野宿とビール

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3月27日 水曜日
【スペイン】 タリファ ~ アルヘシラス









ガヤガヤという声で目を覚ます。


ここはフェリーターミナルの中のベンチ。
photo:01








寝袋から顔を出すと、目の前の切符売り場にたくさんの人々が並んでいた。

こんな綺麗なターミナル。
人もたくさんいるのに、誰も俺を追い出すどころか起こしもしない。



ああ………ヨーロッパに来たんだなぁ。











ターミナルの周りでアルヘシラス行きのバスを探す。

が、やっぱりどこにもいない。



んー、こりゃ探すだけ時間の無駄だな。

バスチケットをゴミ箱に放り込んで歩き出した。














綺麗な町並みの中を歩く。
南部の取り残されたようなほんの小さな港町、タリファ。

イスラム国だったら地方都市なんてまったく行く気にならないほど寂れてボロボロだった。


さすがは先進国。
地方自治もしっかりしている。
これだから田舎にも行きたくなる。
photo:05
















歩いていると大きなスーパーがあった。

お腹ペコペコなのでお買い物。










うおおおあおお!!!!!

超きれえええええ!!!!!
photo:02






ていうか商品に値札がついてる!!


え?相手見て値段決めるアレじゃないんですか?


アジア人だからとりあえず倍の値段言ってみるアレじゃないんですか?



品揃えがすげええええええ!!!!!!

全部きれええええええええ!!!!!



ビール安!!!
photo:03








あはああぁぁぁ…………

ヨーロッパ…………












photo:04


焼きたてのあったかくて香ばしい大きなパン。
1ユーロ。

マーガリン。
1ユーロ。

鯖缶。
1.2ユーロ。

サラミ。
1.3ユーロ。

水1.5リットル。
0.3ユーロ。



あ、今レートは1ユーロ = 120円ね。

南部スペインは物価が安いとは聞いていたが、ヨーロッパの物価がどんなもんだったのかもう忘れたな。



スーパーの前、青空の下でパンにかじりつく。
小麦のいい匂いが鼻を抜ける。

マーガリン、サラミの慣れ親しんだ美味さに足をバタバタさせる。



うまいいいいいいい!!!!!
















photo:06


1時間ほど歩いて郊外の大きな道路に出た。

草原が広がり、馬や牛がのんびりと草を食む牧歌的な風景。

犬を連れた子供が自転車であぜ道を走っていく。



映画の中の風景がここにある。




勇んで親指を立てた。
photo:07




通り過ぎていく車。
そう簡単には止まらない。


でもいいさ。心はどこまでも晴れやか。
喜びが体の底からこみ上げてくる。

まるで故郷に帰ってきたようだ。














30分ほどでゲット。
一発アルヘシラス行き!!

カップルにバナナをもらい、スペインのことをいろいろ聞きながらあっという間に大きな港町に着いた。
photo:08














美しい街並み。大きなビル。岸壁は綺麗に整備され、刈り込まれた芝が広がり、埋めたてられたポートにはコンテナ積み下ろしの巨大なクレーンがいくつも並んでいる。


小ぢんまりしているが、この地方では大きな都市。
ここで生まれ、暮らしている人たちがいる。

どんな街だろう。宝箱を開けるようにドキドキする。














駅に降ろしてもらい、ショッピングストリートを探す。





んー、こりゃどういうことだ。

通りのお店が8割閉まっている。
photo:09



閑散とした街。


ポツリポツリとバーが開いており、爺さんたちがビールを飲んでいる。


静かな通りには人影もない。



マジか、キプロスと一緒じゃねえか。

経済危機により失業率が25パーセントだと聞いていたスペイン。


まさかここまでとは。
photo:10











と、とにかく歌わないと。

ポケットの中にはわずかに1ユーロのみ。

なんとしても稼がないと。








人通りのない寂しい通りでギターを抱える。

滑稽だなこりゃ。



マジでやべえかなぁと思っていると、1人の悪そうな兄ちゃんが声をかけてきた。

ドレッドにヒゲにサングラスでタトゥーだらけ。



「よぉ、ここは路上には向いてないぜ。向こうにいい通りがあるから連れてってやるよ。」







お、アレですか。
道案内して後からチップを要求するアレですか。



「ほら、こっちだぜ。ビール好きかい?」


「す、好きです。」


「よし、ちょっと待ってな。」



そう言って小さな商店で缶ビールを買ってきてくれた兄ちゃん。


「あの、僕1ユーロしか持ってないんです。」


「何わけわかんないこと言ってんだよ。さ、こっちだよ。」




あれか?ビール代も後から全部上乗せして請求するパターンか?










兄ちゃんについていくと、大きなショッピングストリートに出た。
歩行者のみの、綺麗な石畳みの通り。

まさしく路上をやるにぴったりの場所。


「経済危機ってやつでね。昼間の時間はお店は閉まるんだ。夕方になったら人が溢れるからそれまで時間があるぜ。広場に行こうか。」




ショッピングストリートのすぐ近くにこれぞヨーロッパっていう美しい広場があった。

大きな教会の横にはカフェがあり、ポツポツと人が座っている。



「ヘイメン、タバコ吸うのかい?」


「うん、吸うよ。」


「OK、これもやるよ。」





靴の中からハシシを取り出す兄ちゃん。

だからアレか!!全て後からチップで回収しようって魂胆か!!!













が、そんなことないんだよね………
すべてがただの優しさ。

人に何かしてやることを彼らヨーロピアンは当たり前のことと思っている。


ホスピタリティ?
なんだそれ?ってな具合。


ホスピタリティってのはよそ者にしてあげること。
おもてなしとは一線を置いた相手に向けられるもん。


しかし彼らのフレンドリーさにはおもてなしなんてものは一切見えない。

ただ道案内すること。
ただ男にビールおごること。
ただ旅人にハシシをあげること。

それを特別なことと思っていない。



じゃあねブロー、と言って彼は笑顔で去って行った。







ぐおおおおおおお!!!!!!

ヨーロピアンーーーー!!!!!








あ、これ、ペパピフっていう今スペインで大人気のキャラクターだって。
photo:11






これはドン・キホーテ。
photo:12











ビールを飲み干しショッピングストリートへ。
通りの端っこにマクドナルドを発見。

歌える場所、Wi-Fi場所、トイレ、充電、すべて揃った。




完璧にもほどがある。
なんて旅しやすい場所なんだよ、ヨーロッパ…………


普通バッグパッカーはヨーロッパをガッチリ回らない。
めぼしい所だけパパッと回ってすぐに出ていく。

それは物価のため。
日本かそれ以上に金のかかる場所だからね。バッグパッカーにとっては長居の出来ない国々。
宿なんて安くても1500円~2000円はするからね。




しかし、俺にはギターがある。
物価が高い国であればあるほど稼げる。
宿なんて野宿すればいいだけのこと。
移動なんてヒッチハイクすればいいだけのこと。

そしてそれらが他の地域に比べてものすごくやり易い。



ヨーロッパ………

なんて素晴らしいところだ!!!












photo:13


兄さんの情報通り、17時を過ぎてから一気に人通りが増えてきた。
さっきまでの閑散としたショッピングストリートには溢れんばかりの人波。


ソワソワしながら通りに出てギターを構える。


ギターを鳴らす。

石畳みと建物に響いて音が気持ちよくのびる。









歌った。

歌いまくった。


これまでのイスラム圏での鬱憤を晴らすように。
photo:14









やかましいクラクションもない。
ギターを触ってくるアホもいない。
金を奪うボケもいない。
止めに入るお巡りさんもいない。
アザーンがモスクから流れて演奏を止めないといけないこともない。



俺、こんなに上手かったっけ?って思えるくらい気持ちをこめて、集中して歌える。

上品な人々がサッとお金を置いて、いい声だね、と言って去っていく。


誰かが捨てたタバコの吸い殻ひとつを、カッコいいユニフォームを着た清掃員がやってきてシュッと回収していく。


ゴミひとつない通りにギターを響かせる。






気持ちよすぎる。

あぁぁぁ、ヨーロッパ、帰ってきたよー。











久しぶりに3時間以上歌い、ヘトヘトになってマクドナルドへ。

パンとサラミは持っているので、ポテトだけ注文。


お金を払っていると1.8ユーロなのに1ユーロでいいよと言うお姉さん。

え?なんでですか?と聞くと、ニコリと笑ってウィンク。




うごおおおおおおおおお!!!!!
よくわかんないけどヨーロッパあああああああいいいいい!!!!!!





photo:15


こちらこそグラシアスだから!!








今日のあがりはなんと41ユーロ。
モロッコディルハムにしたら450ディルハム以上。
日本円で5000円てとこ。











賑やかなマクドナルド。

可愛い子供。
人目を気にせずキスしてるオシャレな学生。
セクシーなブロンドの女の人。
知的で紳士的な男の人。


なんて落ち着くんだ。















マクドナルドを出て、小さな商店でビールを購入。
あー!!イスラム国じゃねぇからどこででもアルコールが売ってるぞコノヤロウ!!!


しかも安ぃ(´Д` )
1リットル瓶がたったの1.7ユーロ(´Д` )
スーパーでは1.2ユーロだった。


アル中確定。

















夜景の綺麗なハーバーを歩いていくと、少し坂道になり、登って行って脇道に入ったところに綺麗な公園を見つけた。

海にせり出した展望公園になっていて、いくつかの遊具もあり、テント張ってくださいと言わんばかりの芝生が広がっていた。









久しぶりにテントを立てた。

荷物を入れ終えて一息つき、ベンチに腰掛ける。

眼下にハーバーが広がり、夜景が海にうつってきらめく。

少し冷たい夜風に髪をなでられながらビールをあおった。










最高だ。

最高の気分だ。

帰ってきたなぁ、ヨーロッパ。


これから3ヶ月。
本当はもっといたいけどシェンゲン協定でそれだけしかいられない。

3ヶ月の間にどんな出会いがあるかなぁ。
どんな美しい風景や街に出会えるかなぁ。




あぁ、麗しのヨーロッパ。

歴史と文明が混合する世界の中心。

こんな美味いビール久しぶりだ。



野宿の夜に乾杯だ。
photo:16









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お祭りに遭遇

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3月28日 木曜日
【スペイン】 アルヘシラス








暑くて目を覚ました。


テントの中にムンムンと熱気がこもっている。



photo:01


チャックを開けると爽やかな風が吹き込んだ。

きらめく太陽に輝く緑。野花についた朝露がキラキラと輝く。
芝生の向こうに広がる海の対岸では、港湾のクレーンがゆっくりと動いている。
photo:02







ここはスペイン南部の小さな港町、アルヘシラス。









丘の上で海を見ながらボンヤリとタバコをふかす。
風が灰をさらっていく。




1人でいることが寂しくない。

心が充実し、潤っているのを感じる。

俺はここにいるぞ。











テントをたたんで町へ向かう。
photo:03



ハーバーの通りではカッコいいスポーツウェアを着た人々がランニングやウォーキングをしている。


可愛くて躾の行き届いた犬を連れて散歩するおばさん。







道を渡ろうとすると、確実に止まってくれる車。

確実に。

ここではクラクションを乱打する暴走車の隙間をぬって渡らなくていい。

多分目をつぶって渡ってもはねられることはない。











マクドナルドで調べ物。

さて、スペインとはどんな国かな?


闘牛とスパニッシュギターと情熱とバルログとバルログ。




バルログのイメージでかすぎ(´Д` )




よし、ここでスペインのお国情報いってみよう!!!

東側のうじゃうじゃある小国じゃないからね。
どヨーロッパ。




★首都……マドリード
★言語……スペイン語
★人口……4600万人
★宗教……カトリック
★通貨……ユーロ
★世界遺産……文化34件、自然2件、複合2件




アディオスの国です。アミーゴです。チャオとか言います。
ありがとう、なんて言うかわかりますか?グラシアスです。

つまり世界屈指のメジャー国です。
世界遺産38件とかユネスコに金ばらまいてるとしか思えません。

あとサッカーが有名ですね。
リーガエスパニョーラってやつですね。


フラメンコばっかり踊ってるイメージです。
ギター大国でしょうね。
どんな小さな町でも、地元のオッさんが街角でドエライ上手いギターを弾いてるそうです。




紀元前200年ごろから紀元400年あたりまでローマ帝国の支配を受け、その後イスラム勢力の侵攻により781年間イスラムの支配となる。

今も南部スペインにはたくさんのムスリムが住んでいます。
かの有名なイスラム建築の最高傑作といわれるアルハンブラ宮殿も、南部スペインにあります。



キリスト教勢力の台頭によりイスラムを追い出した諸王国。


コロンブスがアメリカ大陸に到達し、スペイン帝国は世界に覇権を誇る大帝国となる。

南アメリカがスペイン語なのはこの時代から続いた植民地政策から。


こういった植民地政策により莫大な富を獲得したスペインが最盛期を謳歌したのが1500年代。

その後はフランスやオスマン帝国、イギリスとの度重なる戦争により国力は弱体化。

ポルトガルの独立、オランダの独立、フランスとの不平等条約、などで黄金期は終了。


フランスの衛生国となり、ナポレオンの兄が皇帝に即位したりして反乱が起き、アメリカ大陸の植民地を失う。


第二次世界大戦後、1975年にようやく王政復古。
NATOやヨーロッパ連合にも加盟し、現在はヨーロッパでも平均以上の経済水準をキープしている。

が、近年には世界同時不況の影響をモロに受け、失業率が25パーセントを突破。
若年層の失業率は50パーセントを超えるという凄まじさ。
それによりマドリードでは頻繁にデモが発生しており、スペインの治安を悪くしている。




植民地時代の名残から、スペインは様々な国と領土問題を抱えている。
隣国のポルトガル、モロッコには飛び地の港を領有しており、今も解決は見ない。




まぁ暗い話題が多くなってしまったけど、今俺が見る分にはスペインはやっぱりとてつもなく先進国で、文明国で、国民の心の充実を感じさせる美しさがある。





超有名国、スペイン。

俺が知らない有名なものが死ぬほどあるんだろうな。
世界遺産38件とかどうしてくれるんだ?!
まぁサグラダファミリアには必ず行くよね。

他にもたくさんの映画の中のような美しい物語に彩られているんだろうなぁ。


バルログ出てこい!!

爪へし折ってやる!!




ていうか日記書くのに集中できない(´Д` )
photo:04




子供可愛いすぎ(´Д` )
photo:05


















今日も綺麗なショッピングストリートで路上開始。


石造りの街に響く歌声とギター。


んー、なんて気持ちいいんだ!!


こうして心に余裕があると久しぶりに創作意欲も湧いてくる。
新しい曲作らなくちゃな。

イスラム圏での辛い経験が曲になりたがってウズウズしてやがる。


今日のあがりはちょいと少なくて34ユーロ。
経済危機の影響もあるのか入るお金は小さなコインが多い。

それでも食うには十分さ!!





photo:06


街に夜がおとずれ、通りに街灯がともったころ、どこからともなく太鼓の音が聞こえてきた。



たくさんの人が行き交い、まるで何かのお祭りのよう。

なんだなんだ?








音のする方に近づいてみると、そこにはカッコいいヨーロッパの衣装に身を包んだ楽隊がいた。
photo:07



photo:08





なにか始まるのかな?











しばらくすると、楽隊は編成を組み演奏をしながら行進を始めた。
photo:09





人の流れがある方向に向かっていく。

俺も大きな荷物を抱えてそれについていく。






すると街の真ん中にある、あの綺麗な広場に出た。
photo:10



うじゃうじゃと物凄い数の人がひしめいていた。






楽隊は広場の一角にある教会の前へと集まって行く。


その時、人垣の中に何かが動いた。







なんだありゃ………?
photo:11








ゆっくりと動きながら、人の中を進んでいく。


近くにきてやっとそれが何かわかった。






神輿だ。

キリスト教版のお神輿。
photo:12








綺麗な装飾のほどこされた神輿の上に、十字架を背負ったキリストがいた。

それがゆっくりと通りを進んでくる。


通りの両側には溢れんばかりの人垣。
みな場所取りをしてゲットしたようにそのポジションを死守している。


よく見たらお神輿の下にたくさんの足が見えた。
人力で担ぎ上げてるんだ。


日本のお祭りとまったく一緒だ。



なんのセレモニーなのか聞いてみた。


イースター。



そっか、イースターか。
キリストが死んだ日か。

そういえばヨーロッパの友達たちが、FacebookにHappy Easter!!って投稿してたな。







photo:13


こんな片田舎。
特に有名でもないであろうこのセレモニー。

しかしもちろんそれを長年に渡って守ってきた人々がいて、毎年の行事として楽しみにしている地元の人たちがいる。
クリスチャンにとって欠かすことのできない行事なのだろう。



はしゃぎ回る子供。
写真を撮るカップル。
思慮深げに見つめる年配者。



きっとアルヘシラスの人々にとって故郷の原風景にあたるものなんだろうな。


そんな行事に出会えたことが心底嬉しい。
そしてそれに出会えてしまうのがヨーロッパなんだよな。
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このファンファーレと荘厳な賛美歌は、ヨーロッパに戻ってきた俺への出迎えの音楽。



キリストの悲痛な顔が、これからのヨーロッパ3ヶ月が素晴らしいものになることを教えてくれているようだった。






黒魔法使いにしか見えねえ(´Д` )
photo:17











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本物のフラメンコ

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3月29日 金曜日
【スペイン】 アルヘシラス







photo:01


スペイン南部は天気が変わりやすい。


雨がザッと降ったかと思えばすぐに晴れ渡る。



しかしゆうべは一晩中暴風が吹き荒れ、雨がテントを叩きつけ、怖くて眠れなかった。

吹き飛ばされてしまいそうで。



テントは度重なる暴風の中でのキャンプにより竿が折れまくり、色んなところが破け、修理はしてるもののキチンと直っておらず無残にゆがんでいる。


寝袋は小さな穴があき、中の羽毛が少しずつ出てきている。


ズボンも帽子も破れているし、バッグのゴム紐もちぎれそうだし、パイプも折れた。


さらにギターは弦がビビり始めているし、ハーモニカはAとGのファの音が壊れて出なくなっている。







結構、満身創痍。

そろそろ色んなもの新調しないとな。










朝にテントから出ると、ゆうべの雨と風が嘘のようないい天気だった。


太陽が俺を乾かしてくれる。
これだから前に進める。















お金もそこそこ出来たので、次の町に移動しよう。

目的地はすぐ近くにあるジブラルタルという町。

この丘の上から見える対岸の小さな半島にある町だ。


そんなに大きな町ではないそうだが、話ではお金持ちたちのリゾート地らしく、稼ぐにはもってこいとのこと。


ガッツリ稼いでやるぞ。









ランニングをしてる老夫婦にどうやって行けばいいかたずねる。

ヒッチハイクでもいいんだけど、すぐ近くなのでバスで行ってもたかがしれてる。



「バルログバルログ。」




スペイン語でなに言ってるか1mmもわからないけど、着いてきなさいと言っているおばちゃん。

もー、白人のおばちゃんってなんでこんなに可愛いんだよ。

ていうか白人はおっさんでも兄ちゃんでもみんな可愛くて仕方ない。
抱きしめたくなる。



俺の腕を引っ張りながら連れて行ってくれたのは自分たちのマンションの前。

そこに彼らの息子さんが出てきた。


「ジブラルタルに行きたいのかい?」



英語ペラペラ。

息子に話させるために連れてきてくれたんだ。

わざわざ家から出てきてくれるとか親切にもほどがあるよ(´Д` )



「ところでパスポートは持ってるよね?」


「へ?なんでですか?」


「え?知らなかったのかい?ジブラルタルはスペインじゃないんだよ。」






なんだとおおおおおお!!!!



ほんの小指みたいな半島なのにそこだけスペインじゃないってどういうことだよ!!

確かにiPhoneで地図を見たら、半島の先っちょ部分だけ、点線で区切られてやがる。




なんとここだけイギリス領。







まじかー…………


やめとこう。

稼げそうな雰囲気ではあるけども、今はスペインを満喫したい。

リゾート地はもうダハブでしばらくお腹いっぱいだし。







もちろんチップを請求されることもなくご家族と別れ、町に戻った。


もう1日だけアルヘシラスで歌ってから西に進んでいくとするかな。





photo:06



photo:07
















ご飯何にしようかなー、と歩いているとケバブ屋さん発見。




あああ!!!このケバブ屋の油と肉の臭い!!!



これぞヨーロッパの臭い!!!


ファストフードの王様!!!






photo:03



まぁね、俺はあれだよ?トルコ行ってるからね。
トルコって知ってる?
ケバブの本場なんだよ?
本場のケバブを食べてきてるんだからね、こんなヨーロッパの真似事みたいなケバ………














photo:04














photo:02















で、でけぇじゃねえか………

トルコのケバブの倍くらいあるじゃねえか………






まぁデカけりゃいいってもんじゃねぇからな。
トルコの鼻ヒゲのオッさんたちが作るケバブ食ったことあんのかい?紅茶飲むかい?
あんまりなめてもらっちゃ俺のカッパドキアも出るとこ出て………


















photo:05






うっめ。

マジうっめ。


忘れてた。
ヨーロッパのケバブが世界一。

あぁ、またケバブとピザの日々が始まる…………
美味すぎるから全然オッケーだけどね!!

ケバブ3.5ユーロ!!!











夕方になり路上開始。

今日は金曜日。
いつにも増してたくさんの人でごった返すショッピングストリート。



色んな人が聴いてくれる。
photo:08






笑顔を向ければみんな笑顔を返してくれる。
photo:09





なんだこいつ?みたいな怪訝な顔をする人が1人もいないという驚異的なノリの良さと懐の深さ。
photo:10






スペインはヨーロッパでもダントツの移民受け入れ大国なのだそう。
相手の立場に立って考えてあげるという優しさに満ちた、おおらかな気質なんだろうな。
photo:11












街灯にあかりがともり、小雨がちらつき始めた。
それでも軒下に入って歌い続ける。
金曜の夜は大盛り上がり。
みんな可愛い笑顔で歩いている。


おばちゃんがフラメンコを歌ってくれた。
体に染みついてるんだってことがわかる節回し。
日本のおっちゃんが演歌を歌うみたいな感じだね。


物悲しいメロディ。
でも力強くて情熱的な、あのフラメンコ。


マリア・ドロレスおばちゃん、ありがとう!!!



今日のあがりは36ユーロ。









さー、明日から移動開始だ!!








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白い町へ

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3月30日 土曜日
【スペイン】 アルヘシラス ~ べヘール・デ・ラ・フロンテーラ










スペインでは、こんちはー、ってのを、オラ、と言います。


「オラー。」


「オラー。ニコリ。」


みたいな感じです。


なので承太郎がスペインに来たら、ものすごく挨拶する人みたいになります。




オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!!!!!








どうでもいいけど、よっしゃ行くぞおおおお!!!!!















photo:01


5ユーロのケバブのプレートをかきこんで、町外れに向けて歩く。





今日の目的地はここから80kmほど西に走ったところにある田舎町。


べヘール・デ・ラ・フロンテーラ。





長え!!
iPhoneで打つのメンドクセエ!!!


スペインってこんな名前の町がいっぱいあるんだよね。

なんちゃら・デ・ラ・なんちゃら、とかって。






デ・ラってなんだよ。

宮崎・デ・ラ・えびの、みたいな感じか?







このべヘール・デ・ラ・フロンテーラ。
この数日、地元の人々にオススメの町アンケートをとっていたんだけど、かなりの高確率でみんなが素晴らしい場所だ!!と言っていた。


世界遺産がありすぎるせいで、逆に的が絞れないので、西欧は地元の人のオススメ情報に重きを置いて行こう。










photo:02



photo:03


青い空の下、汗をかきながら歩き、郊外の幹線道路まで出てきた。



張り切ってヒッチハイク開始!!
photo:04





20分でゲット!!!


めちゃフレンドリーなカップルにタリファまで。
photo:05











2台目 悪そうな兄ちゃん

袋パンパンのマリファナをすすめられる。
photo:06



photo:07










3台目 ファンキーな家族

ダンスミュージックをガンガンにかけながら、ジョイントを家族で回し吸い。
高校生くらいの息子とも(´Д` )
さすがヨーロッパ!!
photo:08
















海が見えなくなり、山の中を走っていく車。

するとファンキー家族のお父さんがハシシをくゆらせながら山の上を指差した。



山の頂上付近に真っ白な町が見えた。



なんだ?!あの真っ白いの!!




ほんの小さな集落といった外観。
建物のすべてが真っ白く、山の中に浮かび上がっていた。


モロッコのシャウエンが青い町なら、あれは白い町だ。













クネクネと急な坂道を登っていく。
ホントに山の上にあるんだな。



「バルログバルログ。」


お母さんが俺の顔をくしゃくしゃになで、手に3ユーロを握らせてくれた。
ママ、ありがとう。大事に使わせてもらいます。












ファンキー家族の車を降りる。
photo:09



うおー、なんだすげー。

もう真っ白!!

砂糖で出来てるんじゃないかってくらい全ての建物が白!!


天気が悪いってのもあって、曇り空と同化して天空の城といった雰囲気。
photo:10



photo:11















んー、とりあえずお腹空いたな。
何か食べようかなと歩きはじめた瞬間。



「バルログバルログ!!コーヒーー!!バルログ!!」



小さなバーの前にたむろしていたオッさんに呼び止められる。

田舎の、地元の人たちのためのバー。
photo:12






オッさんに肩を抱かれながら中に入ると、地元の人たちがチラッと俺を見て、またすぐに会話を再開する。

観光客なんてまず来ないような小さなバー。
でも別にみんな興味なさげ。
photo:13








「バルログバルログ、シマコ、バルログ。」


photo:14


このオッさん。コーヒーをおごってくれ、同じテーブルに座り、ひたすらスペイン語で何かを言っている。

ちょっと酔ってるな。





「バルログ、シマコ~、シマコトウキョー!!シマコ………シマコー!!!」





シマコて誰(´Д` )





話の流れから推察するに、昔シマコさんという日本女性と結婚してたみたいだが、シマコさん子供連れて東京に帰ってしまった、的な感じ。



マジか?




でも俺が東京の地図を見せてやると、ものすごく悲しげにシマコ~……とつぶやいている。



「シマコ~……シマコ………バルログ!!バルログ!!」




ビールを一気飲みして立ち上がるオッさん。
俺の荷物を担いで店を出て行った。

急いで追いかける。




「カムヒア!!!バルログ!!」


「カムヒアだってよー!!ヒャヒャヒャー!!」



英語のまったく出来ないオッさん。
でもかろうじて知ってるカムヒアを使うと、周りのおっちゃんたちが、何気取ってやがんだー!!みたいな感じで茶化している。

英語を使って得意げなオッさん。


田舎だなぁ(^-^)/








白い町の中を歩くオッさん。

追いかける俺。
photo:15





なんだこれ?







photo:20



photo:21


ここらへんには小さなバーがたくさんあって、それぞれの常連客がウダウダたむろしている。


そんなバーを4軒ハシゴ。

ひたすら歌わされる。




お金は俺が出したりオッさんが出したり。

半々だな。
photo:16



photo:17



photo:18











「シマコ~……シマコ!!!トウキョー!!!アアアアアア!!!!」


だいぶ壊れてきたオッさん。
テーブルをガンガン叩いている。

ハシゴをしてみてわかったけど、このオッさん、どこに行っても煙たがられている。
photo:19





ついにオッさん暴れはじめてしまう。
俺にスペイン語で大声を出しはじめ、なんでわかんねーんだよ!!みたいに苛立ち、俺のギターを蹴っ飛ばした。



悪いオッさんではないが、さすがギターへの攻撃は我慢ならん。



「あんた何してんだ!!これはギターだぞ!!!」


ちょっと大きい声を出して怒ると、周りのおっちゃんたちが止めに入ってきた。

そしてオッさんを追っ払ってくれた。













「まぁ落ち着きなよ、兄ちゃん。ほら、これ食べな。」


気をつかってくれたバーのママとマスターが料理を出してくれた。



着いていきなり映画のワンシーンみたいな展開。
photo:22



photo:23















バーの皆さんにお礼を言い、フラフラと店を出た。

結構飲んじゃったな。


町の中心部に向かって歩くと、ドンドン道が狭まり、細い路地が入り組んだ迷路になった。


全ての建物が白く、古めかしく、歴史をたたえた路地に心が踊る。
photo:24



photo:25








土曜の夜だからか、たくさんの人々が繰り出しており、細い路地にあるバーはどこも活気に溢れている。
photo:26




暖色の街灯に浮かぶ石畳の路地。
グラス片手に笑う人々。

お城と教会が見え、保存状態のよい城壁が迷路の中にのびている。
photo:27






うわー、ここもまたおとぎの町だなぁ。
photo:28







山の上の小さな古城。
それに寄り添う白い町。

きっと中世から変わっていないであろうこの風景。



ヨーロッパの歴史にまどろみながら、路地をさまよった。
photo:29



photo:30










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牛に追われてみようだってスペインだもの

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3月31日 日曜日
【スペイン】 べヘール・デ・ラ・フロンテーラ







photo:01


朝になりテントを開けると、周りは濃霧に包まれていた。



ここは崖の上。
綺麗な景色が見渡せるのを期待してテントを張ったのに、まったく何も見えず。



十字架のモニュメントが霧の中に怪しげにたたずんでいる。


ここは山の上の古城の町、べヘール・デ・ラ・フロンテーラ。



仕方なく濡れたままテントをたたみ、町に向かった。
photo:02

















白い町。

なんだろう。ホントに全ての建物が真っ白。
photo:03



入り組んだ路地はまさに迷路。


そして、そんな町の中も濃い霧がたっぷり立ち込めており、迷路に拍車をかける。

夢の世界に迷い込んだように現実味のない景色。












photo:04



すぐに異変に気づいた。





通りの窓やドアにベニヤ板がはられ、すべての店が閉まっている。

まるでゴーストタウン。

2階の窓から通りを見下ろす人。


さらには通りから脇に入る小道がすべて頑丈な檻で閉鎖されている。
photo:05







なんだこれ?

すげえ怖い。


なんか来てはいけない町に来てしまったみたい。

招かれざる客だったのか?














心配になりながら歩く。

ハラハラと降る小雨がバッグを濡らしていく。






その時、大きな通りに出た。

視界が開けるとそこには…………







photo:06



ものすごくたくさんの人々が溢れかえっていた。

両側の塀の上に陣取り、まるで何かを待ち受けているような期待感が満ちている。


道の端には巨大なコンテナが置かれており、老人から子供まで、箱舟みたいにギュウギュウに乗りこんでいる。

頭上には万国旗や旗が飾りつけられ、向こうの方から賑やかなブラスバンドまでやってきた。

みんな何かへの期待を押し込めながらビールを飲んでいる。











お祭りかなんかかなー、とその賑やかな中を歩き、テキトーに見つけたサンドイッチ屋さんで簡易的なサンドを買った。

お祭り仕様って感じの作り置きサンドイッチ。











路上でモグモグ食べていると、









その時だった。









急にさっきまでそこそこ人通りのあった路地から人影が消えた。








え?なんだなんだ?









まぁいっか、とモグモグ。















いきなり後ろの家のドアが開いた。

おばちゃんが慌てて出てきた。



「アンタ!!何してんの!!死ぬよ!!」



俺に言ってるのか?


ただでさえ英語が苦手なスペイン人。それがこんな田舎町になればまったく英語喋れない。


でもなんとなくそんなこと言っている。


「だからぁ!!モーモーが来るよ!!モーモーが!!モ~モ~!!わかる!?」




両手の人差し指を頭に乗せて角を作り、お尻をフリフリさせてる。



おばちゃん可愛い(´Д` )



「こっち来なさい!!」




腕を引っ張られて家の中に入った。

荷物を置かせてもらい屋上に上がると、そこにはご家族とそのお友達らしき人たちがビールを飲みながら笑っていた。
photo:07






「ほれ、飲みな。」



ビールをついでもらい、わけもわからず通りを見下ろす。

数人の若い男が通りの向こうを睨みつけている。


周りの建物の窓や屋上、あらゆるところから人々が顔をのぞかせて今か今かと待ちわびている。














こ、こ、こ、こ、こ、これ!!!





まさかアレですか!!!???






アレだよね!?!?!?!?







牛がアレするやつだよね!?!?!?!?!?









ええええええええええ!!!!!

偶然すぎるだろ!!


牛追い祭りに遭遇するなんて!!!
しかもこんな小さな町で開催されてるもんなの!!??





もうドッキドキ。

こんな町の中を牛が走ってくるなんて信じられねえ!!

窓やドアにベニヤ板を張ってるのも、脇道に檻が設置されてるのも、この日のためのものなんだ。


この祭りに対する気合いが半端じゃねえ。










その時!!!!

お父さんが向こうを指差した!!

通りの男たちが身構える!!!





photo:09


出たぁ!!!!


牛でけええええ!!!!!


でけすぎだろ!!アレ!!

死ぬぞ!?!?!?




その巨大な牛の周りを挑発するように走る男たち。
photo:10










もう、アレだね。
こんだけ町中の人たちが注目しているんだもん。

男たちの見せ場ってわけだ。

どんだけ牛に近づき、どんだけ危ないことをするかで男が上がるんだ。




嫁に見せてやる!!

彼女に見せてやる!!

俺の勇敢さを見せた後で告白するんだ!!






ホラアアァァァ!!!

俺はこんなに恐れずに近づけるんだもんねえええええええ!!!!!
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アホすぎる(´Д` )








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この人完全に逃げ遅れてますね。


この2秒後に吹っ飛ばされました。


自分で起き上がって逃げてたので大丈夫でしょう。











どうやら牛追い祭りって1ヶ所だけで行われてるお祭りじゃないみたいだね。


スペイン南部の伝統的な行事らしく、あのテレビでよくやってる何十頭も一斉にドバーッと走るやつ。
あれは他の町。

このべヘールの牛追いは1頭だけ。
この規模の小ささがまた田舎らしくていいね。

1頭でも十分迫力満点なのに、あんな何十頭も走って来たらマジ死ぬ(´Д` )










お昼の回が終わったら、次は夕方の16時。
夕方の回はもっともっと白熱するらしい。

楽しみ!!









photo:13



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ペペパパやメラママ、娘のロレーナ、それに友達家族の皆さんとビールを飲み、ワインを飲み、ソーセージをご馳走になり、町を歩いた。




それまで塀の外に隠れてた人たちが一斉に通りに出て来て、もうまともに歩けないくらいの混雑。
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ヘーイ!!!

イヤッホー!!!


みんなビール片手に超ゴキゲンで声をかけてくる。
スピーカーからは陽気なヨーロッパのお祭りの音楽が流れ、老いも若きもみんな大はしゃぎ。
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いいなぁ。
ヨーロピアン、ほんと愛すべき人々だなぁ。

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俺もビール片手にウロウロして、たくさんの人たちと遊んで回り、ついに夕方の回の時間になる。
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みんないそいそと檻の外に逃げ、塀の上からその時を待っている。
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俺もいそいそとパパたちのところに戻る。





















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はい、気合いバッチリ。


走るに決まってるじゃないですか。





裸足になって外に出ると、スペイン男たちが、うお!!日本人がヤル気だぞ!!ウヒョオオイ!!!と大盛り上がり。

おばちゃんやお婆ちゃんが心配そうに何かを言ってる。


すぐここに逃げ込みなさいよ!!と自分たちのスペースを指差している。





まぁこれでも中学生の時にサッカーやってましたからね。

海と山と川にそれぞれ歩いて3分以内で行ける田舎で育ちましたからね。

お船出団子とかマジヤバいですからね。

東京の大学生とは鍛え方が違う!!




美々津ナメんなよ!!!









あ、お船出団子ってのは高千穂峰にニニギノミコトが天孫降臨して美々津の港から大和に向けて出港する際に地元の人たちがあり合わせで作っ……


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うおぉぉぉぉおおおおおおぉぉぉぉぉぉおおおおお!!!!!!!!!!

来たあああああ!!!!!!!!!
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ヤベエヤベエヤベエヤベエヤベエヤベエヤベエヤベエヤベエヤベエヤベエ!!!!!!!!!!!!



死ぬって!!!

マジで死ぬって!!!!


逃げてええええええええ!!!!!!!!!!!
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超デケエ!!!!

あんなのにタックル食らわされたらマジでクタバル5秒前。MK5。
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いや、ほんとマジで怖いからね!!


あんなん俺だったら角触るどころか背中乗っちゃうぜ?とか言うあなたはマジでクタバル5秒前。MK5。
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でもここは美々津男児としてせめて体に触れてやろうと、ギリギリまで近づいてみるけど、牛がこっちに走ってきた瞬間、マジダッシュですよね。


こんなダッシュ、数年ぶりですよね。





地元の慣れた男たちの牛さばきは見事なもの!!
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牛の顔の真ん前にビデオを寄せながら軽やかにかわすかわす。

そのパフォーマンスに観衆からは大歓声。


血気盛んな男たちはみんな上着を脱いで、俺もやってやるぜ!!とマタドール!!


でもたまに捕まってメタメタにぶっ飛ばされる人とかいました。


血まみれになってました。
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だってさ、この大きな鉄のコンテナ。さらに人が何十人も乗ってて重さ何トンもするはずなのに、牛のタックルで一瞬浮いてたからね。

パワーすげすぎ。



ぶっ飛ばされて死なないのが奇跡だよ。















華麗にさばく人、カッコ悪く逃げる人、それに大歓声をあげる女たち。
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そんな中で、わけもわからず翻弄される牛。

後ろからも前からも挑発され、必死に追いかけ回している。


牛からしたらいい迷惑。



動物愛護団体になんて言われてるか容易に想像がつく。



日本の宇和島でも闘牛をやっているが、動物のその凄まじいパワーは人間に興奮を与えてくれる。


人間は動物と生きている。


過剰な愛護のないこの姿にこそ、命への感謝を見る気がしてならない。














もー、ていうかみんなの興奮の仕方ったらないよ。

おばちゃんとかイヤァァァァ!!!!って頭振り乱して喜んんでるもん。


終わった後に、彼女や嫁さんにいい顔出来るかどうかは勇気次第。


あんた無様に逃げてたじゃん!!
なになにさんとこの旦那さんはあんなに近くまで行ってたのに!!みっともない!!



とか言われんのかな(´Д` )




こいつとか、この後町歩けるのか心配でならねぇ(´Д` )
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まぁとにかく!!!!


楽しい!!!




刺激の求め方が生死にかかわってるけど、このお祭りでみんな1年のストレスを全部発散させるんだろな。


そんでこの日の10ヶ月後が誕生日の人ってがめちゃ多そう(^-^)/
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あ、俺は触れませんでした。

このフニャチンが!!って言わないで!!(´Д` )






牛、マジで足早いからね。

ダッシュで逃げてて横見たら、ズドー!!って追い抜かされたからね。

狙われてたら逃げきれないから。







牛はさんざん走り回った後、大きな鉄のコンテナに収容されていきました。
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蓋が閉められると、大きな拍手が巻き起こる。

今年も1年頑張ろうぜ!!ってな感じでみんな笑顔。






歩いてると、たくさんの人が、大丈夫かい?!お前はあんなに近くまで行って勇気があるな!!と褒め称えてくれる。

やっぱりスペインではこれが男の株なんだね(^-^)/















パパたちのとこに戻ると、みんながお出迎えしてくれた。
よくやったー!!って肩を叩いてくれる。
photo:37




コーヒーと手作りのお菓子をご馳走になり、帰りにサンドイッチまで渡してくれた。




いやー、たまたま来た町で、たまたまやってたお祭り。それがあの牛追い祭りだなんて出来過ぎだよ。
















夜になっても路地にあるたくさんのバーでは、興奮さめやらぬ人々が大騒ぎしている。

窓からベニヤ板がはがされ、小道の檻も解き放たれる。



大音量の音楽が、山頂の小さな町に響き渡る。



ささやかな町の、ささやかな生活。

そこに彩りを添えるささやかなお祭り。




ああ、スペイン。

人間味溢れる愛すべき人々。
photo:39











最後に命がけで撮ったビデオ!!
どうぞ!!








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