世界の近代史を勉強しましょう

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7月11日 水曜日

よっしゃー!!
バッチリ寝た!!
朝食もしこたま食べたし、コーヒーの小袋もしこたまくすねた!!
いざモスクワ攻略!!




つっても地図も何も持ってないからどこに何があるのかさっぱりわからない(´Д` )

クレムリンってやつが有名らしいので、バス停とかにある簡単な地図を頼りにまずは地下鉄で中心部へむかう。

んー、なかなかの満員電車。

photo:01




やっぱりモスクワは都会だなー。
みんなオシャレさん。
ミラノコレクションとかのファッションショーに出てきそうな奇抜な格好をした人が普通に歩いてる。
おっぱいシースルーみたいな人もいる。
怖い(´Д` )


そして汗だくで歩き続けて、

クレムリン到着!

もうすごい!!
まず土産物屋の数がすごい!!
マトリョーシカの大群に襲われる夢を見てしまいそうなほどのマトリョーシカ。
ボリまくってるんだろなぁ。


ホームページの映像に一部始終をあげてますのでそちらもどうぞ。

そして広場に入ると………
photo:02



うわー……
世界一周最初の観光地がここ。
目ん玉飛びでる。
広場の向こうに見えるアラビアンナイト的な教会。周りには巨大で豪華絢爛な建物。
いたるところにキリストの彫刻や絵。
ロシア正教ってやつか?

すごすぎる。

そしてこの広大な広場に世界中から集まった観光客。
みんな楽しそうに写真を撮ってる。

日本からこんなに離れてたって、どこにだって文化があるんだよな。
そして広いくくりで見れば、人間の作る文化なんて人種が違ったって同じようなものなんだ。

そんなこと思いながら広場に座って行き交う人たちを見ていた。

photo:03




今回の旅は別に観光にはそんなに興味ないから、大きな名所だけおさえとけばいい。
教会も中に入れたようだか250ルーブルもするのでパス。
荷物を担ぎ上げて駅に向かう。


遠い……
荷物が重い……
バッグパックが肩に食い込むよー!!
ギターを持つ手がちぎれそうだよー!!

くったくたになりながら歩き続け、途中、日本大使館に寄ってフィンランドやEU圏での情報をもらう。
これでしばらく心配なく進めるぞ。
金のことを除いて(´Д` )



やっとこやっとこ、レニングラードの駅前に到着。
この一帯はたくさんの駅が密集している賑やかな地域なので、まぁいかがわしい露店の多いこと。
なんか変なぬいぐるみとか、しょうもないキーホルダーみたいなんとかを汚い格好した人が売っている。


あー、どうしようかなー……
歌おうかなー……
でも怖いしなー……
やめようかなー……
いやでも歌わんとなー……

いつものごとくビビり虫が動き出す。
でもやっぱりやんなきゃ、と小さなお店の並ぶ地下道で路上開始。


てか本当モスクワありがとう。
面白いようにみんなお金入れてくれるんですけど。
嬉しくてノリノリで歌いまくる。

お巡りさんに止められるまでの3時間で、

1500ルーブル。

4000円くらい。

こっちの建設作業員の日給分くらい。

確実な手応えを感じる。
この調子でいければいいんだがなぁ。


片づけようとしてるとこに1人のおじさんが話しかけてきた。少し英語できるみたい。
ウズベキスタン人らしく、ちょっと待っとけとビールを大量に買ってきてくれてその場でチョークヌーツァ!!(乾杯)
女のお尻を見てヒョウ!と喜ぶなかなかのダメ男ぶり。



そのおじさんの名前を……




イーガルという………

photo:04


フミ!ヒョウ!!


ことの次第は前回の日記に。



結局イーガルは2時間帰ってこず、ずっと待ち続けている俺を見ていたお巡りさんが声をかけてくれ、イーガルのバッグを探知機で検査し、拾得物扱いにしとくから列車乗りなと俺を行かせてくれた。


イーガル、だいぶ酔っ払いだったからな。わかわからんなって帰ったんだろな。
パスポートも入ってたしなぁ。
ちゃんと届きますように。



後ろ髪をひかれながらも、ロシア最後の街、サンクトペテルブルクに向かう列車に乗車。

2等客室で相部屋になったのはモロッコ人の初老の夫婦と、屈強なロシア兵士。

みんなフレンドリーでとても会話が弾む。

熊みたいなロシア兵士のおじさんは、数年前まで実際にグルジアに戦争に行ってたみたいで、たくさんの悲惨な戦いをしてきたらしい。
戦争に行ってた人が横にいる。
なんだかちょっと落ち着かない。
たくさんの人が死に、子供や女も容赦なく撃ち殺していたらしい。
おじさんも殺したんですか?とは聞けなかった。
とてもじゃないけど聞けなかった。

兵士さんとモロッコ人のおじさんはたくさんのことを知っている。アフリカやEU、中東の情勢から、各国の歴史についての見解で熱いトークを繰り広げている。


あー……日本人、世界のことなんも知らねぇ………
アジア人として恥ずかしかった。

同じ人間なんだよな。
俺が生きている場所は日本ではなく地球なんだ。
何が起きているかもっと興味を持つべきだよな。


ロシア兵士さんが言っていた。

フミ、新聞に書いてあることを信じてはいけない。
本当のことは書いていない。
でもアルジャジーラはフィフティフィフティくらいかな。


ってさ。

神が望むならば

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7月12日 木曜日

モロッコ人のおじさんはとても上品だ。
タバコもお酒もやらず、キレイな服に着替えて、顔を洗う。テーブルの上や自分のスペースを整頓し、所作の中に厳しく自分を律しているところが見える。

彼はムスリム。
イスラム教徒。

彼は言う。

世の中たくさんの宗教がある。
仏教もキリストもヒンドゥーも、どれも良いもので、素晴らしいものだ。
神は一つ。ムスリムはすべての宗教を愛するし、すべての人間を愛する。
ムスリムに敵はいないんだよ。


イスラム教のことなんて全然知らないけど、彼のように美しく自分を律することのできる人たちの守る教えって、きっと素晴らしいんだろうなって思った。


モロッコおじさん
「フミ、インシャラー。」

文武
「あ!インシャラー!!知ってる!!」

モロッコおじさん
「知ってんのかい?If God want. 明日死ぬかもしれない、明日も生きられるかもしれない、ご飯が食べられる、無事に帰れる、全ては神が望むこと。神が望むのならばどんなことも受け入れましょう。」

インシュアラー。
有名な言葉!
本物を聞いちゃったー!!
優しくほほ笑むおじさん。


そこに列車の乗務員がモーニングコーヒーの料金を払ってくださいとやってきた。

モロッコおじさん
「あぁぁぁぁぁん?!!これサービスじゃねぇのかよ!200ルーブル!?そんなこと一言も聞いてねーぞ?は?英語がわからない?!ロシアは革命してもうソビエトじゃないんだから変わっていかなければうんたらかんたら!!」


おじさん、

インシュアラー。




そしてついにロシア最後の街、サンクトペテルブルクに降りた。

よっしゃ今日も気合いで歩くぞー!!


って、いきなり道を間違えて8kmくらい無駄に歩く。

1人でクソがって50回くらい言う。



肩が壊死しそうになりながら歩き続け、エカテリーナ二世像、血の上の教会、宮殿広場、聖イサク寺院、ペトロパヴロフスク要塞と見て回る。

photo:01



photo:02



photo:03



サンクトペテルブルク。

こんなに美しい街がこの世にあるのか。
こんな美しい場所に人が住めるのか。

今もホテルの窓から、運河沿いに立ち並ぶ街を見ている。

見知らぬ人生に自分を重ねる。
その擬似体験こそが旅の喜びであり、苦しみだ。


あぁ、ペテルブルク。

ここに来ることができたことも、
またいつかここに来れるかどうかも、

神が望むならば、だ。

インシュアラー。

photo:04





ヘルシンキです

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駅で時間潰そうかと思ったけど、かなり怖そうな若者たちばかりなので避難します。

孤独です。
photo:01

ロシアバイバイ

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7月13日 金曜日

えーっと、うどんが食べたいなー




あ、ここサンクトペテルブルクだった。

うどんが食べられないという衝撃の事実に改めて驚く。

あー、あと一年以上うどん食べらんないんだよな。
焼肉食べたい。



小雨の中、歩き始めた。
駅に向かう途中、タバコを10箱買った。
300ルーブル。
750円くらい。
安い。
北欧はタバコ高いらしいからな。



雨の中、列車が動く。
これからフィンランドに入る。
ロシアではホテルと列車のチケットを買っていたので時間通りに動けば先に進めていたけど、これからはもう何もない。
宿も、行くあても、もちろん友達も。
金も、情報も、なんにもない。
ヘルシンキに着いたらすぐに路上をやって、友達を作り、そこから広げていく。
そんなアバウトなプラン。
でもロシアでの感じでいけるのならば、結構なんとかなりそうな気もする。

毎日が綱渡り。日本一周なんて比べ物にならないほどの綱渡り。
不安で押しつぶされそうだ。


そんなことを考えていると、車両の中を屈強な男性が歩いてきた。パスポートのチェックだ。
ここからフィンランドになるんだな。

ドキドキしながら俺の番になりパスポートを渡す。

目的は何だ?
どこに泊まるんだ?
金はあるのか?

突っ込まないでくれ。
ハラハラが止まらない(´Д` )

ルーペでパスポートを細かく調べている巨人。
腰には手錠と警棒とピストル。
多分、偽造じゃないと……思います……



………



巨人
「Have a good trip」

何事もなくスタンプが捺され、パスポートが戻ってきた。

そしてフィンランドの首都、ヘルシンキに到着。

列車を降りて駅舎に入る。
そこでは人々が自由に歩いている。

あれ?
入国審査は?
荷物のモニターチェックとかは?
出入国カードの記入は?

あれ?いいの?ってな具合でそこはもうEUだった。

さよならロシア!!
はじめましてヨーロッパ!!


よーし、歌うぞー!!
ってその前にまずは換金だな。
バンク的な窓口で、ルーブルをユーロに換金する。
しかし!なんと!てかやっぱりかぁー。
硬貨の換金が出来ない!
紙幣しか受け付けてないのだ。

できるってな情報聞いてたんだけどなぁ。
コインが200ルーブルくらいあるよー。もったいない!もうロシアに行くつもりもないので、この時点でルーブルはただの鉄くれに。
タバコ結構買えてたなぁ。

仕方なく紙幣を換金し、手に入ったのは24ユーロ。
1ユーロが120円くらいになるのかな。

やっとルーブルの数え方にも慣れてきたところだったのに、もう違うお金に変わってしまった。
まぁしばらくはユーロでやっていくことになるだろう。


よし!歌うぞ!!
ってその前にちょっと街の散策。
さすがに都会!!
そしてロシアのようにゴミゴミしてないし、建物も新しく綺麗だ。
文明国って感じ。

地図もなく、ただ歩き回っていると、美しい港に出た。帆船が並ぶ岸壁になにやらたくさんの人が群がっている。

どうやらそこは市場のようで、たくさんの屋台で新鮮そうな野菜や果物が山盛りになって売られている。
テレビでしか見たことのない外国の屋台。賑やかな人波。
飛び交うウミネコの鳴き声。

魔女の宅急便!!

photo:01



古めかしい大きな教会に目を奪われながら石造りの街を歩いていたら、ものすごいの発見!!

すごいとしか言いようがない!!


青空に延びるかのような高い階段の上に、眩しいほどの白亜の教会。


なんだこれーーーー!!!!!
photo:02



ちょっ、これなんなの?

誰か教えてくれ!!


たくさんの人々が階段に座り、その上をウミネコたちがゆうゆうと飛び回っている。

人間はなんてもの造るんだ。
その美しさの一部になりたくてしばらく俺も階段に座って街を眺めていた。



よし!そろそろ歌うぞ!!
ってその前に、

いや、その前にはもういいから。いい加減ビビってないでやらないと。
だって怖いんだもん!
ちょっと国境越えただけでロシア人と明らかに人種が違う。
ロシアでは見なかった黒人さんもたくさんいるし、白人でも骨格がどこか違う。
ファッションも奇抜で、みな垢抜けている。

怖い。怖い!

でもやらないと!!

駅の周りをウロウロしてみると、他にも路上パフォーマンスをしてる人がいる。
アコーディオン弾き、なんか知らんアフリカの木琴みたいなの叩いてる黒人、ギターの弾き語りをしてるヒッピーっぽいおっさんもいる。

みんな、それなりって感じだな。
なんかテキトーに流してる感じ。

photo:03


やるしかない!!
ヨーロッパ初路上!!

コジキのばあさんの縄張りでギターを鳴らす。
迷惑そうに場所を変えるばあさん。
だっていいポジションにはたいがいコジキがいるんだもん。


ビビりながらもなんとか歌い続ける。
うん、なかなか厳しい。
さすがヨーロッパ。みんな上品。
ここに比べるとロシア人って人懐こかったんだなぁ。

そんな中、近くの屋台の女の子が果物を差し入れてくれた。イチゴみたいなやつとサクランボみたいなやつとエンドウ豆みたいなやつ。
ありがとうー!!
見ていたら、子供が屋台の横を通る時、山盛りになってる果物をパッとくすねたりしている。
微笑ましい光景。

東京から観光に来てる日本人のご夫婦からもホテルのアメニティグッズをもらったりなんかして、少しずつだけどお金も入り、全部で29ユーロになった。
3時間で3500円てとこか。まぁまぁだな。
photo:04



そこに1人のおっさんが話しかけてきた。
フィンランドでは英語が通じる。
まぁ俺の英語力が低すぎてまだ全然スムーズな会話とはいかないが。

俺が寝るとこないんだよと言うと、そのおっさん、なんとウチに来いという。空いてる部屋があるからそこで寝ていいよ、金なんていらないからって。

やったーー!!!
これを待ってました!!
急いで荷物を片づける。

そしておじさんに着いて歩く。
よかったー。
フィンランドに入っていきなりめちゃ寒くなったからこのままじゃヤバいなぁって思ってたんだよな。

足の悪いおじさん。
かなり辛そうに歩いている。
気づかいながら一緒に歩く。

タクシー乗り場、え?タクシーで行くの?
あ、こっち?
あー、電車で行くのね。
うんうん、地下鉄ね。
え?こっち?
地上に出てきた。




このおっさん、もしかして………



おじさん、どこにむかってるの?って聞くと、こっちこっちって言いながら広場のベンチに戻ってきた。
ふー、と腰掛けるおじさん。
なんかわけのわからんことを言ってる。

こいつ、小綺麗な格好してやがるけどホームレスだな。

文武
「おじさん。どこに行くの?」

おじさん
「アー、アー、I dont know」

何がアイドンノーだコノヤロウ!!
ほったらかしてさっさとベンチを立った。



駅の周りを歩く。
21時を過ぎると、街はまだ明るいけれど夜の雰囲気に変わり始める。
危なそうな若者とナンパ目的の軽そうな女の子たちがたむろし始める。
上品な雰囲気だった街がガラリと危険な空気に変わった。
怯えながら駅を後する。


レストランやバーが並ぶ中心地を抜け、ひと気のない静かな方に向かって歩き続けると、暗くなり始めた空に大きな教会が現れた。
そそりたつ壁のへこみに座る。

寒い。寒すぎる。
手足がかじかむ。
そうだ、とバッグパックの一番下に入ってる寝袋を引きずり出した。
うおー、久しぶりの寝袋。めちゃあったかいやん。
ケータイの電池がなくなってきたので蓄電池で充電する。
これからはこの電池も充電できる場所を探していかないといけない。

真夜中なのに空の色は深い青から変わらない。きっと完全な黒にはならないんだろう。

寂しい。
寂しくて体を縮こませる。
石造りの教会はこんなにも冷たい。
向こうで聞こえる足音に怯える。

明日は何があるだろう。
夜よ、早く明けてくれ。
ウミネコの鳴き声が街にこだましている。
ここで今日は終わりだと思っていたんだが。




ヘイ、


ヘイ、


は!っと目を覚ます。
ウトウトしていたみたいだ。
声の主は見回りの警備員さん。
ここで寝てはいけないという。
勘弁してくれよ。
荷物をまとめ、また夜の街を歩いた。

しかしこの徘徊がよかった。

夜中の1時。
夜が1番深い時間帯なのに空は青いまま。
石畳に夜がうつる。

港のほうにある古い教会に向った。
街灯が街を照らし、海に揺れている。
その向こうに古城のような教会。
おいおい、月が出てるよ。なんだこの劇は?

丘の上から街を見渡した。
風が冷たい。
見たこともない色をした水平線。

まさに渇望したおおいなる冒険の真っ只中だ。
photo:06



photo:05



友達ができた

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7月14日 土曜日

マクドナルドは偉大だ。
安いし、コーヒーおかわり出来るし、トイレ無料だし、Wi-Fi飛んでるし、コンセントあるから充電もできる。
街のことを知らない人間にとっては駆け込み寺みたいなものだ。
あ、ちなみにロシアからずっとトイレ有料。
フィンランドは1ユーロ。

これからどこに進んでいこうか。
とりあえずバルト海沿いに北上して、スウェーデンに入るつもり。
ヘルシンキから100kmくらい北にタンペレという町があるので次はそこにしようかなら。



しばらくマックでのんびりしてから駅に向かい、タンペレ行の列車の料金を調べた。
30ユーロか。なかなか高いじゃねぇか。
持ち金は50ユーロ。虎の子の3000円はまだ使わずに持っている。

今日は昼から夜まで歌いまくって50ユーロは稼ぐぞ。
そして明日にでも移動しよう。



昨日と同じ通りへ行き、昨日差し入れしてくれた屋台でいちごを買った。
俺のこと覚えててくれて、今日も歌うのかい?と笑ってくれ、2ユーロのところを1.5ユーロにまけてくれた。

暖かい日差しの中でイチゴをほおばると甘美な喜びが口いっぱいに広がる。フィンランドのイチゴはとても美味しい。太陽の恵みに感謝。

気分良く歌い始めると、今日はなかなか反応がいい。
やっぱりビビりながらやってちゃ、それが伝わるんだよな。

photo:02


日本語ペラペラの可愛い女の子が話しかけてきてくれた。
日本が好きでいつか留学に行きたいと言う。
ショートヘアでヘプバーンみたいに可愛らしい。

「私、タカラヅカ好きです。だからこの髪型。」

やっぱりムーミン大好きなんだって!



しばらく歌い続け、16時くらいになりオシッコに行きたくなる。日本だったらギター置きっぱなしで物陰で済ますところだが、トイレに金を払わなければいけないほどの綺麗な街で立ちションは気が引ける。
35ユーロにはなったし、どっか移動してノンビリするかなー、というところで、ある男が話しかけてきた。

まるでアイドルみたいに爽やかでハンサムな男。彼は25歳のフィンランドの青年、ピーター。
とても気さくでフレンドリー。

「Comeon my place. If you want.」

きたぁぁぁぁぁ!!!
ピーターは昨日のホームレスみたいな怪しいやつではない!!
ありがとうーーー!!


一緒にバスに乗って郊外へ。
建物が並ぶ中心地を離れると、緑豊かな一本道がどこまでも続く。
そんな静かなバス停で降りる。
え?ここ?
周りは森しかないんですけど。

こっちだよ、というピーターに着いて歩いて行くと、なにやら森の中に入って行く。白樺とクリスマスツリーからの木漏れ日が気持ちいい。
え?こっち?なになに?この先に家なんかあるの?
と不思議に思いつつ土を踏みながら歩いて行くと、森の中に静かにアパートがたっていた。
うおー!すげー!さすが北欧!

photo:01


彼の綺麗な部屋の中には、ルームメイトのテーモがいて、ウェルカムとにっこり。
太っちょでにこにこしてるテーモ。

ピーターがサウナに行こうと言うので、あー、海外ってお風呂のことサウナって言うのかな、近くにスーパー銭湯的なものがあるのかな、と思っていたら、






ここがフィンランドだということを忘れていた。
フィンランドって言ったらサウナ発祥の国じゃねーか!!

なんと、アパートの中にサウナがあるのだ!!
そう!!暑い部屋の中に入る、あのサウナ!!

アパートの2階にある部屋に入り、裸になり、シャワーを浴びていざ、サウナイン!!
男3人、並んで座る。
テーモの足元には水の入ったバケツとひしゃく。
それ何?と聞くと、彼はおもむろにひしゃくで水をすくって焼けた石にかけた。
むせるような蒸気が立ちのぼり、身体を包む。
そして持ってきたペットボトルで水を飲む。

彼らは毎日サウナに入ると言う。
フィンランド人にとってサウナは伝統的な文化で、何も特別なことはない。たいがいのアパートにはあるし個人の家にもあるとこにはあるらしい。
真冬には、暑くなったら雪の中、外に出るんだそうだ。

こうした日本にもあるもので、なにげなく体験していたもののルーツを見つけることがこんなに楽しいとは。

サウナの中はいい。
裸で狭い空間の中にいると、何か腹の底まで話がしたくなる。
フィンランドの話をたくさん聞いた。
日本の人や言葉をジャパニーズと言うように、フィンランドはフィニッシュ、スウェーデンはスウェディッシュという。
北欧の歴史なんて全然知らないが領土に関わる歴史があったようで、スウェーデン語はフィンランドのセカンドラングエッジなのだそう。

フィンランド人はスウェーデン語を喋れる。
しかしスウェーデン人はフィンランド語を喋れない。
でもピーターのような若いフィンランド人はもうほとんどスウェーデン語を喋れないそう。

中国と日本みたいだ。
きっと深い歴史があるんだろうな。

日本はアジアの先進国。
アメリカは世界一の大国。
イギリスは由緒ある国。
有名な国には、それぞれ世界に対しての必要性を感じる。

ではフィンランドは?
フィンランドがフィンランドとして存在する必要性とは?

国境が陸続きにあるという感覚が日本みたいな島国の人間にはわからない。
ヨーロッパには無数の国が陸続きに形成されていて、ほとんど同じ民族が住んでいる。

何か世界に冠たるものがない国にだって人は住んでいて、世界に国家として認められているんだよな。
愛国心ってあるのかと思ってしまう。きっとみな自分の国を誇りに思っているんだろうな。


あ、みんなムーミン大好きらしい。


ムーミンってフィンランドのどこかにあるムーミン谷に住んでる妖精なんだって。

あとサンタは北部にあるサンタクロース村に住んでる。
トナカイは美味いらしい。

冬はほとんど極夜状態となり、日中でも暗いんだって。
夏はこんなに日が長いのにねー。

オーロラはアオロラと言い、冬季の北部地方で見ることが出来る。




ぁぁぁぁぁあああちいぃぃぃぃ!!

我慢の限界が来て、外に出ると2人は奥の扉を開けた。するとそこにはなんと!!プールがあるじゃないか!!
ザブンと飛び込むピーターとテーモ。
俺も!!

いやぁぁぁっほーーーいぃぃぃぃぃぃやぁぁぁぉぁぁぁぁぁぁぁあああぁぁぁ!!!!!!!

冷水じゃねえかコノヤロウ!!
死ぬかと思った………

でもこれが気持ち良くて久しぶりに泳ぎまくった。
そしてまたサウナ。
そしてまたプール。
そしてまたサウナ。

こりゃ健康になるわ。
風邪なんてひかないな。


ばてばてになるまではしゃぎまくった後で、ピーターとスーパーに食材を買いにでかける。

外国で友達が出来たら必ずやりたいと思っていたこと!!

そう!

焼きそばを食べさせてあげること!!

簡単に作れて間違いなく美味いから。
海外で焼きそばを流行らせてやる!!

食材売り場に到着。
えーっと、玉ねぎと、キャベツと、豚肉と、麺と、









オタフクソースぅぅぅぅぅぅぅぅuuuuuurrryyyyyyyyyyy!!!!




人生初の塩焼きそばに挑戦。




惨憺たる結果となり、ピーターとテーモに日本人は普段こんな物を食べてるのかというイメージを植えつける。



優しい2人は残さずに食べてくれた。

photo:03


ごめん。


そしてフィンランドのビールを飲んで眠くなるまで語り合った。

宗教は何?という俺の質問に、ピーターはLove、と答えた。

ロマンチストだ。


タンペレという町にて

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7月15日 日曜日

ソファの上で目を覚ました。
窓の外は雨が降っている。
そうか、ここはヘルシンキだよな。

ピーターがタバコを巻いてくれた。
北欧のタバコは高い。なので巻きタバコを吸う人が多い。

2人でテラスでタバコをふかす。
森の匂いが雨で際だち、タバコがうまい。

パソコンを貸してもらって彼女とスカイプをした。
ご飯食べてるよーって何食べてるのかと思ったら、マクドナルド。
俺はヘルシンキでマクドナルド。
世界は一つ。

牛乳をかけて食べるドライフルーツと穀物の朝ごはん、あれ名前なんだっけ。出てこない!
ご飯と味噌汁と納豆というわけにはいかないが、朝ご飯をいただく。
photo:02



すると、食事を終えたピーターが何やら注射器を取り出してお腹に刺した。
注射器がキチキチキチ……と音をたてる。
な、な、何してるの!!って驚く俺に、ピーターはインシュリンだと教えてくれた。
食事をしたら必ずインシュリンを打たないと血糖値が上がって大変なんだと笑った。


このまま一週間くらいここにいたいところだが、そんな図々しいことは言えない。
15時の列車でタンペレに向かおう。
荷物をまとめ、テーモと抱き合い、部屋を出た。

ピーターと2人で森の中の道を歩く。ピーターは毎日この道を通ってるんだよな。
仕事をして、飯を食べて、趣味の絵を描いて、たまに旅に出て。
日本と同じ生活がここにもある。
みんな歳をとって死んでいくまで、生活をしていくんだ。
バイバイ、ピーター。




17時、列車がタンペレの町に着いた。
たくさんの川や湖が町じゅうを流れる、小さいけど綺麗な町。

フィンランドには20万個ともいわれる湖があり、北部に行けば行くほど大きな森といくつもの湖が広がっているそうだ。
想像するだけで神々しい美しさだな。

それにしても寒い。
寒すぎる。
早いとこ上着を手に入れるか南下しないとヤバイことになるな。

まずは町の雰囲気をつかむため、いつものように歩き回る。
どこのカフェもたいがいオープンカフェ。
日本にいる時も思ってたけど、通り過ぎる人たちにごはん食べてるとこ見られて恥ずかしくないのかな。リラックスできんよな。

photo:01



石造りの大きな教会を見つけ、中に入ってみた。
ガラーンとしたホールに、なにやら警報音みたいなのが鳴り響いている。

あ、パイプオルガンだ。

どうやら調律をしているところみたいで一つ一つの音を確認して微調整している。

ウロウロと見学していたら神父さんかな?おじさんが話しかけてきて、今夜パイプオルガンのコンサートがあるんだよ、と教えてくれた。
見るしかねぇ。


教会の壁に印象的な絵が描かれていた。
薄暗い恐怖。
photo:03




外の広場で時間まで待っていると、ポツポツと教会に入って行く人たち。
親に連れられてきた子供たちが大声を出しながら走りまわってお母さんに怒られている。
どこにでもある風景。

20時になり、中に入ってみた。お金はとらないみたい。

うお、こいつは圧倒される。
教会内に響き渡る重厚で優美な音色。
幾重にも重なる倍音の波がどんどん大きくなりながら押し寄せる。
パイプオルガンの音って神秘的だ。

そしてそんな神聖な中でも端っこの席でぺちゃくちゃ喋って笑ってる女の子。
これもまたどこにでもある風景。

photo:04


うねる音波に心地よく身をまかせているとパッと音が途切れた。
演奏が終わると、観客はみな立ち上がって奏者を拍手で讃え、みなそれぞれの家路につく。
俺もその人たちに紛れて教会を後にした。

タンペレの町は22時にもなると人影もまばらになってくる。
ヘルシンキはやっぱり都会だったんだな。
雨が降ってきたので近くのマクドナルドに避難。



真夜中のマクドナルドでは
言葉の通じない人たちが
笑ったり眠ったりしている
僕は孤独の隙間を見つけては
窓の外の雨を眺めている
色んな人が話しかけては去っていく
色んな人が話しかけては去っていく
私は愛を信じている
色んな人が話しかけては去っていく

けっこう稼いでるよ

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7月16日 月曜日



ん………


んぁ……


あ!!


広い公園のベンチの上で、雨に叩かれて目を覚ました。

ひー!!
ギターが!!
寝袋が!!
ケータイがぁぁぁー!!

公園の芝生の上を1人猛ダッシュするアジア人。


こんばんは、
あ、いや、日本はもう朝か。
どうも、金丸文武、元気にやってます。


ゆうべあれからコーヒーでねばること数時間。
朝5時にマクドナルドが閉まり追い出される。

駅でタバコを吸っていると、酔っ払った若者の集団がやってきて、その中のイケイケな感じの女の子が話しかけてきた。

寝るとこないならうちに来なよ。
部屋あるからって。

マジでーー!!!

でもよく聞いたら、家までのタクシー代出してくれたらね、だって。
足代浮かすためかよ。
やめとくわって断ると、ノリの悪いヤツ!みたいな感じでどっか行ってしまった。
日本でもノリ悪い男ですよ、どうせ。


疲労困憊した身体で荷物を担ぎ上げ、眠れる場所を探してタンペレの町を歩く。
うー、足がふらつく。まぶたが重い。気を抜いたら倒れてしまいそうだ。

孤独が胸をしめつける。
言葉が通じないってほんと辛い。
日本に帰れば、あったかいお風呂とご飯と布団がいつでも用意されてる。
そう、ここなんだよ。
日本に帰れば、っていう考えがまだ頭の中にあるからこそ余計に心が折れそうになるんだ。
切り離していないと、俺みたいな弱い男はすぐ妥協してしまいそうになる。


しばらく歩くと、湖の近くに広めの公園を見つけた。
ほどよい広さ。
朝の散歩をしてる人もいる。
人が多すぎる公園は警備員さんに怒られるし、人がまったくいない公園はホームレスに襲われる危険がある。
この公園は中間くらいの程よい広さ。
いいところを見つけた。
真ん中のベンチに寝転がり、寒くて寝袋に入ると、暖かくてすぐに眠りに落ちた。




そしてそしての、

雨ですよ(´・_・`)
勘弁してください。


まぁ、4時間くらいは眠ることが出来た。
体力も回復している。

今日は歌うぞ。



タンペレの駅に行き、構内の通路で歌い始める。
腹が減って力が出ないけど、通路なので声が響くから楽ができる。
やっぱり地下道とか声が響くところだと歌いやすく、しっかり声が出るので通る人たちの反応もいい。

たくさんの人が足を止め、声をかけてくれ、わずか2時間で50ユーロをこえた。

こりゃ、このままいったら100ユーロの大台いっちゃうんじゃねえのーー!!って喜んでいたら駅員さんが来てストップがかかる。

ガーン(´Д` )

しょうがなく駅の外で歌う。
車やバスが行き交い、やかましくて声が響かない。
腹減った。

それでもまぁ色んな人が声をかけてくれ、15ユーロくらいにはなった。合わせて67ユーロ。8000円てとこ。

片付けているところに面白い女の子が話しかけてきた。名前はエッマ。

「ボクハニホン、クラシタデスカラー。」

日本くらわした?

あーあー、日本に住んでたのか。
ホームステイかなんかしてたのかな。
また彼女のハチャメチャな日本語が面白いんだ。

photo:01


「オマエハドコニ、スンデマスカ?ア!ゴメンナサイ!エート、アンタハ、ドコニスンデマスカ?」

エッマの可愛い日本語はホームページの映像にあげてますので、そちらもどうぞ。


アニメや漫画のおかげか、日本語を勉強してる若者が結構いて、たまに日本語を喋れるのがとても嬉しい。
逆に日本人でフィンランド語を喋れる人なんて、ほっとんどいないだろうな。
日本の漫画文化に感謝。


次の目的地であるフィンランド北部の町、オウルへの列車を調べに切符売り場へ。

げ、1番安くて63ユーロだと?
なめてんのかこの野郎。

こいつはキツイな。
この調子だとヨーロッパを抜けるのになんぼほど電車賃かかるんだ?

ちなみにタンペレのホステルは1番安いところで18ユーロくらい。
毎日の稼ぎで泊まれないこともないが、移動の電車代を考えると少しでも節約したいところだ。

ヒッチハイクするかー?

でもエリートハンティングクラブがなー。

まぁ、明日までタンペレで稼ぐとするか。

駅前のデパートの惣菜売り場でフィンランドフードを購入。
美味い!!
photo:02




そして今夜もマクドナルドでコーヒー飲みながらネット接続中。
窓の外は、やっぱり雨。



ていうか、今、YouTubeにエッマの動画をあげようと思ったら、かなりまずい事態が発生してやがる。

Googleアカウントが停止されている。

不正アクセスがあったためアカウントを停止しています、だって。

調べたところ、どっかの誰かが勝手にアクセスしたり不審な動きがあった時に止めるんだって。

そうです、先日、ピーターの家でパソコンを借りてGoogleにアクセスしたんだけど、それが不正アクセスとみなされたようだ。

そんで解決方法なんだけど……

確認コードをメールで送信するので、そのコードを入力してアクセスしなおして下さい、だって。

うんうん、それはわかる。
しかし、


あのー、機内モードに設定してるからメール受け取れないんですけど………

今、機内モードを解除したら、おそらく溜まり溜まってるメールを怒涛のように受信してしまい、恐ろしい料金が発生してしまう。

かなりお手上げなんですけど……

この問題が解決されないとホームページの売りであるGoogleマップにピンを落とせない。
YouTubeもあげられない。


ひとまず、Googleの問い合わせに問題の内容を送ったけど、これどうしたらいいんだろう。
なんとかなってくれないと困るんだけど。

あー、頭いたい。







ムーミン狩りに出かけたよ

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7月17日 火曜日

雨は降り続いている。

マクドナルドから駅へ移動するが、眠れない場所であることには変わらない。ホームレスたちは構内のベンチにゴロゴロ転がっているが、俺にまだその図太さはない。
ただひたすら、まぶたが閉じないように意識を保ち続けた。


昼から駅で歌う。

一睡もしていない体では全く力が入らない。
それでもなんとか30ユーロくらいにはなった。
photo:03




疲れた体。
風呂も入ってないし、常に寒さで震えている。
これが本当の放浪なんだよな。




さぁ、この町でやるべき最後のミッションがまだ残ってる!!
あの野郎を捕まえること!!

フィンランドといえばーー!!!






ムーミンーーーーーー!!!
photo:01






図書館に併設されてるムーミン記念館へ。
入場料8ユーロだと?
このニョロニョロが!!






あぁ………ムーミンの世界………



文学的で、詩的で、


寂しげな美しさとムーミンの可愛らしさのコントラストが、フィンランドの自然の奥深さを雄弁に物語る。



輪投げの棒になったニョロニョロ。
photo:02




自然豊かな場所には妖精がいると人間は想像する。
日本もそう。
それにしてもムーミンってかわいい体してる。
父さんが若かりしころ世界中を旅した冒険家だったって設定がたまらないよな。

そしてスナフキンは今でも憧れの存在だ。

孤独を愛する男。
月光の森で何を思う。
町を歩く人々は物言わぬ木々。
風のように、落ち葉のように、歩いていく。


ほっつき歩いて ほっつき歩いて
飯を探してほっつき歩いて
ほっつき歩いて 歩き疲れ
寝転んでまた月をかじる


明日は次の町だ。




ストックマンやるね!!

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7月18日 水曜日

ゆっくり眠れたー!
といっても公園のベンチだが。
寝袋、最高!


駅に移動し、列車のチケットを購入。
所持金が20ユーロを切る。

なんとか節約して過ごしてはいるのだがそれでもやっぱり1日8ユーロくらいは使うんだよなー。

マクドナルドでは余計なものは注文せず、1ユーロのコーヒーで銅像のごとく静かに席に座り、夜通しねばって、Wi-Fiと蓄電器の充電。
食事は近くのデパートに行っていた。

「ストックマン」ってデパートだ。
フィンランドに入ると、このストックマンがどこの町にもあるんだけど、そこの惣菜が美味い。

このタンペレの町のストックマンの惣菜コーナーにいるお兄さんがまたいい人で、俺がいつも3ユーロで詰めて下さいと言うと、OK!と笑いながら色々とフィンランドの食べ物をパックしてくれる。

ミートボール、ポテトのブルチーズ和え、ポテトのガーリックマヨネーズ和え、他色々。全部美味いんだよなー。
photo:01


photo:02



食べる時は1階にカフェがあるからそこに持って行くと温めてくれ、水も飲み放題。
ほんと助かった。
明日からもう来ないけど、お兄さんは明日からもここでお惣菜を作り続けるんだ。
お兄さんありがとう。

そんなやっと少し慣れてきたタンペレの町を、列車が出発する。
さぁ、次の町だ。


森の中を走るVRの列車。
木々の間に静かな湖がいくつも見える。
湖畔にはおもちゃのような色とりどりの家。

photo:03


このVR。
モスクワあたりからだったかな。鉄道会社の名前なんだけど、すごく綺麗でサービスもいい。
電車の中でWi-Fi飛んでるんだもん。やるね。

というわけでフィンランドについて少し調べてみた。

フィンランドって人口500万人くらいしかいないんだって。
まずこれに驚き。

1100年くらいからスウェーデン領となり、長らくその時代が続く。
なるほど、ピーターが言ってた、フィンランドのセカンドラングエッジがスウェーデン語ってのはそのためか。
町の中の看板に、いつも2つの言葉が書かれていて、あれなんだろうって思ってたんだけど、なんとフィンランド語とスウェーデン語の同じ意味の言葉だったのだ。
町の名前の看板にもいつも2つの表記がしてあったんだよな。
ちなみにフィンランドってのはスウェーデン語の読み方で、スウェーデン語だとほんとはスオミっていうらしい。

スウェーデン支配が長らく続いた後、1800年あたりにロシア領となる。
これは短かったようで1917年にようやく完全に独立を果たす。
んー、歴史って面白い。

きっとこの国にも龍馬のような革命の英雄がいるんだろうな。



5時間かけて北部の町、オウルに到着。
うん、程よい大きさの町。
人口12万人でこの国、5番目の都市。特に観光スポットはないみたい。

まずは町の散策と、眠れる場所探し。
人がたくさん歩く中心地に、マックとストックマン発見。ナイス!
歌うのはこの辺りだな。

そしてオウルの1番の名所が、こいつ。

photo:04


変なズングリしたおじさんの像。
町の人気者らしい。
マーケット広場にいる。
警察署の案内窓口でミニおまわりさん像が買えるらしい。
ちょっと欲しい。


それから駅裏に回り、大きな公園を発見。
一見すると森なんだが、歩道を歩いて行くと、そこは綺麗に整備された墓地公園だった。
青々とした芝生にたくさんの墓石が整然と並び、美しい花々がお供えされている。

奥の方に行くと、古めかしいお墓もあり、中には崩れそうな木の十字架が刺してあるだけのものもあった。

嬉しいことに公衆トイレが無料。
しかもこのあたり、Wi-Fiが飛んでる。
さらに!電灯にコンセントとがついていて充電もできるじゃないか!!

最高の場所みっけ!!
photo:05




蚊が多いことを我慢すれば………


これでだいたい必要なものの場所は把握したな。

お金が出来るまでよろしく!オウル!!


それしても吸いすぎじゃねえか?
お前。
photo:06



路上の楽器弾きたち

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7月19日 木曜日

墓地公園のベンチの上。
寝袋の中で目を覚ます。

蚊の野郎がかなり強力なもんだから、寝袋から顔を露出していると顔に群がってきやがる。
ニットキャップをかぶっていても、その上からおでこに針を届かせるというナイスガッツをなやつらなので、寝袋の口をしぼって、鼻だけを出して寝ていたのだが、見事にその鼻先をチクリ。

うがぁぁぁーー!!!

仕方なく顔もすっぽり寝袋に入って穴をふさぐ。
完全サナギ状態。



朝、そのサナギを孵化させてくれたのが、公園の清掃をしている女の子だった。
よく眠れた?という問いかけに、いいベッドだね、という洒落た返事をしようと思ったのだが、寝ぼけてて頭が回らず、ニコっと笑うしか出来なかった。


駅裏の大きなショッピングモールで朝食。
いつものように惣菜を買い、カフェで温めてもらいコーヒーを飲む。
コーヒー1.5ユーロ。お代わりは50セント。
オウルの町はどこにいてもフリーWi-Fiが飛んでいるのでいつでもネットを使える。
気持ちのいい朝だ。


さぁ、歌おう。
歌うことが唯一の生命線。
一日たりともサボることは出来ない。
もう本当にお金がない。
これで稼げなかったらマジで飯抜きだ。

駅の地下道にて路上開始。
今日も雨は降っている。フィンランドは雨が多い。
このポジション、昨日アコーディオンを弾いてる人がいたんだよな。
俺は新参者。来たらやっぱり譲らないといけない。

しばらく順調に稼いでいると、昼過ぎくらいにボロボロのアコーディオンを持ったお兄さんがやってきた。
あーぁ、来ちゃった。
申し訳なさそうに、ここは俺がいつもやってるところだから……と、下手な英語で言っている。
ちょっとどもり気味に喋る彼。目線がどこかずれている。

全員が全員じゃないんだろうが、彼みたいな街頭の楽器弾きは何かしらハンディがあるんじゃないだろうか。
ふと三味線弾きのイメージが浮かんだ。

わかった、他のところ行くよ、でもその前に一曲一緒にやらないかい?
と誘ってみた。
単純なコード進行の曲を選び、コード表を見せる。
しかし、コードがわからないと言う。
頭で覚えてやってるから、と。

そうか、フィーリングで入ってくれるんだな、と実際演奏を始めた。
遠慮がちに弾き始める彼。



しかし……



あれだな。

もう手癖っていうか決まったことしか出来ないんだな。
4拍子のメジャーコードの曲をやってるのに、3拍子のマイナー調で入ってくる。

アコーディオンでタンゴ・ワルツみたいなマイナー調の曲ばっかりやってるから、それしか弾けないんだろう。

こりゃ無理だなと、不協和音の嵐の中、なんとか一曲歌い切り、ギターを片づけた。
photo:02





雨も止んだようなので町のメインストリートの方に移動。
こっちにもアコーディオン弾きやサックス吹きの芸人さんがいる。

ヘルシンキからずっとこうしたアコーディオンとサックス吹きを見ているが、ギターの弾き語りをしてるヤツはまだ見てない。
路上演奏は貧しい職なしの者がやる食いぶちを稼ぐ手段、といった印象を受ける。

そして演奏してる曲も、曲っていうかアドリブでずっと回してるような感じ。
彼らは一日どれくらい稼ぐのかな。

ロシアにはあんまりこうした人たちいなかったんだよな。
ギターを担いでる人もほとんど見かけなかった。
あんまり音楽の盛んな国ではなかったんだろう。
フィンランドには楽器を持って歩いてる人がたくさんいる。
北欧メタルってジャンルがあるくらいだもんな。この美しい国でメタルってのもなかなかミスマッチ。
ヒゲと髪を伸ばしたタトゥーの人を見ると、メタルやってるなって思ってしまう。


そんなメタルの国で路上開始。


休憩を挟みつつ19時まで頑張った。
お金を入れてくれた時に、ニコっと笑って、

「ありがとう」

って言うと、それが嬉しいみたいで、周りで見てた人もありがとう言われたさにお金を入れてくる。
ドレッドの人、赤髪をモヒカンにしたおばさん、顔中ピアスの人、顔中タトゥーの人、改造車のヤンキー、アジア人、黒人、様々な人がお金を入れてくれる。
ヨーロッパの人たちは外見の個性の主張がすごい。
ロシアは保守的だった。

歌い疲れて指が痛くなった頃にはギターケースにはユーロの山ができていた。




今夜も墓地公園のベンチに座る。
スーパーで買ってきたオカズとパンを広げると、俺だけの貸し切りレストランだ。
photo:03


マカロニとツナのマヨネーズ和え。
マカロニと挽き肉のケチャップ和え。
2つで3ユーロ。
美味い!!

あ、スーパーの買い物カゴがこんなんやった。面白い。
photo:04





23時というのに、まだ夕陽にもならない青い空の下、寝袋に身体を突っ込んでこの日記を書いている。


本日の稼ぎ、86ユーロ。

この調子で一気に稼いで、スウェーデンに入るぞ。

おっと、その前にもう1箇所、フィンランドで行っときたい場所があったんだ。

それがどこかはお楽しみ。

さて明るい夜におやすみだ。
photo:05





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