グッバイ、中米!!

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12月13日 金曜日
【コロンビア】 カプルガナ ~ メデジン





幻の夜が明ける。


photo:01




カリブの海は鋭い刃物のように姿を変え、朝日の中に光っている。

その明かりに立ち向かうかのように、桟橋には男たちが集まっている。


勇ましく、虚しく、


人々の生活は時間の流れの奴隷。

まだ夢の中にいるかのような、錯覚。




一生のうちにあと何度このカリブの楽園に来ることができるだろう。

そう思うと、生の不確かさと自由さをとても力強く感じる。


カリブは全てを包んで解放してくれるよう。
生をどこまでも見つめられる時間をくれる。
ほうっておけばずっとここに住んでこの解放の空気を吸っていたいけど…………





行くしかない。

行くぞ、今日中にメデジンまで着いてやる。







photo:02



朝の桟橋に行くと、すでに慌ただしく人々が行き交っている。

欧米人のバッグパッカーの姿も多い。


船の出港は7時15分。

こいつでまずは対岸にある地方都市のトゥールーボに向かう。

代金は15ドルくらいだと思ってたんだけど、予想外の30ドル。55000ペソ。


ドルで払うこともできるけど、換金してペソで払った方が少し安い。









高くついたなぁと思いつつ桟橋で船を待つ。

朝っぱらからスピーカーを持ってきていつもの陽気なラテン音楽をかけてる若者たち。

いやっほー!!と海に飛び込んでる黒人たち。

海は最高の遊び場だな。





すると桟橋の入り口あたりで呼び止められる。

原始的なバネのはかりで何やらみんな荷物の重さを測っている。

photo:03




おいおい、こんなチケット高いのにさらに荷物代までむしろうっていうのかよ。


「はい!!お前は5000ペソ!!お前は8000ペソ!!お嬢ちゃんは1万ペソだよ!!早く払って!!」




なめてやがる(´Д` )
高すぎ(´Д` )


どういう計算方法だよ。
みんなで渋々お金を渡す。
ちなみに1万ペソで5ドルくらい。





まぁこれだけたくさんお金払ったんだ。


それはもう立派な大きい船に乗れるんだろうな!!
トイレ付きで、ソファーとかあって、デッキでタバコ吸えるやつだよね!!






ふと気づく。

どうして周りのみんなは荷物にビニール袋をかぶせているんだろう?

何もしてないのは俺たちの荷物くらい。

photo:04





水しぶき?

いやいや、大きい船なんだから水濡れ対策なんてしなくていいだろ?


大きい船でさ、デッキでタバコ吸えるような感じの船なんだからさ………









photo:05




うん、ちょっとデカイね。

いやー、ちょっとデカイわ。







はぁ………もう嫌。

また小舟。


荷物に綺麗にビニール袋をかぶせてるおっさんに聞いてみた。



「ん!!トゥールーボか!?それはこの船だぜ!!濡れるかだって?おいおい、なにバカなこと言ってんだよ!!ずぶ濡れ祭りに決まってるだろう!!」




も、もうやだよ………

またこんな小舟で海渡るとか勘弁してくれよ………

photo:06






あああ……船が動き出した………


お願い、お願いだからゆっくり行こう………



波がはねないように丁寧に行こう…………


ああ……早く彼女に会いたいなぁ。

彼女と一緒に爛漫のチキン南蛮食べて、きむらのラーメン食べてゆっくり家でコタツに入りながら映画見て一緒にお風呂入って暖かい布団と毛布を首までかぶって、





photo:07



ビッッッシャアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!

ドグシャアアアアアアアア!!!!

ベコン!!ドカン!!ゴガガン!!!



「いいいいいあああああああ!!!!!」


「ギャアアアアアアアアアアアア!!!!」


「アハッ!!アハハハ!!アハハハハハハハハハハ!!」



一緒に乗ってた白人笑いすぎ。

もう笑うしかないくらいの水しぶき。
水しぶきっていうかドリフ。




「あああああ!!!もう嫌だあああああああ!!!!」


「帰りたいよおおおおお!!!彼女に会いたいよおおおおおおお!!!!」


「あ!!サメだ!!サメ!!あそこほら!!背中のヒレが出てる!!」


「きゃああああああああ!!!」


「アヘヘヘー、またパンツまで濡れてるだやー。エヘヘー、スガキヤ食べたいでやー。」


photo:09



ナオコちゃん、崩壊。




「うう、ううう………なんで私こんな辛い思いするためにパナマ来たんだろ…………ああ、お尻痛いよぉ………」

photo:10



マユコちゃん、崩壊



もうさすがに船も3回目になると、楽しいとかそんなの微塵もなくて、俺たちは何をやってるんだろう?という根本的な疑問しか頭になくなる。


こんな海原の中で、海水まみれになって、俺たちは秘宝でも探しに行くんですか?毎日毎日塩まみれで?
バカなの?

photo:11















もう二度と経験したくない地獄の時間。

お尻と背骨と精神が崩壊しそうになりながら、船は2時間の航海でようやく、



ようやく!!


ようやくううううううううう!!!!!



コロンビアの地方都市、トゥールーボの港に滑り込んだ。

うおおおおお!!!もう10年は船乗りたくねええええええ!!!!




photo:12



トゥールーボの港はとても臭い。

生ゴミというか腐敗臭というか、物が焼ける臭いというか。

カリブの澄んだ水から一変、ゴミとオイルまみれの公害祭りみたいな港を進んでいき、船は桟橋に着いた。

photo:13



photo:14




その瞬間、群がってくる警察と客引きたち。

もうギラギラしすぎ。
久しぶりだな、こんな客引き。




警察のパスポートチェック、そして猛烈な客引きたちをなんとかかいくぐって船着き場の外に飛び出す。

そこはもう、バイクとタクシーがこれでもかってくらいかっ飛ばしており、さらに馬車まで走っており、砂っぽい道路を活気が埋め尽くしていた。

photo:15




おお、こ、これがコロンビア。
ていうかこれが南米!!


そうだ、俺もう南米にいるんだ!!








photo:16



めちゃ強引な客引きたちにワラワラと群がられ、メデジン行きのバス乗り場に連れて行かれる。

5万ペソだってカプルガナでは聞いたんだけど、6万ペソだった。31ドル。


客引きの懐に入ったかな。
でも何人かに聞いても同じ値段だったし、無事メデジン行きのバスに乗れたことで良しとしないとな。


エアコン付きで足元のスペースも広々とした快適なバスは勢いよく走り出した。

photo:17













バスはとんでもない山の中を突き進んでいく。

周りは広大なジャングル。

幅の狭い未舗装道路はガタガタに荒れており、今にもひっくり返ってしまいそうに傾く。

すぐ横には崖が切りたち、はるか下に川が流れている。


ただの秘境。
ただの白神山地。


落ちたら一発死亡のオフロードをゆっくりゆっくり進んでいく。


都市間を結ぶ道なんだからもっと立派な道が通ってるもんだと思ってたのに。
こりゃあ時間かかるわ。










日が沈み、バスはドンドン標高をあげていく。


そして21時を過ぎたころだったかな。

走っていたバスの窓の視界が開けた。


まるで宇宙船の中から見下ろすかのような、ダイナミックな夜景が眼下に広がった。

とてつもなく広域な範囲に広がる街明かり。
盆地になっており、周囲の山の斜面に規則的に夜景が散りばめられて、あまりにも迫力がある。


盆地の山の上から見下ろしているので、その圧倒的なまでの標高差とオレンジの粒が、メデジンが大都会だということを教えてくれる。


ドキドキしてたまない。

新しい街、
新しい国、
新しい大陸、


あー!!ついに南米だぞおおおおお!!!!







photo:18



バスはメデジンの北バスターミナルに到着。

ここから俺とケータ君はついにこの中米旅のゴールであるカオリさんの家に向かう。

カオリさんとはメデジンで日本語教師をしている女の方で、旅をしている日本人たちをご自宅に招いて宿泊させてくださるという神のような方。


ただそこは本当にただのカオリさんの1人暮らしの自宅なので、誰でも行っていいわけではない。

俺は前々からご連絡をいただいており、そして今回改めて宿泊させていただけませんか?とお願いをしている。

ケータ君のことも話しているので問題ないが、ナオコちゃんとマユコちゃんは完全にカオリさんの知らない2人。
友達ですー、って勝手に連れて行くわけにはいかない。



Wi-Fiを繋いで安ホテルを調べ、住所をゲットしたらすぐにタクシーを捕まえて街に向かった。





photo:19



何もわからない大都会の街の中、無事ナオコちゃんとマユコちゃんを宿に送り届け、俺たちはそのままタクシーでカオリさんの家に。


「あ、忘れてた!!何も手土産買ってねぇ!!」


「ああ!ヤバいっちゃー!!」


ホステルではなくご自宅にお邪魔するのに手ぶらはヤバい。

タクシーの運ちゃんに聞くが、すでに時間は23時近いのでどこも開いてないとのこと。


仕方なくカオリさんの家の目の前にあるピザ屋でピザを買う。

女の人の家に夜中にお邪魔して、しかも手土産が時間無視でピザとかマジごめんなさい………










教えていただいてた住所の団地へ。

団地といってもゲートとレセプションがあり、綺麗に整備された場所。

ドキドキしながらレセプションに行き、カオリのアミーゴですと言うと、警備員のお兄さんがニコリと笑ってコンバンワと言って通してくれる。






カオリさん、一体どんな人だろう。

少し前にブログランキングに「バッカスを探して」っていうバーテンダー旅人さんが書いてる大好きなブログがあったんだけど、彼が長いこと滞在していたカオリさんのお宅。

あのブログを通してカオリさんのことは知っていたんだけど、まさか実物のカオリさんにお会い出来る日が来るとは。



ドキドキしながらアパートの呼び鈴を鳴らす。


そしてついに対面…………








「あー、来た来たー。さぁ入って入って!!」


思いっきり寝る寸前のパジャマ姿の女の人が玄関を開けて待っててくれていた。


「申し訳ありません!!こんな遅くなりまして!!」


「いいのよいいのよー。疲れたでしょー。そこ座って。冷たいお茶でいい?」


「カオリさんだー!!」


バッカスを探してのブログに出てきてたマンマのあのカオリさんは、とっても柔らかくて無邪気に笑う可愛らしい人だった。

photo:20





「好きなようにくつろいでね。中米大変だったねぇ。船旅はどうだった?あ、お腹空いてる?」



清潔な部屋、清潔なキッチン、清潔なトイレ。

photo:21



photo:22




まるで日本のアパートのようにオシャレな家具が配置され、ピカピカに手入れされている。



ああ…………着いた…………

中米南下の旅、ついにゴールにたどり着いたぞ…………


そして同時に南米の始まり。

photo:23




カオリさんの全てを包み込むようなニコニコした笑顔に張り詰めていた緊張が一発でゆるんだ。






幻のようなカリブの朝から、幻のような日本人のお家。

とにかく今夜は………もうおやすみ…………


中米編 完了!!!







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咲ログさんがいた家

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12月14日 土曜日
【コロンビア】 メデジン






「カオリさん………カオリさん…………朝ですよー、カオリさーん。」


「ん………んん……はい……」


「朝ですよカオリさん、コーヒー出来てますよ。」


「ん……んんん………起こしてー………」



ベッドの上でもぞもぞしながら両手を上げてくるカオリさん。



お、おお………甘えん坊にも程があるぞ………


ケータ君が腕を引っ張って体を起こしてあげる。
寝癖ですごいことになってる頭のままぼーっと一点を見つめて動かないカオリさん。


「カオリさん、ホラ、コーヒー出来てますから、こっち来てください。」


「ああ………あうー……んあぁぁ………」


photo:01






のそのそと起きてきてテーブルの前にぺたんと座り、ほとんど閉じた目で甘いカフェラテをすする。



こ、この人、絶対1人で生きていけねぇ(´Д` )











ゆうべやっとの思いでたどり着いたメデジンのゴール、カオリさんの家。


一部のコアな旅人の間で知られる、ここホステルカオリ。

その実態は本当にただの1人暮らしのアパートの一室だった。


旅ブログが大好きだというカオリさん。

世界一周の旅人の力になれないかと、メデジンにやってくる日本人旅人をご自宅に招き、宿泊させるようになってから1年以上経ったそう。


今までたくさんのバッグパッカーたちがこのカオリさんの家にお世話になってきたそうなんだけど、その最初のお客さんだったのが、旅人の間でとっても有名なあの咲ログの咲子ちゃんだったらしい。

今やアイドルだね。





photo:02




宿泊費無料のカオリさんの家。

とっても優しいカオリさん。


カオリさんがいつでも誰にでも優しい笑顔を振りまく素敵な人だというのは、ほんの数時間一緒に過ごしただけでわかる。

どこまでも甘えてしまいそうになるし、それを受け止めてくれそうな可愛らしい人。


そんなカオリさんの家だけど、いくつかのルールがある。



まず1番大事なルール。


これが1番大事。




それは…………








朝、カオリさんを起こすこと。

そう、それが1番大事。



朝が死ぬほど苦手な人だそうです。

1人だと仕事に遅れ放題だそうです。

あ、仕事ってのは日本語クラスの先生です。

メデジンの大学に言語センターという世界の言葉や文化を教える場所があるそうで、そこで日本のことを教えているのがカオリさんです。


あまりにも授業に遅れるので、生徒が家に迎えに来てくれるそうです。


カオリさん、しっかり。





なのでバッグパッカーが泊まっていると起こしてもらえるのでカオリさんもワーイって感じだそう。

朝本当に弱いので、たまに寝起きが悪くて八つ当たりしてくる時があるそうだけど、厳しく言ったらビックリしながら素直に起きてきます。






次に大事なのが、ご飯。

泊めていただいてる俺たち。
みんなでシェア飯を作るわけだけど、カオリさんの分も作りましょうね、ということ。

カオリさんの好物を聞いて、なるべく喜ぶご飯を作りましょう。

たまに食べ過ぎる時があるので、そういう時は取り上げましょう。










それだけです。

ほんとこれだけ。

もちろん、ゴミを出したりキッチンを清潔に保ったり、調味料がなくなったら買い足すとか、そんな当たり前のルールは言うまでもない。


家主であるカオリさんに迷惑をかけないよう、俺たちは配慮しないといけない。






あ、めちゃくちゃ大事なことを忘れていた。


カオリさんは日本語の先生。

コロンビアのたくさんの生徒さんに、言語だけでなく日本の文化を広める活動もされている。

様々なイベントを催しながら、日本文化の啓蒙に孤軍奮闘してるわけだ。


俺たちが協力できるのは、そういったイベントに参加し、それぞれに日本文化を伝えること。
そして生徒さんと触れ合い、コミュニケーションをとること。


バッカスを探して、のエビさんはバーテンダーであることを活かし、カクテル教室や日本食教室を開催して、積極的に生徒さんたちと交流をしていたと彼のブログで読んでいた。


俺に出来る事はもちろん歌。
日本語の歌を歌うことが生徒さんたちに興味深いものであるならとても嬉しいことだ。


できる限りの協力をさせてもらいたいし、それが俺たち旅人にとっても地元の人と触れ合ういい機会になるのだから、それを理解しているカオリさんの人間力には感服だな。





これから数日カオリさんのお宅にお世話になる予定。


ルールを守りながら、楽しくみんなと過ごせるといいな。












よっしゃああああああ!!!!!

宿代かからない今、この大都会のメデジンでやることはああああああああ!!!!!!!


カオリさんのとこにいる旅人のサキちゃんを全力で口説くことおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!


photo:03



ただのアイドルみたいに可愛い女の子です。
髪の毛結ぶ時にコメカミのところを残してすーっと垂らしてます。
ミニスカートとかはいてます。
ヒラヒラのワンピースとか着てます。
こ、これが旅女子……!!


そんな女子とひとつ屋根の下で、一緒に寝起きしたり料理したりするので過ちが起きるかもしれないです。


嘘です、調子に乗りました。
サキちゃんは彼氏います。医者だそうです。よし、ごめん。






少し前に、ブログランキングで全ての男子から憎しみの対象となったブログがあったのわかりますか?

GO世界、るーさんのアメリカ横断キャンピングカーの旅ですよ。


男女4対4、しかも全員美男美女という憎しみとやるせなさしか湧いてこないあいのりをやっていましたよね。

サキちゃん、あのメンバーの1人です。

レベル高すぎです。

なのでリノちゃんの話とか聞いてます。
可愛いですよね。


チクショク!!全員可愛いじゃねえか!!
あいのりとかあいのりとかあいのりいいいいいいい!!!!!









はい、このメデジンでやるべきことはただひとつ。

お金を貯めることです。

宿代がかからないこの状況、南米でもトップクラスの経済国、

ここで稼げなかったらマジで南米絶望。


なんとしても5万以上は貯めて次のエクアドルに進むぞ。











「じゃあみなさんでセントロに行きましょう!!」


カオリさんとサキちゃん、みんなでタクシーに乗ってセントロへ向かう。

メデジンのタクシーはメーターでとても安い。
15分くらい走って4ドルくらい。
みんなで乗ればとても安い。






photo:04



そんでやってきたセントロ。
マジでものすごい大都会!!

近代的なビルが立ち並び、たくさんのモニュメントが洗練された雰囲気を醸し出している。

街を囲む山々には緑が輝き、その斜面にビックリするような高層マンションがズゴンズゴン乱立している。


こりゃ大都会だわ………









そしてそして、めちゃくちゃ良いショッピングストリート発見!!

photo:06



うおー!!これ間違いなく稼げるじゃなぇか!!

人通り尋常じゃない!!
活気が溢れかえってやがる。

これがメデジンかー!!

photo:07










そんな大混雑のショッピングストリートを歩いて行くと、綺麗な教会がそびえる広場に出た。

整備された広場には無数の銅像、というかモニュメントがいたるところにたっている。

photo:08






なんか変なやつだな。

なんだこの太っちょ。

photo:09



全部太っちょだな。


なにやらボテロっていうこの街出身の芸術家の作品らしく、造形だけでなく絵画もあるようで、有名なのはでっぷり太った可愛いモナリザの絵なんかもあるそう。


photo:10




面白いな。

面白いけど、俺がやるのは観光ではなく稼ぐこと。


歌うぞ。






人通りは多い。
これでもかってくらいたくさん歩いている。


でも今このセントロを見て回ってみたところ、お店から音楽が流れまくっており、物売りの人たちがわらわらとそこらじゅうで声を上げているし、おまけに警察とセキュリティがこれでもかってくらい歩き回っており、目を光らしている。


路上パフォーマンスしてるやつはいない。

こりゃマズイかなぁ…………



でもやってみなきゃ。

このメデジンで稼げなかったらマジで南米がヤバくなる。


ギラギラと太陽が照りつける広場、ボテロのボテっとした銅像の前でギターを出す。


なんだなんだ?とすでに足を止め始めている人波。



よーし、やってやるぞ!!




よーし!!2秒でセキュリティに取り囲まれたぞー!!

なになに!!?
やってはいけないと!!

ほう!?俺に南米で靴磨きになって一生を終えろと!!




ご、ご、ごご、ご勘弁をー………

泣きそうな顔で懇願すると、仕方ないから1時間だけ歌っていいよとの許可がおりる。



よおおおあおあおおおおおし!!!!!!

1時間で50ドルくらい稼いでやるぞこの野郎おおおおおお!!!!!!










1時間後……………






たくさんの人だかりが出来、足元にはかなりの金額のコロンビアペソが。

その金額、なんと12000ペソ。


やっべえ!!
これやっべえ!!



ドルに換算してみる。






6ドル。





やっべえ…………





金額がでかすぎてよくわからないけど、1900ペソで1ドルなのでまったく稼げていない。

ちなみにビールが1本1500ペソとかです。

ご飯が5000ペソとか。


んで12000ペソ。


そしてあえなくタイムリミットの1時間終了。




ひ…………く、靴磨き…………





photo:12




ま、まだだ。まだ諦めねぇぞ。

どこか、どこかに稼げる場所があるかもしれない。

こんなにでかい街だもん、きっとどこかにあるはず。


カオリさん情報ではこの12月は街の真ん中の川沿いにイルミネーションが点灯されるらしく、すごい人でごった返すとのこと。

さらにここから結構離れたポブラド地区というところにメデジンの飲み屋街があるらしく、そこは夜になると地元の人でお祭り騒ぎになるそう。



よ、よし、どっちも攻めてやるぞ!!











photo:13



まずは歩いて30分くらいのイルミネーションエリアへ向かった。





photo:14




はい、人っ子1人いない。

ハリボテの装飾が川沿いに並んでいるだけ。


そ、そうだよね!!イルミネーションだもんね!!
昼間に来たってクソつまらないもんね!!




チクショー………次だ次だ!!










それからさらに1時間歩いて、疲労困憊になりながらもうひとつのポブラド地区にやってきた。

うん、ただの閑静な住宅街。






なにこれ、終わりの合図?



い、いや、飲み屋街ってのがあるはず!!

どこだ!!どこ!!






photo:17




あ、あった!!

ここか!!

木々が生い茂る綺麗な公園を中心にたくさんのカフェやレストランがひしめいており、ある程度お金のある人たちだけが集まるエリアってとこだ。


ただまだ時間が早いので人はほとんど歩いていない。

日が暮れるまで待たないと。

ここに望みをかけるぞ。








photo:19



ついてきてくれたマユコちゃんと2人で公園の階段に座って話した。


マユコちゃんはあさってグアテマラに帰る。


楽しい楽しいパナマ旅行と思ってやってきてみれば、いきなりサメが泳ぐカリブ海を3日間も小舟で漂流。

毎日全身ずぶ濡れでぐちゃぐちゃになり、泊まるホテルはジャングルの中の僻地のブタ小屋。

せっかく買ったパナマハットも潮水と乱暴すぎる海の男たちのせいでボロボロになってる。


そんなに過酷な旅をしたことのない普通の女の子にとったら拷問以外のなにものでもない国境越えに付き合わされ、おまけに俺もケータ君もまったく観光意欲のない男なので、ほとんどどこにも行ってない。


か、可哀想すぎる(´Д` )

今こうして日記に書き出してみると可哀想すぎる&俺たちひどすぎる(´Д` )



「ううん、全然後悔なんかしてませんよ!!あんな経験もう一生出来ないですもん!!来て良かったです!!金丸さんの歌も聴けるし!!」



ああ、こんないい子にあんなレイプみたいな拷問を…………

ごめんね、マユコちゃん。




俺の歌でそんなに喜んでもらえるなら頑張って歌うよ。











photo:20



時間は18時を過ぎ、レストランやバーに明かりが灯り始めたころ、公園がいきなり色鮮やかにまたたいた。

木々に吊るされていたイルミネーションの電灯が点灯され、赤や青の幻想的な森が浮かび上がった。


若者のグループやカップルたちがベンチや階段に座り、ビールを飲みながら談笑している。

周りのレストランにも人が賑わい始めた。

photo:21



photo:22







雰囲気、申し分なし。


よしメデジン、勝負だ。








photo:23



photo:24




それから4時間。

カオリさんやケータ君、ナオコちゃんもみんなやってきて、さらにこのメデジン在住でかぐや姫などのフォークソングを歌っている日本人のおじさん、金子さんという方やそのバンドのメンバーなど、たくさんの人たちが集まり、とても賑やかな路上になった。


周りのお店はさっきの雰囲気から一変して、爆音でサルサミュージックを流しており、このエリア一帯がものすごい熱気に包まれている。


人通りもすごいことになってきたんだけど、どこもかしこもサルサの陽気な音楽が鳴り響き、ギターの音がかき消され始めた。


コロンビアはサルサの国だとは聞いていたけどここまでとは。
メキシコのあの喧騒が蘇る。


結局22時にギターを置いた。

photo:25












その足でみんなで向かったのは、川沿いのイルミネーション。

さっきまでスッカラカンだったけど、一体どれほどのもんになってるかなー…………








photo:27




すげすぎ。

ルミナリエ超えてる。

もうぐっちゃぐちゃ。

屋台と人ゴミと爆音できぜわしいことこの上ねぇ!!!


みんなで行ったんだけど、あまりの混雑に一瞬ではぐれてしまう。

photo:28






でもやっぱりそれだけのことはあって、イルミネーションの規模は凄まじい。

世界トップ5に入るクリスマスイルミネーションというふれこみだったんだけど、見事期待に応えてくれる美しさ。

photo:29




誰もが楽しそうにキラキラ輝く明かりの中にいた。

夏のように暑い夜のイルミネーションも悪くなかった。

photo:30



photo:31










みんなでカオリさんの家に戻り、ビールで乾杯。

1日中歩き回って歌いまくった疲労にビールが染みる。




さぁ、気になるあがりだ。

これからの南米旅を左右するこのメデジンの路上初日。

これだけ歌ったんだ。それなりに稼げていないとシャレにならないぞ…………








58300ペソ。



やっべえ!!!
すげぇ!!これやっべえ!!!







えーっとドルに換算すると…………










30ドル。


うわぁ………めっちゃ微妙………

あれだけ頑張って30ドルかよ………

暗雲。

これからの南米、暗雲しか見えねぇ。








そっか………こりゃ腹くくらないといけないな。

これまでヨーロッパ、北米と稼げる場所が続いていた。
その気になればいくらでも稼げるという心の余裕があった。
アスファルトの綺麗な道だった。


しかし今、目の前に伸びるのは果てし無く長い途上国のイバラに満ちたオフロード。
さらに太平洋横断というデカすぎるミッション。

これまで感じたことのない暗雲が胸の中に立ち込めていく。

稼がないと帰れない。

金は減っていく。
時間は容赦なく過ぎて行く。


ああ、これが全て終わった後で回想しながら書いてる物語ならどれだけ気が楽なことか………
しかし現実なんだよなぁ…………


この先どうなるかまったくわからない。





でもやるべきことと進むべき道は分かっている。
分かっているだけマシだ。

不安はとてつもなくデカイけど、必ずやり遂げる。

必ず日本に帰ってみせる。

必ずだ。必ず。


胸の底からこみ上げる恐ろしさをビールと一緒に飲み干した。






と、その時彼女からメールが来た。

あ、昨日ブログで彼女のこと書いたからそのことかな。

俺がいかに彼女のことを大好きなのかわかってもらえたかな。

ああ、どんなラブリーなメールが送られてきたかな…………





「コラァァァ(○_○)!!わりぃはよぉぉぉ!!絶対遅れは許されません。マジで。帰ってきておばちゃんたちに結婚ゆるしてもらえなかったら、付き合ってた6年半、、いやっ7年を賠償してもらうからなぁぁぁ!!3年越えたらお金請求できるみたいだからなぁぁぁ(`□´)」










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うん、急ごう。

目標2月中の南米脱出!!!





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コロンビアで日本の劇

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12月15日 日曜日
【コロンビア】 メデジン






「カオリさーん、カオリさん、ホラ、もう8時ですよー。起きて準備してくださいー。」


「うーん、むにゃむにゃ………あと5分。」


「ダメですよ、早く起きて準備してください。」



カオリさんを起こすところから始まるこの家の1日。
と言ってもいつもケータ君が起こしてるんだけどね。




起きてみんなで朝ごはんを作る。

カオリさんの家には日本の調味料がこれでもかってくらい揃っているし、安宿みたいにボロボロの道具しかないようなキッチンではないので料理をするのも楽しい。

服も洗濯板にこすりつけるんじゃなくて洗濯機でボタンひとつだし、シャワーも当たり前に暖かいお湯が出る。

日本にいればごく普通の暮らしなんだけど、それがとてつもなく恵まれた生活だということが身に沁みる。








今日の予定はカオリさんの教えている日本語クラスの生徒たちによる劇の発表会。

photo:01



日本をテーマにした劇をコロンビアの若者たちが演じ、それを取り仕切るのはもちろんカオリさんだ。


言葉を教えるだけでなく、こうした地域との交流にも積極的に取り組んでいるんだな。



「カオリさん、ご飯出来ましたよ。」


「あー!!もうそんな時間ない!!えーっと衣装はどこ……衣装……衣装がない!!えーっと……紙……ようこそって書く紙がないー!!!もうどうしよー!!エーンエーン!!」



シャワーを浴びて濡れた髪のままクローゼットの中をひっくり返して慌てふためいているカオリさん。


ゆうべ準備しとけばいいのに………

photo:04



よくここに泊まる旅人たちにお説教をされるというカオリさん。

子供のように無邪気な人だ。








今日はその劇を観にいくことにしているんだけど、カオリさんの案で劇の前に2曲ほど歌ってくれと言われている。


んー、どんな状況なのかまったくわからないけど、俺に出来ることなら喜んで協力させてもらおう。












一足先にバタバタと会場に向かって行ったカオリさん。

俺たちは残って料理。

おにぎりと卵焼きを大量に作っていく。
今日の演者である生徒さんたちへの差し入れだ。

photo:02



30人ほどいるらしいので、結構作ったけれど1人ひとつずつだな。

いつもライブ会場でこういった差し入れをしてもらう側なので、なんだかこういう役回りが新鮮で楽しい。


今日の劇をみんながやり切れるよう、願いを込めて作っていく。

photo:03








そこに昨日のフォークおじさん、金子さんがやってきた。

美声の持ち主である金子さんと少し一緒に演奏させてもらった。


「こんなのどうですか?」


「お、知ってるねー。」


22歳の別れのイントロを弾くと、すぐに合わせてくれる。

フォーク酒場に出入りしていてこれが弾けなかったら話にならない。

昼前のアパートの中庭に2人のコーラスが気持ちよく響いた。

photo:05












金子さんに送ってもらい、会場の文化ホールみたいな公共施設に着いた。

綺麗で新しい建物だ。

中に入っていくと、中ホールくらいのステージがあった。

photo:06




おお、懐かしいなぁ。
高校生の時、こんな市民ホールみたいなとこでよくライブやったもんだ。
ライブハウスのない日向ではこういうとこでやるしかなかった。


するとドタバタドタバタ走り回る人影が。

カオリさんだ。

流暢なスペイン語でコロンビア人の生徒たちに支持を出している。



差し入れのおにぎりと卵焼きを持ってバックヤードに入ると、そこにはらたくさんのコロンビア人の若者たちがワイワイと劇の準備をしていた。

みんなそれぞれにメイクをしたり、小道具を使った衣装を着ている。

photo:07




幽霊の格好、ろくろ首、赤鬼、


どうやら妖怪のお話みたいだ。

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「コニチハ!!オゲンキデスカ!!」


「ハジメマシテ!!ワタシノナマエハファンパウロデス。」


お、さすがは日本語クラスの生徒たち。みんな挨拶や簡単な会話くらいは普通にできる。

おにぎりを渡すと、みんな大喜びでそれに群がり、一瞬にしてお皿は空になった。







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開場時間になるとたくさんのお客さんたちがなだれ込んできた。

そしてそのお客さんたちに挨拶して回るカオリさん。

小さな子供がカオリさんを見つけると、カオリー!!と走っていき抱きついた。

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みんなカオリさんを囲んで笑顔になっている。

カオリさんも、あの優しい笑顔で全員と丁寧に抱き合い、頭をなでなでしている。


ああ、この人本当に愛される人だな。
それはカオリさんの、周囲を暖かい気持ちにさせる能力によるもの。

誰もカオリさんを嫌いな人なんていない。

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朝は起きれないけど、人間として尊敬に値する人だ。











満席となった客席。

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みんなで円陣を組んでかけ声をかけ、劇が始まった。





スペイン語と日本語を織り交ぜながらナレーションの女の子が進行していく。


そしてこのタイミングで余興の俺の出番。

やったのは日本語と英語の2曲。


上を向いて歩こうとスタンドバイミーですよ。

そうです、ベタな人間ですよ。




歌を終えて、劇の本編スタート。

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真っ赤なお鼻のー、トナカイさんはー、
いつもみんなのー、笑いものー、




コーラス隊が日本語で歌う。

ほのぼのとした微笑ましい雰囲気。


ステージに出てきた演者が恥ずかしそうにセリフを喋る。

彼らはプロの役者ではないし、そんな訓練をしてる人たちでもない。

ただのド素人で、みんな恥ずかしそうだ。


日本語を混ぜてはいるもののスペイン語が中心なので物語の内容はよくわからないけど、なんとなくわかったのは、


スサノオノミコトやアマテラスオオミカミがある日サンタクロースと出会ってお話をする。
そしてアマテラスたちもサンタを見習って妖怪たちの願い事を叶えてあげるという、なんとも微笑ましい内容。


カッパにはキュウリ、雪女には抱きしめても凍らないペット、ろくろ首には短い首、


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この南米コロンビアで、こうした異文化交流の一端に触れられてることがとても嬉しい。
それが自分の母国をテーマにしてくれてるならなおさら。

世界はひとつで、繋がっているということをじんわり感じることができた。


大きな拍手が会場を包んだ。

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雪女ちゃん、めちゃくちゃ可愛い。

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片付けを終え、荷物を持ってカオリさんの家に戻る。

夜になると生徒たちが打ち上げで集まるようなので、みんなにつまんでもらえる晩ご飯を作ることに。

作ったのはから揚げとフライドポテト。

美味え!!!

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日が沈んでからワイワイと生徒たちが集まってきた。

みんなでアパートの中庭に集まって、音楽を流し、サルサを踊り、から揚げとフライドポテトを食べ、俺もまたギターを持ってきて歌い、夜遅くまで彼らと話していた。

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日本語を勉強しようとするくらいだから、みんな日本が大好きで、漫画、アニメはもちろん、音楽もジブリも相当詳しい。

ビーズ歌ってるやつとかいるし。

今までも海外で日本大好きな若者たちにたくさん会ってきたけど、ここに極まった感じだ。
コロンビアでの日本人気はすごい。

ありがとうくらいならおじさんでも知っている。




いいって言ってるのに、みんな日本の歌を聴かせてもらったからとチップを渡してくれ、23400ペソほどになった。
12ドル。







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宿代が浮くだけでなく、地元の人々との濃密な交流もできるここカオリさんの家。

ここにいればすごくスペイン語の勉強にもなる。

生徒たちも生の日本人と触れ合うことで彼らのためにもなる。

長い人は3ヶ月も滞在する人もいるみたい。

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ただの沈没ならいくらでもできるけど、少しでも有益な時間にできるようにしないとな。

まぁ俺は稼ぐことが最優先だけど。


頑張ろ。

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南米をバイクで一周とか誰がやるの?

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12月16日 月曜日
【コロンビア】 メデジン





ケータ君ですね。

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宮崎県日南市吾田の出身です。



バスケをやってて、趣味は合コン。

女の子のタイプは柴咲コウです。


好きな食べ物は大晃のトンカツだそうです。


振徳高校出身だけど、その高校は潰れたそうです。


小学校1年生の時に吾田小学校の坂の下にあるスーパーとむらでガムを万引きして親にバレて一緒に謝りに行ったことがあります。



あののどかな田舎で生まれ育った純朴な青年が、今や南米をバイクで一周しようとしてますよお母さん。

九州一周じゃなくて。


ご心労お察しします。


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僕も何度も止めたんです。

やめたほうがいいって。


でも彼は頑固ですね。

いくら言っても聞きません。


お母さんも彼が頑固だということはよくご存知でしょうね。


でも、お母さんはケータ君を否定したことがないそうですね。

お母さんと意見が対立したことある?とケータ君に聞いたんですが、1度も反対されたことはないと言ってます。

いつも僕を信じて応援してくれるんですと言ってます。

泣けます。


うちのお母さんは僕のやること8割りくらい反対します。

トンカツは不二カツもいいです。







まぁそれぞれの移動にかかるバス代を考えたら、バイクのほうが安くつくだろう。

好きなところで休憩できるし、行きたいところに行ける。

面白そうな脇道も探検することができる。


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でもやっぱりここは南米。
ゲリラが外国人を誘拐し、強盗がその日の糧を得るためにピストルを出す場所。

週末強盗なんて言葉もあるらしく、普通の仕事を持った人が休みの週末に副業で強盗をやっているような場所。



そして聞いた話ではクリスマスシーズンは強盗が1番活発になる時期だそう。

それはなんとクリスマスのプレゼントやらなんやらで出費がかさむのでそのために盗むという具合。


うーん、誰かをハッピーにするために誰かを不幸にさせるってわけか。





人の痛みなんてまったく気にしないフリーザみたいなやつらがそこら辺で獲物を狙っている、そんな南米を単身バイク旅なんてとても勧められたもんじゃない。


バイク旅なのでおそらく野宿もたくさんするはず。
山の中で故障して取り残されることもあるかもしれない。

道の悪い南米なのでコケて怪我もするだろう。





怖すぎる。

俺にはできないな。

ていうかまずバイクの運転できないけど。





ヤバイからやめたほうがいいと言っても、ケータ君の心はもう決まっているよう。

さすがのサバイバーのケータ君でもこいつはキツイと思うんだが…………











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というわけでケータ君が運命を共にするバイクを探しに行くというので、俺も路上場所を探すついでに一緒に街に向かった。





まず最初に向かったのはセントロから少し離れたサンティアゴというエリア。

タクシーを降りると大きなショッピングモールがあり、その周辺を散策。


セントロのショッピングストリートが歌えないならモールのエントランス付近を狙ってみようと思ったんだが…………







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んー、なかなか難しいなぁ。

人の通りはそこそこあるが、車がガンガン通っているし警備員の目も厳しそうだ。


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モールの中はとにかくラグジュアリー。
高級ブティックや映画館、フードコートのファストフードはどれも安くて5ドル以上。


綺麗な身なりの家族やカップルが幸せそうに歩いている。


コロンビアは南米トップクラスの経済国だけど、それを支える中流階級以上人々のためのショッピングモールだ。




いい場所さえあればここでそこそこ稼げそうだけど、ポジションが見つけられない。

残念だけど却下。









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今度はこの近くにバイク街があるということなのでケータ君のバイクを探しに向かう。


どのへんなのかなーとキョロキョロしながら車がバンバン走っている通りをひとつ曲がると、そこには無数のバイク販売店が並んでいた。

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スズキやホンダなどの有名どころから見たことのないようなメーカーのお店まで、たくさんのバイク屋さん。




コロンビアに入ってから、ものすごくたくさんのバイクが道路をブンブン走っているのを見かける。

駐車場にも車より多いくらいのバイクが止まっていたりする。


コロンビアはバイク大国。
庶民の足なのできっと安いバイクがあるはず。






そんな狙いでバイク屋さんをひとつひとつ覗いていく。



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まぁどれもピカピカでカッコイイやつばかり。

一体いくらくらいかなぁ。

ちなみにケータ君の予算は10万円くらい。




「このバイクは60万円です。」


「そうですか、さようなら。」



普通に日本と変わらない値段。




「た、高いね、南米。」


「そ、そうですね………」


「あ、このスクーターとかなら安いんじゃない?」


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「すみません、このスクーターいくらですか?」


「30万円になります。」


「さようなら。」




スクーターですらこの値段。
貧乏人に入ってお店ではないみたいだ………










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ケータ君が欲しがっているのは中古の安いやつ。
中古だけどもちろん壊れにくく、そして南米の荒れた山道を越えられるパワーのあるやつ。


これだけのバイク大国ならきっとある。
そして必ず中古バイク街があるはずなんだけどなぁ。


正規店の人たちに聞いてもみんな知らないと言うし、まずスペイン語で中古バイクって説明することが一苦労。



どこにあるんだろうなぁ、と話しながら汚い道の方へと歩いて行くと…………







お、ここそうなんじゃないか?




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おお!!通りの両側に無数に並べられたスクラップみたいなバイクの山。

廃墟にしか見えないパーツ屋や町工場がひしめき、油まみれの服を着たオッさんたちがウロウロ歩いている。

ここだここだ。






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いやー、いきなり町の空気が一変したな。
さっきまでのお金持ちエリアと天と地の差だ。


歩いていると、あちこちからチーノ!!チーノ!!アチョー!!ウヒョヒョー、と油まみれの男たちがおちょくってくる。


もちろんさっきのショッピングモールの中でそんなことを言う人はいない。

チーノ!!とバカにしてくるやつはまず学のない連中だ。



「はいはいチーノですよ。このバイクいくら?」


「お!!こいつが欲しいのか!!チーノ!!3万だ!!」



安っ!!
いきなり超安っ!!

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やっぱりこういう場所に来ないとわからないな。





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「ケータ君、日本製のバイクが欲しいんやろ?このスーパーカブとかいいんじゃない?」


「そうですね。日本製だと要らなくなって売るときに高い値段で売れるんですよ。」


「じゃあ、これいいじゃん。そんなにボロくないし。」


「でもアレなんですよ。こういうところで買うと、エンジンの中身だけを中国製に入れ替えてるっていうことがあるんですよ。それがわかったら売る時の値段はガタ落ちです。エンジン音でわかるらしいんですけどねー、僕にはわからんとですよねー。」



へー、そんなもんなんだ。
俺ならもうソッコーで買っちまうけどな。




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けど外国でバイクを買うっていうのはそんなに簡単な問題ではないみたい。

そのバイクでいくつもの国境を越えて違う国に行くというのならなおさら。



俺はよくわからないけど、たくさんの書類を用意する必要があるみたい。

このバイクは第三者に販売したりしませんよー、みたいな証明書とか、そんなやつ。


スペイン語が喋れないケータ君ではそんな難しい書類の作成、困難としか言いようがないよなぁ………



ケータ君の南米旅にも暗雲は立ち込めているみたいだな。


でもそんな暗雲を吹き飛ばすようなケータ君の笑顔はいつも爽やかだ。

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それからセントロに歩き、この前セキュリティに止められたショッピングストリートの周辺を散策。

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綺麗に整備されているのは真ん中の歩行者天国の通りだけで、他の道はまぁとにかくいつものカオスな空気が満ちている。

タクシーが渋滞を作り、その隙間をガンガン走るバイクたちのレース、そんな道なのに屋台がズラリと並んでさらに渋滞を手助けしている。

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まぁなんつー活気だ。
平日のメデジンの帰宅ラッシュは、日本とはレベルが違う。



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路上演奏には人通りが必須。
でもこいつは、逆に多すぎる。

これじゃ人波に埋れて何してるかわからなくなるし、雑踏と喧騒で何も聞こえない。



チクショー…………
メデジン難しいなぁ…………

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暗くなってきたセントロは相変わらずものすごい帰宅ラッシュで人が溢れかえっている。

イルミネーションがキラキラと輝き、ビルの明かりと混ざり合い12月の夜を儚く飾り立てる。




みんな忙しそうに歩いている。


白い息、厚着したコート、ダウンジャケットのこすれる音、女の子の冷たい細い指。



どれひとつここにはない。


今までの人生の冬の思い出が、どうも思い出せない。

顔がかじかんでまばたきがしにくくなるほどの寒さ。
そんな中、小走りしてコンビニにカップラーメン買いに行ったこととか。


雪景色の中で、あいつと待ち合わせした日とか。


切ない気持ちにならなくて済むのは、逆に寂しいもんだ。



人はやっぱり、ひとところに暮らし、積み上げた思い出に埋れながら生きていくのが美しい。


こんな短期間に大陸を横断したり海を越えたり、様々な場所を動き回っていたら、感覚は鋭くなっても人間的な情感は鈍っていってるのかもしれない。






12月 街はクリスマス気分
あちこちから思い出したように ジョンの声
そして俺ときたら いつもこの頃になると
何かやり残したような 柔らかな後悔をする






シオンの12月を口ずさみながらカオリさんの家に帰った。








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12月17日 火曜日
【コロンビア】 メデジン





今日こそいい路上場所を見つけてやるぞ!!


人通りが多くて、治安が良くて、ある程度静かで、声が響いて、道幅が10mくらいで、できればオッパイ大きい可愛い子と仲良くなりたいです。そんな通りで歌いたいです。

南米の女の子、オッパイが普通で巨乳クラスです。

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こんなの。



Fカップって日本なら電車無料で乗れるくらいの国宝ですよね。


それが普通にその辺歩いてます。


なので巨乳くらいだったらもう驚きません。


コロンビアであの子大きいな、と思うのは日本では爆乳と呼ばれる聖域のあれです。


もう毎日毎日、服から半分くらい飛び出したオッパイを見続けているので、オッパイに対して免疫ができて、オッパイゆさゆさしながらオッパイ女の子が歩いてきても、別にオッパイに視線をやることもないですオッパイ。

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そんな巨乳をしこたま見た後で、カオリさんのところに帰ると、バッグパッカーのサキちゃんの胸が、えーっと、あれです。

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サキちゃん、ものすごく可愛い上にサバサバした性格が気持ち良く、さらにミニスカートとかへアイロンなんていうオシャレグッズも持っているオシャレ女子。

しかも料理めちゃ上手で、冷蔵庫の余り物でささっと美味しいご飯を作ってしまう。

惚れない方がおかしい。



うん、もうこれ以上書かんとこう。

だって彼氏いるから。







よし!!彼氏のいる女の子はああああああ!!!!!

ほっといてええええええ!!!!



仕事仕事!!!



昨日歩き回った結果セントロの奥の方に、もうひとつ雰囲気のいい歩行者天国の通りを発見している。

あそこでやれたら間違いなく稼げる。



ギターを持って家を出ると、サキちゃんもカオリさんも聴きに行くよーと一緒に来てくれた。

カオリさん、いつも気にかけて下さって本当にありがとうございます。






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昨日見つけておいたショッピングストリートに到着。

いいねいいね、たくさんの人が歩いているけど、揉みくちゃになるほどではない。

歩行者天国なので静かで歌いやすい。

そして大事なことだけど、通りの雰囲気が俺の歌と相性が良さそうだ。

見た目が映えるような場所を選ばないといけないからな。

よーし、やったるか!!

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ギターを抱えるとすぐに人だかりができ、まだ歌ってもいないのにコインを入れてくれる人たち。


演奏を開始するとさらにたくさんの人が足を止める。

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たった3曲、10分くらいで足元には………



15000ペソ。8ドルくらい。



すっげえ!!

めちゃ稼げる!!

こいつは100ドルいくぞ!!


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はい、いつものようにセキュリティ登場。

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いつものように、ここではやったらいけないと言われる。


なんで?ねぇ、なんでだよ?
なんで稼げる場所を見つけたらいつも路上禁止なんだよ?




見てくれていたカオリさんがスペイン語で対応してくれる。

どうやらライセンスをとってくればここで歌ってもいいとのこと。



よしわかった。ライセンス取ろう。


メデジンはもう少しお世話になる予定。
必ずここで稼ぐ。
多少金がかかったとしてもライセンスを取ってやる。









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セキュリティの人に住所を聞いて殴りこみの勢いでやってきた古い建物。

市役所って雰囲気だ。

あっちの窓口ですよー、あっちですよー、って日本の役所みたいに歩かされながらようやく目当ての部署にやってきた。




さぁー、潔くライセンス出してもらおうかー!!




「クリスマスパーティーやってるから明日来て。明日。」





こっ……!!





警備員の兄さんに追い返される。

ちょ、ちょっと待って!!窓口は17時半までだろ!?
まだ16時半やんか!?


「あー、ノベナだ。だったら無理だ。出直しましょう。」



そう言うカオリさん。

どうやらノベナというのはクリスチャンの儀式で、クリスマスの9日前から始まるとても大事なものなんだそう。

これから毎日、街のいたるところでノベナが行われ、クリスマスに向けて神聖な空気が盛り上がるんだそう。



そ、そうか……そういうことなら仕方ない………



すごすごと役所を後にし、カオリさんの家に帰った。







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サキちゃんの作った美味しすぎる親子丼を食べ終わり、みんなで部屋でまったり。

みんなネットをしたり本を読んだりそれぞれ好きなことをしている。




日記を書いていると、いきなり耳を疑う言葉が聞こえた。



「ねぇ!!アナル!!アナルが大好きなの!!」


「だって、アナルは……アナルは……アナルは僕にはできないよ!!」



えぇ!!?と思って顔を上げると、その萌え系の声はなんとサキちゃんのパソコンから出ていた。

興奮気味に画面を見つめているサキちゃん。



ちょ、何いきなりエロビデオ見始めてるんだよ!!サキちゃん!!

しかもアナルとかそういうのが趣味なの!?

俺あんまりアナルは経験不足でやったことないっていうかそもそもアナルとかそういうことのためにあるものじゃないし、でもサキちゃんが望むんだったら………





「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」っていうアニメのキャラの名前でした。

ネーミングおかしいですよね。

萌え系の声でアナルアナル連呼したらいけませんよ。



「大丈夫!!アナルはアナルのままでいいんだよ!!?」


「ねぇ、どこ行くの?アナルの家こっちなの…………」


「何言ってるの!?アナルは何も悪くないよ!!?」


アナルは悪くないて(´Д` )



カオリさんという汚れない女性の部屋にアナルという言葉が連発されてる状況がシュールすぎて日記全然書けない。

日本のアニメのクオリティは色んな意味でヤバイですね。







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