メキシコ入国!!!

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9月26日 木曜日
【アメリカ】 サンディエゴ
~ 【メキシコ】 エンセナダ






「よっしゃー!!ホナ行こかー!!メヒコやでメヒコー!!下ネタちゃうでー!!」


朝から元気いっぱいのジェニファーさん。
俺が脱ぎ捨てた服を綺麗にたたんでくれてたり、洗面所のお風呂セットとかをまとめてくれていたりと、その豪快さとはうらはらにとても女性らしい繊細さが見え隠れする。

こちらの写真をご覧になればお分かりいただけると思います。



photo:01







「テンゴアンブレ?ケキエレスコメール!?」


ジェニファーさんはどっからどう見てもただのタコ焼き大好きなハイテンションなネイティブ大阪人なのだが、英語がペラペラだ。

まぁそれは以前アメリカに住んでいたからわかることだけど、実はスペイン語までペラペラに操るという語学の天才。


やっぱ大阪の人ってのは誰とでもすぐにお話を始める会話が大好き人種なだけあって、言葉に対して並外れた嗅覚と想像力を備えているんじゃないかと思う。

そんなジェニファーさんとの国境越え、心強い。









とりあえずまずはご飯を食べに行くことに。




「んー、マックとサブウェイは嫌かなぁ。もうずっと食べてたから飽きました。」


「はい?なんやのそれ?」


「え?マックとサブウェイですよ。」


「え?マック?なんなんそれ?」


「はい?だからマックですよ。ハンバーガーの。」


「あーあー!!マクドか!!よーわからへんかったわ!!」



そこはわからんのか(´Д` )?



「あれホンマややこしいよなぁ!マクド言うくせにビッグマックはビッグマック言うねん。朝マックも。」



そんな語学の天才と、まずは腹ごしらえ。
南米に入ったら本格的なラーメンは食べられなくなるだろうと言うことで、最後にラーメンを食べに行くことに。


ロサンゼルスで大衆的に1番受け入れられていてチェーン店が何店舗もあるお店といえば山田屋。

photo:02



それが最近サンディエゴにも出店しているとのことでそこに行ってみた。

コッテリトンコツで8.5ドルかな。
最後の贅沢だな。

味はまぁ普通。












「スフィシエンテー!!」


「お腹スフィシエンテー!!」



よっしゃぁぁぁぁぁああああ!!!!!
腹もふくれてついに戦いの時!!!

アメリカ出国、メキシコ入国の国境へと車を走らせる!!



うおおお、怖え………

もはや色んなトラブルがありすぎて国境恐怖症になっている俺。
ボーダーが近づくとドキドキが止まらない!!


「大丈夫大丈夫!!メキシコ人はみんなホンマ親切やねん!!なんも心配あらへんねんー!!!」



ウッキウキで車を飛ばすジェニファーさん。

も、もうちょっとゆっくり走っていいんですよ(´Д` )



サンディエゴの街からしばらくすると、道路に標識が見えてきた。


photo:04




「Mexico only」


と書いてある!!
うわー!!怖い!!!!

質問のシミュレーションしないと!!!





「メキシコでの滞在先は?」

「メキシコシティーのリックの家です。マジメキシコリスペクトしてます。」



「メキシコにはどれくらい滞在するのか?」

「2週間くらいです。毎日タコス食べるつもりです。あー、鼻ヒゲはやしてー。」




「メキシコへ来た目的はなんだ?」

「簡単なことです。メキシコが大好きだからです!!!」





完璧。
我ながら完璧なる受け答え。

これで越えられない国境はこの地球上にない。



photo:05



助手席で追い詰められたダービー並みに震えていると、車は高速道路の料金所のようなゲートに入った。

しかし1~2ヶ所のゲートではなく、入り口が6ヶ所はあるような巨大なチェックポイントだった。

photo:06



車がガンガンやってきては通過していく。







俺たちもドキドキしながらゲートに入ると、ぶらぶらしてる係員の兄ちゃんが話しかけてくる。


「どこ行くんだいー?」


「エンセナダですー!」


「そうかー。楽しんでー。」



ジェニファーさんの愛想100%の笑顔と流暢なスペイン語にご機嫌な係員。
これでチェックは終わり。
ゲートを抜ける。

どうやらここはただの質問ポイントみたいだ。
この先にイミグレーションがあるんだろう。


えー、イミグレーションはどこだ?







えー、イミグレーションは………









イミグレーションがねぇ…………










えええ!!!あれで終わり!!??

あれで入国審査終わり!!??

ぎゃ、逆に困るんですけど!!




アメリカからのメキシコ入国は、72時間以内にアメリカに戻るのならばパスポートチェックをする必要がない、という話は聞いていた。

しかし俺はもうアメリカには戻らない。
アメリカ入国の際に渡されたカードをアメリカカスタムに返却しなければいけない。
これを怠ると出国した記録が残らず、次回の入国に不利な状況になりますとカードに書いてある。


そして俺はメキシコに72時間以上滞在するので、メキシコのスタンプをパスポートにもらう必要がある。



はいはいー、さっさと進んでー、とテキトーに入国させている係員。

有難いんだけど、逆に困るから!!!








ゲートを越えたところで、ガンガン車が通りすぎて行く中に強引に車を止めて、そこらへんの警察に声をかける。


「あ、えーっと、あのー、ソーリー、イミグレーションはど…………」


「オラー!!タコスタコスデスペラード!!」


俺が声をかけようとすると、流暢なスペイン語と最高の愛想のよさで話しかけてしまうジェニファーさん。

すると警察さんもニコニコで他の車を止めて俺たちを誘導してくれる。



うん、俺もさ、なかなかたくさんの人と会話したり愛想良かったりすると思うんだよね。

ジェニファーさんの前では俺の愛想なんて犬レベル(´Д` )






photo:07



横の駐車場に車を止めて、歩いて裏手に回って進んでいくと、そこにはゲートがあり数人の警察が立っていた。

スペイン語でことの次第を説明するジェニファーさん。
すぐに笑顔全開になって親切にカスタムの中を案内してくれる警察さん。



そしてメキシコ側のイミグレーションにやってきた。


パスポートにスタンプくださいなとお願いすると、はぁ?いいよいいよ、そんなの。と言われる。

72時間以内ならスタンプは要らないとの情報だったけど、1週間の滞在でもそんなの要らないよってな具合みたい。


な、なんてゆるい国境なんだ(´Д` )




マジで要らないからどうぞメキシコ楽しんでねー。


あ、そういうことならどうもー。






ってダメダメ(´Д` )
俺の方が厳しいってどういうことだよ(´Д` )








メキシコのスタンプをもらうには25ドルの入国税がかかる。
これで180日間、およそ半年の滞在が許可されるってわけだ。
ちなみに質問などは皆無。

まぁこれは俺がジェニファーさんという女性と2人だから信用されてのことかもしれない。
男1人ならもう少し厳しいかも。






てなわけで無事メキシコスタンプゲット。
ジェニファーさんは警察とすっかり仲良くなってスペイン語の知らない単語を教えてもらったりして笑ってる。

大阪人のコミュニケーション能力、世界トップレベル。











えーっと、これでさぁメキシコ入り!!!

とはいかない。

まだアメリカ入国の際に渡された出国カードってやつを、アメリカ側のイミグレーションに返却しないといけない。

この国境はこれまでみたいに2つのカスタムが並んでいるような仕様になっておらず、アメリカカスタムは別の場所にある。
町の中を歩いてそちらに行かないといけない。


チェックゆるすぎ。



photo:08



メキシコ国境の町、ティファナをジェニファーさんと歩く。

わずか数メートル。
国境を越えた瞬間に、町の風景がアラブ圏に変貌した。


photo:09



あの慌ただしい町並み、ボロい建物、わけわからないものを売ってる露店、行き交う車のスピード、

すべてが、いわゆる後進国の騒然とした空気になった。

photo:10




うわあああ、懐かしい。

カナダから続いた4ヶ月の英語圏、そして西ヨーロッパから数えると半年近く先進国を旅してきた。

旅っぽくなってきたぜー!!







photo:11



意味不明なものを売ってる売り子や、すごい数の物乞いたちの間をすり抜け、ヨルダンを彷彿とさせるバラック市場みたいな通りを抜ける。

photo:12



タクシーの客引きたちをかいくぐり、歩道橋を渡って行くと、そこにはたくさんの人だかりがあった。


どうやらここが別の国境みたいだ。

俺たちが入ったのが車のボーダー。
こちらは電車やバスでやってきた人たち用の徒歩のボーダーみたい。

photo:13





カスタムの前に行き、警備員さんみたいな人に出国カードを見せる。

そのオッさん。あぁ、はいはい、みたいな感じでカードを受け取ってそこらへんにあった小さな箱にポイっと放り込んだ。





はい?終わり?

出国のスタンプとかは?







終わりです。
アメリカの出国カスタム、ゆるすぎです。










うおおおおおおおおお!!!!!!!!!


北米バイバイイイイイイイイイイイイ!!!!!!!

中米始まりいいいいいいいいいいい!!!!!!




「やべええ!!!!なんかすっごいドキドキする!!!!!英語圏終わって刺激がやべえええ!!」


「私も、なんかドキドキするわー!!メヒコやでメヒコ!!レズにイタズラされた時よりドキドキするわ!!」



ねー!!そうだよね!!
って、ちょ!!何さりげなくすごいこと言ってんだ!!この人!!



「オッちゃん、オラー!!」


「オラー。ニコニコ。」



道端でだべってるオッちゃんたちに挨拶すると、みんなすっごいニコニコ!!
メキシコ人の笑顔やべぇ!!!
可愛いすぎる!!
体型ずんぐりむっくりすぎる!!

photo:14











さて、ここで問題です。

これらの写真に、何かの共通点があることがお分かりになりますでしょうか?

photo:15



photo:16



photo:17



photo:18













そうです。




首がないのです。




「やべぇ!!首なし芳一だ!!」


「首なし族だ!!!」




そう、首がないのです。

松ぼっくりにドングリをちょんと乗せたような状態なのです。

足がびっくりするほど短くてその足で、音楽が流れてるところでサルサのステップふんでます。

足ほとんどないのに、ステップが軽快すぎます。

これがメキシコ人か!!知らんかった!!
綺麗な指してたんだね知らなかったよ並みに知らんかった!!


首がなくて文句あんのかーい。
ウヒョヒョーイ。

photo:19










2人で興奮しながらお店をのぞいたりオッちゃんやオバちゃんに話しかけながら歩き回ります。
みんなニコニコしてます。オニギリみたいな顔でニコニコしてます。超可愛い。

やべぇ、メキシコ人好き。



そしてここでひとつの法則を発見します。
これ間違いないです。















〔首が短いほど優しい。〕

photo:20









これ間違いねぇ!!!

いや!!本当に!!
より首が短いほど親切さがすごいんです!!

ほら!!ここまで来るともう優しさがスパークしてるんです!!

photo:21



あああ!!メキシコ人!!
好きだああああ!!!!















ウキウキで車に戻り、ドライブ開始。
バハカリフォルニアという西海岸の海沿いを下っていく。

photo:22



右手には太陽がきらめく太平洋。
左手には中東を思わせる乾いた丘陵地。
廃墟が多く、いくつもの寂しげな集落が海風の中よりそっている。

のびやかで、ゆったりとした空気。
ああ、心がドンドン解放されていく。

photo:23






「めちゃくちゃ綺麗やね………」


「うん、日南海岸に負けてないね………」



感情をすべて表に出すジェニファーさん。
嬉しい時は体全体で表現し、誰とでもすぐに仲良くなる人。

運転しながら涙をボロボロ流していた。

photo:24





「アカンわー、旅ってええなぁ………海が綺麗すぎるわ………」


メキシコは人の心を解き放つ不思議な魅力がある。

なぁ、トロール、お前もそう思うだろ?

photo:25













国境を越えてわずか40分ほど。
海沿いの町、エンセナダに到着した。

カリフォルニアのアメリカ人が多くやってくるリゾート地みたいで、小ぢんまりとしてるものの、ゆったりとした雰囲気と中米の怪しい空気が混ざり合ってとても旅情をかきたてる。








photo:26



すぐに町中のモーテルにチェックインし、夜の町に食事に出かけた。

平日ということで人通りは少ないが、ポツポツとレストランやバーが並んでおり、観光客向けのシーフードレストランが多い。

しかし観光客向けではあるものの、店員さんはほとんど英語が話せない。

それもまた懐かしい。ずっと英語で話せていたからな。
もちろんジェニファーさんが流暢なスペイン語で対応してくれる。







そして、これぞメキシコという光景を目にする。

1軒のお店に入り、ビールとピニャカラーダで乾杯していると、どこからともなくギターの音色が。

ふと見ると、そこにはギターを抱えたオッさんが俺たちを見ながらポロポロと音を鳴らしていた。

photo:27





「1曲ロマンチックな曲をいかがですか?」



すげー!!これがマリアッチか!!

周りを見てみると、もういるいる。

ギターを抱えた弾き語りの人もいれば、ウッドベースやスネアを従えたバンド編成も。

photo:28




それがマジで、ウケるくらい夜の街をウジャウジャ徘徊している。

photo:29




日本でいうところの流し。
もうすっごい数!!!

うぉぉ、血が騒ぐぜ………





そして彼らはとても紳士だ。

みなスーツやシャツなど綺麗な格好をしており、いきなり弾き始めるのではなく、丁寧にお客さんに許可を取り、断れば笑顔でサッと身を引く。あくまでムードを大事にしているのが伺える。

photo:30






ギターのチューニングもちゃんと出来ていなくて、とても上手いとは言えない人が多いんだけど、その手癖から伺わせる年季がなんとも言えない味がある。


断ってもマリアッチの数がめちゃくちゃ多いもんだから、次から次に、いかがですか?とやってくる。


「オッちゃん、べサメムーチョできる?ウチめっちゃ好きやねん、あの曲。」


「スィ。もちろんです、チカ。」



そしてオッちゃんは浪々と歌い上げる。
べサメムーチョ、いっぱいキスして、という意味のスパニッシュらしい情熱的な歌。





ああ、なんてメランコリックな夜だろう。
怪しげで、不思議な空気が漂う夜のメキシコにガットギターの哀愁ある音色が染み渡る。




慣れ親しんだ欧米から、かけ離れた異国の地。

世界を旅して1年以上。
これだから旅はやめられない。



恐れ続けた中米初日。
最高のスタートだ。

photo:31







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本物の旅人の1日をお見せしましょう

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9月27日 金曜日
【メキシコ】 エンセナダ





メキシコとは中米の入り口であり、マヤ文明発祥の地という芳醇な歴史を持つ地球上でも重要な意味を持つ国である。

そのような地で何千年にも渡り培われてきた人々の暮らし、風俗は我々に人類の生きる道、ひいては人生というものの深淵なる答えを示しているかのように思えてならない。


旅人というものは、美しい風景や著名な景勝地を回るだけではなく、これらの現地に暮らす人々との触れ合いによって、果てしなき命の行き着く先に思いを馳せることを喜びとする。

そういった意味でこれほど適切な国はないのでないだろうか。


メキシコ、そのとある1日を今日はご紹介していきたいと思う。











photo:02



清々しい朝。
赤道が近づき、太陽がその力強さを増したメキシコ。
こうした場合、服というものは野暮なものだ。

余計なものをすべて脱ぎ捨て、太陽の恵みを体全体に浴びること。

これが旅人の1日の始まりとなるのだ。

photo:01











朝の優雅な時間を堪能したら、さぁ食事だ。

photo:03



メキシコでは屋台のファストフードがとても人気がある。
値段も安く、大衆的な食べ物をいただき、その土地の恵みを体で感じるのだ。
この時いただいたのはセビッチェという郷土料理。

photo:04



旅人はもちろん食べ物に対する感謝を忘れない。
生かされているという意識を常に持っていなければいけない。

そう、生きるということは殺すということなのだ。

photo:05



ちなみにこのあとお腹が最悪な状態になるのだが、それもまた旅の醍醐味というやつである。










お腹が落ち着いたならば町歩きだ。

photo:06




旅人は常に現地の人との交流を忘れない。
挨拶されれば挨拶を返す。この日本人が忘れかけてしまっている身近な交流というものが、緊張を余儀無くされる過酷な旅のオアシスと言えるだろう。


photo:07




この時はこの紳士にキュウリ1本要るかい?と言っていただいたが、やんわりとお断りさせてもらう。すでにお腹に洪水の兆しが来ていたのだ。










そして旅人とは子供を愛する生き物だ。
この戦争やいがみ合いが絶えない人類の歴史で、子供ほど純粋で無垢な存在はない。
透き通った瞳の中に、世の中の汚れたものが写り込まないよう私たちは努力しないといけない。

photo:08











メキシコいえばマリアッチ。
そう、彼らは音楽をこよなく愛する国民だ。
町を歩けばどこででも彼らに会うことができる。
ミュージシャンとしての最大の喜びは、やはり現地の音楽家との交流、セッションというやつだ。

photo:09



音楽に国境はない。
言語がわからなくても心からの音が交差することによって、ミュージシャンというものはお互いに言葉以上の心の理解を得ることができる。
素晴らしい人類の発明である。

photo:10





私も実際にスペインを訪れ、フラメンコ発祥の地で、シモンという一流のギタリストにスパニッシュギターの真髄を伝授された身。
ここは腕の見せ所である。

photo:11



なのでウッドベースをスラップさせてストレイキャッツを熱唱させていただいた。
図らずも彼らの稼ぎに一役を担った形になったわけだ。










アニマル。旅人は動物に敬意を払う。

photo:12



なぜならばこの地球には人類以前から彼らが住んでいたからだ。いわば私たちは後からこの地にやってきた客なのだ。尊敬の念を持って彼らに接しないといけない。

自分たちの快適な住処を求めるためだけに彼らを害獣と呼び、追いやることは悲しいことではあるが、ある程度必要なことなのかもしれない。
しかし共存という道も我々は忘れてはいけないのではないだろうか。

photo:13












さぁ、動物との触れ合いでサンダルが崩壊してしまったならば、ここが旅人の資質が試されるところ。

photo:14



無い物は作る。壊れたなら自分で直す。これもまた物に対する敬意であるのだ。










穏やかな時間を過ごし、海が夕日に染まり夜が訪れれば、ここからが旅人の本当の姿を見せる時間なのかもしれない。

ナイトライフだ。

photo:15



このナイトライフを制するものが旅を制すると言っても過言ではないかもしれない。

photo:16











メキシコといえばテキーラ。
塩を親指の付け根に少量乗せ、もうひとつの手にライムを持つ。

塩、ライム、そしてテキーラショット。

photo:17




このワンツースリーのリズムにメキシカンのバイブレーションの秘訣があるのではないだろうか?
また新しい発見をさせてもらった。喜ばしいことである。










気分が良くなってきたら酔いに任せてみるのもまた一興。
このメキシコでもカラオケ文化が浸透しており、カラオケバーではみなが自慢の喉を披露しあっている。

photo:18



photo:19



おやおや、首がありませんね。



日本のスナックのように、自分たちのグループ以外が歌っている時は歌を聞かないという状態がメキシコにはない。


誰が歌っていても、店内のほぼ全員がその歌を楽しみ、合唱をし、拍手を送る。
なので歌う側にはそれなりの腕前と度胸とタレント性が求められるわけだが、彼らメキシカンにその心配はいらない。

全員恥ずかしがることなどなく、歌手になりきり、音痴のレベルを果てしなく超えていたとしても心からの感情を込めて歌い上げる。

photo:20



ここでそんな中に飛び込むこと。これが旅行者と旅人の大きな違いのひとつと言えるのではないだろうか。

そうすることで一気に彼らとの距離が縮まるのだ。










スパニッシュは情熱の国民である。
美しい女性がいたら声をかける。これが男の作法である。礼儀と言ってもいい。

photo:21




美しい女性は地球の宝である。
我々男は彼女たちに対する敬意を忘れてはならない。

photo:22



photo:23



photo:24




photo:25







さて、とある旅人のとある1日をここにご紹介させていただいたわけだが、旅とは知らない場所の知らない文化と体当たりで交流を図るものであるというのがお分かりいただけたであろうか。

しかしもちろん自分のナショナリティ、日本人としての意識を忘れてはならない。

まだ見ぬ美しいもの、愛すべき人間と黄金の魂を求めて、旅はこれからも続いていくのである。






全ての人々に愛を込めて。
ムチョス グラシアス。

タコス デスペラード。








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さ、髪切ろうかな

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9月28日 土曜日
【メキシコ】 エンセナダ






よっしゃ髪切るぞおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!

photo:01



自分で見ても気持ち悪ぃ!!!

髪切ってもてまくってやる!!!





てなわけでインターネットの髪型カタログで入念なるイメージトレーニング。

そしてiPhoneに画像を保存。

photo:02



これにしてください!!とお願いすればバッチリだろう。





昨日町歩きでだいたいこの町のことは頭に入った。

海沿いのハーバー、それと一本入った裏通りが観光客用のエリアになるんだけど、この辺りはまぁ土産物屋さんやちょっとお高めのレストランしかない。

photo:03




建物もまぁまぁ綺麗。








そんでここから内陸の方に歩いて行くと、いきなり建物がボロくなり、道の舗装も割れまくった現地人のエリアになる。

photo:05



タコスやホットドッグなどの安い屋台が道に並び、激安の衣料品店もある。
昨日ここでズボンを買った。
200ペソ。1500円。

photo:07











photo:06



廃墟みたいな建物が並び、そこに色んな小さなお店が入っている。
中でもビリヤード台のあるプールバーがめちゃくちゃ多く、カラオケもみんな好きみたいだ。

photo:08



photo:09



どっちもゆるキャラ。




スーパーマーケットの雰囲気がただのスーパー玉出。

photo:10







photo:11



アラブ圏を思い出すなぁ。
うーん、懐かしい。

熱気がビシビシ肌にくる。









そんな地元エリアの中に散髪屋さんが並ぶ通りを見つけたんだけど、だいたい値段は40~50ペソ。
500円いかない。
アメリカでは1500円が最安値くらいだったから、そろそろいったろうと踏み切ったわけだ怖えええええええ!!!!(´Д` )


髪切るの怖ええええええええ
!!!!!!








だってモデルこれだよ?

photo:13






全員カリアゲ。



この写真のひとつひとつの違いがわかんねぇよ!!!

やっぱりカリアゲも突き詰めると、この微妙な違いが天と地の差があるのかな。




おい!!俺はこのカリアゲにしたいのにこのもみあげのカリアゲ方が俺の求めるカリアゲと違う違うじゃねぇか!!もっとカリアガッてねぇとカリがアガリきらねぇじゃねぇか!!

まぁそうカリカリしないで。





みたいな喧嘩するのかな。

カリアゲしたくねぇ(´Д` )





「これでフミ君も首なしカットで首なし族の仲間入りやな!!」


ニヤニヤしてるジェニファーさん。
人の髪だと思って!!!






ううう………怖い。
もう2年くらい切ってないし、あんまりお店で切らないから信用できない。
しかもメキシコだし。


もう一度恐る恐る店内をのぞいてみる。



ほらぁぁぁぁぁああああ!!!!!!











photo:15




カリアゲだしいいいいい!!!!!



なんだこのモデルは!!!
なめてんのか!!!
気持ち悪いわ!!!

photo:16





カリアゲの違いが全然わからねぇ!!!







でも並んでるお店の中には、オシャレなカリスマ美容師がいるような、お店もある。


よし……ここにしようかな………


「なにゆうてんねん。アカンやろ。ここはこっちで切らなアカンで。」


ジェニファーさんが隣のお店を指差す。











photo:17



なめんのか?
カリアゲ専門店じゃねぇか?

でも海外で髪を切るというネタとしてはこっちのほうが…………


「大丈夫やで。ホラ見てみ。おばちゃん首ないやろ。優しさの証やで。ここは首なし美容室なんやで。首なしカットしてもろうてフミ君も優しくなろか。」





ついに店に足を踏み入れる。
日本の田舎にある散髪屋って雰囲気。




先客が席につく。





photo:18



おい坊主?
その頭でこれ以上何を切るというんだ?



頭から下にカバーをかけると、実物大てるてる坊主にしか見えない。
可愛すぎる。

photo:19







や、やめてくれ!!

そんな悲しそうな顔をしないでくれ!!
腹がよじれるやろが!!

photo:20











躊躇なくバリカンを入れていくおばちゃん。
されるがままの坊主。
おばちゃんはバリカンの種類を変えながら頭をカリアゲていく。


ていうか隣のおじちゃんもずっとバリカンしか使っていない。
彼らはハサミを使うことがあるのだろうか。
バリカンマスター。






そして!!
坊主に最後の仕上げがほどこされていく!!

photo:21



すげえ!!髪の毛の生え際を寸分の狂いもなく直線に刈りそろえていくおばちゃん!!




てるてるウォーズマンだ!!!




さらに泡を生え際に塗り、カミソリで入念に剃り上げ、カクカクとした直線を形成していく。

photo:22




嫌だあああああああ!!!!!!

カリアゲウォーズマンになりたくねぇええええ!!!!











「タコス。デスペラード。」


坊主の頭が仕上がり、空いた席が俺に向けらる。

おばちゃんが俺を見る。

震えながらビニールの固めのシートに座った。

photo:23



おい!!切りながら爆笑しないでくれ!!




そして…………













photo:24



なかなか悪くないね。

2年ぶりくらいの散髪。

あー、さっぱりした。

photo:25




おばちゃんありがとう!!
やっぱり首の短さと優しさは比例する!!















よーし!!!!
気分も一新!!!

今日は土曜日の夜!!
メキシコ初の路上いってみようか!!!!



ギターを持って夜の町にくりだす。
俺の路上を生で見られるとウキウキしているジェニファーさん。

ジェニファーさんからしたら、俺に会いに来てくれたのは、俺とおしゃべりをするためでもなく、放浪旅を味わうためでもなく、もちろん歌を聞くのが1番の目的だよな。

下手な歌は歌えない。

カッコイイとこ見せないと。







土曜日の夜の観光通りはたくさんのネオンが光り、アメリカ人の観光客の姿もまぁまぁある。

歩き回りながら歌えそうなポイントを吟味していく。


あまり中心部に近づくとクラブが爆音を流しているので無理なので、少し離れた場所を探してみるが、なかなかいいポイントを決めきらない。

ニコニコと期待しながらついてきてくれるジェニファーさん。







ぶっちゃけなかなかのプレッシャーだ。

久しぶりの脱欧米。
久しぶりの脱英語圏。
久しぶりの熱気溢れる後進国。


ここで俺の歌が受け入れられるか、このドキドキ感がギターを持つ手に汗をかかせる。

のんびり歌えていたあの空気がいかに楽だったことか。


アラブ圏では野次馬がものすごい人だかりを作って、まったく歌を聴かずにガヤガヤ騒いで、ちょっかい出されて、あがりを盗まれ、とんでもない目に遭ってきた。






そしてここはメキシコ。マリアッチの国だ。
四六時中、ギターを持った流しがハンターのように獲物を探してウロウロしている国なので、誰もがギター弾き語りを空気のように扱う可能性がある。


そしてそんなマリアッチたちの激戦区なので、彼らの組合かなんかがあって、よそ者が歌えないような決まりがあってもおかしくない。





金が稼げるのか、それは今はどうでもいい。
とにかく、この新しい国で、欧米文化とまったく違う中米という場所で、俺の歌が受け入れられるか、それが最重要。

受け入れられなかったら、これからの中南米旅がかなり過酷なことになる。
というか絶望と言ってもいい。

なんとしても活路を見出さなければ。













そして、人通りのまぁまぁある一角でギターを取り出す。

うおおお、緊張するぜ………

でもやらないと。
やらないと旅できないどころか生きていけねぇんだ。

全身全霊で歌を歌った。

これが日本のマリアッチだ!!!









photo:26



photo:27




心配は一瞬にして消え去った。

すぐに人だかりが出来、拍手が起こる。

しかしアラブ圏のような暇な野次馬ではなく、みんなしっかりと歌を聴いてくれているのがとてもよく分かる。



周りの邪魔にならないように気を配りながら足を止めてくれ、キチンと歌を聴き、曲が終わって拍手をしてお金を入れ、素晴らしい声ねとお褒めの言葉をくれてからサッと去っていく。


盛り上がり方もすごい!!

ノリがやばい!!

でも下品なものではなく、歌というものに対する敬意をしっかり持っているのがうかがえる。
これがマリアッチの国なんだ!!




「ここでこうしてバスキングしてる人を初めて見たわ。それが日本人だなんて!!」


「マリアッチの人たちがたくさんいるから誰も足を止めてくれないと思ってました。」


「彼らは彼らの音楽をやってるわ。伝統的なスパニッシュよ。あなたのとは違うわ。それにあなたは素晴らしい声を持ってるわ。メキシコ人は歌が大好きなのよ!!」



みんなニッコニコで歌を聴いて、体を揺らし、ブラボー!!と歓声を上げてくれる。




あ!!向こうからマリアッチのバンドがやってきた!!
やべぇ!!なんか言われるかも!!!



俺の前にやってきたマリアッチたち。
しかし、文句などまったく言わない。
みんな、おー!!珍しいね!!とニコニコしながらお金を入れてくれた。

首のないオッちゃんもオバちゃんも、みんなニッコニコだ。





ああああーーーー!!!!!

メキシカン!!なんて愛すべき人たちなんだ!!!





そんでもって、そんなお客さんたちの相手をしてくれるのが、会話の達人、ジェニファーさん。

誰とでもすぐに仲良くなって、俺と現地の方々の通訳をしてくれる。

しかも見た通りの美人さんなので、オッちゃんたちもすぐにご機嫌になる。

そんでもって近寄ってくる薔薇売りのオッちゃんからバラを買ってはジェニファーさんにプレゼントしている。


女の人にバラをプレゼントする。

このキザだけど、キザになりきれない純粋で不器用ですぐ緊張するメキシコ男性が可愛らしくてたまらない。


オッちゃんがジェニファーさんにバラをプレゼントする。
それを俺が子供たちにあげるという構図が出来上がり、バラ売りのオッちゃんとのナイスコンビネーションが完成。



「アカン!!首なしのオッちゃんら可愛いすぎるわ!!みんなバラをくれる時、ちょっと震えてんねん!!緊張して照れてんねん!!あああ!!もう思いっきり抱きしめたいわぁ!!」








そんな楽しすぎる路上なのだが、目の前の通りを音楽ガンガン流した車や、エンジン音のものすごいトラックが走るもんだから、かなりうるさい。

負けじと声を張り上げてしまうので、ずっと静かなビーチで歌っていた喉にすごい負担になってしまう。

こりゃこの辺で切り上げるかな。







「よし!!よかったら晩ご飯をご馳走したいんだけど。」


荷物を片付けようとしていたら、ずっと歌を聴いてくれていたオッちゃんが話しかけてきた。
オッちゃんと言っても35歳だけどね。


「タコスしか食べてない?ノーノー、本当のメキシコ料理を食べさせてあげるよ。」



ちょうどお腹が空いていたところ。嬉しいお誘いに甘えさせてもらうことに。

2時間やって24ドルと549ペソ。
計69ドル。







そこにもう1人いた英語ペラペラの若者エドガルも加わり、4人で彼らのオススメの地元の方たちの食堂にやってきた。

photo:28




何も言ってないのにビールがやってくる。メキシコで多分1番メジャーなビール、テカテ。


「さあ、どれがいい?肉?野菜?豆?甘いの?しょっぱいの?」


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このマリオとエドガルはかなり英語が喋れる。
メキシコに入ってまだ数日だけど、これまでの後進国のように人々はほとんど英語が喋れない。というかまったく喋れない。


そんなメキシカンの中でも2人の英語力は珍しい。
キチンと学校で教育を受けてきており、ある程度裕福な家庭で育ったんだろうな。





「フミ、たくさん食べるんだ。全部食べちまえ。メキシコの諺でな、食える時に食っとけ。明日はわからんぞ、ってのがあるんだ。」


メキシコのマジの一般的な料理は、かなりクセがある。

photo:31



慣れるまで時間がかかりそうだ。
今はなかなか口が受け付けないな。

でも慣れたらきっとハマるはず。










「フミ、あの店員さんに、トゥエレスエルモサって言ってみな。」


「え?どういう意味?」


「いいからいいから!!言ってみて!!」


「トゥエレスエルモサ。」


「ダーハッハッハッハーー!!!!」


「あひょひょひょひょ!!」


ニッコリ笑う店員さんの女の人。
可愛いです、大好きですって意味だった。
このいつものやり取り。懐かしい!!

photo:30





photo:32



全員ご機嫌になり、お店でビールを飲み、閉店したら駐車場で飲み、さらにエドガルの家に行って、庭でさらにビールで乾杯。


photo:33



「ハァハァ………あー、おかしい。マリオ、僕はメキシコに入る前、結構不安だったんだ。メキシコは危険なところだってみんなが言ってたから。」


「そうだな。確かに危険だよ。でもみんなここで生きてるんだ。うん……そう………上手く言えない………上手く言えないけど、メキシコは、俺は本当にラブリープレイスだと思ってる。それを分かって欲しいんだ。」


そう言ってマリオは俺とジェニファーさんをその大きな腕で抱きしめた。

力強さと柔らかさと温もりが、マリオの体から伝わって、ふと目頭が熱くなる。






人間って優しい。
その優しさを溢れんばかりに持っているメキシコ人の愛が、心の底まで染み渡った。

涙がこぼれそうになる。

ジェニファーさんはすでにボロ泣きしている。







メキシコ、危険なところとさんざん言われた。
冷血で野蛮な人種とアメリカ人たちは言っていた。

それはおそらくテレビニュースからのイメージだろう。


日本人も中国人に対して、野蛮で反日感情を持った人々と思っている人が大半だと思う。

本当はそんなこと、きっとないんだろう。少なくとも俺が今までに会った中国人はみんなイカした愛に溢れた人たちだった。









今の俺のメキシコ人に対するイメージ。

最強に愛すべき人種。

photo:34








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9月29日 日曜日
【メキシコ】 エンセナダ





photo:01




「あんなぁ、ウチな、カラオケ行ったらなぁ、1番最初になぁ、アンパンマン歌うねん。あれホンマごっつええねんで。」


この西成にいそうなヤカラは実は昔JJの読者モデルをやっていたそうです。

かと思えばタイのニューハーフのショーハウスで働いていたという経歴も持っています。

宮崎ではナレーターや司会者の仕事もやっていたそうで、その後北海道でモメてスリランカに国外逃亡していたそうです。



もうぐちゃぐちゃです。

この時点で普通の人の人生3回分くらいのネタですよね。

謎はすでに迷宮に突入してます。

photo:02




ちなみに女性です。
男か女か?という質問がたくさんありましたが、ジェニファーさんはちゃんと女性です。多分。


ですがニューハーフ、オカマ業界に図太いコネクションを持っております。

レズにもとてもモテるそうです。


そんな性という部門においての達人ですので、もはやセックスするしないとか超越した境地に達しているので、僕らの間には何もありません。



たまに「しごいたろかー?」と言われますけど、お断りしています。
なんか怖いです。

怖い世界に連れて行かれそう(´Д` )ヒィィイイイ!!











photo:03



さて、ゆうべメキシコ初路上をやって気づいたこと。



まずデスペラードが異常にウケる。
これは想定内。


そしてこれも想定内だったんだけど、英語の、それも有名な曲くらいにしか興味をひかれないようだ。

スタンドバイミーは間違いなく人だかりが出来る。

しかし風に吹かれて、だとみんな知らない。


スタンドバイミーレベルにメジャーな曲をレパートリーに加える必要がある。



photo:04





というわけで、部屋でレットイットビーとヘイジュードの歌詞を書き出す。
今更だけどね。

あとべサメムーチョも覚えないといけないな。


まず確実にスパニッシュは歌えないの?と聞かれるので、最低でも1曲は弾けるようにしておかないとな。










部屋の中、もくもくとギターを弾いてコードを出す。

暖かい風が開けた窓から吹き込んでカーテンを揺らす。

テレビにはアメリカ映画がうつり、吹き替えでスペイン語をしゃべっている。

輝く太陽が中庭のプールにきらめいている。

photo:05




原色の鮮やかな壁、パームツリー、南国の植物たち。

もくもくと歌詞を書く俺。


ジェニファーさんはプールサイドでスペイン語の勉強をしており、時折掃除のおばちゃんと話す愛想の良い声が部屋まで聞こえてくる。







まどろむような昼下がりの時間。

表通りから子供の元気な声が聞こえてくる。





誰も俺たちのことを知らない。

逃避行したような、誰にも見つからない場所にいるような、秘密の時間。


なんて心地いい空気だ。








お昼ご飯に、宿の近くの日本料理屋さんへ。

ちなみにこのエンセナダはリゾート地ではあるものの、アメリカ人やお金を持ってるメキシコ人たちが来るローカルな場所なので、アジア人はまったくいません。
この数日いて、1人も見かけません。
あれだけ世界中にいるアジア人なに。


そんな町なので、いきなり日本人2人がお店に入ってきてビックリしているメキシコ人の店主。


「え、あ、あのー、うちはさ、ジャパニーズレストランで日本料理出してるけどさ、メ、メキシカンスタイルなんだよね。うん。」


まず言い訳から入るところが可愛いメキシカン。

この人、名前、関さん。

この顔で関さん。

photo:06




もちろん首はない。イコール優しい。



タダイマっていうお店。
味はなかなかのもん。

値段はちょい高めで1品700円くらい。
でも大満足。

これ焼きそば。

photo:07



うん、ただの焼きうどん。











そして今日も路上へ出かけた。

photo:08



車がガンガン通るので、声を張り上げてしまい、気づかないうちに喉がかなりボロボロになっていた。


これからはずっとこのやかましい厳しい状況で歌っていかないといけないんだろうな。





ゆうべのエドガルが遊びに来て、さらに地元の若者たちが差し入れを持ってきてくれたり、今日も楽しいバスキング。


みんなフレンドリーで笑顔が素敵なんだけど、メキシコに来て如実に違うところを発見。

それは子供。

子供の人懐こさがハンパじゃない。

photo:09




今まで北米を旅してきて、カナダ、アメリカの子供たちは、人見知りでシャイな子が多かった。
アジア人を見るとサッとお父さんの影に隠れたりしていた。

まぁそれも子供らしくていいんだけど、ここメキシコの子供はぜんっぜん違う。

photo:10




みんな、ねぇねぇ?あのね?って話しかけてきたり、ニコニコ笑って抱きついてくる。

親が子供を閉じ込めないでたくさんの人と交流させてることが理由なのかな。
昔の日本もそうだったよな。


悪ふざけしてたら、知らないおばちゃんやおっちゃんにめちゃ怒られたりしてたもんな。
現代では人の子にはノータッチってのが常識。
怒ったりしたら、いや話しかけるだけでさえ、どんな誤解されるかわかったもんじゃない。
希薄なコミュニケーション。


メキシコにはまだあの頃の風景がある。







子供が俺の前で踊った。

バレエの踊りを、軽やかに。

photo:11





そして歌が終わるとその子は俺の前に来て言った。


スペイン語で何を言ってるかわからない。
ジェニファーさんが泣きそうな顔で通訳してくれた。


「その子、フミ君を助けたいんだって。なんとかして力になりたいって。」







………ふぅ……




こんな貧しい国の、小さな女の子が俺を助けたいって………


俺は日本人だし、俺の方がはるかに裕福な人生を送ってるはず。

でもそんな金のことなんか問題じゃなく、この小さな女の子はなにかしら俺を助けたいと思っている。


こんな小さな子供なのに、大人を助けたいという感情を持っている。

なんて愛に溢れた国民なんだ。


これがアメリカ人の子供だったら、金にモノを言わせてめぐんでやるっていう小生意気な手段をとる。
アメリカの子供はそれを子供のころから知っている。


でもこのメキシコ人の子供は、お金が根本的な助けにならないことをわかっていた。
もっと人として大事な、暖かいものを俺に与えようとしてくれている。

まるで業の中でもがく哀れな男の痛みをやわらげようとしてくれてる天使みたいだった。


「グラシアス、ラニーニャ、ボニータ。」


女の子の小さな体を抱きしめた。
女の子も俺を抱きしめてくれた。


今日のあがりは4ドルと382ペソ。
計434ペソ。












宿に戻って部屋で日記を書く。
週末が終わり、宿は静寂に包まれている。

プールの水面にうつるライト。
波もなく綺麗にうつりこんでいる。


誰も俺のことを知らない。
誰も俺を見つけられない。
その孤独感が心地いい。

ベランダの隣でジェニファーさんがスペイン語を勉強している。






「あんな、ウチ、機織りもやんねん。そんでな、いつも思うねんや。布を織るとき、1回1回の1本の色はほんの小さなものだけど、それが織りあがったとき、その1回1回が重なって1枚の絵になんねん。出会いってそうやん。その一瞬の出会いはその時の色やけど、いつか人生を振り返って見たとき、1枚の綺麗な絵になってたらええよな。その絵を見んのが楽しみやねん。」



きっとジェニファーさんの布は、メキシコの極彩色のようにすごくカラフルな絵になるんだろうな。


俺もそうありたい。

そんでその布が誰かの傷をかばう…………


ってこれ中島みゆきか。


さて寝るかな。
世界の片隅から、おやすみなさい。







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ジェニファースペイン語教室

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9月30日 月曜日
【メキシコ】 エンセナダ





photo:01



「よーし、ホナ、ウチの後に真似して言うていきよー。1日100個は単語覚えるでー。これからの南米のためやからなー。いくでー、ケレールデスペラードタコスタコス。」



「そんなに覚えられないです。エレタベレケー。」



「ちゃうやろ!!そこは動詞が活用の変化する言うたやろが!!ケレール・キエロ・キエレス・ケレモスや!!何回言うたらわかんねん!!このアカンタレ!!」




朝からジェニファーさんのスペイン語講座。

言葉遣いが輩なんだけど、クリアファイルは吉田松陰モデルという筋金入りの歴女というジェニファーさん。

photo:02





「そんなすぐに覚えらんないです。」


「なにゆーとんねん。チンコついとんのかいな。あんた男の志っちゅーのはなー、身はたとえメヒコの野辺に朽ちぬとも、とどめおかまし大和魂やでー。」






スペイン語ってやつは、英語ととても似ている。


例えば、



「美味しい」

英語→デリシャス
スペイン語→デリシオソ



「練習」

英語→プラクティス
スペイン語→プラクティカ



こんな具合で、全部がそうじゃないけど、読み方が少し違うだけでだいたい同じような言葉になる。

動詞の活用は難しいけど、コツをつかめば簡単な会話くらいはできるようになるかもしれない。


スペイン語は世界で1番多くの国で話されてる言葉。

人口でいったら中国語や英語の方が話す人は多いだろうけど、国数でいったらダントツスペイン語。

これからの中南米では、ポルトガルの植民地だったブラジル以外は全部スペイン語のはず。

3ヶ月はスペイン語圏が続くわけだ。


こいつはさすがに少しは理解してないとマズイよな。








というわけで路上のレパートリーにも何か1曲スペイン語の曲を入れといたほうがいいので、何人かのメキシコ人に誰でも知っててみんなが好きなスペイン語の曲は?とアンケートをとったところ、やはりこの曲をみんな口にする。



べサメムーチョ。


べサメがキスミー。
ムーチョがたくさん。




スパニッシュらしい情熱的で哀愁漂うメロディ。
そしてとても簡単。

これをマスターしておけば、これからの中南米でおそらくあらゆる場面で俺を助けてくれることになるはずだ。

現地ミュージシャンとのセッション、可愛いラティーナを口説く時、1人の寂しい街角、

これから何回歌うことになるかな。








そのあとはなぜか筋トレをさせらる。


「はいー、その姿勢で10分なー。ホールドやでー。ホールドー。オイコラ、何足降ろしとんねん。」


「無理です、ごめんなさい。」


「何ゆーとんねん!!そんなことやと立派なオカマになられへんで!!ホラ、背筋やってみぃ!!」





立派なオカマにはなりたくないこれからの中南米。

その入り口であるメキシコのミニお国情報!!!


★首都………メキシコシティー
★人口………1億1千万人
★宗教………カトリック
★言語………スペイン語
★通貨………メキシコペソ
★レート………1ペソ = 12.5円くらい
★世界遺産………文化24件、自然3件



ご存知の通り、マヤ文明やアステカ文明などの高度な文明が発達した地であり、それらの古代遺跡が数多く残る神秘の国。


宇宙人説とか、オーパーツとか、人間を超越できる石仮面とか、男のロマンをかきたてずにはいられないウウウリリイイイイイイ!!

やべぇ、石仮面見つけてしまったらどうしよう。



「ジョジョ!!俺は人間をやめるぞ!!」

ズギュウウウウウウンンン!!!!!





はい、そんな独自の文明を築いたジョジョ発祥の地なんだけども、16世紀の大航海時代にスペイン人が到達。

アステカ帝国を滅ぼし、そこから植民地支配が続きます。
スペイン語が喋らるのはこのためですね。


その後はスペインが力を失うにつれてアメリカに侵攻されたり、フランスに征服されたりと、メキシコの地は数々の変遷ののちに今の国土に落ち着きます。


現在、僕がアメリカからやってきて町を見てみて抱く感想は後進国の空気だけれども、GDP世界13位という数字は後進国には当てはまらないのかも。

実際メキシコシティーの人口は2200万人。
世界屈指の超大都会。


GDPや人口数が国の経済力や先進性と比例しないのは当然のことだけど、ポテンシャルを秘めていることは間違いないよな。


大都会の力強さや田舎の廃れ具合、ありのままの姿はこれからメインランドを回って見ていくとしよう。





観光においては、もちろん前述した古代遺跡群。

ジャングルの中のピラミッドの数々は世界屈指の観光地だし、メキシコシティーの古い街並みも人気がある。


現在いるバハカリフォルニア半島は鯨の生息地として有名で、いくつもの落ち着いたリゾートビーチが点在しており、リタイアしたアメリカ人たちの移住者たちが多い。






国民性については、まぁとにかく陽気で愛すべきキャラクター。
ずんぐりした、赤ちゃんがそのまま大人になったような体型で、首がないほど優しいという特性を持つ。


純粋で、恥ずかしがり屋で、いつも笑顔でニコニコしている音楽をこよなく愛する人々。

豆食いすぎ。


そんな人々だけれども、治安が悪いのも事実。
麻薬がらみのマフィアがとてもおおいらしく、近年では観光客を狙った強盗などの犯罪も多い。
レイプをしたあとにバラバラに刻んだり、生贄といって子供を殺したりするようなカルト集団もいる。


貧困もまた犯罪の温床となっており、平均月収は4万円。
カリフォルニアに行ってシュワルツェネッガーの家のプール掃除員になるしかないね、みたいなジョークがよく言われるんだって。


ここはあまり辺鄙なところには行かずに、常に情報収集を怠らずに危険に対してアンテナをはっておく
ことを心がけないといけない。



トルコと同じく、江戸時代初期にメキシコの船が和歌山の御坊沖で遭難し、漁村民が彼らを保護し手厚く歓待したことからメキシコとの国交が始まり、その後、日本の使節団もメキシコで歓迎を受けた。

印象はとてもいい。

大戦中にメキシコへとたくさんの移住者がうつり、今もその子孫が暮らしている。

この日本料理屋のオッちゃんは関さん。

photo:03



昨日会ったこの若者はダイスケキムラという名前だ。

photo:04



この顔で。





隣国のアメリカからはいつもバカにされていて、アメリカのコメディアンには、カタコトの英語しか喋れないメキシコ人を演じて笑いをとる人もいるそう。

日本人が、なになにアルネ~、アチャーオチャーゲンマイチャーとか言ってるのと同じようなことかな。






まぁこんなとこかな。

中米は一気にかけ抜けようと思っていたけど、いきなりしょっぱなから興味深すぎる国。

何日かかるかわからないけど、この愛らしい国をとことん楽しんでやる。








photo:05



今日は月曜日。

リゾート地であるエンセナダは週末の喧騒も去り、静かで穏やかな空気に満ちている。

でもこれこそがリゾート地の楽しみ方なのかな。

photo:06




今日はあまり外を出歩かず、ホテルのプールサイドでゆっくりと過ごした。




べサメムーチョの練習をしたり、中南米に向けてスペイン語の看板を作りなおしたり。

ジェニファーさんはご機嫌でトロールの眼帯を作ってくれている。




暖かい風が吹き、タバコの煙をかき消す。

穏やかな時間。

photo:07












ふとわけがわからなくなる。


俺は放浪旅をしている。

なのに今、こんなにもゆるやかな時間にまどろんでいる。

隣には数日前に出会った女の人が、トロールの眼帯を編んでいる。



あれ?この人は誰だっけ?

なんで俺はこの綺麗な女性とメキシコの片田舎のホテルでのんびりしているんだろう。


なぜこの人はこんなにも俺に良くしてくれるんだろう?


まったく知らない人なのに。


実はこの人は昔、俺が雪の日に傘をかけてあげた地蔵さんじゃなかろうか?


もしくはトイレに行ってるとこをのぞいたら鶴になってるんじゃなかろうか?


そんな恩を誰かにあげたことなんて、思い当たらない。




「細かいこと気にしたらアカンでー。私はこの時間を目いっぱい楽しんどるだけやでー。」




俺のブログを読んでいて、メキシコ入りどうしようかなぁって俺が書いてるのを見て、これはもう行かな!!と思っていてもたってもいられなくなって信号待ちの車の中でアメリカ行きのチケットを取ったというジェニファーさん。






隣でかっこ良く笑ってるこの人がもはや他人になんて思えない。




この信じられない、幻想のような出会いもまた旅なのかな。

人生って不思議だとこれほど感じたのは初めてかもしれないな。


photo:08







「そういえば佐土原に住んでたんですよね?僕と何か縁ありました?」


「んー?全然知らんでー。」


「そうですかー。あ、佐土原だったらコツコツトンネルとか行ってました?」


「あ!!あの怖いとこやな!!みんな行くよなぁ!!ウチなー、廃墟好きやねん。」


「僕も!!若い頃って夜中に廃墟に入ってロケット花火を飛ばしたりしましたよね。懐かしいなぁ。」



「そうそう!!懐かしいなぁ!!男たちのお尻にロケット花火突っ込んで海に向かって発射させとったよなぁ!!ホンマあれないと夏休み始まらへんよな!!懐かしいわぁ。」




だからエピソードのレベルが違いすぎるから!!

photo:09








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