじかんで痛い。


さらに雨まで降ってきた。


トラム乗り場には屋根があるので、おかげで濡れることはないんだけど、みんな濡れないように屋根の下に入ってくるので、ギュウギュウ詰め状態。
そんなギュウギュウ詰めの中でギター弾いて歌ってるんだから、迷惑にもほどがあるんだけど、不思議なことにやっぱりみんなお金を入れてくれる。
ホント、寛容な国民性だなぁ。





そんな優しい国民たちの中で甘えに甘えきっているジャンキーたちは今日も笑顔でたかってくる。

軽薄な、薄汚れた笑顔で、マイフレンド、マイフレンドと言いながら。

こいつらにとって、俺は金を稼いでくれる都合のいいタカリ相手。
フレンドフレンドと、心のない言葉と笑顔で友達づらしている。

毎日毎日、街をうろつき金をたかり、ビールを飲んでマリファナを吸って、廃墟に戻って眠る。
ただその繰り返し。
何も生み出さず、何も積み上げない。

せっかく今この世に在る命なのに、毎日が過ごせればそれでいいという人生。

彼らは健康な若者なのにな。
でもそれもまた人生か。
俺の価値観の枠にはめたらいけないよな。



あんまりムキにならないように努めながら、自分で稼げと冷たくあしらう。
冷たくすれば結構引いてくれるもんだ。
photo:07







いい街だけど、こいつらと仲良くなった以上、もうこいつらと縁は切れない。
ひたすらタカられ続けるだけだ。



次の町へ行こう。






30クーナのチケットを買い、電車に乗りこむ。
兄ちゃんたちは見送りにはこなかった。去る者に用はないということだ。

小雨の中、電車が走り出す。
刺激的な街だったよ、ザグレブ。








1時間もすると、目的地のカルロヴァツに着いた。

目的地といっても別にこの町に用はない。
ここから山に向かってのびている道の先に、世界遺産の美しい湖があるらしいので、そこに行くためにやってきたのだ。

今夜はここで野宿して、明日朝イチからヒッチハイクして湖までたどり着いてやる、という計画。




だったのだが………




これだよ…………
photo:08





寒いなぁとは思ってたけど、また雪が追いついてきやがった。
雪との追いかけっこはどこまで続くのか。




こんな中で野宿………

こんな中でヒッチハイク………

こんな中で山奥の湖………






計画変更。
暖かい場所に逃げよう。
もう一気にアドリア海まで行ってしまうか。

本当は湖を見てから、さらにヒッチハイクをして、海沿いの町スプリットに抜けるつもりだったけど、さっさとスプリットまで行ってしまおう。

ちょうどいいことに今夜、夜中にスプリット行きの電車があるようだ。
しかも8時間という夜行なので、電車の中で眠れば朝イチからスプリットを回れる。



それにちょっと気になる情報も耳にしてるんだよな。


ザグレブのホームレス兄ちゃんが言っていたんだけど、クロアチアに滞在できる期間はたったの7日間らしいのだ。
警察署に行ってもっと滞在したいですと申請すれば、無料で延長のスタンプをもらえるという話なのだが、まぁちょうどいい。
クロアチアは7日間で回ってしまおう。



意を決して駅を飛び出し、雪だるまみたいになりながらこの小さな町を徘徊し、やっとの思いで見つけたパン屋さんで食料をゲットした。
ささやかなイルミネーションが光っていた。
photo:09







靴下までビショビショに濡れて寒さに凍えながら電車を待った。

うす暗い駅舎の待合所。
落書きと壊れたベンチ。
冷えきった指を温めながら金を数えた。
昨日と今日でいくら稼いだかな。



ホームレス兄ちゃんたちと一緒にいたからお金を数えられなかったんだよな。

463クーナある。

彼らにだいぶ渡したからちゃんとした稼ぎはわからない。


ここからスプリットまでの電車賃は150クーナ。

問題なしだ。

photo:10


日付けの変わった0時。
雪の中、電車がやってきた。

photo:11









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アドリア海!!すげすぎるぜ!!

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12月5日 水曜日
【クロアチア】 スプリット



目を覚した。
ここは電車の中。
窓の外はすっかり明るくなっていた。



寝ぼけまなこで窓の外を見た。

一瞬で眠気が吹っ飛んだ!!!




海いいいいいいいいいいいいいい
!!!!!!!!
photo:01





久しぶりの海だああああああああいいいいいいあいあ!!!!!!!

デンマークぶり!!!!!!

何ヶ月ぶりだろう!!
ああああああ!!しかも連日の雨や雪が嘘みたいな快晴!!!!

ああああ、太陽の光は天からの贈り物。
晴れやかな気分!!!




しかもしかもだ、ただの海じゃない。

アドリア海なんだよおおおおあお!!!!

よくわからないけどロマンに溢れた名前!!!!
真っ青な海。海岸沿いに散らばる白と赤の町並み。

ああああああ、旅だよ。
旅を感じるこの瞬間にたまらない喜びを感じるよ。




さぁ、こんな美しすぎる海を持つクロアチア。
遅くなったけどクロアチアのミニ情報!!!


★言語……クロアチア語
★人口……450万人
★首都……ザグレブ
★独立……1991年 ユーゴスラビアから
★お金……クーナ
★レート……1ユーロ = 7.5クーナ
★人種……白人
★平均月給……7万円
★世界遺産……文化6件、自然1件


歴史としては、内陸部は中世にオスマントルコに支配され、海岸沿いのダルマチア地方はヴェネチア共和国という現在のイタリアのヴェネチアを拠点とした国に組み込まれていた。

その後はオーストリア・ハンガリー王国の領地となり、第一次世界大戦後は、ユーゴスラビアに参加。
その後は……前の日記に書いたとおり。紛争の嵐って流れ。



同じクロアチアでもザグレブを中心とした北部地域と、海岸沿いのダルマチア地方とは全然違う歴史、全然違う気候を持っているようだ。




そんなダルマチアを代表する都市がこのスプリットってわけだ。

電車を降りるとほのかに潮の香り。

さあ、どんな町かなー!!
スプリット探検開始!!
photo:02







「宿あるよ、安いよ安いよ。」


お!!婆さんが話しかけてきた!!
笑顔で必要ないです、と断る。

しかし、さすがは観光地の客引き!!
簡単には引き下がらない!!
ずっと着いてきて横でひたすら、安いよ、オールドタウンからすぐ近くだよ、とまるで岸部露伴の背中に取りついたスタンドみたいに訴えかけ続けやがる。

いらないですから、ホントに、いらないんです、とちょっと冷たく断ると、やっと離れてくれた。

落ち着いたのもつかの間、間髪いれずにすぐ次のスタンドが取り憑いて来やがる。


うぜえええええええええええ!!!!!!


うぜっ!!!!


なに?!
背中見られたら死ぬの?!


ひたすら断り続ける。


「要らねえ、はいはい、要らねえって。」


「すごく安いんだよお。とてもいい部屋なんだよお。暖かいよお。」



ああああ、キレソウナほどウザい………

ほらほら、これ見てこれ見て、と何かバッグから出してきた婆さん。
見るとそれはハガキ。日本語で何か書いてある。


「私は◯◯に2日間滞在した者で。とっても優しい人たち、綺麗な部屋で素晴らしい思い出ができましたうんたらかんたら………」


ほらね、ニヤリ、みたいなドヤ顔をしてる婆さん。



だからなんだ?コノヤロウ?(´Д` )

それで親近感を持ってノコノコ着いていくと思ってんのか?日本人なめてんのか?


はいはい、頼むからもう着いてこないで、と言いながら歩き続ける。
婆さんがしつこく2人着いてくる。


観光地らしく、駅から町に向かう通りはファストフードや土産物屋さんが並んでいる。

お腹空いたのでテキトーにバーガー屋さんでハンバーガーを食べる。
15クーナ。
スロベニアからだけど、ユーゴスラビアに入ってからハンバーガーがものすごく美味くなってきたな。
肉汁がすごい!!美味しい!!



うまいなぁ、とハンバーガーを楽しんでる横で、俺が食べ終わるのを待っている婆さん。

こいつらなんでここにいるんだ?
立ち話でもしてるのか?


ハンバーガーを食べ終わって歩き始めると、見計らっていたかのように俺の前を歩く婆さん。

なんだよ、こいつ、まさかまだ諦めてねぇのか?と歩いていると、しばらくしてクルリと振り返った婆さん。


「ほら、そこがウチのホステルだよ。」


なんて高等技術を使いやがるんだ婆さん。
歩かせる手間が省けたってか?



無視して通り過ぎる。


その瞬間また違う婆さんがニヤニヤしながら近寄ってくる。



ああああああああ!!!?!

気が狂いそうだああああああああ!!!!!!
(海に叫ぶトロール)
photo:03






「やっすいよおお。気持ちいいよおおお………あ!!」



走って逃げた。重い荷物を引きずってダッシュ。
婆さんもさすがに走ってまでは追いかけてこない。

これが有名観光地の洗礼ってわけか。アジアとかインドとかエジプトとか行ったらこれの10倍はすごいんだろうなぁ。
もっと確実に一瞬で諦めてくれる方法を編み出さないとな。




さて町ですけど…………
photo:04






もう…………
photo:05








たまんないよ。
photo:06







これもんの
photo:07






これもんの
photo:08








これもん。
photo:09







アドリア海って聞いてなんとくイメージする、美しい海と白と赤の町並み。
それがそのまんまここにある。

紅の豚が飛んでそうな町だよ!!

紅の豚、ちゃんと見てないけど!!




いやー、アドリア海の町って言ったらまさにここのことだよ!!

なんつー、綺麗な町なんだよ。
photo:10




綺麗に整備された岸壁のハーバーには無数のカフェやバーが並び、パームツリーの間から真っ青な海が広がる。
photo:11




城壁に囲まれた旧市街の中は、リアル迷路。
細い路地がこれでもかってくらい入り組んでる。
photo:12



photo:15




これこれ、窓の外に洗濯物ーーーーー!!!!!
photo:14




これアドリア海っぽいよね。




旧市街の真ん中には、ギリシャの遺跡みたいな半分崩れた教会がある。
photo:16



もともとこの旧市街というのは、城壁に囲まれた巨大な王宮であり、西暦300年代のローマ帝国の皇帝さんが彼の隠居先として建てたもの。
写真を見ると、その荘厳さにローマ帝国の力を見ることができる。


現在でも城壁や宮殿がかなり良い状態で残っており、町全体が素晴らしい遺跡となっている。

photo:17


もうどこ見ても、ため息しかでない(´Д` )(´Д` )(´Д` )ハァー
観光客の姿も多い。
ここも世界遺産だよ!
でも路上パフォーマーの姿はない。独り占めってわけですか?






歩き回っていると、町の真ん中に古い門の残骸を見つけた。
ちょうど周りが囲まれ、まさに演奏をするためにあるような、おあつらえの空間。

上には屋根はなく、青空が空間を照らしている。

めっちゃいいじゃんここ?
photo:18



いいかな?と思いつつ、そこで路上開始。

音が反響して気持ちいい。
そして人通りもバッチリ。

ドンドンお金が入っていき、人だかりができる。

美しいアドリア海の町で、歌声を響かせていることがたまらなく嬉しい。
photo:19





「君はいいシンガーだ。私はそこでバーをやってるから夜7時に来てくれ。歌ってくれ。」


渋いおじさんが声をかけてくれた。
うおー、緊張のオファー。
でも今日の気分ならいけそうな気もする。

さらにさらに、


「素晴らしい!お腹空いてないかい?ご馳走するよ!!」


この町在住のイカしたミドルにピザ屋さんに連れて行ってもらった。
ピザを食べる時は必ずここに来るというお店。
天領うどん的存在!!
photo:20




アドリア海は日本の湾と違ってとても綺麗らしく、魚がとても美味しく、みんな釣りが好きらしい。
おじさんももちろんそうで、彼は自分の船を持ってるらしく、休みの日には友達と島に出かけて釣りを楽しむらしい。
アドリア海の島でクルージング&フィッシングなんて贅沢すぎるぜ。


そんなアドリア海の海の幸たっぷりのシーフードピザをいただく。




まぁ、同じ海だし、そんなたいして変わりはないよ。

俺なんて美々津っていう浜育ちだぜ?
なめんなよ?













はっ!!!
photo:22






あまりの美味さに危うくビリケンさんになるところだった。

とてつもなく美味しいですよね(´Д` )


暖かい太陽、輝く海、美しい港町、このシチュエーションもあいまって喜び10倍だ。
photo:23



まぁ、観光地値段ということもあって1枚1000円くらいするけどね。
クソ高い(´Д` )(´Д` )



「俺も戦争に行ったよ。でも誰も殺してはいない。セルビアはこの美しい町を手放したくなかったのさ。」


ユーゴスラビア解体へ向かう独立運動。
それを止めるために起きたユーゴスラビア紛争。
その真実はクロアチアの持つ観光資源が生み出す莫大な観光収入を手放したくないがためのマネーウォーだとおじさんは語ってくれた。





photo:24


さて、おじさんに案内してもらってスプリットの町を散策した後は、演奏のオファーをもらっていたバーへ。

ああああ、緊張するなぁ。
ノルウェーの悲劇はいまだ頭にこびりついたまま。

またあんなことになったらどうしよう。
誰も聞いてくれなかったらどうしよう。
怖い。


ガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガクガク(´Д` )



やってきたバーの名前は、

「ノーストレス」


な、なんて空気を読まない名前なんだ(´Д` )

ストレスたまりまくりなんですけど(´Д` )(´Д` )


photo:25





夜7時に始めようとマスターが言っていたんだけど、時間になってもお客さんはゼロ。

ま、まぁこのほうが俺としてはやりやすいです(´Д` )

そ、そうだ、ビールを飲みたいです。少しでもリラックスを………

1杯28クーナ。280円。
高っけ!!!



ガクガクガクガクガクガクガクガクガクガク(´Д` )


さすが観光地ですね…………
photo:26






さて、ビールを飲みながらテラスの横で歌う。

お客さんゼロからのスタートだったけど、歌につられて少しずつ人が寄ってきて、ちょいと飲んでくかみたいな感じで席が埋まっていく。

1時間もしたらテラスは満席に。


ここは中央広場なので周りにはいくつもカフェやバーがあるんだけど、お客さんが入ってるのはここノーストレスだけ。
サマーシーズンだったらどこも人が溢れかえるんだろうな。

とりあえず、仕事は出来たみたいだ。よかった。


photo:27


おかげでビール、そしてダルマチア地方の郷土料理にもありつけた。
しかも聴いてるお客さんたちが、曲が終わるたびにチップをくれる。

ホント、歌やっててよかったなぁ。
路上で歌うだけで酒と飯にありつけるなんて。
芸は身を助ける。




photo:28


3ステージ歌い、22時を過ぎると旧市街の中は人通りもなくなる。
マスターからお金を差し出されたけど、チップで充分稼いでいるので受け取らなかった。

そしてお店を後にした。
今日の上がりは350クーナと2ユーロ。
マスターありがとうございました。
photo:29









ハーバーのカフェ街は、音楽がガンガン響き渡り、たくさんの人で溢れていた。
地元の人、リゾートで来ている人、みんな、みんな、楽しそうだった。



そんな喧騒を背に、歩き続け、路地裏を抜け、山に入った。

港の突端にあるこの小高い山。
きっと頂上から素晴らしい景色が見られるはず。

そう、明日の朝のためだ。
贅沢な野宿をするために階段を登っていく。




真っ暗な山の中の階段。
白い息をつく。汗ばむ背中。荷物が重い。

静寂の向こうから、ハーバーの喧騒が遠くで聞こえる。

向こうの方では出会いに満ちた賑わい。
俺が向かうのは1人になれる山の上。



どこまでもどこまでも登っていく。
こんなに高かったっけ………
テントを張れるような芝生はいくらでもあるんだけど、どうせなら頂上まで、どうせなら頂上までと夢中で歩を進める。


頭の中に何もなくなる。
ただ登るということだけ。
向こうの木々の間から夜景が見える。


ふと思った。
美々津で育った俺がクロアチアのアドリア海に面した港町、その港町を見下ろす小高い山の階段でぜーはーぜーはー言っている。
真っ暗な夜の中で。
なんかおかしかった。




しばらくしたら暗闇の向こうから物音がした。

ピタリと立ち止まって息をひそめる。


……ザッ………ザッ……


嘘だろ、こんな夜中にこんな山の中で人がいるわけない。
なのに人の足音が森の向こうから聞こえる。

息を殺して存在を消した。
ヤバいホームレスだったらどうしよう。
やり過ごさないと。



しかし足音はやまない。
向こうもこちらの存在に気づいていて、自分のことをアピールしているのか。


いつまでもこのままではいられない。
意を決して歩を進める。
森の中の足音に神経を集中しながら。



息を切らしながら登り続け、しばらくすると古ぼけた駐車場に出た。
ここが頂上か。


そこからさらに階段がのびていた。
あの先に展望台でもあるのか。


階段に足をかける。
その時、何者かの足音が音量を上げた。
近い。かなり近い。
そうか、この上の展望台に誰かいるのか。

しかしここまで来たからには頂上まで行くぞ。
ハローと挨拶すればきっと会話に持ち込めるさ。



……ザッ………ザッ……


音はどんどん大きくなる。
覚悟を決めて階段を登った。


そして真っ暗な展望台に出た。





ああ、なんだ。
これだったのか。

そこには巨大なクロアチアの旗が風にはためいてバタバタと大きな音をたてていた。
photo:30








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子供の頃から見てる夢の中の町

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12月6日 木曜日
【クロアチア】
スプリット ~ ドブロブニク





チクショウ………
photo:02







ゆうべあんなに頑張って登ったのに………
photo:03







たいしたことねえ(´Д` )
photo:01







いや、綺麗だよ?!

でももっと遮るものひとつないすごい見晴らしを期待してたのに!!

まぁおかげで誰も来なくて静かに眠れたけどさ………


すごすごと山を降りると、中腹に展望台があった。


ここで充分(´Д` )(´Д` )
photo:04



photo:05











山を降りて、旧市街のほうに行かずに、住宅地のほうに行ってみた。

観光地となっているのは海に面した旧市街の部分だけ。
山手はごく普通のどこにでもある街だった。

それがとても胸に迫る。
photo:06



若いお母さんがベビーカーを押している。
工事車両が横を通る時、その親子に配慮してスピードを落とした。

俺は何を探しているのかな。



photo:10



photo:08



今日も旧市街の中で歌った。
優しい人たちの中で、俺も優しい人のふりをした。
みんな楽しそうだったから、俺も楽しんでるふりをした。
photo:07



俺は楽しんでるように見えるかな。
満足する人生ってなんだろうな。
少し早めに路上を切り上げた。
今日のあがりは200クーナ。
photo:09






さて、次の目的地は!!



クロアチアといったら!!!!




もうここしかないよね!!!!




クロアチア南端にあるヨーロッパを代表する超有名観光地!!!

ドブロブニク!!!!




いや、俺も知らなかったんだけどね。
この辺を旅してると、出会う人みんなが必ず行け、スーパーヤバいから!!マジチョベリグだから!!とオススメしてくるんだよ。

マジチョベリグなのか確かめるべく、バスターミナルへ。


ドブロブニクへ向かう道はアドリア海沿いをクネクネと走る海岸道路なので、きっと半端なく綺麗だろうから、ヒッチハイクで向かおうと思っていたんだけど、心配事が。

このドブロブニク。飛び地になってるのだ。
ボスニアヘルツェゴビナの国土がチョイと海岸に面しており、ドブロブニクをクロアチアと切り離している。

つまり一度ボスニアヘルツェゴビナに入らなければいけない。


ヒッチハイクじゃちょっと心配。

大人しくバスで行くことに。




やってきたバスターミナル。
暇そうにしてる切符売り場のおばさんにドブロブニク行きの値段を聞いた。
115クーナ。


高え!!!
くそー、観光客の人気ルートだから高め設定なのかな。



しょうがなくチケットを買うことに。
さっき路上で稼いだ小銭を数え、カウンターに積み上げていく。


すると売り場のおばさんが冷たく言った。


「あのねえ、私は仕事をしないといけないのよ!!バスの中で買って!!」


何怒ってんだ?このおばさん。


「いや、ほら、出来ましたよ。115クーナです。数えて下さい。」


チラリと小銭の山を見るだけで数える気ゼロのおばさん。手をプラプラ振ってる。
なんなんだよこいつー!!みたいな感じで隣のブースのおばさんに文句を言ってる。


「だからー!!私は仕事をしないといけないのよ!!早くどっか行って!!」


「いや、これがあなたの仕事でしょう。誰も並んでませんし、数えて下さいよ。」


ムカついたので食い下がるが、やっぱり取り合ってくれない。
仕事をしないといけないのよ!!とか言うくせに手に持った新聞を読んでやがる。


「同じお金じゃないですか?なんでチケット買えないんですか?」


「バスの運転手から買って。」



ダメだこりゃ。
さすが観光地。態度が半端なく悪い。
ザグレブのスーパーでは持ってるお金を広げたら、レジの人が数えてくれ、さらに小銭を紙幣に換金してあげようか?と向こうから言ってくれたのにな。

ああ、こんなことでイラついてたらやっていけないぞ。




怒りを抑えつつバスへ行き、優しいおじさん運転手さんからチケットを買った。
110クーナ。
あ?115クーナじゃないの?

あのババア、態度が悪いだけじゃなくてボッてやがったのか。

ムカムカ………



あー、こんな時はネドルコの神のような笑顔を思い出して………



ダメだ、胸毛しか浮かばない。




嘘。ちょっと落ち着いたよ。
そうだよ、笑顔だよ笑顔。キープスマイルだ。
胸毛ネタでどこまで引っ張れるかな。



最高に綺麗だったよ、スプリット。
海沿いの町ランキング1位です。
内陸はいまだチェスキークルムロフが不動の1位!!






バスは高速に乗り、クネクネの峠を越え、簡単なパスポートチェックをし、いくつもの海岸沿いの小さな町を通り過ぎ、5時間後の夜21時にドブロブニクに到着した。




人に聞きながら中心部に向かって歩く。夜風が気持ちいい。

途中にあったファストフード屋さんでハンバーガーを食べた。
20クーナ。うお、さすが超有名観光地。スプリットよりもさらに高くなりやがった。




腹ごしらえしてからさらに歩き続け、坂を登っていく。

1時間近く歩いたかな。
いきなりすっげえのが現れた。




うおー………
photo:11




そそり立つ高い壁が夜空に白く浮かび上がっている。


これが旧市街の城壁ってわけかい。
この中に古い町並みが広がってるのね。
photo:12






巨大な壁が海まで伸びており、城門を通らないと完全に中に入れないようになっている。
こりゃ威圧的だな。


バッグを引きずりながら門に飛びこんだ。





なんだこりゃー………
photo:13






夢の中か?
photo:14






そうだよ。
子供のころからこんな夢見てた。
不思議な、掴みどころのない、迷宮をさまよう夢。
あっちに行けばあの建物がある、あっちに行けばあの通りに出る。

知らない町なんだけど、昔から知ってるような気がする町を彷徨う夢。
みんなはそんな夢って見ないかな。
photo:15



怖いんだけど、うなされるほどでもなく、嫌なんだけど、どこか気持ちよい、そんな夢。


まさにその夢の中の光景だった。
photo:16




そして夢の中、裏路地のバーに入ってビールを飲み、橋の下の暗がりに潜り込んで眠った。
photo:17








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ドブロブニクで荒稼ぎ

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12月7日 金曜日
【クロアチア】 ドブロブニク




コツコツコツ



ガヤガヤガヤ



旧市街に入る城門の橋の下で目を覚ました。
photo:01


頭の上では人々が楽しそうに歩く音。
誰もその足の下で人が寝てるとは思わないだろうな。

歩く音が気になりあんまり眠れなかったけど、寝袋を出ると素晴らしい景色が広がっていた。
photo:02






ここはアドリア海を代表する古い町、ドブロブニク。

よーし、晴れ渡る空の下、探検開始!!!
photo:03












海に突き出るように巨大な城郭が形成されているこのドブロブニク。
photo:06



ぐるりと完璧なまでの城壁で囲まれており、その中に古い町が残っている。

城門をくぐって中に入って行くと、
photo:04





もう勘弁して(´Д` )(´Д` )
photo:05







あー
photo:07






あー
photo:08






いー
photo:09






ふー
photo:10






もー
photo:11






すげー
photo:12







一言で言うと、もう、です。
photo:13







もう!!!
photo:14





何これ!!!!
photo:15








真ん中を大きなメインストリートが通っています。
その両側に、子供が悪ふざけで書き過ぎてしまったあみだのような迷路が広がっています。
photo:16



迷路の中にはバーやカフェがひしめいています。



もう。
photo:17







旧市街は高低差が激しく、無数の急な階段が建物の間を伸びています。

ホテルに荷物を預けて身軽な状態で散策することをオススメします。

決してキャリーバッグを抱えながら回ってはいけません。
photo:18







もう!!!!
photo:19






とにかく、もう!!です。
photo:20






そして物価もこの旧市街の中だけ東京です。

おそらく見晴らしの良いであろう城壁の上にあがれるのですが、1000円です。


バーガーが30クーナします。


同じく有名観光地であったスプリットの倍です。



ビールに至っては500円します。

ゲロ高いです。

平均月給7万円の国のくせに!!!
自分のGDPわかってんのか!!

まぁこの観光収入がクロアチア紛争の一因でもあったんだよな。





そして店員の態度も基本悪いです。
さっさと決めやがれみたいな感じできます。


さ、さすが超有名観光地!!(´Д` )






まぁスーパー綺麗とは言っても、これといった見所はありません。
旧市街の中を歩き回ればOKです。

旧市街の外に結構高い岩山がそそり立っているですが、そこからの眺めはきっと素晴らしいでしょう。
明日元気があったら登ります。

ケーブルカーで一気に頂上まで行けるみたいですが、この調子だと信じられない値段が予想されるので超無視です。





photo:21


さて、メインストリートへ。
スプリットと同じくツルツルの石畳。
ツルツル具合が、毎年半端ない数の観光客がすり減らしてきたんだろうということを想像させます。




こんないい感じの通りなのに他に路上をやってる人はいません。

たぶんシーズン中には世界中からパフォーマーが訪れるんでしょうが、今なら独り占めです。
シーズン中はここを人が埋めつくすんだろなあ。






早速、路上開始。


おー、このシチュエーションたまんないな。
真っ白な町の中、歌うアジア人。
こりゃあ、絵になる。


そしてさすが東京並の物価。
入る金額がでかい!!
20クーナ札がバンバン入る。

アジア人観光客の姿も久しぶりに見た!!


あー!!日本人が話しかけてきたーーーーー!!!!!

日本語久しぶりいいいいいいいい!!!!!!!!


あ、あれ?


なんか日本語が下手になってる。


群馬からアドリア海をぐるりと旅していらっしゃる上品なご夫婦としばし歓談。

1曲歌うと、頑張ってねとお札を置いて去っていった。

足元を見ると、







5千円札。
photo:22









ごごごごごごごごごががごごごごかたなやまなはなやらペピパ(´Д` )(´Д` )(´Д` )






さすが日本人。
日出ずる国。


おじさんおばさん、大事にパスポート入れに保存しておきます!!



photo:24


その後も結婚式やってたカップルがギター貸してって言ってきて、新郎さんの歌う素敵すぎる愛の歌を聴いたりしながらの楽しすぎる路上。
photo:23



本日のあがり。
400クーナ
2ユーロ
5000円



ドブロブニク最高ー!!
観光地最高ー!!

わあ、住もうかな。綺麗だし、稼げるし。
嘘です。早く帰らないと彼女が待ってる。


スプリットにしてもここにしても、クロアチアのアドリア海沿いは夢のような場所だな。
いつか彼女と一緒に来たいな。




Wi-Fi欲しさにバーでゲロ高いビールを飲みながら、ブログの更新やらなんやら。
photo:26



金曜の夜のバーはたくさんの人たちで賑わっている。


ここは夢の中の町、ドブロブニク。
photo:25







夜中にバーを出ると雨が降っていた。
石畳が濡れて光っている。


急いでゆうべと同じ城門の橋の下へ。


逃げこんだはいいが、風が強くて中に雨が吹き込んでくる。
橋の上の水がバシャバシャと伝わって流れてくる。


寒い。
暗がりに身を潜めて、ひたすら雨が止むのを祈り続ける。

しかし、祈りも虚しく雨が流れてきて橋の下に水たまりができ始めた。

荷物を担いで他の場所を探して歩いた。



雨が激しさを増す。

その中を歩く影ひとつ。

風が強くてよろける。

雨が髪の毛を伝って首筋に流れる。

夢の中でもこんなひどいことがよく起こるよな。




びしょ濡れになりながら歩き続けていると、海からそそり立つ崖の上に小さな芝生を見つけた。

急いで階段を降りてテントを張った。

寒さに震えながらテントの中でキセルをふかした。


風でテントがたわむ。
俺の世界も歪む。
まるで坂を転がり落ちてるみたいだ。

怖い。

濡れた服を脱いで寝袋に潜りこんだ。





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来てはいけないところに来てしまった

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12月8日 土曜日
【クロアチア】 ドブロブニク
~ 【ボスニアヘルツェゴビナ】 サラエボ




テントがあああああああ



テントがあああああああああああ




まあ崩壊。

ウケる(´Д` )
photo:01






ウケてる場合じゃねえ!!

まだ中で寝てるのに、崩壊してテントが覆いかぶさってきた。




あわわわわわわ(´Д` )!!!!




慌ててジタバタともがく。

ちゃ、チャックどこだ?!!

いやあああああああああああああああ!!!!!
閉所恐怖症ーーーーー!!!!!!



なんとか潰れたテントから脱出し、ずぶ濡れの靴に足を突っ込む。




ぶばっ!!!!!




あまりの暴風で崖から落ちそうになってしまった。




photo:03


下では荒れ狂った海が逆巻いている。


こんなとこにテント張るなんて頭オカシインデスカ?(´Д` )(´Д` )



ていうかこれ何ですか?
テントですか?
photo:02





横殴りの雨に目を刺されながら、なんとかテントをたたもうと試みる。


うぎやあああああ!!!!!


ぶっ飛んでいくううううううう!!!!!!!



ああああああ、竿が抜けないよーー!!!!
竿がベッキベキに折れまくって、布突き破りまくり、花山薫並みの解放骨折ですよね。


よかったぜ、間に合って、まだ始まったばかりというところか。



いや、もう終わりです(´Д` )(´Д` )




あああいいいい、竿が、竿が抜けないよー、竿がグシャグシャで抜けないよーあばばばばばばばばばばは(´Д` )(´Д` )(´Д` )(´Д` )

容赦無く雨は叩きつけますよね。


なにこれ?キモい。




ぶばっ!!!




風でまくれあがったテントを頭からかぶって、泥まみれ。






おわかりですね。

山には登りません。

見晴らしが、とか言ってる場合じゃないです。

土曜日の観光地は稼げる、なんて言ってる場合じゃないです。



もう移動します。
何が夢の中の町だ!!ウンコ!!





というわけで現在、バスターミナルの待合室で濡れた荷物を広げまくって迷惑がられながらこの日記を書いています。
photo:04




テントの竿の修理もしました。
photo:06



アフリカのためにスロベニアで買った予備の竿が、早くも後1本しかないです。

どうしてくれるんですか?

ついでに言わせてもらうとハンガリーで買った冬用ブーツの中がすでに破れています。

チャイナクオリティ。


ついでに言わせてもらうと!!唇がひび割れまくって笑う時に痛くて口を開けられずウフフフフーと気持ち悪いことになってます。


キモい(´Д` )




笑いたくても笑えない僕の次の目的地はサラエボです。

バス停で運転手さんに聞きました。


「あの、サラエボに行きたいんですけど。」





サラエボに行きたいんですけど

ウケる(´Д` )(´Д` )


行けよって感じだよね!!

サラエボだって(´Д` )




ここドブロブニクから隣国、ボスニアヘルツェゴビナの首都、サラエボまでは1日1本バスが出てるみたい。

15時15分発。

所用時間は6時間くらい。
値段は160クーナ。2000円ちょい。



ボスニアヘルツェゴビナってどんな国なんだろ。
とりあえず名前からして治安が良さそうじゃないよな。
Wi-Fiとかあるのかな。



ボスニアヘルツェゴビナのミニ情報!!


★首都……サラエボ
★人口……370万人
★言語……ボスニア語、セルビア語、クロアチア語
★宗教……カトリック、正教会、イスラム教、ユダヤ教
★通貨……マルク
★レート……1ユーロ = 1.9マルク
★独立……1992年 ユーゴスラビアから
★世界遺産……文化2件


紀元前にローマ帝国の支配を受け、その後中世はオスマントルコ帝国の領地となる。
昔からカトリックと正教会の争いが続いていたので、人々はイスラム教徒に改宗。
他の国に比べてオスマントルコの力の入れ方が強くて、現在も国内にトルコ風の建物がたくさん残っている。

その後はオーストリアの支配を受け、もともと別の地域だったボスニアとヘルツェゴビナが併合される。

第二次世界大戦時はクロアチアの領地となり、ユーゴスラビアの権利問題でもめていたセルビアとひたすら殺し合い。

戦後はユーゴスラビアに参加して社会主義国。
長いこと落ち着いていたけど、1990年に共産主義が終わりをつげると独立の機運が高まる。

ボスニアヘルツェゴビナには、イスラム教徒のボスニア人、正教会のセルビア人、カトリック教のクロアチア人がそれぞれ住んでいたんだけど、ボスニア人は独立を望む。しかしセルビア人はいやいや、ユーゴスラビアに残れよと言う。クロアチアはボスニアごときが独立なんて生意気!!と独立を反対する。


ボスニア国内にいたセルビア人たちは彼らで共同体を作り独立国を樹立。さらにクロアチア人たちも同じく独立国を作る。


小さな国内に3つの国が誕生。
そして3者で殺し合い。
ボスニアヘルツェゴビナ紛争。

もうわけわからん(´Д` )




1994年にアメリカがやってきて、仲良くしなよおおお、とボスニアとクロアチアを仲直りさせる。

しかしそれはボスニアとクロアチアの間でだけ。
残されたセルビア。
手を組んだボスニアとクロアチアによりボコボコ。
さすがアメリカ。勝者と敗者を作らないといけないんだな。

そんでやっと1995年に国連の調停で紛争終了って流れか。


細かい紛争の理由、政治的なやり取り、国民の感情ってのは地元の人に聞いてみないとわからないな。
どこまで理解できるかわからないけど、チャンスがあれば聞いてみよう。





photo:05


さて、そんなボスニアヘルツェゴビナ行きのバスは15時の予定よりも1時間遅れでやってきた。

運転手さんからチケットを買おうとしたら、ボスニアヘルツェゴビナのマルクは持ってるか?と聞かれる。

いや、クロアチアクーナしか持ってませんと言うとチケット売り場で買ってきて、と言う。

大丈夫、ちゃんと待っててあげるからって優しいおじさん運転手。



チケット売り場へ行きおばさんにお金を渡す。


バスを待ってる間、時間があったのでバス代の161クーナに荷物代の8クーナもキッチリ数えてポケットに入れておいた。俺ってキッチリしてる!!
今回はちゃんと小銭の消化や食糧の買い出しも済ましている。
完璧。
しかし、



「10クーナ足りないわよ。」


ほざくおばさん。

何言ってんだよ。何回も数えたし、最後のチェックもしてからあんたに渡したんだぞ。


「え?そんなことないですよ。もう一度数え………」


「早く!!バス出ちゃうわよ!!10クーナ!!」


「いやだからちゃんと数え………」


「あー!!もう!!10クーナ!!



キレながら紙に10KNと書きなぐるおばさん。
俺がそんな英語も理解できない猿と思ってる。
いや、これがやつらの手なのか。
スプリットの切符売り場のおばさんにしてもそうだったけど、ちょっとふっかけて小遣いを稼いでやがるんだな。

男はたいがい優しい。
ぶっきらぼうでもまだ許せる。
おばさんや若い姉ちゃんの態度の悪さったらねえ。


あー、もう、この町最後の会話になる場所なのに、相手がこいつらじゃ最後に嫌な思いをして町を離れなきゃいけない。

バスに戻り、キャリーバッグを開け、中から10クーナを取り出して切符売り場に戻り、キレながら窓口に放り込んだ。

はぁ、なんでこいつらこんなに上から見てくるんだろう。
もうこんなん続くとアジア人なめてるとしか思えないよ。


おばさん、最後に汚い思いをありがとう。






バスは海岸沿いを走り、暗くなったころに国境に着き、パスポートコントロール。

ドキドキしてたけど、お巡りさんはパスポートをチラリを見ただけで質問もなし、スタンプもなし、一瞬で終了。
photo:07



クロアチア、バイバイ!!!
ジャンキーとホームレスとアドリア海の美しい町!!!

フアラ、フアラ








そしてボスニアヘルツェゴビナに入国。


うわー、ボスニアヘルツェゴビナだって。


ボスニアヘルツェゴビナボスニアヘルツェゴビナボスニアヘルツェゴビナボスニアヘルツェゴビナ。






しばらくすると雪がチラホラ見えてきました。
photo:08




あー、そうか、結構寒い国なんだなぁ。

こりゃあ、なかなか厳しそうだなぁ。
まあなんとかなるだろ。

そう、軽く考えていた…………




バスが首都のサラエボに到着しました。


















photo:09





もう、この光景を見たときの僕の心情は漢字2文字だけです。



そう、胸毛、です。


冗談です。





どうやら来てはいけないところに来てしまったようです。

信じられないほど寒いです。
今までも寒かったけど、レベルが違います。
カップヌードルとズンドバーの塩ラーメンくらいレベルが違います。

あ、漢字2文字でしたね。


絶望(´Д` )




あまりの光景に思考がストップしますよね。

え?死ぬの?
バカなの?
photo:10









雪の中、放心していると、兄さんが話しかけてきた。


「どうしたの?助けがいる?」


次の国への行き方をたずねた。
とにかく雪から逃げることしか頭になかったので、もうボスニアヘルツェゴビナは滞在数時間で終了ということで(^-^)/

いいよね(^-^)/



親切な兄さん。
バスターミナルの人に聞いてくれ、とりあえずの情報は手に入った。
photo:11




はい、もう今夜はバスはなしです。


この雪の中で野宿決定。




あ、その時、あることを思い出した。
ポケットの中のチラシを取りだす。


さっきまでいたドブロブニクのバス待合室でホステルの客引きの爺さんが、サラエボ行くなら私の友達のところに行きなよとチラシをくれていたのだ。


はいはい、行きませんよと思いながらも一応ポケットに入れていた。


「野宿なんて出来ないよ!!今夜は-10℃だよ!!明日には-16℃になるんだ。この宿に泊まらないといけないよ!!」


-16℃(´Д` )
キモい!!


「乗せてってあげるから、おとなしく宿に泊まりな。」



兄さんの車に乗っけてもらい、町に向かった。


「ボスニアヘルツェゴビナでは稼げないよ。路上では。貧しい国だからね。戦争の前はよかったんだよ。80年代はとても活気のある街だったんだ。でも戦争の後は衰退するばかりさ。」


うわ、意外だな。
戦争が終わって伸びるってのが当たり前だと思っていたのに、ここではそうじゃないんだ。
色んな問題が残ったままなんだろうな。






車を降り兄さんを見送る。
ここはサラエボの中心地。土曜日の夜なのでかなりの酔客が雪の中を歩いている。
賑やかなバーが白い雪を染めている。
へー、活気あるじゃん。
え?旭川?
photo:12



photo:15






えー、さて、ホステルはどこかなー。
とキョロキョロしているとタクシーのおっさんが話しかけてきた。


タクシー乗るかい?乗るね?荷物これ?ギターは後部座席にね、



う、うぜ!!何も言ってねぇのに話を進めるなオラぁ!!!


ホステルの場所をたずねた。
どうせこの辺りにあるはずだから、運ちゃんも乗れとは言わないだろうと計算して聞いてみた。


「あー?………あ、そこだよ。その角を左に入ったとこ。」


「ありがとうございます。」


「うん、2マルク。」


は?何言ってるの?


「情報料だよ。2マルクくれ。」


そう言いながら親指と人差し指をスリスリして要求してくる。


こ、こ、これが貧しい国と言うわけですか(´Д` )
道をたずねただけで100円ですか(´Д` )


「お金持ってません。」


「はぁ!!なんだよそれ!!人に道を聞いといて!!」


人に道を聞いといてって(´Д` )
なにその言い分(´Д` )ウケる

諦めてどっか行ったオッさん。
まぁホステルの場所聞いといてお金ありませんってのもおかしな話だけどな。




ホステルを見つけた。
しかし、なんか足が向かない。
んー、こんな程度でホステルに逃げるのか?今までも寒かった中、やってきたじゃねえか。きっとなんとなるさ。

そう思いはじめ、ホステルに背を向けた。
別にそんなに高くはない。
チラシには12ユーロで朝めし付きと書いてある。
とても安いと思うし、ユーロが使えるなら滞在できる。

でも金の問題ではなく、こんなヨーロッパごときでホステルなんてなんとなく甘えてるようで気が向かなかっただけ。





ボサボサと雪が降る中、寝床を探して歩く。
荷物も体も真っ白になっていく。
キャリーバッグが雪を引きずり、山を作ってしまいまともに歩けない。
鼻が痛い。目がしばしばする。
photo:13



なんとかなるさ。







歩いていると、向こうの方でなんか数人の人たちが車を押しているのが見えた。

ああ、この雪にハマったのかな、と近づいて行って一緒に押してあげた。
雪で溝が隠れていて、そこにタイヤがはまっていた。

3人でおもいっきり押しまくり、なんとか溝から脱出できた。
photo:14



「いやー!!助かったよありがとう!!」


若者たちに感謝されながら、ウエルカムと荷物を担いで歩き出す。


「ちょ、ちょっと!!どこに行くの?ホテルはあるの?!」


「ないよ、野宿するんだ。いつものことだから大丈夫だよ。」


「オオウ!!クレイジー!!あなたはクレイジーだ!!ちょっと待ってて!!」


そう言って友達に電話してる彼ら。俺の寝床を探してくれてる。おいおい、車を押すなんてちょっとした親切心だったのに、すごい展開だな。


「ゴメン!!友達が電話出ないよ!!でも外で寝たらダメ!!絶対!!安いホステル知ってるからそこに行こう!!!」


彼らの車に乗せてもらい、また街の中の飲み屋街にあるホステルへ。
さっきのホステルの目の前に、もうひとつ別のホステルがあった。

お値段10ユーロ。
朝めし付き。

もういいや。ここに泊まるか。
意地張っても仕方ないな。




そしてホステルに荷物を置いて、彼らと一緒にバーで飲んだくれたっていうボスニアヘルツェゴビナ初日の夜!!

photo:16



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サラエボはマイナス16℃だってキモい

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12月9日 日曜日
【ボスニアヘルツェゴビナ】サラエボ





photo:02


ホステルの快適さが異常すぎるううううううううううううりりりりりりりりりイイイイイイイイイイ!!!!!!!!!



ホステルを発明した人尊敬するッ!!




シャワーを浴びれるんだよ!?

外-10℃なのに暖かいんだよ!?

上等なWi-Fiが飛んでるからネットし放題なんだよ!!!?

充電し放題なんだよ??!!

屋根と壁のあるところでベッドで眠れるんだよ!!??

起きたら朝ごはんがあるんだよ!!??

荷物置いて身軽で町の散策ができるんだよ!!!!????

金払ってるから気を使うわなくていいんだよ?!!?




シンジラレナイ!!!(´Д` )(´Д` )

もうシンジラレナイよ!!!

橋の下や墓場で眠るなんてシンジラレナイ!!!


「橋の下や墓場のベンチで眠るような人生を送るように育てた覚えはない」
byお母さん




お母さん、世の中にはホステルという素晴らしいものがあります。
これだけのメリットを10ユーロで手に入れられるんです。

朝昼ご飯がいつも3ユーロくらい。
Wi-Fiを手に入れるためにマクドナルドでコーヒーを飲めば1ユーロ。
巨大な荷物を駅のコインロッカーなりに預ければ3ユーロはする。

つまり3ユーロでシャワーと暖かいベッドが手にはいるというわけです。
マックを探す手間もその他諸々の手間も省けることを考えれば、もう勃起レベルです。



なので今夜も泊まることにしました。
明日の夜に面白いものがあるんだと、ゆうべの若者たちが言ってたので明日まで居ようかなと思います。






さて、荷物を置いてサラエボ観光!!

いやあああああああああ!!!!!!
身軽ううううううう!!!!!!

この雪の中でキャリーバッグを引くなんて考えられない!!
photo:01






ていうかすごいです。雪が。
もう、あれですよ。ベチャ雪じゃないですよ?パウダースノーです。
最高気温-8℃、最低気温-16℃。
photo:03




なにこれ?
富良野?



でも富良野とは完全に違うところがあります。
それはここがボスニアヘルツェゴビナだということです。
photo:04



photo:20




ボスニアヘルツェゴビナには大きく分けて4つの宗教があります。
それにともなって4種類の人種がいます。

ボスニア人がイスラム教、
クロアチア人がカトリック、
セルビア人が正教会、
ユダヤ人がユダヤ教、

をそれぞれ信仰しており、このサラエボの街の中にはそれぞれの信仰の場があります。

教会、ムスク、シナゴーグってやつ。



街を歩くとその入り混じり方がすごいです。
こっちは教会、こっちは寺院、あっちにもそっちにも、ハンガリーのエゲルで見たミナレットがズドンズドン立っています。
photo:05



photo:21




人々も様々です。
ヨーロッパらしい白人、アラブ系、ムスリムの女の人は頭にスカーフを巻いています。


この入り混じり方。
日本人からしたら異様に見えるけど、宗教の自由が当たり前のことだとしたら、これほど自然な土地もないと思います。

悲しいことにいつも争いが耐えないけど。
photo:12






ヨーロッパ、ロシア、アジア、その文化の交差点がこのサラエボなんだな。

photo:06


その芳醇な文化が香る町は、とても味わい深い趣きがあり、中心部にはたくさんのお店がひしめき、町にはこれまでの有名観光地を軽く凌ぐほどの観光客の姿があります。
photo:07



日曜日とうこともあり、多くのお店が閉まっているけど、明日になれば普段の賑やかな町を見ることができるだろうな。
photo:08



人口は35万人てとこか。
宮崎市より小さい。







さて、そんなサラエボの町。
観光客が必ず訪れる有名観光客をいくつか回った。


まずはこの橋。
photo:09



名前をラテン橋。
かつてはプリンツィプ橋と呼ばれていた。
なんてことない橋だけど、世界的にとても重要な場所。

1914年にボスニアヘルツェゴビナ視察を行っていたオーストリアの皇太子夫妻がこの橋のたもとで暗殺される。
銃撃したのはセルビア人男性のプリンツィプ。
セルビア人は、オーストリアがボスニアヘルツェゴビナを併合したことに不満を持っていたのだ。

これにより、オーストリアはセルビアに宣戦布告。

おいおい、俺たちはセルビアの味方だぜとやってきたのがロシア。

やっちゃえやっちゃえ、力貸すぜ!とオーストリアと同盟を結んでいたドイツも参戦。

ていうか気に入らないんだよ!とドイツはフランス、イギリスにも宣戦布告。

オスマン帝国もやっちみろかい!と参戦。

イギリスと同盟を結んでいた日本も参戦。

第一次世界大戦ですね。

そのきっかけとなった重要な場所が、この小さな街の真ん中にあります。
とても興味深いです。




それからスナイパー通りへ。
きれいな見晴らしのいい通り。
photo:10


しかしわずか20年前にはユーゴスラビア紛争中、セルビア人によるサラエボ包囲で、この通りを歩いていた人はみんな狙撃の対象になったそう。
怖いね。歩いてたらいきなり死ぬなんて嫌すぎる!!




そして市内にある建物の壁には、たくさんの弾痕や、砲撃の傷がついています。
photo:11




リアルすぎる。

廃墟も多い。
復興が止まってる感じ。
photo:13






今日は発見できなかったけど、サラエボ市内の地面には「赤いバラ」と呼ばれる、砲撃で開いた穴を赤い樹脂かなんかで埋めた傷跡があるらしい。
白い雪がバラを隠してる。



今も完全なる独立といえる状況ではなく、欧州連合の特殊部隊が治安維持のために展開しているとかよくわかりません。


政治には未だ民族意識があるようでゴタゴタしてるらしく、必要な時にはアメリカを中心とした外国の代表が政治に干渉する権利を発動できるという合意もなされている。
photo:14



ていうか失業率、どんだけか知ってる?
50%だって。
そんなんで国がやっていけるのか?





さて、そんなサラエボ。

メインストリートに戻ると、たくさんの観光客の姿。
そして路上にはたくさんの物乞いジープスの姿。
今までの裕福な国のジープスじゃない。
マジでかなり気合いの入ったジープスの中でも底辺クラスのジープスだ。

この雪の上を裸足で歩いてる婆さんが俺を見つめて手を差し出してくる。

地べたに座りジプシー音楽の物悲しいメロディを歌う子供の前を幸せそうな家族が通り過ぎる。

みんな俺に手を差し出してくる。
photo:15






俺も負けてらんねーな。これしきの寒さでへこたれてたまるか。

宿に戻ってギターを取り、小雪が舞う路上で演奏開始。
photo:16




ゆ、ゆ、ゆ!!指がひきちぎれれれれらりる!?!


根性おおおお!!!!!!





鼻水すすりながら歌っていると、信じられないくらいお金が入っていく。
なになに?!
ボスニアヘルツェゴビナ、稼げるじゃんよ?
逆に怖いけど。


おかげでジープスたちが群がってくる。
片足のない女の子、
産まれたばかりの赤ちゃんを抱えて食べさせるご飯がない、と言ってくるお母さん、
さっきの歌ってた子供も。

ワラワラと寄ってくるが、無視して歌い続ける。

視線が怖い(´Д` )
危険な臭いがプンプンしやがる。







しかし荒稼ぎもわずか1時間で終了。

また警察だよ………

なんか怖いよ、ボスニアヘルツェゴビナの警察………


片づけなさい、と言って怖い婦警さんは向こうに歩いて行った。

残念がりながらギターを置こうとすると、目の前で手袋を売っていたおばちゃんやおじちゃんが、大丈夫、大~丈夫!!あんなん無視してればいいの!!さぁ、歌って歌って!!と言ってくるので、ああ、そんなもんなんだ、ともう一度ギターを構えて歌う。

するとさっきの婦警さんが怒りながらすぐに戻ってきた。


「やめろって言っただろうがこの包茎ヤロウ?」


めちゃ怒られる。
あ、あの人たちが大丈夫って言ったから………とおじちゃんおばちゃんのほうを見ると超知らないフリしてやがる(´Д` )


諦めて荷物を片づけてホステルに戻った。





他のバッグパッカーたちに、いくらになった?!と聞かれながらあがりを数えてみると、全部で87マルクあった。


1時間で45ユーロ????!!!!!

なによ、かなり稼げる街じゃん、サラエボ!!


あああ、警察に止められたの痛いなぁ。
もう歌えないかなぁ。
次の国までの切符代まで稼ぎたいんだけどなぁ。

ていうかあの婦警さん、ジープスには注意しないんだよ。むしろ仲良くお喋りしてたんだよな。
なんなんだろ、あれ。
よそ者が荒稼ぎをするのは良くないことなのかな。




photo:17


夜になってご飯を食べに出かけた。ボスニアヘルツェゴビナの物価はどんなもんかな。

まずはスーパーマーケットでビールを買う。
だいたい1.1マルク。60円くらい。
バーでは1杯2マルク。100円だ。


食事だけど、観光客が集まる中心部はだいたい1食12マルクくらい。600円。
ファストフード店で8マルク。400円。

観光ストリートを抜けて地元も人たちのエリアに行くと、安いピザ屋を見つけた。


このマルゲリータがなんと3マルク。
150円!!
ピザがまるまる1枚で150円!!
photo:22



どうやらボスニアヘルツェゴビナの物価は安いということらしい。



お腹いっぱいになって宿に戻っていると、どこからともなく不思議なうめき声が聞こえた。

ていうか町中に鳴り渡っている。

なんだこれ?


よく聞くと、このうめき声というか不思議な旋律の歌は、イスラムのモスクから流れているようだった。


時間を告げるサイレン、教会やお寺でいうとこの鐘の役割が、イスラムでは男性の歌なのだ!!



あえ~う~あお~~おああああ~~ええええいいいい~~~



こんな呪文が町中のモスクから流れている。
異様すぎる(´Д` )




photo:18


始めてのイスラム教地域。
変化がでかすぎて戸惑ってます。
これが世界なんだなぁって改めて驚いてます。

そうだよ、世界には色んな宗教があるんだ。
仏教とキリスト教だけじゃないんだよな。
そして宗教が変わると、こんなにも人々の生活スタイルが変わるんだということを思い知らされる。

初めて世界一周という旅の持つ本当の魅力を知った気がするよ。



世界にはこんなに色んな人々が暮らしているんだ。

それを知らないまま死ぬのか?
俺には出来ん。

でも知ったところで何かあるのか?って言ったらそういうこともない。
履歴書に書けるようなことじゃないし、大金もらえるわけでもない。

人生の貴重な時間を無駄に使ってる、と真面目に一生懸命働いてる人たちは言うだろうな。



それでもやっぱり思う。
旅に出てよかった。
こんな笑顔に出会えるんだもん。
photo:19









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